JP5693883B2 - 架線に対する計器の着脱方法 - Google Patents
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Description
次に、ステップ103で、作業員はこのクランプ式電流計2が収納された状態の保持具14について、共用操作棒20の支持棒21を掴んで上方に持ち上げることにより高圧電線1に近接させる。このとき、先の作業員は、予め保持具14の共用操作棒20を持った手とは反対側の手で予め開閉アダプタ49、50及びシート挟み44が装着された絶縁ヤットコ19の支持棒28を持った状態にある。
更に、ステップ104で、作業員が絶縁ヤットコ19の操作部30を片手で操作して、絶縁ヤットコ19の把持片35、37を開閉動作させ、開閉アダプタ49、50ひいてはシート挟み44の把持部47、48を開閉動作させることにより、クランプ式電流計2のCTクランプ4のハンドル7を掴んでCTクランプ4を開いた状態とし、このCTクランプ4の開いた状態を維持しながら高圧電線1がCTクランプ3、4間を通、CTクランプ3、4が高圧電線1の周囲を囲むようにクランプ式電流計2を収納した保持具14を片手で持ち上げる。
更にまた、ステップ105で、作業員が絶縁ヤットコ19の操作部30を片手で操作して、絶縁ヤットコ19の把持片35、37を開閉動作させ、開閉アダプタ49、50ひいてはシート挟み44の把持部47、48を開閉動作させることにより、シート挟み44の把持部47、48をクランプ式電流計2のCTクランプ4のハンドル7から外し、クランプ式電流計2のCTクランプ4をバネ力によりCTクランプ3とで元の閉じた状態に復帰させる。
そして、ステップ106で、作業員が絶縁ヤットコ19に装着したシート挟み44の先端を片手で操作して、ロック機構9のスライダ11を下方に移動させることで、ロック機構9によりクランプ式電流計2のCTクランプ4が閉じた状態を固定し、クランプ式電流計2の高圧電線1への装着を完了させる。
最後に、作業員が保持具14を片手で操作して下方に変位させることにより、高圧電線1に装着された状態のクランプ式電流計2から保持具14の収納部15を外して、取付け工程の全てが終了する。
次に、ステップ203で、作業員は、保持具14を掴む方とは別になる片手で取外し用器具51の共用操作棒20の支持棒21を掴んで、取外し用器具51のスティック部52を操作して、スティック本体53の鉤部分54でロック機構9のスライダ11を下方に引き下ろしてロック機構9による規制を解除する。このステップ203の作業中、作業員は、もう一方の片手で保持具14の収納部15にクランプ式電流計2の本体5を収納した状態を維持している。
更に、ステップ204で、作業員は、ステップ203と同様に、保持具14の収納部15にクランプ式電流計2の本体5を収納した状態を維持しつつ、取外し用器具51のスティック部52をクランプ式電流計2のCTクランプ3、4で形成された環内に差し込み、クランプ本体53がCTクランプ3の内側縁に引き掛けられた状態とした後、作業員は同時に保持具14の共用操作棒20と取外し用器具51の共用操作棒20とを下方に向けて変位させる。
これにより、図12に示されるように、CTクランプ4が強制的に開いてCTクランプ3、4による環が開放され、クランプ式電流計2は高圧電線1から取外されると共に、この取外されたクランプ式電流計2は保持具14の収納部15に収納された状態のまま下方に変位するので、クランプ式電流計2が地面等に落下することはない。
2 クランプ式電流計(計器)
3 CTクランプ(クランプ部)
4 CTクランプ(クランプ部)
9 ロック機構
11 スライダ(解除手段)
14 保持具
15 収納部
17 開口部
17a 切り欠き部
18 アダプタ
19 絶縁ヤットコ(計器の取付け用器具)
20 共用操作棒
21 支持棒
25 装着部
28 支持棒
29 把持部(把持手段)
42 伸縮チューブ(把持手段)
44 シート挟み(計器の取付け用器具)
47 把持部(把持手段)
48 把持部(把持手段)
