JP5689633B2 - 保護器具 - Google Patents

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Description

本発明は、幹線ケーブル系から分岐させた光ファイバ支線ケーブルに含まれる支持線の一端部を建物の外壁に固定するとともに該支持線から分離させた光ファイバ本線を巻回させて交差部を与えてから建物の内部に引き込む工法の交差部に取り付けられる保護器具に関する。
建物の内部に個別に光ファイバ本線を引き込む場合、電信柱の間に架設された幹線ケーブル系から光ファイバ支線ケーブルを分岐させて、これに含まれる鋼線などからなる支持線の一端部を建物の外壁に取り付けられたS金具と呼ばれる固定具に巻き付けて固定し、該光ファイバ支線ケーブルを空中に架設させている。光ファイバ本線は、S金具よりも幹線ケーブル系寄りの位置で該支持線から分離させて建物の壁に沿って固定し建物の内部に引き込んでいる。
ここで架設された光ファイバ支線ケーブルを誤って引っかけてしまったような場合、例えば、高さ制限を無視して荷物を積載したトラックなどが光ファイバ支線ケーブルを引っ掛けて走行してしまった場合、S金具が建物の外壁から勢いよくはずれて、光ファイバ本線を建物の内部から一気に引き抜こうとしてしまう。このような場合であっても、建物の内部に影響を与えないよう、S金具から建物の内部に引き込まれるまでの間の光ファイバ本線に弱体部を与えて、当該箇所にて断線されるようにした工法があった。具体的には、光ファイバ本線内にあって光ファイバの引っ張り強度を補強するように光ファイバに沿って与えられたケブラー線の如き高張力線を除去し、光ファイバ本線に引っ張り力が付与されると当該箇所で優先的に切断され、建物の内部に影響が及ばないのである
ところが、弱体部の形成には特殊な工具と手間とが必要であり、より簡便に作業し得る工法が求められた。
これに対し、特許文献1では、S金具の手前で支持線から分離させた光ファイバ本線を巻回させて交差部を与えてから建物の内部に引き込み、該交差部を包囲するように管状の保護器具を与えた工法が開示されている。光ファイバ支線ケーブルを幹線ケーブル系方向へ勢いよく引っ張ってS金具が建物の外壁からはずれてしまった場合、巻回させた部分の半径が急激に縮小し、光ファイバ本線は管状の保護器具に一気に巻き付く。これにより、高張力線ごと光ファイバ本線を保護器具のエッジで切断させ得るのである。弱体部を形成させることなく、光ファイバ支線ケーブルを切断させ得るので、大幅に引き込み作業を簡便化し得るのである。
特許第4367792号公報
上記のような保護器具においては、S金具が建物の外壁からはずれてしまうような過大な引っ張り力が光ファイバ支線ケーブルに与えられた場合に対してのみ、確実に光ファイバ本線を切断できることが求められる。すなわち、光ファイバ支線ケーブルが風で揺れた程度の場合にあっては、保護器具が光ファイバ支線ケーブルに何らの影響も与えてはならない。
本発明は以上のような状況に鑑みてなされたもので、平時においては光ファイバ支線ケーブルに何らの影響も与えず、その一方で、S金具が建物の外壁からはずれてしまうような過大な引っ張り力が光ファイバ支線ケーブルに与えられた場合に対してのみ、確実に光ファイバ本線を切断できる保護器具の提供を目的とする。
本発明による保護器具は、幹線ケーブル系から分岐させた光ファイバ支線ケーブルに含まれる支持線の一端部を建物の外壁に固定するとともに前記支持線から分離させた光ファイバ本線を巻回させて交差部を与えてから前記建物の内部に引き込む工法の前記交差部に取り付けられる保護器具であって、組み合わせられて長手穴を形成しその内部に前記交差部を挿入し得る本体部と、前記本体部を前記支持線の前記一端部近傍に固定する固定部とを有することを特徴とする。
かかる発明によれば、保護器具は光ファイバ支線ケーブルの支持線と相対的に移動しないから、S金具が建物の外壁からはずれてしまうような過大な引っ張り力が光ファイバ支線ケーブルに与えられた場合に対してのみ、確実に光ファイバ本線を切断できる。また、保護器具は光ファイバ本線と実質的に相対的に移動しないので、光ファイバ本線に傷をつけることもない。
上記した発明において、前記固定部は組み合わせられて前記支持線を囲み持つことを特徴としてもよい。かかる発明によれば、固定部を組合せるだけで支持線を囲んで固定させることができるので、取り付けを簡便化できる。
