JP5685827B2 - 磁性シート、アンテナモジュール及び電子機器 - Google Patents

磁性シート、アンテナモジュール及び電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP5685827B2
JP5685827B2 JP2010074956A JP2010074956A JP5685827B2 JP 5685827 B2 JP5685827 B2 JP 5685827B2 JP 2010074956 A JP2010074956 A JP 2010074956A JP 2010074956 A JP2010074956 A JP 2010074956A JP 5685827 B2 JP5685827 B2 JP 5685827B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ferrite
layer
magnetic sheet
antenna
thickness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010074956A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011211337A (ja
Inventor
義寛 加藤
義寛 加藤
伸一 福田
伸一 福田
憲一 樺澤
憲一 樺澤
池田 義人
義人 池田
敬祐 松波
敬祐 松波
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2010074956A priority Critical patent/JP5685827B2/ja
Priority to TW100109560A priority patent/TWI464964B/zh
Priority to KR1020117027126A priority patent/KR20120140183A/ko
Priority to EP11762185.4A priority patent/EP2419965B1/en
Priority to CN2011800021017A priority patent/CN102428608A/zh
Priority to US13/321,615 priority patent/US20120062435A1/en
Priority to PCT/JP2011/001667 priority patent/WO2011121933A1/en
Publication of JP2011211337A publication Critical patent/JP2011211337A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5685827B2 publication Critical patent/JP5685827B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q7/00Loop antennas with a substantially uniform current distribution around the loop and having a directional radiation pattern in a plane perpendicular to the plane of the loop
    • H01Q7/06Loop antennas with a substantially uniform current distribution around the loop and having a directional radiation pattern in a plane perpendicular to the plane of the loop with core of ferromagnetic material
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F1/00Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties
    • H01F1/01Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials
    • H01F1/03Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity
    • H01F1/12Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of soft-magnetic materials
    • H01F1/34Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of soft-magnetic materials non-metallic substances, e.g. ferrites
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F1/00Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties
    • H01F1/01Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials
    • H01F1/03Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity
    • H01F1/12Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of soft-magnetic materials
    • H01F1/34Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of soft-magnetic materials non-metallic substances, e.g. ferrites
    • H01F1/342Oxides
    • H01F1/344Ferrites, e.g. having a cubic spinel structure (X2+O)(Y23+O3), e.g. magnetite Fe3O4

