JP5260181B2 - 座跳ね上げ式椅子 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば劇場や映画館、スタジアム等に設置される座跳ね上げ式の椅子に係わり、特に、座を緩やかに跳ね上げるダンパー機構を備える座跳ね上げ式椅子関する。
このようなダンパー機構を備える座跳ね上げ式の従来の椅子としては、例えば特許文献1に記載されているものがある。
特開平8−299095号公報
上記特許文献1に記載されている座跳ね上げ式椅子は、左右方向を向く座支持軸(水平軸)に固着された斜め後上方を向くアームに、座支持軸の前方において座の内部に設けた、前下方に傾斜するエアシリンダ式ダンパーにおけるピストンロッドの後端を枢着し、座を跳ね上げた際にピストンロッドがシリンダ内の空気を圧縮することにより、座を緩やかに跳ね上げうるようにしたものである。
このように、座支持軸にアームを斜め後上方を向くように固着し、このアームに、座支持軸の前方に配置したピストンロッドの後端を枢着すると、座の内部に、後上方を向くアームを収容するための大きな収容空間を確保しなければならず、座の上下寸法が大となる。
また、斜め後上方を向くアームに、ピストンロッドの後端を直接枢着すると、座を跳ね上げた際のピストンロッドのストロークが大となるので、そのストロークを確保するために、ピストンロッド及びシリンダの前後寸法を長くする必要がある。このようになると、ダンパーの全長が大となり、かつダンパーと座支持軸とが大きく離間することとなるので、座の内部に、ダンパー機構を収容する前後方向の大きな収容空間が必要となる。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、ダンパー機構を小型化して、座支持軸に近接させてコンパクトに配置しうるようにし、座の上下寸法及びダンパー機構の収容空間を小さくしうるようにした座跳ね上げ式椅子を提供することを目的としている。
本発明によると、上記課題は、次の各項のようにして解決される。
(1)左右の側脚に外側端部が回動不能に支持された左右方向を向く座支持軸により、両側脚間に配設された座を、ほぼ水平の使用位置と、上向きの不使用位置とに回動可能に支持し、かつ前記座を常時上向きに付勢する付勢手段と、座の上向き回動を緩やかとするダンパー機構とを備える座跳ね上げ式椅子において、前記ダンパー機構は、前記座支持軸の前方において前記座の内部に前後方向を向くように設けられ、かつピストンロッドを後向きに突出させてなるシリンダ式のダンパーと、前記座支持軸を上方より跨ぐようにして、前端部が前記ピストンロッドの後端部に、後端部が前記座支持軸の後面側に、それぞれ左右方向を向く枢軸により、上下方向に回動可能に枢着されたリンクアームとを備えている。
このような構成とすると、リンクアームの前後の端部は、座支持軸を跨いで、前後方向を向くダンパーにおけるピストンロッドの後端部と、座支持軸の後面側に枢着されているので、ダンパーとリンクアームの前後の枢着部が、座支持軸を挟んで前後に並ぶようになる。従って、ダンパー機構の上下寸法が小さくなり、その収容空間も小さくて済むので、座の上下寸法を小とすることが可能となる。
また、ピストンロッドは、上向きに回動するリンクアームを介して往復移動させられるので、そのストロークが小さくなり、シリンダの全長の短い小型のダンパーを使用することができる。
その結果、ダンパー機構が小型化し、座支持軸に近接させてコンパクトに配置することができるとともに、座の内部に、ダンパー機構を収容する前後方向の大きな収容空間を確保する必要もない。
(2)上記(1)項において、リンクアームを左右1対よりなるものとし、それらの前端部間において、ピストンロッドの後端部と、左右のリンクアームの前端部同士を、左右方向を向く枢軸により枢着する。
このような構成とすると、左右1対のリンクアームにより、ピストンロッドを安定よく押動することができる。
(3)上記(2)項において、前部側の枢軸の両側端部を、座に固着したダンパー取付用のブラケットにおける左右1対の取付片に設けた前後方向を向く長孔に、摺動可能に嵌合する。
このような構成とすると、ピストンロッドを、軸方向に安定よく往復移動させることができる。
