JP5690942B2 - 電解水製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、塩素イオンを含有する原料水である電解質水溶液を電気分解して電解水を製造するための電解水製造装置に関する。
本願は、2011年8月24日に日本に出願された特願2011−182492号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
従来、食品製造分野等では、電解水製造装置で種々の電解質水溶液(塩素イオンを含有する原料水)を電気分解して電解殺菌水(電解水)を製造し、この電解殺菌水を殺菌消毒などに用いている。例えば、塩化ナトリウム水溶液、塩酸水溶液などの塩素イオンを含有する電解質水溶液を電気分解すると、電解酸化作用により塩素ガスが発生し、この塩素ガスが水に溶解して次亜塩素酸が生成される。生成された次亜塩素酸を含む電解殺菌水は、次亜塩素酸ソーダを水に溶解して調製した殺菌水と比較し、低塩素濃度であっても優れた殺菌効果を発揮し、また、使用する度に微妙な濃度調整を行う必要がないなどの多くの利点を有している。
電解水製造装置は、電解質水溶液を電気分解するための電解槽と、電解質水溶液を電解槽に供給する給水設備とを備えている。また、電解槽として、複数の電極板を直列配置した複極式(直列式)の電解槽が多用されている。この複極式電解槽は、複数の電極板がケーシング内に間隔をあけて並設され、軸線方向一端側の電極板に陽極の電極棒を、他端側の電極板に陰極の電極棒をそれぞれ溶接して配設し、一端側の電極板(陽極)から中間の電極板を経由して他端側の電極板(陰極)に向けて通電するように構成されている。
この電解水製造装置では、給水設備から電解槽のケーシング内に電解質水溶液を供給し、順次流通させながら塩化物を含む電解質水溶液に所定の電圧をかけることにより電流を流し、陽極側の酸化反応で塩素ガスを発生させる。この塩素ガス(又は塩素ガスが混濁した液体)を電解槽から取り出し、水と混合することにより、水中に次亜塩素酸が生成されて電解殺菌水が製造される。
一方、電解槽の電極間の電圧印加を遮断して電気分解を停止させ、また、電解槽に電解質水溶液を供給するためのポンプを停止させた際に、電解槽内には、高濃度の塩素ガスや次亜塩素酸、未電解の塩酸等が混在している電解液が残留する(なお、本発明においては、かかる電解槽の残留液を電解液と表記する)。電解槽とポンプの稼動を停止させた際に、電解槽とポンプを接続する配管(チューブ)内に、電解槽の電解液が逆流する場合がある。電解液が逆流することによって、塩素ガス等によりポンプなどの構成部材に腐食が生じ、構成部材が短寿命化する可能性がある。
これに対し、従来、電解槽とポンプを接続する配管に逆止弁を設ける対策や、電解槽の電極間の電圧印加を停止させ、所定時間経過した後で電解質水溶液を供給するポンプの駆動を停止させるように制御する対策を講じて、電解槽からの電解液の逆流を防止している(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−299458号公報
しかしながら、逆止弁などの逆止機構によって電解槽の電解液の逆流を防止する対策を講じているにもかかわらず、電解水製造装置の運転停止後、直ちに、電解液が電解槽から配管内に侵入して、逆止弁やポンプ、配管(チューブ)、パッキン、Oリングなどの構成部材に腐食が生じる場合がある。
この現象は、電解液の逆流や、単なる濃度平衡に伴う拡散だけによって生じたものではないことが構成部材の腐食状態などから確認されている。このため、その原因を解明し、構成部材の腐食を防止する対策を講じることが強く求められている。
一方、電解水製造装置の運転においては、次の課題が存在する。従来、電解水製造装置の稼動中に電気分解の操作を一時停止した状態から再開(運転)した際、電解槽内に過電流が発生して装置全体が異常停止する場合がある。このような異常停止を予防することは、電解水製造装置を安定して運転するために不可欠である。このような異常停止の予防も電解水製造装置の課題となっている。
本発明の第1の態様によれば、電解水製造装置は、塩素イオンを含有する原料水を電気分解して電解水を製造する装置であり、電解槽と、前記電解槽に前記原料水を供給する原料ポンプと、前記原料水を吐出する前記原料ポンプの吐出口と前記電解槽に前記原料水を流入させる流入口とを接続する配管と、を備える。また、前記流入口に対して前記吐出口を下方に配して前記原料ポンプが設けられている。そして、前記原料水が所定の電解質濃度になるように前記原料水に混合させる希釈水を供給する希釈水ポンプと、前記希釈水を吐出する前記希釈水ポンプの第2吐出口と前記電解槽に前記希釈水を流入させる第2流入口とを接続する第2配管と、をさらに備える。また、前記第2流入口に対して前記第2吐出口を上方に配して前記希釈水ポンプが設けられている。
本発明の第2の態様によれば、上記第1の態様において、電解水製造装置は、前記電解槽に着脱可能に取り付けられるブラケットをさらに備える。また、前記ブラケットには、前記原料ポンプを着脱可能に取り付けるとともに前記流入口に対して前記吐出口を所定位置に配して位置決め保持するポンプ位置決め保持部が設けられている。
