JP5682811B2 - 球面投影表示装置 - Google Patents

球面投影表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5682811B2
JP5682811B2 JP2010226116A JP2010226116A JP5682811B2 JP 5682811 B2 JP5682811 B2 JP 5682811B2 JP 2010226116 A JP2010226116 A JP 2010226116A JP 2010226116 A JP2010226116 A JP 2010226116A JP 5682811 B2 JP5682811 B2 JP 5682811B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spherical
light
display device
lens
projection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010226116A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012078730A (ja
JP2012078730A5 (ja
Inventor
代工 康宏
康宏 代工
哲夫 武藤
哲夫 武藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2010226116A priority Critical patent/JP5682811B2/ja
Publication of JP2012078730A publication Critical patent/JP2012078730A/ja
Publication of JP2012078730A5 publication Critical patent/JP2012078730A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5682811B2 publication Critical patent/JP5682811B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、透過型の球状スクリーンに画像を投影して表示する球面投影表示装置に関するものである。
従来、例えば下記特許文献1には、透過型の球状スクリーンを構成する半透明のボール体の内周面に、投影装置を用いて画像データに基づく画像を投影するとともに、投影した画像をボール体の外側から観察させる球面投影表示装置が記載されている。係る球面投影表示装置によれば2次元の画像を立体的に表示することができる。
特開2000−207093号公報
しかしながら、上記の球面投影表示装置のように球状スクリーンに画像を投影する場合には、球状スクリーンの投影面が球面であるため、任意の画像をそのまま投影すると画像に歪みが生じてしまう。係ることから、上記の技術を実施する際には、投影する画像に対して、投影時に生じる歪みを打ち消すための補正処理を画像データの段階で行うことが不可欠となる。
そのため、例えば球状スクリーンを直径10cm程度の小型のものとして、球面投影表示装置を画像データを出力する機能を有した任意の機器に単なる表示デバイスとして組み込むような場合には、画像データの補正を任意の機器側で行う必要がある。したがって、球面投影表示装置を他の装置に組み込む場合を考えると汎用性に欠けるという問題があった。
本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなされたものであり、高い汎用性を備えた球面投影表示装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明の球面投影表示装置の一態様は、球面の一部を構成する内面を投影面として使用される透過型の球状スクリーンと、画像データを投影光に変換する光変調素子と、前記光変調素子に平行光を入射させる光源部と、前記光変調素子により変換された前記投影光からなる画像を前記球状スクリーンの前記内面に投影するとともに、前記内面での当該画像の歪みを光学的に補償する歪み補正機能を有する投影光学系と、を備え、前記投影光学系は、前記光変調素子の前記光源部側に対して反対側に配置された第1のレンズと、当該第1のレンズの前記光変調素子側に対して反対側に配置された第2のレンズと、当該第2のレンズの当該第1のレンズ側に対して反対側に配置された第3のレンズと、によって構成されており、当該第1のレンズは非対称両凸レンズ、当該第2のレンズは対称両凸レンズ、当該第3のレンズは当該第2のレンズに接する凸面を有するメニスカスレンズである、ことを特徴とする。
本発明によれば、高い汎用性を備えた球面投影表示装置を提供することができる。