Description

本発明は、アンテナに隣接して設けられる磁性シート、この磁性シートを用いたアンテナモジュール、このアンテナモジュールが搭載された電子機器及び当該磁性シートの製造方法に関する。
近年の無線通信機器は、複数のRF(Radio Frequency)アンテナが搭載されている。携帯電話を例に挙げると、電話通信用アンテナ(700MHz〜2.1GHz)、ワンセグ用アンテナ(470〜700MHz)、GPS用アンテナ(1.5GHz)、無線LAN/Bluetooth用アンテナ(2.45GHz)等が、ひとつの携帯電話に搭載されている。今後はこれらのRFアンテナに加えて、デジタルラジオ用アンテナ(190MHz)、次世代マルチメディア通信用アンテナ(210MHz)、UWB用アンテナ(3〜10GHz)等のようなRFアンテナも、ひとつの携帯電話に搭載される可能性もある。
このような複数のRFアンテナの搭載、更には電子機器の小型化・薄型化のために、RFアンテナには更なる小型化が要求されている。RFアンテナの小型化のために、材料の誘電率、透磁率を用いた波長短縮を利用した設計手法がある。波長の短縮率は、εr:比誘電率、μr:比透磁率を用いて、{1/√(εr×μr)}で表すことができる。つまり、比誘電率の大きな材料や比透磁率の大きな材料を基板としてアンテナを作製することで、より短いアンテナパターンで、目的の周波数の小型アンテナを構成することができる。材料物性値の観点から、誘電材料は誘電率のみを有しているのに対し、磁性材料は透磁率のみならず誘電率も有している。そのため、磁性材料を効果的に用いることによって、アンテナの更なる小型化が可能となる。
また、現在、RFID(Radio Frequency Identification)と呼ばれる非接触通信システムが普及している。RFIDシステムで利用される非接触通信方法には、静電結合方式、電磁誘導方式、電波通信方式などが挙げられる。このうち電磁誘導方式のRFIDシステムは、例えばリーダライタ側の1次コイルとトランスポンダ側の2次コイルで構成され、これら2つのコイルの磁気的な結合によってコイル経由でデータ通信が行なわれる。トランスポンダ及びリーダライタの各アンテナコイルはLC共振回路として動作しており、一般には、これらコイルの共振周波数を、通信に用いる搬送波の搬送波周波数に調整して共振させることにより、トランスポンダとリーダライタ間の適当な通信距離を設定することができる。
更には、近年、非接触給電(非接触電力伝送、ワイヤレス電力伝送)システムも注目されている。非接触給電システムで利用される電力伝送方法には、電磁誘導方式、電磁共鳴方式などが挙げられる。電磁誘導方式は、上述したRFIDシステムでも用いられている方式と同様の原理であり、1次側のコイルに電流を流した際に生じる磁界を使って2次側のコイルに電力を送る。一方、電磁共鳴方式とは、電界結合と磁界結合があり、共振を利用して電界もしくは磁界の結合で電力伝送を行う。中でも磁界結合を利用した電磁共鳴方式が近年では注目され始めており、これらの共振アンテナはコイルを用いて設計される。
これらのアンテナコイルが、アンテナモジュール単体では目的の周波数で共振するように設計されていても、実際に電子機器に実装されると、目的の特性を得ることが難しい。これは、アンテナコイルから生じた磁界成分が周辺に位置する金属等と干渉(結合)し、アンテナコイルのインダクタンス成分が減少して共振周波数がシフトしてしまうこと、また渦電流損失が生じてしまうことが原因である。これらの対策のひとつとして、磁性シートが利用されている。アンテナコイルと周囲に存在する金属との間に磁性シートを配置することによって、アンテナコイルから発生した磁束は磁性シート内に集められ、金属への干渉を減少させることができる。
ここで、磁性シートの材料のひとつにフェライト(酸化鉄を主成分とするセラミックス)がある。フェライトは、硬くて脆いため機械的な応力に非常に弱く、少しの衝撃が加わると割れてしまう。また、割れ方(割れる方向、分割片のサイズ等)によって透磁率が変動し、アンテナコイルの共振周波数が影響を受けるという問題点がある。これに対し、特許文献1及び特許文献2には、フェライトの割れ方を制御するための溝加工を予め施したフェライト板が提案されている。
特許文献1に記載の「セラミックシート」は、レーザー加工により破線状の溝が形成され、当該溝に沿って割られた状態で機器に配設されるものとされている。これにより複数のセラミック小片が形成され、セラミックシートを機器に配設する際の自由度が向上するとされている。また、特許文献2に記載の「焼結フェライト基板」は、研削加工により溝が形成されたものとされている。このため、機器に配設される際に、焼結フェライト板が溝に沿って分割され、不定形な破損や欠損が防止されるとされている。
特開2008−296431号公報(段落[0052]、図1) 特開2005−15293号公報(段落[0024]、図1)
このように、特許文献1及び特許文献2に記載のフェライト板はいずれも、予め形成された溝に沿って分割されるものとされている。このため、これらのフェライト板をアンテナコイルの磁性シートとして用いる場合、溝に沿って分割された状態での透磁率を基にアンテナコイルの共振周波数が調整されると考えられる。しかし、これらのフェライト板を機器に実装する際、あるいは実装した後にフェライト板に応力が印加された場合、フェライト板がさらに小さく分割され、フェライト板の透磁率が変化するおそれがある。このような場合、フェライト板が溝に沿って分割されているとして調整されたアンテナコイルの共振周波数が本来の値から変動してしまう。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、フェライトの意図しない分割による透磁率の変動に伴なう共振周波数のずれを防止することが可能な磁性シート、当該磁性シートを用いたアンテナモジュール、当該アンテナモジュールが搭載された電子機器及び当該磁性シートの製造方法を提供することにある。
本発明の一形態に係る磁性シートは、アンテナが積層される磁性シートであって、フェライト層と支持体とを具備する。
上記フェライト層は、フェライトからなり、第1の方向に厚みを有し、上記第1の方向に垂直な第1の面において、最も長い辺が上記厚みの10倍以下であるランダム形状の複数のフェライト片に分割されている。
上記支持体は、フェライト片の上記フェライト層における位置を支持する。
予め、最も長い辺が厚みの10倍以下であるフェライト片に分割されているフェライト層は既に十分に分割されているため、実装の際あるいは実装後に応力が印加されたとしてもそれ以上分割されることは防止される。これにより透磁率の変動による共振周波数のずれを防止することが可能となる。
上記フェライト片各々の上記第1の面における面積は、上記フェライト層の厚みの二乗の100倍の面積以下であってもよい。
最も長い辺が厚みの10倍以下であるフェライト片の面積は、フェライト片が正方形であると仮定すると、フェライト層の厚みの二乗の100倍の面積以下である。このため、面積が厚みの二乗の100倍以下であるフェライト片となるように分割されているフェライト層は十分に分割されており、応力の印加による透磁率の変動を防止することが可能である。