本発明の第3の態様によれば、上記第2の態様において、電解水製造装置は、前記電解槽に着脱可能に取り付けられる第2ブラケットをさらに備える。また、前記第2ブラケットには、前記希釈水ポンプを着脱可能に取り付けるとともに前記第2流入口に対して前記第2吐出口を所定位置に配して位置決め保持する第2ポンプ位置決め保持部が設けられている。
本願の発明者は、後述の通り、逆止機構で電解槽の電解液の逆流を防止しているにもかかわらず、電解水製造装置の運転停止後に電解液が電解槽から配管内に侵入する現象の原因が、電解液の移流にあることを解明した。これに基づき、本発明の第1の態様における電解水製造装置においては、電解槽の流入口に対して原料ポンプの吐出口を下方に配して原料ポンプを設けている。そのため、運転停止後直ちに、電解槽から電解液が原料ポンプに接続した配管内に移流することを防止できる。
結果として、構成部材が電解液によって腐食することを防止でき、構成部材の長寿命化を図ることが可能になる。また、構成部材の交換頻度を低くすることができ、耐久性、経済性、及び信頼性に優れた電解水製造装置を提供することが可能になる。
また、前記のとおり、本願の発明者は電解液が電解槽から配管に侵入する現象の原因が電解液の移流にあることを解明した。さらに、このように電解槽から配管に向かって電解液が移流する現象とともに、逆に配管から電解槽に向かって原料水や希釈水が移流する現象が発生していることが見いだされた。このような配管から電解槽への原料水や希釈水の移流が、電解槽内における塩素イオン濃度の上下方向での偏在を引き起こし、この偏在の結果、停止している電気分解を再開した際に電解槽内に過電流が発生して異常停止する原因になっていることが突き止められた。
従って、前記の原料ポンプの配置は、電解槽から原料水配管に向かって電解液が移流する現象を抑止するとともに、逆に原料水配管から電解槽に向かって原料水が移流する現象を抑止する。そのため、電解槽内で塩素イオン濃度が偏在することを抑止できる。この結果、電解槽を再度運転し始めたときの過電流の発生とそれに伴う装置の異常停止を予防でき、より安定した運転ができる電解水製造装置を提供することが可能になる。
本発明の第2の態様における電解水製造装置においては、本願の発明者が解明した前記現象の原因に基づき、電解槽の第2流入口に対して希釈水ポンプの第2吐出口を上方に配して希釈水ポンプを設けている。そのため、運転停止後直ちに、電解槽から電解液が希釈水ポンプに接続した第2配管内に移流することを防止できる。
結果として、構成部材が電解液によって腐食することを防止でき、さらなる構成部材の長寿命化を図ることが可能になる。また、構成部材の交換頻度を低くすることができ、さらに耐久性、経済性、及び信頼性に優れた電解水製造装置を提供することが可能になる。
また、上記のような希釈水ポンプの配置は、電解槽から希釈水配管(第2配管)に向かって電解液が移流する現象を抑止するとともに、逆に希釈水配管から電解槽に向かって希釈水が移流する現象を抑止する。そのため、電解槽内で塩素イオン濃度が偏在することを抑止できる。この結果、電解槽を再度運転し始めたときの過電流の発生とそれによる装置の異常停止を予防でき、より安定した運転ができる電解水製造装置を提供することが可能になる。
本発明の第3または第4の態様における電解水製造装置においては、ブラケットのポンプ位置決め保持部に原料ポンプや希釈水ポンプを着脱可能に取り付けるだけで、電解槽における原料水や希釈水の流入口に対して吐出口を所定位置に配して原料ポンプや希釈水ポンプを容易に配設することができる。また、ブラケットに原料ポンプや希釈水ポンプが着脱可能に取り付けられるため、メンテナンス性の向上を図ることも可能になる。
本発明の一実施形態に係る電解水製造装置を示す図である。 本発明の一実施形態に係る電解水製造装置の電解槽を示す分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る電解水製造装置を示す斜視図である。 図3のX1−X1線矢視図である。 本発明の一実施形態に係る電解水製造装置を示す分解斜視図である。 第一電解液挙動確認試験において、電解液の投下直後の様子を示す図である。 第一電解液挙動確認試験において、20時間経過後の様子を示す図である。 第一電解液挙動確認試験において、50時間経過後の様子を示す図である。 第一電解液挙動確認試験において、100時間経過後の様子を示す図である。 第一電解液挙動確認試験において、電解液の投下直後の様子を示す図である。 第一電解液挙動確認試験において、20時間経過後の様子を示す図である。 第一電解液挙動確認試験において、50時間経過後の様子を示す図である。 第一電解液挙動確認試験において、100時間経過後の様子を示す図である。 第二電解液挙動確認試験において、電解液の投下直後の様子を示す図である。 第二電解液挙動確認試験において、20時間経過後の様子を示す図である。 第二電解液挙動確認試験において、50時間経過後の様子を示す図である。 第二電解液挙動確認試験において、70時間経過後の様子を示す図である。 第二電解液挙動確認試験において、100時間経過後の様子を示す図である。 第二電解液挙動確認試験において、200時間経過後の様子を示す図である。 第二電解液挙動確認試験において、電解液の投下直後の様子を示す図である。 第二電解液挙動確認試験において、20時間経過後の様子を示す図である。 