JP5691063B2 - 製パン機及び製パン機の運転方法 - Google Patents
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Description
これにより、パン製造時に、作業者がのぞき窓を介してパン生地(製パン材料)の状態を監視しながら、ヒータ等を制御してパン生地の状態に合った焼成時間やパン生地の温度調節ができるので、家庭などで誰でも簡単に、おいしいパンを製造することができるとされている。
また、特許文献1に開示の製パン機の運転方法としては、パン容器6内に配設された練りばね8の回転によりパン容器6内のパン生地を混練する練成工程、ヒータ13及び練りばね8を作動させて、パン生地を発酵する発酵工程、パン生地を焼き上げる焼成工程を順次自動的に実行するように構成されている。
そして、制御部50は、予め設定された製パンプログラムに従って、捏ねドラム12を駆動させて製パン材料を捏ねる捏ね工程、各ヒータ20を加熱作動させて、製パン材料を発酵する発酵工程、製パン材料を焼き上げるベーキング工程を実行するように構成されている。この際、制御部50が、温度感知部45を通じて感知されたオーブン室10内の温度が、予め記録された設定温度を維持するように、各ヒータ20に連結されたスイッチ素子のオンオフ周期を制御して、異なる位置のヒータ20のデューティをそれぞれ調整するように構成されている。なお、名称及び参照符号は、主に特許文献2の記載を用いた。
これにより、それぞれ異なる位置に配設された各ヒータのデューティをそれぞれの工程ごとに調節することにより、オーブン室内の温度が予め記録された設定温度に至るようにし、温度を精密に調節して、製パン材料をそれぞれ異なる位置で最適な状態で加熱することができるとされている。
前記加熱室内に配設される前記電熱ヒータが、前記制御部により前記加熱室内の温度が製パン材料加熱用目標温度となるように通電駆動されるとともに、前記電熱ヒータとは別に、前記確認窓における結露を防止する結露防止用電熱ヒータが前記蓋体に配設され、当該結露防止用電熱ヒータが、前記制御部により前記蓋体における前記加熱室に隣接する箇所の温度が結露防止用目標温度となるように通電駆動される構成で、前記制御部が、前記混練工程において、前記結露防止用目標温度を前記製パン材料加熱用目標温度よりも高い温度に設定して、前記結露防止用電熱ヒータ及び前記電熱ヒータを加熱作動させる点にある。
特に、制御部が、混練工程において、結露防止用目標温度を製パン材料加熱用目標温度よりも高い温度に設定して、結露防止用電熱ヒータ及び電熱ヒータを加熱作動させるので、各工程のうち製パン材料から最も水蒸気が発生する混練工程において、製パン材料加熱用目標温度よりも高い温度で確認窓における板状透過体の加熱を行い、早期且つ確実に当該板状透過体を加熱することができ、確実に板状透過体の結露を防止することができる。
よって、混練工程において、加熱室内に存在する水蒸気による確認窓の曇りを、簡易且つ確実に防止できる製パン機を提供することができるようになった。
よって、発酵工程において、加熱室内に存在する水蒸気による確認窓の曇りを、簡易且つ確実に防止できる製パン機を提供することができるようになった。
よって、結露防止用電熱ヒータ及び確認窓を適切に配置して、簡易な構成で確実に確認窓の曇りを防止できるようになった。
また、結露防止用電熱ヒータから伝熱する熱は、結露防止用電熱ヒータに当接する金属製のヒータカバー及び金属製の内蓋を介して間接的に、或いは、直接的に確認窓を構成する板状透過体に伝熱される。加えて、結露防止用電熱ヒータから伝熱する熱は、遮熱板により遮熱されヒータカバー側に反射されて間接的に、或いは、金属製のヒータカバーを介して直接的に、下方に位置する製パン材料の上部にもある程度伝熱される。従って、結露防止用電熱ヒータを、主として確認窓の板状透過体を加熱する構成としながら、加熱室内における製パン材料の上部の加熱もある程度行えるように、兼用することができる。
よって、結露防止用電熱ヒータ及び確認窓をより適切に配置して、簡易な構成で確認窓の曇りをより一層確実に防止できるようになった。
