JP2008234413A - 温度制御装置及び温度制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】抵抗ヒータの温度制御における消費電力を抑え、抵抗ヒータの電圧等の測定に関して分解能の低下や誤差の増大を抑える。
【解決手段】温度制御装置5は、温度依存性抵抗ヒータ11と、PWMコントローラ71と、加算器52と、反転増幅器53と、PWMスイッチSW1と、差動増幅器54と、差動増幅器55と、ADC56と、を備える。PWMコントローラ71のPWM信号がオンである場合に、PWMスイッチSW1によって強電流が温度依存性抵抗ヒータ11に流れる。PWMコントローラ71のPWM信号がオフである場合、PWMスイッチSW1によって弱電流が温度依存性抵抗ヒータ11に流れる。PWMコントローラ71は、PWM信号がオフの場合における差動増幅器54、差動増幅器55及びADC56の信号に基づき、温度依存性抵抗ヒータ11の温度を設定温度に近づけるようにPWM信号のデューティ比を新たに設定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、温度制御装置及び温度制御方法に関し、特に、温度に依存して抵抗値が変化する特性を有した温度依存性抵抗ヒータによって温度を制御する温度制御装置及び温度制御方法に関する。
近年、エネルギー変換効率の高いクリーンな電源として燃料電池が注目されるようになり、燃料電池自動車や電化住宅などへの実用化が進められてきている。また、携帯電話機やノート型パソコンといった携帯型電子機器においても、燃料電池を電源として用いる研究・開発が進められている。
燃料電池は水素と酸素の電気化学反応により発電する装置である。燃料電池に供給する水素はメタノールといった液体燃料から生成されるので、液体燃料と水から水素を生成する反応装置が燃料電池に接続されている。反応装置は、液体燃料と水を気化させる気化器、気化された燃料と水を改質反応させて水素を生成する改質器、改質器で微量に生成された一酸化炭素を酸化により除去する一酸化炭素除去器等から構成されている。また、反応装置として、改質器と一酸化炭素除去器を一体化したものが開発されている(例えば、特許文献1参照)。具体的には、反応装置は複数の基板の接合体からなるものであり、これら基板の接合面に溝が形成され、溝の壁面に触媒が担持され、これら基板が接合されて溝が基板で覆われることによって、溝が改質器や一酸化炭素除去器の流路となっている。
また、改質器や一酸化炭素除去器において反応が効率よく起きる温度は室温よりも高いので、これら改質器や一酸化炭素除去器を加熱する必要がある。また、改質器や一酸化炭素除去器において最も効率よく起きる適温があり、改質器や一酸化炭素除去器を温度制御してその適温に維持する必要がある。
改質器や一酸化炭素除去器を適温に維持するためには、フィードバック制御法を用いるのが一般的である。つまり、抵抗ヒータによって改質器や一酸化炭素除去器を加熱し、改質器や一酸化炭素除去器の温度を熱電対など温度センサで測定し、その測定温度をフィードバックしてその測定温度に基づき抵抗ヒータの供給電力を制御する。これにより、改質器や一酸化炭素除去器を適温に維持することができる。
また、抵抗ヒータの抵抗値が温度に依存するのであるならば、抵抗ヒータの抵抗値から温度を測定することができるため、温度センサを省略することができる(例えば、特許文献2参照)。この場合、抵抗ヒータの電圧をオペアンプなどにより測定しながら、抵抗ヒータに流す電流を制御する。つまり、抵抗ヒータに流す電流の大きさを設定して、その大きさの電流を抵抗ヒータに流し、抵抗ヒータの電圧をオペアンプにより測定してフィードバックする。そして、設定した電流の大きさと測定電圧から抵抗ヒータの抵抗値が求まり、これにより抵抗ヒータの温度も求まる。その求まった抵抗値又は温度から電流の大きさを新たに設定し、新たに設定した大きさの電流を抵抗ヒータに流す。
特開2005−314207号公報 特開2005−108557号公報
しかしながら、抵抗ヒータを含む回路には一定の電源電圧が印加されているので、抵抗ヒータに流れる電流を調整しても、抵抗ヒータ以外の部分で電力が消費されてしまい、その無駄な電力の消費によって回路において発熱が生じる。
また、抵抗ヒータの電流を大きくすると、抵抗ヒータの応答電圧も大きくなる。そのため、抵抗ヒータの応答電圧を測定するために、オペアンプの入力電圧のレンジを広くとったり、入力電圧をアッテネータ等によって電圧範囲ごとに分割・減衰したりする必要がある。従って、抵抗ヒータの応答電圧を測定に関して分解能が低下したり、誤差要因が増えたりする。
そこで、本発明の課題は、抵抗ヒータの温度制御において、消費電力を抑えるようにすることと、抵抗ヒータの電圧等の測定に関して分解能の低下や誤差の増大を抑えるようにすることである。
以上の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、温度制御装置において、
温度に依存して抵抗値が変化する特性を有した温度依存性抵抗ヒータと、
オンとオフとに切り替わるPWM信号を出力するPWMコントローラと、
前記PWM信号がオンである場合に前記温度依存性抵抗ヒータに第1の電流を流すとともに、前記PWM信号がオフである場合に、前記第1の電流より小さい第2の電流を前記温度依存性抵抗ヒータに流す切換部と、
前記温度依存性抵抗ヒータの電圧を測定する電圧測定器と、を備え、
前記PWMコントローラは、前記PWM信号がオフである場合における前記電圧測定器の測定電圧に基づき、出力する前記PWM信号のデューティ比を新たに設定することを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の温度制御装置において、
前記PWMコントローラは、前記PWM信号がオフである場合における前記電圧測定器の測定電圧に基づき、出力する前記PWM信号のデューティ比を新たに設定することによって、前記PWM信号がオフであるときに前記電圧測定器により測定される測定電圧の値を、前記温度依存性抵抗ヒータが所定の設定温度であるときの値に近づけることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の温度制御装置において、
前記温度依存性抵抗ヒータの電流を測定する電流測定器を更に備え、
前記PWMコントローラは、前記PWM信号がオフである場合における前記電圧測定器の測定電圧に加えて、前記PWM信号がオフである場合における前記電流測定器の測定電流に基づいて、前記PWM信号のデューティ比を新たに設定することを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1から3の何れか一項に記載の温度制御装置において、
前記電圧測定部は、前記PWM信号がオンの場合に前記温度依存性抵抗ヒータの電圧を測定せず、前記PWM信号がオフの場合に前記温度依存性抵抗ヒータの電圧を測定し、その測定電圧を表す信号を前記PWMコントローラに出力することを特徴とする。
請求項5に係る発明は、温度制御装置において、
温度に依存して抵抗値が変化する特性を有した温度依存性抵抗ヒータと、
オンとオフとに切り替わるPWM信号を出力するPWMコントローラと、
前記PWM信号がオンである場合に前記温度依存性抵抗ヒータに第1の電流を流すとともに、前記PWM信号がオフである場合に、前記第1の電流より小さい第2の電流を前記温度依存性抵抗ヒータに流す切換部と、
前記PWM信号がオフであるときの前記温度依存性抵抗ヒータの電圧と、前記第2の電流の電流値と、に基づいて、前記温度依存性抵抗ヒータの抵抗値を測定する抵抗測定器と、を備え、
前記PWMコントローラは、前記抵抗測定器の測定抵抗値に基づき、出力する前記PWM信号のデューティ比を新たに設定することを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項5に記載の温度制御装置において、