第二電解液挙動確認試験において、50時間経過後の様子を示す図である。 第二電解液挙動確認試験において、70時間経過後の様子を示す図である。 第二電解液挙動確認試験において、100時間経過後の様子を示す図である。 第二電解液挙動確認試験において、200時間経過後の様子を示す図である。 電解槽の運転を停止した際の電解液、原料水、及び希釈水の相互の移流の様子を説明する原理図である。 電解槽の運転を停止した際の電解液、原料水、及び希釈水の相互の移流の様子を説明する原理図である。 本発明の一実施形態に係る電解水製造装置における電解液の侵入防止対策の考え方を示す図である。 本発明の一実施形態に係る電解水製造装置における電解液の侵入防止対策の考え方を示す図である。 本発明の一実施形態に係る電解水製造装置における電解液の侵入防止対策の考え方を示す図である。 本発明の一実施形態に係る電解水製造装置における電解液の侵入防止対策の考え方を示す図である。 本発明の一実施形態に係る電解水製造装置における効果を説明する原理図である。 本発明の一実施形態に係る電解水製造装置における効果を説明する原理図である。
以下、図1から図13Bを参照し、本発明の一実施形態に係る電解水製造装置について説明する。本実施形態は、塩素イオンを含有する原料水である電解質水溶液を電気分解して電解水を製造するための電解水製造装置に関し、特に、次亜塩素酸を含む電解殺菌水を製造するための電解水製造装置に関する。
本実施形態の電解水製造装置Aは、図1に示すように、塩酸水溶液、塩化ナトリウム水溶液などの原液W1(塩素イオンを含有する原料水)を貯留するタンク1と、原液W1と水W2(希釈水)を混合した電解質水溶液W3(塩素イオンを含有する原料水)が供給され、この電解質水溶液W3を電気分解する電解槽2と、タンク1から電解槽2に向けて原液W1を送液するための原料ポンプ3と、を備える。さらに、電解水製造装置Aは、タンク1と電解槽2の間に水W2を送液して原液W1を所定濃度に稀釈し、電解質水溶液W3を生成するための希釈水ポンプ4と、電解槽2に電力を供給するための電解電源5と、電解槽2で電解質水溶液W3を電気分解して発生した塩素ガス(あるいは塩素ガスが混合した電解液W4)と処理水W2を混合して電解殺菌水W5(電解水)を生成する混合器6と、を備える。
電解槽2は、複数の電極板を直列配置した複極式の電解槽である。電解槽2は、図1及び図2に示すように、内部に電解質水溶液W3を流通させるケーシング10と、このケーシング10内に軸線O1方向に間隔をあけて並設される複数の電極板11、12と、電極板11、12を軸線O1方向に間隔をあけて並設した状態で保持する複数のスペーサ13、14、15と、ケーシング10の中央部を外側から内側に貫設した電極棒挿入孔16に挿入設置されるとともに軸線O1方向での両端側に位置する一対の電極板11、12にそれぞれ接続して設けられ、電解電源5から電極板11、12に電力を供給する一対の電極棒17、18と、を備える。
ケーシング10は、塩化ビニル樹脂、ポリカーボネイト樹脂、アクリル樹脂等の合成樹脂を用いて形成されている。ケーシング10は、図2に示すように、その中心軸が軸線O1方向に向けて配される円筒状の胴体20と、胴体20の開口部を密閉するように胴体20の軸線O1方向両端側に一体に取り付けられる一対の側体21、22とを備える。
また、一方の側体21には、下端部側(電極棒挿入孔16の下側)に、軸線O1方向を向き外面から内面に貫通する流入口26が形成されている。他方の側体22には、上端部側(電極棒挿入孔16の上側)に、軸線O1方向を向き外面から内面に貫通する取出口27が形成されている。
複数の電極板11、12は、チタン合金等の金属製の板体であり、それぞれ、方形板状に形成されている。また、これら電極板11、12は、所定の間隔を空けて対向して配置された側体21、22間に、それぞれの板面を側体21、22の対向方向(軸線O1方向)に向けて並設されている。軸線O1方向での両端側に配置される電極板11、12の中央部には、金属製の電極棒17、18が固定して接続されている。
複数のスペーサ13、14、15はそれぞれ、ケーシング10の胴体20の内径と略同径の外径を備える略円板状に形成されている。また、各スペーサ13、14、15には、その中央に、一方の面から他方の面に貫通して電解室28となる方形状の貫通孔が形成されている。また、貫通孔(28)よりも上方に、一方の面から他方の面に貫通する取出口27が、貫通孔(28)よりも下方に、一方の面から他方の面に貫通する流入口26が形成されている。これら取出口27と流入口26はそれぞれ、一方の面に形成された溝状の流通路30を介して電解室28となる貫通孔に連通している。
本実施形態の給水設備の原料ポンプ3は、図1、図2、図3及び図4に示すように、タンク1と原液W1を吸入する吸入口3aとをチューブ31で接続し、原液W1を吐出する吐出口3b(吐出口)と電解槽2の電解室28に電解質水溶液W3を流入させる流入口26(流入口)とをチューブ32(配管)およびチューブ36(配管)で接続して設けられている。希釈水ポンプ4は、給水源と水W2を吸入する吸入口4aとをチューブ33で接続し、水W2を吐出する吐出口4b(第2吐出口)と電解槽2の流入口26(第2流入口)とをチューブ34(第2配管)およびチューブ36(第2配管)で接続して設けられている。
