JP5684332B2 - 車体の下回り部品組付台車 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料タンクなどの車体の下回り部品を車体の下方に搬送して取付ける組付台車に関する。
燃料タンクなどの車体の下回り部品を車体に取付けるには、台車に燃料タンクなどの部品を載置し、台車を車体の搬送と同期して移動させつつ燃料タンクなどの部品を車体に取付けるようにしている。
特許文献1には、受台上に燃料タンクを支持し、受台を上下移動させるハンドルを作業者が操作することにより上昇させ、この状態で待機する。そして搬送ラインに沿って移動して来る車体に前記燃料タンクが引掛ることにより前記組付装置が車体と同期状態で移動し、この間に車体に燃料タンクを取り付け、次いで作業者がハンドルを操作することにより受台を下降させる組付台車が提案されている。
また特許文献2には、エキゾーストパイプ或いはサイレンサを車体に組み付ける時、組付装置の受部上にエキゾーストパイプ或いはサイレンサを支持し、同期手段により組付装置を搬送手段により搬送される車体と同期状態とし、この状態でシリンダを用いて受台を上昇させ、作業者が車体の所定の位置にエキゾーストパイプ或いはサイレンサを組み付ける組付台車が提案されている。
更に特許文献3には、スプリングバランサとエアシリンダを用いて燃料タンクを定位置でフローティング支持する構成が開示されている。
実開昭60−57490号公報 特開平07−205857号公報 実開平02−61895号公報
特許文献1に開示される組付台車では、作業者がハンドルを操作して燃料タンクを支持する受台を昇降する必要があり、負荷の大きな作業となっている。
一方、特許文献2に開示される組付装置によれば作業者の負担は少なくなるが、
駆動源が必要となる為、組付装置が大型化し、油圧源、空気圧源、電源等と組付装置を連結する必要があり、組付装置の自由な移動を阻害する。また、コスト高となる。
更に特許文献3に開示される装置にあっては、空気圧源とエアシリンダを連通する必要があり、組付装置の自由な移動を阻害する不具合がある。
上記課題を解決するため本発明は、走行するための転動輪を備えるとともに台車本体に対し昇降可能でワークを載置可能なワーク載置台を備えた車体の下回り部品組付台車であって、この組付台車は前記ワーク載置台を上昇させるための第1の蓄力装置及び第2の蓄力装置を備え、前記第1の蓄力装置には動力伝達手段を介して前記転動輪の転動によって動力が蓄積され、第2の蓄力装置には動力伝達手段を介して前記ワーク載置台の自重による下降動によって動力が蓄積され、前記第1及び第2の蓄力装置に蓄積された夫々の動力を合力して出力する合力出力制御機構を備え、合力された動力でワーク載置台を上昇させる構成である。
前記合力出力制御機構は、前記第1の蓄力装置の動力を蓄積しつつ前記第2の蓄力装置に動力を蓄積させるとともに、前記第1の蓄力装置及び第2の蓄力装置の動力を、合力するための第1及び第2のクラッチを有する構成とすることができる。
また前記合力出力制御機構を構成する第1及び第2のクラッチを同軸上に配設し、これら第1及び第2のクラッチの下流側に前記第1の蓄力装置及び第2の蓄力装置に対応するドラムを同じく同軸上に配設することができる。クラッチとしては、マグネットカップリングや液体カップリングからなるものが考えられる。
また前記第1の蓄力装置及び第2の蓄力装置の夫々は1または複数のスプリングバランサによって構成するようにしてもよい。
本発明に係る組付台車は、台車の走行をスプリングテンショナー等の蓄力装置に動力として蓄え、この動力をクラッチをオン(連結)・オフ(解除)することで開放し、開放された動力を用いてワーク載置台を上昇させるようにしたので、台車装置とは別の昇降装置を用いてワークを車体に近接させるために上昇させる必要がなく、省エネに有効である。
また、本発明にあっては転動輪の回転を第1の蓄力装置に動力として伝達するための伝達経路の途中にワンウェイクラッチを設け、第1の蓄力装置に蓄えられる動力が所定以上になったならば、転動輪の回転のみを許容し、第1の蓄力装置には動力が伝達されないようにすることで、台車の走行に大きな負荷がかかったり、台車が逆走するおそれもない。