上記支持体は、上記フェライト層に積層された第1の支持層と、上記フェライト層の上記第1の支持層と反対側に積層された第2の支持層とを有してもよい。
この構成によれば、フェライト層を第1の支持層と第2の支持層とによって挟み込むことにより、フェライト片の剥離を防止することが可能である。
本発明の一形態に係るアンテナモジュールは、磁性シートと、アンテナとを具備する。
上記磁性シートは、フェライトからなり第1の方向に厚みを有し上記第1の方向に垂直な第1の面において最も長い辺が上記厚みの10倍以下であるランダム形状の複数のフェライト片に分割されているフェライト層と、上記フェライト片を支持する支持体とを有する。
上記アンテナは、磁性シートに積層されている。
上述のように、当該フェライト層は分割による透磁率の変動が発生しないため、アンテナを当該フェライト層の透磁率に応じて調節することにより、その共振周波数を維持することが可能である。
本発明の一形態に係る電子機器は、アンテナモジュールと、筐体とを具備する。
上記アンテナモジュールは、フェライトからなり第1の方向に厚みを有し上記第1の方向に垂直な第1の面において最も長い辺が上記厚みの10倍以下であるランダム形状の複数のフェライト片に分割されているフェライト層及び上記フェライト片を支持する支持体とを有する磁性シートと、上記磁性シートに積層されたアンテナとを有する。
上記筐体は、上記アンテナモジュールを収容する。
上述のように、この電子機器では共振周波数のずれが防止されているため、高い通信効率あるいは伝送効率を得ることが可能である。
本発明の一形態に係る磁性シートの製造方法は、第1の方向に厚みを有するフェライトからなるフェライト板と、可撓性を有する支持体とを積層してフェライト板シートを作成する。
上記フェライト板は、上記フェライト板シートを変形させることで、上記第1の方向に垂直な第1の面において最も長い辺が上記厚みの10倍以下であるランダム形状の複数のフェライト片に分割される。
フェライト板シートを変形させることにより可撓性を有する支持体が変形し、フェライト板に応力が印加される。これにより、フェライト板を複数のフェライト片に分割することが可能である。
上記フェライト板を分割する工程は、上記フェライト板シートを上記第1の面に平行な第1の向きでローラーに巻回させ、さらに、上記第1の面に平行で上記第1の向きとは異なる第2の向きでローラーに巻回させてもよい。
フェライト板シートをローラーに巻回させることにより、フェライト板シートを変形させ、フェライト板を分割することが可能である。この際、フェライト板シートを異なる2つの向き(第1の向き及び第2の向き)からローラーに巻回させることにより、フェライト板をランダム形状を有するフェライト片に分割させることが可能である。
本発明によれば、フェライトの意図しない分割による透磁率の変動に伴なう共振周波数のずれを防止することが可能な磁性シート、当該磁性シートを用いたアンテナモジュール、当該アンテナモジュールが搭載された電子機器及び当該磁性シートの製造方法を提供することができる。
磁性シートを示す斜視図である。 磁性シートの層構造を示す分解斜視図である。 磁性シートのフェライト層を示す平面図 フェライト板シートを示す分解斜視図である 分割処理の様子を示す図である。 分割処理されたフェライト板を示す図である。 アンテナモジュールを示す斜視図である。 シミュレーションモデルを示す図である。 シミュレーション解析の結果を示すグラフである。 複素透磁率の実部毎に共振周波数を示した表である。 周波数に対する複素比透磁率を測定した結果を示すグラフである。 周波数毎に複素透磁率の実部及び虚部の値を示す表である。 ローラーの直径とフェライト層の分割サイズの関係を示すグラフである。 フェライト層の様子を示す図である。 フェライト層の様子を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
[磁性シートの構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る磁性シート1を示す斜視図である。
図2は、磁性シート1の層構造を示す分解斜視図である。
以下、磁性シート1のシート面(第1の面)に平行な方向をX方向及びY方向とし、積層方向をZ方向(第1の方向)とする。
図1及び図2に示すように、磁性シート1は、フェライト層2が、第1の保護層3及び第2の保護層4によって挟まされて構成されている。なお、これらの図に示す磁性シート1は正方形状であるが、その形状は任意である。
図3は、フェライト層2を示す平面図である。
フェライト層2は、Mn−Zn系フェライト、Ni−Zn系フェライト、Ni−Zn−Cu系フェライト、Cu−Zn系フェライト、Cu−Mg−Zn系フェライト、Mn−Mg−Al系フェライト、YIG系フェライト等の各種フェライトのいずれかからなるものとすることができる。フェライト層2の厚みは例えば10μm〜5mmとすることができる。
図3に示すように、フェライト層2は、複数のフェライト片2aからなる。フェライト片2aは、一枚のフェライト板を後述する方法によって分割することによって形成することができる。フェライト片2aは、Z方向には略一様でありX−Y方向にランダムな形状(N角柱:Nは3以上で任意)を有する。フェライト層2は、フェライト片2aの「最長辺」が厚みの10倍以下となるように形成されている。最長辺とは、フェライト層2の所定範囲(例えば10mm×10mm)におけるX−Y方向に最も長い片である。図3には、ここに示すフェライト層2における最長辺Lを示す。また、フェライト片2aが正方形であると仮定すると、最長片が厚みの10倍以下である場合、フェライト片2aのX−Y平面における面積は、厚みの二乗の100(10×10)倍以下となる。
第1の保護層3は、フェライト層2に貼付され、フェライト層2を保護するとともにフェライト片2aのフェライト層2における位置を支持する。第1の保護層3は、可撓性を有する材料、例えばPET(Polyethylene terephthalate)、アクリル、テフロン(登録商標)、ポリイミド等の高分子材料、紙、片面粘着材、両面粘着材等からなるものとすることができる。また、第1の保護層3として、フレキシブルプリント基板を用いることも可能である。
第2の保護層4は、フェライト層2の第1の保護層3とは反対側に貼付され、フェライト層2を保護するとともにフェライト片2aフェライト層2における位置を支持する。第2の保護層4は、第1の保護層3と同様の材料からなるものとすることができる。第1の保護層3の材料と第2の保護層4の材料は同一でもよく異なるものであってもよい。
磁性シート1は以上のように構成される。上述のように、フェライト層2は、ランダムな形状を有する複数のフェライト片2aに分割されている。このため、磁性シート1のアンテナコイルへの実装後に応力が印加された場合であっても、フェライト層2はそれ以上分割されることがなく、後述する透磁率の変動を防止することが可能となる。