また、本実施形態の給水設備の原料ポンプ3と希釈水ポンプ4には、チューブポンプが用いられている。すなわち、本実施形態の電解水製造装置Aでは、運転停止すると同時に原料ポンプ3や希釈水ポンプ4がチューブを挟み込んだ状態で静止することによって逆止機能が発揮される。このため、従来のように原料ポンプ3や希釈水ポンプ4の吐出口3b、4bと電解槽2の流入口26とを接続する配管経路に逆止弁は設けられていない。なお、本発明は、このように逆止機構が設けられた密閉系の装置に適用する方がより効果的であり好ましい。
さらに、本実施形態では、原料ポンプ3の吐出口3bと希釈水ポンプ4の吐出口4bに接続した各チューブ32、34をチーズ継手35(図4参照)に接続し、このチーズ継手35と電解槽2の流入口26(流入口、第2流入口)とをチューブ36(配管、第2配管)で接続している。これにより、チーズ継手35で原液W1と希釈水W2を混合して電解質水溶液W3が生成され、電解槽2に供給される。
なお、本実施形態では、原料ポンプ3の吐出口3bと電解槽2の流入口26とを接続するチューブ32、36を一つの配管とみなすことができる。同様に、希釈水ポンプ4の吐出口4bと電解槽2の流入口26とを接続するチューブ34、36を一つの配管(第2配管)とみなすことができる。また、流入口26は、原液W1を電解槽2に流入させる流入口と、水W2を電解槽2に流入させる流入口(第2流入口)としての働きをいずれも有している。
さらに、本実施形態では、原料ポンプ3の吐出口3bが電解槽2の流入口26に対して下方に配されるように原料ポンプ3が配設されている。換言すれば、流入口26が位置する水平面よりも、吐出口3bは下方に位置している。また、希釈水ポンプ4の吐出口4bが電解槽2の流入口26に対して上方に配されるように希釈水ポンプ4が配設されている。換言すれば、流入口26が位置する水平面よりも、吐出口4bは上方に位置している。
さらに、本実施形態の電解水製造装置Aは、図3から図5に示すように、電解槽2の各側体21、22の下端側に固定爪40によって着脱可能に取り付けられて、電解槽2を支持する電解槽ブラケット41と、電解槽2の一方の側体22にネジなどによって着脱可能に取り付けられ、且つ、電解槽ブラケット41に固定爪40によって着脱可能に取り付けられて、原料ポンプ3及び希釈水ポンプ4を所定位置に設置するためのポンプブラケット(ブラケット、第2ブラケット)42とを備えている。
また、ポンプブラケット42は、原料ポンプ3を挿入して係合させることによって着脱可能に原料ポンプ3を取り付けるとともに位置決め保持するためのポンプ位置決め保持孔43(ポンプ位置決め保持部)と、希釈水ポンプ4を挿入して係合させることによって着脱可能に希釈水ポンプ4を取り付けるとともに位置決め保持するためのポンプ位置決め保持孔44(第2ポンプ位置決め保持部)とを備えている。原料ポンプ3と希釈水ポンプ4を各ポンプ位置決め保持孔43、44に係合させてポンプブラケット42に取り付けるだけで、電解槽2の流入口26に対して各ポンプ3、4の吐出口3b、4bが所定位置に配設される。
上記構成を備える本実施形態の電解水製造装置Aにおいては、電解電源5から電解槽2の電極棒17、18に電力を供給するとともに、原料ポンプ3の駆動によってタンク1から原液W1が送液され、希釈水ポンプ4の駆動によって水源から水W2が送液される。チューブ32、34を流通した原液W1と希釈水W2がチーズ継手35で混合し、所定の電解質濃度に調整された電解質水溶液W3が電解槽2の流入口26からケーシング10内の電解室28に供給されて流通する。
電極棒17、18に電力が供給された状態で電解質水溶液W3が複数の電解室28を流通すると、電気分解されて塩素ガスが発生する。この塩素ガス(あるいは塩素ガスが混合した電解液W4)が電解槽2の取出口27から取り出され、混合器6で処理水W2と混合して電解殺菌水W5が生成される。
従来の電解水製造装置では、運転を停止すると、直ちに、電解液W4が電解槽2からチューブ32、34内に移流する可能性がある。そのため、本実施形態のように、ポンプ3、4にチューブポンプを用いた場合には、チューブの変色や膨潤といった劣化等が発生する場合がある。一方、逆止弁を用いた場合では、パッキンや弁体の短寿命化等が発生する場合がある。
これに対し、本願の発明者らは、この現象を解明するため、第一電解液挙動確認試験と第二電解液挙動確認試験を実施した。
はじめに、図6A〜D及び図7A〜Dを参照して第一電解液挙動確認試験について説明する。この第一電解液挙動確認試験では、次の(1)〜(5)に示す手順で試験を行った。
(1)10mL試験管45、46を3本ずつ用意し、水(水道水)と、3%塩酸溶液と、21%塩酸溶液とをそれぞれ、試験管45、46に5mLずつ注液した。3本の試験管45を第1セット、3本の試験管46を第2セットとする。
(2)3%塩酸溶液を電解質水溶液W3として用い、この電解質水溶液W3を電解水製造装置Aの電解槽2に入れて3時間連続運転し、連続運転後の電解液W4を電解槽2から採取した。なお、採取した電解液W4は、その有効塩素濃度が265.5ppmであった。
(3)採取した電解液W4を室温まで冷却した後、ヨウ化カリウムを添加し、電解液W4中の次亜塩素酸と反応させて染色した。染色後の電解液W4を、染色電解液W4’とする。