(4)上記(1)〜(3)項のいずれかにおいて、リンクアームを、側面視ほぼ下向きコ字状をなすものとして、その前端下部と後端下部とを、それぞれピストンロッドの後端部と座支持軸の後面側に枢着する。
このような構成とすると、ダンパーとリンクアームの前後の枢着部が、座支持軸を挟んでほぼ直線上に並ぶようになるので、ダンパー機構の上下寸法をより小さくすることができる。
本発明によれば、ダンパー機構の上下寸法が小さくなり、その収容空間も小さくて済むので、座の上下寸法を小とすることが可能となる。
また、ピストンロッドは、上向きに回動するリンクアームを介して往復移動させるので、そのストロークが小さくなり、シリンダの全長の短い小型のダンパーを使用することができる。
その結果、ダンパー機構を、座支持軸に近接させてコンパクトに配置することができ、かつ座の内部に、ダンパー機構を収容する前後方向の大きな収容空間を確保する必要もない。
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、劇場等で使用される本発明の座跳ね上げ式椅子の一実施形態の斜視図、図2は、同じく一部を切り欠いた正面図で、同形の3脚の座跳ね上げ式椅子1(以下、椅子と略称する)を、互いに左右方向に連結して構成されている。すなわち、各椅子1は、床面にアンカーボルトにより固定可能な互いに隣接する左右1対の側脚2、2と、それらの間に設けられた跳ね上げ可能な座3と、背凭れ4とからなっている。
座3は、図3の底面図、及び図3のVI-VI線縦断側面図に示すように(底面のカバー材を取外して示す)、底面視方形をなすように折曲された前後左右(図3の紙面上方が前)4枚の枠板5よりなり、かつ各枠板5上下両端に、短寸の内向きの折曲片5a、5bが形成された、上下両面が大きく開口する方形の座枠6を備え、図1及び図2に示すように、座枠6の下面の開口部は、その下面に取付けられたカバー材7により閉塞されている。座枠6における上側の前後の折曲片5a、5aには、座枠6の上面に装着されたクッション体8用の座スプリング9が複数取付けられている。
座枠6の後端部には、左右方向を向く座支持軸10が、次のようにして取付けられている。
図3〜図6に示すように、座支持軸10は、四角形断面の角管よりなる左右1対の軸部材10a、10aの対向端部同士を、上下1対の側面視下向き及び上向きコ字状の連結杆11、11により挟持して互いに連結することにより、分割構造とされている。なお、両連結杆11は、軸部材10aにがたなく外嵌しうるように、その外形と補形をなすコ字状断面とされている。
上下の連結杆11、11の両端部と、左右の軸部材10a、10aの対向端部とには、それぞれ左右2個ずつの上下方向を向く連結孔12、12が、互いに整合するようにして穿設され、上側の連結杆11の両端部上面には、それに穿設した連結孔12と同心をなす4個のナット13が溶接されている。
左右の軸部材10a、10a同士を所要寸法離間させた状態で、それらの対向端部に、上下の連結杆11、11を、各連結孔12同士が上下に整合するようにして嵌合したのち、下部の連結杆11における連結孔12の下方より挿入した固定ボルト14を、両軸部材10aの連結孔12を貫通させて、上側の連結杆11のナット13に螺合することにより、左右の軸部材10a同士が、相対回転不能、かつ分離可能として互いに連結され、かつこの連結により、実質的に一体をなすねじり剛性の高い座支持軸10が形成される。なお、上記上下1対の連結杆11、複数のナット13、及び複数の固定ボルト14により、連結手段が構成されている。
座枠6における左右の折曲片5a、5b間の後半部には、前後方向を向く上片15aと、その両側縁より垂下する長寸の下向片15b及び短寸の下向片15cとよりなる正面視下向きコ字状の補強部材15、15が、上片15aを上側の折曲片5aの下面に当接させて、外方の長寸の下向片15bの前後2箇所が、左右の枠板5の内面にボルト16とナット17により固定されている。
左右の補強部材15における上片15aと外方の長寸の下向片15bの前縁には、内向きの補強板18が折曲形成され、両補強板18は、後側の枠板5の内面に溶接されている。