[磁性シートの製造方法]
まず、磁性シート1の基となるフェライト板シートを作成する。
図4はフェライト板シート5を示す分解斜視図である。
同図に示すように、フェライト板シート5は、フェライト板6に上述の第1の保護層3及び第2の保護層4を貼付することによって形成する。フェライト板6は、上述したような材料のフェライトからなる板であり、分割はされてない。
次に、フェライト板シート5を「分割処理」する
図5は、分割処理の様子を示す図である。
図5(a)に示すように、フェライト板シート5をローラーRに巻回し、ローラーRを回転させることでフェライト板シート5を繰り出していく。この際、ローラーRの回転速度は任意である。第1の保護層3及び第2の保護層4は可撓性を有するため、ローラーRに巻回されることにより生じる応力はフェライト板6に印加され、フェライト板6を破砕する。破砕されたフェライト板6の破片は、第1の保護層3及び第2の保護層4によってその位置が維持される。なお、ローラーRの直径と、フェライト板6の割れ方の間には所定の関係があるが、この関係については後述する。
図5(b)に示すように、矢印Aとして示す一方向(図ではX方向)にフェライト板シート5を巻回させた後、矢印Bとして示す、矢印Aの方向とは直交する方向(図ではY方向)にフェライト板シート5を巻回させる。これより、直交する2方向に応力が印加され、フェライト板6がランダム形状を有する複数のフェライト片2aに分割される。仮に一方向にしか巻回されなければ、フェライト板6はローラーRに沿ってストライプ状に分割されてしまう。この場合、実装後にこのストライプ方向と異なる方向に応力が印加されると、さらにフェライト板6が分割され、後述するように透磁率が変動してしまう。なお、矢印A及びBで示したローラーRへの巻回方向は、直交する方向に限られず、異なる2方向であればよい。
以上に示したように、フェライト板シート5を作成し、分割処理によってフェライト板6を破砕することにより、磁性シート1が作成される。
[アンテナモジュールの構成]
磁性シート1とアンテナコイルとをモジュール化したアンテナモジュールについて説明する。
図6は、アンテナモジュール10を示す斜視図である。
アンテナモジュール10は、RF(Radio Frequency)通信、RFID(Radio Frequency Identification)システムあるいは非接触給電システム等用である。ここでは、アンテナモジュール10は、RFID用のアンテナモジュールであるものとして説明するが、これに限られず、磁性シート1とアンテナコイルが一体化されたモジュールであればよい。
図6に示すように、アンテナモジュール10は、磁性シート1と、磁性シート1上に配置されたアンテナコイル11及びアンテナコイル11に接続されたICチップ12とを有する。アンテナコイル11及びICチップ12は、磁性シート1に、例えば接着されて配置されている。
アンテナコイル11は、コイル状に巻回された導線であり、その形状、巻回数は任意である。ICチップ12は、アンテナコイル11の両端と接続されている。RFIDシステムでは、アンテナモジュール10に入射する電磁波によりアンテナコイル11において誘導起電力が生成し、ICチップ12に供給される。ICチップ12はこの電力により駆動され、アンテナコイル11から入力される、入射する電磁波(搬送波)からの情報を記憶し、あるいは記憶している情報を搬送波としてアンテナコイル11に出力する。
磁性シート1のアンテナコイル11に対する大きさは任意であるが、アンテナモジュール10から発生した磁界成分がアンテナモジュール10の周囲に存在する金属等と干渉(結合)することを防ぐという磁性シート1の役割から、アンテナコイル11の大部分に広がっていることが好適である。
[電子機器の構成]
アンテナモジュール10を搭載した電子機器について説明する。
図7は、電子機器20を示す概略図である。
同図に示すように、電子機器20は、筐体21を有し、筐体21にはアンテナモジュール10が収容されている。電子機器20は、携帯情報端末、携帯電話、IC(Integrated Circuit)カード等、RF通信、RFID通信又は非接触給電等が可能な機器であれば種類は問わない。機器の種類によらず、電子機器20には多くの場合、バッテリ、シールド板等の金属部品が用いられる。このため、電子機器20に搭載されたアンテナモジュール10の周囲には、アンテナモジュール10から発生した磁界成分に干渉(結合)する金属等が存在する。
電子機器20は、他の機器(以下、対象機器)との間で、電磁波を介して通信又は電力伝送を行う。この際、電子機器20は、所定の周波数を有する電磁波を受信し、その周波数の電磁波を送信するように設計される。具体的には、アンテナコイル11とその周辺回路によってLC共振回路が形成されており、LC共振回路の周波数(共振周波数)とアンテナコイル11に入射する電磁波の周波数が一致(近接)する場合には、誘導電流が増幅され、通信あるいは電力伝送に利用される。アンテナコイル11から電磁波が放射される場合も同様に、LC共振回路によって共振周波数とされた電磁波が放射される。このため入射あるいは放射される電磁波と共振周波数が異なる場合、通信効率あるいは伝送効率が著しく低下する。したがって、電子機器20は、対象機器に応じてその電磁波と共振周波数が一致(近接)するように調整されている必要がある。なお、本実施形態において、アンテナコイル11と記述しているが、必ずしもアンテナはコイル形状とは限らない。RF通信においては、ダイポール形状、逆F形状など様々な形状のアンテナが利用されている。その場合、周辺材料も考慮したアンテナの共振周波数の調整が必要である。
[磁性シートの透磁率による共振周波数への影響]
磁性シート1とアンテナコイル11によって構成されるアンテナモジュール10において、磁性シート1の透磁率によりアンテナコイル11の共振周波数がどのような影響を受けるか、シミュレーション解析を用いて説明する。
図8にシミュレーションモデルSを示す。図8(a)はシミュレーションモデルSの概観図であり、図8(b)はシミュレーションモデルSの断面図である。これらの図に示すように、シミュレーションモデルSは、金属板M、磁性シートJ及びアンテナコイルAによって構成されている。
金属板M及びアンテナコイルAは、共に銅からなるものとする。磁性シートJは、所定の複素比透磁率を有するものとする。複素比透磁率は、実部μ’と虚部μ"を有し、実部μ’は磁界と同位相の磁束密度成分に関係し、虚部μ"は位相の遅れを含む指標で磁気エネルギーの損失分に相当する。金属板Mのサイズは、X方向15.0mm、Y方向14.5mm、厚み(Z方向)0.3mmである。磁性シートJは、X方向15.0mm、Y方向14.5mm、厚み(Z方向)0.1mmである。アンテナコイルAは、ライン幅(X方向又はY方向)1.0mm、厚み(Z方向)0.05mmである。アンテナコイルAと磁性シートJの間隔は0.1mm、磁性シートJと金属板Mの間隔は0.05mmである。
