JP5694457B2 - リクライニング椅子 - Google Patents
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Description
また、後傾角度調節手段の部品点数が多いので、コスト高となるという問題がある。
さらに、ねじりコイルばねは、その両足片が前後反対方向を向くようにして、枢軸に外嵌されているので、支基内においてねじりコイルばねの専有する領域が大となり、これも、支基の前後寸法が大となる要因となる。
(1) 脚柱の上端部に設けられた、座体を支持する支基に、左右方向を向く主軸を枢支し、この主軸に、背凭れを支持する背フレームの前下部を固着して、前記背フレームを主軸の中心軸心まわりに前後方向に傾動しうるようにし、かつ前記背凭れの後傾角度を、支基に設けた後傾角度調節手段により調節しうるようにしたリクライニング椅子において、
前記後傾角度調節手段が、前記主軸に嵌着され、主軸の回動方向に並ぶ複数の係合部を有する係止部材と、前記支基の内壁に摺動可能に設けられ、前記係合部と係脱可能であるとともに前記主軸の長さ方向と直交する方向に前記係合部と係合する被係合部を有する停止部材とを備え、この停止部材を、それに連係した操作手段をもって前記係合部と直交する方向に摺動させることにより、前記被係合部を前記複数の係合部に選択的に係合させ、前記背凭れの後傾角度を調節しうるようにし、かつ前記停止部材を、前記支基の内壁に摺動可能とする形態として、支基の内壁にガイド溝として、このガイド溝の長さ方向と直交する溝幅が内壁奥に向って段状に縮幅する二段状ガイド溝を設け、かつ前記停止部材に前記二段状ガイド溝に摺動可能に嵌合する二段状嵌合部を設けて、前記二段状ガイド溝に前記二段状嵌合部を嵌合させることにより摺動可能とする。
また、後傾角度調節手段を、主軸と近接させて、支基にコンパクトに配設することができるので、支基の小型化が図れる。
また、ねじりコイルばねの下方に後傾角度調節手段を配設する際に、足片が障害となることはない。
また、後傾角度調節手段を、左右のねじりコイルばね間の下方における支基の中央部にコンパクトに配設しうるので、後傾角度調節手段が支基の側方に突出したり、支基に、後傾角度調節手段取付用の大きなスペースを確保したりする必要がない。
また、後傾角度調節手段を、主軸と近接させて、支基にコンパクトに配設することができるので、支基の小型化が図れる。
図1は、本発明のリクライニング椅子の正面図、図2は、同じく側面図で、この椅子は、先端部にキャスタ1が取付けられた放射方向を向く5本の脚杆2と、それらの中心に立設され、内部に収容されたガススプリング(図示略)により伸縮可能な脚柱3と、脚柱3の上端に後端部が取付けられた、やや前上方を向く支基4と、左右1対の前向杆5aと上向杆5bとを、中間部において互いに一体的に結合してなる側面視前向きL字状の背フレーム5と、この背フレーム5における左右の上向杆5bの上端部に後面が取付けられた背凭れ6と、支基4により支持された座体7とを備え、背フレーム5における左右(以下左右は、椅子を前方より見たときをいう)の前向杆5a、5aの前端部は、支基4に挿通された左右方向を向く六角形の主軸8の両端部に固着されている。
図9の断面図にも示すように、支基本体20における左右の側面板20a、20aの後端部に穿設された軸孔24、24には、径方向に2分割された軸受25、25が、回転自在に嵌合され、それらに形成された六角形の軸孔25aには、上述した六角形の主軸8が相対回転不能に挿通されている。この際、主軸8を、左右の第1ねじりコイルばね22、22内に遊嵌された支持筒26、26と、係止部材23に形成された六角形に軸孔23aとに挿通することにより、左右の第1ねじりコイルばね22と支持筒26は、主軸8に対し相対回転可能に、かつ係止部材23は相対回転不能に、それぞれ支基本体20内に収容されている。
すなわち、 図8に示すように、支基本体20の下壁部における内壁に、ガイド溝として、このガイド溝の長さ方向と直交する溝幅が内壁奥に向って段状に縮幅する二段状ガイド溝としてのガイド長孔35が設けられ、停止部材34に前記二段状ガイド溝としてのガイド長孔35に摺動可能に嵌合する二段状嵌合部が設けられて、前記二段状ガイド溝に前記二段状嵌合部を嵌合させることにより、停止部材34が支基本体20の下壁部における内壁に設けられたガイド溝に沿って左右方向に摺動可能となっている。また、停止部材23の係合部32と、停止部材34の被係合部33とは、主軸8の長さ方向と直交する方向に係合する。