図5に示すように、左右の軸部材10a、10aにおける外側端部の上面と後面には、鉄板を下向きコ字状に折曲して形成された座3の回動角度規制部材19の両側片19a、19aの後部下縁が溶接されている。回動角度規制部材19の上端面は、上記補強部材15の上片15aの下面に当接することにより、座3を、ほぼ水平の使用位置である下限の回動位置で停止させる下限ストッパ部20とされ、また、内方の長寸とした側片19aの後端は、補強部材の上片15aの下面に当接することにより、座3を、斜前上方を向く不使用位置である上限の回動位置で停止させる上限ストッパ部21とされている。
右方(図3の底面視において左方)の軸部材10aには、座3を上向きに付勢するねじりコイルばね22が遊嵌され、その一方に足片22aは、回動角度規制部材19の左右の側片19aにおける軸部材10aの直上に穿設された係止孔23、23に、内方より嵌合されている。ねじりコイルばね22の他方の足片22bは、そのばね力調整用の後記するばね力調整部材40に係止されている。
左右の軸部材10a、10aの外側端部には、段付きブッシュ24、24が圧嵌され、両段付きブッシュ24の小径部24aは、図3に示すように、座枠6の左右の枠板5と、それに固着した補強部材15の外方の下向片15bの後部に穿設した支持孔25に、内方より回動可能に嵌合されている。なお、左右の軸部材10a、10aに固着された回動角度規制部材19、19は、左右の補強部材15、15の上片15aの直下に位置するようになっている。
左右の軸部材10a、10aの対向端間には、それらの外側端部を、段付きブッシュ24と共に座枠6の枠板5と補強部材15の下向片15bより内方に抜き外し可能な隙間Sが形成されている。
このようにして、左右の軸部材10a、10aの段付きブッシュ24を座枠6の両側端に嵌合したのち、それらの対向端部を、上述のようにして、上下の連結杆11、11により連結することにより、実質的に一体の座支持軸10が構成され、座3は、左右の段付きブッシュ24まわりに回動しうるようにして、座支持軸10により支持される。
図7〜図9に示すように、左右の軸部材10a、10aにおける座枠6よりの突出端部は、互いに隣接する側脚2に、次のようにして固定されている。なお、両軸部材10aの固定構造は、左右対称であるため、一方のみ説明する。
側脚2における前部側の上下方向の中央部内面には、膨出部26が内向きに突設され、この膨出部26には、軸部材10aの側端部を回動不能に支持可能な内方に開口する側面視上向きコ字状の支持溝27と、この支持溝27の上方に連続して形成された後方に開口する、固定部材28の挿入溝29とが形成され、挿入溝29の上面は、斜め前下方を向く傾斜面30とされている。なお、図示は省略するが、互いに隣接する椅子1の対向端部同士を支持している中間部の側脚2には、その両側面に、上記と同様の支持溝27と挿入溝29を有する膨出部26が形成されている。
図10及び図11に拡大して示すように、固定部材28は、上記挿入溝29に後方より挿入可能な上下寸法とされ、かつ上面には、上記傾斜面30と同じ傾斜角度の傾斜面31が形成されている。固定部材28における側脚2と対向する内側面には、凹部32が形成され、この凹部32の奥面に形成された、内側方に開口する方形溝33には、前後方向のめねじ孔34を有するナット状部材35が嵌合されている。固定部材28の中央部には、前後方向を向く挿通孔36が、ナット状部材35のめねじ孔34と同軸をなすようにして貫設されている。
軸部材10aを側脚2に固定するには、軸部材10a同士を連結杆11により連結する前において、その軸端部を、膨出部26の支持溝27に内方より嵌合して支持したのち、支持溝27の上方の挿入溝29に、後方より固定部材28を挿入し、上面の傾斜面31を挿入溝29の傾斜面30に当接させるとともに、下面を軸部材10aの上面に当接させる。
ついで、膨出部26の前面に形成された大径の凹孔37と、その奥面に穿設された前後方向を向くボルト挿通孔38とに前方より挿入した固定ボルト39を、固定部材28の挿通孔36に挿通して、ナット状部材35のめねじ孔34に螺合させ、強く締め付ける。すると、挿入溝29の上面の傾斜面30と、固定部材28の上面の傾斜面31との楔作用により、軸部材10aの上面が固定部材28により下方に強圧され、軸部材10aの側端部が側脚2の内面に回動不能に強固に固定される。
