JP5686308B2 - βグルカンの濃度測定方法および濃度測定用キット - Google Patents
βグルカンの濃度測定方法および濃度測定用キット Download PDFInfo
- Publication number
- JP5686308B2 JP5686308B2 JP2009037910A JP2009037910A JP5686308B2 JP 5686308 B2 JP5686308 B2 JP 5686308B2 JP 2009037910 A JP2009037910 A JP 2009037910A JP 2009037910 A JP2009037910 A JP 2009037910A JP 5686308 B2 JP5686308 B2 JP 5686308B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seq
- glucan
- luciferase
- arg
- amino acid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
- Investigating Or Analysing Materials By The Use Of Chemical Reactions (AREA)
Description
[1]試料中に含まれるβグルカンの濃度測定方法であって、試料と、βグルカンとの結合により活性化されるG因子を含有する試薬と、ペプチドに発光基質が結合してなる発光合成基質とを反応させ、該発光合成基質から前記発光基質を遊離させる発光基質遊離工程と、前記発光基質遊離工程により遊離した発光基質に発光酵素を作用させ、発光量を測定する発光量測定工程と、前記発光量測定工程により得られた測定値に基づいて前記試料中のβグルカン濃度を定量する濃度定量工程とを包含することを特徴とするβグルカンの濃度測定方法。
[2]前記発光合成基質は、前記G因子が活性化されることにより生成される活性型G因子または凝固酵素の作用により、前記発光基質と前記ペプチドとの結合が切断される構造を有することを特徴とする前記[1]に記載のβグルカンの濃度測定方法。
[3]前記発光基質はアミノルシフェリンであり、前記発光酵素はルシフェラーゼであることを特徴とする前記[2]に記載のβグルカンの濃度測定方法。
[4]前記ルシフェラーゼが、北米ホタル、ゲンジボタル、ヘイケボタル、ツチボタル、ヒメボタル、マドボタル、オバボタル、光コメツキムシおよび鉄道虫からなる群より選択される甲虫由来であることを特徴とする前記[3]に記載のβグルカンの濃度測定方法。
[5]前記ルシフェラーゼは変異型ルシフェラーゼであり、該変異型ルシフェラーゼは野生型ルシフェラーゼと比較して発光強度が増大するように、野生型ルシフェラーゼのアミノ酸配列が改変されていることを特徴とする前記[3]または[4]に記載のβグルカンの濃度測定方法。
[6]前記変異型ルシフェラーゼが、以下の(i)〜(vi)からなる群より選択された1種であることを特徴とする前記[5]に記載のβグルカンの濃度測定方法。
(i) 配列番号10に示される野生型北米ホタルルシフェラーゼのアミノ酸配列において、423位のイソロイシンがロイシンに置換され、436位のアスパラギン酸がグリシンに置換されたアミノ酸配列からなる変異型ホタルルシフェラーゼ
(ii) 配列番号10に示される野生型北米ホタルルシフェラーゼのアミノ酸配列において、423位のイソロイシンがロイシンに置換され、530位のロイシンがアルギニンに置換されたアミノ酸配列からなる変異型ホタルルシフェラーゼ
(iii) 配列番号10に示される野生型北米ホタルルシフェラーゼのアミノ酸配列において、436位のアスパラギン酸がグリシンに置換され、530位のロイシンがアルギニンに置換されたアミノ酸配列からなる変異型ホタルルシフェラーゼ
(iv) 配列番号10に示される野生型北米ホタルルシフェラーゼのアミノ酸配列において、423位のイソロイシンがロイシンに置換され、436位のアスパラギン酸がグリシンに置換され、530位のロイシンがアルギニンに置換されたアミノ酸配列からなる変異型ホタルルシフェラーゼ
(v) 配列番号10に示される野生型北米ホタルルシフェラーゼのアミノ酸配列において、47位のイソロイシンがスレオニンに、50位のアスパラギンがセリンに、59位のメチオニンがスレオニンに、252位のスレオニンがセリンに、423位のイソロイシンがロイシンに、530位のロイシンがアルギニンにそれぞれ置換されたアミノ酸配列からなる変異型ホタルルシフェラーゼ
(vi) 配列番号10に示される野生型北米ホタルルシフェラーゼのアミノ酸配列において、50位のアスパラギンがセリンに、423位のイソロイシンがロイシンに、530位のロイシンがアルギニンにそれぞれ置換されたアミノ酸配列からなる変異型ホタルルシフェラーゼ