上記した発明において、前記固定部は前記本体部と一体に設けられ、組み合わせられて前記長手穴を形成すると同時に前記支持線を囲み持つことを特徴としてもよい。かかる発明によれば、固定部の支持線への固定に併せて本体部を光ファイバ本線の交差部に取り付け得て、一度の操作で保護器具を取り付けられるので作業を簡便化できる。
上記した発明において、前記固定部の前記支持線を囲み持つ係止部分は前記長手穴の軸線と平行に与えられることを特徴としてもよい。かかる発明によれば、支持線と光ファイバ本線とを平行に維持したまま、保護器具を簡便に取り付け得るのである。また、光ファイバ本線に傷をつけることがない。
本発明による実施例の保護器具を示す斜視図である。 本発明による実施例の保護器具を示す側面図である。 本発明による実施例の保護器具の適用される光ファイバ本線の引き込み形態を示す図である。 図3の要部を示す斜視図である。 光ファイバ支線ケーブルの構成を示す断面斜視図である。 本発明による実施例の保護器具の取り付け形態を示す正面図である。 本発明による他の実施例の保護器具を示す側面図である。 本発明による他の実施例の保護器具の取り付け形態を示す正面図である。 本発明による他の実施例の保護器具を示す斜視図である。 本発明による他の実施例の保護器具を示す側面図である。 本発明による他の実施例の保護器具を示す側面図である。
[実施例1]
本発明による1つの実施例の保護器具について、図1及び図2を参照しつつ詳細を説明する。
図1又は図2に示すように、保護器具50は、大きく本体51及び支持線固定部60を含み、例えば硬質プラスチックなどの可撓性を有する樹脂材料からなる一体成型体である。本体51は略円筒形状の管状体であり、長手方向に沿って管を切断されてその可撓性により径を拡げて、円周方向に離間する開口部52を形成している。本体51の外周には、長手方向に沿って複数のリブ53が形成されていて、本体51の長手方向への変形を防止するよう補強している。本体51の長手方向の両端部にはエッジ54が周方向に沿って設けられている。
本体51の外周面には、開口部52を挟んで互いに係合し得る爪55及びフック56が設けられている。爪55は本体51の外周面から外へ向けて突出するようにして開口部52に沿って設けられている。また、フック56は、本体51の内側に向けた鈎状部57を有し、開口部52を閉塞するように本体51に力を加えると、鈎状部57内に爪55が位置して、爪55及びフック56が係合する。かかる係合状態において、本体51は、開口部52の閉塞を維持し、本体51を長手方向に貫通する長手穴59を形成する。爪55の近傍には、押え板58が設けられ、爪55及びフック56が一旦係合すると、この状態を簡単に解除できないようになっている。つまり、押え板58は、フック56の爪55への係止の妨げにならない距離だけ爪55から離間した位置において爪55を覆うように本体51の外周面に対向するようにこれに沿って延びている。
支持線固定部60は、本体51への接続部を押え板58と共有し、押え板58のさらに外側へ向けて延びている。支持線固定部60は、固定ブロック61と回動ブロック62とを有する。支持線固定部60の先端には、固定ブロック61と回動ブロック62とを接続する折曲部63を有し、これにより回動ブロック62は固定ブロック61に対して組み合わせられるように回動する。固定ブロック61及び回動ブロック62の互いに対向する面側の折曲部63の近傍には本体51の長手方向に沿って延びる挟持溝64a及び64bがそれぞれ設けられている。また、固定ブロック61の根元、すなわち押え板58近傍の回動ブロック62には、支持線固定部60の延びる方向と直行する方向に突き出た固定側係止爪65が備えられる。さらに、回動ブロック62の折曲部63と反対側の端部に回動ブロック62の回動により固定側係止爪65に係止できる回動側係止爪66が設けられている。これにより、回動ブロック62を回動させて固定ブロック61と組み合わせ、挟持溝64a及び64bの間に線状体を挟持するように囲み持って固定可能である。
次に、保護器具50の使用される光ファイバ支線ケーブルの建物への引き込み形態と保護器具50の使用方法について、図3乃至図6を用いて説明する。
