以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。本実施例では携帯型情報機器の1例としてプロジェクタ機能付き携帯電話を例に挙げて説明する。本実施例の携帯電話は、単に電話相手との会話やメールの送受信をするという通常の携帯電話機能部以外に、被写体を撮影するデジタルカメラ部と、スクリーン上に画像やデータ情報を投影する超小型のプロジェクタ部とを備えている。図1は、これらのブロックのうちデジタルカメラ部及びプロジェクタ部についてその概略を説明したブロック図である。
まず、携帯電話本体100に組み込まれているデジタルカメラの機能に関するブロックの説明を行う。撮影レンズ101はその焦点距離を連続的に変えるためのズームレンズ、及びピントを調整するフォーカスレンズから構成されている。これらのレンズはレンズドライバ102により駆動される。ここでレンズドライバ102はズームレンズのズーム駆動機構及びその駆動回路と、フォーカスレンズのフォーカス駆動機構及びその駆動回路とを備えていて、これらはCPU120により制御される。撮影レンズ101は撮像素子103の撮像面上に被写体像を結像する。撮像素子103は撮像面上に結像された被写体像の光強度に応じた電気信号を出力する光電変換撮像素子であり、CCD型やMOS型の固体撮像素子が用いられる。撮像素子103は信号取り出しのタイミングをコントロールするドライバ104により駆動される。
固体撮像素子103からの撮像信号は信号処理回路105に入力される。ここでは相関二重サンプリング処理(CDS)等のアナログ処理をされ、更にデジタル信号に変換される。このデジタル信号に変換された画像信号は同じく信号処理回路105でもって輪郭強調、ガンマ補正、ホワイトバランス補正などの種々の画像処理が施される。バッファメモリ106は撮像素子103で撮像された複数フレーム分のデータを記憶することが出来るフレームメモリである。信号処理回路105でデジタルデータに変換された信号は一旦このバッファメモリ106に記憶される。このバッファメモリ106に書き込まれているデータを再度信号処理回路105に読み込んで上述した各種の画像処理を施し、処理後のデータは再びバッファメモリ106に記憶される。
バッファメモリ106に再度記録された処理済みの画像データは取り外し可能なメモリカード等の小型の外部記憶装置107に必要に応じて記録される。逆に、この外部記憶装置107に記憶されている画像データを読み出して後述するプロジェクタでスクリーン111上に投影することも可能である。
CPU120はデジタルカメラ部及びプロジェクタ部が動作する際のシーケンス制御を行う。もちろん不図示の携帯電話機能部の制御も行うことも可能である。CPU120のAF演算部1201では撮像素子103からの画像信号に基づいてAF演算を行い演算結果に基づいてレンズドライバ102で撮影レンズを駆動する。この演算結果はまた、記憶部1202に記憶される。ここで、AF方式には周知のコントラスト法或いは位相差法などの方式があるが本実施例ではコントラスト法を使用する。
次にプロジェクタ部に関するブロックの説明を行う。1ヶ或いは複数の高輝度の発光ダイオード(LED)から成る光源108で生成された照明光は投影用のパターンが形成されている透過型の投影用液晶(LCD)パネル109を透過する。これにより投影用のデータが投影用レンズ110を透過してスクリーン111に拡大表示される。携帯電話機能部には1〜2インチ程度の大きさの画像データの鑑賞も可能なLCDモニタ121と、文字データのみを確認するための表示用LCDパネル122とが搭載されていて、これらのLCDモニタ121や表示用LCDパネル122に表示されるデータが投影用データとしてCPU120の制御の基に必要に応じてスクリーン111上に投影されるようになっている。それぞれの画素数は例えばLCDモニタ121は320×240画素、表示用LCDパネル122は100×20画素程度であれば十分である。消費電力やスペース等に余裕がある場合には表示用LCDパネル122はLCDモニタ121と同一部材を使用しても良い。
表示用LCDパネル122に表示される文字データをスクリーン111上で確認する場合には、スクリーン111までの投影距離は10〜100cm程度となるよう投影用レンズ110の焦点が調整される。スクリーン111としては葉書大の大きさの白紙あるいは手近にある白い壁面等が使用される。或いは携帯電話がおかれている机上と同一の面上に投影するようにしても良い。その場合には投影画面が台形状になるので投影用LCDパネル109上には予めこれを補正するデータを形成しておく。
光源108のオンオフのタイミングはCPU120の制御の基にドライバ112でもって行う。投影用LCDパネル109に投影用画像を形成するための制御はドライバ113で行う。これにより投影用LCDパネル109内の各画素の透過率が個別に設定される。投影レンズ110の焦点調節はドライバ114で行う。これらのドライバもCPU120で制御される。