前記PWMコントローラは、前記抵抗測定器の測定抵抗値に基づき、出力する前記PWM信号のデューティ比を新たに設定することによって、前記抵抗測定器により測定される前記温度依存性抵抗ヒータの抵抗値の値を、該温度依存性抵抗ヒータが所定の設定温度であるときの値に近づけることを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項1から6の何れか一項に記載の温度制御装置において、
前記PWM信号の電圧に一定の重畳電圧を加算し、その重畳電圧を加算した電圧の前記PWM信号を前記切換部に出力する加算器を更に備えることを特徴とする。
請求項8に係る発明は、請求項1又は2に記載の温度制御装置において、
前記第2の電流に対応する定電流を発生させる定電流回路を更に備え、
前記切換部は、前記PWM信号がオフである場合に前記温度依存性抵抗ヒータに流す電流として前記定電流回路で発生する定電流を前記温度依存性抵抗ヒータに流し、
前記PWMコントローラは、前記PWM信号がオフである場合における前記電圧測定器の測定電圧に加えて、前記定電流の大きさに基づいて出力する前記PWM信号のデューティ比を新たに設定して、前記PWM信号がオフであるときに前記電圧測定器により測定される測定電圧の値を、前記温度依存性抵抗ヒータが所定の設定温度であるときに、当該温度依存性抵抗ヒータに前記定電流を流したときの値に近づけることを特徴とする。
請求項9に係る発明は、請求項8に記載の温度制御装置において、
前記電圧測定部は、前記PWM信号がオンの場合に前記温度依存性抵抗ヒータの電圧を測定せず、前記PWM信号がオフの場合に前記温度依存性抵抗ヒータの電圧を測定し、その測定電圧を表す信号を前記PWMコントローラに出力することを特徴とする。
請求項10に係る発明は、温度に依存して抵抗値が変化する特性を有した温度依存性抵抗ヒータによって温度を制御する温度制御方法において、
オンとオフとに切り替わるPWM信号を出力し、
前記PWM信号がオンである場合に前記温度依存性抵抗ヒータに第1の電流を流すとともに、前記PWM信号がオフである場合に前記第1の電流より小さい第2の電流を前記温度依存性抵抗ヒータに流し、
前記温度依存性抵抗ヒータの電圧を測定し、
前記温度依存抵抗ヒータの測定電圧をフィードバックし、前記PWM信号がオフである場合における前記温度依存抵抗ヒータの測定電圧に基づき、出力する前記PWM信号のデューティ比を新たに設定することを特徴とする。
請求項11に係る発明は、請求項10に記載の温度制御方法において、
前前記PWM信号がオフである場合における前記温度依存抵抗ヒータの測定電圧に基づき、出力する前記PWM信号のデューティ比を新たに設定することによって、前記PWM信号がオフであるときに測定される前記温度依存抵抗ヒータの測定電圧の値を、該温度依存性抵抗ヒータが所定の設定温度であるときの値に近づけることを特徴とする。
請求項12に係る発明は、請求項10又は11に記載の温度制御方法において、
前記温度依存性抵抗ヒータの電流を測定し、
前記PWM信号がオフである場合において、前記温度依存性抵抗ヒータの測定電圧に加えて、前記PWM信号がオフである場合における前記温度依存性抵抗ヒータの測定電流に基づき、出力する前記PWM信号のデューティ比を新たに設定することを特徴とする。
請求項13に係る発明は、請求項10又は11に記載の温度制御方法において、
前記第2の電流に対応する定電流を発生させ、出力された前記PWM信号がオフである場合にその定電流を前記温度依存性抵抗ヒータに流し、
PWM信号がオフである場合において前記電圧測定器により測定された電圧に加えて、定電流の大きさに基づいて出力する前記PWM信号のデューティ比を新たに設定することを特徴とする。
請求項14に係る発明は、温温度に依存して抵抗値が変化する特性を有した温度依存性抵抗ヒータによって温度を制御する温度制御方法において、
オンとオフを有する所定のデューティ比のPWM信号を出力し、
出力された前記PWM信号がオンである場合に前記温度依存性抵抗ヒータに第1の電流を流すとともに、出力された前記PWM信号がオフである場合に前記第1の電流より小さい第2の電流を前記温度依存性抵抗ヒータに流し、
出力された前記PWM信号がオフであるときの前記温度依存性抵抗ヒータの電圧と、前記第2の電流の電流値と、に基づいて、前記温度依存性抵抗ヒータの抵抗値を測定し、
前記温度依存性抵抗ヒータの測定抵抗値に基づき出力する前記PWM信号の前記デューティ比を新たに設定することを特徴とする。
請求項15に係る発明は、請求項14に記載の温度制御方法において、
前記温度依存性抵抗ヒータの測定抵抗値に基づき出力する前記PWM信号の前記デューティ比を新たに設定することによって、前記温度依存性抵抗ヒータの抵抗値の値を、該温度依存性抵抗ヒータが所定の設定温度であるときの値に近づけることを特徴とする。
本発明によれば、PWM信号のパルス幅によって温度依存性抵抗ヒータの消費電力を制御しているから、省電力化を図ることができる。つまり、PWM信号がオンである場合には温度依存性抵抗ヒータの発熱に必要な電流が流れ、一方、PWM信号のオフである場合には温度依存性抵抗ヒータに流れる電流が十分に小さいから、温度依存性抵抗ヒータ以外の部分での消費電力を抑えることができる。
また、PWM信号がオフである場合において、十分に小さい電流が温度依存性抵抗ヒータに流れるので、その時の温度依存性抵抗ヒータの応答電圧や応答抵抗が小さい。そのため、温度依存性抵抗ヒータの電圧や抵抗値を電圧測定器又は抵抗測定器で測定するに関して、その分解能の低下や測定誤差要因の増加を抑えることができる。
以下に、本発明を実施するための好ましい形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
[第1の実施の形態]
図1は、発電装置1のブロック図である。この発電装置1は、例えばノート型パーソナルコンピュータ、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、電子手帳、腕時計、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、ゲーム機器、遊技機、その他の電子機器に備え付けられるものであり、これらの電子機器本体を動作させるための電源として用いられる。
発電装置1は、燃料電池型発電セル2と、反応装置本体3と、燃料容器4とを備える。燃料容器4には、液体燃料(例えば、メタノール、エタノール、ジメチルエーテル、ガソリン)と水が別々に又は混合した状態で貯留されている。図示しないポンプによって燃料と水が混合した状態で反応装置本体3に供給される。なお、図1では、燃料容器4内の燃料がメタノールであるものとしている。
反応装置本体3は、気化器6と、改質器7と、一酸化炭素除去器8と、燃焼器9と、温度依存性抵抗ヒータ10,11と、を備える。なお、気化器6、改質器7、一酸化炭素除去器8、燃焼器9及び温度依存性抵抗ヒータ10,11は密閉空間を有した断熱パッケージの内側に収容されており、熱エネルギーの放散が断熱パッケージによって抑えられている。
燃料容器4から反応装置本体3に供給される燃料と水は、まず、気化器6に送られる。燃料と水が気化器6により気化され、燃料と水の混合気が改質器7に送られる。なお、気化器6の気化によって吸熱が起き、一酸化炭素除去器8の反応熱や温度依存性抵抗ヒータ10の熱が気化器6の気化に用いられる。
改質器7は、気化した水と燃料から水素ガス等を触媒反応により生成し、更に微量ながら一酸化炭素ガスを生成する。燃料がメタノールの場合には、次式(1)、(2)のような化学反応が改質器7で起こる。改質器7における改質反応は吸熱反応であり、その改質反応に適した温度は室温よりも高く、約280℃である。そのため、燃焼器9の燃焼熱や温度依存性抵抗ヒータ11の熱が改質器7の改質反応に用いられる。
CH3OH+H2O→3H2+CO2 …(1)
2+CO2→H2O+CO …(2)