このようなシミュレーションモデルSを用いてシミュレーション解析を実施した。図9は、本シミュレーション解析の結果を示すグラフである。S11特性とは回路の通過・反射電力特性を表現するSパラメータのひとつであり、入力端子に入力した電力に対する入力端子に反射した電力の比である。本シミュレーション解析では、磁性シートJの虚部μ"は0とし、実部μ’が20、30、…、80のそれぞの場合にS11特性を算出した。それぞれプロットにおいて、S11特性が最も小さい周波数が共振周波数である。図10は、それぞれの実部μ’について、共振周波数を示した表である。
図9及び図10に示すように、透磁率(実部μ’)が異なると共振周波数も異なることがわかる。例えば、複素比透磁率の実部μ’が50の磁性シートJと、実部μ’が40の磁性シートJでは、約0.36MHzの共振周波数の差が生じてしまうことが分かる。RFID等のアンテナコイルでは、共振周波数のバラツキを0.1MHz以内で設計することが多いため、10という透磁率差は非常に大きなアンテナのバラツキ要因となってしまうことが分かる。以上のように、磁性シート1の透磁率が変動すると、共振周波数が変動する。
[フェライト層の分割サイズによる透磁率への影響]
磁性シート1を有するアンテナモジュール10において、フェライト層2の分割サイズによりその透磁率がどのような影響を受けるかについて説明する。
図11は、フェライト層の分割サイズが異なる磁性シートが設けられたアンテナモジュールについて、周波数に対する複素比透磁率(実部μ’及び虚部μ")を測定した結果を示す。フェライト層の厚みは0.1mmとし、分割により形成されれるフェライト片の最長辺の長さが1.0mm以下(厚みの10倍以下)となるように分割したものとフェライト片の平均長さが約2.0mmとなるように分割したのものについて測定した。図11において前者を実線、後者を破線で示す。図12は、図11に示した測定結果について、特定の周波数における実部μ’及び虚部μ"の値を示す表である。
図11及び図12に示すように、フェライト層の分割サイズによって、複素比透磁率(実部μ’及び虚部μ")が大きく変化することがわかる。分割サイズが小さいほど、実部μ’及び虚部μ"が減少する傾向にある。例えば、RFIDに用いられる13.56MHzにおいては、実部μ’の差は10以上である。上述したシミュレーション解析の結果からも、分割サイズによる透磁率の変化は、共振周波数に著しい影響を及ぼすことがわかる。
図11の結果から、フェライト片の平均長さが2.0mmよりも大きくなるように分割された磁性シートでは、更に大きな複素比透磁率となることが予想される。一方、フェライト片の最長辺の長さが1.0mm以下なるように分割された磁性シートを、更に分割した磁性シートでは、複素比透磁率は更に小さな値となると考えられる。しかしながら、フェライト片の最長辺の長さが1.0mm以下なるように分割された磁性シートを用いてアンテナコイル及び電気機器への実装を試みたが、それ以上分割されることは無かった。つまり、最長辺の長さが厚みの10倍以下となるように分割された磁性シートを用いれば、実装前後における透磁率の変化がほとんど生じないということがいえる。
さらに、図11より、複素比透磁率の虚部μ"も、フェライト層の分割サイズが小さくなることで減少することが分かる。複素比透磁率の虚部μ"は磁気損失を表しており、アンテナコイルにとっては複素比透磁率の虚部μ"が小さいほど損失の少ないアンテナコイルとすることが可能である。
[ローラー径とフェライト板分割サイズの関係]
上述のように、本実施形態では、フェライト板6を有するフェライト板シート5をローラーRに巻回させることによってフェライト板6を破砕し、フェライト片2aを形成させた。この際にローラーRの直径が異なれば、フェライト板6に印加される応力の大きさが異なり、フェライト層2の分割サイズが異なる。図13は、ローラーRの直径(以下、ローラー径)と、フェライト層2の分割サイズの関係を示すグラフである。
図13は、ローラー径が11.0mm、7.5mm、5.0mm、4.0mm、3.0mm、2.0mmの各ローラーを用いて、厚さが100μm及び200μmの各フェライト板6を破砕した結果である。図13の縦軸は、フェライト片2aの最長辺の長さ(x)の厚み(t)に対する割合(x/t)である。また、図14及び図15に、ローラー径が異なるローラーRによって分割されたフェライト層2の様子を示す。図14は厚さが100μmのフェライト板6を破砕したものであり、図15は厚さが200μmのフェライト板6を破砕したものである。図14及び図15には、その範囲に置ける最長辺を白破線で示し、その長さを示す。
図14及び図15に示すように、フェライト板6はローラーRによって破砕されることで、ランダム形状を有するフェライト片2aに分割されている。これにより、仮にフェライト層2にさらに応力が印加されても、特定の方向にフェライト層2が分割されることが防止される。
また、図13乃至図15に示すように、ローラー径が小さくなるほど、フェライト片2aの大きさが小さくなる。そして、ローラー径が小さくなるほど、フェライト片2aの最長辺の長さの厚みに対する割合(x/t)は10弱の値に収束していくことがわかる。さらに、図14及び図15において、ローラー径が4.0mm以下のとき、厚み100μmのフェライト層2におけるフェライト片2aの最長辺の長さは1.0mm以下、厚み200μmのフェライト層2におけるフェライト片2aの最長辺の長さは2.0mm以下になることがわかる。以上より、フェライト層2を、フェライト片2aの最長辺が厚みの10倍以下(フェライト片2aの面積が厚みの二乗の100倍以下)の大きさになるように分割しておくことにより、磁性シート1をアンテナモジュール10として電子機器20に実装する際、フェライト層2がさらに分割されることを防止することが可能である。
以上のように、本実施形態では、フェライト層2が最も長い辺が厚みの10倍以下である複数のフェライト片2aに分割されている。このため、磁性シート1をアンテナモジュール10として実装する際、あるいはアンテナモジュール10を電子機器20に搭載する際に、フェライト層2がさらに分割されることがない。これにより、透磁率の変動に伴なうアンテナコイル11の共振周波数の変動を防止することが可能である。
本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において変更され得る。
上述の実施形態では、分割処理はローラーを用いて実施したがこれに限られず、フェライト板を破砕し、フェライト片に分割することが可能な方法を用いることが可能である。例えば、第1の保護層又は第2の保護層の弾力性が高い場合等には、Z方向から押圧力を印加してフェライト板を破砕することも可能である。
1…磁性シート
2…フェライト層
2a…フェライト片
3…第1の保護層
4…第2の保護層
5…フェライト板シート
6…フェライト板
10…アンテナモジュール
11…アンテナコイル
20…電子機器
21…筐体