支基本体20の内部には、停止部材34の浮き上がりを防止する押え板36が設けられている。
また、アウターチューブ40の先端部より突出するワイヤ39の先端部は、操作レバー43に係止されている。
図3、図4、図8及び図10に示すように、補助付勢手段Bは、支基本体20の前端部内に左右方向を向いて収容された、座体7と連動して前後方向に移動する連動杆45と、軸線が上下方向を向くようにして、支基本体20内の中央部に、その左右方向を中心として左右対称をなすように収容された左右1対の第2ねじりコイルばね46、46とを備えている。
両ガイド部材47の垂直片47aには、前後方向を向くガイド長孔49と、その外方の開口縁に嵌合片50とが形成されている。
両第2ねじりコイルばね46は、それらに嵌挿された保持筒55、55と、その上面の段差部に載置された扇状のばね押え板56、56とに穿設された上下方向を向く取付孔57、57に、上方よりボルト58、58を挿入し、これらの下端部を、支基本体20の内底面の中央部の設けためねじ孔(図示略)に螺合することにより、支基本体20内の中央部に左右対称に固定されている。
この際、左右の溝付きローラ54、54の後方への移動により、その外側面に当接している第2ねじりコイルばね46、46の足片46b、46bが、外側方に拡開するように押動させられることにより、両第2ねじりコイルばね46が巻き締められて、そのばね力が増大し、その反力が座体7と背凭れ6に加わり、それらが共に前方に付勢される。
付勢力調節手段Cは、図3〜図8、及び図10に示すように、支基本体20内の前部中央に配設される上下1組よりなる左右1対の前後方向を向く第1リンク60、60と、この第1リンク60の後方に配設される左右1対の第2リンク61、61と、操作レバー装置62とを備えている。
左右の第2リンク61の前端部と、上下一組の左右の第1リンク60の後端部とは、上下方向を向く左右1対の段付きピン69、69により、互いに回動可能に連結されている。
なお、上部レバー76における長手方向の中間部の前後の端縁には、下向きのガイド片76a、76aが突設され(図8参照)、この両ガイド片76a間に下部カバー75の中間部を嵌合することにより、上部レバー76が左右方向に安定よく移動しうるようにしてある。
上記段差面73aの上面には、上部レバー76の後端部が、通孔81に挿入したピン82を、ガイド溝80を貫通させて、下部レバー75の左右方向を向く長孔83に挿通することにより、把手73に対し相対回動可能、かつ左右方向に移動可能として枢着されている。
また、下部レバー75の右端部に穿設されたやや横長の通孔79と、上部レバー76の右端部に穿設された長孔77には、上述した段付きピン70の上半部の小径軸70bが下方より摺動可能に挿通されている。段付きピン70における上部レバー76より突出する上端部は、図8に示すように、上カバー21の下面に形成された前後方向を向くガイド長孔93に摺動可能に嵌合されている。上述したように、段付きピン70の下端部は、支基本体20に設けたガイド長孔72に摺動可能に嵌合されているので、段付きピン70は、操作レバー装置62の回動操作により、第2リンク61、61の後端部を枢支した状態で、前後方向に安定よく移動することができる。
図4は、左右の第2ねじりコイルばね46の付勢力が最小に調節されている状態を示し、図11は、このときの操作レバー装置62と停止板86との係合関係を示している。
上記実施形態では、第1ねじりコイルばね22を左右1対設けてあるが、これを一つとすることもある。この際には、一つの第1ねじりコイルばね22を、主軸8の中央部に嵌合するとともに、係止部材23の主軸8への固着位置と、停止部材34の位置とを、左右いずれか一方にずらせばよい。
2 脚杆
3 脚柱
4 支基
5 背フレーム
5a 前向杆
5b 上向杆
6 背凭れ
7 座体
8 主軸
9 座支持フレーム
10 座板
11 クッション体
12 可撓性リンク
13 支持片
14 枢軸
15 ガイド長孔
16 上向突片
17 支軸
18 支軸
19 リンク片
20 支基本体
20a 側面板
21 上カバー
22 ねじりコイルばね