改質器7で生成された水素ガス等は一酸化炭素除去器8に送られ、更に外部の空気が一酸化炭素除去器8に送られる。一酸化炭素除去器8は、副生された一酸化炭素を触媒により優先的に酸化させることで、一酸化炭素を選択的に除去する。以下、一酸化炭素を除去した混合気体を改質ガスという。なお、一酸化炭素が酸化する反応は発熱反応であるが、一酸化炭素除去器8における選択酸化反応に適した温度が室温よりも高いため、一酸化炭素除去器8の温度がその適温に達していない場合には、温度依存性抵抗ヒータ10によって加熱される。
燃料電池型発電セル2は、燃料極20と、酸素極21と、燃料極20と酸素極21との間に挟まされた電解質膜22とから構成される。一酸化炭素除去器8から送られた改質ガスは燃料電池型発電セル2の燃料極20に供給され、更に外部の空気が酸素極21に送られる。そして、燃料極20に供給された改質ガス中の水素が、電解質膜22を介して、酸素極21に供給された空気中の酸素と電気化学反応することによって、燃料極20と酸素極21との間で電力が生じる。燃料電池型発電セル2で取り出された電力が電子機器本体に供給され、電子機器本体の二次電池に電力が蓄電されたり、電子機器本体の負荷(液晶ディスプレイ等)が電力により動作したりする。
電解質膜22が水素イオン透過性の電解質膜(例えば、固体高分子電解質膜)の場合には、燃料極20では次式(3)のような反応が起き、燃料極20で生成された水素イオンが電解質膜22を透過し、酸素極21では次式(4)のような反応が起こる。
2→2H++2e- …(3)
2H++1/2O2+2e-→H2O …(4)
一方、電解質膜22が酸素イオン透過性の電解質膜(例えば、固体酸化物電解質膜)の場合には、酸素極21では次式(5)のような反応が起き、酸素極21で生成された酸素イオンが電解質膜22を透過し、燃料極20では次式(6)のような反応が起こる。
1/2O2+2e-→2O2- ・・・(5)
2+2O2-→H2O+2e- ・・・(6)
燃料極20で電気化学反応せずに残った水素ガス等が燃焼器9に送られる。更に、外部の空気が燃焼器9に送られる。燃焼器9は、水素ガス(オフガス)と酸素を混合させて触媒反応により燃焼させる。
温度依存性抵抗ヒータ10,11は、共に、例えば金といった電熱材(電気抵抗材)からなるものである。温度依存性抵抗ヒータ10,11はその温度に依存してその抵抗値が変化する特性を持ち、特に温度と抵抗値に比例の関係が成り立つ。そのため、温度依存性抵抗ヒータ10,11は、抵抗値から温度を読み取る温度センサとしても機能する。ここで、温度依存性抵抗ヒータ10,11による測定温度が温度制御装置5にフィードバックされ、温度制御装置5がその測定温度に基づき温度依存性抵抗ヒータ10,11の発熱量を制御する。
反応装置本体3においては、一酸化炭素除去器8と気化器6が積層されており、一酸化炭素除去器8と気化器6の組み体に温度依存性抵抗ヒータ10が搭載されている。そのため、一酸化炭素除去器8及び気化器6が温度依存性抵抗ヒータ10によって加熱される。また、改質器7及び燃焼器9が積層されており、改質器7及び燃焼器9の組み体に温度依存性抵抗ヒータ11が搭載されている。そのため、改質器7は燃焼器9及び温度依存性抵抗ヒータ11によって加熱される。なお、改質器7と燃焼器9の組み体は、一酸化炭素除去器8と気化器6の組み体にブリッジ部によって連結され、そのブリッジ部を通じて熱伝導する。なお、そのブリッジ部には、改質器7から一酸化炭素除去器8に水素等を流すための流路が形成されている。
図2を用いて温度制御装置5について具体的に説明する。図2は、温度依存性抵抗ヒータ11についての温度制御装置5の回路図である。温度依存性抵抗ヒータ10についても図2と同様である。
この温度制御装置5は、PWMコントローラ51と、オペアンプOP1等を有する加算器52と、オペアンプOP2等を有する反転増幅器53と、オペアンプOP3等を有する差動増幅器54と、オペアンプOP4等を有する差動増幅器55と、アナログデジタル変換器(以下、ADCと略称)56と、PWMスイッチSW1と、サンプル抵抗R8と、温度依存性抵抗ヒータ11と、を備える。
PWMコントローラ51は、例えば中央演算処理装置(CPU)を有して内蔵されたプログラム等に基づく種々の制御動作を行い、ADC56から供給されるデジタル信号に応じてオンとオフとに切り替わる一定周期のパルス幅変調信号(以下、PWM信号という。)を生成してそのPWM信号を出力する。つまり、PWMコントローラ51は、ADC56からフィードバックされた信号に基づいてPWM信号のオン時の時間長をコントロールすることによってPWM信号のデューティ比を制御する。PWMコントローラ51から出力されるPWM信号は電圧でレベルを表されたものであり、PWM信号がオンである場合とオフである場合とではPWM信号のレベルが異なる。具体的にはPWM信号がオンである場合には、そのレベル(電圧)の極性は正であり、PWM信号がオフである場合には、そのレベルはゼロ[V]である。
加算器52は、抵抗R1〜R4及びオペアンプOP1を具備する。加算器52の一方の入力と出力との間に抵抗R1と抵抗R3が直列接続され、抵抗R1と抵抗R3の接続部と他方の入力57との間に抵抗R2が接続され、抵抗R1と抵抗R3の接続部がオペアンプOP1の反転入力端子に接続され、オペアンプOP1の非反転入力端子が抵抗R4を介してグランドに接続されている。これら抵抗R1〜R4の抵抗値は何れも等しい。
加算器52の一方の入力(抵抗R1)には、PWMコントローラ51のPWM信号が入力され、加算器52の他方の入力57には一定の重畳電圧Vovが印加される。加算器52は、PWM信号のレベルと重畳電圧Vovを加算し、その和を、極性を反転させて出力するものである。そのため、PMWコントローラ51から出力されるPWM信号がオンである場合には、加算器52の出力はそのPWM信号のオン時のレベルと重畳電圧Vovとの和の極性を反転させたものとなる。一方、PMWコントローラ51から出力されるPWM信号がオフである場合には、加算器52の出力は、重畳電圧Vov(ゼロ〔V〕であるPWM信号のレベルと重畳電圧Vovとの和)の極性を反転させたものとなる。なお、重畳電圧Vovは正である。
反転増幅器53は、抵抗R5〜R7及びオペアンプOP2を具備する。反転増幅器53の入力は加算器52の出力に接続され、反転増幅器53の入力と出力との間に抵抗R5と抵抗R6が直列接続され、抵抗R5と抵抗R6の接続部がオペアンプOP2の反転入力端子に接続され、オペアンプOP2の非反転入力端子が抵抗R7を介してグランドに接続されている。これら抵抗R5〜R7の抵抗値は何れも等しい。
加算器52から出力された信号が入力信号として反転増幅器53の抵抗R5に入力され、反転増幅器53はその入力信号の極性を反転させて出力するものである。ここでは、抵抗R5と抵抗R6の抵抗値が等しいので、反転増幅器53の増幅度は1である。そのため、図3に示すように、反転増幅器53の出力のPWM信号がオンである場合には、そのレベルはPWMコントローラ51から出力されるPWM信号のオン時のレベルと重畳電圧Vovの和であり、反転増幅器53の出力のPWM信号がオフである場合には、そのレベルは重畳電圧Vovである。ここで、反転増幅器53の出力のPWM信号がオンであるときにおけるそのPWM信号のレベルをオンレベルといい、反転増幅器53の出力のPWM信号がオフであるときにおけるそのPWM信号のレベルをオフレベルという。なお、抵抗R5と抵抗R6の抵抗値が等しくなくても良い。
PWMスイッチSW1はエンハンスメント型のnチャネルMOSFETであり、PWMスイッチSW1のゲートに反転増幅器53の出力が接続されている。第1実施形態においては、PWMスイッチSW1が切換部に相当する。