[7]前記G因子を含有する試薬がカブトガニ血球抽出成分であり、反応系の全量に対する該カブトガニ血球抽出成分のタンパク質濃度が1.5mg/mL〜3.5mg/mLであることを特徴とする前記[1]〜[6]のいずれか1項に記載のβグルカンの濃度測定方法。
[8]以下の(a)、(b)、(c)を構成成分として含むことを特徴とするβグルカンの濃度測定用キット。
(a)βグルカンと特異的に結合して活性化されるG因子を含有する試薬
(b)ペプチドに発光基質が結合してなり、G因子が活性化されることにより生成される活性型G因子または凝固酵素の作用によって発光基質とペプチドとの結合が切断される構造を有する発光合成基質
(c)発光酵素
最初に、図1および図2を用いて、本発明に係るβグルカンの濃度測定方法のメカニズムについて説明する。図1は、βグルカンによるカブトガニの血球抽出液(LAL:Limulus Amebocyte Lysate)のゲル化反応の過程を示す図であり、図2は、本発明に係るβグルカンの濃度測定方法の一例を示す図である。図1に示すように、βグルカンは、カブトガニの血球抽出液中のG因子と強固に結合してG因子を活性化し、活性化されたG因子(活性型G因子)は前凝固酵素を活性化し、凝固酵素が生成される。凝固酵素はコアギュローゲンを基質として部分水解し、凝固タンパク質であるコアギュリンを生成する。
(1)試料と、βグルカンとの結合により活性化されるG因子を含有する試薬と、ペプチドに発光基質が結合してなる発光合成基質とを反応させ、発光合成基質から発光基質を遊離させる発光基質遊離工程
(2)発光基質遊離工程により遊離した発光基質に発光酵素を作用させ、発光量を測定する発光量測定工程
(3)発光量測定工程により得られた測定値に基づいて試料中のβグルカン濃度を定量する濃度定量工程
を包含するものであればよい。本発明の測定対象であるβグルカンは、カブトガニの血球抽出液中のG因子と結合してG因子を活性化できるβグルカンであればよく、好ましくは(1→3)−β−D−グルカンである。
発光基質遊離工程は、試料と、βグルカンとの結合により活性化されるG因子を含有する試薬(以下、「G因子含有試薬」と記す)と、ペプチドに発光基質が結合してなる発光合成基質とを反応させ、発光合成基質から発光基質を遊離させる工程である。
試料は特に限定されず、βグルカンを含む可能性のあるものはすべて試料として好適に用いることができる。なかでも、血液(血漿)、体液、尿等の臨床試料は、深在性真菌症の診断のための試料として好適である。また、真菌(カビ類等)の汚染が問題となるものも試料として好適に用いることができる。具体的には、例えば、注射剤、輸液、透析液等の医薬品、医療用具や医療機器からの採取物、クリーンルームからの採取物等が挙げられる。なお、臨床試料において、リムルス反応系の干渉因子(阻害因子や亢進因子)の不活化処理が必要な場合は、公知の不活化処理法(例えば過塩素酸処理法(PCA法)やNew PCA法など)による前処理を施しておくことが好ましい。
G因子含有試薬には、従来リムルステストに使用されているカブトガニ血球抽出成分を好適に用いることができる。例えば、リムルス(Limulus)属、タキプレウス(Tachypleus)属、あるいはカルシノスコルピウス(Carcinoscorpius)属に属するカブトガニの血球から得られたもので、βグルカンとの反応により凝固酵素が生成されるものであれば、特に限定されるものではない。したがって、βグルカン測定用のリムルス試薬(LAL試薬)として市販されているものや、βグルカン測定用キットに付属のリムルス試薬(LAL試薬)を好適に用いることができる。
発光合成基質はペプチドに発光基質が結合してなるものであり、試料とG因子含有試薬と発光合成基質との反応により、当該発光合成基質から発光基質が遊離するものであればよい。このような発光合成基質としては、G因子が活性化されることにより生成される活性型G因子または凝固酵素の作用により、発光基質とペプチドとの結合が切断される構造を有することが好ましい。本明細書において「発光基質」とは、生物発光で反応の基質となって光を発する物質を意味する。発光基質としてはルシフェリンを好適に用いることができる。なかでも下記式(II)で表されるアミノルシフェリンが好ましい。アミノルシフェリンのアミノ基が、隣接するアミノ酸のカルボキシル基とアミド結合を形成させることができるからである。
試料とG因子含有試薬と発光合成基質との反応手順(方法)は、これら三者が反応することにより発光合成基質から発光基質(例えばアミノルシフェリン)が遊離する条件に適合するものであれば、特に限定されない。例えば、試料とG因子含有試薬とをよく混和して37℃で5分〜60分間程度インキュベートした後、発光合成基質を加えてよく混和し、37℃で1分〜30分間程度インキュベートする方法が挙げられる。