Claims (3)

  1. アンテナが積層される磁性シートであって、
    フェライトからなり、第1の方向に厚みを有し、前記第1の方向に垂直な第1の面において、最も長い辺が前記厚みの10倍以下であるランダム形状の複数のフェライト片に分割されているフェライト層であって、前記複数のフェライト片各々の前記第1の面における面積は、前記フェライト層の厚みの二乗の100倍の面積以下であるフェライト層と、
    可撓性を有し、前記フェライト層に貼付された第1の支持層と、
    可撓性を有し、前記フェライト層の前記第1の支持層と反対側に貼付された第2の支持層と
    を具備し、前記アンテナに13.56MHzの電磁波が入力されたときに、複素比透磁率の実部が44.39以下であり、虚部が0.06以下である磁性シート。
  2. フェライトからなり第1の方向に厚みを有し前記第1の方向に垂直な第1の面において最も長い辺が前記厚みの10倍以下であるランダム形状の複数のフェライト片に分割されているフェライト層であって、前記複数のフェライト片各々の前記第1の面における面積は、前記フェライト層の厚みの二乗の100倍の面積以下であるフェライト層と、可撓性を有し、前記フェライト層に貼付された第1の支持層と、可撓性を有し、前記フェライト層の前記第1の支持層と反対側に貼付された第2の支持層とを有する磁性シートと、
    前記磁性シートに積層されたアンテナと、
    を具備し、前記アンテナに13.56MHzの電磁波が入力されたときに、前記磁性シートの複素比透磁率の実部が44.39以下であり、虚部が0.06以下であるアンテナモジュール。
  3. フェライトからなり第1の方向に厚みを有し前記第1の方向に垂直な第1の面において最も長い辺が前記厚みの10倍以下であるランダム形状の複数のフェライト片に分割されているフェライト層であって、前記複数のフェライト片各々の前記第1の面における面積は、前記フェライト層の厚みの二乗の100倍の面積以下であるフェライト層と、可撓性を有し、前記フェライト層に貼付された第1の支持層と、可撓性を有し、前記フェライト層の前記第1の支持層と反対側に貼付された第2の支持層とを有する磁性シートと、前記磁性シートに積層されたアンテナとを有し、前記アンテナに13.56MHzの電磁波が入力されたときに、前記磁性シートの複素比透磁率の実部が44.39以下であり、虚部が0.06以下であるアンテナモジュールと、
    前記アンテナモジュールを収容する筐体と、
    を具備する電子機器。
JP2010074956A 2010-03-29 2010-03-29 磁性シート、アンテナモジュール及び電子機器 Active JP5685827B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010074956A JP5685827B2 (ja) 2010-03-29 2010-03-29 磁性シート、アンテナモジュール及び電子機器
TW100109560A TWI464964B (zh) 2010-03-29 2011-03-21 磁片、天線模組、電子裝置及磁片製造方法
EP11762185.4A EP2419965B1 (en) 2010-03-29 2011-03-22 Magnetic sheet, antenna module, electronic apparatus, and magnetic sheet manufacturing method
CN2011800021017A CN102428608A (zh) 2010-03-29 2011-03-22 磁性片、天线模块、电子装置和磁性片制造方法
KR1020117027126A KR20120140183A (ko) 2010-03-29 2011-03-22 자성 시트, 안테나 모듈, 전자 기기 및 자성 시트 제조 방법
US13/321,615 US20120062435A1 (en) 2010-03-29 2011-03-22 Magnetic sheet, antenna module, electronic apparatus, and magnetic sheet manufacturing method
PCT/JP2011/001667 WO2011121933A1 (en) 2010-03-29 2011-03-22 Magnetic sheet, antenna module, electronic apparatus, and magnetic sheet manufacturing method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010074956A JP5685827B2 (ja) 2010-03-29 2010-03-29 磁性シート、アンテナモジュール及び電子機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011211337A JP2011211337A (ja) 2011-10-20
JP5685827B2 true JP5685827B2 (ja) 2015-03-18