サンプル抵抗R8は固定抵抗である。また、電源入力端子58とグランドとの間には、温度依存性抵抗ヒータ11とPWMスイッチSW1とサンプル抵抗R8が直列接続されている。具体的には、PWMスイッチSW1のドレインと電源入力端子58との間に温度依存性抵抗ヒータ11が接続され、PWMスイッチSW1のソースとグランドとの間にサンプル抵抗R8が接続されている。なお、電源入力端子58とグランドとの間に温度依存性抵抗ヒータ11、PWMスイッチSW1、サンプル抵抗R8が直列に接続されているのであれば、これらの並び順は図2の並び順に限定されるものではない。また、PWMスイッチSW1は、MOSFETでなくとも、バイポーラトランジスタであっても良い。
電源入力端子58には、直流の定電圧Vsが印加される。そして、反転増幅器53から出力されるPWM信号がPWMスイッチSW1のゲートに入力され、PWMスイッチSW1は反転増幅器53からのPWM信号に従って動作する。つまり、PWMスイッチSW1のゲートに入力されるPWM信号がオンであると、PWMスイッチSW1がオン状態となって電源入力端子58からグランドまでが通電状態となり、電流が電源入力端子58から温度依存性抵抗ヒータ11、PWMスイッチSW1及びサンプル抵抗R8を介してグランドに流れる。一方、PWMスイッチSW1のゲートに入力されるPWM信号がオフであると、PWMスイッチSW1がオフ状態となる。ここで、PWMスイッチSW1のゲートに入力されるPWM信号がオフであってもそのオフレベルがゼロ〔V〕ではなく重畳電圧Vov〔V〕であるため、PWMスイッチSW1はオフ状態となってもオン状態よりも小さい(弱い)電流を流すようになっている。
PWMスイッチSW1のゲートの電圧がオフレベルであってPWMスイッチSW1がオン状態である場合、つまり、PWM信号がオンである場合、電流が電源入力端子58から温度依存性抵抗ヒータ11、PWMスイッチSW1及びサンプル抵抗R8を通ってグランドに流れる。これにより、温度依存性抵抗ヒータ11が発熱する。以下、PWMスイッチSW1がオン状態である場合に、流れる電流を強電流という。強電流は第1の電流に相当する。
一方、PWMスイッチSW1のゲートの電圧がオンレベルであってPWMスイッチSW1がオフ状態である場合、つまり、PWM信号がオフである場合、電流が電源入力端子58から温度依存性抵抗ヒータ11、PWMスイッチSW1及びサンプル抵抗R8を通ってグランドに流れる。以下、PWMスイッチSW1がオフ状態である場合に、流れる電流を弱電流という。弱電流は第2の電流に相当する。
このように、PWMコントローラ51がPWM信号のデューティ比を制御することによって、温度依存性抵抗ヒータ11に強電流が流れるデューティサイクルが制御され、これにより温度依存性抵抗ヒータ11の発熱量が調整される。
また、差動増幅器54及びADC56の組み合わせは、温度依存性抵抗ヒータ11の電圧を測定する電圧測定器に相当する。サンプル抵抗R8、差動増幅器55及びADC56の組み合わせは、温度依存性抵抗ヒータ11の電流を測定する電流測定器に相当する。従って、差動増幅器54、差動増幅器55、サンプル抵抗R8及びADC56の組み合わせは、温度依存性抵抗ヒータ11の抵抗値を測定する抵抗測定器に相当する。
差動増幅器54は、定電圧Vsと、温度依存性抵抗ヒータ11とPWMスイッチSW1の接続部の電圧との差を表す信号、つまり、温度依存性抵抗ヒータ11の電圧を表す信号をADC56に出力する。ADC56は、差動増幅器54から入力される信号をデジタル変換し、温度依存性抵抗ヒータ11の電圧を表すデジタル信号(以下、電圧信号という。)をPWMコントローラ51に出力する。なお、差動増幅器54は周知の回路であるため、差動増幅器54についてはオペアンプOP3以外のフィードバック抵抗等の図示を省略する。
差動増幅器55は、サンプル抵抗R8の電圧を表す信号をADC56に出力する。ここで、サンプル抵抗R8が固定抵抗であり、サンプル抵抗R8の電圧はサンプル抵抗R8に流れる電流に、つまり、温度依存性抵抗ヒータ11に流れる電流に依存性を持つので、差動増幅器55からADC56に出力される信号は温度依存性抵抗ヒータ11に流れる電流を表す。ADC56は、差動増幅器55から入力される信号をアナログ−デジタル変換し、温度依存性抵抗ヒータ11の電流を表すデジタル信号(以下、電流信号という。)をPWMコントローラ51に出力する。なお、差動増幅器55は周知の回路であるため、差動増幅器55についてはオペアンプOP4以外のフィードバック抵抗等の図示を省略する。
ADC56からPWMコントローラ51に入力される電流信号と電圧信号の組み合わせは、温度依存性抵抗ヒータ11の抵抗値を表す信号に相当する。そのため、差動増幅器54、差動増幅器55、サンプル抵抗R8及びADC56の組み合わせは、温度依存性抵抗ヒータ11の抵抗値を測定して、その抵抗値を表す信号をPWMコントローラ51に出力する抵抗測定器に相当する。
上述のように、PWM信号がオンのときには温度依存性抵抗ヒータ11に強電流が流れ、PWM信号がオフのときには温度依存性抵抗ヒータ11に弱電流が流れる。PWMコントローラ51は、PWM信号がオフのときにおいてADC56からフィードバックされた信号から温度依存性抵抗ヒータ11の抵抗値(電圧と電流の比)を読み取って、その抵抗値から温度依存性抵抗ヒータ11の温度として認識する。なお、温度依存性抵抗ヒータ11の抵抗値をRhとすると、温度依存性抵抗ヒータ11の電力はVs×Vs÷Rhで表される。
PWMコントローラ51は、PWM信号がオフのときにおける温度依存性抵抗ヒータ11の抵抗値から新たなデューティ比を求め、その新たなデューティ比のPWM信号を加算器52に出力する。
以上の温度制御装置5は以下のように動作する。
図4に示すように、まず、PWMコントローラ51は初期のデューティ比を設定し(ステップS1)、設定したデューティ比のPWM信号を出力する(ステップS3)。重畳電圧Vovを加えた電圧のPWM信号がPWMスイッチSW1のゲートに入力される。PWM信号がオンのとき(このとき、反転増幅器53から出力されるPWM信号のオフレベルは、PWMコントローラ51から出力されるPWM信号のレベルよりもVov〔V〕だけ高い。)においてPWMスイッチSW1がオンになり、強電流が温度依存性抵抗ヒータ11に流れる。一方、PWM信号がオフのときにおいて、PWMスイッチSW1がオフになり、弱電流が温度依存性抵抗ヒータ11に流れる。そして、温度依存性抵抗ヒータ11の電流を表すデジタル信号がADC56からPWMコントローラ51に出力され、温度依存性抵抗ヒータ11の電圧を表すデジタル信号がADC56からPWMコントローラ51に出力され、PWMコントローラ51はPWM信号のオフに同期して温度依存性抵抗ヒータ11の電圧・電流を読み取る(ステップS5)。そして、PWMコントローラ51は温度依存性抵抗ヒータ11の電圧・電流から温度依存性抵抗ヒータ11の抵抗及び温度を演算し(ステップS7)、状態評価を行う(ステップS9)。ここでの評価方法としては、例えばPID制御によるフィードバック制御が適用できる。すなわち、制御開始からn回目に求めた温度TR_nと設定温度(適温)Tsetの偏差をen=TR_n−Tsetとしたとき、温度依存性抵抗ヒータ11の温度を設定温度(適温)Tsetに近づけるための新たなデューティ比Aを、事前に定めた比例加重係数P、積分加重係数I、微分加重係数Dを用いて、一般的な関係式A=P{en+IΣen+D(en-en-1)}によって設定することができる。このようにして、PWMコントローラ51は温度依存性抵抗ヒータ11の温度(抵抗)に従って、温度依存性抵抗ヒータ11の温度を設定温度Tsetに近づけるための新たなデューティ比を設定し(ステップS1)、その後、PWMコントローラ51の処理が繰り返される。なお、図4に示された処理の1周期は、PWM信号の所定周期ごとに行われる。
以上のように本実施形態によれば、温度依存性抵抗ヒータ11の温度を適温に設定・維持する温度制御において、PWM制御法を用いているので、温度依存性抵抗ヒータ11以外の部分での電力消費を抑えることができ、温度依存性抵抗ヒータ11以外の部分での発熱を抑えることができる。つまり、PWM制御法を用いているので、サンプル抵抗R8の抵抗値を十分に小さくすることができ、PWM信号がオンである場合には、サンプル抵抗R8やPWMスイッチSW1における電力消費を抑えることができ、温度依存性抵抗ヒータ11において殆どの電力が消費される。一方、PWM信号がオフである場合には、電源入力端子58からグランドに電流が流れるが、その電流は非常に小さいため、電力消費を抑えることができる。