固定ボルト39を緩めれば、軸部材10aの外端部を、側脚2の支持溝27より内方に抜き外すことができる。
なお、左右の軸部材10a同士を連結杆11により連結したのち、両軸部材10aの外側端部を、左右の側脚2の挿入溝29の後方より挿入して、支持溝27に落とし込み、後方より固定部材28を挿入溝29に挿入することにより、両軸部材10aを側脚2に固定するようにしてもよい。
上記実施形態のように、座支持軸10を、左右1対の軸部材10a、10aの対向端部同士を連結杆11により連結した分割構造のものとし、かつ両軸部材10aの対向端間に、それらの外側端部を座枠6より抜き外し可能な隙間Sを設け、さらに、両軸部材10aの外端部を、側脚2の内側面に、内方に抜き外し可能に固定すると、座3を跳ね上げた状態で、連結杆11を取外すことにより、左右の側脚2を床面に固定したまま、左右の軸部材10aのみを座3より容易に取り外すことができるだけでなく、座3自体も、左右の側脚2より簡単に取り外すことができる。
従って、軸部材10aの座枠6及び側脚2への組付作業はもとより、軸部材10aへのねじりコイルばね22や段付きブッシュ24等の組付作業または交換等のメンテナンス作業などを容易に行うことができる。なお、上記実施形態では、左右の軸部材10aを角管よりなるものとしたが、四角形以上の多角形断面をなすものとしてもよい。この際には、軸部材10aの外形に合わせて、側脚2の膨出部26に設けた支持溝27の形状を変更すればよい。
また、軸部材10aにおける側脚2に固定される外側端部のみを、上記の形状とし、他の部分は円形断面等としてもよい。
さらに、軸部材10aにおける側脚2に固定される外側端部の上面、すなわち、固定部材28により押圧される上面のみが平面をなす非円形断面としてもよい。この際にも、軸部材10aの外側端部の外形に合わせて、側脚2の支持溝27の形状を変更すればよい。
図3及びそのXII-XII線に沿う断面図である図12に示すように、座支持軸10と、座枠6における後部の枠板5の側端部との間には、上記ねじりコイルばね22のばね力を調整する硬質合成樹脂製のばね力調整部材40が、次のようにして設けられている。
ばね力調整部材40は、外周面に、回転中心からの寸法が、側面視反時計まわりの円周方向に段階的に大となるように偏心させた4つの平坦面をなすカム面41〜44を有する非円形断面のカムをなし、外周面の中央部には、ねじりコイルばね22の足片22bを係止する凹溝40aが形成されている。
ばね力調整部材40には、回動操作軸45における内側端部に形成された角軸部45aが、相対回転不能に圧嵌され、回動操作軸45におけるばね力調整部材40より内方に突出する軸端部は、後部の枠板5の内面の補強板18に溶接されたL字状のブラケット46により、回動可能に支持されている。47は、ブラケット46の内方の軸端部に嵌合された平ワッシャ、48は、平ワッシャ47の抜け止めピンである。
回動操作軸45の外側端部は、側方の枠板5と、それに固定された補強部材15における外方の下向片15bとに穿設した軸孔49、49に挿通されて、回動可能に支持されている。
回動操作軸45における座枠6の外側方に突出する突出端部は、回動操作用の角軸部45bとなっており、この角軸部45bの端部を、図16に示すように、座3の側端面より若干突出させておくことにより、側脚2と座3との間の隙間より挿入した工具を用いて、回動操作軸45及びそれに圧嵌したばね力調整部材40を、外部より容易に回動操作しうるようにしてある。
図12に示すように、ねじりコイルばね22の足片22bは、ばね力調整部材40のカム面41に、初期ばね力を付与した状態で、円周方向に比較的長く接触するように係止され、これにより座3は、常時上向きに付勢されている。この状態から、ばね力調整部材40を側面視時計方向に回動させ、図13〜図15に示すように、その回転中心からの寸法を段階的に大としたカム面42、43、44により足片22bを押圧することにより、ねじりコイルばね22のばね力が段階的に大となり、ねじりコイルばね22にへたりが生じた際などに、座3の上向き付勢力を正常に調整したり、座3の跳上がり速さを調整したりすることができる。