本発明に係る車体の下回り部品組付台車の使用状態を説明した全体構成図 同下回り部品組付装置の正面図 同下回り部品組付装置の左側面図 同下回り部品組付装置の右側面図 図3のA-A断面図 図2のB-B断面図 図3のE-E断面図 図3のF-F断面図 図8のG-G断面図 図6のH-H断面図 図10のK-K断面図 図8のL-L視図 図12に示された回転カムの平面図 図13の側面図 本発明の作動を示す模式図 本発明の作動を示す模式図 本発明の作動を示す模式図 本発明の作動を示す模式図 本発明の回生機構の作動を示す模式図 本発明の第2実施例の作動を示す模式図
以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。
先ず、図1に基づき本発明に係る車体の下回り部品組付台車1の概略の動きを説明すると、作業者が組付台車1の下回り部品載置テーブル52上に燃料タンクTを載置した状態の組付台車1をオーバーヘッドコンベアによって搬送されてきた車体Wの直下まで移動させる。
上記の移動によって転動輪5が回転し、蓄力装置にエネルギーが蓄えられる。次いで、クラッチを操作してエネルギーを開放することで、雄ネジが形成された昇降ロッド53が回転しながら上昇し、昇降ロッド53とともに載置テーブル52も上昇し、車体Wの取付け位置まで燃料タンクTを上昇させて車体Wに取付ける。この後は自重で載置テーブル52を下げつつ且つ蓄力しつつ組付台車1を燃料タンクTのストック位置まで移動する。
次に、図2〜図14に基づき本発明に係る車体の下回り部品組付台車1の構成について説明する。
下回り部品組付装置1は、方形の枠体2の下端を構成する基部2aの進行方向(図3の左から右に向かう方向)前端に軸受3を介して車軸4が支持され、この車軸4の両側に回生機構につながる転動輪5が軸支されている。
また、組付装置1の進行方向後端両側には垂直軸廻りに回転自在に支持された軸受6に小径の車輪7が軸支されている。
前記車軸4には図2及び図5に示すように第1歯付プーリ8が軸支され、前記方形枠体2の進行方向下方前端一側には図4に示す垂直柱2bが設けられ、この垂直柱2bに支持プレート9が支持され、この支持プレート9に従動軸10が軸支されている。
前記従動軸10の途中には図2、図6及び図7に示すようにトルクリミッタ機構11が配設されており、従動軸10の一端には第2歯付プーリ12が軸支され、他端には第3歯付プーリ13が軸支され、第2歯付プーリ12と前記第1歯付プーリ8は歯付ベルト14により連結されている。
図2に示すように前記方形枠体2の上方中央部の幅方向に横柱2cが設けられ、この横柱2c上に回生機構15を支持する一対の支持プレート16が設けられている。
図2及び図10に示すように前記一対の支持プレート16の一方には回生機構15の原動軸17が軸支され、他方(図2において左側、図10において右側)の支持プレート16には第2従動軸18が軸支されており、前記回生機構15の原動軸17には第4歯付プーリ19が、第2従動軸18には第5歯付プーリ20が軸支されている。
そして図4に示すように、前記第3歯付プーリ13と前記第4歯付プーリ19は方形枠体2の側面に軸支された補助プーリ21を介して歯付ベルト22により連結されている。
前記回生機構15の構成は、図2、図6及び図10に示すように、原動軸17と第1従動軸間23に支持された第1クラッチ24と、第1クラッチ24を伝達状態または非伝達状態にするために第1従動軸23を摺動すべく支持する第1大径部25と、前記第1従動軸23に支持された第1ドラム26と、第1従動軸23と第2従動軸18間に支持された前記第2クラッチ27と、この第2クラッチ27を伝達状態または非伝達状態にするために第1従動軸23を前記と同様に摺動すべく支持する第2大径部28と、第2従動軸18に支持された第2ドラム30の順で構成されている。