よって、予熱工程及びこれに続く混練工程において、加熱室内に存在する水蒸気による確認窓の曇りを、一層簡易且つ確実に防止できる製パン機を提供することができるようになった。
また、予熱工程、混練工程及び発酵工程における結露防止用電熱ヒータの結露防止用目標温度のそれぞれが、共通の温度に設定されているので、各工程ごとに結露防止用目標温度を設定する必要が無く簡易な構成とすることができながら、結露防止用電熱ヒータにより適切に確認窓の板状透過体を加熱することができ、各工程において確認窓の結露を防止することができる。
前記電熱ヒータを、前記加熱室内の温度が前記製パン材料加熱用目標温度となるように通電駆動するとともに、前記電熱ヒータとは別の前記結露防止用電熱ヒータを、前記蓋体における前記加熱室に隣接する箇所の温度が前記結露防止用目標温度となるように通電駆動する構成で、前記混練工程において、前記結露防止用目標温度を前記製パン材料加熱用目標温度よりも高い温度に設定して、前記結露防止用電熱ヒータ及び前記電熱ヒータを加熱作動する点にある。
特に、混練工程において、結露防止用目標温度を製パン材料加熱用目標温度よりも高い温度に設定して、結露防止用電熱ヒータ及び電熱ヒータを加熱作動するので、各工程のうち製パン材料から最も水蒸気が発生する混練工程において、製パン材料加熱用目標温度よりも高い温度で確認窓における板状透過体の加熱を行い、早期且つ確実に当該板状透過体を加熱することができ、確実に板状透過体の結露を防止することができる。
よって、混練工程において、加熱室内に存在する水蒸気による確認窓の曇りを、簡易且つ確実に防止できる製パン機の運転方法を提供することができるようになった。
図1及び図2に示すように、製パン機は、上方が上方開口部4(開口部の一例)にて開口したケーシングCを内部に備えた本体1、上方開口部4を介してケーシングCの内部に収容されて着脱自在に装着されるパンケース2、ケーシングCの上方開口部4を開閉自在な蓋体3、少なくとも可視光を透過する耐熱板ガラス10(板状透過体の一例)からなる確認窓B等を備えて構成されている。
電熱ヒータ8は、ケーシングCの底面上を巡らせるように屈曲した形状で長尺状に形成され、ヒータ支持具(図示せず)を介して底面から離間した位置に配設される。すなわち、電熱ヒータ8は、加熱室5内の下部に(パンケース2の底面の下部において、パンケース2の側壁面を外周側から所定間隔を空けて囲繞する形態で)配設され、加熱室5内、特に、加熱室5内の下部、パンケース2の下部及び側部を加熱できるように構成されている。なお、電熱ヒータ8は、加熱室5内を加熱して、パンケース2内の製パン材料を良好に加熱可能であれば、加熱室5内の適宜位置に配設することができる。
また、詳細は後述するが、結露防止用電熱ヒータ9は、蓋体3に配設され、主として確認窓Bを構成する耐熱板ガラス10を加熱できるように構成されている。
図4に示すように、パンケース2の底部の裏面側には、パンケース2を載置支持するパンケース台23が一体的に取り付けられている。
又、パンケース2の底部には、一対の駆動軸20,20が、上下方向の軸心回りで回転自在に支持された状態で長手方向に並べて設けられ、各駆動軸20におけるパンケース2の底部から下方側に突出した突出部には、従動側連結具24が固定されている。各駆動軸20におけるパンケース2内の底部から上方側に突出した部分には、混練羽根22が着脱自在に装着される。
そして、図2〜図4に示すように、パンケース2は、パンケース台23に載置支持される状態で、ケーシングC内(加熱室5内)に装着される。
又、パンケース2がケーシングC内に装着された状態では、パンケース2の上部開口がケーシングCの上方開口部4よりも下方に位置するように構成されている。このことにより、蓋体3が開かれても、パンケース2内からの放熱を抑制して、パンケース2内の温度低下を抑制する構成となっている。
伝動部40は、一対の駆動側連結具25,25の夫々における底板部材C1から下方に突出する回転軸部(図示省略)に、夫々固定された一対の小プーリ41,41と、一方の小プーリ41の下側に突出する回転軸部(図示省略)に固定された大プーリ42と、電動モータ21の出力軸21a及び大プーリ42にわたって巻回された第1タイミングベルト43と、一対の小プーリ41,41にわたって巻回された第2タイミングベルト44とを備えて構成されている。これにより、電動モータ21により、一対の駆動軸20,20が回転駆動されるように構成されている。