図3及び図17に示すように、座枠6におけるねじりコイルばね22と反対側の側端部内には、座3を緩やかに跳ね上げるダンパー機構50が設けられている。
このダンパー機構50は、公知(FUJI SEIKI製)の油圧シリンダ式のダンパー51と、左右2個のリンクアーム52、52とを備えている
ダンパー51は、合成樹脂製の左右1対のホルダ53、53の対向面の凹部内に、ピストンロッド51aを後向きに突出した状態で収容され、この両ホルダ53を、補強部材15の下向片15aの内面に溶接されたブラケット54における前後方向を向く左右1対の取付片54a、54a間に挟入し、両側面から止めねじ55により固定することにより、ダンパー51は、そのピストンロッド50aの後端が、軸部材10aの直前に位置するようにして、ほぼ水平に設けられている。
リンクアーム52、52は、図5にも示すように、軸部材10aを上方より跨ぎうるように、側面形が概ね下向きコ字状に形成され、それらの後端下部は、一方の軸部材10aの後面に溶接された後面視上向きコ字状の枢支部材56に、上下方向に回動可能に枢着されている。すなわち、両リンクアーム52の後端下部を、枢支部材56の両上向片56a、56a間に、スペーサ57を介して挟入したのち、両リンクアーム52とスペーサ57に設けた左右方向を向く通孔58に、一方の上向片56aに穿設された軸孔59より挿入したピン60を挿通し、ピン60の先端部のおねじ部を、他方の上向片56aに設けためねじ孔61に螺合することにより、左右のリンクアーム52、52の後端下部は、軸部材10aを跨いで、その後面側に枢着されている。
左右のリンクアーム52、52の前端下部は、次のようにして、ダンパー51のピストンロッド51aに連係されている。
両リンクアーム52の前端下部と、それらの間に挟入したスペーサ62とに設けた左右方向を向く通孔58に、ピン63を挿通するとともに、スペーサ62の前面に形成された有底の凹部64に、ピストンロッド51aの後端部の大径部65の後端部を嵌合することにより、両リンクアーム52の前端下部は、ピストンロッド51aの後端部に、ピン63を介して、上下に回動可能に連係されている。
なお、このような連係形態に代えて、ピストンロッド51aの後端にスペーサ62を一体的に設け、ピストンロッド51aの後端部を左右のリンクアーム52、52間の前端下部に、ピン63により直接枢着してもよい。
ピン63の両側端部は、ブラケット54の両取付片54aの後端部に形成された前後方向を向く長孔66に、前後方向に摺動可能に嵌合されている。
図17に示すように、座3がほぼ水平の使用位置にあるときには、両リンクアーム52は、軸部材10aを跨いで前後方向を向き、かつダンパー51のピストンロッド51aは伸長している。この状態から、座3を跳ね上げると、図18に示すように、リンクアーム52が、後部側の枢着部を中心として、クッション体8側に回動させられ、ピストンロッド51aとの枢着部が、軸部材10aから離間する前方に徐々に変異することにより、ピストンロッド51aは縮退させられ、ダンパー51内のオイルがオリフィスより少しずつ排出されることにより、座3は緩やかに跳ね上がるようになる。
このように、ダンパー51をほぼ水平として座3に固定し、そのピストンロッド51aの後端を、座支持軸10の一部である軸部材10aを跨ぐようにして、後端が軸部材10aの後面側に枢着されたリンクアーム52の前端に枢着すると、ダンパー51と前後の枢着部が、軸部材10aを挟んで概ね水平な直線上に並ぶので、ダンパー機構50の上下寸法が小さくなり、その収容空間も小さくて済むので、座3の上下寸法を小とすることが可能となる。
また、ピストンロッド51aは、上向きに回動するリンクアーム52を介して往復移動させられるので、ピストンロッド51aのストロークが小さくなり、シリンダの全長の短い小型のダンパー51を使用することができる。
さらに、小型のダンパー51を、座支持軸10に接近させうるので、ダンパー機構50を、座支持軸10に近接させてコンパクトに配置することができるとともに、座3の内部に前後方向の大きな収容空間を確保する必要もない。