図3に示すように、光通信網の幹線ケーブル系(図示せず)から分岐された支線ケーブル10は、電柱35及びこれに設置されるクロージャ36などの所定の分岐器を介して家などの建物の外壁20に向けて引き渡される。
図4を併せて参照すると、支線ケーブル10は、IFドロップとも呼ばれる光ファイバケーブルからなり、光通信用の光ファイバ本線11と、この本線に付随して光ファイバ本線11の架線を容易にして光ファイバケーブルの設置状態の安定又は補強をなすための支持線12とを備える。図4においては、光ファイバ本線11を白いラインで、支持線12を黒いラインで示している。
図5に示すように、支線ケーブル10において、光ファイバ本線11とこれに付随する支持線12とが互いの側部を対向させて連結部(首部)100によって結合している。光ファイバ本線11は、中心に配される光ファイバ110と、このコードの両側部に所定間隔離間されて配置された一対の高張力体線111と、これら全体を被覆するシース112とからなる。この高張力体線111は、テンションメンバとも称され、G−FRPやK−FRP等の張力に対して補強をするための合成樹脂製の細線である。シース112は熱可塑性樹脂により形成され、その外表面には、高張力体線111の一方と他方との間において光ファイバ110に沿って形成された対向する一対のV溝11vが形成されている。このV溝11vを用いて、光ファイバ110のシース112からの剥き出しが行われる。
光ファイバ110は、光ファイバ心線11aと、これを被覆する高張力繊維11bと、さらにこれを被覆するポリエチレンなどにより形成された難燃性シース11cとからなる。
支持線12は、支持コア線120と、このコア線を被覆するシース121とを有し、一方の高張力体線111と対向する形で連結部100を介して本線11と結合する。シース121は、本線11のシース112と同様、好ましくは同一の材料で形成され、より好ましくは、シース112及び連結部100と一体的に形成される。支持線12のコア線120は、本線11よりも高い剛性を有する塑性材料、例えば鋼材により形成されるのが好ましい。
本線11と支持線12とは、比較的小なる強度とされた連結部100を長手方向に切断することによって分離できる。連結部100は、図5ではシース112及び121の5分の1程度の厚さの略平坦延在部として描かれているが、適宜、適切なサイズや形状にしてもよい。
図4を再び参照すると、幹線ケーブル系から分岐させた支線ケーブル10は、これを引き込むべき建物の外形部である外壁20に、主固定部30によって最初に固定される。支線ケーブル10から分離された支持線の一端部は後述するS金具31に巻き付けられて主固定部30に固定される。主固定部30は、支持線12を巻きつけて支持線12の引き回し上の長さを調整することの可能な引込金具としてのいわゆるS金具31と、S金具31を把持しつつ外壁20に固定される固定具であるいわゆるC金具33とを有する。S金具31にはさらに掛着ループ32が付帯して設けられ、C金具33には掛着ループ32を上方から引っ掛けて止めるようにしたフック部34が設けられている。
主固定部30と外壁20に形設されたケーブル引込口21との間において、ケーブル引込口21の側に副固定部41が設けられている。副固定部41は、本実施例において、挟持構造によって支線ケーブル10を挟み込んで把持し外壁20に固定することの可能な、いわゆる配線クリートによって構成される。副固定部41と主固定部30との間には、主として本線11のみの残存した状態で支線ケーブル10が引き渡される。なお、本線11と支持線12との分離箇所に隣接する未分離の部分の端部近傍には、本線11と支持線12との不要な分離を進行させないように保護テープ13が巻かれている。
ここで、特に図4に示すように、主固定部30に固定された支持線12の一端部の近傍に保護器具50が固定される。つまり、支持線12を主固定部30のS金具31に巻き付けた位置と、本線11と支持線12とを分離させた位置との間に、保護器具50が固定される。図6及び図2を併せて参照すると、支持線12は支持線固定部60に設けられた挟持溝64a及び64bに挟持されるように囲み持たれ、固定側係止爪65への回動側係止爪66の係止により保護器具50に固定される。挟持溝64a及び64bは、長手穴59の中心軸と略平行であるため、支持線12もこれと略平行に固定される。