また、前記一対の支持プレート16はその四隅において連結バー31により連結されており、前記連結バー31の内、部品組付装置1の進行方向前端上方の連結バー以外の3本の連結バー31には図11に示すように側面視で略L字型の摺動部材32が挿通されている。
そして前記摺動部材32の一側に一対の支持部材33が形成され、この支持部材33と連結棒34を介して上下一対の摺動プレート35が前記摺動部材32に締結されている。
前記摺動プレート35の前記第1大径部25及び第2大径部28に対応する箇所には図11に示すように前方に向けて突出する突出部36が形成され、この突出部36には長孔37が開設されている。
そして前記第1大径部25及び第2大径部28にはその外周に反割状の係合部材38がボルト39により締結されている。そして前記反割状の係合部材38の周面に形成されたねじ穴に前記摺動プレート35の突出部36に形成された前記長孔37を介してボルト40を締結することにより前記第1大径部25及び第2大径部28は摺動プレート35に締結される。
図10に示すように、摺動プレート35の前記第2大径部側突出部36a先端と一方の支持プレート16間にはバネ体41が介設されている。また前記他方の支持プレート16側の摺動プレート35は連結棒42により互いに連結されている。
また、図3及び図4に示すように、前記方形枠体2の前記連結棒42側の横柱2cであって下回り部品組付装置1の進行方向後流側にはクラッチケーブル46が挿通するクラッチケーブルカバー44の先端を挿通保持する保持プレート45が支持されている。そして前記クラッチケーブル46の先端は前記一対の摺動プレート35の先端部を連結する連結棒42の中央部に係合されている。
更に図6及び図8に示すように、前記方形枠体2の上面であって、下回り部品組付装置1の進行方向後流側には上部枠体47が支持されており、前記上部枠体47の最後流側の横柱48とこの横柱48と水平方向に交差する縦柱49間にクラッチレバー50が配設されている。このクラッチレバー50には前記クラッチケーブル46が係合されている。ここで、前記横柱48は前記下回り部品組付装置1を移動するときの把持ロッドとして機能する。
また図9に示すように、前記上部枠体47には上にプレート51aが敷設されており、前記プレート51aには下回り部品載置テーブル52を昇降するための昇降ロッド53を回転昇降可能に支持するボールねじナット機構55が支持され、また載置テーブル52に上端が固着されたガイドロッド54,54を挿通するための開孔56が開設されている。昇降ロッド53の外周には雄ねじ92が刻設されている。
図9に示すように、部品載置テーブル52の下側プレート52aには昇降ロッド53及びガイドロッド54を軸支する軸受57、58が配設されており、前記昇降ロッド53を軸支する軸受57の上部は大径部57aに形成され、大径部57aを挿通する昇降ロッド53の上端にはブレーキディスク59がスリーブを介して締結されている。
そして図8に示すように、前記部品載置テーブル52の下回り部品組付装置1の進行方向前側には平面視でコ字型のベース部材62が螺着されており、このベース部材62のアーム部62aにブレーキ本体63の固定アーム部63aが螺着されている。
図12に示すように、ブレーキ本体63には前記ブレーキディスク59を挿通するためのスリット93が開設されており、前記ブレーキ本体63はスリット93を境にして上部63cと下部63dにより構成されており、下部63dには一方のブレーキパッド94aが配設されており、上部63cに形成された凹部63eには上部63cを貫通する軸95の先端に配設された回転カム96が内装され、この回転カム96は円盤状に形成され、その下面には他方のブレーキパッド94bが配設されている。
また図13及び図14に示すように、回転カム96の上面にはカム面96aが形成され、前記カム面96aには鋼球97を嵌入する4個の凹部96bとこれに連なる斜面96cが形成されている。
また、図12に示すように、前記軸95の基端には前記ブレーキ本体63の上部63cとの間にカバー部材98を介してバネ99が配設され、また図9に示すように軸95に取り付けられた前記カバー部材98には回転アーム63bが配設されている。