PWM信号がオフの場合に、非常に小さな電流が温度依存性抵抗ヒータ11に流れ、その結果、温度依存性抵抗ヒータ11やサンプル抵抗R8の応答電圧も小さい。そのため、温度依存性抵抗ヒータ11の小さな応答電圧を差動増幅器54のオペアンプOP3で測定し、サンプル抵抗R8の小さな応答電圧を差動増幅器55のオペアンプOP4で測定しているから、オペアンプOP3,OP4のゲインを高く設定することができ、測定分解能を上げることができる。
なお、PWMスイッチSW1がディプレッション型のMOSFETである場合、PWMコントローラ51から出力されるPWM信号のオフレベルがゼロ〔V〕であっても、PWMコントローラ51から出力されるPWM信号がPWMスイッチSW1のゲートに直接入力されても良い。PWMスイッチSW1がディプレッション型である場合、PWMコントローラ51から出力されるPWM信号がオフであるときにPWMスイッチSW1がオフ状態であっても、弱電流が電源入力端子58から温度依存性抵抗ヒータ11、PWMスイッチSW1及びサンプル抵抗R8を介してグランドに流れる。
また、PWMコントローラ51から出力されるPWM信号がオフである時にそのオフレベルがゼロ[V]を越えている場合、PWMスイッチSW1がエンハンスメント型のMOSFETであるときでも、PWMコントローラ51から出力されるPWM信号がPWMスイッチSW1のゲートに直接入力されても良い。この場合でも、PWM信号がオフであるときにPWMスイッチSW1がオフ状態であっても、弱電流が電源入力端子58から温度依存性抵抗ヒータ11、PWMスイッチSW1及びサンプル抵抗R8を介してグランドに流れる。
[第2の実施の形態]
図5に示された温度制御装置5は、図2に示された温度制御装置5に代えて図1に示された温度制御装置5として適用されるものである。図5に示すように、切換部に相当するPWMスイッチSW2が、エンハンスメント型のnチャネルMOSFET61と、エンハンスメント型のpチャネルMOSFET62と、抵抗R9とを備える。電源入力端子58とグランドとの間には、MOSFET62と温度依存性抵抗ヒータ11とサンプル抵抗R8が直列接続されている。具体的には、サンプル抵抗R8は温度依存性抵抗ヒータ11とグランドとの間に接続され、温度依存性抵抗ヒータ11がMOSFET62のドレインとサンプル抵抗R8との間に接続され、MOSFET62のソースが電源入力端子58に接続されている。また、MOSFET61のソースがグランドに接続され、MOSFET61のドレインがMOSFET62のゲートに接続され、その接続部と電源入力端子58との間に抵抗R9が接続されている。第2実施形態における温度制御装置5は、第1実施形態における温度制御装置5と比較して、PWMスイッチSW1をPWMスイッチSW2に変更したことを除いて、温度制御装置5と同様に設けられている。
第2実施形態の温度制御装置5においても、PWMコントローラ51が温度依存性抵抗ヒータ11の温度を設定温度に近づけるために、デューティ比を変更設定し、設定したデューティ比のPWM信号を出力する。重畳電圧Vovを加えた電圧のPWM信号がMOSFET61のゲートに入力されると、PWM信号がオンであるにおいてMOSFET61,62共にオンになり、強電流が温度依存性抵抗ヒータ11に流れ、PWM信号がオフであるときにおいてMOSFET61,62共にオフになり、弱電流が温度依存性抵抗ヒータ11に流れる。そして、温度依存性抵抗ヒータ11の電流を表すデジタル信号がADC56からPWMコントローラ51に出力され、温度依存性抵抗ヒータ11の電圧を表すデジタル信号がADC56からPWMコントローラ51に出力され、PWMコントローラ51はPWM信号がオフであるときに同期して温度依存性抵抗ヒータ11の電圧・電流を読み取る。そして、PWMコントローラ51は温度依存性抵抗ヒータ11の電圧・電流から温度依存性抵抗ヒータ11の抵抗及び温度を演算する。PWMコントローラ51は温度依存性抵抗ヒータ11の温度(抵抗)に従って新たなデューティ比を設定し、その後、PWMコントローラ51の処理が繰り返される。
[第3の実施の形態]
図6に示された温度制御装置5は、図2に示された温度制御装置5に代えて図1に示された温度制御装置5として適用されるものである。図6に示された温度制御装置5は、図2に示された温度制御装置5の構成要素に加えて、更にスイッチング素子SW3,SW4を備える。スイッチング素子SW3,SW4は、温度依存性抵抗ヒータ11と差動増幅器54の入力(オペアンプOP3の反転入力端子、非反転入力端子)との間にそれぞれ設けられている。なお、スイッチング素子SW3,SW4としては、FETやバイポーラトランジスタを用いることができる。
第3実施形態の温度制御装置5においては、PWMコントローラ51がデューティ比を設定し、設定したデューティ比のPWM信号を出力し、重畳電圧Vovを加えた電圧のPWM信号がPWMスイッチSW1のゲートに入力される。PWM信号がオン信号レベルであるときにおいてPWMスイッチSW1がオンになり、強電流が温度依存性抵抗ヒータ11に流れ、PWM信号がオフであるときにおいてPWMスイッチSW1がオフになり、弱電流が温度依存性抵抗ヒータ11に流れる。更に、PWMコントローラ51が、加算器52に出力するPWM信号に同期した信号(反転させたものでも良い。)をスイッチング素子SW3,SW4に出力する。そのため、スイッチング素子SW3,SW4は、PWM信号がオフであるときに同期してオン状態になり、PWM信号がオンであるときに同期してオフ状態になる。そのため、PWM信号がオフのときにおいて、温度依存性抵抗ヒータ11の弱電流を表すデジタル信号がADC56からPWMコントローラ51に出力され、温度依存性抵抗ヒータ11の電圧を表すデジタル信号がADC56からPWMコントローラ51に出力される。PWMコントローラ51は、ADC56の出力から温度依存性抵抗ヒータ11の電圧・弱電流を読み取る。そして、PWMコントローラ51は温度依存性抵抗ヒータ11の電圧・弱電流から温度依存性抵抗ヒータ11の抵抗及び温度を演算し、PWMコントローラ51は温度依存性抵抗ヒータ11の温度(抵抗)に従って、温度依存性抵抗ヒータ11の温度を設定温度に近づけるように新たなデューティ比を設定する。その後、PWMコントローラ51の処理が繰り返される。
第3実施形態においては、PWM信号がオンである場合に大きな電流が温度依存性抵抗ヒータ11に流れるが、その時の温度依存性抵抗ヒータ11の応答電圧が差動増幅器54のオペアンプOP3に入力されずに測定されない。そのため、オペアンプOP3にかかる負荷を抑えることができる。
[第4の実施の形態]
図7に示された温度制御装置5は、図2に示された温度制御装置5に代えて図1に示された温度制御装置5として適用されるものである。
図7に示された温度制御装置5は、PWMコントローラ71と、定電流回路72と、スイッチング素子SW11〜SW14と、ダミー抵抗R12と、PWMスイッチSW15と、オペアンプOP13等を有する差動増幅器74と、アナログデジタル変換器(以下、ADCと略称)76と、PWMスイッチSW15と、温度依存性抵抗ヒータ11と、を備える。ここで、第4実施形態においては、スイッチング素子SW11,SW12及びPWMスイッチSW15の組み合わせが切換部に相当する。
PWMコントローラ71は、例えば中央演算処理装置(CPU)を有して、ADC56から供給されるデジタル信号に応じてオン・オフに切り替わる一定周期のPWM信号を出力するものである。つまり、PWMコントローラ71は、ADC76からフィードバックされた信号に基づいてPWM信号のオンの長さをコントロールすることによってPWM信号のデューティ比を制御する。PWMコントローラ71から出力されるPWM信号は電圧レベルで表されたものであり、PWM信号がオンである場合、PWM信号の電圧の極性は正であり、オフである場合、PWM信号の電圧はゼロ[V]である。