本発明の第1の実施形態を示す球面投影表示装置の模式断面図である。 投影光学系が有する歪み補正機能の説明図である。 投影光学系の詳細を示す図である。 球面投影表示装置における全光学系の光跡図である。 観察者の視線の方向に応じた、球状スクリーンに表示された画像の見え方の違いを示した説明図である。 球面投影表示装置の使用例を示すパチンコ遊技機の正面図である。 本発明の第2の実施形態を示す図であり、(a)は球面投影表示装置の外観斜視図、(b)は球面投影表示装置の模式断面図である。 球面投影表示装置の動作状態を示す図である。 本発明の第3の実施形態を示す図であり、(a)は球面投影表示装置の外観斜視図、(b)は球面投影表示装置の側面図である。 球面投影表示装置の動作状態を示す図である。
(実施形態1)
以下、本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る球面投影表示装置1の断面構造を模式的に示した図である。本実施形態の球面投影表示装置1は、球状スクリーン2と、球状スクリーン2に固着されたプロジェクタ部3とから構成されている。
球状スクリーン2は、球面の一部を構成する内面2aを投影面として使用される透過型のスクリーンである。球状スクリーン2には、例えば透光性を有する部材の内側と外側の一方または双方の表面に、光を拡散させるための材料が塗布されたり、光を拡散させるための処理が施されたりすることによって光拡散性が確保されている。なお、球状スクリーン2は、光を拡散させる任意の材料を用いて形成されたものであっても構わない。
図に示したように、球状スクリーン2は、中空球体の一部(図で右側の一部)に開口部2bが設けられた形状を有している。球状スクリーン2は、例えば中空球体を構成する一組の半球状の部材の一方側に開口部2bを設けるとともに、双方の半球状の部材を透明な接着剤等を用いて繋ぎ目が極力見えないように接合することにより形成される。
一方、プロジェクタ部3は、光源部4と、透過型の液晶表示素子5と、投影部6とから構成されている。光源部4は、ケース41内に収容された点光源42と、光源光学系を構成する点光源42に対向する第1のレンズL1、及び第2のレンズL2とから構成されている。第1のレンズL1及び第2のレンズL2からなる光源光学系は、点光源42の発する光を平行光、若しくは平行光に近い状態で液晶表示素子5に入射させる。
なお、点光源42には任意の光源を使用することができるが、球面投影表示装置1の小型化、省電力化、耐久性の点を考えると高輝度のLED(Light Emitting Diode)を使用することが好ましく、高輝度の白色LEDまたは高輝度のRGB−LEDが好ましい。
液晶表示素子5は、画像データ(RBGデータ等)に応じて駆動され、画像データにより表される画像を表示することにより第2のレンズL2から入射した光を制御し、それにより上記画像データを投影光に変換する光変調素子として機能する。
液晶表示素子5は、画像データを投影光に変換するものであれば、透過型や、反射型(DMD等)や、自発光型の他の光変調素子に適宜変更することができる。当然のごとく、反射型の光変調素子を使用する場合には、光源部4の構成も変更する必要があり、また、自発光型の光変調素子を使用する場合には光源部4は不要となる。
なお、図示しないが液晶表示素子5は、プロジェクタ部3に一体的に、または分離して設けられた駆動回路によって、外部(他の電子機器)から供給される画像データに基づき駆動される。
投影部6は、球状スクリーン2に設けられた開口部2bに内嵌され、一端が球状スクリーン2の中心(内面2aを含む球面の中心)Oの近傍に位置するケース61と、ケース61内に収容された、液晶表示素子5に対向する第3のレンズL3と、第4のレンズL4と、第5のレンズL5とによって構成されている。
第3のレンズL3〜第5のレンズL5によって投影光学系が構成されており、この投影光学系は、液晶表示素子5を透過した光、つまり画像データから変換された投影光を、球状スクリーン2の中心Oの近傍から出射し、画像データにより表される画像を球状スクリーン2の内面2aに投影する。
また、第3のレンズL3〜第5のレンズL5からなる投影光学系は、焦点距離を短く設定されており、球状スクリーン2の内面2aにおける半球を超える領域に前記画像を投影する。
すなわち、第1のレンズL1〜第5のレンズL5の光軸Lは球状スクリーン2の中心Oを通っている。球状スクリーン2の内面2aは、その内面2aを含む球面を投影光学系の光軸Lに垂直な面Mで分割したときの一方側の半球領域A(図1で左側)と、他方側の半球領域(図1で右側)の一部である、一方側の半球領域Aに連続する環状領域Bとから構成されている。そして、上記の一方側の半球領域Aから上記の環状領域Bに及ぶ領域(図1に斜線で示した領域)Cが、球状スクリーン2の内面2aにおいて画像が投影される投影領域となっている。