本発明に係る製パン機の蓋体3は、上述のとおり、軸心D周りに揺動してケーシングCの上方開口部4を開閉自在に構成されている。
図3〜図7、特に、図5に示すように、蓋体3は、上部に配設される外蓋30と、下部に配設される内蓋としての遮熱板31と、外蓋30と遮熱板31との間に配設され、少なくとも可視光を透過して外部から加熱室5内を視認可能な耐熱板ガラス10からなる確認窓Bと、確認窓Bを構成する耐熱板ガラス10を加熱して当該耐熱板ガラス10における結露を防止する結露防止用電熱ヒータ9と、結露防止用電熱ヒータ9を保護するヒータカバー32とを備える。
遮熱板31の天面部31aには、確認窓Bの耐熱板ガラス10の形状に対応する長方形状の開口31cが、長手方向を遮熱板31の長手方向に沿わせるように遮熱板31に形成されている。この開口31cは、天面部31aの左右方向(図7の上下方向)の略中央位置で、前後方向(図7の左右方向)の中央位置より、やや前方に偏倚した位置に形成されている。また、この開口31cは、外側カバー30Aの開口30b及び枠部材30Cの開口30eと略同じ大きさの長方形状とされるが、耐熱板ガラス10よりも若干小さな大きさの長方形状とされる。この開口31cの開口縁部には、開口31cの全周に亘って周回する状態で、天面部31aから上方に膨出する膨出部31pが形成されている。従って、この膨出部31pの上端部に開口31cが形成されることとなり、この膨出部31pの上端部が、枠部材30Cの嵌合部30fに嵌合された耐熱板ガラス10の外周縁部10aを下方から取り囲む状態で全周に亘って当接支持する当接支持部31d(内蓋の開口縁部の上側の一例)とされる。また、天面部31aに形成された膨出部31pにより、当該膨出部31p内には上方に膨出した空間S1が形成される(図6参照)。
図5に示すように、外蓋30は、外側カバー30Aに、下方から内側カバー30Bが装着され固定手段(図示せず)により固定されるとともに、枠部材30Cが内側カバー30Bの開口30eを介して下方から装着されることで一体的に構成される。この際には、外側カバー30Aの開口30bと枠部材30Cの開口30eとは、略同形状の開口として形成されている(図6参照)。
作業者が、蓋体3を開放してパンケース2内に製パン材料を入れ、操作部17の自動焼き上げスイッチを押圧することにより、運転開始を指令する。
すると、図8のタイムチャートに示すように、制御部15は、予め設定された運転状態で、電熱ヒータ8を加熱作動させて加熱室5内を予熱する予熱工程、及び、電動モータ21を作動させて混練羽根22を回転させることによりパンケース2内の製パン材料を混練する混練工程の後、電熱ヒータ8を加熱作動させてパンケース2内の製パン材料を発酵させる発酵工程を少なくとも1回実行し、さらに、電熱ヒータ8を加熱作動させて製パン材料を焼き上げる焼成工程を順次自動的に実行し、パンを焼き上げる。なお、予熱工程と混練工程との間、混練工程と焼成工程との間に、電気ヒータ8や電動モータ21等を作動させず放置する放置工程を所定時間実行するように構成してもよい。
予熱工程、混練工程、3回の発酵工程(2回のガス抜き工程を含む)、焼成工程、及び、保温工程の各工程を実行する工程時間は、夫々の工程に対応して設定されている。なお、図8に示すタイムチャートにおいて、各工程を示す幅は、実際の工程時間の時間幅を示すものではない。
また、図8(b)に示すように、電熱ヒータ8の製パン材料加熱用目標温度は、予熱工程及び混練工程では27℃に設定され、1回目及び2回目の発酵工程では28℃に設定され、3回目の発酵工程では30℃に設定されている。
また、図8(b)に示すように、結露防止用電熱ヒータ9の結露防止用目標温度は、混練工程では60℃に設定され、1回目〜3回目の発酵工程では40℃に設定されている。なお、図8に示す例においては、予熱工程では、結露防止用電熱ヒータ9の加熱作動は実行されず、電熱ヒータ8の加熱作動のみが実行される。
