JP5683660B1 - ダイボンディング装置 - Google Patents

ダイボンディング装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5683660B1
JP5683660B1 JP2013194636A JP2013194636A JP5683660B1 JP 5683660 B1 JP5683660 B1 JP 5683660B1 JP 2013194636 A JP2013194636 A JP 2013194636A JP 2013194636 A JP2013194636 A JP 2013194636A JP 5683660 B1 JP5683660 B1 JP 5683660B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adhesive
stamping pin
tip
stamping
workpiece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013194636A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015060997A (ja
Inventor
佐藤 晃一
晃一 佐藤
民 黄
民 黄
池田 圭
圭 池田
康人 向井
康人 向井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kaijo Corp
Shibuya Corp
Original Assignee
Kaijo Corp
Shibuya Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kaijo Corp, Shibuya Corp filed Critical Kaijo Corp
Priority to JP2013194636A priority Critical patent/JP5683660B1/ja
Priority to CN201420526963.0U priority patent/CN204088268U/zh
Priority to TW103132160A priority patent/TWI678237B/zh
Application granted granted Critical
Publication of JP5683660B1 publication Critical patent/JP5683660B1/ja
Publication of JP2015060997A publication Critical patent/JP2015060997A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Die Bonding (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Abstract

【課題】ワークに接着剤を塗布するスタンピング工程において、スタンピングピンの尖端に接着剤を貯留するディスクから接着剤を転写後の、スタンピングピンの上昇によるディスクとスタンピングピン間の接着剤の糸切りに要する待機時間を短くし、装置の生産性を向上させることが可能なダイボンディング装置を提供すること。【解決手段】尖端に接着剤43を付着可能なスタンピングピン32と、スタンピングピンの尖端部33を上方から挿入して、尖端部33に接着剤43を付着可能な接着剤貯留部40とを有し、スタンピングピンの尖端部33と接着剤貯留部内の接着剤43との間において発生する接着剤43の糸引き部を吸引可能な吸引ノズル50を接着剤貯留部40の上方に備え、スタンピングピン32は、接着剤貯留部40において、尖端部33に接着剤43を付着させた後、上昇して、吸引ノズル50の先端開口部51の直前の空間を通過するようにする。【選択図】図5