(4)染色電解液W4’を1mLずつ、(1)の各試験管45、46内に注液した。染色電解液W4’の投入直後の様子を図6A,7Aに示す。このとき、図6Aに示すように、3本の試験管45(第1セット)には、染色電解液W4’を試験管45内の上方から液面に添加(注液)した。また、図7に示すように、残りの3本の試験管46(第2セット)には、染色電解液W4’を試験管46の液底に添加した。
(5)各試験管45、46を静置した状態で、染色電解液W4’の投入時から20時間、50時間、100時間後の着色状態の経時変化を観察、記録した。20時間経過後の様子を図6B,7Bに、50時間経過後の様子を図6C,7Cに、100時間経過後の様子を図6D,7Dに示す。
この第一電解液挙動確認試験では、図6A〜Dに示すように、水の液面に染色電解液W4’を添加した場合は、電解液W4’が試験管45の底部に向けて拡散しながら移流し、底部で沈降した。添加後すぐには拡散しきれず時間をかけて試験管全体に拡散したが、移流した電解液W4’の沈降は100時間経過後にも観察された。これに対し、3%塩酸溶液と21%塩酸溶液の液面にそれぞれ染色電解液W4’を添加した場合は、添加後、染色電解液W4’は移流せず、液面近くで滞留した。また、徐々に時間をかけて電解液W4’が下方に拡散する様子が観察された。
また、図7A〜Dに示すように、水の液底に染色電解液W4’を添加した場合は、添加後、染色電解液W4’が移流せずに試験管46の底部で滞留した。移流がおこらずに拡散だけが生じ、徐々に時間をかけて電解液W4’は上方に拡散するが、100時間経過した段階でも全体に拡散するには至らない様子が確認された。一方、3%塩酸溶液と21%塩酸溶液の液底にそれぞれ染色電解液W4’を添加した場合は、添加後、染色電解液W4’は、わずかに拡散しながら液面に向けて移流し、この移流によりすぐに液面まで上昇し、一旦液面に滞留した後、時間経過とともに下方に拡散する様子が観察された。
上記の試験結果から、水中では電解液W4’が下方に移流しかつ液底に溜まりやすく、塩酸溶液中では電解液W4’が上方に移流しかつ液面に溜まりやすいことが確認された。また、時間経過とともに電解液W4’が全体に拡散してゆくことが確認された。
図6A〜D及び図7A〜Dに示すように、電解液W4’の移流は、密度の差により鉛直方向で起きる。表1に、試験で使用した水、塩酸、電解液の比重を示す。表1に示す塩酸と電解液では、塩酸の濃度にかかわらず塩酸の比重は電解液より大きいので、塩酸溶液中での電解液W4’は、添加後すぐに液面まで上昇する挙動(拡散ではなく移流)を示した。

水と電解液W4’では、接液部において、HO+Cl→HClO+HClの反応が起こり、電解液W4’に解けた塩素ガスが水と反応して、次亜塩素酸分子が生成される。水と電解液W4’との反応物(次亜塩素酸水)は水単独よりも比重が大きくなる。
そのため、図6A〜Dのように電解液W4’を水に液面から添加した場合には、電解液W4’の塩素分子が、水分子と反応し次亜塩素酸分子が生成されて、次亜塩素酸とヨウ化カリウムの反応に伴う呈色が、液底まで沈降する挙動(拡散を伴う移流)を示した。
また、図7A〜Dのように電解液W4’を水の液底から添加した場合は、電解液の塩素分子が水分子と反応して、次亜塩素酸分子が生成されて、水単独よりも比重が大きくなるので、液底に留まる挙動(移流)を示した。正確には、化学反応式が平衡に達するまで、塩素ガス⇔次亜塩素酸の反応が繰り返される。
次に、図8A〜F及び図9A〜Fを参照して第二電解液挙動確認試験について説明する。この第二電解液挙動確認試験では、次の(1)〜(8)に示す手順で試験を行った。
(1)PFAチューブ(フッ素樹脂チューブ)をバーナーで熱し高さ150mmのU字状に成形し、水または3%塩酸溶液を充填(注液)した。
(2)水または3%塩酸溶液を充填したPFAチューブの一端部をバーナーで溶かして密閉した。
(3)3%塩酸溶液を電解質水溶液W3として用い、この電解質水溶液W3を電解水製造装置Aの電解槽2に入れて3時間連続運転し、連続運転後の電解液W4を電解槽2から採取した。なお、採取した電解液W4は、その有効塩素濃度が265.5ppmであった。
(4)採取した電解液W4を室温まで冷却した後、ヨウ化カリウムを添加し、電解液W4中の次亜塩素酸と反応させて染色した。染色後の電解液W4を、染色電解液W4’とする。
(5)一端部を密閉した各PFAチューブに、他端部から染色電解液W4’を300μL注液した。
(6)水を充満したPFAチューブは、電解液W4’を注入した他端部をパラフィルムを用いて密閉した。また、3%塩酸溶液を充満したPFAチューブは、その他端部をバーナーで溶かして密閉した。なお、水を充填したチューブは、バーナーによる加熱溶融での密閉を行うと電解液W4’が上昇してしまうため、パラフィルムを用いて他端部の密閉を行うようにしている。
(7)水を充填したチューブは、図8A〜Fに示すように逆U字の姿勢で静置し、3%塩酸溶液を充填したチューブは、図9A〜Fに示すようにU字の姿勢で静置した。これは、第一電解液挙動確認試験の結果に基づいている。染色電解液W4’の投入直後の様子を図8A,9Aに示す。
(8)染色電解液W4’の投入から20時間、50時間、70時間、100時間、200時間における着色状態の経時変化を観察、記録した。20時間経過後の様子を図8B,9Bに、50時間経過後の様子を図8C,9Cに、70時間経過後の様子を図8D,9Dに、100時間経過後の様子を図8E,9Eに、200時間経過後の様子を図8F,9Fに示す。