発光量測定工程は、前段の発光基質遊離工程により遊離した発光基質に発光酵素を作用させ、発光量を測定する工程である。
本発明に用いられる発光酵素は、発光合成基質から遊離した発光基質の生物発光を触媒し、光を発生させるものであればよい。発光基質がルシフェリンである場合、発光酵素にはルシフェラーゼが好適に用いられる。また、発光基質が上記式(II)で表されるアミノルシフェリンである場合は、発光酵素に甲虫由来のルシフェラーゼを用いることが好ましい。甲虫由来のルシフェラーゼとしては、北米ホタル、ゲンジボタル、ヘイケボタル、ツチボタル、ヒメボタル、マドボタル、オバボタル、光コメツキムシ、鉄道虫などの甲虫由来のルシフェラーゼを好適に用いることができる。これらの甲虫由来のルシフェラーゼのアミノ酸配列およびそれをコードする遺伝子の塩基配列は、表1に記載のアクセッション番号で公知のデータベース(例えば、EMBL Nucleotide Sequence Database(http://www.ebi.ac.uk/embl/))に登録されている。なお、ルシフェラーゼは、天然タンパク質でもよく、組換えタンパク質でもよい。本発明に使用可能なルシフェラーゼは、試薬として各社から市販されている。
(i) 野生型北米ホタルルシフェラーゼのアミノ酸配列(配列番号10)において、423位のイソロイシン(Ile)がロイシン(Leu)に置換され、436位のアスパラギン酸(Asp)がグリシン(Gly)に置換されたアミノ酸配列からなる変異型ホタルルシフェラーゼ
(ii) 野生型北米ホタルルシフェラーゼのアミノ酸配列(配列番号10)において、423位のイソロイシン(Ile)がロイシン(Leu)に置換され、530位のロイシン(Leu)がアルギニン(Arg)に置換されたアミノ酸配列からなる変異型ホタルルシフェラーゼ
(iii) 野生型北米ホタルルシフェラーゼのアミノ酸配列(配列番号10)において、436位のアスパラギン酸(Asp)がグリシン(Gly)に置換され、530位のロイシン(Leu)がアルギニン(Arg)に置換されたアミノ酸配列からなる変異型ホタルルシフェラーゼ
(iv) 野生型北米ホタルルシフェラーゼのアミノ酸配列(配列番号10)において、423位のイソロイシン(Ile)がロイシン(Leu)に置換され、436位のアスパラギン酸(Asp)がグリシン(Gly)に置換され、530位のロイシン(Leu)がアルギニン(Arg)に置換されたアミノ酸配列からなる変異型ホタルルシフェラーゼ
(v) 野生型北米ホタルルシフェラーゼのアミノ酸配列(配列番号10)において、423位のイソロイシン(Ile)がロイシン(Leu)に、530位のロイシン(Leu)がアルギニン(Arg)に置換され、さらに、47位のイソロイシン(Ile)がスレオニン(Thr)に、50位のアスパラギン(Asn)がセリン(Ser)に、59位のメチオニン(Met)がスレオニン(Thr)に、252位のスレオニン(Thr)がセリン(Ser)に置換されたアミノ酸配列からなる変異型ホタルルシフェラーゼ
(vi) 野生型北米ホタルルシフェラーゼのアミノ酸配列(配列番号10)において、50位のアスパラギンがセリンに、423位のイソロイシンがロイシンに、530位のロイシンがアルギニンにそれぞれ置換されたアミノ酸配列からなる変異型ホタルルシフェラーゼ
前段の発光基質遊離工程により得られる反応液、つまり遊離した発光基質(例えばアミノルシフェリン)を含む反応液に、発光酵素(例えばルシフェラーゼ)を添加する。上記反応式(I)に示したように、ルシフェリン/ルシフェラーゼの発光反応には、ATPおよび2価金属イオンが必要であるので、例えば、ATPおよびマグネシウムイオンを含む緩衝液にルシフェラーゼを溶解し、このルシフェラーゼ溶液を添加することが好ましい。具体的には、例えば、室温(25℃)で反応を行い、ルシフェラーゼ溶液を添加後2秒から10秒の発光値を計測する方法が挙げられる。
濃度定量工程は、発光量測定工程により得られた測定値に基づいて試料中のβグルカン濃度を定量する工程である。濃度既知のβグルカン溶液を使用して、予めβグルカン濃度と当該濃度における発光値との関係を表す検量線を作成し、この検量線に上記発光量測定工程により得られた測定対象試料の測定値を当てはめることにより、試料中のβグルカン濃度を求めることができる。
本発明に係るβグルカンの濃度測定用キットは、以下の(a)、(b)、(c)を構成成分として含むものであればよい。
(a)βグルカンと特異的に結合して活性化されるG因子を含有する試薬
(b)ペプチドに発光基質が結合してなり、G因子が活性化されることにより生成される活性型G因子または凝固酵素の作用によって発光基質とペプチドとの結合が切断される構造を有する発光合成基質
(c)発光酵素