Family

ID=44711701

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010074956A Active JP5685827B2 (ja) 2010-03-29 2010-03-29 磁性シート、アンテナモジュール及び電子機器

Country Status (7)

Country Link
US (1) US20120062435A1 (ja)
EP (1) EP2419965B1 (ja)
JP (1) JP5685827B2 (ja)
KR (1) KR20120140183A (ja)
CN (1) CN102428608A (ja)
TW (1) TWI464964B (ja)
WO (1) WO2011121933A1 (ja)

Families Citing this family (45)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013095036A1 (ko) * 2011-12-21 2013-06-27 주식회사 아모센스 무선 충전기용 자기장 차폐시트 및 그의 제조방법과 이를 이용한 무선충전기용 수신장치
KR20130035057A (ko) * 2011-09-29 2013-04-08 한국전자통신연구원 무선 전력 송수신 장치
US8847840B1 (en) 2012-02-28 2014-09-30 General Atomics Pseudo-conductor antennas
US8847846B1 (en) * 2012-02-29 2014-09-30 General Atomics Magnetic pseudo-conductor spiral antennas
US9246214B2 (en) 2012-03-08 2016-01-26 Apple Inc. Electronic device antenna structures with ferrite layers
JP6241701B2 (ja) * 2012-04-20 2017-12-06 日立金属株式会社 磁性シート、コイル部品および磁性シートの製造方法
CN103547135B (zh) 2012-07-12 2016-08-10 Skc株式会社 具有弯曲性的陶瓷层叠片及其制造方法
KR101577741B1 (ko) * 2012-07-12 2015-12-17 에스케이씨 주식회사 굴곡성을 갖는 세라믹 적층 시트 및 이의 제조방법
KR101320937B1 (ko) * 2012-09-13 2013-10-23 주식회사 씨앤케이 다수의 소편으로 분할된 페라이트 복합시트의 자동 제조장치 및 제조방법
WO2014042918A2 (en) * 2012-09-13 2014-03-20 3M Innovative Properties Company Antenna system and method for defining a detection zone
KR20140040460A (ko) * 2012-09-26 2014-04-03 삼성전기주식회사 자성 기판 및 자성 기판 제조 방법
GB2539334A (en) * 2012-10-26 2016-12-14 Murata Manufacturing Co Interface, communication apparatus, and program
JP5412594B1 (ja) * 2012-11-13 2014-02-12 株式会社Maruwa アンテナモジュール、アンテナモジュール前駆体及び該アンテナモジュールの製造方法
JP6131418B2 (ja) * 2012-11-26 2017-05-24 スミダコーポレーション株式会社 電子機器
EP2980810B1 (en) * 2013-03-28 2020-09-09 Hitachi Metals, Ltd. Magnetic sheet, electronic device using same, and method for manufacturing magnetic sheet
US10505269B2 (en) * 2013-04-28 2019-12-10 The Board Of Trustees Of The University Of Alabama For And On Behalf Of The University Of Alabama Magnetic antenna structures
KR20150010519A (ko) 2013-07-19 2015-01-28 삼성전자주식회사 연자성 자기교환결합 복합 구조체 및 이를 포함한 고주파소자 부품, 안테나 모듈 및 자기저항소자
US10128029B2 (en) * 2013-10-31 2018-11-13 Toda Kogyo Corp. Ferrite ceramics, ferrite sintered plate and ferrite sintered sheet
JP2015128142A (ja) 2013-11-28 2015-07-09 Tdk株式会社 コイルユニット
KR102154257B1 (ko) * 2014-04-18 2020-09-10 주식회사 아모센스 무선 전력 수신 장치 및 그를 구비한 휴대용 단말
KR102154258B1 (ko) * 2014-04-30 2020-09-10 주식회사 아모센스 무선 전력 수신 장치 및 그를 구비한 휴대용 단말
KR101646492B1 (ko) * 2014-11-27 2016-08-08 주식회사 아모센스 무선 충전 모듈 및 차폐시트
KR101630092B1 (ko) * 2014-12-24 2016-06-13 삼성전기주식회사 칩 전자부품의 제조방법
KR101681409B1 (ko) * 2015-04-16 2016-12-12 삼성전기주식회사 코일 전자부품
KR101643924B1 (ko) * 2015-05-22 2016-07-29 삼성전기주식회사 자성체 시트, 자성체 시트 제조방법 및 무선통신 장치
KR101950369B1 (ko) 2015-06-25 2019-02-20 엘지이노텍 주식회사 무선 전력 수신 장치 및 이를 포함하는 무선 전력 전송 시스템
CN108353520B (zh) * 2015-09-04 2020-02-07 阿莫善斯有限公司 磁场屏蔽单元、包括其的无线电力传送模块及电子装置
US10930418B2 (en) 2015-09-30 2021-02-23 Amosense Co., Ltd. Magnetic shielding unit for magnetic security transmission, module comprising same, and portable device comprising same
JP6715324B2 (ja) * 2015-10-05 2020-07-01 アモグリーンテック カンパニー リミテッド 磁性シート、これを含むモジュールおよびこれを含む携帯用機器
JP6667624B2 (ja) * 2015-10-05 2020-03-18 アモセンス・カンパニー・リミテッドAmosense Co., Ltd. 多機能複合モジュール及びこれを含む携帯用機器
KR101939663B1 (ko) * 2015-10-30 2019-01-17 주식회사 아모센스 무선충전용 자기장 차폐시트 및 이를 포함하는 무선전력 수신모듈
JP6841825B2 (ja) * 2015-11-16 2021-03-10 アモテック・カンパニー・リミテッド 無線電力伝送用磁場遮蔽ユニット及びこれを含む無線電力伝送モジュール
US10327365B2 (en) * 2015-11-23 2019-06-18 Amosense Co., Ltd. Magnetic field shielding unit and multi-functional complex module including same
KR101843258B1 (ko) * 2016-05-17 2018-03-28 삼성전기주식회사 자성체 시트 및 무선충전 모듈
KR101831860B1 (ko) * 2016-05-31 2018-02-26 에스케이씨 주식회사 안테나 소자 및 이의 제조방법
KR20180096391A (ko) * 2017-02-21 2018-08-29 삼성전기주식회사 자성체 시트 및 전자기기
US11095137B2 (en) * 2017-03-09 2021-08-17 Amosense Co., Ltd. Wireless power transmission device for vehicle
KR102154197B1 (ko) * 2018-03-14 2020-09-09 주식회사 아모센스 무선전력 수신모듈 및 이를 포함하는 휴대용 전자기기
KR102044407B1 (ko) 2018-06-26 2019-11-14 주식회사 아모텍 페라이트 시트의 제조방법
WO2020128847A1 (en) * 2018-12-20 2020-06-25 3M Innovative Properties Company Magnetic film
KR101984794B1 (ko) * 2019-02-13 2019-05-31 엘지이노텍 주식회사 무선 전력 수신 장치 및 이를 포함하는 무선 전력 전송 시스템
KR102124901B1 (ko) * 2019-05-17 2020-06-19 엘지이노텍 주식회사 무선 전력 수신 장치 및 이를 포함하는 무선 전력 전송 시스템
CN110266114A (zh) * 2019-06-14 2019-09-20 深圳智链物联科技有限公司 无线充电发射机构及电池仓
US11328850B2 (en) * 2019-07-02 2022-05-10 3M Innovative Properties Company Magnetic film including regular pattern of through-cracks
CN111431239A (zh) * 2020-04-20 2020-07-17 蓝沛光线(上海)电子科技有限公司 一种无线充电模组及其制备方法