この第二電解液挙動確認試験において、水を充填したケースでは、図8A〜Fに示すように、他端部(下端部)に添加した染色電解液W4’が下方で滞留し、移流がおこらずに拡散だけが生じた。徐々に時間をかけて電解液W4’が上方に拡散してゆくが、200時間を経過しても、逆U字のチューブ頂部には達しない様子が観察された。
一方、3%塩酸溶液を充填したケースでは、図9A〜Fに示すように、他端部(上端部)に添加した染色電解液W4’が上方で滞留し、移流がおこらずに拡散だけが生じた。徐々に時間をかけて電解液W4’が下方に拡散してゆくが、200時間を経過しても、U字のチューブ底部には達しない様子が観察された。
すなわち、この第二電解液挙動確認試験の結果は、第一電解液挙動確認試験における電解液の挙動と同様であった。
第一及び第二電解液挙動確認試験の結果によれば、原料ポンプ3が電解槽2より上にあると、運転停止後直ちに電解槽2から電解液W4がチューブ32内の電解質水溶液W3(塩酸溶液)中に移流してしまうことが推定される。電解液W4がチューブ32内へ移流することにより、チューブ32等の構成部材が腐食する可能性がある。
また、第一及び第二電解液挙動確認試験の結果によれば、希釈水ポンプ4が電解槽2より下にあると、運転停止後直ちに電解槽2から電解液W4がチューブ34内の水中に移流してしまうことが推定される。電解液W4がチューブ34内へ移流することにより、チューブ34等の構成部材が腐食する可能性がある。
第一及び第二電解液挙動確認試験の結果から、従来、その原因が不明であった原料ポンプ3や希釈水ポンプ4の吐出口3b、4bと電解槽2の流入口26を接続するチューブ32、34の変色や膨潤といった劣化の発生、チューブ32、34の内壁から剥離した剥離物によるチューブ32、34の閉塞等の発生が、電解液W4の移流に起因していることが判明した。さらに、電解液W4の移流は、原料ポンプ3が電解槽2より上にあること、または、希釈水ポンプ4が電解槽2の下にあることにより発生すると判明した。
一方、電解液W4の移流は、他の好ましくない状況を引き起こす可能性があることも判明した。図10Aは電解槽2の運転を停止した直後の状態を示し、図10Bは電解槽2から配管32、34へ電解液W4の移流が進んだ状態を示す。図10Aに示すように、電解槽2の運転が停止した際、前記のように電解槽2の中に残った電解液W4が原料水配管32や希釈水配管34に向かって移流を始める。ところが、電解水製造装置の停止中は原料水配管32と希釈水配管34とは図示しない逆止機構によって逆止されており配管32、34内は密閉状態にある。このため、電解液W4が電解槽2から配管32、34に移流すると、図10Bに示すように、逆に原料水配管32から電解槽2に原料水W3(W1)が移流し、また希釈水配管34から電解槽2に希釈水W2が移流する。
電解槽2に移流した原料水W3は電解槽2内で下部に滞留し、また希釈水W2は電解槽2内で上部に滞留する。原料水W3は塩素イオン濃度が高い液であるので、電解槽2の内部において、下部は塩素イオン濃度が高く、上部は塩素イオン濃度が低くなり、電解槽2内部に上下方向に塩素イオン濃度の偏在が生じる。この塩素イオンの偏在により電解槽2の運転を再開した際に過電流が発生し、電解水製造装置が異常停止を起こす可能性がある。
以上のように、本願の発明者らは、第一及び第二電解液挙動確認試験の結果から、電解液W4の移流が、原料ポンプ3や希釈水ポンプ4の部品や接続チューブ32、34の劣化、チューブ32、34の閉塞等の原因になるとともに、電解液W4の移流に伴って生じる原料水W3や希釈水W2の移流が停止状態にある電解水製造装置の運転を再開したときの異常停止の原因になっていることをも突き止めた。
なお、移流の発生にかかわらず、拡散は起きている。すなわち、移流と同時に拡散が起きるか、拡散だけが起きるかの違いはあるが、移流の有無とは無関係に拡散は起きている。ただし、拡散は物質の移動速度が遅く、また、電解液W4が原液W1、希釈水W2、または電解質水溶液W3で希釈されるので、移流に比べれば電解水製造装置に与える影響の程度は小さい。
本願の発明者は、上述の通り、逆止機構で電解槽2の電解液W4の逆流を防止しているにもかかわらず、電解水製造装置Aの運転停止後に、電解液W4が電解槽2からチューブ32内に侵入する現象の原因を解明した。これに基づき、本実施形態の電解水製造装置Aにおいては、電解槽2の流入口26に対して原料ポンプ3の吐出口3bを下方に配して原料ポンプ3を設けている。そのため、運転停止後直ちに、電解槽2から電解液W4が原料ポンプ3に接続したチューブ32内に侵入することを防止できる。
結果として、構成部材が電解液W4によって腐食することを防止でき、構成部材の長寿命化を図ることが可能になる。また、構成部材の交換頻度を低くすることができ、耐久性、経済性、及び信頼性に優れた電解水製造装置Aを提供することが可能になる。
また、本願の発明者が解明した上記現象の原因に基づき、電解槽2の流入口26に対して希釈水ポンプ4の吐出口4bを上方に配して希釈水ポンプ4を設けている。そのため、運転停止後直ちに、電解槽2から電解液W4が希釈水ポンプ4に接続したチューブ34内に侵入することを防止できる。