位置検出器115、116、117はそれぞれ光源108、投影用LCDパネル109、投影レンズ110がプロジェクタとしての動作時或いは非動作時で所定位置にあるかどうかを検出する。操作部材118は後述する光源108のオンオフスイッチ、動作モード設定ダイアル等、ユーザが操作する各種の操作スイッチや釦である。これには携帯電話機能部の各種操作部材も含まれる。角度検出器119は後述する折り畳み式の携帯電話の上部筐体と下部筐体とのなす角度を検出する。
ここまで説明した超小型のプロジェクタ部を携帯電話に組み込むためには超小型の光源が必要となってくる。ここで、本発明のプロジェクタ部に適用される光源108について図9〜図13に基づいて説明する。図9は一個のLEDのみを光源108として使用すると共に、その発光面の大きさを投影用LCDパネル109の透過面の大きさとほぼ同一にした実施例である。ここでは、構造の簡単なホモ接合構造について説明するがほかの構造であってももちろん良い。光源108の概略構造を図9に示す。図9において光源108は基板1081上にn型半導体1082とp型半導体1083とが接触し発光面を形成している。この発光面の大きさが投影用LCDパネル109とほぼ同一の大きさとなっている。これらの半導体上には−(マイナス)電圧および+(プラス)電圧を印加するための電極1084、1085がそれぞれ形成されている。
この半導体材料に応じて発光色が決定され、例えば、GaPを使用した場合には緑色のLEDとなる。赤、青、黄等の発光も半導体の材料及び接合構造を変えて実現することができる。一方、白色発光LEDについては青色LEDと、この青色LEDの前面にYAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)系蛍光体層をおくことで実現される。即ち、青色光がこの蛍光体にあたると黄色光が生成され、この生成された黄色光と蛍光体層を透過した元の青色光とが混色されて白色光が生成される。
投影用LCDパネル109の画素数が増加してくると大きさも大きくなってきて、上述した様にLCDの面積とほぼ同一面積の発光部をもったLEDを使用することが困難となる場合がある。そのような場合にも本実施例においては可能な限り少ないLEDを使用することでプロジェクタとしての構造をシンプルにすると共に消費電力の低減を図っている。
図10〜図13は光源として複数のLEDを使用した場合の実施例である。図10は光源として4個のLEDを使用した場合の実施例である。この図からもわかるように4個のLEDの発光面の合計の大きさが投影用LCDパネル109の大きさとほぼ同一となるように同一平面上に並べてある。ここでは赤(R)、青(B)、緑(G)、白(W)のLEDをそれぞれ1個ずつ使用している。この場合、投影用LCDパネル109がカラーLCDかモノクロLCDかによってこれらLEDの駆動方法が異なる。
投影用LCDパネル109がオンチップのカラーフィルタが形成されているカラーLCDの場合には、4個のLEDを同時に連続して発光させ、スクリーン上で白色光となるように混色させるとともに投影用LCDパネル109の各色に対応した画素にそれぞれの画像データを形成する。一方、投影用LCDパネル109がモノクロLCDの場合には、これら4種類のLEDは1/60秒程度の長さで順に時系列に発光するよう制御される。これらLEDのそれぞれの発光色に同期して投影用LCDパネル109には発光色に応じた画像データが形成される。本来R、G、Bの3光源のみあれば投影された画像は視覚上平均化されてスクリーン上でカラー画像として認識されるが、スクリーン上の輝度を更に上げるためにここでは更に、白色LEDも使用している。
図11は光源として2個のLEDを使用した場合であって、ここでは2個のLEDの合計の発光面の大きさが投影用LCDパネル109の大きさとほぼ等しい赤(R)と白(W)のLEDを並べている。この場合にも投影用LCDパネル109はモノクロLCDであって通常はWのLEDのみ連続して発光していて、警告時等に強調表示をしたい場合にWに代えてRのLEDを発光させる。この2個のLEDについては前述した白色LEDと同様に、青(B)と黄(Y)のLEDを使用して混色させて白色となるようにしても良い。
図12は光源としてR、G、B3個のLEDを使用した場合である。図12(a)、図12(b)いずれの配置においても3個のLEDの中心が投影用LCDパネル109の中心から等距離になるよう配置されている。12(b)はLEDの形状も考慮した配置例である。この場合の投影用LCDパネル109は図10の場合と同様に、モノクロLCDあるいはカラーLCDのいずれであっても良い。
図13は光源としてLEDを4個使用した場合である。前述した図10の場合には4種類の異なる発光色のLEDを使用していたが、ここでは白(W)のLEDのみ4個使用した場合を示している。この場合は投影用LCDパネル109にはカラーLCDが使用される。4個のLEDは同時に連続して発光される。
図10〜図13に示したように複数のLEDの中心位置が投影用LCDパネル109の画像形成面に対して垂直でかつ投影用LCDパネル109の中心を通る直線から等距離の位置に配置されている。これにより複数のLEDが互いに異なる位置に配置されていたとしても発光ムラや色ムラを最小限に押さえることが出来る。また、光源108と投影用LCD109との間に光を拡散する部材を挿入すると前述した発光ムラや色ムラが更に低減される。