また、投影光学系には、第3のレンズL3〜第5のレンズL5として、例えば後述するレンズが使用されることにより、球状スクリーン2の内面2aでの画像の歪みを光学的に補償する歪み補正機能が確保されている。
図2は、上記投影光学系に確保されている歪み補正機能を便宜的に示した説明図である。投影光学系は、例えば図2(a)に示したような液晶表示素子5において画像データに基づき表示される画像を、図2(b)に示した糸巻き状に予め歪ませることによって、図2(c)に示したような歪みが僅かな状態で球状スクリーン2の内面2aに投影させる。
図3(a)は、前述した第1のレンズL1〜第5のレンズL5の具体例を示した図である。第1のレンズL1は平凸レンズであり、第2のレンズL2はフレネルレンズである。また、第3のレンズL3は非対称両凸レンズであり、第4のレンズL4は対称両凸レンズ、第5のレンズL5は、第4のレンズL4に接する凸面を有するメニスカスレンズである。
図3(b)は、図3(a)に示した第1のレンズL1〜第5のレンズL5の仕様の一例を示した図であり、レンズ両面の曲率半径(Radius)と、厚み(Thickness)と、半径(Semidiameter)とを示した図である。なお、図において、各値の単位はミリメートルであり、各レンズの曲率半径は、上段側が光の入射面の曲率半径、下段側が光の出射面の曲率半径である。図4は、第1のレンズL1〜第5のレンズL5が、図3(b)に示した仕様を備えている場合における球面投影表示装置1における全光学系の光跡図である。
以上の構成からなる球面投影表示装置1においては、第3のレンズL3〜第5のレンズL5からなる投影光学系に、球状スクリーン2の内面2aでの画像の歪みを光学的に補償する歪み補正機能が確保されているため、球状スクリーン2の内面2aに投影する画像を表す画像データを事前に補正せずとも歪みのない画像を投影することができる。
そのため、球状スクリーン2に小型のものを使用し、球面投影表示装置1を、画像データを出力する機能を有した任意の機器に単なる表示デバイスとして組み込むような場合であっても、画像データを任意の機器側で行う必要がない。したがって、球面投影表示装置1には、高い汎用性を確保することができる。
また、本実施形態の球面投影表示装置1においては、球状スクリーン2における画像の投影領域が、球状スクリーン2の内面2aにおける半球を超える領域C(図1参照)である。そのため、球状スクリーン2に任意の画像を表示しているとき、プロジェクタ部3が設けられていない正面側(図1で左側)に位置する観察者にあっては、視線の方向が投影光学系の光軸Lに対して多少傾いている場合であっても、球状スクリーン2の表面全域にわたって画像を観察することができる。
したがって、球面投影表示装置1においては、従来と同様に2次元の画像を立体的に表示できることは無論のこと、例えば表示する画像が任意の物体を表現したものである場合には、観察者に対してより現実的な立体感を与えることができる。
具体的な例を図5に示す。図5は、球状スクリーン2に地球儀を表現する地図画像が表示されているときの、観察者の視線の方向に応じた画像の見え方の違いを示した説明図である。
すなわち図5(a)は、視線の方向(図の右側に白抜きの矢印で示した方向)が投影光学系の光軸Lと一致しているとき、観察者により観察される球状スクリーン2の状態を示した図である。図5(b)は、視線の方向が上記光軸Lに対してやや傾いているとき、観察者により観察される球状スクリーン2の状態を示した図である。図5(c)は、視線の方向が、図5(b)に示したときよりも大きく傾いているとき、観察者により観察される球状スクリーン2の状態を示した図である。なお、図5(b)、図5(c)に示した破線は、球状スクリーン2の表面における正面側の半球領域と、背面側の半球領域との境界を便宜的に示したものである。また、図5(c)において球状スクリーン2に網掛けで示した領域Dは、画像が表示されない非表示領域である。
なお、球面投影表示装置1を表示デバイスとして組み込む機器については、特に限定されないが、球面投影表示装置1は、例えばパチンコ遊技機等のアミューズメント装置に組み込めば、アミューズメント装置における娯楽性を高めることができる。
図6は、球面投影表示装置1をパチンコ遊技機に組み込む場合の例を示した、パチンコ遊技機の正面図である。図6に示したパチンコ遊技機100は、図柄を変動表示させる液晶ディスプレイ等からなる表示部101が遊技球が打ち込まれる遊技領域内に配置されたものである。この種のパチンコ遊技機100においては、球面投影表示装置1は図示したように表示部101の上方に配置するとともに、球状スクリーン2を遊技領域内の機器表面から突出させた状態で組み込むことができる。
なお、球状スクリーン2は、遊技領域内の機器表面に、全体を露出させた状態で組み込むようにしてもよいし、内面2aの投影領域Cに相当する部分を露出させた状態で組み込むようにしてもよい。また、球状スクリーン2には、例えば表示部101における図柄の表示動作と連動して画像(キャラクタの顔等)を表示させたり、あるいは表示部101とは独立して画像を表示させたりすればよい。