また、保護器具50の固定される位置に近接する位置において、本線11は巻回されてループ部11rを形成される。本実施例において、ループ部11rのケーブル巻数は1である。かかる巻回により得た本線11の交差部11cは長手穴59に遊挿されて保持される。開口部52は、本線11を長手穴59内部に導いた後に閉塞される。かかる閉塞は、フック56を爪55に係止させることで維持される。なお、上記のように本線11を本体51の内部に導いて交差部11cを遊挿させた状態で保持するために、開口部52は、開口した状態において本線11をその内部に導き得る広さを有する。また、長手穴59は、その内部に本線11を少なくとも2本分遊挿できるだけの広さの断面を有する。
保護器具50は、異常引張を受けた場合における屋内システム保護用部品であり、ケーブルの切断機能を有するエッジ54を備えるものである。異常引張とは、例えば、高さ制限を無視して荷物を積載したトラックに引っ掛けられるなど、過大な引っ張り力が支線ケーブル10に与えられて主固定部30から支持線12がはずれてしまった場合のことをいう。
支線ケーブル10に異常引張を与えられて幹線ケーブル系の方向へ引っ張られたときに、本線11はループ部11rの径を縮小させて小さい曲率にて本体51に巻き付く。そして、さらに引っ張られた本線11は、エッジ54に当接する位置において、著しい剪断力が集中して印加されて切断される。これによって、支線ケーブル10の引っ張りは、建物内部にほとんど影響を及ぼさない。本実施例においては、副固定部41が備えられているため、建物内部に影響を及ぼす可能性をより低減できる。このようにして、保護器具50は屋内システムを保護する。
なお、保護器具50は本体51の管状端部を切り落としただけでエッジ54を与えなくともその角部で本線11を高張力体線111ごと切断可能であるが、エッジ54の断面形状を直角又は鋭角とするとより好ましい。また、本体51はリブ53によって補強されているため、上記した剪断力の印加された状態においても長手方向の変形を防止して本線11を確実に切断しつつ、その一方で、開口部52の閉塞を容易に行うことができるよう、つまり周方向には撓みやすいよう薄く形成されている。
保護器具50は、支持線12を挟持させ、ループ部11rを挿通させるという簡単な形態で交差部11cに取り付けられる。支持線12への取り付けは、固定ブロック61と回動ブロック62とを組み合わせて挟持溝64a及び64bに支持線12を挟持させるという簡便な手作業だけで施工できる。また、開口部52の閉塞状態の維持、すなわち、本線11の保護器具50からの脱落防止についても、フック56を爪55に係止させるという簡便な手作業だけで施工できる。つまり、ケーブル巻回作業及び保護器具50の取り付けに特段の工具は不要であり手作業だけで済む。さらに、本線11を光ファイバ110とそれ以外の部分とに分離する必要がなく、高価な工具を用いることもない。よって、保護器具50の取り付け作業全体を簡単に行い得る。
また、保護器具50は支持線12に固定されているから、通常時において、例えば風に吹かれた場合でも、支線ケーブル10と相対的に移動しない。さらに、保護器具50は交差部を収容しているためループ部11rとの相対的な位置関係を大きく動かすこともなく、これによって本線11に傷をつけることがない。また、挟持溝64a及び64bに挟持されるように囲み持たれた支持線は長手穴59の中心軸と略平行である。よって、支持線12から分離された本線11は一定の方向に巻回させるだけで、容易に交差部11cを長手穴59へ遊挿でき、エッジ54に押しつけられてしまうようなことがない。これによっても通常時に本線11に傷をつけないようにできる。
[実施例2]
本発明の他の実施例による保護器具について、図7を参照しつつ詳細に説明する。
図7に示すように、保護器具70は、本体71a・71b(71)、及び支持線固定部72a・72b(72)を備える。本体71a及び71bは、円筒形状をその中心軸を通る平面により半分に分割した形状をそれぞれ有し、互いに組み合わされて略円筒形状を形成できる。本体71a及び71bの外側面には支持線固定部72a及び72bがそれぞれ設けられる。支持線固定部72の本体71と反対側の端部には上記した中心軸と略平行な回転軸を有する折曲部73が設けられ、これによって支持線固定部72a及び72bが互いに回動可能に接続されている。つまり、本体71a及び71bも折曲部73の回転軸を中心として互いに回動可能である。支持線固定部72a及び72bを互いに密着させるように回動させて閉じると、本体71a及び71bも互いに密着し、上記した略円筒形状を形成でき、その内周面は長手穴79を形成する。