(A)上記実施形態では、制御部15が、混練工程と焼成工程との間に発酵工程を3回実行する構成としたが、発酵工程の回数は適宜変更することができ、例えば、発酵工程を1回や2回、或いは4回以上実行する構成とすることができる。具体的には、例えば、図9に示すように、発酵工程を2回実行する構成で、ガス抜き工程を2回目の発酵工程の開始後の所定時間内に1回だけ実行する構成としてもよい。この場合、図9(b)に示すように、例えば、製パン材料加熱用目標温度を、予熱工程及び混練工程では27℃とし、1回目の発酵工程では29℃とし、2回目の発酵工程では30℃とするとともに、結露防止用目標温度を、混練工程では60℃とし、1回目及び2回目の発酵工程では40℃とすることができる。この結果、図9(a)に示すように、混練工程及び発酵工程において、確認窓Bの耐熱板ガラス10における内面(加熱室5側の面)の温度(図9(a)の実線参照)を、製パン材料の温度と略同等(製パン材料の温度に対して±2℃程度の範囲内)の温度(図9(a)の一点鎖線参照)とすることができ、製パン材料の温度を、製パン材料の発酵が阻害される温度である40℃よりも低く維持することができる。
具体的には、図10に示すように、基本的に上記実施形態と同様に、制御部15は、予熱工程、混練工程、3回の発酵工程、焼成工程(図示せず)、保温工程(図示せず)を順次実行するように構成されている。そして、図10(b),(c)に示すように、制御部15は、予熱工程において、電熱ヒータ8を加熱作動させると共に、結露防止用電熱ヒータ9も加熱作動させ、この際、予熱工程、混練工程及び発酵工程における各結露防止用目標温度を、共通の温度(例えば、40℃)に設定することもできる。これにより、各工程ごとに結露防止用目標温度を設定する必要が無く簡易な構成とすることができながら、結露防止用電熱ヒータ9により適切に耐熱板ガラス10を加熱することができ、各工程において確認窓Bの結露を防止することができる。なお、製パン材料加熱用目標温度は、上記実施形態と同様に、例えば、予熱工程及び混練工程では27℃とし、1回目及び2回目の発酵工程では28℃とし、3回目の発酵工程では30℃とすることができる。この結果、図10(a)に示すように、予熱工程、混練工程及び発酵工程において、確認窓Bの耐熱板ガラス10における内面(加熱室5側の面)の温度(図10(a)の実線参照)を、製パン材料の温度と略同等(製パン材料の温度に対して±2℃程度の範囲内)の温度(図10(a)の一点鎖線参照)とすることができ、製パン材料の温度を、製パン材料の発酵が阻害される温度である40℃よりも低く維持することができる。
このように、予熱工程で結露防止用電熱ヒータ9を加熱作動させる構成とすれば、各工程のうち最も水蒸気が発生する混練工程の前の予熱工程において、製パン材料加熱用目標温度よりも高い温度で確認窓Bにおける耐熱板ガラス10の加熱を行い、当該耐熱板ガラス10の温度を予め上昇させておくことができ、混練工程の初期から耐熱板ガラス10に結露が生じるのをより確実に防止することができる。また、予熱工程でも耐熱板ガラス10に結露が生じるのを確実に防止することができる。なお、図10(b)において、混練工程における結露防止用目標温度を、予熱工程や発酵工程における結露防止用目標温度よりも高く(例えば、60℃や80℃等)設定することもできる。
(C)上記別実施形態(B)において、制御部15が、混練工程と焼成工程との間に、例えば、発酵工程を1回や2回、或いは4回以上実行する構成とすることもできる。具体的には、例えば、図11に示すように、発酵工程を2回実行する構成で、ガス抜き工程を2回目の発酵工程の開始後の所定時間内に1回だけ実行する構成としてもよい。
この場合、図11(b)に示すように、例えば、製パン材料加熱用目標温度を、予熱工程及び混練工程では27℃とし、1回目の発酵工程では29℃とし、2回目の発酵工程では30℃とするとともに、結露防止用目標温度を、予熱工程、混練工程、1回目及び2回目の発酵工程で共通の40℃とすることができる。
これら結果、図11(a)に示すように、予熱工程、混練工程及び発酵工程において、確認窓Bの耐熱板ガラス10における内面(加熱室5側の面)の温度(図11(a)の実線参照)を、製パン材料の温度と略同等(製パン材料の温度に対して±2℃程度の範囲内)の温度(図11(a)の一点鎖線参照)とすることができ、製パン材料の温度を、製パン材料の発酵が阻害される温度である40℃よりも低く維持することができる。
