JP3592924B2 - Icチップの供給方法、供給装置、及びそれに使用する短冊テープ状支持体 - Google Patents

Icチップの供給方法、供給装置、及びそれに使用する短冊テープ状支持体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ベースフィルムと該ベースフィルム上に配置されかつICチップを保持する、例えば粘着層などの保持層と、上記ベースフィルムを支持する枠状キャリアとを備えて構成する短冊テープ状支持体の上記キャリア内の上記ベースフィルムの上記保持層上に、上記ICチップを保持した状態で上記ICチップにバンプ形成、バンプ高さのレベリング、バンプ形成の良否検査処理などの実装前処理を行うことができるICチップの供給方法及び装置並びにICチップの実装方法及び装置及びそれに使用される短冊テープ状支持体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ICチップは、ウェーハのままウェーハ収納ケースに収納された状態か、又は、ウェーハから取り出されたICチップがトレーの各凹部に収納された状態で実装前処理工程まで搬送されている。そして、実装前処理工程でウェーハ又はトレーからICチップを1個ずつ取り出して、バンプを形成し、バンプの高さのレベリング及びバンプ形成の良否検査、又は、バンプの高さのレベリングを行うこと無くバンプ形成の良否検査を行ったのち、再び、ウェーハ収納ケース又はトレーに再び戻されて、実装工程まで搬送されている。そして、実装工程でウェーハ処理ケース又はトレーからICチップを1個ずつ取り出して基板に実装するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ICチップをトレーなどから取り出し、実装前処理工程で所定の実装前処理を行ったのち、再び、トレーなどに収納し、そして、実装工程で、再びトレーなどからICチップが取り出されて実装されるため、トレーから取り出し又はトレーに戻されるときにICチップが損傷することが多かった。これは、本来、ICチップは傷などが付き易いため、なるべく触らないほうが良いのにもかかわらず、トレーなどに対して頻繁にICチップの取り出し収納を行うからであった。従って、ICチップを実装工程までできる限り触らずに実装前処理などを行う方法が望まれていた。
従って、本発明の目的は、上記問題を解決することにあって、ICチップをその収納部材から実装工程まで取り出すことなく、実装前処理などをICチップに行うことができるICチップの供給方法及びその装置並びにICチップの実装方法及びその装置及びそれに使用する短冊テープ状支持体を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段及びその作用効果】
上記目的を達成するために、本発明は以下のように構成する。
本発明の第1態様によれば、ICチップの表面にバンプを形成する実装前処理を行ったのち、基板に実装するために上記ICチップを供給するICチップの供給方法において、
上記ICチップを保持するベースフィルムと、上記ベースフィルムを支持する枠状キャリアとを備えかつ上記ベースフィルムは、上記ベースフィルム上に配置されかつ上記ICチップを保持する粘着層を備えて構成する短冊テープ状支持体の上記キャリア内の上記ベースフィルムの上記粘着層上に、上記ICチップを保持した状態で上記実装前処理を上記ICチップに行ったのち、上記ICチップを上記ベースフィルムから取り外した後、上記短冊テープ状支持体の上記ベースフィルムを上記キャリアから剥離させて新しい粘着層を有するベースフィルムを上記キャリアに貼り付けるようにしたことを特徴とするICチップの供給方法を提供する。
本発明の第2態様によれば、ICチップの表面にバンプを形成する実装前処理を行ったのち、基板に実装するために上記ICチップを供給するICチップの供給方法において、
上記ICチップを保持するベースフィルムと、上記ベースフィルムを支持する枠状キャリアとを備えて構成する短冊テープ状支持体の上記キャリア内の上記ベースフィルム上に、上記ICチップを保持した状態で実装前処理を上記ICチップに行うようにしたことを特徴とするICチップの供給方法を提供する。
本発明の第3態様によれば、ICチップの表面にバンプを形成する実装前処理を行ったのち、基板に実装するために上記ICチップを供給するICチップの供給方法において、
上記ICチップを保持する粘着層を有するとともにICチップ真空吸引用孔を有するベースフィルムと、上記ベースフィルムを支持する枠状キャリアとを備えて構成する短冊テープ状支持体の上記キャリア内の上記ベースフィルムの上記粘着層上に、上記ICチップを保持した状態で上記ベースフィルムの上記ICチップ真空吸引用孔を通して上記ICチップを真空吸引して上記ICチップを固定保持したのち上記実装前処理を上記ICチップに行うようにしたことを特徴とするICチップの供給方法を提供する。
本発明の第4態様によれば、上記ベースフィルムの上記粘着層上に上記ICチップを保持した状態で上記実装前処理を上記ICチップに行ったのち、上記ICチップを上記ベースフィルムから取り外した後、上記短冊テープ状支持体の上記ベースフィルムを上記キャリアから剥離させて新しい粘着層を有するベースフィルムを上記キャリアに貼り付けるようにした第3態様に記載のICチップの供給方法を提供する。
【0005】
本発明の第5態様によれば、上記実装前処理は、上記ICチップの表面に上記バンプを形成したのち、さらにバンプ形成の良否を検査する処理である第3又は4態様に記載のICチップ供給方法を提供する。
本発明の第6態様によれば、上記実装前処理は、上記ICチップの表面に上記バンプを形成し、該バンプの高さのレベリングを行い、バンプ形成の良否を検査する処理である第3又は4態様に記載のICチップの供給方法を提供する。
本発明の第7態様によれば、第1〜6態様のいずれかに記載のICチップの供給方法により上記実装前処理を行った上記ICチップが供給された後、上記短冊テープ状支持体から上記ICチップを取り外して上記基板に実装する実装処理を行うようにしたICチップの実装方法を提供する。
【0006】
本発明の第8態様によれば、上記実装処理は、表面に上記バンプが形成された上記ICチップの表面を吸着した後、上記ICチップの表裏を反転し、上記基板側に上記ICチップの上記バンプが対向するようにして、上記ICチップの上記バンプを上記基板の電極パッドに接触するように実装するようにした第7態様に記載のICチップの実装方法を提供する。
本発明の第9態様によれば、ICチップの表面にバンプを形成する実装前処理を行ったのち、基板に実装するために上記ICチップを供給するICチップの供給装置において、
上記ICチップを保持する粘着層を有するとともにICチップ真空吸引用孔を有するベースフィルムと、上記ベースフィルムを支持する枠状キャリアとを備えて構成する短冊状テープ支持体の上記キャリア内の上記ベースフィルムの上記粘着層上に、上記ICチップを移載するICチップ移載装置と、
上記キャリア内の上記ベースフィルムの上記粘着層上に上記ICチップを保持した状態で上記実装前処理を上記ICチップに行う実装前処理部とを備えるとともに、
上記実装前処理部は、上記ベースフィルムの上記粘着層上に上記ICチップを保持した状態で上記ICチップに上記実装前処理を行うとき上記ベースフィルムの上記ICチップ真空吸引用孔を通して上記ICチップを真空吸引して上記ICチップを固定保持する真空吸引装置を備えるようにしたことを特徴とするICチップの供給装置を提供する。
【0007】
本発明の第10態様によれば、ICチップの表面にバンプを形成する実装前処理を行ったのち、基板に実装するために上記ICチップを供給するICチップの供給装置において、
上記ICチップを保持する粘着層を有するとともにICチップ真空吸引用孔を有するベースフィルムと、上記ベースフィルムを支持する枠状キャリアとを備えて構成する短冊状テープ支持体の上記キャリア内の上記ベースフィルムの上記粘着層上に、上記ICチップを保持した状態で上記実装前処理を上記ICチップに行う実装前処理部を備えるとともに、
上記実装前処理部は、上記ベースフィルムの上記粘着層上に上記ICチップを保持した状態で上記ICチップに上記実装前処理を行うとき上記ベースフィルムの上記ICチップ真空吸引用孔を通して上記ICチップを真空吸引して上記ICチップを固定保持する真空吸引装置を備えるようにしたことを特徴とするICチップの供給装置を提供する。
【0008】
本発明の第11態様によれば、上記実装前処理部での上記実装前処理は、上記ICチップの表面に上記バンプを形成したのち、バンプ形成の良否を検査する処理である第9又は10の態様に記載のICチップの供給装置を提供する。
本発明の第12態様によれば、上記実装前処理部での上記実装前処理は、上記ICチップの表面に上記バンプを形成したのち、該バンプの高さのレベリングを行い、バンプ形成の良否を検査する処理である第9又は10の態様に記載のICチップの供給装置を提供する。
本発明の第13態様によれば、第9〜12のいずれかの態様に記載のICチップの供給装置により上記ICチップに上記実装前処理部で上記実装前処理を行った後、上記短冊テープ状支持体から上記ICチップを取り外して上記基板に実装する実装部を備えるようにしたICチップの実装装置を提供する。
【0009】
本発明の第14態様によれば、上記実装部では、表面に上記バンプが形成された上記ICチップの裏面を吸着して上記基板側に上記ICチップの表面が対向するようにして、上記ICチップのバンプを上記基板の電極パッドに接触するように実装するようにした第13の態様に記載のICチップの実装装置を提供する。
本発明の第15態様によれば、第9〜12のいずれかの態様に記載のICチップの供給装置の上記実装前処理部により、上記ICチップを上記ベースフィルムの上記粘着層上に保持した状態で上記実装前処理を上記ICチップに行ったのち、上記ICチップを上記ベースフィルムから取り外した後、
上記短冊テープ状支持体の上記ベースフィルムを上記キャリアから剥離させて新しい粘着層を有するベースフィルムを上記キャリアに貼り付けるベースフィルム剥離貼付け装置をさらに備えるようにした第13又は14の態様に記載のICチップの実装装置を提供する。
【0012】
本発明の第16態様によれば、ICチップを保持するベースフィルムと上記ベースフィルムを支持するキャリアとを備えて構成し、かつ、上記ベースフィルムは、該ベースフィルム上に配置されかつ上記ICチップを保持する粘着層を有するとともにICチップ真空吸引用孔を有する短冊テープ状支持体は、複数の上記短冊テープ状支持体を互いに所定間隔をあけて積み重ねて収納するマガジンストッカーに収納可能なものであって、上記実装前処理と実装処理において、それぞれ、上記短冊テープ状支持体を短冊テープ状支持体供給用マガジンストッカーから取り出して各処理を行ったのち、上記短冊テープ状支持体を短冊テープ状支持体収納用マガジンストッカーに収納するようにした第7又は8の態様に記載のICチップの実装方法を提供する。
本発明の第17態様によれば、ICチップを保持するベースフィルムと上記ベースフィルムを支持するキャリアとを備えてそれぞれ構成し、かつ、上記ベースフィルムは、該ベースフィルム上に配置されかつ上記ICチップを保持する粘着層を有するとともにICチップ真空吸引用孔をそれぞれ有する複数の短冊テープ状支持体を互いに所定間隔をあけて積み重ねて収納するマガジンストッカーを複数備えて、上記実装前処理部と実装部において、それぞれ、上記短冊テープ状支持体を短冊テープ状支持体供給用として一方のマガジンストッカーから取り出して各部で各処理を行ったのち、上記短冊テープ状支持体を短冊テープ状支持体収納用として他方のマガジンストッカーに収納するようにした第13又は14の態様に記載のICチップの実装装置を提供する。
本発明の第18態様によれば、ICチップを保持するベースフィルムと上記ベースフィルムを支持するキャリアとを備えて構成し、かつ、上記ベースフィルムは、該ベースフィルム上に配置されかつ上記ICチップを保持する粘着層を有するとともにICチップ真空吸引用孔を有する短冊テープ状支持体を使用するようにした第7又は8の態様に記載のICチップの実装方法を提供する。
【0013】
本発明の第19態様によれば、ICチップを保持するベースフィルムと上記ベースフィルムを支持するキャリアとを備えて構成し、かつ、上記ベースフィルムは、該ベースフィルム上に配置されかつ上記ICチップを保持する粘着層を有するとともにICチップ真空吸引用孔を有する短冊テープ状支持体を使用するようにした第13〜15のいずれかの態様に記載のICチップの実装装置を提供する。
本発明の第20態様によれば、ICチップの表面にバンプを形成する実装前処理を行ったのち、基板に実装するために上記ICチップを供給するICチップの供給方法において、
ベースフィルム上にダイボンディング用ペーストを介して上記ICチップがダイボンディングされて構成する短冊テープ状支持体の上記ベースフィルム上に、上記ICチップを保持した状態で上記実装前処理を上記ICチップに行うことを特徴とするICチップの供給方法を提供する。
本発明の第21態様によれば、ICチップの表面にバンプを形成する実装前処理を行ったのち、基板に実装するために上記ICチップを供給するICチップの供給装置において、
上記ベースフィルム上にダイボンディング用ペーストを介して上記ICチップをダイボンディングして上記短冊テープ状支持体を製造するダイボンディング装置と、
上記短冊テープ状支持体の上記ベースフィルム上に上記ICチップしがダイボンディングされた状態で上記実装前処理を上記ICチップに行う実装前処理部とを備えるようにしたことを特徴とするICチップの供給装置を提供する。
本発明の第22態様によれば、上記短冊テープ状支持体から、上記実装前処理後の上記ICチップを取り出すとき、上記短冊テープ状支持体を切り取るようにした第20の態様に記載のICチップの供給方法を提供する。
本発明の第23態様によれば、上記短冊テープ状支持体から上記実装前処理後の上記ICチップを取り出すICチップ取り出し装置として短冊テープ状支持体切り取り装置をさらに備える第21の態様に記載のICチップの供給装置を提供する。
本発明の第24態様によれば、上記ベースフィルムの切り取り方法は、レーザ照射により上記短冊テープ状支持体を焼き切る第22の態様に記載のICチップの供給方法を提供する。
【0014】
本発明の第25態様によれば、上記ベースフィルムの切り取り装置は、レーザ照射により上記短冊テープ状支持体を焼き切るレーザ照射装置である第23の態様に記載のICチップ供給装置を提供する。
本発明の第26態様によれば、上記ベースフィルムの切り取り方法は、カッターにより上記短冊テープ状支持体を切断する第22の態様に記載のICチップの供給方法を提供する。
本発明の第27態様によれば、上記ベースフィルムの切り取り装置は、上記短冊テープ状支持体をカッターで切断するカッター装置である第23の態様に記載のICチップの供給装置を提供する。
本発明の第28態様によれば、上記ベースフィルムの切り取り方法は、打ち抜き用金型による打抜きである第22の態様に記載のICチップの供給方法を提供する。
本発明の第29態様によれば、上記ベースフィルムの切り取り装置は、上記短冊テープ状支持体を打ち抜く打ち抜き用金型である第23の態様に記載のICチップの供給装置を提供する。
本発明の第30態様によれば、上記短冊テープ状支持体の上記ベースフィルムは金属製である第1〜6,20,22,24,26,28のいずれかの態様に記載のICチップの供給方法を提供する。
【0015】
本発明の第31態様によれば、上記短冊テープ状支持体の上記ベースフィルムは金属製である第9〜12,21,23,25,27,29のいずれかの態様に記載のICチップの供給装置を提供する。
本発明の第32態様によれば、上記粘着層は熱軟化性樹脂又は紫外線軟化性樹脂から構成し、上記ICチップを上記粘着層から取り出す前に、上記粘着層を加熱又は紫外線照射して上記粘着層を軟化させてその粘着力を低下させる第1,3〜6,20,22,24,26,28のいずれかの態様に記載のICチップの供給方法を提供する。
本発明の第33態様によれば、上記粘着層は熱軟化性樹脂又は紫外線軟化性樹脂から構成し、上記ICチップを上記粘着層から取り出す前に、上記粘着層を加熱又は紫外線照射して上記粘着層を軟化させてその粘着力を低下させる第9〜12,21,23,25,27,29のいずれかの態様に記載のICチップの供給装置を提供する。
本発明の第34態様によれば、ICチップを保持するベースフィルムと上記ベースフィルムを支持するキャリアとを備えて構成し、かつ、上記ベースフィルムは、該ベースフィルム上に配置されかつ上記ICチップを保持する粘着層を有するとともにICチップ真空吸引用孔を有するとともに、上記キャリアの開口の真ん中付近に補強用支柱を形成する短冊テープ状支持体を提供する。
上記目的を達成するために、本発明は、ICチップを収納部材である短冊テープ状支持体から取り出すことなく、短冊テープ状支持体に収納された状態で、実装前処理などを行うように構成する。
上記構成によれば、実装前処理工程において、短冊テープ状支持体からICチップを取り外すことなく、短冊テープ状支持体にICチップを保持した状態でバンプ形成工程などの実装前処理を行うことができるため、実装工程前においてトレーなどからICチップを取り外すとき及び再び保持させるときにICチップに生じていた損傷を確実に防止することができるとともに、取り外し作業及び保持し直し作業用の装置が不要となる。また、実装前処理工程でICチップをトレーなどから取り外したり、保持させたりする工程が省略でき、ICチップの実装工程全体のタクトを短くすることができる。
【0016】
また、従来トレーにICチップを収納する場合には、トレーの収納凹部はICチップが不用意に移動しないようにICチップの大きさに対応させた大きさとなっているため、ICチップの大きさが異なると、その大きさに対応したトレーを用意しなければならなかった。しかしながら、本発明では、短冊テープ状支持体ではそのICチップの収納用の開口を種々のICチップの最大寸法以上とすることにより、大きさの異なるICチップに対しても1種類の短冊テープ状支持体があれば保持可能であり、汎用性の高いものとなる。よって、従来の問題を解消することができる。
また、短冊テープ状支持体に汎用性を持たせた場合において、短冊テープ状支持体の例えば粘着層などの保持層により開口内のICチップを保持させるようにすれば、開口の大きさがICチップの大きさより大きくてもICチップが開口内で不用意に移動することがなく、ICチップが損傷するのを防止することができる。
【0017】
また、ICチップが小さなものでは、各処理工程においてICチップを真空吸引するとき、ICチップに対向してICチップを吸引できる真空吸引孔の数が少なくなり、ICチップの吸引保持力が小さいといった問題があるが、短冊テープ状支持体のベースフィルムに粘着層を備えてその粘着層の粘着力を大きくすれば、吸引保持力の不足分を補うこともできる。
また、実装前処理工程で、バンプ形成後にバンプの高さのレベリングを行うとき、ICチップ自体に反りがある場合には、バンプのレベリングが不均一になる傾向があったが、短冊テープ状支持体にICチップを保持した状態でレベリングを行えば、レベリング時に短冊テープ状支持体及びICチップに押圧力が作用したとき、ICチップの反りを短冊テープ状支持体のベースフィルムなどで吸収することができ、レベリングの精度をより向上させることができる。
また、短冊テープ状支持体から、短冊テープ状支持体の一部とICチップとを一体的に取り出すようにすれば、実装時の一例としてのフリップチップボンディングでの接合状態を良好にすることができるとともに、短冊テープ状支持体からICチップを取り出すときにICチップが万が一にでも損傷することが効果的に防止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明にかかる実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0019】
以下に、本発明の種々の実施形態にかかるICチップの供給方法、ICチップの供給装置、ICチップの実装方法、ICチップの実装装置、及び短冊テープ状支持体を図面に基づいて詳細に説明する。
本発明の第1実施形態にかかるICチップの供給及び実装方法は、図1に示すように、通常、ICチップが入荷した状態から、すなわち、多数のICチップ2を有するウェーハ1を収納するウェーハ収納ケース13から、又は、多数のICチップ2を収納するトレー3又は4から、図2,図3(B),図3(C)に示すように、ICチップ2を短冊テープ状支持体5に1個ずつ順に複数個保持させる。この明細書では、このように短冊テープ状支持体5にICチップ2を保持する処理を「ICチップテーピング」又は単に「テーピング」と称する。このように複数個のICチップ2を保持した短冊テープ状支持体5をマガジンストッカー6(図3(A))に複数枚収納する。このようにICチップ2がマガジンストッカー6に収納された短冊テープ状支持体5に収納された状態で、ICチップテーピング工程から実装前処理工程にマガジンストッカー6を搬送する。次いで、各工程においては、マガジンストッカー6から短冊テープ状支持体5を一枚ずつ順次取り出し、短冊テープ状支持体5にICチップ2が保持された状態で、短冊テープ状支持体5上のICチップ2にバンプボンディングなどの実装前処理を行う。その後、短冊テープ状支持体5からICチップ2を1個ずつ取り出して基板100に実装する(図2参照)。
まず、以下の各実施形態で使用される上記短冊テープ状支持体5の構造について説明する。
【0020】
短冊テープ状支持体5は、図1,図3(B),(C)に示すように、テープ状ベースフィルム5aと、該ベースフィルム5a上に配置されかつICチップ2を保持する保持層の例としての粘着層5bと、テープ状ベースフィルム5aを支持する枠状の金属キャリア5cとを備えて構成している。上記ベースフィルム5a及び粘着層5bは、上記粘着層5b上に上記ICチップ2を保持した状態で上記ICチップ2に実装前処理のバンプボンディング時にICチップ2を固定するため真空吸引する際、上記ベースフィルム5a及び粘着層5bを通して、粘着層5bに接触している上記ICチップ2の裏面を真空吸引して上記ICチップ2を所定位置に固定保持可能な程度の通気性及び厚さをそれぞれ有するものであってもよいし、ベースフィルム5aは通気性が無くてもよい。
【0021】
上記ベースフィルム5aは、ポリイミドなどの樹脂から構成されることが好ましく、実装前処理工程で、短冊テープ状支持体5のICチップ2を高温まで加熱する場合には、耐熱性のあるものが好ましい。また、ベースフィルム5aは、実装前処理工程でICチップ2を粘着層5bに保持した状態で実装前処理を円滑に行うことができる程度の剛性が必要である。すなわち、例えば、バンプ形成工程でのレベリング時に圧力が作用しても損傷しない程度の剛性は必要である。また、図示しないが、ベースフィルム5aに多数の孔を形成することにより所定の通気性を確保して、各処理工程での真空吸引のとき、これらの孔を利用してICチップ2をより確実に吸引できるようにしてもよい。また、ベースフィルム5aは、上記特性を満たすことを条件としてリサイクル性を考慮して金属製で構成してもよい。さらに、粘着層5bをベースフィルム5aとともに金属キャリア5cから取り外して新たな粘着層5bを有するベースフィルム5aを金属キャリア5cに取り付けるとき、ベースフィルム5aを金属キャリア5cから剥がしやすくするため、ベースフィルム5aの少なくとも一端好ましくは両端を金属キャリア5cから露出させるのが好ましい。
【0022】
上記粘着層5bは、各工程間での搬送中及びテーピング工程及び実装前処理工程中でも、その上にICチップ2を保持し続けることができる程度の粘着力を有する一方、実装工程では、ノズルによりICチップ2を吸着して短冊テープ状支持体5から取り出すときには、円滑に粘着層5bからICチップ2が取り外せる程度の粘着力を有するようにする。粘着層5bは、ベースフィルム5a上に大略均一の厚さで全面に形成するのが好ましいが、ICチップ2の上記したような保持が可能であれば、ドット状やストライプ状などの任意のパターンに形成してもよい。ICチップ2を保持するための粘着層5bの粘着力は、テーピング工程及び実装前処理工程でベースフィルム5aを通してICチップ2を十分に真空吸引できる場合には、短冊テープ状支持体5を搬送させたりマガジンストッカー6に収納して搬送などするときにICチップ2が粘着層5bから外れない程度まで粘着力を弱くすることも可能である。また、実装工程での粘着層5bの粘着力を低下させるため、粘着層5bとして熱軟化性樹脂や紫外線軟化性樹脂などから構成し、実装工程で吸着ノズル44によりICチップ2をICチップ供給装置40から取り出す前に、粘着層5bを加熱又は紫外線照射などして粘着層5bを軟化させてその粘着力を低下させるようにしてもよい。
【0023】
さらに、短冊テープ状支持体5に剛性を付与する金属キャリアテープとして金属キャリア5cを配置し、かつ、該金属キャリア5cは、上記ICチップ2を上記粘着層5bに保持させるための開口5dを配置するようにしている。この金属キャリア5cは、粘着層5bの粘着力を利用して粘着層5bの上に配置してもよい。しかしながら、粘着層5bを金属キャリア5cの開口5dに対向するベースフィルム5aの中央部分にのみ形成し、両端部ではベースフィルム5aと金属キャリア5cとを熱圧着又は粘着層5bより強力な固着力を有する接着層を形成してこの接着層により固着するようにしてもよい。一例としては、金属キャリア5cを1.6mm程度とするとき、粘着層5bとベースフィルム5の合計厚みが0.12〜0.15mm程度とするのが好ましい。金属キャリア5cの開口5dの大きさは、種々の大きさのICチップ2をその中に一列又は複数列に収納保持できるように、短冊テープ状支持体5に保持すべき最大のICチップ2の大きさより若干大きいものにすれば全てのICチップ2に対応することができる。例えば、開口5d内に短冊テープ状支持体5の幅方向に2個のICチップ2を並べて配置し、2個のICチップ2を保持できるようにすることもできる。開口5dの寸法としては、例えば25mm角の大きい正方形のICチップ2から0.2〜0.3mm角の正方形の小さなICチップ2までのICチップ2を短冊テープ状支持体5に保持させるとき、25mm角よりも大きい開口5dにすれば、いずれの種類のICチップ2でも1つの短冊テープ状支持体5に保持することができ、1種類の短冊テープ状支持体5により、25mm角のICチップ2を保持するために製造した短冊テープ状支持体5を0.2mm角のICチップ2を保持するために使用することができて、短冊テープ状支持体5に汎用性をもたらすことができる。また、25mm角のICチップ2を保持するために使用した短冊テープ状支持体5を実装工程終了後に回収して、0.2mm角のICチップ2を保持するために再使用することができ、短冊テープ状支持体5に汎用性をもたらすことができる。金属キャリア5cの材質としては、150℃程度でのバンプ形成を行うことができるために200℃以上の耐熱性を必要とし、かつ、剛性、耐久性を考慮して、リードフレームと同様な材質、例えば、ステンレス鋼が好ましい。
【0024】
また、図3(D)に示すように、金属キャリア5cの開口5dの真ん中付近に補強用支柱5eを形成して、金属キャリア5cを補強するようにしてもよい。
また、図3(E)に示すように、粘着層5bの両端部5fの粘着力を他の部分よりも強くして、短冊テープ状支持体5の数回の使用に粘着力が耐えるようにしてもよい。
【0025】
上記トレー3などからICチップ2を上記短冊テープ状支持体5に保持させるテーピング工程及びテーピング装置101を図4,図5に示す。図中、6bはICチップ2を保持させるための短冊テープ状支持体5を収納した供給マガジンストッカーであり、モータなどの駆動装置11aの駆動によりネジ軸11bなどが回転して下方向に所定ピッチずつ駆動される送り爪11に係合保持されている。6aはICチップ2を保持した後の短冊テープ状支持体5を収納する収納マガジンストッカーであり、モータなどの駆動装置12aの駆動によりネジ軸12bなどが回転して下方向に所定ピッチずつ駆動される送り爪12に係合保持されている。60は短冊テープ状支持体5を供給マガジンストッカー6bから収納マガジンストッカー6aに向けて移動させるとき、短冊テープ状支持体5を上下から把持して持ち上げたのち所定位置まで移動させる送りユニット、61は短冊テープ状支持体5の下面に貼り付けられた古い粘着層5bをベースフィルム5aとともに金属キャリア5cから剥がすテープ剥離ユニット、62は送りユニット60の下方に配置されて各短冊テープ状支持体5の下面に新しい粘着層5bを有するベースフィルム5aを、剥離紙から剥離させつつ又は剥離紙が無い場合にはそのまま、金属キャリア5cに貼り付けるテープ貼付ユニットである。8は供給マガジンストッカー6bから供給された短冊テープ状支持体5を安定して収納マガジンストッカー6aに向けて走行させる
ためのレールである。
【0026】
なお、11c,12cはそれぞれマガジンストッカー6b,6aを上下方向に案内するための枠状の案内部材である。図6(A),(B)にこの案内部材11c,12cについて詳細に説明する。案内部材11c,12cは同一の案内装置400により構成される。案内装置400は、大略コ字状の案内枠401内にマガジンストッカー6を上下方向に移動可能に収納し、マガジンストッカー6の底面を2本の支持アーム407で支持する。この2本の支持アーム407は、可動板406に固定され、この可動板406のナット部405に、案内枠401の背面に上下方向沿いに立設したネジ軸404がねじ込まれている。このネジ軸404はモータ402の回転により正逆回転駆動されることにより、ネジ軸404に螺合されたナット部405を有する可動板406の2本の支持アーム407が上下動して、マガジンストッカー6を案内枠401で案内されつつ上下方向に移動させる。なお、403は可動板406の上下動を案内する案内ロッドである。案内枠401内にマガジンストッカー6を挿入する場合、まず、所定枚数の短冊テープ状支持体5が所定間隔を置いて収納保持されたマガジンストッカー6を案内枠401内に上端側から下向きに挿入して、2本の支持アーム407で支持する。そして、所定ピッチずつモータ402の回転駆動により可動板406を下降させつつ、短冊テープ状支持体5を一枚ずつ搬送チャック9aでマガジンストッカー6内から搬送する。マガジンストッカー6内の全ての短冊テープ状支持体5を搬送し終えると、案内枠401内から空のマガジンストッカー6が下方に離脱した状態となり、この状態でマガジンストッカー押圧シリンダ410で空のマガジンストッカー6が一対の搬入レール409上に押出される。空のマガジンストッカー6が、一対の搬入レール409間の先端に配置されたマガジンストッカー検出センサー411で検出されると、この空のマガジンストッカー6を運搬装置で運搬する。なお、415は案内枠401内に1つのマガジンストッカー6を使用中に新たな別のマガジンストッカー6を上から挿入したのち、下側のマガジンストッカー6を取り出すとき、上側のマガジンストッカー6を一時的に保持して下側のマガジンストッカー6の取り出しを妨げないようにするマガジンストッカー分離用シリンダである。
【0027】
一方、送りユニット60は、図7に示すように、支持ベース60a上に、所定間隔をあけてレール8沿いに3台設けられており、以下に記載するように、モータなどの駆動装置の駆動により、上下一対の把持チャック60qで短冊テープ状支持体5を一枚ずつ把持して間欠的に送るようにしている。3台の送りユニット60の大略L字状のベース60e,60f,60gは、横バー60hにより互いに固定されて、同期して一体的にレール8沿いに進退移動可能に直進ガイド60iにより案内支持されている。ベース60e,60f,60gのうちの1つのベース60eには、支持ベース60a上のレール8沿いに延在するネジ軸60cに螺合するナット60dを有している。ネジ軸60cは、モータ60bにより正逆回転駆動され、このネジ軸60cの正逆回転により、ネジ軸60cに螺合するナット60dをレール8沿いに進退させて、ナット60dに連結されたベース60eと横バー60hで一体的に連結された他の2つのベース60f,60gとが、直進ガイド60iの案内により、一体的に進退する。60j,60m,60kはそれぞれナット60dの後端位置、ナット60dの先端位置、ナット60dの後端位置と先端位置との中間でかつ先端位置に向かってナット60dが移動するときに減速を開始する減速開始位置を検出するセンサーである。
【0028】
一方、各ペースにおいては、バネ60rにより常時は開き状態に保持される上下一対の側面L字状の把持チャック60qを上下動可能に備えている。各ベースに固定されたシリンダ60nの駆動によりピストンを上昇させると、レバー60oが支点60v回りに時計方向に回転してレバー60oの両端にロッド60pでそれぞれ連結された上下一対の把持チャック60qが互いに接近して、短冊テープ状支持体5をレール8から持ち上げて把持する。その後、モータ60bによるネジ軸60cの例えば正回転により、ネジ軸60cに螺合するナット60dを介して、ベース60e,60f,60gが、直進ガイド60iの案内により、例えば後端側から先端側に一体的に進む。このとき、制御装置160の制御により、先端位置検出センサー60jと減速開始位置検出センサー60kとの間ではある程度高速でベースが移動し、減速開始位置検出センサー60kと後端位置検出センサー60mの間では上記速度より小さな減速された速度で移動するようにしている。この結果、3つのベース60e,60f,60gにそれぞれ支持された3つの把持チャック60qにより把持された3枚の短冊テープ状支持体5を同期して同時に送ることができる。後端位置検出センサー60mにより後端位置が検出されるまでの所定距離だけ送った後、各ベースに固定されたシリンダ60nの逆駆動によりピストンを下降させると、レバー60oが支点60v回りに反時計方向に回転してレバー60oの両端にロッドでそれぞれ連結された上下一対の把持チャック60qが互いに離れる方向に移動して、短冊テープ状支持体5をレール8上に載置する。その後、モータ60bによるネジ軸60cの逆回転により、ネジ軸60cに螺合するナット60dを介して、ベース60e,60f,60gが、直進ガイド60iの案内により、例えば先端側から後端側に一体的に後退する。このようにして、レール8沿いに配置された例えば3枚の短冊テープ状支持体5を間欠的に送ることができる。なお、シリンダ60nの駆動及びモータ60b等の駆動は制御装置160で制御されている。
また、テープ剥離ユニット61は、供給マガジンストッカー6bから送り出される短冊テープ状支持体5の搬送方向前方側に設置されていて、短冊テープ状支持体5の下面に貼付られた古い粘着層5bを剥がし、剥がした粘着層5bを巻き取るユニットである。
【0029】
テープ貼付ユニット62は、ICチップ2を短冊テープ状支持体5に保持させる位置の下方に設置され、ICチップ2を保持させるとき、又はその前にテープ状の粘着層5bを短冊テープ状支持体5の下面に貼付けるユニットである。
搬送チャック9aは、図8に示すような構成となっている。すなわち、搬送チャック9aを必要とする装置のフレームなどに固定される固定ブラケット9gにモータ9を固定し、モータ9の回転軸の先端にレバー9bを固定する。固定ブラケット9gに固定されたコ字状の案内筒9d内を、搬送チャック9aの基端が摺動可能に取り付けるとともに、固定ブラケット9gと搬送チャック9aの基端との間にバネ9hを設けて、案内筒9dで移動案内されつつバネ9hの付勢力により搬送チャック9aを図8の左下方向に移動してストッパ9jで規制される先端位置まで移動可能に付勢する。モータ9の回転軸が例えば時計方向に大略90度回転すると、回転軸の先端のレバー9bが回転軸の中心軸回りに90度回転し、レバー9bの先端でベアリング9cを後方に移動させる。このとき、ベアリング9cを備えた搬送チャック9aはその基端が案内筒9dで移動案内されつつ後端位置まで移動させる。搬送チャック9aの先端位置と後端位置は、それぞれ、搬送チャック9aの一部が先端側及び後端側の光センサー9e,9fの発光素子と受光素子との間を通過することにより検出することができる。従って、後端位置に搬送チャック9aが位置したことを光センサー9fが検出すると、モータ9の駆動を停止する。よって、モータ9の回転軸に固定されたレバー9bにより搬送チャック9aの移動が規制されている搬送チャック9aの後端位置で、搬送チャック9aが搬送待機させられる。そして、短冊テープ状支持体5を搬送するとき、モータ9を駆動させて回転軸を介してレバー9bを初期位置まで反時計方向に回転させると、バネ9hの付勢力によりゆっくりと搬送チャック9aが後端位置から先端位置まで移動する。これにより、搬送チャック9aの先端で短冊テープ状支持体5の一端を押して、短冊テープ状支持体5を所定ピッチずつ搬送させることができる。なお、モータ9は上記制御装置160により駆動制御されている。
【0030】
10はウェーハ1を載置する載置台である。この載置台10は、図4に示すように、XYテーブルであり、Xテーブル10aはモータなどの駆動装置10bにより短冊テープ状支持体5の走行方向と平行なX軸方向に往復運動され、Yテーブル10cはモータなどの駆動装置10dにより短冊テープ状支持体5の走行方向と直交する方向、言い換えれば、X軸方向と直交する方向であるY軸方向に往復運動される。7はウェーハ1からICチップ2を1個ずつ吸着するノズル7aを有するICチップ搬送部である。このICチップ搬送部7は、図4に示すように、モータなどの駆動装置7bによりノズル7aを上下動及び回転させるとともに、ノズル7aと駆動装置7bをY軸方向沿いに移動ユニット7eの案内により、該移動ユニット内のモータなどの駆動装置によりY軸方向にのみ往復運動するようにしている。一方、載置台10はXYテーブルによりX軸及びY軸の両方向に移動可能となっているため、載置台10が適宜XY軸方向に移動することにより、載置台10上のICチップを総てノズル7aで吸着できるようになっている。63は制御装置であり、ICチップ搬送部7の上下動用及び回転用駆動装置7b及びY軸方向移動用駆動装置、上下ピッチ駆動軸11b,12bの駆動装置11a,12a、載置台10の駆動装置10b,10d、テープ剥離ユニット61、テープ貼付ユニット62などの駆動を制御する。このテーピング装置101では、搬送チャック9aの間欠的な送りにより供給マガジンストッカー6bから短冊テープ状支持体5をレール8に供給する。このように短冊テープ状支持体5が一枚ずつ供給マガジンストッカー6bからレール8に供給されるとき、レール8に沿って複数配置された短冊テープ状支持体送りユニット60の同期駆動により、例えば、レール8に載置されている短冊テープ状支持体5がそれぞれ一旦把持されてレール8から持ち上げられレール8沿いに供給マガジンストッカー6bから収納マガジンストッカー6aに向けて所定距離だけ搬送され、再びレール8上に送りユニット60により保持される。供給マガジンストッカー6bから短冊テープ状支持体5が一枚レール8上に送り出される度にレール8上の短冊テープ状支持体5が一枚だけ短冊テープ状支持体送りユニット60により収納マガジンストッカー6a内に収納される。一方、短冊テープ状支持体5は、上記送りユニット60によりレール8の表面に間欠的に保持されるとともに、ICチップ搬送部7の駆動に基づき、ノズル7aによりウェーハ1からICチップ2を1個ずつ吸着してレール8上の保持された短冊テープ状支持体5の所定位置まで搬送し、吸着したICチップ2を短冊テープ状支持体5の接着層5b上に保持させる。ICチップ2が保持された短冊テープ状支持体5は所定ピッチ毎に間欠的に移動させられて最終的には収納マガジンストッカー6aに収納される。このようにして、短冊テープ状支持体5に所定間隔毎に保持されたICチップ2は、短冊テープ状支持体5が収納マガジンストッカー6aに収納された状態で実装前処理工程に搬送される。
なお、図5において、200はトレー3上のICチップ2の有無などを認識するための認識カメラ、201は1個のICチップ2をトレー3から上方に突き上げてノズル7aで吸着しやすくするための突き上げピンである。
【0031】
この実施形態では、実装前処理の例として、バンプ形成装置102によるバンプ形成工程について説明する。この実装前処理工程では、図2,9,10に示すように、ICチップ2のパッド2aに金などからなるバンプ20をバンプボンディング装置25で形成したのち、1個のICチップ2に形成されたすべてのバンプ20のICチップ2の表面(実装面)からの高さをレベリングユニット30でレベリングして大略均一な高さとしたのち、バンプ20がICチップ2のパッド2aに形成されているか否か、バンプ20がICチップ2のバンプ形成位置であるパッド2aの外側にはみ出していないか否かなどのバンプ形成の良否検査を行う。バンプ形成に合格したICチップ2は、実装工程に搬送される。この実装前処理工程を行うバンプ形成装置102では、テーピング工程から搬送されてきたICチップ2を保持した短冊テープ状支持体5を収納したマガジンストッカー6を供給マガジンストッカー6cとして、搬送チャック9aの間欠的な送りと同期する送りユニット60の駆動によりICチップ2を保持した短冊テープ状支持体5をバンプ形成位置、レベリング位置・検査位置にそれぞれ搬送して位置決めし、最終の収納マガジンストッカー6dに収納される。バンプボンディング装置25はバンプボンディングヘッド26の先端のキャピラリ27より金製のバンプ形成用線材を供給してキャピラリ27の先端でボール部を一旦形成したのち、超音波振動を利用しつつ、図12に示すように、レール8の下方に設けられカートリッジヒータ28aを内蔵したヒートブロック28上に、真空吸引装置28bによる真空吸引などにより短冊テープ状支持体5が間欠的に固定されるとともに熱電対28cにより温度調節制御されるカートリッジヒータ28aで加熱された短冊テープ状支持体5上のICチップ2のパッド2aにバンプ20を形成する。このとき、短冊テープ状支持体5の金属キャリア5cがカートリッジヒータ28aで加熱されて熱変形しないように、金属キャリア5cを加熱せず金属キャリア5cの開口5d内に対応するベースフィルム5aの該当部分を加熱するのが好ましい。1つのICチップ2にバンプ20の形成が完了する毎に搬送チャック9aの間欠送りにて、ICチップ2に形成されたバンプ20がレベリング装置30に短冊テープ状支持体5を介して送られ、レベリング装置30に、真空吸引装置30bにより真空吸着されて保持される。そして、上下のプレス盤30a,30dによりICチップ2に形成された全てのバンプ20に押圧力を加えてバンプ20の先端を若干押し潰し、ICチップ2の表面からのバンプ20の高さを大略均一にする。例えば、バンプ20の高さが50〜60μmとなりバラツキのある状態から、バンプ20の高さを45±2μmに揃える。その後、搬送ユニット60の間欠送りにより、レベリングされたバンプ20を有するICチップ2がバンプ形成良否検査装置31に短冊テープ状支持体5を介して送られる。この検査装置31では、CCDカメラ31aにより、ICチップ2の上方から平面的にバンプ20の形状及び位置が検査される。すなわち、各バンプ20がICチップ2のバンプ20を形成すべきパッド2aに形成されているか否か、パッド2aの外側にはみ出していないか否か、などが検査される。ここで、不適切なバンプ20があると判断されたICチップ2は、図11に示されるICチップ取り出し装置17により、短冊テープ状支持体5から取り外されるか、又は図13に示されるバッドマーク塗布装置430により、バッドマーク440をつける。なお、図10ではバンプ形成良否検査装置31を省略して図示している。
【0032】
ICチップ取り出し装置17は、図11に示すように、検査装置31の下流側に配置され、短冊テープ状支持体5の走行方向と平行なX軸方向沿いに、モータなどの駆動装置17cの駆動により、支持アーム17gがX軸ユニット17d沿いに移動し、支持アーム17gに支持されたY軸ユニット17eに吊り支持された吸着ノズル17aがモータなどの駆動装置17fの駆動により、Y軸方向沿いに往復移動する。吸着ノズル17aは、モータなどの駆動装置17bにより上下動するように駆動される。よって、短冊テープ状支持体5上の不適切なICチップ2を吸着ノズル17aにより吸着して短冊テープ状支持体5から取り出したのち、不適切チップ回収部18内に不適切なICチップ2を回収するようにしている。このICチップ取り出し装置17の各駆動装置17b,17c,17fの駆動は、検査装置31での検査結果に基づき、上記制御装置162により制御される。
【0033】
このようにICチップ取り出し装置17でICチップを取り除く代わりに、図13に示されるバッドマーク塗布装置430が検査装置31の下流に配置され、シリンダ等の駆動装置18aにてマーキングペン18bを上下させて不適切なICチップ2に例えば黒又は赤色の×印のバッドマーク440をマーキングするようにしてもよい。検査装置31での検査結果に基づき、上記制御装置162の制御により、バッドマーク塗布装置430を駆動して不適切なICチップ2にバッドマーク440を自動的にマーキングすることができる。なお、上記した各制御装置及び後記する制御装置は互いに必要に応じて必要な情報を適宜入力又は出力して、全体として適切な動作が行えるようにしている。 一方、検査に合格したバンプ20を有するICチップ2は、短冊テープ状支持体5に保持されたまま収納マガジンストッカー6dに収納される。短冊テープ状支持体5が収納された収納マガジンストッカー6dは実装工程に搬送される。このとき、実装前工程と実装工程とがクリーンルームなどにより隣接して配置されている場合には、そのまま、実装工程に搬送されるが、クリーンルームなどによりつながっておらず、実装工程への搬送の際にICチップ2にゴミなどが付着する恐れがある場合には、マガジンストッカーをパックするなどして搬送するのが好ましい。なお、バンプボンディング装置25のバンプボンディング動作、短冊テープ状支持体5の走行方向と平行なX軸方向の移動用のモータなどの駆動装置25a、X軸方向と直交するY軸方向の移動用のモータなどの駆動装置25bの駆動は、制御装置66により制御される。レベリング装置30の上下プレス盤30a,30dを駆動するモータなどの駆動装置30cの駆動は、制御装置65により制御される。検査装置31の検査動作、CCDカメラ31aのX軸方向及びY軸方向沿いの移動用のモータなど駆動装置31bの駆動は、制御装置64により制御される。 実装機103でICチップ2の実装を行う実装工程では、図15,16に示すように、実装前工程から搬送されてきた短冊テープ状支持体5が収納されたマガジンストッカー6は供給マガジンストッカー6としてICチップ供給装置40にセットされる。このICチップ供給装置40は、モータなどの駆動装置の駆動により短冊テープ状支持体供給部材41aによりマガジンストッカー6から一枚の短冊テープ状支持体5が供給部42に送られる。供給部42においては、カメラ49により、短冊テープ状支持体5のICチップ2を認識し、すなわち、チップの有無又はバッドマークの有無を認識し、バッドマークの無いICチップ2についてのみ位置補正の後、反転装置45の吸着ノズル44で短冊テープ状支持体5から一枚ずつピックアップする。
【0034】
ICチップ2を吸着した吸着ノズル44は、モータ48の駆動により反転装置45が、一挙に又は90度ずつ、最終的に180度回転することにより、下向きから上向きの状態まで回転させられてICチップ2の姿勢を180度変更する。すなわち、ICチップ供給装置40から吸着ノズル44で吸着した状態では、ICチップ2はその実装面である表面が上向きになっており、この表面を吸着ノズル44が吸着している。そして、反転装置45により180度反転されて、吸着ノズル44が上向きになると、ICチップ2の裏面が上向きに向いた状態となり、このICチップ2の裏面を別のノズル46で吸着すると、ICチップ2の表面が下向きに向いた状態となる。この状態で、ノズル46を膜状の導電ペースト皿47に対して昇降させて、ノズル46に吸着されたICチップ2の表面のバンプ20に導電ペーストを付着(転写)させたのち、吸着ノズル44を基板保持装置50に保持された基板100の実装位置の上方まで移動し、ノズル46を下降させて基板100の実装位置にICチップ2を実装する。
【0035】
ノズル46は、モータなどの駆動装置46aにより上下動されるとともに、モータなどの駆動装置46cの駆動により、移動案内ユニット46b沿いに、反転装置45と、導電ペースト皿47と、基板保持装置50との間を移動する。よって、基板100に対して、ノズル46がX軸方向に移動する一方、基板100がモータ50aによりY軸方向に移動することにより、基板100のX軸及びY軸の両方向の所望の位置に実装することができるようにしている。なお、図15には、ノズル46の軌跡を矢印で示す。 ICチップ2が実装された基板100は、高温炉内に搬送されてICチップ2のバンプ20と基板100との間などにある導電ペーストを軟化させたのち、封止用樹脂をICチップ2と基板100との間などに供給し、高温炉でこの封止用樹脂を硬化させて、実装工程を終了する。
【0036】
ICチップ供給装置40の短冊テープ状支持体供給部材41aの駆動、カメラ49による認識動作、上記反転装置45のモータ48及び吸着ノズル44の吸着及び吸着解放動作、ノズル46の吸着及び吸着解放動作、ノズル46の上下動用の駆動装置46a、ノズル移動用の駆動装置46c、基板保持装置50のY軸方向移動用の駆動装置50a等の駆動装置の駆動は、上記他の制御装置と関連して制御動作を行う制御装置67により制御される。
【0037】
上記第1実施形態では、複数のICチップ2を短冊テープ状支持体5に保持させるテーピング工程と、実装前処理工程と、実装工程とのそれぞれにおいて、工程完了時、短冊テープ状支持体5を収納したマガジンストッカーを各工程毎に供給マガジンストッカーとしている。しかしながら、本発明の第2実施形態としては、具体的には図示しないが、供給マガジンストッカーから収納マガジンストッカーに向けて短冊テープ状支持体5を間欠的に走行させつつ、テーピング装置101でテーピング工程を行い、バンプ形成装置102でバンプボンディング、レベリング、バンプ検査の実装前処理工程を行い、実装機103でICチップ2の基板100への実装工程を行うようにしてもよい。これらの工程は通常クリーンルーム内で行う。この場合には、各工程毎に短冊テープ状支持体5を収納・供給操作する必要がなく、かつ、マガジンストッカー搬送時にパッキングなどする必要がなくなる。
【0038】
上記金属キャリア5cの開口5dは、他の工程との関係でICチップ2の大きさより相当大きくしてもよい。例えば、上記実装前処理工程でバンプ20をICチップ2に形成するとき、ICチップ2が小さ過ぎて、吸着ブロック28の吸引穴28aから真空吸引してもICチップ2を吸着ブロック28側に十分に吸着できない場合には、本発明の第3実施形態として図17,18に示すように、枠体の押え具70を金属キャリア5cの開口5d内に挿入できる程度の大きさの開口5dとする。このようにすることにより、押え具70により、ICチップ2の周囲の粘着層5b及びベースフィルム5aをヒートブロックの吸着ブロック28側に押え付けて、押え具70の開口枠の開口70a内のICチップ2を吸着ブロック28で安定して固定保持することができるので、小さいICチップも十分に吸着することができる。なお、粘着層5bにおいて、押え具70により押え付けられる部分は、この部分に他の大きさのICチップ2も載置されない場合には、粘着層5bを形成しないようにするか、又は、押え具70で押え付ける部分に他の大きさのICチップ2が保持される場合には、開口70の中央部分は全面又は細かいドット状に粘着層5bを形成してICチップ2を確実に保持できるようにする一方、押え具70で押え付けられる部分は粗いドット状に形成して粘着力を小さくするようにして、押え具70で押え付けたのち、押え具70を短冊テープ状支持体5から取り外すとき、円滑に取り外すことができるようにしてもよい。
また、本発明の他の実施形態として、上記金属キャリア5cを配置する代わりに、短冊テープ状支持体5に金属キャリア5cと同様な剛性を付与しうる合成樹脂などからなる非金属キャリアを用いてもよい。
【0039】
上記各実施形態によれば、実装前処理工程において、短冊テープ状支持体5からICチップ2を取り外すことなく、短冊テープ状支持体5にICチップ2を保持した状態でバンプ形成工程などの実装前処理を行うことができるため、実装工程前においてトレーなどからICチップ2を取り出すとき及び再び収納させるときにICチップ2に生じていた損傷を確実に防止することができるとともに、取り出し作業及び収納作業用の装置が不要となる。また、実装前処理工程でICチップ2をトレーなどから取り出したり、収納したりする工程が省略でき、ICチップ2の実装工程全体のタクトを短くすることができる。
【0040】
また、従来トレーにICチップを収納する場合には、トレーの収納凹部はICチップが不用意に移動しないようにICチップ2の大きさに対応させた大きさとなっているため、ICチップの大きさが異なると、その大きさに対応したトレーを用意しなければならなかった。しかしながら、上記各実施形態では、金属キャリア5cのある短冊テープ状支持体5では、そのICチップ2の収納用の開口5dを種々のICチップ2の最大寸法以上とすることにより、そのままの状態で、大きさの異なるICチップ2に対しても1種類の短冊テープ状支持体5があれば保持可能であり、汎用性の高いものとなる。よって、従来の問題を解消することができる。また、上記各実施形態のように短冊テープ状支持体5に汎用性をもたせた場合において、短冊テープ状支持体5の粘着層5bにより開口5d内のICチップ2を保持するため、開口5dの大きさがICチップ2の大きさより大きくてもICチップ2が開口5d内で不用意に移動することがなく、ICチップ2が損傷するのを防止することができる。
【0041】
また、ICチップ2が小さなものでは、各処理工程においてICチップ2を真空吸引するとき、ICチップ2に対向してICチップ2を吸引できる真空吸引孔の数が少なくなり、ICチップ2の吸引保持力が小さいといった問題があるが、短冊テープ状支持体5の粘着層5bの粘着力を大きくすれば、吸引保持力の不足分を補うこともできる。
また、実装前処理工程で、バンプ形成後にバンプ20の高さのレベリングを行うとき、ICチップ2自体に反りがある場合には、バンプ20のレベリングが不均一になる傾向があったが、短冊テープ状支持体5にICチップ2を保持した状態でレベリングを行えば、レベリング時に短冊テープ状支持体5及びICチップ2に押圧力が作用したとき、ICチップ2の反りを短冊テープ状支持体5のベースフィルム5aなどで吸収することができ、レベリングの精度をより向上させることができる。
【0042】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施できる。
例えば、実装前処理は、上記バンプ形成に限定されるものではなく、バンプ形成以外の、実装前に必要な他の処理であってもよい。
【0043】
上記第1実施形態及び第2実施形態ではテーピング装置101でテーピング工程を行っているが、本発明の第4実施形態としては、短冊テープ状支持体5であるベースフィルム5aを金属(例えば厚さ数10μm〜100μmのリードフレーム用のアルミニウム又は銅などの金属)とし、まず、ベースフィルム5a上にペースト塗布装置51によりダイボンディング用ペースト(例えば銀バラジウムなど)52を塗布し、次に、上記ペースト52上にICチップ2を載置した後、キュア部53で昇温(例えば銀ペーストで180℃で5分間加熱)させてペースト52を固めるダイボンディング法を用いている(図19及び20)。この方法では、ICチップ2とベースフィルム5aとが完全固定されるため、実装前処理であるバンピングの接合状態が良好になる。また、ベースフィルム5aが金属単層であるため、テープ品質やコストやリサイクルの面で有利である。
【0044】
さらに、この第4実施形態では、ICチップ2をベースフィルム5aから取り出す際、図21に示すように、ICチップ取り出し装置の一例としての切り取り装置の一例のレーザ照射装置54によるレーザ照射を用いて金属のベースフィルム5aを焼き切り、ベースフィルム5aがICチップ2にくっついたままの状態で次の実装工程へ移載される。金属のベースフィルム5aがICチップ2の裏面に接合された状態で実装されることにより、金属のベースフィルム5aがICチップ2の放熱板の役割を果たすことができ、実装後の回路の動作の安定性の向上になる。また、この実施形態によれば、ベースフィルム5aをレーザ照射による焼き切るため、ICチップ2の大きさが異なったり、形状が異なっても、レーザ照射の位置をそれらに対応して変更するだけで容易に対応することができる。
【0045】
また、他の方法としては、本発明の第5実施形態として図22に示すように、ICチップ取り出し装置の一例としての切り取り装置の一例のカッター装置55のカッター56による金属のベースフィルム5aの切断があり、ベースフィルム5aの一部とICチップ2とが一体的に取り出すことができ、上記第4実施形態と同様の効果が得られる。カッター装置55の先端に固定される上記カッター56としては、例えばダイヤモンドカッター等が用いられる。この実施形態によれば、ベースフィルム5aをカッター56で切断するため、ICチップ2の大きさが異なったり、形状が異なっても、カッター56による切断位置をそれらに対応して変更するだけで容易に対応することができる。
【0046】
さらに、他の方法としては、本発明の第6実施形態として図23に示すように、ICチップ取り出し装置の一例としての切り取り装置の一例の打ち抜き用金型57により、ICチップ2とベースフィルム5aの一部とを一体的に打ち抜く打抜き方法があり、上記第4実施形態と同様の効果が得られる。図23において、案内盤128は、金型57の下降によりベースフィルム5aを打ち抜くとき、金型57に対する開口部を有しており、金型57の打ち抜き時に案内盤128が損傷しないようにしている。この実施形態によれば、金型57による打ち抜きのために、ベースフィルム5aの切断速度が他の実施形態より早く行うことができる。
【0047】
図21〜図23において、ICチップ2の移動による移載ミスを防ぐために、ベースフィルム5aを切り取る際に、ベースフィルム5aからICチップ2とベースフィルム5aの一部を残りのベースフィルム5aから完全に切り放すのではなく、残りのベースフィルム5aと一部つながっている部分であるICチップ保持部58を残しておくとよい。なお、図21〜図23では、ICチップ保持部58は1箇所であるが、複数箇所設けてもよい。
図21〜図32では、ICチップをベースフィルム5aの一部とともにベースフィルム5aから切り取った後、ベースフィルム5aの一部とともにICチップ2を移動させているが、移動による移載ミスを防止するため、次工程の実装工程のICチップ2のピックアップ装置(例えば、図14の反転装置45)が、上記切り取り位置まで移動してピックアップするようにしてもよい。
なお、図21,22において、案内盤128は、例えば超硬合金などの剛体が好ましいが、短冊テープ状支持体5の材質などに応じて交換可能として、他の種々の材料のものを使用することができる。
【0048】
図24,25に、上記第4〜6実施形態において、ベースフィルム5aの一部と一体的にICチップ2をベースフィルム5aから切り取ったのち、基板100に実装し、封止樹脂71により封止した状態を示す。図24では、ベースフィルム5aの一部から基板100までの間を総て封止樹脂71で封止する場合を示す。この例では、ICチップ2に固定されているベースフィルム5aの一部を利用して、封止樹脂71を保持することができる。また、図25では、ICチップ2と基板100との間のみ封止樹脂71で封止する場合を示す。図24,25のいずれの場合にも、金属製のベースフィルム5aをICチップ2の上面側に露出して配置しているため、ベースフィルム5aを放熱板として機能させることにより、ICチップ2の放熱効果を向上させることができる。 上記実施形態によれば、リードフレームと大略同様な形状及び厚さに短冊テープ状支持体5を構成すれば、リードフレーム用の搬送装置、把持装置等を転用することができ、特別に搬送装置、把持装置等を設計、製造、又は購入する必要が無い。
【0049】
また、マガジンストッカー6内に短冊テープ状支持体5を収納保持するとき、ICチップ2が短冊テープ状支持体5などに接触しない程度に間隔をあけて互いに離れた状態で収納保持すれば、ICチップ2が短冊テープ状支持体5などに不用意に接触して損傷するといったことが防止できる。よつて、ICチップ2が、単なる薄い平板状のもののみならず、球形や直方体形状などの立体的なものであっても、このように収納保持すれば、ICチップ2が短冊テープ状支持体5などに不用意に接触して損傷するといったことが防止できる。
また、短冊テープ状支持体5単位でICチップ2の種類を簡単にかつ用意に変更することができ、トレーやテープカセットなどで多量にICチップを供給するものと比較して、少量単位でICチップを交換することができ、多種のICチップ基板を少量生産に好適なものとなる。
【0050】
また、短冊テープ状支持体5は、ベースフィルム5aを枠状のキャリア5cで支持するようにしたので、ベースフィルム5aのみの場合と比較して、キャリア5cの剛性により短冊テープ状支持体5全体の剛性を高めることができ、短冊テープ状支持体5を搬送するときなど取り扱いやすくなる。
また、ICチップ2を保持するベースフィルム5aは、その粘着層5bの粘着力が低下したときなどには、キャリア5cからベースフィルム5aを剥がして新たな粘着層5bを有するベースフィルム5aをキャリア5cに貼り付けることにより、キャリア5cを再利用することができる。また、ベースフィルム5aを金属製により構成する場合には、ベースフィルム5aをキャリア5cから取り外したのち溶融するなどして再利用することができる。
【0051】
上記実施形態においては、ベースフィルム5aとキャリア5cとを同一の金属で形成する場合には一体的に製造して、必要に応じて、粘着層5bをベースフィルム5aに貼り付けるようにしてもよい。
なお、上記各実施形態において、短冊状テープ状支持体に保持する対象としては、直方体状のICチップに限らず、球形など任意の形状のICチップを短冊状テープ状支持体に保持することもできる。
本発明は、添付図面を参照しながら好ましい実施形態に関連して充分に記載されているが、この技術の熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかるICチップの供給及び実装方法においてICチップを短冊テープ状支持体に保持する状態の説明図である。
【図2】上記第1実施形態の供給及び実装方法の説明図である。
【図3】(A),(B),(C),(D),(E)はそれぞれマガジンストッカーの斜視図、短冊テープ状支持体の端部での断面図、短冊テープ状支持体のキャリアの開口部分での断面図、変形例にかかる短冊テープ状支持体の変形例の斜視図、さらに別の変形例にかかる短冊テープ状支持体の粘着層の斜視図である。
【図4】上記供給及び実装方法のテーピング工程を行うテーピング装置の部分的な概略斜視図である。上記テーピング装置の概略斜視図である。
【図5】上記テーピング装置の概略斜視図である。
【図6】(A),(B)はそれぞれ案内部材を説明するための概略斜視図及び背面図である。
【図7】上記第1実施形態での送りユニットの斜視図である。
【図8】上記第1実施形態での短冊テープ状支持体の搬送チャックの斜視図である。
【図9】上記供給及び実装方法のバンプ形成工程を行うバンプ形成装置の部分的な概略斜視図である。
【図10】上記バンプ形成装置の概略斜視図である。
【図11】上記供給及び実装方法において不適切なICチップを取り出すためのICチップ取り出し装置の斜視図である。
【図12】上記バンプ形成装置のヒートブロック及びレベリング装置下部の概略斜視図である。
【図13】上記供給及び実装方法において不適切なICチップにバッドマークをマーキングするためのバッドマーク塗布装置などの斜視図である。
【図14】上記実装方法の実装工程の分解説明図である。
【図15】図14の実装工程を行う実装機の部分的な概略斜視図である。
【図16】上記供給方法を実施するための供給装置を含む上記実装機の概略斜視図である。
【図17】本発明の第3実施形態にかかる短冊テープ状支持体に押え具を挿入したときの部分斜視図である。
【図18】本発明の第3実施形態として、バンプ形成工程において、図17の状態での短冊テープ状支持体及び案内盤の部分的な一部断面側面図である。
【図19】本発明の第4実施形態のICチップの供給及び実装方法の説明図である。
【図20】本発明の上記第4実施形態にかかる、ICチップを短冊テープ状支持体に保持するためのダイボンディング工程を備えたICチップの供給装置の概略斜視図である。
【図21】本発明の上記第4実施形態にかかるベースフィルムの切り取り装置の斜視図である。
【図22】本発明の第5実施形態にかかるベースフィルムの切り取り装置の斜視図である。
【図23】本発明の第6実施形態にかかるベースフィルムの切り取り装置の斜視図である。
【図24】本発明の上記第4〜6実施形態にかかる封止後の実装状態の断面図である。
【図25】本発明の上記第4〜6実施形態にかかる封止後の実装状態の断面図である。
【符号の説明】
1…ウェーハ、2…ICチップ、2a…パッド、3,4…トレー、5…短冊テープ状支持体、5a…ベースフィルム、5b…粘着層、5c…金属キャリア、6…マガジンストッカー、6a,6d…収納マガジンストッカー、6b,6c…供給マガジンストッカー、7…ICチップ搬送部、7a…ノズル、7b…駆動装置、7e…移動ユニット、8…レール、9…モータ、9a…搬送チャック、9b…レバー、9c…ベアリング、9d…案内筒、9e,9f…光センサー、9g…固定ブラケット、9h…バネ、9j…ストッパ、10…載置台、10a…Xテーブル、10b…駆動装置、10c…Yテーブル、10d…駆動装置、11,12…送り爪、11a,12a…駆動装置、11b,12b…上下ピッチ駆動軸、11c,12c…案内部材、13…ウェーハ収納ケース、17…ICチップ取り出し装置、17a…吸着ノズル、17b,17c…駆動装置、17d…X軸ユニット、17e…Y軸ユニット、17f…駆動装置、17g…支持アーム、18…不適切チップ回収部、18a…駆動装置、20…バンプ、25…バンプボンディング装置、25a,25b…駆動装置、26…バンプボンディングヘッド、27…キャピラリ、28…ヒートブロック、28a…カートリッジヒータ、28b…真空吸引装置、28c…熱電対、30…レベリングユニット、30b…真空吸引装置、30a,30d…上下プレス盤、30c…駆動装置、31…バンプ形成良否検査装置、31a…CCDカメラ、40…ICチップ供給装置、41a…短冊テープ状支持体供給部材、42…供給部、44…吸着ノズル、45…反転装置、46…ノズル、46a…駆動装置、46b…移動案内ユニット、46c…駆動装置、47…導電ペースト皿、48…モータ、49…カメラ、50…基板保持装置、50a…駆動装置、51…ペースト塗布装置、52…ダイボンディング用ペースト、53…キュア部、54…レーザ照射装置、55…カッター装置、56…カッター、57…打ち抜き用金型、58…ICチップ保持部、60…送りユニット、60a…支持ベース、60b…モータ、60c…ネジ軸、60d…ナット、60e,60f,60g…ベース、60h…横バー、60i…直進ガイド、60j…先端位置検出センサー、60k…減速開始位置検出センサー、60m…後端位置検出センサー、60n…シリンダ、60o…レバー、60p…ロッド、60q…把持チャック、60r…バネ、61…テープ剥離ユニット、62…テープ貼付ユニット、63,64,65,66,67…制御装置、70…押え具、100…基板、101…テーピング装置、102…バンプ形成装置、128…案内盤、160…制御装置、200…認識カメラ、201…突き上げピン、210…短冊テープ状支持体送り装置、400…案内装置、401…案内枠、402…モータ、403…案内ロッド、404…ネジ軸、405…ナット部、406…可動板、407…支持アーム、409…搬入レール、410…マガジンストッカー押圧シリンダ、411…マガジンストッカー検出センサー、415…マガジンストッカー分離用シリンダ、430…バッドマーク塗布装置、440…バッドマーク。

Claims (34)

  1. ICチップの表面にバンプを形成する実装前処理を行ったのち、基板に実装するために上記ICチップを供給するICチップの供給方法において、
    上記ICチップを保持するベースフィルムと、上記ベースフィルムを支持する枠状キャリアとを備えかつ上記ベースフィルムは、上記ベースフィルム上に配置されかつ上記ICチップを保持する粘着層を備えて構成する短冊テープ状支持体の上記キャリア内の上記ベースフィルムの上記粘着層上に、上記ICチップを保持した状態で上記実装前処理を上記ICチップに行ったのち、上記ICチップを上記ベースフィルムから取り外した後、上記短冊テープ状支持体の上記ベースフィルムを上記キャリアから剥離させて新しい粘着層を有するベースフィルムを上記キャリアに貼り付けるようにしたことを特徴とするICチップの供給方法。
  2. ICチップの表面にバンプを形成する実装前処理を行ったのち、基板に実装するために上記ICチップを供給するICチップの供給方法において、
    上記ICチップを保持するベースフィルムと、上記ベースフィルムを支持する枠状キャリアとを備えて構成する短冊テープ状支持体の上記キャリア内の上記ベースフィルム上に、上記ICチップを保持した状態で実装前処理を上記ICチップに行うようにしたことを特徴とするICチップの供給方法。
  3. ICチップの表面にバンプを形成する実装前処理を行ったのち、基板に実装するために上記ICチップを供給するICチップの供給方法において、
    上記ICチップを保持する粘着層を有するとともにICチップ真空吸引用孔を有するベースフィルムと、上記ベースフィルムを支持する枠状キャリアとを備えて構成する短冊テープ状支持体の上記キャリア内の上記ベースフィルムの上記粘着層上に、上記ICチップを保持した状態で上記ベースフィルムの上記ICチップ真空吸引用孔を通して上記ICチップを真空吸引して上記ICチップを固定保持したのち上記実装前処理を上記ICチップに行うようにしたことを特徴とするICチップの供給方法。
  4. 上記ベースフィルムの上記粘着層上に上記ICチップを保持した状態で上記実装前処理を上記ICチップに行ったのち、上記ICチップを上記ベースフィルムから取り外した後、上記短冊テープ状支持体の上記ベースフィルムを上記キャリアから剥離させて新しい粘着層を有するベースフィルムを上記キャリアに貼り付けるようにした請求項3に記載のICチップの供給方法。
  5. 上記実装前処理は、上記ICチップの表面に上記バンプを形成したのち、さらにバンプ形成の良否を検査する処理である請求項3又は4に記載のICチップ供給方法。
  6. 上記実装前処理は、上記ICチップの表面に上記バンプを形成したのち、該バンプの高さのレベリングを行い、バンプ形成の良否を検査する処理である請求項3又は4に記載のICチップの供給方法。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載のICチップの供給方法により上記実装前処理を行った上記ICチップが供給された後、上記短冊テープ状支持体から上記ICチップを取り外して上記基板に実装する実装処理を行うようにしたICチップの実装方法。
  8. 上記実装処理は、表面に上記バンプが形成された上記ICチップの表面を吸着した後、上記ICチップの表裏を反転し、上記基板側に上記ICチップの上記バンプが対向するようにして、上記ICチップの上記バンプを上記基板の電極パッドに接触するように実装するようにした請求項7に記載のICチップの実装方法。
  9. ICチップの表面にバンプを形成する実装前処理を行ったのち、基板に実装するために上記ICチップを供給するICチップの供給装置において、
    上記ICチップを保持する粘着層を有するとともにICチップ真空吸引用孔を有するベースフィルムと、上記ベースフィルムを支持する枠状キャリアとを備えて構成する短冊状テープ支持体の上記キャリア内の上記ベースフィルムの上記粘着層上に、上記ICチップを移載するICチップ移載装置と、
    上記キャリア内の上記ベースフィルムの上記粘着層上に上記ICチップを保持した状態で上記実装前処理を上記ICチップに行う実装前処理部とを備えるとともに、
    上記実装前処理部は、上記ベースフィルムの上記粘着層上に上記ICチップを保持した状態で上記ICチップに上記実装前処理を行うとき上記ベースフィルムの上記ICチップ真空吸引用孔を通して上記ICチップを真空吸引して上記ICチップを固定保持する真空吸引装置を備えるようにしたことを特徴とするICチップの供給装置。
  10. ICチップの表面にバンプを形成する実装前処理を行ったのち、基板に実装するために上記ICチップを供給するICチップの供給装置において、
    上記ICチップを保持する粘着層を有するとともにICチップ真空吸引用孔を有するベースフィルムと、上記ベースフィルムを支持する枠状キャリアとを備えて構成する短冊状テープ支持体の上記キャリア内の上記ベースフィルムの上記粘着層上に、上記ICチップを保持した状態で上記実装前処理を上記ICチップに行う実装前処理部を備えるとともに、
    上記実装前処理部は、上記ベースフィルムの上記粘着層上に上記ICチップを保持した状態で上記ICチップに上記実装前処理を行うとき上記ベースフィルムの上記ICチップ真空吸引用孔を通して上記ICチップを真空吸引して上記ICチップを固定保持する真空吸引装置を備えるようにしたことを特徴とするICチップの供給装置。
  11. 上記実装前処理部での上記実装前処理は、上記ICチップの表面に上記バンプを形成したのち、バンプ形成の良否を検査する処理である請求項9又は10に記載のICチップの供給装置。
  12. 上記実装前処理部での上記実装前処理は、上記ICチップの表面に上記バンプを形成したのち、該バンプの高さのレベリングを行い、バンプ形成の良否を検査する処理である請求項9又は10に記載のICチップの供給装置。
  13. 請求項9〜12のいずれかに記載のICチップの供給装置により上記ICチップに上記実装前処理部で上記実装前処理を行った後、上記短冊テープ状支持体から上記ICチップを取り外して上記基板に実装する実装部を備えるようにしたICチップの実装装置。
  14. 上記実装部では、表面に上記バンプが形成された上記ICチップの裏面を吸着して上記基板側に上記ICチップの表面が対向するようにして、上記ICチップのバンプを上記基板の電極パッドに接触するように実装するようにした請求項13に記載のICチップの実装装置。
  15. 請求項9〜12のいずれかに記載のICチップの供給装置の上記実装前処理部により、上記ICチップを上記ベースフィルムの上記粘着層上に保持した状態で上記実装前処理を上記ICチップに行ったのち、上記ICチップを上記ベースフィルムから取り外した後、上記短冊テープ状支持体の上記ベースフィルムを上記キャリアから剥離させて新しい粘着層を有するベースフィルムを上記キャリアに貼り付けるベースフィルム剥離貼付け装置をさらに備えるようにした請求項13又は14に記載のICチップの実装装置。
  16. ICチップを保持するベースフィルムと上記ベースフィルムを支持するキャリアとを備えて構成し、かつ、上記ベースフィルムは、該ベースフィルム上に配置されかつ上記ICチップを保持する粘着層を有するとともにICチップ真空吸引用孔を有する短冊テープ状支持体は、複数の上記短冊テープ状支持体を互いに所定間隔をあけて積み重ねて収納するマガジンストッカーに収納可能なものであって、上記実装前処理と実装処理において、それぞれ、上記短冊テープ状支持体を短冊テープ状支持体供給用マガジンストッカーから取り出して各処理を行ったのち、上記短冊テープ状支持体を短冊テープ状支持体収納用マガジンストッカーに収納するようにした請求項7又は8に記載のICチップの実装方法。
  17. ICチップを保持するベースフィルムと上記ベースフィルムを支持するキャリアとを備えてそれぞれ構成し、かつ、上記ベースフィルムは、該ベースフィルム上に配置されかつ上記ICチップを保持する粘着層を有するとともにICチップ真空吸 引用孔をそれぞれ有する複数の短冊テープ状支持体を互いに所定間隔をあけて積み重ねて収納するマガジンストッカーを複数備えて、上記実装前処理部と実装部において、それぞれ、上記短冊テープ状支持体を短冊テープ状支持体供給用として一方のマガジンストッカーから取り出して各部で各処理を行ったのち、上記短冊テープ状支持体を短冊テープ状支持体収納用として他方のマガジンストッカーに収納するようにした請求項13又は14に記載のICチップの実装装置。
  18. ICチップを保持するベースフィルムと上記ベースフィルムを支持するキャリアとを備えて構成し、かつ、上記ベースフィルムは、該ベースフィルム上に配置されかつ上記ICチップを保持する粘着層を有するとともにICチップ真空吸引用孔を有する短冊テープ状支持体を使用するようにした請求項7又は8に記載のICチップの実装方法。
  19. ICチップを保持するベースフィルムと上記ベースフィルムを支持するキャリアとを備えて構成し、かつ、上記ベースフィルムは、該ベースフィルム上に配置されかつ上記ICチップを保持する粘着層を有するとともにICチップ真空吸引用孔を有する短冊テープ状支持体を使用するようにした請求項13〜15のいずれかに記載のICチップの実装装置。
  20. ICチップの表面にバンプを形成する実装前処理を行ったのち、基板に実装するために上記ICチップを供給するICチップの供給方法において、
    ベースフィルム上にダイボンディング用ペーストを介して上記ICチップがダイボンディングされて構成する短冊テープ状支持体の上記ベースフィルム上に、上記ICチップを保持した状態で上記実装前処理を上記ICチップに行うことを特徴とするICチップの供給方法。
  21. ICチップの表面にバンプを形成する実装前処理を行ったのち、基板に実装するために上記ICチップを供給するICチップの供給装置において、
    上記ベースフィルム上にダイボンディング用ペーストを介して上記ICチップをダイボンディングして上記短冊テープ状支持体を製造するダイボンディング装置と、
    上記短冊テープ状支持体の上記ベースフィルム上に上記ICチップしがダイボンディングされた状態で上記実装前処理を上記ICチップに行う実装前処理部とを備えるようにしたことを特徴とするICチップの供給装置。
  22. 上記短冊テープ状支持体から、上記実装前処理後の上記ICチップを取り出すとき、上記短冊テープ状支持体を切り取るようにした請求項20に記載のICチップの供給方法。
  23. 上記短冊テープ状支持体から上記実装前処理後の上記ICチップを取り出すICチップ取り出し装置として短冊テープ状支持体切り取り装置をさらに備える請求項21に記載のICチップの供給装置。
  24. 上記ベースフィルムの切り取り方法は、レーザ照射により上記短冊テープ状支持体を焼き切る請求項22に記載のICチップの供給方法。
  25. 上記ベースフィルムの切り取り装置は、レーザ照射により上記短冊テープ状支持体を焼き切るレーザ照射装置である請求項23に記載のICチップ供給装置。
  26. 上記ベースフィルムの切り取り方法は、カッターにより上記短冊テープ状支持体を切断する請求項22に記載のICチップの供給方法。
  27. 上記ベースフィルムの切り取り装置は、上記短冊テープ状支持体をカッターで切断するカッター装置である請求項23に記載のICチップの供給装置。
  28. 上記ベースフィルムの切り取り方法は、打ち抜き用金型による打抜きである請求項22に記載のICチップの供給方法。
  29. 上記ベースフィルムの切り取り装置は、上記短冊テープ状支持体を打ち抜く打ち抜き用金型である請求項23に記載のICチップの供給装置。
  30. 上記短冊テープ状支持体の上記ベースフィルムは金属製である請求項1〜6,20,22,24,26,28のいずれかに記載のICチップの供給方法。
  31. 上記短冊テープ状支持体の上記ベースフィルムは金属製である請求項9〜12,21,23,25,27,29のいずれかに記載のICチップの供給装置。
  32. 上記粘着層は熱軟化性樹脂又は紫外線軟化性樹脂から構成し、上記ICチップを上記粘着層から取り出す前に、上記粘着層を加熱又は紫外線照射して上記粘着層を軟化させてその粘着力を低下させる請求項1,3〜6,20,22,24,26,28のいずれかに記載のICチップの供給方法。
  33. 上記粘着層は熱軟化性樹脂又は紫外線軟化性樹脂から構成し、上記ICチップを上記粘着層から取り出す前に、上記粘着層を加熱又は紫外線照射して上記粘着層を軟化させてその粘着力を低下させる請求項9〜12,21,23,25,27,29のいずれかに記載のICチップの供給装置。
  34. ICチップを保持するベースフィルムと上記ベースフィルムを支持するキャリアとを備えて構成し、かつ、上記ベースフィルムは、該ベースフィルム上に配置されかつ上記ICチップを保持する粘着層を有するとともにICチップ真空吸引用孔を有するとともに、上記キャリアの開口の真ん中付近に補強用支柱を形成する短冊テープ状支持体。
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