JP5260181B2 - 座跳ね上げ式椅子 - Google Patents
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Description
また、斜め後上方を向くアームに、ピストンロッドの後端を直接枢着すると、座を跳ね上げた際のピストンロッドのストロークが大となるので、そのストロークを確保するために、ピストンロッド及びシリンダの前後寸法を長くする必要がある。このようになると、ダンパーの全長が大となり、かつダンパーと座支持軸とが大きく離間することとなるので、座の内部に、ダンパー機構を収容する前後方向の大きな収容空間が必要となる。
(1)左右の側脚に外側端部が回動不能に支持された左右方向を向く座支持軸により、両側脚間に配設された座を、ほぼ水平の使用位置と、上向きの不使用位置とに回動可能に支持し、かつ前記座を常時上向きに付勢する付勢手段と、座の上向き回動を緩やかとするダンパー機構とを備える座跳ね上げ式椅子において、前記ダンパー機構は、前記座支持軸の前方において前記座の内部に前後方向を向くように設けられ、かつピストンロッドを後向きに突出させてなるシリンダ式のダンパーと、前記座支持軸を上方より跨ぐようにして、前端部が前記ピストンロッドの後端部に、後端部が前記座支持軸の後面側に、それぞれ左右方向を向く枢軸により、上下方向に回動可能に枢着されたリンクアームとを備えている。
また、ピストンロッドは、上向きに回動するリンクアームを介して往復移動させられるので、そのストロークが小さくなり、シリンダの全長の短い小型のダンパーを使用することができる。
その結果、ダンパー機構が小型化し、座支持軸に近接させてコンパクトに配置することができるとともに、座の内部に、ダンパー機構を収容する前後方向の大きな収容空間を確保する必要もない。
また、ピストンロッドは、上向きに回動するリンクアームを介して往復移動させるので、そのストロークが小さくなり、シリンダの全長の短い小型のダンパーを使用することができる。
その結果、ダンパー機構を、座支持軸に近接させてコンパクトに配置することができ、かつ座の内部に、ダンパー機構を収容する前後方向の大きな収容空間を確保する必要もない。
図1は、劇場等で使用される本発明の座跳ね上げ式椅子の一実施形態の斜視図、図2は、同じく一部を切り欠いた正面図で、同形の3脚の座跳ね上げ式椅子1(以下、椅子と略称する)を、互いに左右方向に連結して構成されている。すなわち、各椅子1は、床面にアンカーボルトにより固定可能な互いに隣接する左右1対の側脚2、2と、それらの間に設けられた跳ね上げ可能な座3と、背凭れ4とからなっている。
図3〜図6に示すように、座支持軸10は、四角形断面の角管よりなる左右1対の軸部材10a、10aの対向端部同士を、上下1対の側面視下向き及び上向きコ字状の連結杆11、11により挟持して互いに連結することにより、分割構造とされている。なお、両連結杆11は、軸部材10aにがたなく外嵌しうるように、その外形と補形をなすコ字状断面とされている。
左右の補強部材15における上片15aと外方の長寸の下向片15bの前縁には、内向きの補強板18が折曲形成され、両補強板18は、後側の枠板5の内面に溶接されている。
側脚2における前部側の上下方向の中央部内面には、膨出部26が内向きに突設され、この膨出部26には、軸部材10aの側端部を回動不能に支持可能な内方に開口する側面視上向きコ字状の支持溝27と、この支持溝27の上方に連続して形成された後方に開口する、固定部材28の挿入溝29とが形成され、挿入溝29の上面は、斜め前下方を向く傾斜面30とされている。なお、図示は省略するが、互いに隣接する椅子1の対向端部同士を支持している中間部の側脚2には、その両側面に、上記と同様の支持溝27と挿入溝29を有する膨出部26が形成されている。
固定ボルト39を緩めれば、軸部材10aの外端部を、側脚2の支持溝27より内方に抜き外すことができる。
なお、左右の軸部材10a同士を連結杆11により連結したのち、両軸部材10aの外側端部を、左右の側脚2の挿入溝29の後方より挿入して、支持溝27に落とし込み、後方より固定部材28を挿入溝29に挿入することにより、両軸部材10aを側脚2に固定するようにしてもよい。
回動操作軸45における座枠6の外側方に突出する突出端部は、回動操作用の角軸部45bとなっており、この角軸部45bの端部を、図16に示すように、座3の側端面より若干突出させておくことにより、側脚2と座3との間の隙間より挿入した工具を用いて、回動操作軸45及びそれに圧嵌したばね力調整部材40を、外部より容易に回動操作しうるようにしてある。
このダンパー機構50は、公知(FUJI SEIKI製)の油圧シリンダ式のダンパー51と、左右2個のリンクアーム52、52とを備えている