本発明の座跳ね上げ式椅子の一実施形態の斜視図である。 同じく、一部切欠き正面図である。 同じく、カバー材を取外した状態の座の拡大底面図である。 図3のIV-IV線拡大縦断側面図である。 座支持軸と、それに組み付けられる部材の分解斜視図である。 図3のVI-VI線拡大縦断側面図である。 側脚と、それへの軸部材固定前の分解斜視図である。 同じく、軸部材固定後の分解斜視図である。 図8のIX-IX線拡大縦断側面図である。 固定部材の拡大側面図である。 図10のXI-XI線縦断側面図である。 図3のXII-XII線拡大縦断側面図である。 同じく、ばね力調整部材を回動したときの図3と同部位の縦断側面図である。 同じく、ばね力調整部材をさらに回動したときの図3と同部位の縦断側面図である。 同じく、ばね力調整部材をさらに回動したときの図3と同部位の縦断側面図である。 椅子の一方の側脚を取り外して示す斜視図である。 図3のXVII-XVII線拡大縦断側面図である。 同じく、座を跳ね上げたときの図3と同部位の縦断側面図である。
符号の説明
1 座跳ね上げ式椅子
2 側脚
3 座
4 背凭れ
5 枠板
5a 折曲片
5b 折曲片
6 座枠
7 カバー材
8 クッション体
9 座スプリング
10 座支持軸
10a 軸部材
11 連結杆
12 連結孔
13 ナット
14 固定ボルト
15 補強部材
15a 上片
15b 下向片
15c 下向片
16 ボルト
17 ナット
18 補強板
19 回動角度規制部材
19a 側片
20 下限ストッパ部
21 上限ストッパ部
22 ねじりコイルばね
22a 足片
22b 足片
23 係止孔
24 段付きブッシュ
24a 小径部
25 支持孔
26 膨出部
27 支持溝
28 固定部材
29 挿入溝
30 傾斜面
31 傾斜面
32 凹部
33 方形溝
34 めねじ孔
35 ナット状部材
36 挿通孔
37 凹孔
38 ボルト挿通孔
39 固定ボルト
40 ばね力調整部材
40a 凹溝
41 カム面
42 カム面
43 カム面
44 カム面
45 回動操作軸
45a 角軸部
45b 角軸部
46 ブラケット
47 平ワッシャ
48 抜け止めピン
49 軸孔
50 ダンパー機構
51 ダンパー
51a ピストンロッド
52 リンクアーム
53 ホルダ
54 ブラケット
54a 取付片
55 止めねじ
56 枢支部材
56a 上向片
57 スペーサ
58 通孔
59 軸孔
60 ピン(枢軸)
61 めねじ孔
62 スペーサ
63 ピン(枢軸)
64 凹部
65 大径部
66 長孔
S 隙間

Claims (4)

  1. 左右の側脚に外側端部が回動不能に支持された左右方向を向く座支持軸により、両側脚間に配設された座を、ほぼ水平の使用位置と、上向きの不使用位置とに回動可能に支持し、かつ前記座を常時上向きに付勢する付勢手段と、座の上向き回動を緩やかとするダンパー機構とを備える座跳ね上げ式椅子において、
    前記ダンパー機構は、前記座支持軸の前方において前記座の内部に前後方向を向くように設けられ、かつピストンロッドを後向きに突出させてなるシリンダ式のダンパーと、前記座支持軸を上方より跨ぐようにして、前端部が前記ピストンロッドの後端部に、後端部が前記座支持軸の後面側に、それぞれ左右方向を向く枢軸により、上下方向に回動可能に枢着されたリンクアームとを備えることを特徴とする座跳ね上げ式椅子。
  2. リンクアームを左右1対よりなるものとし、それらの前端部間において、ピストンロッドの後端部と、左右のリンクアームの前端部同士を、左右方向を向く枢軸により枢着してなる請求項1記載の座跳ね上げ式椅子。
  3. 前部側の枢軸の両側端部を、座に固着したダンパー取付用のブラケットにおける左右1対の取付片に設けた前後方向を向く長孔に、摺動可能に嵌合してなる請求項2記載の座跳ね上げ式椅子。
  4. リンクアームを、側面視ほぼ下向きコ字状をなすものとして、その前端下部と後端下部とを、それぞれピストンロッドの後端部と座支持軸の後面側に枢着してなる請求項1〜3のいずれかに記載の座跳ね上げ式椅子。
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