PWMスイッチSW15はエンハンスメント型のnチャネルMOSFETである。また、電源入力端子78とグランドとの間には、温度依存性抵抗ヒータ11とPWMスイッチSW15が直列接続されている。具体的には、PWMスイッチSW15のドレインと電源入力端子78との間に温度依存性抵抗ヒータ11が接続され、PWMスイッチSW15のソースがグランドに接続されている。なお、PWMスイッチSW15は、MOSFETでなくとも、バイポーラトランジスタであっても良い。
電源入力端子78には、直流の定電圧Vsが印加される。PWMコントローラ71から出力されるPWM信号がPWMスイッチSW15のゲートに入力され、PWMスイッチSW15はPWM信号に従って動作する。つまり、PWMスイッチSW15のゲートに入力されるPWM信号がオンであると、PWMスイッチSW15がオン状態となって電源入力端子78からグランドまでが通電状態となり、電流が電源入力端子78から温度依存性抵抗ヒータ11及びPWMスイッチSW15を介してグランドに流れる。一方、PWMスイッチSW15のゲートに入力されるPWM信号がオフであると、PWMスイッチSW15がオフ状態となり、電流が温度依存性抵抗ヒータ11及びPWMスイッチSW15に流れない。
このように、PWMコントローラ71がPWM信号のデューティ比を制御することによって、温度依存性抵抗ヒータ11に電流が流れるデューティサイクルが制御され、これにより温度依存性抵抗ヒータ11の発熱量が調整される。
定電流回路72はオペアンプOP11及び抵抗R11を有し、オペアンプOP11の非反転入力端子に定電圧が印加され、オペアンプOP11の反転入力端子とグランドとの間に抵抗R11が接続されている。オペアンプOP11の出力にスイッチング素子SW11が接続され、オペアンプOP11の反転入力端子にスイッチング素子SW12が接続されている。スイッチング素子SW11とスイッチング素子SW12との間にダミー抵抗R12が接続されている。更に、スイッチング素子SW11とスイッチング素子SW12との間に温度依存性抵抗ヒータ11が接続されている。
スイッチング素子SW11,SW12はPWMコントローラ71によってPWM信号に同期して切換を行うものである。PWM信号がオンの場合には、スイッチング素子SW11,SW12がダミー抵抗R12の通電に切り替わり、PWM信号がオフの場合には、スイッチング素子SW11,SW12が温度依存性抵抗ヒータ11の通電に切り替わる。スイッチング素子SW11,SW12が温度依存性抵抗ヒータ11の通電に切り替わると、定電流が電源入力端子78から温度依存性抵抗ヒータ11、スイッチング素子SW12及び抵抗R11を通ってグランドに流れる。なお、定電流のレベルは、PWM信号がオンの時に温度依存性抵抗ヒータ11に流れる電流のレベルよりも低い。
差動増幅器74はオペアンプOP13等を有する。差動増幅器74は周知の回路であり、差動増幅器74についてはオペアンプOP13以外のフィードバック抵抗等の図示を省略する。スイッチング素子SW13,SW14は、温度依存性抵抗ヒータ11と差動増幅器74の入力(オペアンプOP13の反転入力端子、非反転入力端子)との間にそれぞれ設けられている。なお、スイッチング素子SW13,SW14としては、FETやバイポーラトランジスタを用いることができる。
PWMコントローラ71がPWM信号に同期した信号(反転させたものでも良い。)をスイッチング素子SW13,SW14に出力する。そのため、スイッチング素子SW13,SW14は、PWM信号がオフであるときに同期してオン状態になり、PWM信号のオン・デューティに同期してオフ状態になる。
スイッチング素子SW13,SW14がオン状態になっているとき、差動増幅器74は、定電圧Vsと、温度依存性抵抗ヒータ11とPWMスイッチSW15の接続部の電圧との差を表す信号、つまり、温度依存性抵抗ヒータ11の電圧を表す信号をADC76に出力する。ADC76は、差動増幅器74から入力される信号をアナログ−デジタル変換し、温度依存性抵抗ヒータ11の電圧を表すデジタル信号(以下、電圧信号という。)をPWMコントローラ71に出力する。そのため、差動増幅器74及びADC76の組み合わせは、温度依存性抵抗ヒータ11の電圧を測定する電圧測定器に相当する。
ここで、PWM信号がオフの時、スイッチング素子SW13,SW14がオン状態になるので、定電流が温度依存性抵抗ヒータ11に流れている時に、温度依存性抵抗ヒータ11の電圧信号がADC76からPWMコントローラ71に出力される。
PWMコントローラ71は、PWM信号がオフであるときにおいて、ADC76からフィードバックされた信号から温度依存性抵抗ヒータ11の電圧を読み取って、その電圧から温度依存性抵抗ヒータ11の抵抗値を演算する。具体的には、PWMコントローラ71は、定電流を測定電圧で除すことによって、温度依存性抵抗ヒータ11の抵抗値を演算し、その抵抗値から温度依存性抵抗ヒータ11の温度を求める。
PWMコントローラ71は、PWM信号がオフであるときにおける温度依存性抵抗ヒータ11の抵抗値(測定電圧に依存する。)から新たなデューティ比を求め、その新たなデューティ比のPWM信号をPWMスイッチSW15のゲートに出力する。
以上の温度制御装置5は以下のように動作する。
PWMコントローラ71はデューティ比を設定し、設定したデューティ比のPWM信号を出力し、PWM信号がPWMスイッチSW15のゲートに入力される。PWM信号がオンであるときにおいてPWMスイッチSW15がオンになり、電流が温度依存性抵抗ヒータ11に流れ、PWM信号がオフであるときにおいてPWMスイッチSW15がオフになり、定電流が温度依存性抵抗ヒータ11に流れる。そして、温度依存性抵抗ヒータ11に定電流が流れている時に、温度依存性抵抗ヒータ11の電圧を表すデジタル信号がADC76からPWMコントローラ71に出力され、PWMコントローラ71はPWM信号がオフであるときに同期して温度依存性抵抗ヒータ11の電圧を読み取る。そして、PWMコントローラ71は温度依存性抵抗ヒータ11の電圧から温度依存性抵抗ヒータ11の抵抗及び温度を演算し、前述の第1の実施形態の場合と同様の状態評価を行う。PWMコントローラ71は温度依存性抵抗ヒータ11の温度(抵抗)に従って、温度依存性抵抗ヒータ11の温度を設定温度に近づけるために、新たなデューティ比を設定し、その後、PWMコントローラ71の処理が繰り返される。
本実施形態によれば、PWM制御法を用いているので、温度依存性抵抗ヒータ11以外の部分での電力消費を抑えることができ、温度依存性抵抗ヒータ11以外の部分での発熱を抑えることができる。
また、PWM信号がオフの場合に、非常に小さな電流が温度依存性抵抗ヒータ11に流れ、その結果、温度依存性抵抗ヒータ11の応答電圧も小さいから、差動増幅器74のオペアンプOP13のゲインを高く設定することができ、測定分解能を上げることができる。
また、PWM信号がオンである場合に大きな電流が温度依存性抵抗ヒータ11に流れるが、その時の温度依存性抵抗ヒータ11の応答電圧がスイッチング素子SW13,SW14によって遮断されて、差動増幅器74のオペアンプOP13に入力されない。そのため、オペアンプOP13にかかる負荷を抑えることができる。
また、PWM信号がオフである場合に、小さな安定した定電流が温度依存性抵抗ヒータ11に流れるから、温度依存性抵抗ヒータ11の電圧を高精度に測定することができる。
<比較例>
図8は、比較例の温度制御装置300を示すものである。この温度制御装置300は、温度依存性抵抗ヒータ11、差動増幅器54及びADC56については図2の温度制御装置5と同様である。そして、この温度制御装置300においては、トランジスタのスイッチング素子SW31、オペアンプOP31及び抵抗R31から定電流回路310が構成されている。