上記(a)、(b)、(c)の詳細については既に説明したので、ここでは説明を省略する。本発明のキットは、上記(a)、(b)、(c)以外のものを構成成分として含んでいてもよい。これら以外の具体的なキットの構成については特に限定されるものではなく、他に必要な試薬や器具等を適宜選択してキットの構成とすればよい。本発明に係るキットを用いることにより、上記本発明に係るβグルカンの濃度測定方法を簡便かつ迅速に実施することができる。
<方法>
リムルス試薬(LAL)、βグルカン標準液、および精製水は、深在性真菌感染症の体外診断薬であるGlucatell(アソシエーツ オブ ケープコッド インク(ACC社)製)に添付のものを使用した。発光合成基質には、Proteasome‐GloTM Assay Systems(Promega)に付属のベンゾイル−Leu−Arg−Arg−アミノルシフェリンを用いた。ルシフェラーゼは、北米ホタルルシフェラーゼのアミノ酸配列(配列番号10)において、50位のアスパラギンがセリンに、423位のイソロイシンがロイシンに、530位のロイシンがアルギニンにそれぞれ置換されたアミノ酸配列からなる変異型ホタルルシフェラーゼを使用した。当該変異型ルシフェラーゼは、本発明者らが特開2007−97577号公報の実施例に記載の方法に準じて自製したものである。
結果を表1に示した。また、実施例1の各試料濃度における発光強度をプロットしたグラフを図3に示し、比較例の各試料濃度における吸光度をプロットしたグラフを図4に示した。表1、図3および図4から明らかなように、従来の発色基質を用いるカイネティック比色法では5pg/mL未満のβグルカンについては測定値が低すぎて定量的に評価することは不可能であった。一方、発光合成基質を用いて発光強度を測定する方法では0.1pg/mL以下の濃度でも測定可能であることが示された。
Claims (5)
- 試料中に含まれるβグルカンの濃度測定方法であって、
試料と、βグルカンとの結合により活性化されるG因子を含有する試薬と、ペプチドにアミノルシフェリンが結合してなる発光合成基質とを反応させ、該発光合成基質から前記アミノルシフェリンを遊離させるアミノルシフェリン遊離工程と、
前記アミノルシフェリン遊離工程により遊離したアミノルシフェリンにルシフェラーゼを作用させ、発光量を測定する発光量測定工程と、
前記発光量測定工程により得られた測定値に基づいて前記試料中のβグルカン濃度を定量する濃度定量工程と
を包含し、
前記発光合成基質は、前記G因子が活性化されることにより生成される凝固酵素の作用により、アミノルシフェリンと前記ペプチドとの結合が切断される構造を有し、
前記ペプチドのアミノ酸配列が、Gly−Val−Ile−Gly−Arg−(配列番号1)、Val−Leu−Gly−Arg−(配列番号2)、Leu−Arg−Arg−(配列番号3)、Ile−Glu−Gly−Arg−(配列番号4)、Val−Ser−Gly−Arg−(配列番号6)またはVal−Gly−Arg−(配列番号7)であり、
前記G因子を含有する試薬がカブトガニ血球抽出成分であり、反応系の全量に対する該カブトガニ血球抽出成分のタンパク質濃度が1.5mg/mL〜3.5mg/mLであることを特徴とするβグルカンの濃度測定方法。 - 前記ルシフェラーゼが、北米ホタル、ゲンジボタル、ヘイケボタル、ツチボタル、ヒメボタル、マドボタル、オバボタル、光コメツキムシおよび鉄道虫からなる群より選択される甲虫由来であることを特徴とする請求項1に記載のβグルカンの濃度測定方法。
- 前記ルシフェラーゼは変異型ルシフェラーゼであり、該変異型ルシフェラーゼは野生型ルシフェラーゼと比較して発光強度が増大するように、野生型ルシフェラーゼのアミノ酸配列が改変されていることを特徴とする請求項1または2に記載のβグルカンの濃度測定方法。
- 前記変異型ルシフェラーゼが、以下の(i)〜(vi)からなる群より選択された1種であることを特徴とする請求項3に記載のβグルカンの濃度測定方法。
(i) 配列番号10に示される野生型北米ホタルルシフェラーゼのアミノ酸配列において、423位のイソロイシンがロイシンに置換され、436位のアスパラギン酸がグリシンに置換されたアミノ酸配列からなる変異型ホタルルシフェラーゼ
(ii) 配列番号10に示される野生型北米ホタルルシフェラーゼのアミノ酸配列において、423位のイソロイシンがロイシンに置換され、530位のロイシンがアルギニンに置換されたアミノ酸配列からなる変異型ホタルルシフェラーゼ
(iii) 配列番号10に示される野生型北米ホタルルシフェラーゼのアミノ酸配列において、436位のアスパラギン酸がグリシンに置換され、530位のロイシンがアルギニンに置換されたアミノ酸配列からなる変異型ホタルルシフェラーゼ
(iv) 配列番号10に示される野生型北米ホタルルシフェラーゼのアミノ酸配列において、423位のイソロイシンがロイシンに置換され、436位のアスパラギン酸がグリシンに置換され、530位のロイシンがアルギニンに置換されたアミノ酸配列からなる変異型ホタルルシフェラーゼ