(実施形態2)
次に、本発明の第2の実施形態を図に従い説明する。図7は本実施形態に係る球面投影表示装置21を示す図であり、図7(a)は外観斜視図、図7(b)は図1に対応する模式断面図である。
本実施形態の球面投影表示装置21は、第1の実施形態で説明した球面投影表示装置1とは異なる以下の構成を備えている。
すなわち本実施形態の球面投影表示装置21においては、球状スクリーン2が半球状に形成されており、プロジェクタ部3は、投影部6の一端が球状スクリーン2の中心Oの近傍に位置するように、図示しない任意の構成によって球状スクリーン2との相対的な位置関係を保持されている。
また、投影部6を構成するケース61の周縁にはドーナツ形の板状の支持体22が外嵌した状態で固着されている。球状スクリーン2に対向する支持体22の表面には、球状スクリーン2の内面2aに画像が投影されていない非表示期間に球状スクリーン2の内面2aを照明する複数の補助光源23が周方向に一定間隔で配置されている。
複数の補助光源23には、必要とする光量が得られれば任意のものを使用することができ、点光源42と同様、球面投影表示装置21の小型化、省電力化、耐久性の点を考えるとLEDを使用することが好ましく、高輝度の白色LEDまたは高輝度のRGB−LEDが好ましい。
また、プロジェクタ部3には、外部(他の電子機器)から供給される画像データに基づき液晶表示素子5を駆動する駆動回路と、液晶表示素子5を点灯又は消灯するスイッチ回路とを含む制御部24が設けられている。
スイッチ回路は、液晶表示素子5が駆動されている期間、つまり球状スクリーン2の内面2aに画像が投影されている表示期間に複数の補助光源23を消灯し、かつ液晶表示素子5が駆動されていない期間、つまり球状スクリーン2の内面2aに画像が投影されていない非表示期間に複数の補助光源23を点灯する。本実施形態においては、複数の補助光源23が、駆動回路によって点灯又は消灯されることより本発明の照明手段として機能する。
なお、球面投影表示装置21の上述した以外の構成においては、第1の実施形態の球面投影表示装置1と同様であるため、図7において、第1の実施形態と同一の部分に同一の符号を付すことにより説明を省略する。
以上の構成からなる球面投影表示装置21においては、球状スクリーン2に画像が表示されていない非表示期間には、図8(a)に示したように、複数の補助光源23が点灯されることによって、球状スクリーン2が内側から照明される。また、球状スクリーン2に画像が表示されている表示期間には、図8(b)に示したように、複数の補助光源23が消灯される。
係ることから、第1の実施形態と同様の効果に加え、第1の実施形態で述べたように球面投影表示装置21をパチンコ遊技機等のアミューズメント装置に組み込む場合には、以下の効果を得ることができる。すなわち球状スクリーン2に画像が表示されていない非表示期間には球状スクリーン2を内側から照明することによって、遊技者に対して装置が故障しているとの印象等を抱かせることが防止できる。
また、パチンコ遊技機においては、例えば、はずれの際を球状スクリーン2に画像が表示されていない非表示期間として球状スクリーン2を内側から照明し、リーチ及び当たりの際を球状スクリーン2に画像が表示されている表示期間とするような使い方をすることができる。
また、例えば球状スクリーン2に画像が表示されていない非表示期間に、液晶表示素子5に何も画像を表示させずに、単に光源部4が発する光によって球状スクリーン2を内側から照明する場合に比べると、以下の点で有利である。
すなわち複数の補助光源23によって球状スクリーン2を直接照明するため、消費電力を抑えつつ球状スクリーン2に必要とされる明るさを確保することができる。同時に、点光源42の点灯時間を削減することによって点光源42の寿命の長期化を図ることができる。また、点光源42の点灯時間の長期化に伴い必要となる、光源部4を冷却するための冷却手段等を不要とすることができる。
さらに、本実施形態のように光変調素子として透過型の液晶表示素子5を使用する場合においては、点光源42の点灯時間の長期化に伴う液晶表示素子5の劣化、具体的には液晶表示素子5を構成する偏光板等の熱による経時劣化を未然に防止することができる。
なお、本実施形態においては、球状スクリーン2に画像が表示されていない非表示期間には、複数の補助光源23の全てを単に点灯する構成について説明した。しかし、複数の補助光源23を点灯するときの具体的な点灯形態は適宜変更することができる。例えば複数の補助光源23を点灯するときには、複数の補助光源23の全てを一定の周期で一斉に点滅させてもよいし、予め決められた順序で順に点灯させてもよい。また、複数の補助光源23の点灯色は任意であり、また点灯色を複数色としてもよい。また、複数の補助光源23は、単一の補助光源に変更しても構わない。
(実施形態3)