49 開閉アダプタ(計器の取付け用器具)
50 開閉アダプタ(計器の取付け用器具)
51 取外し用器具(計器の取外し用器具)
52 スティック部
53 スティック本体
54 鉤部分
Claims (4)
- バネ力によって閉じた状態に向けて付勢されたクランプ部を備え、前記クランプ部の閉状態はロック機構により固定され、更に前記ロック機構を解除する解除手段を有すると共に前記クランプ部の開閉を利用して架線に装着される計器についての前記架線への取付け工程と前記架線からの取外し工程とを含む架線に対する計器の着脱方法であって、
前記架線への取付け工程では、保持具と、計器の取付け用器具として、絶縁ヤットコと、一対の開閉アダプタと、シート挟みとが用いられ、
前記架線からの取り外し工程では、前記保持具と、前記計器の取付け用器具とは別の計器の取外し用器具とが用いられ、
前記架線への取付け工程は、
上方に開口した絶縁性の収納部とこの収納部の反開口部側部と連結する絶縁性の棒状部とを有する前記保持具の前記収納部に前記架線への装着前で且つ前記ロック機構が解除された状態の前記計器を収納する第1の取付け手順と、
前記保持具の棒状部を持って操作することにより前記計器が収納された状態の前記保持具を前記架線に近接させる第2の取付け手順と、
2つの把持片の開閉にて対象物を把持する把持部と前記把持部の支持及び操作を可能とする絶縁の操作棒とから成る前記絶縁ヤットコの前記2つの把持片に前記一対の開閉アダプタを装着し、前記一対の開閉アダプタで前記シート挟みの一対の把持部を把持し、このシート挟みの一対の把持部により前記計器のクランプ部を把持し、前記クランプ部をバネ力に抗して開いた状態にして前記クランプ部で前記架線の周囲を囲む第3の取付け手順と、
前記絶縁ヤットコの前記把持部片を開閉動作して前記シート挟みの前記把持部を開閉動作することで、前記シート挟みの把持部を前記クランプ部から外して前記クランプ部を閉じた状態に復帰させる第4の取付け手順と、
前記絶縁ヤットコに装着された前記シート挟みの先端を操作して前記計器のロック機構で前記クランプ部を閉状態に固定することで前記計器の前記架線への装着を完了させる第5の取付け手順と、
前記保持具の棒状部を持って操作することにより前記保持具の収納部を下方に変位させて前記架線への装着状態の計器から外す第6の取付け手順とを有し、
前記架線からの取外し工程は、
前記保持具の前記収納部を上方に変位させて前記架線に装着状態の計器を収納する第1の取外し手順と、
鉤部分を備えたスティック部と前記スティック部の基部側に連結される絶縁性の棒状部とを有する前記計器の取外し用器具の前記スティック部を操作して前記計器のロック機構を解除する第2の取外し手順と、
前記計器の取外し用器具の前記スティック部の先端を前記計器のクランプ部に引き掛けて前記保持具と前記計器の取外し用計器とを同時に下方に向けて変位させる第3の取外し手順と
を有することを特徴とする架線に対する計器の着脱方法。 - 前記計器のロック機構は、スライドボタンを前記スライドボタンのスライド可能な方向の一方向に移動させることにより前記クランプ部の開状態又は閉状態が固定され、スライドボタンを前記スライドボタンのスライド可能な方向の他方向に移動させることにより前記クランプ部の開状態又は閉状態が解除される構成となっていることを特徴とする請求項1に記載の架線に対する計器の着脱方法。
- 前記計器の取外し用器具は、前記スティック部の鉤部分の先端が偏平状になっていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の架線に対する計器の着脱方法。
- 前記計器の取外し用器具は、前記スティック部が、前記棒状部の径方向に延びる部位の寸法が前記計器の本体の略幅寸法となっていると共に前記スティック部の鉤部分の先端側が前記計器の形状に沿って円弧状となっていることを特徴とする請求項3に記載の架線に対する計器の着脱方法。
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