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004303824A (ja) * 2003-03-28 2004-10-28 Tdk Corp 電子機器、積層軟磁性部材、軟磁性シート
US7411565B2 (en) * 2003-06-20 2008-08-12 Titan Systems Corporation/Aerospace Electronic Division Artificial magnetic conductor surfaces loaded with ferrite-based artificial magnetic materials
JP2005080023A (ja) * 2003-09-01 2005-03-24 Sony Corp 磁芯部材、アンテナモジュール及びこれを備えた携帯型通信端末
EP1815558B1 (en) * 2004-09-29 2014-08-20 Panasonic Corporation Magnetic sheet, antenna apparatus using the same, and method of producing magnetic sheet
WO2006129704A1 (ja) * 2005-06-03 2006-12-07 Murata Manufacturing Co., Ltd. フェライトシート及びその製造方法
CN101233533B (zh) * 2005-08-03 2011-02-16 松下电器产业株式会社 天线内置型存储媒介物
JP2007123575A (ja) * 2005-10-28 2007-05-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd 磁性シートおよびこれを用いたアンテナ装置、並びに磁性シートの製造方法
JP4816444B2 (ja) * 2006-12-25 2011-11-16 株式会社デンソー 軟磁性磁気部材、軟磁性磁気部材の積層体及びそれらの製造方法
JP2008194865A (ja) * 2007-02-09 2008-08-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd シート状成形体その製造方法
KR101187172B1 (ko) * 2007-03-07 2012-09-28 도다 고교 가부시끼가이샤 페라이트 성형 시트, 소결 페라이트 기판 및 안테나 모듈
JP5023377B2 (ja) * 2007-05-30 2012-09-12 北川工業株式会社 セラミックシート
JP4936391B2 (ja) * 2007-11-07 2012-05-23 北川工業株式会社 セラミックシート
JP4978478B2 (ja) * 2008-01-11 2012-07-18 ソニー株式会社 電磁波抑制放熱シート及び電子機器
JP5384872B2 (ja) * 2008-08-11 2014-01-08 デクセリアルズ株式会社 磁性シートの製造方法
JP5280130B2 (ja) * 2008-08-11 2013-09-04 デクセリアルズ株式会社 磁性シート原反
JP2010074956A (ja) 2008-09-18 2010-04-02 Fuji Xerox Co Ltd 電源装置および画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20120062435A1 (en) 2012-03-15
EP2419965A1 (en) 2012-02-22
EP2419965A4 (en) 2014-06-04
EP2419965B1 (en) 2019-09-18
KR20120140183A (ko) 2012-12-28
TW201205959A (en) 2012-02-01
JP2011211337A (ja) 2011-10-20
CN102428608A (zh) 2012-04-25
WO2011121933A1 (en) 2011-10-06
TWI464964B (zh) 2014-12-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5685827B2 (ja) 磁性シート、アンテナモジュール及び電子機器
EP2922142B1 (en) Multi-coil module and electronic device
KR101795545B1 (ko) 무선전력 수신모듈용 콤보 안테나유닛 및 이를 포함하는 무선전력 수신모듈
KR102091132B1 (ko) 무선 통신 시스템, 안테나 모듈 및 전자 기기
KR101795546B1 (ko) 무선충전용 차폐유닛 및 이를 포함하는 무선전력 전송모듈
KR101939663B1 (ko) 무선충전용 자기장 차폐시트 및 이를 포함하는 무선전력 수신모듈
WO2018100975A1 (ja) 複合コイルモジュールおよび磁性シート
KR102400391B1 (ko) 콤보 안테나용 차폐유닛 및 이를 포함하는 무선전력 충전모듈
US10587049B2 (en) Magnetic isolator, method of making the same, and device containing the same
KR101331406B1 (ko) 리본 타입 자성시트
WO2008018211A1 (fr) Feuille magnétique, dispositif d'antenne et procédé de fabrication de dispositif d'antenne
KR102076912B1 (ko) 이동 단말기용 단일 차폐시트
US20220293335A1 (en) Metallic magnetic material with controlled fragment size
JP5803289B2 (ja) 非接触icラベル及び情報識別システム
KR20200009977A (ko) 자성체 시트
JP2013229478A (ja) 磁性シートの製造方法
JP2013229550A (ja) 磁性シート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130304

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140204

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140331

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140722

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140917

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141014

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141208

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141224

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150106

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5685827

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250