CPU320がデジタル信号をデジタルアナログ変換器(以下、DACと略称)330に出力すると、そのデジタル信号がDAC330によってアナログに変換され、デジタル信号に応じたレベルの電圧がオペアンプOP31の非反転入力端子に入力され、その電圧レベルに応じた大きさの定電流が温度依存性抵抗ヒータ11に流れる。つまり、CPU320は温度依存性抵抗ヒータ11に流れる電流の大きさを調整する。
その定電流が流れている時の温度依存性抵抗ヒータ11の電圧が差動増幅器54及びADC56により測定され、CPU320にフィードバックされる。CPU320は温度依存性抵抗ヒータ11の測定電圧から温度依存性抵抗ヒータ11の抵抗値、温度、電力を演算し、その求めた抵抗値、温度、電力に基づき温度依存性抵抗ヒータ11に流れる電流の大きさを調整する。
図8に示された温度制御装置300について、具体的な数値を交えて、回路設計の一例について説明する。図8において、オペアンプOP3には、入力電圧レンジが120Vと十分に大きいAnalog Devices社の計装アンプ(製品名:AD628)等を用いる。温度依存性抵抗ヒータ11については、280[℃]の時に抵抗値が250[Ω]であるものを用いる。
初期状態において、起動時に温度依存性抵抗ヒータ11に120[mA]の定電流を流すものとすれば、280[℃]に到達した時においては温度依存性抵抗ヒータ11の電圧が30[V]であり、電力が3.6[W]である。オペアンプOP3の入力の最大は、このときの電圧であり、8bitのADC56及びCPU 320にてオペアンプOP3の出力電圧を処理する場合、30/256 =117[mV/digit]の分解能となる。この分解能を温度で考えると、280/256=1.09[℃/digit]となり、1℃単位での温度管理が求められる触媒反応に対して適切な精度が得られている。
このような状態から反応装置本体3の全体に熱が伝播し、熱平衡状態となったときの改質器7の熱損失が1.5[W]であるとすれば、温度依存性抵抗ヒータ11の電力も同じく1.5[W]となる。このとき、改質器7の温度は280[℃]で一定であり、温度依存性抵抗ヒータ11の抵抗値も250[Ω]で一定であるため、温度依存性抵抗ヒータ11の電圧が19.4[V]、電流が77.5[mA]として、温度制御がなされていることになる。
以上のような熱平衡状態から燃料や水の供給がなされて、改質器7において改質反応が開始し、燃焼器9にて燃焼が生じた時(運転状態)、改質器7を280[℃]に維持するために必要な温度依存性抵抗ヒータ11による供給熱量が0.4[W]であるとすれば、このとき温度依存性抵抗ヒータ11の電圧が10[V]、電流が40[mA]である。なお、この状態においてもオペアンプOP3のゲインは起動時におけるゲインと同じであるから、この温度依存性抵抗ヒータ11の電圧はADC56にて10[V]/117[V]=85[digit]のみでの測定となる。これは温度で考えると、280℃/85[digit]=3.29[℃/digit] の分解能となり、フィードバック制御に用いる温度としては適切な精度が得られていないことがわかる。
<実施例>
図2に示された温度制御装置5について、具体的な数値を交えて、回路設計の一例について説明する。図2の温度制御装置5において、オペアンプOP3,OP4には、入力電圧レンジが120Vと十分に大きいAnalog Devices社の計装アンプ(製品名:AD628)等を用いると良い。温度依存性抵抗ヒータ10については、280℃の時に抵抗値が250Ωものを用いる。また、サンプル抵抗R8は0.1[Ω]であり、他の抵抗R1〜R7は何れも10[kΩ]である。
まず、PWM信号の周波数は、PWM信号がオフであるときにおいて温度依存性抵抗ヒータ11に流れる弱電流が所望のレベルまで下がり、それが安定しうる周波数であるという上限の条件と、ミリ秒オーダーである改質器7の温度の追従速度よりも速い周波数であるという下限の条件のもと、オペアンプOP3,OP4の計測速度等を加味して設定される。ここで、オペアンプOP3,OP4での計測に20[μs]だけ必要であるとして、PWM信号のオン・オフの切り替えと温度依存性抵抗ヒータ11の弱電流の安定とに10[μs]の余裕を持たせるならば、PWM信号がオフである時間は30[μs]以上必要ということになる。ただし、上述の改質器7で改質反応が起きている状態(運転状態)においては非常に低いデューティ比での制御が予想され、このときの温度制御性を確保するためにPWM信号の周波数はできるだけ下限条件から離れた、上限条件に近い速さとしたい。ここで、制御の分解能を最大限確保する狙いで最低必要時間(30[μs])をデューティ比の1[%]相当と設定したならば、PWM信号の周期は3ms(330Hz)とミリ秒オーダーまで遅くなってしまい、温度が制御周期に追従して乱れる可能性がある。一方、逆に最低必要時間を10%より高いデューティ比に相当させるならば、PWM信号がオンである比率が最大が90[%]未満の比率となり、この比率にて起動時に必要な電力を確保するためには定電圧Vsをより高く設定しなければならず、制御精度と電源を用意する側の回路効率が悪くなる。これらの要素も考慮して、ここでは電圧測定に必要な最低限の時間(30[μs]を、デューティ比における10[%]相当とし、PWM信号を0〜90[%]のデューティ比にて行うことと設定する。このとき、PWM信号の周期は300[μs](3.3[kHz])となる。
以上の設計によると、初期状態においてはPWM信号のデューティ比は90%で、280[℃]の時に温度依存性抵抗ヒータ11の抵抗値が250[Ω]であり、それに対応する電流が126[mA]、電圧が31.5[V]となる。このときの温度依存性抵抗ヒータ11の電圧が制御上の最大電圧であり、定電圧Vsとして設定される。熱平衡状態において、定電圧Vsが31.5[V]のまま、温度依存性抵抗ヒータ11の電力が1.5[W]となるようなデューティ比が38%であり、運転状態において温度依存性抵抗ヒータ11の電力が0.4[W]となるようなデューティ比が10%である。ここで、この運転状態においても、PWM制御のためのマージンを分解能の一割ほどは確保できていることが確認できた。また、オペアンプOP3の入力の最大は、PWM信号がオフであるときの弱電流が3[mA]とすれば、250[Ω]×3[mA]=750[mV]に抑えられ、これを8bitのADC56にて処理すれば、温度で考えた分解能は、同じ温度で同じbit数であるので当然、比較例の場合の初期状態で求めた値と同じ280[℃]/256=1.09[℃/digit]となる。ただし、ここで設計したPWM制御回路の方法においてはシステムの全ての状態において、この温度分解能での測定ができる点が優れ、電圧分解能は750[mV]/256=2.9[mV/digit]となる。
この温度制御装置5では、温度制御装置300と比較して電力消費を抑えることができ、システムとしてのエネルギー効率を上げることができる。そのため、温度制御装置5の放熱対策が不要となるため、回路の小型化を図ることができる。さらに、電圧の測定をPWM信号がオフのときに限って行うため、それに対する応答電圧も小さく、これを高いゲインで増幅できるため、その結果として測定電圧、そしてそこから求める温度の精度を高めることができる。
本発明に係る温度制御装置を備えた発電装置の概略構成を示したブロック図である。 本発明の第1実施形態における温度制御装置の概略回路構成を示した回路図である。 PWM信号の変化について時間と電圧との関係の一例を示したチャートである。 上記温度制御装置による処理の流れを示したフローチャートである。 本発明の第2実施形態における温度制御装置の概略回路構成を示した回路図である。 本発明の第3実施形態における温度制御装置の概略回路構成を示した回路図である。 本発明の第4実施形態における温度制御装置の概略回路構成を示した回路図である。 比較例の温度制御装置の概略回路構成を示した回路図である。
符号の説明
5 温度制御装置
10、11 温度依存性抵抗ヒータ