次に、本発明の第3の実施形態を図に従い説明する。図9は本実施形態に係る球面投影表示装置31を示す図であり、図9(a)は外観斜視図、図9(b)は側面図である。
本実施形態の球面投影表示装置31は、第1の実施形態で説明した球面投影表示装置1とは異なる以下の構成を備えている。
すなわち本実施形態の球面投影表示装置31においては、第2の実施形態と同様、球状スクリーン2が半球状に形成されており、プロジェクタ部3は、投影部6の一端が球状スクリーン2の中心Oの近傍に位置するように、図示しない任意の構成によって球状スクリーン2との相対的な位置関係を保持されている。
一方、本実施形態においては、液晶表示素子5が、プロジェクタ部3に設けられているスライダ32を介して前述した光源光学系、及び投影光学系に共通の光軸Lに対して垂直な方向(図9で上下方向)に移動自在に支持されている。具体的に説明すると、スライダ32は、プロジェクタ部3に固定されている固定部32aと、固定部32aにスライド自在に支持された可動部32bとを有しており、液晶表示素子5は、その可動部32bに固定されている。
また、プロジェクタ部3には、ラック33とピニオン34とを介してスライダ32の可動部32bをスライドさせる駆動モータ35が設けられており、液晶表示素子5は、駆動モータ35が正転又は逆転することにより光軸L(図1参照)に対して垂直な方向に移動される。本実施形態においては、上述したスライダ32と、ラック33及びピニオン34と、駆動モータ35とによって本発明の移動機構が実現されている。
そして、プロジェクタ部3には、外部(他の電子機器)から供給される画像データに基づき液晶表示素子5を駆動する駆動回路と、画像データの供給の有無に応じて駆動モータ35の動作を制御する制御回路とを含む制御部36が設けられている。
なお、球面投影表示装置31の上述した以外の構成においては、第1の実施形態の球面投影表示装置1と同様であるため、図9において、第1の実施形態と同一の部分に同一の符号を付すことにより説明を省略する。
そして、以上の構成からなる球面投影表示装置21においては、制御部36における制御回路が、駆動モータ35を一方向へ所定量だけ回転させることによって、画像データが供給されており、球状スクリーン2の内面2aへ画像を投影すべき表示期間には、液晶表示素子5を、画像データを投影光に変換するための図10(b)に示した投影位置に制御する。また、制御回路が、駆動モータ35を他方向へ所定量だけ回転させることによって、画像データが供給されておらず、球状スクリーン2の内面2aへの画像の投影が不要な非表示期間には、液晶表示素子5を、点光源42からの光の光路から外れた図10(a)に示したような非変換位置に制御する。
ここで、液晶表示素子5が非変換位置に制御されているときには、点光源42の光が光源光学系、及び投影光学系を介して球状スクリーン2の内面2aへ到達することにより球状スクリーン2が内側から照明される。
したがって、本実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果に加え、第1の実施形態で述べたように球面投影表示装置21をパチンコ遊技機等のアミューズメント装置に組み込む場合には、以下の効果を得ることができる。すなわち球状スクリーン2に画像が表示されていない非表示期間には、点光源42によって球状スクリーン2を内側から照明することによって、遊技者に対して装置が故障しているとの印象等を抱かせることが防止できる。
また、パチンコ遊技機においては、例えば、はずれの際を球状スクリーン2に画像が表示されていない非表示期間として球状スクリーン2を内側から照明し、リーチ及び当たりの際を球状スクリーン2に画像が表示されている表示期間とするような使い方をすることができる。
また、本実施形態においは、画像データが供給されておらず、球状スクリーン2の内面2aへの画像の投影が不要な非表示期間には液晶表示素子5を非変換位置へ移動させることによって、液晶表示素子5の劣化、具体的には液晶表示素子5を構成する偏光板等の熱による経時劣化を未然に防止することができる。
なお、本実施形態においては、上述したようにスライダ32と、ラック33及びピニオン34と、駆動モータ35とによって本発明の移動機構を実現したものについて説明した。しかし、本発明の実施に際しては、球状スクリーン2の内面2aへの画像の投影が不要な非表示期間に液晶表示素子5(光変調素子)を前述した非変換位置へ移動させることができれば、移動機構には任意の構成を採用することができる。
1 球面投影表示装置
2 球状スクリーン
2a 内面
3 プロジェクタ部
4 光源部
5 液晶表示素子
6 投影部
21 球面投影表示装置
22 支持体
23 補助光源
31 球面投影表示装置
32 スライダ
33 ラック
34 ピニオン
35 駆動モータ
42 点光源
A 半球領域
B 環状領域
C 投影領域
L 光軸
L1〜L5 第1のレンズ〜第5のレンズ