(v) 配列番号10に示される野生型北米ホタルルシフェラーゼのアミノ酸配列において、47位のイソロイシンがスレオニンに、50位のアスパラギンがセリンに、59位のメチオニンがスレオニンに、252位のスレオニンがセリンに、423位のイソロイシンがロイシンに、530位のロイシンがアルギニンにそれぞれ置換されたアミノ酸配列からなる変異型ホタルルシフェラーゼ
(vi) 配列番号10に示される野生型北米ホタルルシフェラーゼのアミノ酸配列において、50位のアスパラギンがセリンに、423位のイソロイシンがロイシンに、530位のロイシンがアルギニンにそれぞれ置換されたアミノ酸配列からなる変異型ホタルルシフェラーゼ - 以下の(a)、(b)、(c)を構成成分として含み、(a)のカブトガニ血球抽出成分を、反応系の全量に対して1.5mg/mL〜3.5mg/mLの濃度で使用することを特徴とするβグルカンの濃度測定用キット。
(a)βグルカンと特異的に結合して活性化されるG因子を含有するカブトガニ血球抽出成分
(b) Gly−Val−Ile−Gly−Arg−(配列番号1)、Val−Leu−Gly−Arg−(配列番号2)、Leu−Arg−Arg−(配列番号3)、Ile−Glu−Gly−Arg−(配列番号4)、Val−Ser−Gly−Arg−(配列番号6)およびVal−Gly−Arg−(配列番号7)から選択されるアミノ酸配列からなるペプチドにアミノルシフェリンが結合してなり、G因子が活性化されることにより生成される凝固酵素の作用によってアミノルシフェリンとペプチドとの結合が切断される構造を有する発光合成基質
(c)ルシフェラーゼ
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009037910A JP5686308B2 (ja) | 2009-02-20 | 2009-02-20 | βグルカンの濃度測定方法および濃度測定用キット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009037910A JP5686308B2 (ja) | 2009-02-20 | 2009-02-20 | βグルカンの濃度測定方法および濃度測定用キット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010187634A JP2010187634A (ja) | 2010-09-02 |
JP5686308B2 true JP5686308B2 (ja) | 2015-03-18 |
Family
ID=42814414
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009037910A Active JP5686308B2 (ja) | 2009-02-20 | 2009-02-20 | βグルカンの濃度測定方法および濃度測定用キット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5686308B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5620257B2 (ja) * | 2010-12-24 | 2014-11-05 | 積水化学工業株式会社 | 微生物夾雑物検出容器、微生物夾雑物検出システム、並びに、微生物夾雑物の検出方法 |
JP5903017B2 (ja) * | 2012-09-20 | 2016-04-13 | 東亜ディーケーケー株式会社 | 定量方法、定量装置及び定量用キット |
JP5783200B2 (ja) * | 2013-03-22 | 2015-09-24 | 東亜ディーケーケー株式会社 | 二段反応システム、試料液の測定システム、および試料液の測定方法 |
JP2015021906A (ja) * | 2013-07-22 | 2015-02-02 | 東亜ディーケーケー株式会社 | 測定方法、測定用のカートリッジ及び測定装置 |
EA201691168A1 (ru) | 2013-12-05 | 2016-11-30 | Байотера, Инк. | Способы исследования бета-глюкана |
CN106353309B (zh) * | 2016-08-23 | 2019-04-09 | 中国农业科学院农产品加工研究所 | 一种检测调制乳中酵母β-葡聚糖含量的方法 |
WO2021117841A1 (ja) * | 2019-12-11 | 2021-06-17 | 富士フイルム和光純薬株式会社 | カブトガニ由来組換えFactorG及びこれを用いたβ-グルカンの測定方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4999341B2 (ja) * | 2005-09-06 | 2012-08-15 | 株式会社バイオエネックス | 変異型ホタルルシフェラーゼ、遺伝子、組換えベクター、形質転換体、及び変異型ホタルルシフェラーゼの製造方法 |