51 PWMコントローラ
52 加算器
54、55 差動増幅器
56 アナログデジタル変換器
61、62 MOSFET
72 定電流回路
SW1、SW2、SW15 PWMスイッチ
SW3、SW4、SW11〜SW14 スイッチング素子
OP3、OP4 オペアンプ

Claims (15)

  1. 温度に依存して抵抗値が変化する特性を有した温度依存性抵抗ヒータと、
    オンとオフとに切り替わるPWM信号を出力するPWMコントローラと、
    前記PWM信号がオンである場合に前記温度依存性抵抗ヒータに第1の電流を流すとともに、前記PWM信号がオフである場合に、前記第1の電流より小さい第2の電流を前記温度依存性抵抗ヒータに流す切換部と、
    前記温度依存性抵抗ヒータの電圧を測定する電圧測定器と、を備え、
    前記PWMコントローラは、前記PWM信号がオフである場合における前記電圧測定器の測定電圧に基づき、出力する前記PWM信号のデューティ比を新たに設定することを特徴とする温度制御装置。
  2. 前記PWMコントローラは、前記PWM信号がオフである場合における前記電圧測定器の測定電圧に基づき、出力する前記PWM信号のデューティ比を新たに設定することによって、前記PWM信号がオフであるときに前記電圧測定器により測定される測定電圧の値を、前記温度依存性抵抗ヒータが所定の設定温度であるときの値に近づけることを特徴とする請求項1に記載の温度制御装置。
  3. 前記温度依存性抵抗ヒータの電流を測定する電流測定器を更に備え、
    前記PWMコントローラは、前記PWM信号がオフである場合における前記電圧測定器の測定電圧に加えて、前記PWM信号がオフである場合における前記電流測定器の測定電流に基づいて、前記PWM信号のデューティ比を新たに設定することを特徴とする請求項1又は2に記載の温度制御装置。
  4. 前記電圧測定部は、前記PWM信号がオンの場合に前記温度依存性抵抗ヒータの電圧を測定せず、前記PWM信号がオフの場合に前記温度依存性抵抗ヒータの電圧を測定し、その測定電圧を表す信号を前記PWMコントローラに出力することを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の温度制御装置。
  5. 温度に依存して抵抗値が変化する特性を有した温度依存性抵抗ヒータと、
    オンとオフとに切り替わるPWM信号を出力するPWMコントローラと、
    前記PWM信号がオンである場合に前記温度依存性抵抗ヒータに第1の電流を流すとともに、前記PWM信号がオフである場合に、前記第1の電流より小さい第2の電流を前記温度依存性抵抗ヒータに流す切換部と、
    前記PWM信号がオフであるときの前記温度依存性抵抗ヒータの電圧と、前記第2の電流の電流値と、に基づいて、前記温度依存性抵抗ヒータの抵抗値を測定する抵抗測定器と、を備え、
    前記PWMコントローラは、前記抵抗測定器の測定抵抗値に基づき、出力する前記PWM信号のデューティ比を新たに設定することを特徴とする温度制御装置。
  6. 前記PWMコントローラは、前記抵抗測定器の測定抵抗値に基づき、出力する前記PWM信号のデューティ比を新たに設定することによって、前記抵抗測定器により測定される前記温度依存性抵抗ヒータの抵抗値の値を、該温度依存性抵抗ヒータが所定の設定温度であるときの値に近づけることを特徴とする請求項5に記載の温度制御装置。
  7. 前記PWM信号の電圧に一定の重畳電圧を加算し、その重畳電圧を加算した電圧の前記PWM信号を前記切換部に出力する加算器を更に備えることを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の温度制御装置。
  8. 前記第2の電流に対応する定電流を発生させる定電流回路を更に備え、
    前記切換部は、前記PWM信号がオフである場合に前記温度依存性抵抗ヒータに流す電流として前記定電流回路で発生する定電流を前記温度依存性抵抗ヒータに流し、
    前記PWMコントローラは、前記PWM信号がオフである場合における前記電圧測定器の測定電圧に加えて、前記定電流の大きさに基づいて出力する前記PWM信号のデューティ比を新たに設定して、前記PWM信号がオフであるときに前記電圧測定器により測定される測定電圧の値を、前記温度依存性抵抗ヒータが所定の設定温度であるときに、当該温度依存性抵抗ヒータに前記定電流を流したときの値に近づけることを特徴とする請求項1又は2に記載の温度制御装置。
  9. 前記電圧測定部は、前記PWM信号がオンの場合に前記温度依存性抵抗ヒータの電圧を測定せず、前記PWM信号がオフの場合に前記温度依存性抵抗ヒータの電圧を測定し、その測定電圧を表す信号を前記PWMコントローラに出力することを特徴とする請求項8に記載の温度制御装置。
  10. 温度に依存して抵抗値が変化する特性を有した温度依存性抵抗ヒータによって温度を制御する温度制御方法において、
    オンとオフとに切り替わるPWM信号を出力し、
    前記PWM信号がオンである場合に前記温度依存性抵抗ヒータに第1の電流を流すとともに、前記PWM信号がオフである場合に前記第1の電流より小さい第2の電流を前記温度依存性抵抗ヒータに流し、
    前記温度依存性抵抗ヒータの電圧を測定し、
    前記温度依存抵抗ヒータの測定電圧をフィードバックし、前記PWM信号がオフである場合における前記温度依存抵抗ヒータの測定電圧に基づき、出力する前記PWM信号のデューティ比を新たに設定することを特徴とする温度制御方法。
  11. 前記PWM信号がオフである場合における前記温度依存抵抗ヒータの測定電圧に基づき、出力する前記PWM信号のデューティ比を新たに設定することによって、前記PWM信号がオフであるときに測定される前記温度依存抵抗ヒータの測定電圧の値を、該温度依存性抵抗ヒータが所定の設定温度であるときの値に近づけることを特徴とする請求項10に記載の温度制御方法。
  12. 前記温度依存性抵抗ヒータの電流を測定し、
    前記PWM信号がオフである場合において、前記温度依存性抵抗ヒータの測定電圧に加えて、前記PWM信号がオフである場合における前記温度依存性抵抗ヒータの測定電流に基づき、出力する前記PWM信号のデューティ比を新たに設定することを特徴とする請求項10又は11に記載の温度制御方法。
  13. 前記第2の電流に対応する定電流を発生させ、出力された前記PWM信号がオフである場合にその定電流を前記温度依存性抵抗ヒータに流し、
    PWM信号がオフである場合において前記電圧測定器により測定された電圧に加えて、定電流の大きさに基づいて出力する前記PWM信号のデューティ比を新たに設定することを特徴とする請求項10又は11に記載の温度制御方法。
  14. 温度に依存して抵抗値が変化する特性を有した温度依存性抵抗ヒータによって温度を制御する温度制御方法において、
    オンとオフを有する所定のデューティ比のPWM信号を出力し、
    出力された前記PWM信号がオンである場合に前記温度依存性抵抗ヒータに第1の電流を流すとともに、出力された前記PWM信号がオフである場合に前記第1の電流より小さい第2の電流を前記温度依存性抵抗ヒータに流し、
    出力された前記PWM信号がオフであるときの前記温度依存性抵抗ヒータの電圧と、前記第2の電流の電流値と、に基づいて、前記温度依存性抵抗ヒータの抵抗値を測定し、
    前記温度依存性抵抗ヒータの測定抵抗値に基づき出力する前記PWM信号の前記デューティ比を新たに設定することを特徴とする温度制御方法。
  15. 前記温度依存性抵抗ヒータの測定抵抗値に基づき出力する前記PWM信号の前記デューティ比を新たに設定することによって、前記温度依存性抵抗ヒータの抵抗値の値を、該温度依存性抵抗ヒータが所定の設定温度であるときの値に近づけることを特徴とする請求項14に記載の温度制御方法。
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