22a 足片
22b 足片
23 係止部材
23a 軸孔
24 軸孔
25 軸受
25a 軸孔
26 支持筒
27 スリット
28 ボルト
29 めねじ孔
30 ばね受片
31 内壁面
32 係合部
33 被係合部
34 停止部材
34a 角形突部
35 ガイド長孔
36 押え板
37 ブラケット
37a 下向片
38 止めねじ
39 ワイヤ
40 アウターチューブ
41 有底孔
42 圧縮コイルばね
43 操作レバー
44 支持部材
45 連動杆
46 ねじりコイルばね
46a 足片
46b 足片
47 ガイド部材
48 凹部
49 ガイド孔
50 嵌合片
51 めねじ孔
52 ガイド長孔
53 段付きピン
53a 拡径鍔部
53b 小径軸
54 溝付ローラ
55 保持筒
56 ばね押え板
57 取付孔
58 ボルト
59 ばね受け
60 第1リンク
61 第2リンク
62 操作レバー装置
63 長孔
64 上向軸
65 下向軸
66 軸受
67 軸孔
68 軸孔
69 段付きピン
70 段付きピン
70a 小径軸
70b 小径軸
71 上向突部
72 ガイド長孔
73 把手
73a 段差面
74 ピン
75 下部レバー
76 上部レバー
77 長孔
78 ピン
79 通孔
80 ガイド溝
80a 傾斜長孔
80b 傾斜長孔
81 通孔
82 ピン
83 ピン
84 係合凸部
85 止めねじ
86 停止板
87 被係合凹部
88 圧縮コイルばね
89 ばね収容孔
90 方形孔
91 下向突部
92 係止ピン
93 ガイド長孔
A 主付勢手段
B 補助付勢手段
C 付勢力調節手段
D 後傾角度調節手段
Claims (5)
- 脚柱の上端部に設けられた、座体を支持する支基に、左右方向を向く主軸を枢支し、この主軸に、背凭れを支持する背フレームの前下部を固着して、前記背フレームを主軸の中心軸心まわりに前後方向に傾動しうるようにし、かつ前記背凭れの後傾角度を、支基に設けた後傾角度調節手段により調節しうるようにしたリクライニング椅子において、
前記後傾角度調節手段が、前記主軸に嵌着され、主軸の回動方向に並ぶ複数の係合部を有する係止部材と、前記支基の内壁に摺動可能に設けられ、前記係合部と係脱可能であるとともに前記主軸の長さ方向と直交する方向に前記係合部と係合する被係合部を有する停止部材とを備え、この停止部材を、それに連係した操作手段をもって前記係合部と直交する方向に摺動させることにより、前記被係合部を前記複数の係合部に選択的に係合させ、前記背凭れの後傾角度を調節しうるようにし、かつ前記停止部材を、前記支基の内壁に摺動可能とする形態として、支基の内壁にガイド溝として、このガイド溝の長さ方向と直交する溝幅が内壁奥に向って段状に縮幅する二段状ガイド溝を設け、かつ前記停止部材に前記二段状ガイド溝に摺動可能に嵌合する二段状嵌合部を設けて、前記二段状ガイド溝に前記二段状嵌合部を嵌合させることにより摺動可能としたことを特徴とするリクライニング椅子。 - 係合部を、係止部材の下面に設け、この係合部の下方において支基の下壁部における内壁に設けたガイド溝としての左右方向を向くガイド長孔に、停止部材を摺動可能に嵌合し、この停止部材の上面に形成した被係合部を、前記係合部に係合させるようにしてなる請求項1記載のリクライニング椅子。
- 停止部材を、付勢手段により常時係合部と係合する方向に付勢し、停止部材と操作手段とを連係するワイヤを介して、停止部材を、付勢手段に抗して、係合部より離脱する方向に移動させるようにした請求項1または2記載のリクライニング椅子。
- 支基内において主軸に、背フレームを常時前向きに付勢するねじりコイルばねを外嵌し、このねじりコイルばねにおける線材の端末部である両足片を、ほぼ上向きに延出させ、一方の足片を支基に、他方の足片を係止部材に、それぞれ、ねじりコイルばねが巻き締められるように係止してなる請求項1〜3のいずれかに記載のリクライニング椅子。
- ねじりコイルばねを、左右対称をなすように、かつ各足片がほぼ上方を向くようにして、主軸に左右1対外嵌し、両ねじりコイルばね間の主軸に、係止部材を、左右のねじりコイルばねにおける互いに対向する内方の足片を係止するように嵌着してなる請求項4に記載のリクライニング椅子。
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