本体71は、長手方向、つまり折曲部73の回転軸方向に沿った方向の両端部にエッジ75を備える。実施例1と同様に、エッジ75の断面形状は直角又は鋭角であると好ましい。また、本体71aには折曲部73と反対側の端部近傍に長手方向に沿って延びるフック76を備え、本体71bには折曲部73と反対側の端部近傍に溝77を備える。本体71a及び71bを互いに組み合わせたときに、フック76はその先端部を収容されることで溝77に係止され、本体71aと71bとを互いに固定できる。これによって支持線固定部72a及び72bも互いに対向する面を密着させた状態で固定される。
支持線固定部72a及び72bは互いに対向する面の折曲部73の近傍に、長手方向に沿って延びる挟持溝74a及び74bをそれぞれ有する。挟持溝74a及び74bの間に支持線12を挟持するように囲み持たせて、フック76を溝77に係止させると、支持線12に対して保護器具70を固定できる。
次に、保護器具70の使用方法について、図4、図7及び図8を用いて説明する。なお、保護器具70の使用される光ファイバ支線ケーブルの建物への引込形態は実施例1と同様であるため、説明を省略する。
図4を参照すると、実施例1と同様に保護器具70は支持線12の一端部の近傍に固定される。図7及び図8を併せて参照すると、支持線12は支持線固定部72に設けられた挟持溝74a及び74bに挟持されるように囲み持たれ、溝77へのフック76の係止により保護器具70に固定される。挟持溝74a及び74bは、長手穴79の軸方向に沿って延びており、支持線12もこれと略平行に固定される。
また、保護器具70の固定される位置に近接する位置において、本線11は巻回されてループ部11rを形成される。かかる巻回により得た本線11の交差部11cは保護器具70の本体71a及び71bを互いに組み合わされて形成される長手穴79に遊挿されて保持される。かかる保持はフック56を爪55に係止させることで上記した支持線12の挟持と同時に行われる。これにより、保護器具70からの本線11の脱落を防止できる。なお、長手穴79は、その内部に本線11を少なくとも2本分遊挿できるだけの広さの断面を有する。
保護器具70によっても、実施例1と同様に、支線ケーブル10に異常引張を与えられて幹線ケーブル系の方向へ引っ張られたときに、本線11がエッジ75に当接する位置において切断され、屋内システムが保護される。
また、保護器具70は、実施例1と同様に、支持線12を挟持させ、ループ部11rを挿通させるという簡単な形態で交差部11cに取り付けられる。さらに、フック76を溝77へ係止させるという一度の操作で支持線12への固定と併せて交差部11cへの取り付けを行い得て、取り付け作業が簡略化できる。
[実施例3−1]
本発明の更に他の実施例による保護器具について、図9及び図10を参照しつつ説明する。
図9に示すように、保護器具80は、本体81a・81b(81)、支持線固定部82、及び支持線押え部90a・90bを備える。本体81a・81bは、円筒形状を2箇所の切断面で分割された形状となっている。つまり、実施例2の保護器具70と同様に、本体81a・81bは、互いに組み合わされて略円筒形状を形成し、その内周面は長手穴89(図10参照)を形成する。なお、2箇所の切断面のうち、支持線固定部82に近い切断面Aについて、本体81a側には凸部88aが、本体81b側には凹部88bがそれぞれ設けられている。本体81a及び81bが組合せられたときに、凸部88aが凹部88bにはまることで、本体81a及び本体81bの半径方向のずれを防止できる。支持線固定部82から遠い方の切断面Bの近傍には、実施例2と同様なフック86と溝87が2組設けられ、これによって本体81a・81bが組合わされた場合に互いを固定できる。本体81a・81bは実施例2と同様に長手方向の両端部にエッジ85を備える。