Description

本発明は、チップをリードフレーム等のワークに装着するダイボンディング装置に関し、特に、ワークに接着剤を塗布するスタンピング工程を短時間で行うことが可能とし、かつ、接着剤がワークの所望外の領域に付着することを防止可能なダイボンディング装置に関する。
チップをリードフレーム等のワークに装着するダイボンディング装置は、基板、リードフレーム等のワークを収納するワーク供給部と、ワーク供給部からワークを取り出して搬送レール上の所定の位置まで搬送するワーク搬送部と、ワークに接着剤を塗布する接着剤塗布部と、ダイシングされたウェハからチップを取り出してワークの接着剤が塗布された位置にチップを装着するチップ接合部と、チップが装着されたワークを搬送レール上から払い出してワークを格納するワーク収納部を有している。
このように、半導体のチップをリードフレームや基板等のワークに装着するダイボンディングでは、チップをワークに装着する前に接着剤をワークに塗布することが行われている。
接着剤をワークに塗布する方法には、スタンピング方式とディスペンサ方式が知られている。
ここで、スタンピング方式は、ペースト状の接着剤(以下、接着剤と記す)を貯留したトレーから接着剤をスタンピングピンの尖端に転写し、転写した接着剤をワークに塗布するものである。
従来のスタンピング方式は、トレー内に溜められた接着剤にスタンピングピンを接触させてスタンピングピンの先端に接着剤を付着させ、その後にスタンピングピンを上昇させ、待機位置で一定時間待機させた後、スタンピングピンを基板等のワークの塗布する位置へ旋回移動し、下降動作してワークへ接着剤を塗布するように動作させていた。
しかしながら、ダイボンディング装置におけるスタンピング方式は、スタンピングピンの先端をトレー内の接着剤に付着させ、その後に上昇させる際に、スタンピングピンの先端から接着剤の糸引きが生じるため、以下に示す問題点を有していた。
問題点1:スタンピングピンがトレーに接触した後に、スタンピングピンを上昇させ、接着剤の糸引きが自然に切れるまでの間、待機位置で待機させていた。この待機時間により、ダイボンダ装置の搬送タクトタイムが伸び、生産効率が低下する。
問題点2:接着剤が付着したスタンピングピンを待機位置で待機させても、タクトタイムの関係から十分にスタンピングピンの先端における塗布に必要な接着剤量に減少しないうちにワーク側へ移動させるので、糸引きがワーク側にまで流れてしまい(引っ張られてしまい)、接着剤がワークの所望外の領域に付着することによりショートが発生する。
問題点3:スタンピングピンがトレーに接触した後に待機によって糸が切れる場合でも
、スタンピングピンに付着する接着剤が糸引き分だけ過多となるため、ワークに塗布した後にも糸引きが生じ、接着剤がワークの所望外の領域に付着することによりショートが発生する。
しかし、スタンピング方式においては、上記問題点1乃至3に対する有効な解決手段は従来、存在しなかった。
従来例としては、特許文献1のように、ディスペンサー方式において、ワークに対して接着剤を塗布した後、接着剤をエアーにより、吹き切り又は吸引する方式が開示されているのみであり、スタンピングピンに接着剤を付着させる工程からの改善対策は検討されていなかった。
特開平6−170324号公報
スタンピング方式においては、上述した問題点1乃至3を有しており、これら問題点の解決が待たれている。
即ち、本発明は、接着剤をスタンピングピンへ塗布する工程における糸引きを無くす対策を行い、スループットの向上を図り、これに続く、基板・リードフレーム等のワークに塗布する工程において、接着剤がワークの所望外の領域に付着することを防止し、さらには、接着剤の飛散を防止して、安定した接着剤の塗布を行うことができるダイボンダ装置の提供が求められている。
そこで、本発明は、ダイボンディング装置におけるスタンピング方式での上述した問題点1乃至3を解決するために成されたものであり、ワークに接着剤を塗布するスタンピング工程において、スタンピングピンの尖端に接着剤を貯留する接着剤貯留部から接着剤を転写した後に、スタンピングピンの上昇による接着剤貯留部とスタンピングピン間の接着剤の糸引き部分を吸引するようにして、糸切りに要する待機時間を短くし、接着剤塗布時間が短くなることにより装置の生産性を向上させることができ、更に、接着剤のワークへの飛散を防止することが可能なダイボンディング装置を提供することを目的とする。
上記目的達成のため、本発明のダイボンディング装置は、接着剤を貯留する接着剤貯留部と前記接着剤貯留部の接着剤に接触させることによって尖端部に接着剤を付着させるスタンピングピンとを備え、前記尖端部に付着させた接着剤をワーク上に塗布し、当該ワーク上に塗布された接着剤を介してチップをワークに固着するダイボンディング装置において、前記接着剤貯留部の上方の所定位置に固設され、当該接着剤貯留部の前記接着剤に接触させた前記スタンピングピンの前記尖端部から生じる接着剤の糸引きを吸引する吸引ノズルを備え、前記スタンピングピンは、前記接着剤貯留部において前記尖端部に前記接着剤を付着させてから、前記吸引ノズルの先端開口部の前方を通過した後、所定時間だけ停止し、前記吸引ノズルは、前記スタンピングピンが停止している間に吸引動作を行うことにより、前記接着剤貯留部に貯留される前記接着剤の表面から前記尖端部にかけて生じる糸引きを吸引することを特徴とする。
また、本発明のダイボンディング装置における前記吸引ノズルは、前記吸引ノズルの吸引経路中に接着剤溜り部を設けたことを特徴とする。
本発明によれば、接着剤貯留部でスタンピングピンの尖端部に接着剤を付着させた後、スタンピングピンを上昇させて、吸引ノズルの先端開口部の直前の空間を通過し、接着剤の糸引きを吸引することが可能である。このため、糸引きが自然に切れるまでのスタンピングピンの待機時間を設定する必要がないことから、タクトタイムを短縮することが可能である。これによりスループットが大幅に向上する。これにより、スタンピング方式における問題点1に対して効果を有する。
また、本発明によれば、スタンピングピンの尖端部と接着剤貯留部内の接着剤との間において発生する接着剤の糸引き部を吸引するようにしている。このため、スタンピングピンが接着剤を塗布する位置に移動する際には、接着剤の糸引きが発生しないため、接着剤がワークの所望外の領域に付着することがない。これにより、スタンピング方式における問題点2に対して効果を有する。
また、スタンピング方式において発生するスタンピングピンの尖端部と接着剤貯留部内の接着剤との間の接着剤の糸引きを、吸引可能な吸引ノズルを設けるようにして解消するようにしたことにより、スタンピングピンに適量の接着剤を付着させることができる。これにより、スタンピングピンに付着する接着剤の糸引き分が過多となることがなく、ワーク上に塗布した後にも糸引きが発生しない。このため、接着剤がワークの所望外の領域に付着することがない。これにより、スタンピング方式における問題点3に対して効果を有する。
また、ワークに接着剤を塗布した後に、糸引き状態で気体を吸引して糸引きを分断する方式と比較して、本発明のダイボンディング装置は、スタンピングピンの先端に残存した髭状の接着剤、吸引による接着剤の飛散によるボンディング済みのチップ等への接着剤の付着がないため、その後の工程で不良品が発生することがなく、安定した稼働が行える。
また、接着剤の糸引き部分を吸引していることから、スタンピングピン尖端に残る髭が接着剤本体に吸収される時間も早く、髭がないことからスタンピングピン尖端の接着剤の形状も安定し、更に、吸引ポイントを一定の場所及び時間としていることから、スタンピングピン尖端の接着剤の形状が継続的に安定している。そのため、最終的には、ワークに塗布した接着剤の形状自身が安定するため、安定したダイボンディングが可能となり、結果として、歩留りが向上し、それに伴いスループットの向上も図られる。
また、接着剤貯留部上において予め糸引き部を吸引しているため、ワークにスタンピングした後のワークとスタンピングピンとの間の糸引き自体が弱いものとなり、この点でもスループットの向上が図られ、かつ、糸引きが弱いものとなることから、ワーク上に残った接着剤の形状も安定する。
また、接着剤貯留部上で吸引ノズルにより接着剤の糸引きを吸引しているため、吸引時に仮に接着剤が飛散してしまっても、ワークや、チップへの飛散がなく、飛散による影響がなく、安定したダイボンディングが可能となり、結果として、スループットの向上が図られる。
また、吸引ノズルは、筒状のノズル内部で吸引した気体と不要な接着剤を分離することが可能である。ノズル内部の鉛直方向側に凹部を形成する接着剤溜り部を有することにより、吸引した不要な接着剤が、重力により接着剤溜りに集められるため、取り扱い、メンテナンスが容易である。更に、エアー排出口には接着剤が流入しないため、吸引ノズルは、安定した吸引動作が可能となる。
また、接着剤の糸引きの吸引をワーク側で行う場合には、吸引ノズルをスタンピングピンと同時に毎回移動する必要があるが、吸引ノズルが接着剤貯留部に一体で固定されており、移動する必要がないため、装置全体として簡易な構成が可能となる。
また、気体の噴射では接着剤の糸引き部分が切れないことがあるものの、気体の吸引では確実に接着剤の糸引きを切ることができる。
本発明に係るダイボンディング装置の概略の構成を示す平面図である。 本発明に係るダイボンディング装置の概略の構成を示す側面図である。 接着剤塗布部の構成を示す斜視図である。 接着剤塗布部の吸引ノズルの構造及びエアーの流れを示す断面図である。 スタンピングピン、吸引ノズル及び接着剤貯留部のディスクの位置関係を示す断面図である。 接着剤の塗布動作及びこれに伴う接着剤の糸引き吸引動作を示す図である。 従来の接着剤の塗布動作の一部及びこれに伴う接着剤の糸引き動作を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明によるダイボンディング装置を実施するための形態について説明する。
尚、本発明のダイボンディング装置は、ワークに接着剤を塗布するスタンピング工程において、スタンピングピンの尖端に接着剤を貯留する接着剤貯留部から接着剤を転写した後に、スタンピングピンの上昇による接着剤貯留部とスタンピングピン間の接着剤の糸引き部分を吸引するようにして、糸切りに要する待機時間を短くし接着剤塗布時間が短くなることにより、装置の生産性を向上させ、接着剤のワークへの飛散防止を図るようにしたものである。
[ダイボンディング装置の構成]
図1は、本発明に係るダイボンディング装置の概略の構成を示す平面図、図2は、本発明に係るダイボンディング装置の概略の構成を示す側面図である。図1及び図2に示すように、ダイボンディング装置1は、半導体ウェハ11の背面に貼られたウェハシート上のチップを順にピックアップ位置に移送するチップピックアップ部3と、チップピックアップ部3からチップをピックアップして、ボンディング位置に位置決めされたワーク70におけるチップ搭載箇所にボンディングするピックアップボンディングヘッド17と、接着剤塗布位置に位置決めされたワーク70におけるチップ搭載箇所に接着剤43を塗布する接着剤塗布部28と、ワーク70を搬送してチップ搭載箇所をボンディング位置と接着剤塗布位置に位置決めするワーク搬送部60と、装置の制御を行う制御部(図示せず)とを有している。
尚、チップ搭載箇所とは、基板上に設定された位置であり、この位置に接着剤が塗布され、チップがボンディング(搭載)される位置をいう。また、ボンディング位置とは、ピックアップボンディングヘッド17がボンディングする位置として、装置上に設定された位置をいう。また、接着剤塗布位置とは、接着剤塗布部28により接着剤を塗布する位置として、装置上に設定された位置をいう。
チップピックアップ部3は、ウェハシートを貼り付けた半導体ウェハを保持し、垂直に配置されたウェハリング10を水平方向に移動させるXステージ5とウェハリング10を垂直方向に移動させるZステージ6と、ウェハリング10をXステージ5及びZステージ6に保持するウェハリング保持機構4と、半導体ウェハ11の背面に位置し、半導体ウェハ11のチップを突き上げるピンであるニードル7を有している。
このように、チップピックアップ部3は、Xステージ5及びZステージ6によってウェハリング10上のピックアップすべき半導体ウェハ11のチップがニードル7の先端に位置するようにして、ニードル7が水平方向に移動してチップを突き上げてウェハシートからチップを分離する。これにより、チップピックアップ部3でのチップの吸着が可能となる。
ピックアップボンディングヘッド17は、水平状態で先端にチップを吸着するコレット21を有するボンディングアーム18と、ボンディングアーム18の長手方向の中心付近を回転軸として、水平状態からコレット21を基板の表面側に90度回転させる回転部19と、チップを吸着する際にボンディングアーム18を水平方向に移動させ、基板にチップをボンディングする際にはボンディングアーム18を下降させる上下機構部20を有している。半導体ウェハ11からのチップ吸着時には、コレット21の底面が吸引されており、チップはコレット21の底面の吸着面に真空吸着される。
このように、ピックアップボンディングヘッド17は、図2に一点鎖線の円弧状の矢印で示すように、ボンディングアーム18が揺動可能に構成されおり、半導体ウェハ11からチップを吸着する場合には、ボンディングアーム18を水平状態とし、コレット21が半導体ウェハ11を挟んでニードル7と対向する位置に位置させ、図2に紙面の左右方向に伸びる点線の矢印で示すように、ボンディングアーム18を水平方向に移動させてチップをピックアップし、ボンディング時には、ボンディングアーム18を90度回転して垂直状態とし、コレット21に吸着したチップをボンディング位置上に位置させ、図2に紙面の上下方向に伸びる点線の矢印で示すように、ボンディングアーム18を下降させて、チップを基板上のチップ搭載箇所にボンディングするように動作する。
ウェハ用カメラ25は、ウェハリング保持機構4にウェハリング10装着時の半導体ウェハ11の位置決めを行い、また、チップピックアップ部3で位置決めされたチップの良不良判定をおこなうものである。半導体ウェハ11のチップ上には、前もって不良のチップにはマーク等が付けられており、チップの良不良判定後に良品のチップのみ基板等にボンディングされる。
接着剤塗布部28は、ワーク70のチップ搭載箇所に接着剤43を塗布するものであり、接着剤43を転写するスタンピングピン32と接着剤貯留部40と吸引ノズル50とを有している。尚、接着剤塗布部28についての詳細は、後述する。
ワーク搬送部60は、基板を順次、接着剤塗布位置及びボンディング位置に位置決めするものであり、2次元に移動可能なXYテーブル61を有している。基板、リードフレーム等のワーク70は、XYテーブル61の表面に設けられたワーク保持部(図示せず)により保持される。ワーク搬送部60のXYテーブル61上に、ワーク70を搭載することができるようになっている。尚、図1は、XYテーブル61上に、ワーク(基板)70を搭載した例を示す。
また、図1に示すワーク70は、基板から成り、基板上にはチップが搭載されるチップ搭載箇所が複数設けられている。本実施例においては、縦方向に4列、横方向に5列のマトリックス状に配置した合計20箇所のチップ搭載箇所が設けられており、XYテーブル61は、各チップ搭載箇所を順次接着剤塗布位置とボンディング位置に移動するようにする。これにより、基板上に20個のチップがボンディングされる。尚、本実施例においては、接着剤塗布位置とボンディング位置は同一の位置に設定されているため、以下では、接着剤塗布位置とボンディング位置を総称して処理位置と呼ぶこととする。
ワーク70が搭載されると、XYテーブル61は、当該ワーク70において最初にチップを搭載するチップ搭載箇所の一つを処理位置に移動させるようにする。その後、スタンピングピン32は、尖端部33(図3に示す)に付着した接着剤を前記処理位置に位置させたワーク70のチップ搭載箇所に塗布する。
その後、スタンピングピン32が、接着剤貯留部40に移動するのと同時に、チップピックアップ部3の半導体ウェハ11からチップを吸着したボンディングアーム18は、90度回転した後に下降して、吸着したチップを前記処理位置に位置させたワーク70のチップ搭載箇所にボンディングする。
そして、ボンディングが終了すると、ボンディングアーム18が上昇し、XYテーブル61は、次にチップを搭載するチップ搭載箇所を処理位置へと移動させるようして、順次同様の動作を繰り返す。
また、XYテーブル61は、チップがボンディングされる前のワーク70が供給されるワーク供給位置と、ボンディング済みのワーク70を排出するワーク排出位置とに移動するようになっている。
前記ワーク供給位置には、ワーク70をXYテーブル61に供給するワーク供給装置(図示せず)が設けられ、前記ワーク排出位置には、ワーク70をXYテーブル61から排出するワーク排出装置(図示せず)が設けられている。
また、ワーク用カメラ65は、XYテーブル61上に搭載されたワーク70の位置を検出するものであり、基板が搭載された直後に、基板の位置を検出する。また、検出した位置データを基に、XYテーブル61を制御して、接着剤塗布位置、ボンディング位置を決定する。
制御部は、マイクロコンピュータを内蔵し、チップピックアップ部3、ピックアップボンディングヘッド17、接着剤塗布部28及びワーク搬送部60の各部の制御を行う。また、各部に使用されているモータ等を動作させるための駆動部を有している。また、ウェハ用カメラ25及びワーク用カメラ65からの映像信号を処理して、ワーク70等のずれ量の検出、チップの良不良判定等の処理を行う。
[接着剤塗布部の構成]
次に、接着剤塗布部の構成について、図3乃至図5を用いて説明する。図3は、接着剤塗布部の構成を示す斜視図、図4は吸引ノズルの構成及びエアーの流れを示す断面図、図5は、スタンピングピン、吸引ノズル及び接着剤貯留部のディスクの位置関係を示す断面図である。
図3及び図5に示すように、接着剤塗布部28は、先端が先窄まり状に構成された尖端となり、その尖端に接着剤43を転写するスタンピングピン32と接着剤貯留部40と吸引ノズル50とを有している。
スタンピングピン32は、シリコンペースト等から成る接着剤43を貯留したディスク41から接着剤43をその尖端(以下尖端部33と記す)に転写し、転写した接着剤43をワーク70に塗布するものである。接着剤43をワーク70に塗布するスタンピングピン32は、接着剤用アーム31の先端に取り付けられており、接着剤用アーム31の他端は、接着剤用アーム31を水平面と平行に回転させる移送回転部29に固定されている。
また、接着剤用アーム31を回転させる移送回転部29は、垂直(上下)方向に移動可能なアーム上下機構部30に取り付けられている。これにより、スタンピングピン32は、スタンピングピン32と接着剤用アーム31の回転中心点の距離を半径とする仮想円上を移動することができ、更に、スタンピングピン32は、仮想円上の位置で上下に移動することも可能である。
また、図1に一点鎖線で示すように接着剤用アーム31は、ボンディングアーム18の処理位置(ボンディング位置かつ接着剤塗布位置)まで回転することにより、接着剤用アーム31先端のスタンピングピン32は、処理位置に位置決めされたワーク70のチップ搭載箇所に接着剤を塗布することが可能である。
上述した通り、本実施例のダイボンディング装置では、ワーク70のチップ搭載箇所に接着剤43を塗布する接着剤塗布位置とチップを搭載するボンディング位置とを同一の位置に設定しているので、ワーク搬送部60のXYテーブル61は、ボンディングアーム18がチップ搭載箇所にチップをボンディングする際に、ワークを移動させる必要がない。
このように、接着剤用アーム31先端のスタンピングピン32は、図1に矢印の点線で示すように、接着剤貯留部40と処理位置の間を揺動して往復することが可能となっている。
尚、移送回転部29、アーム上下機構部30に代えて、スタンピングピン32を有する接着剤用アーム31をXYZ方向に移動可能なステージに搭載するようにして、ディスク41から接着剤43をその尖端部33に転写し、転写した接着剤43を基板等のワーク70に塗布してもよい。
また、接着剤43をワーク70に塗布するスタンピングピン32の尖端形状、サイズ等は、ワーク70上に塗布する接着剤の塗布エリア、接着剤の量等により決定するようにする。
図3及び図5に示すように、接着剤貯留部40は、接着剤43を貯めてスタンピングピン32に供給するものであり、円板表面に同心円状に形成された溝42に接着剤43を貯留するディスク41を有している。円板状の形状を成すディスク41は、その溝42に接着剤43が充填されている。
接着剤貯留部40のディスク41は、円板の中心点を回転軸として、円板の表面が水平状態となるように回転する。また、接着剤貯留部40の上部には、溝42に充填された接着剤43の表面が均一化するように、ディスク41の中心に向かって円板の表面と平行となるように調整へら(図示せず)が配されている。調整へらの上下位置を変えることにより、ディスク41の溝42に貯留された接着剤43の厚みを可変することが可能となっている。
図4に示すように、吸引ノズル50は、ワーク70とスタンピングピン32との接着剤43の糸引きを吸引するものであり、先端開口部51と筒状のノズル内部52と凹部を形成する接着剤溜り部53とエアー排出口54とを有している。
吸引ノズル50の先端開口部51は、エアーを吸引して糸引き状態の接着剤43を同時に吸引するものである。吸引ノズル50は、先端開口部51から筒状のノズル内部52を有し、ノズル内部52は、エアー排出口54に通じている。
ノズル内部52の底部、即ち、先端開口部51からエアー排出口54にわたる吸引経路の鉛直方向下方側には、凹部として形成される接着剤溜り部53が設けられている。接着剤溜り部53は、先端開口部51から吸引した接着剤43を含んだエアーが、エアーと接着剤43とに分離して、下方に落下する接着剤43を貯めておくためのものであり、接着剤43は、その自重により、鉛直方向に落下しつつ、吸引される(移動する)ことから、エアーと分離されて、接着剤溜り部53に貯留される。
エアー排出口54には、チューブ接続用金具が挿通され、真空吸着用のチューブを接続できるようになっている。吸引ノズル50は、エアー排出口54に配管されたチューブを介してバキューム装置に接続され、吸引を行うことにより真空吸着状態を維持する。
これにより、図4に示す矢印の線のように、吸引ノズル50は、先端開口部51から周辺のエアーを吸引し、先端開口部51に向かってエアーの流れが生ずる。先端開口部51から空気が吸い込まれ、ノズル内部52を通り、エアー排出口54から排出される(図4中のA)。一方で、接着剤43は、その自重により、鉛直方向に落下しつつ、吸引される(移動する)ことから、エアーと分離されて、接着剤溜り部53に貯留される(図4中のG)。
次に、スタンピングピン、吸引ノズル及び接着剤貯留部のディスクとの位置関係を図5を用いて説明する。図5は、スタンピングピン、吸引ノズル及び接着剤貯留部のディスクとの位置関係及びエアーの流れを示す図である。
図5に示すように、接着剤貯留部のディスクの上部に、吸引ノズル50が設置されており、スタンピングピン32が、吸引ノズル50の先端開口部51の直前の空間を通過するように配されている。また、吸引ノズル50は、接着剤貯留部に固定されている。
スタンピングピン32は、接着剤43を収納したディスク41から尖端部33に接着剤43を転写し、接着剤43を転写した後に、垂直方向に移動する。スタンピングピン32が上昇して、スタンピングピン32の尖端部33と吸引ノズル50の先端開口部51までの水平方向の距離D(図5に示す)が、所定の値となるように設定する。尚、距離Dは、接着剤43の粘度、先端開口部51での吸引力等により決定する。
また、スタンピングピン32の尖端部33が上昇して、糸切り高さ(接着剤の吸引を行う高さ)まで上昇したときに、吸引ノズル50の先端開口部51が、ディスク41の接着剤43の表面と、垂直方向に位置するスタンピングピン32の尖端部33の間に位置するように設置する。
また、スタンピングピン32の尖端部33から吸引ノズル50の先端開口部51までの距離Lが、ディスク41の接着剤43の表面から吸引ノズル50の先端開口部51までの距離Hと同等若しくは短くなるように、吸引ノズル50の先端開口部51が位置するようにすることが望ましい。これにより、チップをボンディングするために供給する接着剤の量、形状が均一になり、接着剤を一定の形状、一定の量に保つことができる。
例えば、スタンピングピン32の尖端部33から吸引ノズル50の先端開口部51までの距離が、ディスク41の接着剤43の表面から吸引ノズル50の先端開口部51までの距離よりも長い場合には、吸引ノズル50の先端開口部51による接着剤の吸引後のスタンピングピン32の尖端部33に多くの接着剤が残ってしまうことから、尖端部33に付着する接着剤の量、形状が安定せず、チップをボンディングするために供給する接着剤を一定の形状、一定の量に保つことが困難となる。
[接着剤の糸引き吸引動作]
以下に、接着剤の塗布動作及びこれに伴う接着剤の糸引き吸引動作について図6を用いて説明する。図6は、接着剤の塗布動作及びこれに伴う接着剤の糸引き吸引動作を示す図である。
図6(a)に示すように、スタンピングピン32をディスク41上で下降させる。図6(b)に示すように、スタンピングピン32の尖端部33がディスク41内に溜められた接着剤43に接触する。
尚、このときのスタンピングピン32のディスク41内での停止位置、停止時間は前もって設定しておくようにする。スタンピングピン32の尖端部33がディスク41内の接着剤43に接触することにより、スタンピングピン32の尖端部33に接着剤43が付着される。
スタンピングピン32の尖端部33に接着剤43が付着した後に、スタンピングピン32を上昇させて、吸引ノズル50の先端開口部51の直前の空間を通過させて、前もって設定した糸切り高さの位置でスタンピングピン32を停止する。このとき、スタンピングピン32の上昇に伴って尖端部33から接着剤43の糸引きが生じるため、図6(c)に示すように、スタンピングピン32の尖端部33からディスク41内の接着剤43にかけて接着剤43が糸を引いた糸引き状態が発生する。
図6(d)に示すように、吸引ノズル50は、先端開口部51からスタンピングピン32の尖端部33とディスク41内の接着剤43表面間の糸を吸引する。吸引ノズル50は、所定の時間吸引動作を行う。尚、吸引ノズル50を常時吸引状態で使用することも可能である。
図6(e)に示すように、スタンピングピン32の尖端部33とディスク41内の接着剤43の糸が切断された後、即ち、糸が切断されるまでの所要時間を予め計算しておき、その後に、スタンピングピン32を上昇させる。その後、図6(f)に示すように、スタンピングピン32を接着剤43を塗布する位置へ移動させる。
このように、ワーク70の接着剤の塗布における吸引ノズル50の先端開口部51による接着剤の糸引きの吸引動作は、接着剤貯留部40上で行うため、飛散した接着剤がチップ、ワーク70等に付着することがなく、接着剤の飛散による影響を最小限に抑えることができる。
更に、接着剤の糸引き部分を吸引して除去していることから、糸引き部分の一部が残存して尖端部33に付着する接着剤43の表面から突出する部分(いわゆる髭)の量を低減して短時間で尖端部33の接着剤に吸収させることができるため、安定した形状で接着剤を塗布することができ、確実なダイボンディングが可能となる。
また、吸引ノズル50は、ノズル内部52の鉛直方向側に凹部を形成する接着剤溜り部53を有することにより、吸引した不要な接着剤が、重力により接着剤溜りに集められて、エアー排出口54には接着剤が流入しない。このため、吸引ノズル50は、吸引の取り扱い、メンテナンスが容易であり、安定した吸引動作が可能である。
[接着剤塗布の動作時間]
次に、図6に示す(a)から(f)までの各タイミングでの動作時間の一例を示す。尚、以下の例示は、例えば、スタンピングピン32の尖端の面積が、1mm×0.3mmであり、接着剤43の尖端への付着量が0.00002ccと想定される場合を用いる。
図6(a)に示すスタンピングピン32がディスク41上の接着剤43を付着する位置までに下降させるまでに要する時間は、30msec(ミリセカンド)である。図6(b)に示すスタンピングピン32がディスク41内の接着剤43を尖端部33に付着させるための停止時間は、5msecである。
次に、図6(c)に示すスタンピングピン32が上昇して所定の位置(所定の位置を糸切り高さという)で停止する。スタンピングピン32の尖端部33とディスク41内の接着剤43との間で、接着剤43の糸引き状態が発生する。このときのスタンピングピン32の糸切り高さまでの上昇量は5mmであり、スタンピングピン32の上昇に要する時間は、15msecである。
図6(d)に示すスタンピングピン32の尖端部33が糸切り高さに移動後停止し、吸着ノズルの先端開口部51から接着剤43の糸を吸引する。このときのスタンピングピンの停止時間は、30msecである。
その後、図6(e)に示すようにスタンピングピン32が上昇する。上昇量は、3mmであり、このときの移動時間は、30msecである。次に、図6(f)に示すように、スタンピングピン32は接着剤43を塗布する位置へ移動する。このときの、スタンピングピン32の接着剤43を塗布する位置への下降動作を含めて、移動時間は、50msecである。
以上述べた図6(a)に示すスタンピングピン32がディスク41上の接着剤43を付着する位置に下降を開始するときから、図6(f)に示すスタンピングピン32が接着剤43を塗布する位置に移動を完了するまでの、動作時間は、160msecである。
尚、上記に示す各タイミングでの移動時間等の動作時間は一例であり、接着剤の粘度、スタンピングピンの寸法等により、動作時間は変わる。
[従来の接着剤塗布における動作時間との比較]
次に、従来のように、吸引ノズルを使用しない場合における、スタンピングピンがディスク上の接着剤を付着する位置に下降を開始するときから、スタンピングピンが接着剤を塗布する位置に移動を完了するまでの動作時間について、図7を用いて説明する。
図7(a)は、 スタンピングピン32がディスク41内の接着剤43を尖端部33に付着後に上昇し、スタンピングピン32が糸切り高さで停止して、スタンピングピン32の尖端部33とディスク41内の接着剤43との間で、接着剤43の糸引きが発生した状態を示す。また、図7(b)は、スタンピングピン32の尖端部33が糸切り高さに移動後停止し、糸引き状態から糸切り状態になるまでにスタンピングピンが停止した状態を示し、図7(c)は、スタンピングピン32の尖端部33とディスク41内の接着剤43の糸が切断された後に、スタンピングピン32を上昇させる動作を示す。
従来の吸引ノズルを使用しない場合には、図6(a)、図6(b)及び図6(c)までは、同一の動作である。尚、図6(c)と図7(a)は、同一状態を示す。図7(a)に示すスタンピングピン32が糸切り高さでまで上昇して停止後、糸引き状態から糸切り状態になるまでスタンピングピンが停止する。このときのスタンピングピンの停止時間は、130msecである。130msecの間、停止することにより、スタンピングピン32の尖端部33とディスク41内の接着剤43との間の接着剤43の糸引き状態が自然と解消する。
その後、図6(e)、図6(f)と同一の動作を行う。このように、従来の吸引ノズルを使用しない場合と吸引ノズルを使用した場合の比較では、図7(b)と図6(d)に示す動作及び動作時間が異なる。
図7に示した従来の吸引ノズルを使用しない場合のスタンピングピン32が接着剤43を塗布する位置に移動を完了するまでの、動作時間は、260msecであり、図6に示した本発明の実施の形態においては、動作時間は、160msecで移動が完了する。
このように、吸引ノズルを使用して、糸引き状態を解消することにより、接着剤の塗布時間が大幅に短縮される。
また、図7(c)に示すスタンピングピン32の尖端部33とディスク41内の接着剤43間の糸が切断された状態では、糸が切断された箇所からスタンピングピン32の尖端部33までの接着剤がスタンピングピン32の尖端部33に髭として残存し、スタンピングピン32の尖端部33の接着剤の量、形状が安定しない。
一方、図6(e)に示す糸が吸引された状態では、糸引き部分の接着剤が、吸着ノズルに吸引され、残った接着剤はスタンピングピン32の尖端部33の接着剤に吸収されるため、スタンピングピン32の尖端部33における接着剤の量は、所定の値近くに安定する。
このように、接着剤の糸引き部分を吸引していることから、スタンピングピン尖端に残る髭の接着剤本体に吸収される時間も早く、髭がないことからスタンピングピン尖端の接着剤の形状も安定する。最終的には、ワークに塗布した接着剤の形状自身が安定するため、安定したダイボンディングが可能となる。
また、接着剤貯留部上において予め糸引き部を吸引しているため、ワークにスタンピングした後のワークとスタンピングピンとの間の糸引き自体が弱いものとなり、この点でもスループットの向上が図られ、かつ、糸引きが弱いものとなることから、ワーク上に残った接着剤の形状も安定する。
以上述べたように、本発明によれば、接着剤貯留部でスタンピングピンの尖端部に接着剤を付着させた後、スタンピングピンを上昇させて、吸引ノズルの先端開口部の直前の空間を通過し、接着剤の糸引きを吸引することが可能である。このため、糸引きが自然に切れるまでのスタンピングピンの待機時間を設定する必要がないことから、タクトタイムを短縮することが可能である。これによりスループットが大幅に向上する。
また、本発明によれば、スタンピングピンの尖端部と接着剤貯留部内の接着剤との間において発生する接着剤の糸引き部を吸引するようにしている。このため、スタンピングピンが接着剤を塗布する位置に移動する際には、接着剤の糸引きが発生しないため、接着剤がワークの所望外の領域に付着することがない。
また、スタンピング方式において発生するスタンピングピンの尖端部と接着剤貯留部内の接着剤との間の接着剤の糸引きを、吸引可能な吸引ノズルを設けるようにして解消するようにしたことにより、スタンピングピンに適量の接着剤を付着させることができる。これにより、スタンピングピンに付着する接着剤の糸引き分が過多となることがなく、ワーク上に塗布した後にも糸引きが発生しない。このため、接着剤がワークの所望外の領域に付着することがない。
また、ワークに接着剤を塗布した後に、糸引き状態で気体を吸引して糸引きを分断する方式と比較して、本発明のダイボンディング装置は、スタンピングピンの先端に残存した髭状の接着剤、吸引による接着剤の飛散によるボンディング済みのチップ等への接着剤の付着がないため、その後の工程で不良品が発生することがなく、安定した稼働が行える。
また、接着剤の糸引き部分を吸引していることから、スタンピングピン尖端に残る髭が接着剤本体に吸収される時間も早く、髭がないことからスタンピングピン尖端の接着剤の形状も安定し、更に、吸引ポイントを一定の場所及び時間としていることから、スタンピングピン尖端の接着剤の形状が継続的に安定している。そのため、最終的には、ワークに塗布した接着剤の形状自身が安定するため、安定したダイボンディングが可能となる。結果として、歩留りが向上し、それに伴いスループットの向上も図られる。
また、接着剤貯留部上において予め糸引き部を吸引しているため、ワークにスタンピングした後のワークとスタンピングピンとの間の糸引き自体が弱いものとなり、この点でもスループットの向上が図られ、かつ、糸引きが弱いものとなることから、ワーク上に残った接着剤の形状も安定する。
また、接着剤貯留部上で吸引ノズルにより接着剤の糸引きを吸引しているため、吸引時に仮に接着剤が飛散してしまっても、ワークや、チップへの飛散がなく、飛散による影響がなく、安定したダイボンディングが可能となり、結果として、スループットの向上が図られる。
また、吸引ノズルは、筒状のノズル内部で吸引した気体と不要な接着剤を分離することが可能である。ノズル内部の鉛直方向側に凹部を形成する接着剤溜り部を有することにより、吸引した不要な接着剤が、重力により接着剤溜りに集められるため、取り扱い、メンテナンスが容易である。更に、エアー排出口には接着剤が流入しないため、吸引ノズルは、安定した吸引動作が可能となる。
また、接着剤の糸引きの吸引をワーク側で行う場合には、吸引ノズルをスタンピングピンと同時に毎回移動する必要があるが、吸引ノズルが接着剤貯留部に一体で固定されているため、移動する必要がないため、装置全体として簡易な構成が可能となる。
また、気体の噴射では接着剤の糸引き部分が切れないことがあるものの、気体の吸引では確実に接着剤の糸引きを切ることができる。
この発明は、その本質的特性から逸脱することなく数多くの形式のものとして具体化することができる。よって、上述した実施形態は専ら説明上のものであり、本発明を制限するものではないことは言うまでもない。
1 ダイボンディング装置
3 チップピックアップ部
4 ウェハリング保持機構
5 Xステージ
6 Zステージ
7 ニードル(突き上げピン)
10 ウェハリング
11 半導体ウェハ
17 ピックアップボンディングヘッド
18 ボンディングアーム
19 回転部
20 上下機構部
21 コレット
25 ウェハ用カメラ
28 接着剤塗布部
29 移送回転部
30 アーム上下機構部
31 接着剤用アーム
32 スタンピングピン
33 尖端部
40 接着剤貯留部
41 ディスク
42 溝
43 接着剤
50 吸引ノズル
51 先端開口部
52 ノズル内部
53 接着剤溜り部
54 エアー排出口
60 ワーク搬送部
61 XYテーブル
65 ワーク用カメラ
70 ワーク(基板、リードフレーム)

Claims (2)

  1. 接着剤を貯留する接着剤貯留部と
    前記接着剤貯留部の接着剤に接触させることによって尖端部に接着剤を付着させるスタンピングピンとを備え、
    前記尖端部に付着させた接着剤をワーク上に塗布し、当該ワーク上に塗布された接着剤を介してチップをワークに固着するダイボンディング装置において、
    前記接着剤貯留部の上方の所定位置に固設され、当該接着剤貯留部の前記接着剤に接触させた前記スタンピングピンの前記尖端部から生じる接着剤の糸引きを吸引する吸引ノズルを備え、
    前記スタンピングピンは、前記接着剤貯留部において前記尖端部に前記接着剤を付着させてから、前記吸引ノズルの先端開口部の前方を通過した後、所定時間だけ停止し、
    前記吸引ノズルは、前記スタンピングピンが停止している間に吸引動作を行うことにより、前記接着剤貯留部に貯留される前記接着剤の表面から前記尖端部にかけて生じる糸引きを吸引する
    ことを特徴とするダイボンディング装置。
  2. 前記吸引ノズルの吸引経路中に接着剤溜り部を設けたことを特徴とする請求項1に記載のダイボンディング装置。
JP2013194636A 2013-09-19 2013-09-19 ダイボンディング装置 Active JP5683660B1 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013194636A JP5683660B1 (ja) 2013-09-19 2013-09-19 ダイボンディング装置
CN201420526963.0U CN204088268U (zh) 2013-09-19 2014-09-12 芯片接合装置
TW103132160A TWI678237B (zh) 2013-09-19 2014-09-17 晶片接合裝置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013194636A JP5683660B1 (ja) 2013-09-19 2013-09-19 ダイボンディング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5683660B1 true JP5683660B1 (ja) 2015-03-11
JP2015060997A JP2015060997A (ja) 2015-03-30

Family

ID=52180949

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013194636A Active JP5683660B1 (ja) 2013-09-19 2013-09-19 ダイボンディング装置

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP5683660B1 (ja)
CN (1) CN204088268U (ja)
TW (1) TWI678237B (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102228795B1 (ko) * 2016-11-17 2021-03-17 가부시키가이샤 신가와 실장 헤드
CN110571160A (zh) * 2018-07-20 2019-12-13 安徽博辰电力科技有限公司 一种半导体封装芯片粘结工艺

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63244744A (ja) * 1987-03-31 1988-10-12 Sony Corp 粘性材料の塗布方法とその装置
JPH01184079A (ja) * 1988-01-20 1989-07-21 Fujitsu General Ltd スタンピングによる接着剤の塗布方法
JPH02207864A (ja) * 1989-02-07 1990-08-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd 接着剤塗布装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN204088268U (zh) 2015-01-07
TW201511849A (zh) 2015-04-01
TWI678237B (zh) 2019-12-01
JP2015060997A (ja) 2015-03-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6086763B2 (ja) コレットクリーニング方法及びそれを用いたダイボンダ
JP4818187B2 (ja) 半導体装置の製造方法
US20070238264A1 (en) Method and apparatus for supporting wafer
JP5912657B2 (ja) 樹脂貼付装置
CN108346585B (zh) 半导体制造装置及半导体器件的制造方法
JP2004047976A (ja) 保護テープ貼付方法およびその装置
JP5683660B1 (ja) ダイボンディング装置
JP2001196442A (ja) ピックアップ装置及びワークのピックアップ方法並びにそのプログラムを格納した記憶媒体
JP2010099733A (ja) レーザ加工装置
JP2017204559A (ja) リペアユニットを有するシステム
JP2013145784A (ja) 樹脂貼付け方法
JP2006286989A (ja) 印刷方法及びそのシステム
JP3592924B2 (ja) Icチップの供給方法、供給装置、及びそれに使用する短冊テープ状支持体
JP5847410B2 (ja) ダイボンダ及び半導体製造方法
WO2017065005A1 (ja) 粘着テープ貼付け方法および粘着テープ貼付け装置
KR100199827B1 (ko) 반도체패키지용 웨이퍼마운팅시스템의 테이프 정량이송장치
KR100240578B1 (ko) 반도체패키지용 웨이퍼 마운팅 시스템의 웨이퍼 이송장치
KR100210160B1 (ko) 반도체패키지용 웨이퍼 마운팅 시스템의 스테이션
KR100199825B1 (ko) 반도체패키지용 웨이퍼마운팅시스템의 테이프 컷팅장치
JP7035273B2 (ja) 電子部品剥離装置及び電子部品の剥離方法
KR100199823B1 (ko) 반도체패키지용 웨이퍼마운팅시스템의 웨이퍼척
JP4364393B2 (ja) ボンディング対象物の取扱い方法、これを用いたバンプボンディング装置
WO2017065006A1 (ja) 粘着テープ貼付け方法および粘着テープ貼付け装置
KR100199826B1 (ko) 반도체패키지용 웨이퍼마운팅시스템의 롤러장치
KR100199822B1 (ko) 반도체패키지용 웨이퍼마운팅시스템의 척장치

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150109

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150113

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5683660

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250