Claims (14)

  1. 球面の一部を構成する内面を投影面として使用される透過型の球状スクリーンと、
    画像データを投影光に変換する光変調素子と、
    前記光変調素子に平行光を入射させる光源部と、
    前記光変調素子により変換された前記投影光からなる画像を前記球状スクリーンの前記内面に投影するとともに、前記内面での当該画像の歪みを光学的に補償する歪み補正機能を有する投影光学系と、
    を備え、
    前記投影光学系は、前記光変調素子の前記光源部側に対して反対側に配置された第1のレンズと、当該第1のレンズの前記光変調素子側に対して反対側に配置された第2のレンズと、当該第2のレンズの当該第1のレンズ側に対して反対側に配置された第3のレンズと、によって構成されており、当該第1のレンズは非対称両凸レンズ、当該第2のレンズは対称両凸レンズ、当該第3のレンズは当該第2のレンズに接する凸面を有するメニスカスレンズである、
    ことを特徴とする球面投影表示装置。
  2. 前記投影光学系は、前記球状スクリーンの前記内面における、前記内面を含む球面を前記投影光学系の光軸に垂直な面で分割したときの一方側の半球領域を超える領域に前記画像を投影することを特徴とする請求項1に記載の球面投影表示装置。
  3. 前記球状スクリーンの前記内面及び外面の少なくとも一方の表面には、光を拡散させるための光拡散材料が塗布されている、又は、光を拡散させるための処理が施されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の球面投影表示装置。
  4. 前記球状スクリーンは、中空球体の一部に開口部が設けられた形状を有していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の球面投影表示装置。
  5. 前記球状スクリーンは、前記中空球体を構成する一組の半球状の部材を有し、前記一組の半球状の部材の一方には、前記開口部が設けられ、前記一組の半球状の部材の前記一方と他方とは、透明な接着剤を用いて接合されていることを特徴とする請求項4に記載の球面投影表示装置。
  6. 記光源部は、点光源と、当該点光源を前記平行光にする光源光学系と、を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の球面投影表示装置。
  7. 前記点光源は、白色LED又はRGB−LEDであることを特徴とする請求項6に記載の球面投影表示装置。
  8. 前記光変調素子は、透過型の液晶表示素子であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の球面投影表示装置。
  9. 前記球状スクリーンの前記内面に前記投影光からなる前記画像が投影されていない非表示期間に、前記球状スクリーンの前記内面を照明する照明手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の球面投影表示装置。
  10. 前記照明手段は、前記球状スクリーンの前記内面に前記投影光からなる前記画像が投影されている表示期間に消灯することを特徴とする請求項9に記載の球面投影表示装置。
  11. 前記照明手段は、少なくとも1つの補助光源を有し、
    前記補助光源は、白色LED又はRGB−LEDであることを特徴とする請求項10に記載の球面投影表示装置。
  12. 前記光変調素子は、光源からの光が透過する透過型であり、
    前記投影光からなる前記画像の前記球状スクリーンの前記内面への投影が不要な非表示期間に、前記光源からの光の光路にある変換位置から、前記光源からの光の光路に対して垂直な方向に外れた非変換位置まで、前記光変調素子を移動させる移動機構を備えたことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の球面投影表示装置。
  13. 前記移動機構は、前記投影光からなる前記画像の前記球状スクリーンの前記内面への投影が必要な表示期間に、前記非変換位置から前記変換位置まで、前記光変調素子を移動させることを特徴とする請求項12に記載の球面投影表示装置。
  14. 前記移動機構は、前記光変調素子が固定されるスライダと、ラック及びピニオンを介して当該スライダをスライドさせる駆動モータと、を含み、
    前記光変調素子は、前記駆動モータの正転により前記変換位置から前記非変換位置まで移動され、前記駆動モータの逆転により前記非変換位置から前記変換位置まで移動されることを特徴とする請求項12又は13に記載の球面投影表示装置。
JP2010226116A 2010-10-06 2010-10-06 球面投影表示装置 Active JP5682811B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010226116A JP5682811B2 (ja) 2010-10-06 2010-10-06 球面投影表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010226116A JP5682811B2 (ja) 2010-10-06 2010-10-06 球面投影表示装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2012078730A JP2012078730A (ja) 2012-04-19
JP2012078730A5 JP2012078730A5 (ja) 2013-10-24
JP5682811B2 true JP5682811B2 (ja) 2015-03-11