結果として、構成部材が電解液W4によって腐食することを防止でき、さらなる構成部材の長寿命化を図ることが可能になる。また、構成部材の交換頻度を低くすることができ、さらに耐久性、経済性、及び信頼性に優れた電解水製造装置Aを提供することが可能になる。
さらに、ブラケット42のポンプ位置決め保持孔43、44に原料ポンプ3や希釈水ポンプ4を着脱可能に取り付けるだけで、電解槽2の流入口26に対して吐出口3b、4bを所定位置に配して原料ポンプ3や希釈水ポンプ4を容易に配設することができる。また、ブラケット42に原料ポンプ3や希釈水ポンプ4が着脱可能に取り付けられるため、メンテナンス性の向上を図ることも可能になる。
また、本実施形態の電解槽製造装置Aにおいては、電解槽2からチューブ32やチューブ34に向けての電解液W4の移流を抑止できるので、同時にチューブ32やチューブ34から電解槽2に向けての原料水W3や希釈水W2の移流も抑止できる。このため、電解水製造装置Aの停止中に電解槽2内に原料水W3や希釈水W2が侵入することがなく、電解槽2内部で塩素イオンが上下方向に偏在してしまう現象を防止できる。従って、電解水製造装置Aを停止状態から運転を再開したときに過電流の発生により装置が異常停止することを抑止できる。このため、従来よりも安定した運転ができる電解水製造装置Aを提供することが可能になる。
電解槽2に対する原料ポンプ3の高さ位置は、チューブ32内の原料ポンプ3の吐出口3b側に残っている原料液面よりも上方に、チューブ32内の電解槽2の流入口26側に侵入した電解液W4の最も低い液面が配されるようにすればよい。すなわち、図11Aに示すように、原料ポンプ3の吐出口3bと電解槽2の流入口26の各中心高さの差分が吐出口3bの半径と流入口26の半径の和以上となるように、電解槽2に対して原料ポンプ3を下方に配設すればよい。なお、原料ポンプ3の吐出口3bと電解槽2の流入口26が同径である場合には、図11Bに示すように、原料ポンプ3の吐出口3bと電解槽2の流入口26の各中心高さの差分を吐出口3bや流入口26の内径1つ分以上にすればよい。
また、電解槽2に対する希釈水ポンプ4の高さ位置は、チューブ34内の希釈水ポンプ4の吐出口4b側に残っている水W2の液面よりも下方に、チューブ34内の電解槽2の流入口26側に侵入した電解液W4の最も高い液面が配されるようにすればよい。すなわち、図12Aに示すように、希釈水ポンプ4の吐出口4bと電解槽2の流入口26の各中心高さの差分が吐出口4bの半径と流入口26の半径の和以上となるように、電解槽2に対して希釈水ポンプ4を上方に配設すればよい。なお、希釈水ポンプ4の吐出口4bと電解槽2の流入口26が同径である場合には、図12Bに示すように、希釈水ポンプ4の吐出口4bと電解槽2の流入口26の各中心高さの差分を吐出口4bや流入口26の内径1つ分以上にすればよい。
上記原理を本発明の一実施形態に係る電解水製造装置Aに基づいて説明する。例えば、電解槽2に対して原液W1を流入させるチューブ32と希釈水W2を流入させるチューブ34とが、各々チーズ継手35を介して接続されている状態を説明する。図13Bは本発明の一実施形態の状態であり、図13Aは比較するための対照例である。
図13Aの対照例のように、原液W1を供給する原料ポンプ3の吐出口3b(図13A,Bでは図示せず)が電解槽2の流入口26よりも高い位置にあり、かつ希釈水W2を供給する希釈水ポンプ4の吐出口4b(図13A,Bでは図示せず)が電解槽2の流入口26よりも低い位置にあると、電解槽2の運転が停止した際に、電解槽2に残留した電解液W4はチーズ継手35に移流する。さらに、電解液W4はチューブ32を上方に移流し、かつチューブ34を下方に移流する。逆にチューブ32からは原液W1が電解槽2内に移流し、かつチューブ34からは希釈水W2が電解槽2内に移流する。
一方、図13Bの本発明の一実施形態のように、原液W1を供給する原料ポンプ3の吐出口3bが電解槽2の流入口26よりも低い位置にあり、かつ希釈水W2を供給する希釈水ポンプ4の吐出口4bが電解槽2の流入口26よりも高い位置にあると、電解槽2に残留した電解液W4はチーズ継手35まで移流したとしても、チューブ32を下方に移流することはなく、かつチューブ34を上方に移流することがない。従って、チューブ32から原液W1が電解槽2内に移流することもなく、またチューブ34から希釈水W2が電解槽2内に移流することもない。
なお、図13A,Bのいずれの場合であっても拡散の現象は生じるが、拡散についての電解水製造装置Aに対する影響は移流に比べて僅かである。
以上、本発明に係る電解水製造装置の一実施形態について説明したが、本発明は上記の一実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で適宜変更可能である。
例えば、本実施形態では、原液W1や希釈水W2を供給する原料ポンプ3や希釈水ポンプ4がチューブポンプであったが、他の種類のポンプを原料ポンプ3や希釈水ポンプ4に用いてもよい。これらポンプ3、4の吐出口3b、4bと電解槽2の流入口26を接続するチューブ32、34(配管、第2配管)に逆止弁を設けて電解水製造装置Aが構成されていてもよい。この場合においても、原料ポンプ3や希釈水ポンプ4を電解槽2に対して本実施形態と同様の位置関係で配設することによって、本実施形態と同様の作用効果を得ることが可能である。