そして図8に示すように、前記ブレーキ本体63の回転アーム63bは摺接部材60にボルト64により螺着されており、更に前記ボルト64には前記部品載置テーブル52のプレート52aとの間にバネ体65が張設されている。
そして前記ベース部材62のアーム部62aと対向する背面は前記摺接部材60が摺動する摺接面62bが平面視で前記回転アーム63bの回転軌跡に沿うように曲線に形成されている。
そして図8に示すように、前記摺接部材60にはブレーキケーブル66の一端が取り付けられており、前記ブレーキケーブル66の他端は下回り部品載置テーブル52に配設されたブレーキレバー67に取り付けられている。
前記ブレーキレバー67を解放した状態では、図8に示すように、バネ体65の張力により回転アーム63bがプレート52a側に引っ張られた状態となる。この時回転カム96は図14に示された状態にあり、鋼球97が上部63cに形成された凹部63eと回転カム96の斜面96cの頂部との間に位置し、これによりブレーキパッド94bはバネ99に抗して下降し、これによりブレーキディスク59がブレーキパッド94bとブレーキパッド94a間で係合状態となり昇降ロッド53の回転昇降を禁止する。
一方図5に示すように、前記昇降ロッド53及びガイドロッド54の基端は前記方形枠体2内に配設された昇降プレート68に締結されている。
図2〜図5に示すように、下回り部品組付装置1の前記枠体2の進行方向後端側横柱2dと進行方向中央部に配設された垂直柱2e間に横柱2fが支持されており、前記2fには第1スプリングバランサ69及び第2スプリングバランサ70の上部取付部69a、70aがボルト71、72により螺着されている。
また、図4に示すように、前記第1スプリングバランサ69及び第2スプリングバランサ70の下部取付部69b、70bは枠体2の基部2aに立設された垂直柱73、74にボルト75、76により螺着されている。
そして図5に示すように、前記第1スプリングバランサ69及び第2スプリングバランサ70より延出するワイヤ77、78の先端が前記第1ドラム26および第2ドラム30に締結されている。尚、前記ワイヤ77、78は前記第1スプリングバランサ69及び第2スプリングバランサ70内において基端が弾発的に支持され、常時は前記第1スプリングバランサ69及び第2スプリングバランサ70内に弾発的に収納されている。
図2及び図7に示すように、下回り部品組付装置1の前記枠体2の進行方向後端側基部2aには伝動軸79が一対の軸受80により軸支されており、伝動軸79には一対の伝動ギア81が配設されている。また、伝動軸79の一端には第6歯付プーリ82が支持されており、前記第6歯付プーリ82と前記第4歯付プーリ20は図3に示すように中間プーリ83を介して歯付ベルト84により連結されている。
また図2及び図5に示すように、枠体2の基部2aには軸受部材を介して昇降ギア86を有する昇降軸85が配設されている。
更に前記上部枠体47には前記昇降ギア86に対向する位置に一対の中間ギア87が軸支されている。そして図3及び図4に示すように、前記各々一対の伝動ギア81、中間ギア87、昇降ギア86はそれぞれチェーン88により連結されている。そして前記チェーン88には前記昇降プレート68が締結されている。
そして前記下回り部品組付装置1の下回り部品載置テーブル52上面には燃料タンクTを下回り部品載置テーブル52上面に位置決め支持する支持部材89と前記下回り部品組付装置1を車体Wの燃料タンク取付凹部W1の下方に位置決めするための係合ピン90及び係合ロッド91が立設されている。
このような構成の基に車体Wの下面の取付凹部W1に燃料タンクTを取り付ける場合、まず、燃料タンク載置工程において、クラッチレバー50及びブレーキレバー67を解放した状態で、下降端にある前記前記下回り部品組付装置1の下回り部品載置テーブル52上面に配設された支持部材89上に作業者が直接、またはマニュピレータを操作して、あるいはロボットにより燃料タンクTを載置して位置決めし、次いで作業者が前記把持ロッド48を把持し、前記下回り部品組付装置1を押すことにより回生車輪として機能する転動輪5と車輪7を転動させ、前記下回り部品組付装置1をオーバーヘッドコンベアのハンガーに載置されて移送される車体Wの搬送経路の直下まで移動させ停止させる。
この時、クラッチレバー50が解放され、クラッチケーブル46の先端は前記摺動プレート35に連結棒42を介して係合され、摺動プレート35はバネ体41により引っ張られた状態にあり、第1摩擦クラッチ24が連結状態であり、第2摩擦クラッチ27は分離状態にある。この状態を図16(a)で示している。
これにより第1従動軸23と第2従動軸18は分離された状態にある。そして前記転動輪5の回転力は車軸4に配設された第1歯付プーリ8から歯付ベルト14を介して従動軸10に配設された第2歯付プーリ12に伝達され、更に図4に示すように従動軸10に配設された第3歯付プーリ13から歯付ベルト22を介して第5歯付プーリ19に伝達され、原動軸17を回転させる。
この時前記したように第1摩擦クラッチ24が連結状態となっており、第2摩擦クラッチ27は分離状態となっているため、回転力は前記第1ドラム26にのみ伝達され、第1ドラム26が回転することにより前記第1スプリングバランサ69に巻き取られていたケーブル77を第1スプリングバランサ69のスプリング力に抗してその周面に巻き取る。この状態を図15(a)で示している。尚、図15と図16では第1摩擦クラッチ24と第2摩擦クラッチ27の位置は逆に示されている。
この時、前記従動軸10にはトルクリミッタ機構11が配設されているため、ケーブル77が第1スプリングバランサ69から第1ドラム26の周面に巻き取られきった場合は、原動軸17側の反力を前記トルクリミッタ機構11が検出し、前記転動輪5の回転力はトルクリミッタ機構11により遮断される。また、前記下回り部品組付装置1が逆走、即ち転動輪5が逆回転した場合は、トルクリミッタ機構11に内装されているワンウエイクラッチ(不図示)により前記転動輪5の逆回転は無視される。また、ブレーキレバー67が解放されているため、下回り部品載置テーブル52は下降端を維持した状態にある。
次いで、車体Wが前記下回り部品組付装置1の近傍に搬送されてくると作業者がクラッチレバー50とブレーキレバー67を把持し、車体に略同期させた状態で前記下回り部品組付装置1を移動させる。
クラッチレバー50を把持することによりクラッチケーブル44がバネ体41に抗して引き戻され、摺動プレート35が保持プレート45側に移動する。これにより、摺動プレート35の突出部36に係合部材38を介して係合された第1大径部25と第2大径部28が第2従動軸18方向に移動し、これにより第2摩擦クラッチ27は連結状態となる。一方、第1摩擦クラッチ24が分離状態となる。よって、第1従動軸23と原動軸17は第1摩擦クラッチ24が分離状態であるため連動せず、第1従動軸23と第2従動軸18は回転しない。この状態を図16(b)で示している。
一方、ブレーキレバー67を把持することによりブレーキケーブル66がバネ体65に抗して引き戻され、これにより鋼球97が上面63cに形成された凹部63eと回転カム96の凹部96bとの間に位置し、これによりブレーキパッド94bはバネ99により上昇し、これによりブレーキディスク59がブレーキパッド94aから開放され昇降ロッド53の回転上昇を可能とする。
これにより前記前記部品載置テーブル52は前記第1スプリングバランサ69及び第2スプリングバランサ70の巻取スプリング力により前記第1ドラム26及び第2ドラム30の周面に巻き取られたワイヤ77,78を前記第1スプリングバランサ69及び第2スプリングバランサ70内に巻き戻す。これにより第1従動軸23と第2従動軸18が回転し、この回転が前記第5歯付プーリ20、中間プーリ83、第6歯付プーリ82を介して歯付ベルト84により伝達軸79に伝達され、これにより前記伝達軸79に配設された伝達ギア81、中間ギア87、昇降ギア86に張設されたチェーン88を回転させる。チェーン88が回転することによりチェーン88に締結された昇降プレート68が下後端から上昇する。この状態を図15(b)で示している。
これにより前記下回り部品載置テーブル52は最下端から上昇し、車体Wの下面の取付凹部W1に燃料タンクTを当接し、更に不図示の車体Wに開設された位置決め孔に前記位置決めピン90を挿通し、更に係合ロッド91を車体Wの前記取付凹部W1に当接した状態となり、この状態でブレーキレバー67を解放することにより前記下回り部品組付装置1の下回り部品載置テーブル52は上記位置を保持し、車体Wと前記下回り部品組付装置1は同期状態となる。これと同時に作業者は前記クラッチレバー50を解放する。この状態を図15(c)で示している。
そしてこの状態で作業者は車体Wの下面の取付凹部W1に燃料タンクTを取り付ける。この時、クラッチレバー50が解放されているため、前記摺動プレート35はバネ体41により基の状態に複動され、第1摩擦クラッチ24が連結状態となり、第2摩擦クラッチ27は分離状態となる。この状態を図16(a)で示している。
これにより第1従動軸23と第2従動軸18は分離された状態となる。そして前記転動輪5の回転力は車軸4に配設された第1歯付プーリ8から歯付ベルト14を介して従動軸10に配設された第2歯付プーリ12に伝達され、更に従動軸10に配設された第3歯付プーリ13から歯付ベルト22を介して第4歯付プーリ19に伝達され、原動軸17を回転させる。この時前記したように第1摩擦クラッチ24が連結状態となり、第2摩擦クラッチ27は分離状態となっているため、回転力は前記第1ドラム26にのみ伝達され、第1ドラム26が回転することにより前記第1スプリングバランサ69に巻き取られていたケーブル77を第1スプリングバランサ69のスプリング力に抗してその周面に巻き取る。
この時、前記従動軸10にはトルクリミッタ機構11が配設されているため、ケーブル77が第1スプリングバランサ69から第1ドラム26の周面に巻き取られきった場合は、原動軸17側の反力を前記トルクリミッタ機構11が検出し、前記転動輪5の回転力はトルクリミッタ機構11により遮断される。
次いで、車体Wへの燃料タンクTの取付けが完了すると、作業者がブレーキレバー67を把持し、これにより前記ブレーキパッド94a、94bとブレーキディスク59との係合が解除される。そして前記下回り部品載置テーブル52の自重により前記第2スプリングバランサ70に巻き取られたケーブル78は第2ドラム30の周面に巻き取られる。この状態を図15(d)で示している。
また、作業者が前記ブレーキレバー67を把持した状態で下方に押下げることにより、前記下回り部品載置テーブル52を容易に押し下げることができる。これにより前記第2スプリングバランサ70に巻き取られたケーブル78は第2ドラム30の周面に巻き取ることも可能である。
次いでクラッチレバー50及びブレーキレバー67の解放状態を維持して、下回り部品組付装置1を燃料タンク載置工程まで複動させ、次の作業に備える。
また、図17に示した第2実施例のように回生機構15の第1従動軸23に第1ドラム26a、26bを複数配設することも可能であり、このようにすることにより、部品載置テーブルに載置する部品の重量が大きい場合、小型のスプリングバランサを並列に設置することにより一個の大型スプリングバランサを設置する構成に比べ一点に掛かる荷重が分散されるため、下回り部品組付装置の剛性を高めるために大型化する必要がなく、また、大型スプリングバランサを1個設置するより小型のスプリングバランサを並列に設置した方が小型化が可能である。
このように本発明の下回り部品組付装置を用いることにより、下回り部品組付装置移動時の車輪の回転力を下回り部品載置テーブル上昇用のエネルギーとして回生することにより作業者の負担を軽減可能とした。更に従来に比べ装置自体を小型化、廉価化可能とした。
1…下回り部品組付台車、2…枠体、2a…枠体の基部、2b…垂直柱、2c…横柱、2d…横柱、2e…垂直柱、2f…横柱、3…軸受、4…車軸、5…転動輪、6…軸受、7…小径の車輪、8…第1歯付プーリ、9…支持プレート、10…従動軸、11…トルクリミッタ機構、12…第2歯付プーリ、13…第3歯付プーリ、14…歯付ベルト、15…回生機構、16…支持プレート、17…原動軸、18…第2従動軸、19…第4歯付プーリ、20…第5歯付プーリ、21…補助プーリ、22…歯付ベルト、23…第1従動軸間、24…第1クラッチ、25…第1大径部、26…第1ドラム、27…第2クラッチ、28…第2大径部、30…第2ドラム、31…連結バー、32…摺動部材、33…支持部材、34…連結棒、35…摺動プレート、36…突出部、36a…第2大径部側突出部、37…長孔、38…係合部材、39…ボルト、40…ボルト、41…バネ体、42…連結棒、44…クラッチケーブルカバー、46…クラッチケーブル、47…上部枠体、48…横柱、49…縦柱、50…クラッチレバー、51a…プレート、52…下回り部品載置テーブル、52a…下側プレート、53…昇降ロッド、54…ガイドロッド、55…ボールねじナット機構、56…開孔、92…雄ねじ、57、58…軸受、57a…大径部、59…ブレーキディスク、60…摺接部材、61…孔、62…ベース部材、62a…ベース部材のアーム部、62b…摺接面、63…ブレーキ本体、63a…固定アーム部、63b…回転アーム、63c…ブレーキ本体の上部、63d…ブレーキ本体の下部、64…ボルト、65…バネ体、66…ブレーキケーブル、67…ブレーキレバー、68…昇降プレート、69…第1スプリングバランサ、70…第2スプリングバランサ、69a、70a…スプリングバランサの上部取付部、69b、70b…スプリングバランサの下部取付部、71、72…ボルト、73、74…垂直柱、77,78…ワイヤ、79…伝動軸、80…軸受、81…伝動ギア、82…第6歯付プーリ、83…中間プーリ、84…歯付ベルト、85…昇降軸、86…昇降ギア、87…中間ギヤ、88…チェーン、90…係合ピン、91…係合ロッド、92…雄ネジ、92a…雄ネジの溝部、93…スリット、94a、94b…ブレーキパッド、95…軸、96…回転カム、96a…カム面、96b…凹部、97…鋼球、98…カバー部材、99…バネ、W…車体、W1…凹部、T…燃料タンク。



Claims (4)

  1. 走行するための転動輪を備えるとともに台車本体に対し昇降可能でワークを載置可能なワーク載置台を備えた車体の下回り部品組付台車において、
    この組付台車は前記ワーク載置台を上昇させるための第1の蓄力装置及び第2の蓄力装置を備え、前記第1の蓄力装置には動力伝達手段を介して前記転動輪の転動によって動力が蓄積され、第2の蓄力装置には動力伝達手段を介して前記ワーク載置台の自重による下降動によって動力が蓄積され、前記第1及び第2の蓄力装置に蓄積された夫々の動力を合力して出力する合力出力制御機構を備え、合力された動力でワーク載置台を上昇させることにより、当該ワークを上昇させることを特徴とする車体の下回り部品組付台車。
  2. 請求項1に記載の車体の下回り部品組付台車において、前記合力出力制御機構は、前記第1の蓄力装置の動力を蓄積しつつ前記第2の蓄力装置に動力を蓄積させるとともに、前記第1の蓄力装置及び第2の蓄力装置の動力を、合力するための第1及び第2のクラッチを有することを特徴とする車体の下回り部品組付台車。
  3. 請求項2に記載の車体の下回り部品組付台車において、前記合力出力制御機構を構成する第1及び第2のクラッチを同軸上に配設し、これら第1及び第2のクラッチの下流側に前記第1の蓄力装置及び第2の蓄力装置に対応するドラムを同軸上に配設したことを特徴とする車体の下回り部品組付台車。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載の車体の下回り部品組付台車において、前記第1の蓄力装置及び第2の蓄力装置の夫々は1または複数のスプリングバランサによって構成されることを特徴とする車体の下回り部品組付台車。
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