Family

ID=46239023

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010226116A Active JP5682811B2 (ja) 2010-10-06 2010-10-06 球面投影表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5682811B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015094938A (ja) * 2013-11-14 2015-05-18 株式会社 オルタステクノロジー 表示装置
JP6397655B2 (ja) * 2014-05-16 2018-09-26 株式会社 オルタステクノロジー 球面投影表示装置
DE202014005793U1 (de) * 2014-07-17 2015-10-23 Hendrik Middelhoff 360 Grad Dome Projektor für die 360°Realbild-Wiedergabe von 360°Domekamera Aufnahmen
CN106324952B (zh) * 2015-07-07 2019-02-12 芋头科技(杭州)有限公司 一种融合显示系统
JP6363131B2 (ja) * 2016-06-08 2018-07-25 山佐株式会社 遊技機

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003035933A (ja) * 2001-07-24 2003-02-07 Vstone Kk 映像表示装置
JP2003241648A (ja) * 2002-02-15 2003-08-29 Ryuichi Iwamasa マルチメディア地球儀、並びにマルチメディア地球儀制御システム
JP3921205B2 (ja) * 2004-01-13 2007-05-30 株式会社イフ 立体映像表示装置
JP4047844B2 (ja) * 2004-09-13 2008-02-13 ソフトバンクモバイル株式会社 電子機器
JP2006093802A (ja) * 2004-09-21 2006-04-06 Nikon Corp 携帯型情報機器
JP2006308745A (ja) * 2005-04-27 2006-11-09 Casio Comput Co Ltd 液晶表示装置
JP2008040514A (ja) * 2006-08-01 2008-02-21 Seiko Epson Corp 入力装置
JP3130127U (ja) * 2006-12-19 2007-03-15 株式会社五藤光学研究所 ドーム用ビデオプロジェクターアダプター
JP2008228761A (ja) * 2007-03-16 2008-10-02 Samii Kk 遊技機
JP5024766B2 (ja) * 2008-03-11 2012-09-12 国立大学法人岐阜大学 三次元表示装置
JP2010198807A (ja) * 2009-02-23 2010-09-09 Sharp Corp 照明装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012078730A (ja) 2012-04-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8047654B2 (en) Projector with reduced speckle contrast
JP4244957B2 (ja) 光源装置及び投影装置
TWI459356B (zh) 區塊動態驅動之背光模組及其抬頭顯示裝置
JP5682811B2 (ja) 球面投影表示装置
JP4462303B2 (ja) 画像表示装置
US9170474B2 (en) Efficient spatially modulated illumination system
EP1793271A4 (en) PROJECTOR
JP4879046B2 (ja) 照明装置及び投影型映像表示装置
JP5126051B2 (ja) 照明装置
TW201300838A (zh) 浮在空中的虛擬實像顯示裝置
JP2011249976A (ja) 表示装置
JP2008052063A (ja) 光源装置及びプロジェクタ
JP2012078730A5 (ja)
WO2009041416A1 (ja) プロジェクタ
JP2006301491A (ja) 照明装置及び画像投影装置
JP2006293125A (ja) 照明装置及びプロジェクタ
US10928713B2 (en) Display device, display method and game machine
JP4858531B2 (ja) 光源装置及び投影装置
KR20190087850A (ko) 시계기능을 갖는 로고라이트
JP2006171207A (ja) 光源ユニット及びプロジェクタ装置
WO2021100161A1 (ja) 照明装置
JP2009075475A (ja) 画像投影装置
WO2021039439A1 (ja) 投射装置
KR20190052418A (ko) 프로젝터 및 그의 동작 방법
JP2009244412A (ja) 表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130910

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130910

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140319

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140422

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140617

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20140702

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141219

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150101

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5682811

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250