また、本実施形態では、原料ポンプ3で供給した原液W1に希釈水ポンプ4で供給した希釈水W2を混合させて所定濃度の電解質水溶液W3を生成し、生成した電解質水溶液W3を電解槽2に流入させるように電解水製造装置Aが構成されている。
これに対し、原料ポンプ3と希釈水ポンプ4をそれぞれ個別に電解槽2に接続し、原料ポンプ3から供給した原液W1と、希釈水ポンプ4から供給した希釈水W2とを電解槽2内で混合させ、所定濃度の電解質水溶液W3を電解槽2内で流通させるように電解水製造装置Aが構成されていてもよい。また、電解槽2に、原液W1を流入させる流入口と、希釈水W2を流入させる第2流入口がそれぞれ設けられていてもよい。原料ポンプ3の吐出口と電解槽2の流入口とが配管で接続され、希釈水ポンプ4の第2吐出口と電解槽2の第2流入口とが第2配管で接続される。この場合でも、流入口に対して吐出口を下方に配置し、第2流入口に対して第2吐出口を上方に配置すれば、上記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
さらに、予め原液W1と希釈水W2を混合して所定濃度に調整した電解質水溶液W3を原料ポンプ3で電解槽2に供給するように電解水製造装置Aが構成されていてもよい。すなわち、希釈水ポンプ4を備えていなくてもよい。これら構成の電解水製造装置Aにおいても、本実施形態と同様の位置関係でポンプ3、4、電解槽2を配設することで、本実施形態と同様の作用効果を得ることが可能である。
また、吐出口3bが流入口26よりも下方に配されていたとしても、チューブ32の中間部が流入口26よりも上方(流入口26が位置する水平面よりも上方)に配されていた場合は、この中間部と流入口26との間で、原液W1と電解液W4との移流が生じる可能性がある。この移流をも防止する必要がある場合は、チューブ32を全て流入口26が位置する水平面よりも下方に配置すればよい。
同様に、吐出口4bが流入口26よりも上方に配されていたとしても、チューブ34の中間部が流入口26よりも下方(流入口26が位置する水平面よりも下方)に配されていた場合は、この中間部と流入口26との間で、希釈水W2と電解液W4との移流が生じる可能性がある。この移流をも防止する必要がある場合は、チューブ34を全て流入口26が位置する水平面よりも上方に配置すればよい。
また、本発明の実施形態では、原料ポンプ3と希釈水ポンプ4のいずれもがポンプブラケット42に取り付けられている。一方、原料ポンプ3と希釈水ポンプ4がそれぞれ異なるブラケットに取り付けられ、それぞれのブラケットを介して電解槽2に設けられていてもよい。
本発明は、塩素イオンを含有する原料水を電気分解して電解水を製造する電解水製造装置に広く利用することができる。
1 タンク
2 電解槽
3 原料ポンプ
3a 吸入口
3b 吐出口
4 希釈水ポンプ
4a 吸入口
4b 吐出口(第2吐出口)
5 電解電源
6 混合器
10 ケーシング
11,12 電極板
13,14,15 スペーサ
16 電極棒挿入孔
17,18 電極棒
20 胴体
21,22 側体
26 流入口(流入口、第2流入口)
27 取出口
28 電解室
30 流通路
31 チューブ
32 チューブ(配管)
33 チューブ
34 チューブ(第2配管)
35 チーズ継手
36 チューブ(配管、第2配管)
40 固定爪
41 電解槽ブラケット
42 ポンプブラケット(ブラケット、第2ブラケット)
43 ポンプ位置決め保持孔(ポンプ位置決め保持部)
44 ポンプ位置決め保持孔(第2ポンプ位置決め保持部)
45 試験管
46 試験管
A 電解水製造装置
O1 軸線
W1 原液(原料水)
W2 水(希釈水)
W3 電解質水溶液(原料水)
W4 電解液
W5 電解殺菌水(電解水)

Claims (3)

  1. 塩素イオンを含有する原料水を電気分解して電解水を製造する電解水製造装置であって、
    電解槽と、
    前記電解槽に前記原料水を供給する原料ポンプと、
    前記原料水を吐出する前記原料ポンプの吐出口と、前記電解槽に前記原料水を流入させる流入口とを接続する配管と、を備え、
    前記流入口に対して前記吐出口を下方に配して前記原料ポンプが設けられ
    前記原料水が所定の電解質濃度になるように前記原料水に混合させる希釈水を供給する希釈水ポンプと、
    前記希釈水を吐出する前記希釈水ポンプの第2吐出口と、前記電解槽に前記希釈水を流入させる第2流入口とを接続する第2配管と、をさらに備え、
    前記第2流入口に対して前記第2吐出口を上方に配して前記希釈水ポンプが設けられている電解水製造装置。
  2. 前記電解槽に着脱可能に取り付けられるブラケットをさらに備え、
    前記ブラケットには、前記原料ポンプを着脱可能に取り付けるとともに前記流入口に対して前記吐出口を所定位置に配して位置決め保持するポンプ位置決め保持部が設けられている請求項1に記載の電解水製造装置。
  3. 前記電解槽に着脱可能に取り付けられる第2ブラケットをさらに備え、
    前記第2ブラケットには、前記希釈水ポンプを着脱可能に取り付けるとともに前記第2流入口に対して前記第2吐出口を所定位置に配して位置決め保持する第2ポンプ位置決め保持部が設けられている請求項2に記載の電解水製造装置。
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