また、異なる発光色のLEDの発光強度をLED間で異ならせることで任意の発光色の照明光を作成することが出来る。これは時系列に発光する場合でも連続して発光する場合でもいずれの場合でもいえる。以上説明したように、最小限のLEDを使用して、携帯電話に組み込み可能な小型の光源部を実現することが可能となる。またここまで述べたLEDの替わりに有機EL素子を使用しても良い。なお、ここまでは、LEDや有機EL素子については共に投影情報が形成されている投影用LCDパネル109に対する照明用の手段として利用する場合について説明してきた。これに対して、LEDや有機EL素子が充分小型で、高輝度であったならばこれまで述べた光源部と投影用LCDパネルの組み合わせに換えて単に、LEDや有機EL素子を投影用LCDパネル109の透過面積と同一の面積内に複数配置することも可能となる。これにより自己発光により直接投影用パターンを作成することも可能となる。
更に、ここまでの説明においては投影用画像データを形成する部材として透過型液晶パネルについて説明してきたが、投影用画像形成のための部材はこれに限らない。たとえば、反射型の液晶パネルや反射型DMD(Digital Micromirror Device)素子等を使用しても良い。通常、DMD素子を使用した場合には、R、G、Bのカラーフィルタの付いたホイールを回転させてカラー画像をスクリーン上に投影するが、本実施例による光源部を使用すれば小型で可動部の全くないプロジェクタを実現することが出来る。
図2は図1で説明したプロジェクタ機能付き携帯電話の概略斜視図と動作状況の一例を示す。携帯電話200は図2に示すごとく2個の直方体状の筐体がヒンジによって一辺で回動可能に接続されるいわゆる折り畳み式の構造になっている。このうち、上部の筐体の一つの面には撮影用カメラ201、相手からの着信等の文字データを確認する表示用LCDパネル202(図1の表示用LCDパネル122と同一)が設置されている。図2には示されていないが、上部筐体の上述した面と反対の面には画像や文字データを鑑賞するためのやや大型のLCDモニタ(図1のLCDモニタ121)や相手の声を出力するスピーカ等が設置されている。
下部の筐体の上面には数字や文字を入力するためのキースイッチや表示画面内で上下左右を選択する十字キースイッチ等からなる操作釦203及び不図示の音声入力用のマイクが配置されている。十字キースイッチは図23に示すように、通常上下左右4方向を指示する4個のプッシュスイッチ401とセンタープッシュスイッチ402の複合スイッチで構成されている。前述したデジタルカメラ部で撮影を指示するシャッタ釦としてはこのセンタープッシュスイッチ402を使用する。下部筐体の一つの側面にはプロジェクタ投影レンズ204が配置され、小型スクリーン205に文字データが投影されている。この文字データは表示用LCDパネル202に表示するのと同一のデータである。スクリーン205にデータを投影しているときには表示用LCDパネル202には表示は行わない。
下部筐体の他の側面にはメモリカード挿入口206、プロジェクタの照明オンオフスイッチ207、および上部筐体が所定角度以下に折り畳まれているときにプロジェクタ動作させるかそれとも懐中電灯のように単に照明動作のみをさせる(詳細は後述)のかを選択するセレクトダイアル208が設置されている。図1で説明した操作部材118とは図2における操作釦203や照明オンオフスイッチ207、セレクトダイアル208が相当している。
次に図3〜図8のフローチャートを使用して本発明によるプロジェクタ機能付き携帯電話の動作形態を説明する。図3ステップS101ではユーザから何らかの操作がされたかあるいは電話やメールが着信したことを検出して待機モードから動作モードに入ったのちステップS102に進む。ここで何らかの操作とは、ユーザによって前述した上部筐体が開かれたり操作部材118が操作された場合のことを指す。
ステップS102では角度検出器119で検出した上部筐体と下部筐体とのなす角度が所定角度以下かどうか判別する。ここで傾き角0゜とは上部筐体と下部筐体とが重なっている状態のことをいい、傾き角180゜とは相手と電話やメールをするために上部筐体を開いている状態を指す。傾き角度が所定角度より大きかったならばステップS103に進み、小さかったならばステップS104に進む。
ステップS102で上部筐体が開かれていない或いは所定角度以下であった場合にはステップS104に進み、このステップS104でセレクトダイアル208の設定位置を判別する。設定位置がプロジェクタ動作をさせるためのプロジェクタモードの位置であったならばステップS105に進んで投影動作をするモードに入る。ここでの投影動作モードのタイミングについての詳細は後述する。
設定位置がライトモード位置であった場合にはステップS106の照明動作のステップに進む。この照明動作においては、スクリーンに画像情報を投影するのでなく、単純に懐中電灯の代わりとして使用して人物等の被写体を照明する。この照明動作の場合には光源108の電源のみオンして、他の全ての電源はオフすることで消費電力の低減を図っている。この照射動作のタイミングについても詳細は後述する。また、セレクトダイアル208によるプロジェクタモードとライトモードの設定は上部筐体が所定角度以下に閉じている場合のみ有効で、もし上部筐体が開いている場合には前述した図2操作釦203を操作して図1LCDモニタ121に通常動作に関連したメニューを表示させ(不図示)、それに従って設定された各種モード設定に従う。
上部筐体が開かれている状態のステップS103では、まず、LCDモニタ121の表示したメニュー画面(不図示)に従ってライトモードに設定されているかどうか判別する。ここでライトモードに設定されていると判別されたなら前述したステップS106の照明動作のステップに進む。ここでいう照明動作は前述した上部筐体が閉じているときに設定ダイヤル208でライトモードに設定された場合と同一である。もしライトモードに設定されていないと判別されたならば、ステップS107に進む。
ステップS107ではライトモードの設定と同様にメニュー画面からプロジェクタモードに設定されているかどうか判別する。もしプロジェクタモードに設定されていると判別されたならばステップS105に進み所定の投影動作を行う。投影動作に設定されていないと判別されたならば、ステップS108に進む。
ステップS108ではLCDモニタ121の表示したメニュー画面(不図示)に従って撮影モードに設定されているかどうか判別する。もし撮影動作をするモードに設定されていた場合にはステップS109に進む。このステップS109ではデジタルカメラとして被写体を実際に撮影するがこの詳細は後述する。もし撮影モードに設定されていない場合にはステップS110に進み、通常の携帯電話としての動作をする。すなわち、相手との電話動作、メール動作、ゲーム等の各種携帯電話に付随した機能に応じてユーザ操作に従った動作を行う。もちろん音量調整、バイブ設定、撮影画像編集等の各種設定も行うことが出来る。
ステップS111ではユーザからの操作が何もされない状態が所定期間以上経過したかどうかをCPU120が判別し、経過していなかったならばステップS102に戻る。所定時間経過したならば最初の待機モードに入って本フローを終了する。ここまでの説明から明らかなように本実施例の携帯電話においては、上部筐体の開閉状態によらずプロジェクタ動作、照明動作をさせることが可能である。同様に、携帯電話モード或いは撮影モードにおいてもプロジェクタ動作、照明動作をさせることが可能であるので多様の使用形態を実現することが出来る。
本発明の携帯電話においては、撮影前に被写体までの距離をAF演算部1201で演算しその結果に基づいて撮影レンズ101を駆動する。ここで採用しているAF方式は前述したようにコントラスト法である。もし、被写体のコントラストが低い場合にはプロジェクタ部から特定パターンをAF補助光として照射してその反射光に基づいてAF演算を行う。更に、記録用の画像データを撮影する際にも被写体輝度が低かった場合にはプロジェクタから今度は均一光を被写体に照明してストロボ光の代わりとしている。これらの具体的内容について次に説明を行う。
まず、図3ステップS109の撮影動作の詳細について図4に基づいて説明する。ステップS201ではプロジェクタの光源がオンしているかどうか確認する。これは、本撮影モードにはいる前にほかの動作モードで光源がオンしている場合もあるからである。もし光源がオンしていた場合にはステップS202で光源をオフしステップS203に進み、オンしていなかったならばそのままステップS203に進む。なお、撮影モードに設定されたことを確認する方法としてはこれ以外に、プロジェクタモード時の投影レンズ110以外のレンズ位置に設定されていることを検出するようにしても良い。この投影レンズ110を移動することの詳細については後述する。
ステップS203ではLCDモニタ121に撮影用カメラ201で撮影した動画像を表示する。ステップS204ではAF開始指示がされたかどうか判別する。前述した十字キーのセンタープッシュスイッチ402を一度押すことでこのAF動作の開始指示がされる。開始指示がされなかったならば本ルーチンを終了し、開始指示がされたならばステップS205に進んでAF演算部1201でAF演算を行う。このAF演算の詳細については後述する。ステップS206では撮影画像をメモリカード107に記録するよう指示されたかどうか判別する。この記録指示は前述した十字キーのセンタープッシュスイッチ402を再度押すことでなされる。記録指示がされたならばステップS208に進み、記録指示されていなかったならばステップS207に進む。ステップS207ではAF演算を繰り返し行うよう設定されているかどうか判別する。
通常、デジタルカメラにおいては、被写体に対して1回のみ合焦したらそこでAF動作を停止するシングルAFモードと、被写体の動きに追従して連続してAF動作を繰り返すコンティニュアスAFモードとがある。本発明の携帯電話においてもこれと同様の設定をすることができる。この設定は前述した操作釦203によりLCDモニタ121にAFモード設定のメニューを表示させ設定する(不図示)。もし繰り返しAFするよう設定されていたならばステップS205に戻り、繰り返しAFするよう設定されていなかったならばステップS208に進む。
ステップS208ではAF演算の際にAF補助光をオンしていたならばこれをオフしステップS209でメモリカードへの記録を行い本フローを終了する。ステップS209の詳細についても後述する。ここまでの説明で、AF開始及び記録開始指示のために十字キーのセンタープッシュスイッチ402を計2回押すようにしていたがこれの代わりに、通常のカメラのシャッタ釦と同様のシャッタ釦を別に設けている構成であっても良い。即ち通常のシャッタ釦はシャッタ釦を浅く押すいわゆる半押しでAF演算をスタートし、更に深く押すこと即ち全押しで記録開始指示がされる。
次に図5を使用して図4ステップS205のAF動作について説明する。ステップS301で撮像素子103から画像データを読み出し、ステップS302でAF演算部1201でAF演算する。ここでこのAF演算に使用するための画像データは前述したLCDモニタ121で動画表示するために撮像素子103から読み出された画像データを利用している。
ステップS303ではAF演算可能かどうか判別する。AF演算が可能な場合にはステップS304に進み、AF演算不可能な場合にはステップS305に進む。これらの判別はAF演算部1201で演算後に直ちに判別される。被写体のコントラストが低すぎた場合にはAF演算が不可能となるが、それ以外に被写体輝度が低すぎた場合にもAF演算不可能となる。それ故、AF演算結果による判別だけでなく被写体輝度を別に判別してその結果も加味して判別するようにしても良い。
ステップS305ではプロジェクタ部から既に特定パターンが照射されたかどうか判別する。もし既に特定パターンが照射されたにもかかわらずAF不可だったならステップS307に進む、照射されていなかったならばステップS306に進んで特定パターンを照射する。特定パターンとしては斜めの直線パターンが適している。図14にこの特定パターンの一例を示す。この照射した特定パターンに基づいてステップS301に戻って再度AF演算を行う。ステップS303でAF演算可能だった場合にはステップS304で演算結果を記憶部1202に記憶すると共に撮影レンズを駆動してAF動作に関するルーチンを終了する。
ステップS305で特定パターンを照射したにもかかわらずAF演算不可である場合というのは、被写体が遠すぎたり逆に近すぎたりした場合が考えられるのでステップS307でLCDモニタ121等にAF不可表示すると共に撮影レンズをパンフォーカス等の焦点位置に駆動して本ルーチンを終了する。なお、被写体が移動してAF可能になる場合もあるのでAF不可表示は認識可能な最小時間のみ表示すればよい。
次に図6を使用して図4ステップS209の記録動作について説明する。前述したように十字キーのセンタープッシュスイッチ402を2回押したりシャッタ釦を全押しすることにより記録指示がされたならば、ステップS401で被写体輝度を判別する。もし被写体輝度が十分であったならばステップS405に進み、被写体輝度が所定値より低かったならばステップS402に進む。
ステップS402では被写体に対してプロジェクタ部で生成した照明光をストロボ光として照射する。この際、光源108に使用しているLEDは通常は最大輝度で露光時間と同一の発光時間発光させるが、AF演算の結果から被写体までの距離に応じて発光輝度或いは発光時間を調節するようにしても良い。これにより被写体が近すぎてストロボ光で顔が飛んでしまうというようなことが防止される。ステップS403では撮像素子103で照明された被写体を露光し、ステップS404で照明光をオフしステップS605で撮像素子103から画像データを読み出す。ステップS406では読み出した画像データに対して信号処理回路105で所定の処理を施してメモリカード107に記録する。
ステップS407では連写撮影するモードに設定されているかどうか判別する。もし設定されていなかったならば記録ルーチンを終了し、設定されていたならばステップS401に戻って前述した記録指示が解除されるまで撮影を繰り返す。ここで、もし、連写時の被写体の動きにAFを追従させたい場合にはステップS401でなく図4ステップS205に戻るように設定すればよい。すなわち、連写時は記録用に撮像素子103から出力されたストロボ照明された画像データを使用してAF動作を行う。
ここでステップS402で述べた被写体に照射する照明光の照明色について説明する。前述したように本プロジェクタでは白色LEDだけでなく赤、青、緑、黄等のLEDも使用することが出来るので照射する際の色を選択して被写体を照明することが出来る。ここでこの照明色としてはLED単体の発光色に限らず、異なる発光色のLED間でそれらの発光強度を変えることで任意の照明色を作り出すことが出来る。もちろん白色単体のLEDの発光強度を変えて照射光量を変えることもできる。このようにして、あたかも被写体に夕日が当たっているような効果、あるいは被写体のみをセピア調にしたりする等様々な効果を持たせた撮影をすることが可能となる。
同様に、投影用LCDパネル109に各種のパターンを設定することでも独特の撮影効果を持たせることが可能である。このパターン例としては、撮影画角内の一部のみを照明したり、画面内の上下左右の一部のみを明るくしてそれ以外の部分を徐々に暗くする。この様な特殊効果を持たせたストロボ光の設定は予めLCDモニタ121に設定用のメニューを表示させて設定すればよい。図24に設定用メニュー表示の一例を示す。図において四角枠で囲ってある項目が選択されていることを示していて、図ではデフォルトでの設定状態を示している。また、図24の1.照明色の設定の項目において、図では単にR、G、B、Yの各純色のみ設定するようになっているが、それぞれのLEDの発光強度や複数のLEDを同時に選択できるようにすることでこれらの中間の色調も設定できるようにしても良い。
更に、AF演算結果に基づいて投影用レンズ110の焦点距離を設定するようにしても良い。これにより被写体に対して撮影者の意図通りの最適の照明がされる。ここまで述べてきた図4の撮影、図6の記録各ルーチンにおいて、照明をオフした場合には同時に投影用LCDパネル109やその他プロジェクタの動作に必要な回路系の電源は全てオフすることで消費電力の低減がはかられる。
次に、図3ステップS105の投影動作について図7を使用して説明する。このステップは本来のプロジェクタとしての動作をする場合である。このプロジェクタ動作時に投影する内容は上部筐体が閉じているときと開いているときとで異なっている。それ故まず、ステップS501で上部筐体と下部筐体の成す角度が所定角度以下であるかどうか判別する。これには前述した角度検出器119を使用する。所定角度以下でなかったならばステップS502に進み、所定角度以上であったならばステップS505に進む。ステップS502では照明光が既にオンしているかどうか判別する。もしオンしていたならばステップS504に進み、オンしていなかったならばステップS503に進んで光源108をオンしてステップS504に進む。ステップS504では投影用LCDパネル109にLCDモニタ121に表示している内容と同様の内容の投影用画像データを形成し、スクリーン111上に画像データを投影して本投影動作のモードを終了する。この投影動作時には、前述したようにLCDモニタ121の電源はオフするがそれ以外にも撮影に関して必要な回路の電源を全てオフすることで消費電力の低減が図られる。これらは本動作モードに入ったなら自動的に行われるが、手動でLCDモニタ121をオンオフするようにしても良い。また、撮影画像を投影することが出来る仕様であっても良いので、その場合には撮影に関連した回路系の電源はそのままオンしておく。
ステップS501で上部筐体が折り畳まれた状態であると判別されたならば、ステップS505で照明光がオンしているかどうか判別する。上部筐体が折り畳まれている場合には、開いている場合のステップS502とは逆の設定をする。即ち、もし照明光がオフしていた場合にはそのままステップS507に進み、照明光がオンしている場合にはステップS506に進んで照明光をオフしてからステップS507に進む。
ステップS507では、電話やメール等の着信の有無を判別する。もし着信がなかった場合にはステップS510に進み、着信が検出されたならばステップS508に進む。ステップS508では照明光をオンし、電話やメールが着信したことを投影表示する。この時前述したように、表示用LCDパネル122はオフする。もちろん表示用LCDパネル122も同時にオンするように設定しておいても良い。
何らかの着信があった場合、通常ユーザは上部筐体を開いて電話やメールの確認を行う。それ故、ステップS510においてはユーザが何らかの操作を行ったかどうか判別する。ユーザ操作の一例として、もしユーザが上部筐体を開いたことを角度検出器119が検出したならばステップS512に進み、上部筐体が開かれずにそのままになっていたならばステップS511に進む。ステップS511では着信を検出してからの経過時間を判別する。もし所定時間以内だったならばステップS509に戻って着信表示の投影を続ける。不図示のブザー等の音声警告でユーザに着信を知らせるとより効果的とある。所定時間経過してもユーザが何も操作しなかったならばステップS512に進んで照明光をオフして表所をやめる。これにより着信時の投影動作を終了する。
次に、図3ステップS106の照明動作について図8を使用して説明する。この場合には光源108から可能な限り明るい照明光を被写体に照射するようにする。そのためには投影用LCDパネル109を光路から退避させたほうがより明るい光を被写体に照射することができる。図8ステップS601で投影用LCDパネル109が投影用の光路から退避しているかどうか判別する。もし退避していたならステップS603に進み、退避していなかったならばステップS602で投影用LCDパネル109を光路から退避させる。これにより光源108からの照明光を最も有効に利用するためである。この時同時に光源108をオンするのに必要な回路以外の回路の電源については全てオフする。
また、前述した撮影モードや携帯電話モード時に照明をしたい場合などにおいてはライトモードへの切り換えをスムーズに行う必要がある。そのためには投影用LCDパネル109をいちいち退避しないで照明動作するようにしたほうがよい。その場合は投影用LCDパネル109の透過率を最大にしてやることで照射光量を可能な限り多くしてやる。また、光源108の発光量を可変出来るようにすることにより、照射光量を少なくして照射時間を少しでも長くすることが可能となる。さらに、前述した撮影時のストロボ発光の場合と同様、光源108として発光色の異なるLEDを複数使用した場合には白色照明以外に使用しているLEDの発光強度を変えることによって各種の発光色の照明が可能となる。また、画角内の一部エリアのみ照明するよう様な投影パターンを投影用LCDパネル109に形成することにより撮影時のアシスト機能として利用することもできる。この機能の詳細は後述する。
ステップS603では光源108がオンしているかどうか判別し、オンしていたならばステップS606に進み、オフしていたならばステップS604に進む。ステップS604では図2照明オンオフスイッチ207による照明オン指示があるかどうか判別する。もしオン指示がなかったならば本ルーチンを終了し、オン指示があったならばステップS605に進む。ステップS605で照明光をオンした後はステップS606で図2照明オンオフスイッチ207による照明光のオフ指示があるかどうか判別する。もしオフ指示がなかったならばそのまま照明光の照射を継続して本ルーチンを終了し、照明光のオフ指示があったならばステップS607で照明をオフして本ルーチンを終了する。
前述したように、この懐中電灯の代わりとして被写体を明るく照明するという動作は、上部筐体を折り畳んだ状態でセレクトダイアル208によってライトモードに設定された場合だけに限らない。図3ステップS109の撮影動作のステップにおいて、撮影前の撮影画角や被写体をLCDモニタ121で表示している時に被写体をより明るくした状態で確認したいといった場合も考えられる。或いは、より効果的に撮影を行うための撮影アシスト機能を実現することもできる。照明オンオフスイッチ207を使って照明光のオン指示をすることでこの撮影アシストを容易に実現することが出来る。
この撮影アシスト機能の例を図15、図16を例に説明する。図15は画面右下に主要被写体を配置して撮影したい場合の照明範囲を示す図である。図において白抜き部分が照明される範囲を示している。この様に右下部分のみを照明することによって撮影者に確実に主要被写体位置を知らせることが出来る。更に、この明るい被写体部分に対してAFするようAFエリアを設定することで中心部に誤ってピントが合うようなことを防ぐことが出来る。この右下部分は左下部分と選択して設定できるようにしても良い。図16は主要被写体が2名いる場合に効果的なアシスト機能である。この様に照明されている位置に被写体が来るように配置し、そこをAFエリアに設定することで真ん中の遠方にピントが合うといったいわゆる中抜けを防止することが出来る。
図15、図16はバストショット等、画面内に人物をかなり大きく入れて撮影したいような場合に好適である。一方、照明する部分は人物には限らないので、これ以外にも、たとえば予め設定されているAFエリア内のみ照明するようにすることもできる。これにより撮影者は現在設定されているAFエリアを確認することが出来る。或いは、AF演算の結果、AFロックされているエリアのみ照明することもできる。これにより撮影者はピントが合っているエリアを確認することが出来る。このように撮影時のアシスト機能において、前述した撮影時のストロボ撮影で説明した照明色を設定するといった特殊効果を持たせても良い。もちろん画面全体を均一に照明することもできるので、撮影画面が暗いような場合に撮影前に画角内の確認をすることが出来る。これらの照明パターンや照明色、照明強度等の設定は予め撮影時のメニュー設定画面(不図示)で設定しておく。
この様に単に照明手段としてプロジェクタ部を利用することは、ほかにも携帯電話動作している場合やプロジェクタ動作中に何らかのデータを投影している場合にも適用することが出来る。即ち、携帯電話動作中、ユーザが何らかの理由で単に被写体を照明しようと思ったならば照明オンオフスイッチ207をオンする事で直ちに被写体を照明することが出来る。また、LCDモニタ121あるいは表示用LCDパネル122の内容を表示している途中に同様にユーザが何らかの理由で単に被写体を照明しようと思った場合に、照明オンオフスイッチ207でオン指示することでそれまでの表示とは無関係に単純に高輝度の照明を被写体に照射することが出来る。
ここまで述べてきたプロジェクタ部は超小型の発光部、画像形成部を備え、更にスクリーンまでの投影距離も短い。これによりプロジェクタ部全体の容積を非常に小型の形状にすることができるので、プロジェクタ部を内蔵した携帯電話の実現も容易である。次に説明する第2の実施例は第1の実施例よりも更に小型化を可能とした実施例である。この第2の実施例においてはプロジェクタ部の動作時と非動作時とで構成要素の配置を一部換えることでこの目的を達成している。
図17はこの第2の実施例におけるプロジェクタ部の非動作時の収納状態を示している。図からもわかるように、プロジェクタ部を構成する光源108、投影用LCDパネル109、投影用レンズ110の各構成要素間の間隔を可能な限り狭くして携帯電話の筐体内に完全に収納している。図18はプロジェクタとしての動作時に投影用レンズ110を携帯電話の筐体から繰り出すことでスクリーン上に画像データを所定の大きさに投影可能にすることを説明する図である。なお、この様にレンズを移動にする以外にも、光源108と投影用LCDパネル109との間隔も投影時には収納時よりも広くする構成にしても良い。
