JP4242857B2 - 液体式内燃機関車の動力伝達装置、その操作方法、及び、液体式内燃機関車 - Google Patents

液体式内燃機関車の動力伝達装置、その操作方法、及び、液体式内燃機関車 Download PDF

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Description

本発明は、回送走行時と自走走行時との切換え作業を効率良く行うことができる液体式内燃機関車の動力伝達装置等に関する。
従来より、内燃機関の出力を液体変速機を介して車軸に伝達する方式の動力伝達装置を搭載した液体式内燃機関車が知られている。例えば、次の特許文献1には、内燃機関に連結されている液体変速機と、1台の台車の車軸に連結されている減速機と、減速機と液体変速機とを連結する推進軸とを備え、内燃機関から出力される動力を液体変速機、推進軸、減速機を介して車軸に伝達する動力伝達装置が開示されている。
このように構成された入換え用機関車の動力伝達装置の場合、減速機と液体変速機とを連結する推進軸の常用回転数は、伝達トルクが小さくなるようになるべく許容速度に近い高速域で使用されるので、車両が自走速度を超えた速度で走行する回送走行時には、推進軸が許容速度を超えるため推進軸を取外す必要があった。しかし、回送走行させる度に、推進軸を取外すのは、ボルトの弛み止めを十分注意して行う等の必要があり、非常に手間のかかる作業であった。
一方、回送走行時に推進軸を取外す必要がない構造として、上述した構成の動力伝達装置において、減速機の入力軸に減速機と推進軸との動力伝達を断続するクラッチ機構を設ける技術が知られている。この技術によれば、回送走行時に、クラッチ機構を解除すれば、車軸から減速機を介して伝達される回転は推進軸に伝達されないので、推進軸を回転させることなく回送走行することができる。
また、このクラッチ機構には歯車式クラッチが一般的に採用されており、分離した状態の一対の歯車を噛み合わせるとき(回送走行使用から自走走行使用に切り換えるとき)には、その一対の歯車の位相が合わないと一対の歯車が噛み合わない(クラッチが入らない)ので、推進軸を回転させることで位相を合わせ、一対の歯車を噛み合わせていた。
特開平9−323648号公報(第2段落,図5,図6,図7等)
しかしながら、上述した場合と異なり、液体変速機が前後2台の台車の減速機の各々と推進軸を介して連結されている場合には、単に各減速機の入力軸に歯車式クラッチを設けたとしても分離した状態の歯車を噛み合わせることはできない。
即ち、回送走行時において車輪は滑りを伴いながら走行するので前後の歯車式クラッチの位相にズレが発生し、前後の歯車式クラッチの一方は推進軸を回転させることで位相を合わせ、歯車を噛み合わせることはできるものの、他方の歯車式クラッチは、台車をジャッキアップして車輪をレールから浮かせた状態で位相を合わせて歯車を噛み合わせる必要があり、回送走行時と自走走行時との切換え作業が手間であるという問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、回送走行時と自走走行時との切換え作業を効率良く行うことができる液体式内燃機関車の動力伝達装置等を提供することを目的としている。
この目的を達成するために、請求項1記載の液体式内燃機関車の動力伝達装置は、液体変速機と、第1台車の第1車軸に連結される第1台車用減速機と、前記第1台車と同じ車体を支持する第2台車の第2車軸に連結される第2台車用減速機とを備え、内燃機関から前記液体変速機に伝達される動力を第1台車用推進軸を介して前記第1台車用減速機に伝達すると共に、前記液体変速機に伝達される動力を第2台車用推進軸を介して前記第2台車用減速機に伝達するものであって、前記第1台車用減速機の入力軸に設けられ前記第1台車用推進軸から前記第1台車用減速機に伝達される動力を歯車の噛み合わせによって断続する第1台車用クラッチ機構と、前記第2台車用減速機の入力軸に設けられ前記第2台車用推進軸から前記第2台車用減速機に伝達される動力を歯車の噛み合わせによって断続する第2台車用クラッチ機構と、前記第2台車用推進軸と連結されると共に前記液体変速機の出力軸に対して独立して回転可能に支持される外筒と、前記液体変速機から前記外筒に伝達される動力を断続する油圧クラッチと、その油圧クラッチを解除した状態で、前記第1台車用推進軸と前記第2台車用推進軸との各々を独立して回転させる回転機構とを備えている。
請求項記載の請求項に記載された液体式内燃機関車の動力伝達装置に関する操作方法であって、前記液体式内燃機関車を回送走行させる場合に前記第1台車用クラッチ機構と、前記第2台車用クラッチ機構と、前記油圧クラッチとを解除するクラッチ解除工程と、そのクラッチ解除工程によって前記第1台車用クラッチ機構と、前記第2台車用クラッチ機構と、前記油圧クラッチとが解除された状態において前記第1台車用クラッチ機構を接続する場合には、前記回転機構によって前記第1台車用推進軸を回転させながら接続するクラッチ接続工程とを備えている。
請求項記載の液体式内燃機関車は、前記内燃機関と、前記第1車軸を有する前記第1台車と、前記第2車軸を有する前記第2台車と、前記第1台車と前記第2台車とによって支持される車体とを備えたものであって、前記請求項1に記載の液体式内燃機関車の動力伝達装置を備えている。
請求項1記載の液体式内燃機関車の動力伝達装置によれば、回送走行する場合には、第1台車用クラッチ機構、第2台車用クラッチ機構、油圧クラッチが解除される。第1台車用クラッチ機構を解除することで車輪の回転力が第1台車用減速機から第1台車用推進軸に伝達されるのが遮断される。また、第2台車用クラッチ機構を解除することで車輪の回転力が第2台車用減速機から第2台車用推進軸に伝達されるのが遮断される。つまり、回送走行する場合、第1台車用推進軸と第2台車用推進軸とは回転しないので第1台車用推進軸と第2台車用推進軸とを取り外すという手間な作業をすることなく回送走行させることができるという効果がある。また、油圧クラッチを解除した状態であれば、第1台車用クラッチ機構と第2台車用クラッチ機構との解除、接続状況に影響されずに第1台車用クラッチ機構と第2台車用クラッチ機構との解除、接続をすることができるという効果がある。
また、油圧クラッチを解除した状態であれば、液体変速機の出力軸に対して第2台車用推進軸を独立して回転させることができる。よって、回送走行後においては、噛み合わせられる歯車の位相がずれている可能性があるものの、第2台車用推進軸を回転させながら第2台車用クラッチ機構を接続することで確実に歯車を噛み合わせることができるという効果がある。
更に、油圧クラッチを解除した状態であれば、第1台車用推進軸と第2台車用推進軸との各々は回転機構によって独立して回転させることができるので、自動的に各推進軸を回転させることができるという効果がある。
請求項記載の請求項に記載された液体式内燃機関車の動力伝達装置に関する操作方法によれば、回送走行後においては、噛み合わせられる歯車の位相がずれている可能性があるものの、第1台車用推進軸を回転させながら第1台車用クラッチ機構を接続することで確実に歯車を噛み合わせることができるという効果がある。
請求項記載の液体式内燃機関車によれば、請求項1に記載の液体式内燃機関車の動力伝達装置と同様な効果を奏することができる。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、添付図面を参照して説明する。まず、図1及び図2を参照して、本発明の1つである液体式内燃機関車の動力伝達装置1(以下、単に「動力伝達装置1」と称す)と、その動力伝達装置1を搭載する本発明の1つである液体式内燃機関車Kとの構成について説明する。図1は液体式内燃機関車Kに搭載されている動力伝達装置1の構成を模式的に示す平面図である。図2は液体式内燃機関車Kに搭載されている動力伝達装置1の側面図である。尚、請求項1に記載されている「第1台車用減速機」は「第1減速機7」、「第1台車用推進軸」は「第1推進軸9」、「第1台車用クラッチ機構」は「第2クラッチ機構45」、「第2台車用減速機」は「第3減速機11」、「第2台車用推進軸」は「第3推進軸13」、「第2台車用クラッチ機構」は「第2クラッチ機構45b」、「外筒」は「外筒18」、「油圧クラッチ」は「油圧クラッチ19」、「回転機構」は「補助噛み合わせ装置29」をその一例とするものである。
液体式内燃機関車Kは、主に、車体2と、車体2を支持する前後2台の台車3,4と、内燃機関としてのディーゼルエンジン5(図2参照)とを備え、台車3には前後2本の車軸3a、3b、台車4にも前後2本の車軸4a、4bが装架されている。
動力伝達装置1は、ディーゼルエンジン5から出力される動力を各車軸3a,3b,4a,4bに伝達する装置であり、主に、車体2の略中央部に配置されディーゼルエンジン5と連結される液体変速機6と、台車3の車軸3bに連結される第1減速機7と、台車3の車軸3に連結される第2減速機8とを備え、液体変速機6と第1減速機7とは第1推進軸9によって連結され、第1減速機7と第2減速機8とは第2推進軸10によって連結されている。
また、台車4の車軸4aに連結される第3減速機11と、台車4の車軸4bに連結される第4減速機12とを備え、液体変速機6と第3減速機11とは第3推進軸13によって連結され、第3減速機11と第減速機12とは第4推進軸14によって連結されている。
液体変速機6は、ディーゼルエンジン5から出力される動力を最適な条件に変換し、その変換した動力を後述する第1減速機7等に伝達するものである。液体変速機6は、主に、入力軸、直結クラッチ、変速クラッチ、トルクコンバータ、フリーホイール、正逆転クラッチ部、出力軸16とを備えている。尚、直結クラッチ等については、周知のものと同様に構成されているため、その説明と、図示は省略する。
液体変速機6の出力軸16(以下、単に「出力軸16」と称す)は、平歯車15に固設されており、また、液体変速機6から第3推進軸13に伝達される動力を断続する第1クラッチ機構17が配置されている。ここで、第1クラッチ機構17について図3を参照しながら説明する。
図3は図1のIII部分の拡大平面図である。第1クラッチ機構17は、出力軸16の一端側(図中左側)において出力軸16を内包する外筒18と、液体変速機6から外筒18に伝達される動力を断続する油圧クラッチ19とを備えている。
外筒18はニードルベアリング39を介して出力軸16に対して独立に回転可能に支持されている。また、その端部には、第3推進軸13と連結するためのフランジ継手26が取付けられている。
油圧クラッチ19は、主に、平歯車15から延びる筒部20と、筒部20と外筒18とで囲まれて形成されるシリンダ内に配置される複数枚のスチールプレート21と、スチールプレート21と交互に並べられる摩擦板22と、スチールプレート21と、摩擦板22とを油圧により押圧する油圧ピストン23と、油圧ピストン23の反対側に配置される受部24と、シリンダ内に作動油を供給する作動油供給路25とを備えている。
尚、シリンダ内面を構成する筒部20の内面にはスプラインが形成されており、そのスプラインがスチールプレート21の外周に形成されているスプラインの凸部と噛み合っている。また、シリンダ内面を構成する外筒18の外面にはスプラインが形成されており、そのスプラインが摩擦板22の内周面に形成されているスプラインの凸部と噛み合っている。
この第1クラッチ機構17によれば、作動油供給経路25を通って作動油がシリンダ内に供給されると、油圧ピストン23は、スチールプレート21と摩擦板22とを受板24に向けて押圧し、受板24がシリンダを構成する外筒18と圧着する。すると、外筒18と出力軸16とが一体的に構成され、出力軸16から伝達される動力は外筒18に伝達される。
一方、シリンダ内から作動油が抜けると油圧ピストン23は図示しないコイルバネより元の状態に戻され、スチールプレート21と摩擦プレート22とは離されて動力の伝達が解除される。即ち、外筒18は出力軸16に対して独立して回転可能な状態になる。
出力軸16には、上述した第1クラッチ機構17の他、その一端に第1推進軸9と連結するためのフランジ継手27が取付けられている。ここで、図4を参照して、このフランジ継手27を回転させる補助噛み合わせ装置29について説明する。
図4は、補助噛み合わせ装置の斜視図である。補助噛み合わせ装置29は、フランジ継手27の外周に形成されている歯車30と噛み合ってフランジ継手27を回転させることで、そのフランジ継手27を介して接続されている第1推進軸9を回転させるためのものである。
補助噛み合わせ装置29は、フランジ継手27の歯車30と噛み合ってフランジ継手27を回転させる作用コマ31と、作用コマ31を移動させるための空気シリンダ32と、作用コマ31に連結され作用コマと連動して移動する作用棒33と、作用棒33に挿通されている戻しバネ34とを備えている。
この補助噛み合わせ装置29によれば、空気シリンダ32に連結されているエアホース34から空気が供給されると図示しないピストンによって作用コマ31が押圧され作用コマ31が移動する。すると、作用コマ31とフランジ継手27の歯車30とが噛み合って作用コマ31は起立しながら更に移動してフランジ継手27を回転させる。尚、空気の供給を中止すると、戻しバネ34によって作用コマ31が元の場所に復帰することになる。
尚、この補助噛み合わせ装置29と同じ補助噛み合わせ装置が、上述した外筒18に取付けられているフランジ継手26を回転させるように設けられており、このフランジ継手26に連結される第3推進軸13は、この補助噛み合わせ装置29によって回転可能に構成される。
再び、図1に戻って説明を続ける。第1減速機7は、回転速度を減じて第1推進軸9から伝達される回転力を車軸3に伝達するものであり、第1推進軸9と連結される入力軸40と、入力軸40に対して独立して回転可能に支持される小平歯車41と、小平歯車41と噛み合う大平歯車42と、大平歯車42の回転軸に固設される小傘歯車43と、小傘歯車43と噛み合い、且つ、車軸3bに連結されている大傘歯車44とを備えている。
この第1減速機によれば、第1推進軸9から伝達される回転速度は、まず、小平歯車41から大平歯車42に伝達される際に減速され、更に、小傘歯車43から大傘歯車44に伝達される際に減速されることになる。
また、第1減速機7の入力軸40には、第2クラッチ機構45が備えられている。第2クラッチ機構45は、第1推進軸から第1減速機に動力が伝達されるのを断続するものである。第2クラッチ機構45は、主に、歯車クラッチ50と、その歯車クラッチ50と噛み合う被噛み合い歯車51とを備えている。
歯車クラッチ50は、空気シリンダ53に連結されたシフタ52に連結されており、また、第1減速機7の入力軸40にスプライン嵌合されている。そして、シフタ52を入力軸40に沿って移動させることで、歯車クラッチ50を入力軸40に沿って移動させることができる。
被噛み合い歯車51は、小平歯車41と一体に形成されており、歯車クラッチ50が嵌め込まれる開口部の内面にスプラインを形成して構成されている。そして、そのスプラインと歯車クラッチ50の外表面に形成されているスプラインとを嵌合させることで、第2クラッチ機構45が接続される。
この第2クラッチ機構45によれば、液体式内燃機関車Kを回送走行させる場合に、第2クラッチ機構45を解除することで、車輪から車軸3b、大傘歯車44、小傘歯車43、大平歯車42を介して小平歯車41に伝達される回転力は、小平歯車41が入力軸40に対して回転可能に取着されているので、小平歯車41によって吸収され、入力軸40、第1推進軸9には伝達されない。
一方、液体式内燃機関車Kを自走走行させる場合、第2クラッチ機構45を接続すれば、第1推進軸9から伝達される動力は、入力軸40、歯車クラッチ50、被噛み合い歯車51を介して小平歯車41に伝達され、最終的に車軸3bに伝達される。
第2減速機8は、第2推進軸10と連結される入力軸に固設されている小傘歯車55と、その小傘歯車55と噛み合い、且つ、車軸3aに連結されている大傘歯車56とを備えている。この第2減速機8によれば、第2推進軸10から伝達される回転速度は、小傘歯車55から大傘歯車56に伝達される際に減速される。
尚、第3減速機11は第1減速機7と同様に構成されているため、第3減速機11の構成については、対応する第1減速機7の構成の符号に「b」を付して、その説明は省略する。また、第4減速機12は第2減速機8と同様に構成されているため、第4減速機1の構成については、対応する第2減速機8の構成の符号に「b」を付して、その説明は省略する。
次に、上述したように構成された動力伝達装置1の操作方法について説明する。まず、液体式内燃機関車Kを自走走行させる場合には、第1クラッチ機構17と、第2クラッチ機構45,45bとを接続する。ディーゼルエンジン5から出力される動力は、液体変速機6の出力軸16に伝達される。ここで、第1クラッチ機構17が接続されている状態では、出力軸16から外筒18に動力が伝達されるので、出力軸16に伝達された動力は外筒18と連結されている第3推進軸13と、出力軸16に連結されている第1推進軸9とに伝達される。そして、第1推進軸9に伝達された動力は、第1減速機7を介して車軸3bに伝達されると共に、第2推進軸10、第2減速機8を介して車軸3aに伝達される。同様に、第3推進軸13に伝達された動力は、第3減速機11を介して車軸4aに伝達されると共に、第4推進軸14、第4減速機12を介して車軸4bに伝達される。
一方、液体式内燃機関車Kを回送走行させる場合には、第1クラッチ機構17と、第2クラッチ機構45,45bとを解除する。この場合、上述した通りに、第2クラッチ機構45,45bによって車輪から伝達される回転力は、第1推進軸9、第3推進軸13には伝達されない(第1推進軸9、第3推進軸13は回転しない)ので、従来のように、回送走行する場合に、推進軸を取り外す必要はない。
更に、回送走行の後(第1クラッチ機構17と、第2クラッチ機構45,45bとが解除された状態)において、第2クラッチ機構45を接続する場合には、第2クラッチ機構45を作動させると同時に補助噛み合い装置29を作動させる。
即ち、回送走行した場合には、小平歯車41が自転するため小平歯車41と一体に形成されている被噛み合い歯車51も自転するので、歯車クラッチ50の位相と被噛み合い歯車51の位相とがズレ、第2クラッチ機構45だけを作動させた場合には、歯車クラッチ50と被噛み合い歯車51とが噛み合わない可能性がある。
そこで、第2クラッチ機構45を作動させると同時に補助噛み合い装置29を作動し、補助噛み合い装置29によって第1推進軸9を回転させることで歯車クラッチ50を回転させ、歯車クラッチ50を回転させながら被噛み合い歯車51と噛み合わせる。よって、確実に歯車クラッチ50と被噛み合い歯車51と噛み合わせることができる。
尚、同様に、回送走行の後(第1クラッチ機構17と、第2クラッチ機構45,45bとが解除された状態)において、第2クラッチ機構45bを接続する場合にも、第2クラッチ機構45bを作動させると同時に補助噛み合い装置29を作動させる。
液体式内燃機関車に搭載されている動力伝達装置の構成を模式的に示す平面図である。 液体式内燃機関車に搭載されている動力伝達装置の側面図である。 図1のIII部分の拡大平面図である。 補助噛み合わせ装置の斜視図である。
符号の説明
1 動力伝達装置
3b 車軸(第1車軸)
4a 車軸(第2車軸)
6 液体変速機
7 第1減速機(第1台車用減速機)
9 第1推進軸(第1台車用推進軸)
11 第3減速機(第2台車用減速機)
13 第3推進軸(第2台車用推進軸)
17 第1クラッチ機構
18 外筒
19 油圧クラッチ
29 補助噛み合わせ装置(回転機構)
45 第2クラッチ機構(第1台車用クラッチ機構
45b 第2クラッチ機構(第2台車用クラッチ機構)
K 液体式内燃機関車

Claims (3)

  1. 液体変速機と、第1台車の第1車軸に連結される第1台車用減速機と、前記第1台車と同じ車体を支持する第2台車の第2車軸に連結される第2台車用減速機とを備え、内燃機関から前記液体変速機に伝達される動力を第1台車用推進軸を介して前記第1台車用減速機に伝達すると共に、前記液体変速機に伝達される動力を第2台車用推進軸を介して前記第2台車用減速機に伝達する液体式内燃機関車の動力伝達装置において、
    前記第1台車用減速機の入力軸に設けられ前記第1台車用推進軸から前記第1台車用減速機に伝達される動力を歯車の噛み合わせによって断続する第1台車用クラッチ機構と、
    前記第2台車用減速機の入力軸に設けられ前記第2台車用推進軸から前記第2台車用減速機に伝達される動力を歯車の噛み合わせによって断続する第2台車用クラッチ機構と、
    前記第2台車用推進軸と連結されると共に前記液体変速機の出力軸に対して独立して回転可能に支持される外筒と、
    前記液体変速機から前記外筒に伝達される動力を断続する油圧クラッチと、
    その油圧クラッチを解除した状態で、前記第1台車用推進軸と前記第2台車用推進軸との各々を独立して回転させる回転機構とを備えていることを特徴とする液体式内燃機関車の動力伝達装置。
  2. 請求項に記載された液体式内燃機関車の動力伝達装置に関する操作方法であって、
    前記液体式内燃機関車を回送走行させる場合に前記第1台車用クラッチ機構と、前記第2台車用クラッチ機構と、前記油圧クラッチとを解除するクラッチ解除工程と、
    そのクラッチ解除工程によって前記第1台車用クラッチ機構と、前記第2台車用クラッチ機構と、前記油圧クラッチとが解除された状態において前記第1台車用クラッチ機構を接続する場合には、前記回転機構によって前記第1台車用推進軸を回転させながら接続するクラッチ接続工程とを備えていることを特徴とする請求項に記載された液体式内燃機関車の動力伝達装置に関する操作方法。
  3. 前記内燃機関と、前記第1車軸を有する前記第1台車と、前記第2車軸を有する前記第2台車と、前記第1台車と前記第2台車とによって支持される車体とを備えた液体式内燃機関車において、
    前記請求項1記載の液体式内燃機関車の動力伝達装置を備えていることを特徴とする液体式内燃機関車。
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