-
2009
- 2009-02-20 JP JP2009037910A patent/JP5686308B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010187634A (ja) | 2010-09-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5813723B2 (ja) | エンドトキシンの濃度測定方法および濃度測定用キット | |
JP5686308B2 (ja) | βグルカンの濃度測定方法および濃度測定用キット | |
Premkumar et al. | Sol–gel luminescence biosensors: Encapsulation of recombinant E. coli reporters in thick silicate films | |
US20110306035A1 (en) | Methods and Compositions for Detection of a Pathogen, Disease, Medical Condition, or Biomarker Thereof | |
Welker et al. | One system for all: is mass spectrometry a future alternative for conventional antibiotic susceptibility testing? | |
RU2627177C2 (ru) | Способ определения биологической активности дефибротида, основанный на применении эуглобулина | |
Noda et al. | Endotoxin assay by bioluminescence using mutant firefly luciferase | |
JP4901005B2 (ja) | 細胞アッセイ、方法及び試薬 | |
US20230416699A1 (en) | Luciferase enzymes for use with thermostable luciferins in bioluminescent assays | |
JP2003513651A (ja) | 細胞培養物中の微生物のアッセイ | |
JP2000189197A (ja) | Atp消去剤、atp消去法および細胞内atpの測定法 | |
JP2000275247A (ja) | D−システインの測定法 | |
WO2015016105A1 (ja) | プロテアーゼ活性測定法 | |
JP2015141088A (ja) | 高純度リムルス試薬、エンドトキシン濃度測定キット、及びエンドトキシン濃度測定法 | |
JP7397343B2 (ja) | エンドトキシンの測定方法 | |
JP2002191396A (ja) | ルシフェラーゼ発光反応の増強法 | |
WO2006095696A1 (ja) | アデノシン三リン酸の検出方法及び検出用試薬 | |
Zhang et al. | Fast and sensitive quantification of protein SUMOylation using a dual luciferase biosensor |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110905 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130820 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20131018 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140507 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140611 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150106 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150109 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5686308 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |