JP5683144B2 - 送信装置、送信方法、プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、撮像部による撮像画像データを送信する送信装置、及び、送信装置からの撮像画像データを受信して表示する表示制御装置に関する。
従来、パン・チルト機構をもったネットワークカメラの撮像方向を遠隔で制御することが知られている。例えば、特許文献1には、パン方向に360度のエンドレス回転が可能であり、チルト方向に180度の回転が可能な監視カメラの撮像方向を、コントローラ12から遠隔制御することが開示されている。
また、特許文献2には、撮像装置が搭載された雲台のパン、チルト機構の駆動や、撮像装置の光軸回転駆動を、雲台制御装置が遠隔制御することが記載されている。
特開2001−69496号公報 特開2007−114503号公報
しかしながら、撮像方向の移動指示によっては、移動指示に対して適切な制御が行われていないとユーザが誤解してしまう恐れがあった。より具体的な例を、図12を用いて説明する。図12のカメラは、遠隔からの移動指示により駆動可能なパン機構1601、チルト機構1602、ローテーション機構1603を有する。図12に示すように、パン機構、チルト機構は、駆動可能な方向が決まっている。また、図12の例において、パン機構は、撮像部の撮像方向を変える際に撮像部の回転を伴い、チルト機構は、撮像部の撮像方向を変える際に撮像部の回転を伴わない。このような場合、ユーザからの指示された移動方向によっては、パン機構、チルト機構、ローテーション機構の駆動を組み合わせる場合がある。
例えば、図12のようなカメラからの撮像データに基づく再生画像を視聴しているユーザによって、当該カメラに対して右に10度、撮像方向を変えるための移動指示が入力されたとする。なお、図12における右方向は、チルト機構1602の駆動により移動可能な方向とは異なる方向である。すなわち、撮像方向を右方向に移動させる場合、撮像部の回転を伴わないチルト機構の制御だけでなく、撮像部の回転を伴うパン機構の制御を行う必要がある。より具体的には、図13の「1」に示すように、チルト機構の駆動により撮像方向を下方向に10度、移動させた後、「2」に示すように、パン機構を90度、駆動する。この2つの制御により、カメラの撮像方向が右方向に10度、移動する。しかしながら、「実際の見え方」に示すように、パン機構の制御により、表示画像が回転してしまうため、さらにローテーション機構を制御する。
このように、撮像方向を右方向に移動するための移動指示に応じて、パン機構、チルト機構、ローテーション機構の各々を制御すると、ユーザは、撮像方向の移動指示に対して適切な制御が行われていないと誤解してしまう恐れがあった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、撮像方向の移動指示に対して適切な制御が行われていないとユーザが誤解してしまう可能性を低減することである。
上記の問題点を解決するために、本発明の送信装置は、例えば、以下の構成を有する。すなわち、撮像手段により撮像された撮像画像データを送信先に送信する送信装置であって、
前記撮像手段の撮像方向を変えるための第1及び第2の機構と、前記撮像手段の撮像方向の移動を伴わずに前記撮像手段を回転させるための第3の機構とを、前記撮像手段の撮像方向の移動指示に応じて制御する第1制御手段と、
前記第3の機構が制御せずに前記移動指示に応じて前記第1及び第2の機構のうち少なくとも1つの機構を制御する場合、当該制御中における前記撮像手段による撮像画像データを送信し、
前記移動指示に応じて少なくとも前記第3の機構を制御する場合、当該制御中における前記撮像手段による撮像画像データを送信しないように制御する第2制御手段と、を有する。
本発明によれば、撮像方向の移動指示に対して適切な制御が行われていないとユーザが誤解してしまう可能性を低減できる。
カメラサーバ100の構成を示すブロック図 クライアント200の構成を示すブロック図 システム構成図 クライアント200の表示画面の例 カメラサーバ100の動作を説明するためのフローチャート図 クライアント200の動作を説明するためのフローチャート図 クライアント200におけるUIの例図 実施形態3のクライアント200の動作を説明するためのフローチャート図 実施形態3のUIの例 実施形態4のクライアント200の動作を説明するためのフローチャート図 実施形態4で生成される処理画像の例図 カメラの構造の例図 カメラの動作による表示画像の例図 雲台155の構成例を示す図。
本発明の実施例の詳細について以下に述べる。
<実施形態1>
図3は、本実施形態におけるシステム全体の構成例である。カメラサーバ100に対してビューワクライアント200(以下クライアント200)がネットワーク195を介して接続されている。本形態のカメラサーバ100は、撮像画像データをクライアント200へ送信する送信装置である。また、カメラサーバ100は、撮像方向を変えるためのパン、チルト、ローテーションの各機構の制御中は当該制御前に撮像された制御前画像データをクライアント200へ送信する。また、本形態のクライアント200は、カメラサーバ100から受信した撮像画像データ(又は制御前画像データ)に基づく画像を表示させる表示制御装置である。
図1は送信装置であるカメラサーバ100の構成を説明するためのブロック図である。本形態のカメラサーバ100は、CPU 110、1次記憶装置120、2次記憶装置130、キャプチャI/F 140、パン・チルト・ローテーションの制御I/F 150、ネットワークI/F 190を有する。
ここで1次記憶装置120はRAM(Random Access Memory)に代表される書き込み可能な高速の記憶装置である。1次記憶装置120は、OS(Operating System)や各種プログラム及び各種データがロードされ、またOSや各種プログラムの作業領域としても使用される。後述する図2のクライアント200の1次記憶装置220も同様である。
2次記憶装置130はFDDやHDD、フラッシュメモリ、CD−ROMドライブ等に代表される不揮発性を持った記憶装置で、OSや各種プログラム及び各種データの永続的な記憶領域として使用される他に、短期的な各種データの記憶領域としても使用される。後述する図2のクライアント200の2次記憶装置230も同様である。
キャプチャI/F 140には撮像部145が接続され、撮像部145により得られた画像データを所定のフォーマットに変換・圧縮し、得られた撮像画像データを2次記憶装置130に転送する。
制御I/F 150には雲台155が接続され、雲台155のパン機構、チルト機構、ローテーション機構の制御状態を得たり、撮像方向の移動指示(雲台制御要求)に従って各機構を制御する。図14は、雲台155の詳細を示すブロック図である。図14に示すように、雲台155には、パン機構、チルト機構、ローテーション機構を有する。
ネットワークI/F 190はネットワーク195と接続するためのI/Fである。クライアント200との間でやり取りされるデータは、ネットワークI/F190を介して送受信される。
ネットワーク195 はEthernet(登録商標)等の通信規格を満足する複数のルータ、スイッチ、ケーブル等から構成されるネットワークである。各サーバ・クライアント間の通信が支障なく行えるものであればその通信規格、規模、構成を問わない。ネットワーク195は、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)である。
次に、本形態のカメラサーバ100の構造について、図12を用いて説明する。図12に示すように、カメラサーバ100は、パン機構1601、チルト機構1602、ローテーション機構1603を有する。図12の矢印で示すように、パン機構1601、チルト機構1602は、それぞれ駆動可能な方向が決まっている。また、パン機構1601は、撮像部145の撮像方向を変える際に撮像部145の回転を伴う機構であり、チルト機構1602は、撮像部145の撮像方向を変える際に撮像部145の回転を伴わない機構である。すなわち、カメラサーバ100は、撮像部145の撮像方向を撮像部の回転を伴わずに第1の移動方向(チルト方向)に変えるためのチルト機構と、撮像部145の撮像方向を撮像部の回転を伴って第2の移動方向(パン方向)に変えるためのパン機構とを有する。また、カメラサーバ100は、撮像部145の撮像方向の移動を伴わずに撮像部145を回転させるためのローテーション機構を有する。
また、カメラサーバ100は、撮像部145の撮像方向の移動指示に応じた移動方向が、チルト方向と一致する場合、チルト機構1602を制御することで、撮像部145の回転を伴わずに撮像部145の撮像方向を移動指示に応じた移動方向へ変える。
一方、移動指示に応じた移動方向がチルト方向と一致しない場合、パン及びチルト機構を制御すると共に、クライアント200にて表示される画像が、パン及びチルト機構の制御前後で回転しないようにローテーション機構を制御する。例えば、図13に示すように、クライアント200において、撮像部145の撮像方向を右方向へ10度移動させるための移動指示が入力された場合、チルト機構が下方向に10度分、駆動され、パン機構が90度分、駆動される。その後、クライアント200にて表示される画像が、パン及びチルト機構の制御前後で回転しないようにローテーション機構が−90度分、駆動される。ただし、パン機構、チルト機構、ローテーション機構の制御の順序は問わない。また、本形態では、右方向はチルト方向と異なる方向であるものとする。ただし、パン機構1601の駆動状態によっては右方向がチルト方向と一致することもありうる。
また、本形態のカメラサーバ100の1次記憶装置120には、撮像プログラム、制御プログラム、配送プログラムがロードされる。また、カメラサーバ100の2次記憶装置130上には、制御状況データ、撮像データなどが保存される。
撮像プログラムは、撮像部145が撮像した画像データをビデオキャプチャI/F140により所定のフォーマットに変換・圧縮させて、2次記憶装置130に保存させるためのプログラムである。保持する先は2次記憶装置130に限らず1次記憶装置120やバッファなどでも良い。
制御プログラムは、撮像部145の撮像方向の移動指示(雲台制御要求)に応じて雲台155のパン機構、チルト機構、ローテーション機構を制御したり、制御状態をクライアント200へ通知するためのプログラムである。
配送プログラムは、クライアント200からの映像配信要求に応じて撮像プログラムに撮像を指示し、得られた撮像画像データをクライアント200へ配信するためのプログラムである。また、配送プログラムは、クライアント200からの撮像方向の移動指示(雲台制御要求)に応じて、制御プログラムに雲台を制御させるためのプログラムである。配送プログラムの詳細は、図5を用いて後述する。
図2は表示制御装置であるクライアント200の構成を説明するためのブロック図である。
本形態のクライアント200は、CPU 210、1次記憶装置220、2次記憶装置230、キーボード240、マウス250、ディスプレイ260、ネットワークI/F 290を有する。
キーボード240、及びマウス250は、ユーザからの指示を入力するための入力部である。すなわち、クライアント200のユーザは、キーボード240やマウス250を用いて、カメラサーバ100の撮像画像データの要求や撮像方向を変えるための要求を入力する。ただし、入力部は、キーボード240やマウス250に限らない。
ディスプレイ260はカメラサーバ100からの撮像画像データに基づく画像を表示する。ネットワークI/F 290はネットワーク195と接続するためのI/Fである。カメラサーバ100との間でやり取りされるデータは、ネットワークI/F290を介して送受信される。
本形態のクライアント200の1次記憶装置220には、表示プログラムがロードされる。
また、クライアント200の2次記憶装置230には、制御前撮像データ、撮像画像データなどが保存される。
表示プログラムは、カメラサーバ100に対して撮像画像データの要求(映像配信要求)を送信すると共に、カメラサーバ100からの撮像画像データに基づく画像を表示するプログラムである。表示プログラムの詳細は図6を用いて後述する。
撮像画像データは、カメラサーバ100からの撮像画像データであり、制御前撮像データは、カメラサーバ100からの撮像画像データのうち、撮像方向の移動指示に応じて各機構を制御する前に撮像された撮像画像データである。すなわち、クライアント200は、撮像画像データと制御前撮像データを区別して記憶する。
本実施形態の全体システム構成は、図3に示すように、パン・チルト・ローテーションの三軸で駆動されるカメラサーバ100がネットワーク195を介してクライアント200に接続される。クライアント200のキーボード240やマウス250のような入力部からの指示により、ネットワーク195を介して雲台155が制御される。また、クライアント200のディスプレイ260において、カメラサーバ100の撮像部145により撮像された撮像画像データに基づく画像が表示される。
次に、本形態の送信装置であるカメラサーバ100の動作について、図5のフローチャートを用いて説明する。なお、本形態では、カメラサーバ100のCPU(Central Processing Unit)110が処理を行う例について説明するが、例えば処理の一部を専用のハードウェアにより行わせることも可能である。
S701において、CPU110はイベントの発生を待つ。イベントが発生するとS710に進む。
S710において、CPU110はS701で発生したイベントが、クライアント200からの映像配信要求の受信であるか否かを判定する。映像配信要求とは、撮像画像データの要求である。映像配信要求の受信であると判定された場合はS711に進み、映像配信要求の受信でないと判定された場合はS720に進む。
S711において、CPU110は撮像部145がすでに撮像中であるか否かを判定し、撮像中である判定された場合はS712に進み、撮像中でないと判定された場合はS715に進む。
S712において、CPU110は撮像画像データをネットワークI/F190を介してクライアント200へ送信する。撮像画像データの送信後、S701に戻る。
S715において、CPU110は撮像部145の撮像方向が制御中であるか否かを判定する。撮像方向が制御中であると判定された場合はS712へ進み、制御中でないと判定された場合はS716に進む。なお、S715において撮像方向が制御中であると判定された場合、S712において、当該制御前に撮像された制御前画像データがクライアント200へ送信される。すなわち、CPU110は撮像方向の移動指示に応じたパン及びチルト及びローテーション機構の制御中の撮像画像データが送信されないように制御する。このようにすることで、撮像方向の移動指示に対して適切な制御が行われていないとユーザが誤解してしまう可能性を低減できる。
S716において、CPU110は撮像プログラムに撮像開始の指示を出す。これにより、撮像部145による撮像が開始される。なお、例えば、カメラサーバ100の起動時に撮像を開始するような構成でも良い。その場合、新たな撮像画像データを前の撮像画像データの記憶領域に上書きして保存しても良い。
S720において、CPU110はS701で発生したイベントが、クライアント200からの雲台制御要求(移動指示)の受信であるか否かを判定する。雲台制御要求とは、撮像部145の撮像方向を変えるための要求である。雲台制御要求の受信であると判定された場合はS721に進み、雲台制御要求でないと判定された場合はS730に進む。
S721において、CPU110は撮像画像データを生成する。ここで生成される撮像画像エータは、制御前画像データとしてほかの撮像画像データと区別して保存される。撮像画像データが生成されるとS722に進み、CPU110は撮像部145による撮像を一時中止させる。すなわち、S722(第2制御手順)において、CPU110は、撮像方向の移動指示に応じたパン、チルト、ローテーション機構の制御中における撮像部145における撮像画像データがクライアント200において表示されないように制御する。なお、本形態では、撮像部145が撮像を行わないようにする形態について説明したが、例えば、撮像部145による撮像画像データを送信しないように制御するようにしても良い。
S723(第1制御手順)において、CPU110は制御I/F150を介した雲台155の制御を開始すると共に、制御状況データを「制御中」に設定し、S701に戻る。すなわち、S723において、CPU110は、撮像方向の移動指示に応じた移動方向へ撮像部145を制御する。具体的には、移動指示に応じた移動方向がチルト方向と一致する場合、チルト機構を制御することで撮像部145の回転を伴わずに撮像部145の撮像方向を制御する。一方、移動指示に応じた移動方向がチルト方向と一致しない場合、パン及びチルト機構を制御する。さらに、クライアント200において表示される画像が当該パン及びチルト機構の制御前と制御後で回転しないようにローテーション機構を制御する。
S730において、CPU110はS701で発生したイベントが、完了通知の受信であるか否かを判定する。完了通知とは、雲台制御要求に応じた雲台155の制御(パン、チルト、ローテーション機構の制御)が完了したことを示す通知である。完了通知の受信であると判定された場合はS731に進み、完了通知の受信でないと判定された場合はS740に進む。
S731において、CPU110は撮像部145による撮像を再開させると共に、S732において制御状況データを「制御なし」に設定し、S701に戻る。
S740において、CPU110はS701で発生したイベントが、クライアント200からの映像配信停止要求の受信であるか否かを判定する。映像配信停止要求の受信であると判定された場合はS741に進み、映像配信停止要求の受信でないと判定された場合はS790に進む。
S741において、CPU110は撮像部145に撮像を停止させ、S742において2次記憶装置130に記憶された撮像画像データを破棄する。
S790において、CPU110はS701で発生したイベントが、カメラサーバ100の終了指示であるか否かを判定し、終了指示であると判定された場合は終了イベントを行う。
図6は、本形態の表示制御装置であるクライアント200の動作を説明するためのフローチャートである。なお、本形態では、クライアント200のCPU210が各処理を行う例について説明するが、例えば処理の一部を専用のハードウェアにより行わせることも可能である。
S801において、CPU210はイベントの発生を待つ。イベントが発生するとS810に進む。発生するイベントには、カメラサーバ100に対する映像配信要求、雲台制御要求、映像配信停止要求の送信指示の入力、カメラサーバ100からの撮像画像データ(又は制御前画像データ)の受信がある。
映像配信要求、雲台制御要求、映像配信停止要求の入力は、キーボード240やマウス250に代表される入力部から入力することが可能である。また、予め設定された時刻や条件により、上述の送信指示が入力されるように設定することも可能である。
S810において、CPU210はS801で発生したイベントが、映像配信要求の送信指示の入力であるか否かを判定する。映像配信要求の送信指示の入力であると判定された場合はS811に進み、映像配信要求の送信指示の入力でないと判定された場合はS820に進む。カメラサーバ100に対する映像配信要求の送信指示は、例えば図7の配信要求ボタン901がキーボード240やマウス250により指示されたことに応じて入力される。
S811において、CPU210は映像配信要求をカメラサーバ100に送信し、S801に戻る。
S820において、CPU210はS801で発生したイベントが、カメラサーバ100からの撮像画像データ(又は制御前画像データ)の受信であるか否かを判定する。撮像画像データの受信であると判定された場合はS821に進み、撮像画像データの受信でないと判定された場合はS830に進む。
S821において、CPU210はディスプレイ260に撮像画像データに基づく画像を図7のように表示させる。図7の領域902が、撮像画像データに基づく画像を表示させる領域である。そして、S822において、CPU210は次の撮像画像データを要求するための映像配信要求をカメラサーバ100に送信し、S801に戻る。
S830において、CPU210はS801で発生したイベントが、雲台制御要求の送信指示の入力であるか否かを判定する。なお、雲台制御要求の送信指示は、例えば図7の制御指示部903のパン値、チルト値、ローテーション値のうちの少なくとも1つの値を入力した後、不図示の実行ボタンを押下することにより入力される。ただし、この形態に限らず、例えばプリセット制御を用いても良い。この場合、「エントランス」「窓」「受付」などのように、名前と撮像部145の方向を予め設定しておき、名前が選択されると、雲台制御要求の送信指示が入力されるようにすることも可能である。ほかにも、領域902上をマウスでドラッグすることにより、雲台制御要求の送信指示が入力されるようにすることも可能である。また、右へ10度、下へ30度などのように指定することも可能である。
発生したイベントが雲台制御要求の送信指示の入力であると判定された場合はS831(送信手順)に進み、雲台制御要求(撮像方向の移動指示)がカメラサーバ100へ送信され、雲台制御要求の送信指示の入力でないと判定された場合はS840に進む。
S840において、CPU210はS801で発生したイベントが、映像配信停止要求の送信指示の入力であるか否かを判定する。映像配信停止要求の送信指示は、例えば図7の配信停止ボタン904をキーボード240やマウス250を用いて指示することで入力される。発生したイベントが映像配信停止要求の送信指示の入力であると判定された場合はS841に進み、映像配信停止要求がカメラサーバ100へ送信され、映像配信停止要求の送信指示の入力でないと判定された場合はS890に進む。S890において、CPU210はS801で発生したイベントが、クライアント200の処理の終了指示であるか否かを判定し、終了指示であると判定された場合は終了イベントを行う。
本形態の制御が実行された場合におけるクライアント200のディスプレイ260の表示内容を図4を用いて説明する。
クライアント200で図4の左に示すような画像が表示されているときに、撮像方向を右へ10度、移動させる移動指示を行うと、カメラサーバ100の撮像部145による撮像が一時中止され、パン及びチルト及びローテーション機構の制御が行われる。具体的には、パン角90度、チルト角10度、ローテーション角−90度の制御が行われるものとする。この制御中にクライアント200から映像配信要求を受信すると、カメラサーバ100は、制御前画像データを送信する(図4の中央)。制御前画像データとは、移動指示(雲台制御要求)に応じた制御前に生成された撮像画像データである。これにより、図4の左と中央では、同じ画像601が表示されている。
その後、移動指示に応じた各機構の制御が終わると、撮像部145による撮像が再開され、映像配信要求の受信に応じて、カメラサーバ100は、再開後に撮像された撮像画像データをクライアント200へ送信する(図4の右)。
このようにすることで、撮像方向の移動指示に対して適切な制御が行われていないとユーザが誤解してしまう可能性を低減できる。
なお、本形態では、ネットワーク195を介してカメラサーバ100とクライアント200が接続される例について説明したが、カメラサーバ100とクライアント200を内部バスで接続した装置であっても、本発明は実施可能である。
また、本形態では、パン、チルト、ローテーション機構の制御中に映像配信要求を受信したカメラサーバ100が、制御前画像データをクライアント200へ送信する例について説明したが、この形態に限らない。すなわち、カメラサーバ100がパン、チルト、ローテーションの制御を行っている間、クライアント200がカメラサーバ100に対して映像配信要求を送信しないようにしても良い。例えば、クライアント200は、チルト方向と異なる移動方向に移動させるための移動指示を送信した場合、当該移動指示に応じた制御が完了したことを示す完了通知をカメラサーバ100から受信するまで、映像配信要求を送信しない。
すなわち、クライアント200の動作を示す図6のフローチャートに、完了通知を受信したか否かを判定するステップが追加される(受信手順)。また、クライアント200は、移動指示を送信してから完了通知を受信するまでの間に受信した撮像画像データを表示しない(表示制御手順)。このように、クライアント200側の処理によってパン、チルト、ローテーション機構の制御中の撮像画像データを表示されないようにすることも可能である。
<実施形態2>
次に本発明の第2の実施形態について、実施形態1との差異を中心に説明する。実施形態2のカメラサーバ100は、撮像方向の移動指示に応じたパン及びチルト及びローテーション機構の制御中であることを示す制御中通知をクライアント200(撮像画像データの送信先)へ送信する。そして、制御中通知を受信したクライアント200は、ディスプレイ260上に、撮像部145の撮像方向が制御中であることを表示させる。
図7は、本実施形態のクライアント200における表示画面の例である。図7に示すように、パン、チルト、ローテーション機構のそれぞれが駆動中であることを示す雲台制御表示1103が表示される。そして、各機構の制御の完了に応じて、新しく撮像された撮像画像データに基づく画像が表示されると共に、雲台制御表示1103の表示が消去される。これにより、撮像画像データに基づく画像が変化しないことでユーザが移動指示に応じた方向に撮像方向が移動してないと誤解してしまう可能性を低減できる。
本実施形態のカメラサーバ100の処理は、図5のS723とS732が実施形態1と異なる。S723において、カメラサーバ100のCPU110は、制御I/F150を介した雲台155の制御を開始すると共に、制御状況データを「制御中」に設定する。さらに、CPU110は、制御I/F150から現在のパン角、チルト角、ローテーション角を読み出して、クライアント200に送信する。このように、本形態のカメラサーバ100は各機構の角度を制御中通知としてクライアント200へ通知することで、クライアント200側で各機構の制御の進捗状態を確認できる。ただし、各機構の角度を含まない制御中通知をクライアント200へ送信するようにしても良い。S732において、CPU110は、制御状況データを「制御なし」に設定すると共に、完了通知をクライアント200へ送信し、S701に戻る。
本実施形態のクライアント200の処理は、図6のS831が実施形態1と異なる。また、本形態のクライアント200は、S801で発生したイベントが、カメラサーバ100からの完了通知の受信であるか否かを判定するステップ(S850)を含む(不図示)。
S831において、クライアント200のCPU210は、雲台制御要求をカメラサーバ100へ送信した後、カメラサーバ100から、現在のパン角、チルト角、ローテーション角を含む制御中通知を受信する。そして、CPU210は、図7に示すように、ディスプレイ260上に雲台制御表示1103を表示させる。本形態のCPU210は、各機構について、移動指示に応じた目標角度と、カメラサーバ100から受信した現在の角度の差を算出し、その差がゼロでない場合に雲台制御表示1103としてアイコンを表示させる。図7の例では、パン、チルト、ローテーションの各機構において、現在の角度が目標角度に達していないため、3つの雲台制御表示1103が表示されている。
なお、本形態では、クライアント200のCPU210で目標角度と現在の角度の差を算出する例について説明しているが、カメラサーバ100において差を算出し、その結果をクライアント200に通知するようにしても良い。
また、S840において、発生したイベントが、映像配信停止要求の受信ではないと判定された場合、S850において、CPU210は、S801で発生したイベントが、完了通知の受信であるか否かを判定する。完了通知の受信であると判定された場合、CPU210は、雲台制御表示1103をディスプレイ260から削除し、S801に戻る。一方、完了通知の受信でないと判定された場合は、S890へ進む。
なお、雲台制御表示1103は、例えば、駆動の方向を示す矢印や、単に動いていることを示しているアイコンを用いることも可能である。また、図7に示すようなアイコンに限らず、入力領域を点滅させたり、入力の枠を表示させるなど、各機構が駆動中であることがユーザにわかるように表示されればよい。また、各機構について、目標角度と現在の角度との差分を表示させるようにしても良い。このようにすることで、ユーザは、各機構の制御状態の進捗をより正確に確認できる。
以上説明したように、本形態のカメラサーバ100は、撮像方向の移動指示に応じて各機構が駆動中であることを示す駆動中通知をクライアント200に送信し、クライアント200のディスプレイに雲台制御表示1103を表示させる。このようにすることで、クライアント200のユーザは、雲台の制御中であることにより撮像画像データに基づく画像が変化しなくても、撮像方向の移動指示に対して適切な制御が行われていないと誤解する可能性を低減できる。
なお、第1、第2の実施形態では、制御前画像データをカメラサーバ100が保持する例について主に説明したが、クライアント200が制御前画像データを保持しても良い。この場合、クライアント200は、雲台制御要求をカメラサーバ100へ送信してから、カメラサーバ100から完了通知を受信するまでの間、自身が保持する制御前画像データを表示させ続ける。
<実施形態3>
次に、本発明の第3の実施形態について、実施形態1との差異を中心に説明する。本形態のクライアント200は、撮像方向の移動指示に応じた各機構の制御後に、当該制御前の画像と当該制御後の画像を切り替え可能に表示する。
図8は、本形態のクライアント200が行う処理を説明するためのフローチャートである。なお、本形態では、クライアント200のCPU210が処理を行う例について説明するが、例えば処理の一部を専用のハードウェアにより行わせることも可能である。
S1201〜S1220、S1222〜S1231、S1240〜S1241、S1290は、それぞれ、図6のS801〜S820、S822〜S831、S840〜S841、S890に対応するので、説明を省略する。
S1221において、クライアント200のCPU210は、S1201で受信された撮像画像データに基づく画像、又は、制御前画像データに基づく画像をディスプレイ260上に表示させる。図9は、本形態のクライアント200における表示画面の例である。図9に示すように、本形態では、比較ボタン1304が表示される。
S1232において、CPU210は、雲台制御表示1103を表示させる。また、S1233において、CPU210は、クライアント200で現在表示中の画像に対応する撮像画像データを、2次記憶装置230に制御前画像データとして保持させ、S1201に戻る。
S1260において、CPU210は、S1201で発生したイベントが、比較ボタンの押下であるか否かを判定する。比較ボタンの押下であると判定された場合はS1261へ進み、比較ボタンの押下でないと判定された場合はS1290へ進む。
S1261において、CPU210は、表示させる画像を、制御前画像データに基づく画像と、制御後に撮像された撮像画像データに基づく画像とで表示を切り替える。図9の比較ボタン1304−2のように、押下されて凹状態となっている場合は、制御前画像データに基づく画像が表示される。その後、比較ボタンが押下されると、比較ボタン1304−1のような凸状態となり、制御後に撮像された撮像画像データが表示される。なお、比較ボタンが凸状態のときに比較ボタンが押下されると、比較ボタン1304−2のように凹状態に切り替わると共に、表示される画像が、制御後に撮像された撮像画像データに基づく画像から、制御前画像データに基づく画像に切り替わる。
以上説明したように、本形態のクライアント200は、パン、チルト、ローテーションの各機構を制御する前に撮像された画像と、制御後に撮像された画像とを比較ボタンの押下に応じて切り替える。このようにすることで、撮像方向の移動指示に対して適切な制御が行われたか否かを、撮像方向の移動後に、簡単に確認できる。
<実施形態4>
次に本発明の第4の実施形態について、実施形態1との差異を中心に説明する。実施形態4では、クライアント200で表示される画像が、移動指示に応じた移動方向に擬似的に移動しているように見えるように、撮像画像データを処理する。なお、本形態では、カメラサーバ100が撮像画像データに対する処理を行う例を中心に説明するが、クライアント200で処理を行わせることも可能である。
本形態のクライアント200のディスプレイ260における表示例を図11に示す。図11の左の画像が表示されているときに右へ10度、撮像方向を変える移動指示が行われると、パン、チルト、ローテーション機構の制御が終わるまでの間、図11の左の画像が右方向にシフトしているように見えるように、撮像画像データが処理される。これにより、図11の中央に示すように、あたかも撮像部145の撮像方向が右方向に移動しているような画像を表示させることができる。そして、撮像方向の移動が完了すると、図11の右に示すように、移動後に撮像された画像が表示される。このようにすることで、撮像方向の移動指示に対して適切な制御が行われていないとユーザが誤解してしまう可能性を低減できる。
本実施形態の送信装置であるカメラサーバ100の処理について、図10を用いて説明する。なお、図10のS1401〜S1416、S1420〜S1422、S1430〜S1432、S1440〜S1442、S1490は、図5のS701〜716、S720〜S722、S730〜S732、S740〜S742、S790にそれぞれ対応する。
S1417において、CPU110は、クライアント200へ処理画像データを送信させる。処理画像データとは、移動指示に応じた移動方向へ撮像画像データがシフトされた画像データである。後述のS1452で説明するように、CPU110は、撮像方向を変えるための要求(雲台制御要求)に応じた移動方向が、チルト方向と一致しない場合、処理画像データを生成する。
そして、パン、チルト、ローテーション機構の制御中に、クライアント200から映像配信要求を受信すると、生成された処理画像データをクライアント200へ送信させる。
S1423において、CPU110は、移動指示に応じた制御前の撮像部145のパン角、チルト角、ローテーション角を記憶させると共に、雲台155の制御を開始し、制御状況データを「制御中」に指定してS1401に戻る。
S1433において、CPU110は、処理画像データを破棄する。すなわち、CPU110は、パン、チルト、ローテーション機構の制御が完了すると、処理画像データを破棄する。
S1450において、CPU110は、パン、チルト、ローテーション機構の制御中であり、且つ、タイマーイベントを受信したか否かを判定する。機構の制御中、且つタイマーイベントを受信したと判定されると、S1451において、CPU110は、制御前の撮像領域と制御後の撮像領域を結ぶ擬似的な移動線上の現在位置を算出する。
例えば、図11の例において、カメラサーバ100の動作特性から、右へ10度、移動させるための全ての駆動に10秒かかると算出される。次に、タイマーイベントが1秒ごとに受信されるとすると、S1451で算出される擬似的な現在位置は、S1423で保存された、制御前のパン角、チルト角、ローテーション角に対して、制御開始からの経過時間分だけ、右へずれた画角となる。
S1452において、CPU110は、制御前の撮像画像データをS1451で算出された疑似的な位置に応じてずらした処理撮像データを作成して保存する。すなわち、CPU110は、クライアント200において、撮像方向が移動指示に応じた移動方向に移動しているように表示されるように、パン、チルト、ローテーション機構の制御前の撮像画像データを処理する。
具体的には図11の例において、例えば制御開始から5秒後(タイマーイベントを5回受信)であれば、制御前の撮像方向が右へ5度ずれたように見える処理画像データが生成される。この際、撮像されていない部分は、例えばなんらかのテクスチャ画像などで埋めて処理画像データ1501を生成する。S1452で生成された処理画像データは、S1417でクライアント200へ送信される。
以上説明したように、本形態のカメラサーバ100は、撮像方向の移動指示に応じた制御中の撮像画像データの代わりに、制御前の撮像画像データを処理した処理画像データを送信する。このようにすることで、例えば、ユーザが撮像方向を右へ移動させるための移動指示をした場合、撮像方向が右方向へ移動しているような画像がクライアント200で表示される。これにより、撮像方向の移動指示に対して適切な制御が行われていないとユーザが誤解してしまう可能性を低減できる。
<実施形態5>
次に本発明の第5の実施形態について、実施形態1との差異を中心に説明する。実施形態5では、送信装置であるカメラサーバ100の設置モード(表示制御モード)に応じて、パン、チルト、ローテーション機構の制御中の撮像画像データを送信するか否かを切り替える。
具体的には、カメラサーバ100の設置モードが天吊りモードの場合は、撮像方向の移動指示に応じて制御中の撮像画像データをクライアント200へ送信する。一方、カメラサーバ100の設置モードが壁掛けモードの場合は、撮像方向の移動指示に応じて制御中の撮像画像データをクライアント200へ送信しない。
本形態の天吊りモードは、撮像部145の撮像面が天井面に水平になるようにカメラサーバ100が設置されるモードである。この場合、撮像部145は天井から、下方向を撮像する。天吊りモードの場合、撮像方向の移動指示に応じた移動方向がチルト方向と異なる場合であっても、ローテーション機構の制御を行わない。
一方、本形態の壁掛けモードは、撮像部145の撮像面が壁面に水平になるようにカメラサーバ100が設置されるモードである。壁掛けモードの場合、撮像方向の移動指示に応じた移動方向がチルト方向と異なる場合、パン及びチルト機構の制御後に、ローテーション機構の制御が行われる。
言い換えると、天吊りモードは、撮像方向の移動指示に応じた移動方向がチルト方向と異なる場合であっても、撮像部145を回転させる機構(ローテーション機構)の制御を行わない設置モードである。一方、壁掛けモードは、撮像方向の移動指示に応じた移動方向がチルト方向と異なる場合、撮像部145を回転させる機構の制御が行われる設置モードである。すなわち、天吊りモードの場合、撮像方向の移動指示に応じた移動方向がチルト方向と異なる場合、ローテーション機構による角度を維持した状態で、移動指示に応じた移動方向へ撮像方向が移動するようにパン及びチルト機構を制御する。
本形態のカメラサーバ100は、図1のブロック図の構成に加えて、設置モードを設定するためのトグルスイッチを有する。CPU110は、トグルスイッチの状態に基づいて、カメラサーバ100の設置モードを判定する。ただし、この構成に限らず、例えば、ソフトウェア的に設定する方法や、Gセンサを用いて設置モードを判定する方法を用いることも可能である。
本形態のカメラサーバ100の動作について、図5のフローチャートを用いて説明する。本形態のCPU110は、カメラサーバ100の起動時に、カメラサーバ100の設置モード(表示制御モード)を判定する(判定手順)。そして、天吊りモードであると判定された場合、図5のS721、S722、S731を無効にする。すなわち、天吊りモードの場合、雲台制御要求が受信されても、制御前画像データを保存せず、また、撮像部145による撮像の一時中止をしない。従って、移動方向がチルト方向と異なる移動指示の受信に応じてパン及びチルト機構を制御しているときに映像配信要求を受信すると、制御中の撮像画像データが送信される。
一方、設置モードが壁掛けモードの場合、移動方向がチルト方向と異なる移動指示の受信に応じてパン、チルト、ローテーション機構を制御しているときに雲台制御要求を受信すると、制御前画像データをクライアント200へ送信する。
なお、本形態のカメラサーバ100は、起動中に設置モードが変更された場合、当該変更に応じて処理を切り替える。また、本形態のカメラサーバ100は、壁掛けモードの場合、実施形態2で説明したような制御中表示や、実施形態4で説明したような処理画像データ送信を行う。
以上説明したように、本形態のカメラサーバ100は、設置モード(表示制御モード)に応じて、撮像方向の移動指示に応じた制御中の撮像画像データを送信するか否かを切り替える。このようにすることで、撮像方向の移動指示に対して適切な制御が行われていないとユーザが誤解する可能性を低減できると共に、よりリアルタイム性の高い画像を表示できるようになる。
<実施形態6>
次に本発明の第6の実施形態について、実施形態1との差異を中心に説明する。
本形態のカメラサーバ100は、設置モード(表示制御モード)と、撮像方向の移動指示に応じた移動方向とに応じて、制御中の撮像画像データを送信するか否かを切り替える。より具体的には、カメラサーバ100の設置モードが壁掛けモードで、且つ、撮像方向の移動方向がチルト方向と異なる場合、制御中の撮像画像データを送信しないように制御する。
すなわち、実施形態5と同様に、本形態のカメラサーバ100は、起動時に設置モード(表示制御モード)を判定する。そして、天吊りモードであると判定された場合は、撮像方向の移動指示に応じた制御中の撮像画像データを送信する。一方、壁掛けモードであると判定された場合、雲台制御要求を受信すると、撮像方向の移動方向が、チルト機構により制御される移動方向(チルト方向)と一致するか否かを判定する。例えば、撮像方向を下方向へ10度、移動するための雲台制御要求を受信した場合、チルト方向と一致すると判定され、チルト機構の制御中の撮像画像データを送信する。一方、撮像方向を右方向に10度、移動するための雲台制御要求を受信した場合、チルト方向と一致しないと判定され、各機構の制御中の撮像画像データが送信されないように制御する。
すなわち、本形態のカメラサーバ100は、撮像方向の移動指示に応じた移動方向がチルト方向と一致する場合、移動指示に応じた制御中の撮像画像データを送信する。言い換えると、カメラサーバ100は、移動指示に応じてパン機構、及びローテーション機構を制御せずにチルト機構を制御する場合、当該制御中の撮像画像データを送信する。一方、カメラサーバ100は、移動指示に応じてパン機構、及びチルト機構、及びローテーション機構を制御する場合、当該制御中の撮像画像データを送信しない。
なお、パン機構、チルト機構の制御状態によって、パン機構、チルト機構により制御される移動方向は異なる。つまり、パン機構、チルト機構の制御状態によっては、例えば右方向がチルト方向と一致する場合もある。また、本形態では起動時に設置モードを判定する例について説明したが、例えば、撮像方向の移動指示を受信するたびに設置モードを判定するなどしても良い。
以上説明したように、実施形態5のカメラサーバ100は、撮像方向の移動指示が示す移動方向と、設置モード(表示制御モード)とに応じて、送信先において表示させる画像を制御する。このようにすることで、撮像方向の移動指示に対して適切な制御が行われていないとユーザが誤解する可能性を低減できると共に、よりリアルタイム性の高い画像を表示させることができるようになる。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (14)

  1. 撮像手段により撮像された撮像画像データを送信先に送信する送信装置であって、
    前記撮像手段の撮像方向を変えるための第1及び第2の機構と、前記撮像手段の撮像方
    向の移動を伴わずに前記撮像手段を回転させるための第3の機構とを、前記撮像手段の撮
    像方向の移動指示に応じて制御する第1制御手段と、
    前記第3の機構が制御せずに前記移動指示に応じて前記第1及び第2の機構のうち少なくとも1つの機構を制御する場合、当該制御中における前記撮像手段による撮像画像データを送信し、
    前記移動指示に応じて少なくとも前記第3の機構を制御する場合、当該制御中における前記撮像手段による撮像画像データを送信しないように制御する第2制御手段と、
    を有することを特徴とする送信装置。
  2. 前記第2制御手段は、前記移動指示に応じて前記第1の制御手段によって前記第3の機構を制御せずに前記第1及び第2の機構のうち少なくとも1つの機構を制御する場合、前記撮像手段が撮像を中止しないように制御することを特徴とする請求項1記載の送信装置。
  3. 前記第1制御手段は、前記移動指示が示す移動方向に応じて、前記第2及び第3の機構を制御せずに前記第1の機構を制御し、
    前記第2制御手段は、前記移動方向に応じて前記第2及び第3の機構を制御せずに前記第1の機構を制御する場合、当該制御中における前記撮像手段による撮像画像データを送信し、
    前記移動方向に応じて前記第1及び第2及び第3の機構を制御する場合、当該制御中における前記撮像手段による撮像画像データを送信しないように制御することを特徴とする請求項1記載の送信装置。
  4. 前記第2制御手段は、前記移動指示に応じて前記第1制御手段により第1ないし第3のうち少なくとも1つの機構が制御中であることを示す制御中通知を、前記撮像画像データの送信先へ送信することを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか1項記載の送信装置。
  5. 前記第1制御手段による制御前に撮像された撮像画像データを記憶する記憶手段を有し、
    前記第2制御手段は、前記記憶手段に記憶された前記制御前の撮像画像データを前記送信先に送信させることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか1項記載の送信装置。
  6. 前記第2制御手段は、前記移動指示に応じて前記第1の制御手段によって前記第3の機構を制御せずに前記第1及び第2の機構のうち少なくとも1つの機構を制御する場合、前記記憶手段によって制御前に撮像された撮像画像データを保持しないように制御することを特徴とする請求項5に記載の送信装置。
  7. 前記第1制御手段による制御前に撮像された撮像画像データを記憶する記憶手段と、
    前記移動指示に応じて前記第1及び第2及び第3の機構が制御される場合、前記撮像方向が前記移動指示に応じた移動方向に移動しているように前記送信先において表示されるように、前記記憶手段に記憶された前記制御前の撮像画像データを処理する処理手段を有し、
    前記第2制御手段は、前記処理手段により処理された処理画像データを前記送信先に送信させることを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか1項記載の送信装置。
  8. 撮像手段により撮影された撮像画像データを送信先に送信する送信装置であって、
    前記撮像手段の撮像方向を変えるための第1及び第2の機構と、前記撮像手段の撮像方向の移動を伴わずに前記撮像手段を回転させるための第3の機構とを、前記撮像手段の撮像方向の移動指示に応じて制御する第1制御手段と、
    前記撮像手段の撮像方向を前記移動指示に応じて移動するように前記第1及び第2の機構を制御し、撮像画像データに基づいて表示される画像が当該第1及び第2の機構の制御前後で回転しないように前記第3の機構を制御する第1のモードが設定されているか、前記撮像手段の撮像方向を前記移動指示に応じて移動するように前記第1及び第2の機構を制御し、前記第1及び第2の機構の制御の前後で前記第3の機構による前記撮像手段の角度を維持する第2のモードが設定されているか判定する判定手段と、
    前記第1のモードが設定されている場合、前記移動指示に応じた前記第1及び第2及び第3の機構の制御中に前記撮像手段により撮像された撮像画像データに基づく画像が前記送信先において表示されないように制御し、
    前記第2のモードが設定されている場合、前記移動指示に応じた前記第1及び第2の機構の制御中に前記撮像手段により撮像された撮像画像データに基づく画像が前記送信先において表示されるように制御する第2制御手段と
    を有することを特徴とする送信装置。
  9. 前記第1及び第2のモードは、設置モードを示すことを特徴とする請求項8記載の送信装置。
  10. 前記第1の機構は、前記撮像手段の回転を伴わずに前記撮像方向を第1の移動方向に移動するための機構であり、
    前記第2の機構は、前記撮像手段の回転を伴って前記撮像方向を第2の移動方向に移動するための機構であり、
    前記第1制御手段は、前記撮像手段の移動指示に応じた移動方向が前記第1の方向と一致する場合、前記第1の機構を制御することで前記撮像手段の回転を伴わずに前記撮像方向を前記移動指示に応じた移動方向へ移動させ、
    前記撮像方向の移動指示に応じた移動方向が前記第1の移動方向と一致しない場合であって、前記第1のモードが設定されている場合、前記撮像手段の撮像方向を前記移動指示に応じた移動方向に移動するように前記第1及び第2の機構を制御し、撮像画像データに基づいて表示される画像が当該第1及び第2の機構の制御前後で回転しないように前記第3の機構を制御し、
    前記撮像方向の制御指示に応じた移動方向が前記第1の移動方向と一致しない場合であって、前記第2のモードが設定されている場合、前記撮像手段の撮像方向を前記移動指示に応じた移動方向に移動するように前記第1及び第2の機構を制御し、前記第1及び第2の機構の制御の前後で前記第3の機構による前記撮像手段の角度を維持することを特徴とする請求項8記載の送信装置。
  11. 撮像手段の撮像方向を変えるための第1及び第2の機構と、前記撮像手段を回転させるための第3の機構とを制御し、前記撮像手段により撮影された撮像画像データを送信先に送信する送信装置が行う送信方法であって、
    前記撮像手段の撮像方向の移動指示に応じて、前記第1及び第2及び第3の機構のうち少なくとも1つの機構を制御する第1制御工程と、
    前記第3の機構を制御せずに前記撮像手段の撮像方向の移動指示に応じて前記第1及び第2の機構のうち少なくとも1つの機構を制御する場合、当該制御中における前記撮像手段による撮像画像データを送信し、
    前記移動指示に応じて少なくとも前記第3の機構を制御する場合、当該制御中における前記撮像手段による撮像画像データを送信しないように制御する第2制御工程と
    を有することを特徴とする送信方法。
  12. 撮像手段の撮像方向を変えるための第1及び第2の機構と、前記撮像手段を回転させるための第3の機構とを制御し、前記撮像手段により撮像された撮像画像データを送信先に送信するコンピュータに、
    前記撮像手段の撮像方向の移動指示に応じて、前記第1及び第2及び第3の機構のうち少なくとも1つの機構を制御する第1制御手順と、
    前記第3の機構を制御せずに前記移動指示に応じて前記第1及び第2の機構のうち少なくとも1つの機構を制御する場合、当該制御中における前記撮像手段による撮像画像データを送信し、
    前記移動指示に応じて少なくとも前記第3の機構を制御する場合、当該制御中における前記撮像手段による撮像画像データを送信しないように制御する第2制御手順と
    を実行させることを特徴とするプログラム。
  13. 撮像手段の撮像方向を変えるための第1及び第2の機構と、前記撮像手段を回転させるための第3の機構とを制御し、前記撮像手段により撮像された撮像画像データを送信先に送信する送信装置が行う送信方法であって、
    前記撮像手段の撮像方向を移動指示に応じて移動するように前記第1及び第2の機構を制御し、撮像画像データに基づいて表示される画像が当該第1及び第2の機構の制御前後で回転しないように前記第3の機構を制御する第1のモードが設定されているか、前記撮像手段の撮像方向を移動指示に応じて移動するように前記第1及び第2の機構を制御し、前記第1及び第2の機構の制御の前後で前記第3の機構による前記撮像手段の角度を維持する第2のモードが設定されているか判定する判定工程と、
    前記第1のモードが設定されている場合、移動指示に応じた前記第1及び第2及び第3の機構の制御中に前記撮像手段により撮像された撮像画像データに基づく画像が前記送信先において表示されないように制御し、
    前記第2のモードが設定されている場合、移動指示に応じた前記第1及び第2の機構の制御中に前記撮像手段により撮像された撮像画像データに基づく画像が前記送信先において表示されるように制御する制御工程と
    を有することを特徴とする送信方法。
  14. 撮像手段の撮像方向を変えるための第1及び第2の機構と、前記撮像手段を回転させるための第3の機構とを制御し、前記撮像手段により撮像された撮像画像データを送信先に送信するコンピュータに、
    前記撮像手段の撮像方向を移動指示に応じて移動するように前記第1及び第2の機構を制御し、撮像画像データに基づいて表示される画像が当該第1及び第2の機構の制御前後で回転しないように前記第3の機構を制御する第1のモードが設定されているか、前記撮像手段の撮像方向を移動指示に応じて移動するように前記第1及び第2の機構を制御し、前記第1及び第2の機構の制御の前後で前記第3の機構による前記撮像手段の角度を維持する第2のモードが設定されているか判定する判定手順と、
    前記第1のモードが設定されている場合、移動指示に応じた前記第1及び第2及び第3の機構の制御中に前記撮像手段により撮像された撮像画像データに基づく画像が前記送信先において表示されないように制御し、
    前記第2のモードが設定されている場合、移動指示に応じた前記第1及び第2の機構の制御中に前記撮像手段により撮像された撮像画像データに基づく画像が前記送信先において表示されるように制御する制御手順と
    を実行させることを特徴とするプログラム。
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