両リンクアーム52の前端下部と、それらの間に挟入したスペーサ62とに設けた左右方向を向く通孔58に、ピン63を挿通するとともに、スペーサ62の前面に形成された有底の凹部64に、ピストンロッド51aの後端部の大径部65の後端部を嵌合することにより、両リンクアーム52の前端下部は、ピストンロッド51aの後端部に、ピン63を介して、上下に回動可能に連係されている。
なお、このような連係形態に代えて、ピストンロッド51aの後端にスペーサ62を一体的に設け、ピストンロッド51aの後端部を左右のリンクアーム52、52間の前端下部に、ピン63により直接枢着してもよい。
ピン63の両側端部は、ブラケット54の両取付片54aの後端部に形成された前後方向を向く長孔66に、前後方向に摺動可能に嵌合されている。
2 側脚
3 座
4 背凭れ
5 枠板
5a 折曲片
5b 折曲片
6 座枠
7 カバー材
8 クッション体
9 座スプリング
10 座支持軸
10a 軸部材
11 連結杆
12 連結孔
13 ナット
14 固定ボルト
15 補強部材
15a 上片
15b 下向片
15c 下向片
16 ボルト
17 ナット
18 補強板
19 回動角度規制部材
19a 側片
20 下限ストッパ部
21 上限ストッパ部
22 ねじりコイルばね
22a 足片
22b 足片
23 係止孔
24 段付きブッシュ
24a 小径部
25 支持孔
26 膨出部
27 支持溝
28 固定部材
29 挿入溝
30 傾斜面
31 傾斜面
32 凹部
33 方形溝
34 めねじ孔
35 ナット状部材
36 挿通孔
37 凹孔
38 ボルト挿通孔
39 固定ボルト
40 ばね力調整部材
40a 凹溝
41 カム面
42 カム面
43 カム面
44 カム面
45 回動操作軸
45a 角軸部
45b 角軸部
46 ブラケット
47 平ワッシャ
48 抜け止めピン
49 軸孔
50 ダンパー機構
51 ダンパー
51a ピストンロッド
52 リンクアーム
53 ホルダ
54 ブラケット
54a 取付片
55 止めねじ
56 枢支部材
56a 上向片
57 スペーサ
58 通孔
59 軸孔
60 ピン(枢軸)
61 めねじ孔
62 スペーサ
63 ピン(枢軸)
64 凹部
65 大径部
66 長孔
S 隙間
Claims (4)
- 左右の側脚に外側端部が回動不能に支持された左右方向を向く座支持軸により、両側脚間に配設された座を、ほぼ水平の使用位置と、上向きの不使用位置とに回動可能に支持し、かつ前記座を常時上向きに付勢する付勢手段と、座の上向き回動を緩やかとするダンパー機構とを備える座跳ね上げ式椅子において、
前記ダンパー機構は、前記座支持軸の前方において前記座の内部に前後方向を向くように設けられ、かつピストンロッドを後向きに突出させてなるシリンダ式のダンパーと、前記座支持軸を上方より跨ぐようにして、前端部が前記ピストンロッドの後端部に、後端部が前記座支持軸の後面側に、それぞれ左右方向を向く枢軸により、上下方向に回動可能に枢着されたリンクアームとを備えることを特徴とする座跳ね上げ式椅子。 - リンクアームを左右1対よりなるものとし、それらの前端部間において、ピストンロッドの後端部と、左右のリンクアームの前端部同士を、左右方向を向く枢軸により枢着してなる請求項1記載の座跳ね上げ式椅子。
- 前部側の枢軸の両側端部を、座に固着したダンパー取付用のブラケットにおける左右1対の取付片に設けた前後方向を向く長孔に、摺動可能に嵌合してなる請求項2記載の座跳ね上げ式椅子。
- リンクアームを、側面視ほぼ下向きコ字状をなすものとして、その前端下部と後端下部とを、それぞれピストンロッドの後端部と座支持軸の後面側に枢着してなる請求項1〜3のいずれかに記載の座跳ね上げ式椅子。
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JP2008212572A JP5260181B2 (ja) | 2008-08-21 | 2008-08-21 | 座跳ね上げ式椅子 |
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JP2008212572A JP5260181B2 (ja) | 2008-08-21 | 2008-08-21 | 座跳ね上げ式椅子 |
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JP2008212572A Expired - Fee Related JP5260181B2 (ja) | 2008-08-21 | 2008-08-21 | 座跳ね上げ式椅子 |
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- 2008-08-21 JP JP2008212572A patent/JP5260181B2/ja not_active Expired - Fee Related
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