本体81aには切断面Aに沿って伸びる略三角柱形状の支持線押え部90aが固定されている。支持線押え部90aは、これと略平行に伸びる柱状の支持線固定部82に対して回動可能に折曲部83aによって接続される。よって、本体81aも支持線固定部82に対して回動可能である。同様に、支持線押え部90b及び本体81bが折曲部83bによって支持線固定部82に接続されている。支持線固定部82は、折曲部83a及び83bの中央にこれに沿って伸びる支持線固定溝84を有している。支持線固定溝84は、支持線押え部90a及び90bの間に向けて開口しており、支持線固定溝84の両側面には互いに向けて突出する複数の突起84’が所定の間隔で互い違いに並んでいる。
ここで、図10を参照すると、支持線固定溝84には、互い違いに並んだ突起84’の頂点に沿って支持線12を曲げるようにして例えば指などで押し込むことができる。よって、支持線押え部90a・90bが互いに開いていても、支持線12に対して保護器具80を仮固定できる。また、仮固定した保護器具80の取り外しも容易にできる。これによって、保護器具80の取り付けの作業性を高めることができる。また、フック86を溝87に係止させて本体81a・81bを互いに固定した場合に、支持線12は支持線固定部82及び支持線押え部90a・90bに囲まれて保持される。つまり、支持線12は囲み持たれる。このとき、支持線押え部90a・90bはともに支持線固定溝84に押し込まれた支持線12をさらに支持線固定溝84に向けて押圧する。これによって、保護器具80を支持線12に強固に固定できる。また、支持線12は突起84’によって曲げられていて支持線固定溝84の長手方向への移動ができなくなるため、保護器具80の長手方向への移動をも防止できる。
[実施例3−2]
本実施例は、実施例3−1とほぼ同様であり、本体の分割数が3である点で実施例3−1と異なる。図11を参照しつつ、その異なる部分について説明する。
図11に示すように、保護器具80’は、円筒形を3つに分割した形状の本体81a・81b’・81c(81’)を有する。本体81cは本体81b’に対して回動可能に折曲部83cによって連結されている。これにより、保護器具80’は支持線押え部90a・90bを大きく開かずとも、本体81cを開くことによって本線11の交差部11cを長手穴に容易に遊挿させ得る。これによって、保護器具の取り付けにおいてその作業性が向上する。
なお、上記実施例においては、ループ部11rのケーブル巻数を1としているが、2以上にしてもよいし、ケーブルの細部も図5を参照して説明したようなものに必ずしも限定されないことは勿論である。
以上、本発明による代表的実施例及びこれに基づく変形例を説明したが、本発明は必ずしもこれらに限定されるものではなく、当業者であれば、添付した請求項の範囲を逸脱することなく種々の代替実施例及び改変例を見出すことができる。
10 支線ケーブル
11 本線
11r ループ部
12 支持線
20 外壁
21 引込口
30 主固定部
41 副固定部
50、70、80、80’ 保護器具
51、71、81、81’ 本体
59、79、89 長手穴
60、72、82 支持線固定部

Claims (4)

  1. 幹線ケーブル系から分岐させた光ファイバ支線ケーブルに含まれる支持線の一端部を建物の外壁に固定するとともに前記支持線から分離させた光ファイバ本線を巻回させて交差部を与えてから前記建物の内部に引き込む工法において、前記光ファイバ支線ケーブルとともに光ファイバ本線に異常な引っ張り力が付与された場合に前記光ファイバ本線を切断して前記建物の内部に影響を及ぼさないようにするための前記交差部に取り付けられる保護器具であって、
    可撓性を有する樹脂材料からなる一体成形体からなり、
    組み合わせられて管状長手穴を形成し前記光ファイバ本線を切断するための両端部に周方向に沿って断面形状を直角又は鋭角とするエッジを与えられその内部に前記交差部の前記光ファイバ本線を遊挿し得る本体部と、
    前記支持線の前記一端部近傍を把持し前記本体部に固定する把持固定部とを有することを特徴とする保護器具。
  2. 前記把持固定部は組み合わせられて前記支持線を囲み持つことを特徴とする請求項1記載の保護器具。
  3. 前記把持固定部は前記本体部と一体に設けられ、組み合わせられて前記長手穴を形成すると同時に前記支持線を囲み持つことを特徴とする請求項2記載の保護器具。
  4. 前記把持固定部の前記支持線を囲み持つ係止部分は前記長手穴の軸線と平行に与えられることを特徴とする請求項2又は3に記載の保護器具。
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