しかしながら、各工程における結露防止用目標温度や製パン材料加熱用目標温度を目標温度とするが、加熱室温度計測手段61や蓋体温度計測手段60による各計測温度に関係なく、経験的に設定した電熱ヒータ8や結露防止用電熱ヒータ9の電力量で加熱作動を制御することもできる。
また、例えば、製パン機の外部の温度、確認窓Bの耐熱板ガラス10の内面の温度及び製パン材料の温度を、図示しない温度計測手段によりそれぞれ計測し、当該計測結果に基づいて耐熱板ガラス10の温度が製パン材料の温度と略同等或いは当該温度よりも高くなるように、結露防止用目標温度及び製パン材料加熱用目標温度を適宜設定して、ヒータカバー32(蓋体3における加熱室5に隣接する箇所)の温度及び加熱室5内の温度が当該設定された結露防止用目標温度及び製パン材料加熱用目標温度となるように、結露防止用電熱ヒータ9及び電熱ヒータ8の加熱作動をフィードバック制御する構成としてもよい。
例えば、図12(a)に示すように、平面視で、結露防止用電熱ヒータ90を耐熱板ガラス10の周囲を取り囲むように配設し、結露防止用電熱ヒータ90の基端9b及び終端9cを、蓋体3の後側(図12(a)の上側)で、且つ加熱室5内における長手方向の中間位置近傍に配設することもできる。
また、例えば、図12(b)に示すように、平面視で、結露防止用電熱ヒータ91の基端9b及び終端9cを、蓋体3の後側(図12(b)の上側)で、且つ加熱室5内における制御部収容室6側(図12(b)の右側)に配設し、結露防止用電熱ヒータ91を耐熱板ガラス10の後側(図12(b)の上側)において当該耐熱板ガラス10の長手方向に沿って往復するように配設することもできる。
さらに、例えば、図12(c)に示すように、平面視で、結露防止用電熱ヒータ92の基端9b及び終端9cを、蓋体3の後側(図12(c)の上側)で、且つ耐熱板ガラス10の長手方向の両端に振り分けて配設し、結露防止用電熱ヒータ92を耐熱板ガラス10の後側(図12(c)の上側)において耐熱板ガラス10の長手方向に沿うように配設することもできる。
その他、図示しないが、結露防止用電熱ヒータ9を、平面視で概ね環状に湾曲形成する形態でも良い。
なお、上記いずれの構成においても、上記実施形態と同様に、結露防止用電熱ヒータ9の近傍には、ヒータカバー32(蓋体3における加熱室5に隣接する箇所)の温度である、耐熱板ガラス10の温度に相当する温度を計測する蓋体温度計測手段60が配設されているが、蓋体温度計測手段60を配設せず、経験的に設定した電熱ヒータ8や結露防止用ヒータ9の電力量で加熱作動を制御することにより、ヒータカバー32の温度が結露防止用目標温度となるようにしてもよい。
3 蓋体
4 上方開口部(開口部)
5 加熱室
8 電熱ヒータ
9 結露防止用電熱ヒータ
10 耐熱板ガラス(板状透過体)
10a 外周縁部(板状透過体)
15 制御部
22 混練羽根
30 外蓋
30f 嵌合部(外蓋の開口縁部の下側)
31 遮熱板(内蓋)
31d 当接支持部(内蓋の開口縁部の上側)
32 ヒータカバー
60 蓋体温度計測手段
61 加熱室温度計測手段
B 確認窓
C ケーシング
S2 空間
Claims (10)
- 開口部を介して内部にパンケースを収容するケーシングと、前記ケーシングの開口部を閉塞する蓋体と、前記ケーシングと前記蓋体とにより形成される加熱室内を加熱する電熱ヒータと、少なくとも可視光を透過する板状透過体からなり前記蓋体に配設される確認窓と、前記電熱ヒータの運転を制御する制御部とを備え、
前記制御部が、前記パンケース内に配設された混練羽根により前記パンケース内の製パン材料を混練する混練工程と、前記電熱ヒータを加熱作動させて前記製パン材料を発酵する発酵工程を少なくとも1回実行し、さらに、前記電熱ヒータを加熱作動させて前記製パン材料を焼き上げる焼成工程を実行するように構成された製パン機であって、
前記加熱室内に配設される前記電熱ヒータが、前記制御部により前記加熱室内の温度が製パン材料加熱用目標温度となるように通電駆動されるとともに、
前記電熱ヒータとは別に、前記確認窓における結露を防止する結露防止用電熱ヒータが前記蓋体に配設され、当該結露防止用電熱ヒータが、前記制御部により前記蓋体における前記加熱室に隣接する箇所の温度が結露防止用目標温度となるように通電駆動される構成で、
前記制御部が、前記混練工程において、前記結露防止用目標温度を前記製パン材料加熱用目標温度よりも高い温度に設定して、前記結露防止用電熱ヒータ及び前記電熱ヒータを加熱作動させる製パン機。 - 前記制御部が、前記発酵工程において、前記結露防止用目標温度を前記製パン材料加熱用目標温度よりも高い温度に設定して、前記結露防止用電熱ヒータ及び前記電熱ヒータを加熱作動させる請求項1に記載の製パン機。
- 前記混練工程における前記結露防止用電熱ヒータの結露防止用目標温度が、前記発酵工程における結露防止用目標温度よりも高い温度に設定されている請求項1又は2に記載の製パン機。
- 前記制御部が、少なくとも前記混練工程において、前記確認窓の温度が前記製パン材料の温度と略同等或いは当該温度よりも高くなるように、前記結露防止用電熱ヒータ及び前記電熱ヒータの何れか一方又は両方の加熱作動を制御する請求項1〜3の何れか一項に記載の製パン機。
- 前記制御部が、前記混練工程及び前記発酵工程において、前記製パン材料の温度を、前記製パン材料の発酵が阻害される温度である40℃よりも低く維持するように、前記結露防止用電熱ヒータ及び前記電熱ヒータの何れか一方又は両方の加熱作動を制御する請求項1〜4の何れか一項に記載の製パン機。
- 前記開口部として上方に開口する上方開口部が前記ケーシングに形成され、
前記上方開口部を閉塞する前記蓋体が、外蓋と、当該外蓋の下部に配設され前記加熱室内の上部を区画形成する金属製の内蓋とを備え、
前記結露防止用電熱ヒータが前記内蓋に隣接する状態で前記蓋体に配設され、
前記確認窓に対応する開口が、前記外蓋及び前記内蓋に形成され、
前記外蓋の開口縁部の下側が、前記確認窓を構成する前記板状透過体を下方から嵌合させる嵌合部とされ、前記内蓋の開口縁部の上側が、前記嵌合部に嵌合された前記板状透過体の外周縁部を下方から取り囲む状態で当接支持する当接支持部とされている請求項1〜5の何れか一項に記載の製パン機。 - 前記結露防止用電熱ヒータが屈曲或いは湾曲した形状に形成され、平面視で、前記板状透過体を取り囲む状態で配設されており、
金属製のヒータカバーが、前記内蓋としての遮熱板に対向して当該遮熱板の下部に配設され、前記結露防止用電熱ヒータが、前記ヒータカバーに当接する状態で、前記遮熱板と前記ヒータカバーとの間に形成される空間に配設されている請求項6に記載の製パン機。 - 前記制御部が、前記混練工程の前に、前記電熱ヒータを通電駆動させて、前記加熱室内を予備加熱する予熱工程を実行可能に構成され、
前記制御部が、前記予熱工程において、前記結露防止用目標温度を前記製パン材料加熱用目標温度よりも高い温度に設定して、前記結露防止用電熱ヒータ及び前記電熱ヒータを加熱作動させる請求項1〜7の何れか一項に記載の製パン機。 - 前記制御部が、前記混練工程の前に、前記電熱ヒータを通電駆動させて、前記加熱室内を予備加熱する予熱工程を実行可能に構成され、
前記制御部が、前記予熱工程において、前記結露防止用目標温度を前記製パン材料加熱用目標温度よりも高い温度に設定して、前記結露防止用電熱ヒータ及び前記電熱ヒータを加熱作動させる構成で、
前記予熱工程、前記混練工程及び前記発酵工程における前記結露防止用電熱ヒータの結露防止用目標温度のそれぞれが、共通の温度に設定されている請求項1又は2に記載の製パン機。 - 請求項1〜9の何れか一項に記載の製パン機の運転方法であって、
前記電熱ヒータを、前記加熱室内の温度が前記製パン材料加熱用目標温度となるように通電駆動するとともに、
前記電熱ヒータとは別の前記結露防止用電熱ヒータを、前記蓋体における前記加熱室に隣接する箇所の温度が前記結露防止用目標温度となるように通電駆動する構成で、
前記混練工程において、前記結露防止用目標温度を前記製パン材料加熱用目標温度よりも高い温度に設定して、前記結露防止用電熱ヒータ及び前記電熱ヒータを加熱作動する製パン機の運転方法。
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