図19は図8で説明したライトモード時に投影用LCDパネル109を投影用の光路から退避させるようにしたことを説明している図である。ここでは投影用LCDパネル109を光路から退避すると共に投影用レンズ110を携帯電話の筐体から繰り出している。この様に投影用LCDパネル109を退避するにあたっては、ライトモードの設定と連動して手動で退避する構成であっても良いが、退避用に設定されたモータ等を使用しても良い。その場合にはライトモード時には、前述したように光源108の電源をオンするだけでなく退避用回路の電源もオンする。また、移動するタイミングとしては、ライトモードに設定されたときに連動して移動する。また、光源108については投影用LCDパネル109が所定位置に移動を完了した後に電源をオンする。これは、照明がオンしても意味のない移動期間は照明をオフすると共に、最大消費電力を低減することでバッテリの負荷の低減を図るためである。また、移動完了の検出は、図1の位置検出器116によって行う。
次に、第3の実施例について図20〜図22に基づいて説明する。この実施例においては撮影レンズと投影レンズとを一つのレンズ系で兼用できるように撮像部とプロジェクタ部とを所定の位置に配置した一体構造とすることで小型化を実現している。
図20(a)は一体ブロック303内に更にハーフミラー301を設置した場合の実施例である。この実施例においてはプロジェクタとして動作する場合は、光源108及び投影用LCDパネル109からの光束の半分をハーフミラー301で反射し、レンズ302を投影用レンズとしてデータをスクリーンに投影する。一方、撮影時にはレンズ302を撮影用レンズとして使用して、被写体からの光束の半分がハーフミラー301を透過して撮像素子103が露光する。
図20(b)は図20(a)と光源108、投影用LCDパネル109及び撮像素子103の配置が変わった場合の実施例である。これらの配置による性能の違いは無いので携帯電話の筐体内部の他のブロックとの配置関係や放熱のしやすさ等に応じていずれかの配置を決定すればよい。また、ハーフミラー301を使用することでプロジェクタ動作及び撮影動作を両方同時に行うことが可能となる。これにより、撮影用レンズと投影用レンズを一つのレンズ系で兼用していた場合にも前述したAF補助光の照射、撮影時のストロボ光の照射、或いは撮影前や携帯動作中の照明動作が可能となる。
図21は図20のブロックで使用したハーフミラー301の代わりに全反射ミラー304を使用した場合の実施例である。図21(a)は光源108、投影用LCDパネル109からの光束が全反射ミラー304で反射され、投影レンズ302によってデータを投影する場合を示している。図21(b)は被写体からの光束を撮像素子103で受光する場合を示していて、この場合には全反射ミラー304が回動して光路から退避するようになっている。検出器305は全反射ミラー304が投影用位置或いは撮像素子103での受光用位置のいずれの位置にあるかを検出する。このミラーが回動するタイミングはそれぞれの動作モードに設定されたときに行う。また、この様にミラーを回動する代わりに、全反射ミラー304を平行移動して光路の外に移動する構成にしても良い。
図21の実施例においてはプロジェクタ及び撮影時の光束が100%有効に使用されるが、両方の動作を同時に行うことは出来ないので使用目的或いは製品の仕様に応じて図20或いは図21のいずれかの方法を採用すればよい。また、図21においても図20の場合と同様光源108、投影用LCDパネル109及び撮像素子103の配置を変更しても良い。
図22は光源108、投影用LCDパネル109からの投影用光束と撮像素子103への入射用光束とが平行になるよう配置した一体型ブロックである。この場合には、図2設定ダイアル208の設定に連動して手動或いは電動でレンズ302が移動してそれぞれ投影用レンズあるいは撮影用レンズとなるように構成されている。検出器306はレンズ302が投影時用の位置或いは撮影位置のいずれの位置にあるかを検出する。
なお、図21のように全反射ミラーを使用した場合や、図22のようにレンズを移動する構成とした場合には図4の撮影のフロー、図7の投影のフロー、図8の照明のフローの開始時点にミラーが退避しているか或いはレンズが使用する光路側に設定されているか等の確認のステップを挿入する。ただし、照明動作を確実にすると共に最大の消費電力を押さえるためにはこの確認ステップの挿入位置を変えた方が好ましい。すなわち、照明がオンする場合の動作モードにおいては、前述したミラー或いはレンズがそれぞれ所定位置に移動を完了してから照明をオンする。一方、照明をオフする場合の動作モードの時には、逆にその動作モード設定と同時に直ちに照明をオフするようにする。また、図19、図21及び図22において投影用LCDパネル109、レンズ302、全反射ミラー304の移動終了をそれぞれの検出器で検出して判別していたがこれを、検出器を用いず単に移動の指示結果に応じて移動状態を判別するようにしても良い。
ここまでの実施例の説明においては携帯電話にプロジェクタ機能を組み込んだ場合について説明してきたが、携帯電話に限るものではない。例えば、デジタルカメラやPDA(携帯型情報端末)等にプロジェクタ機能を組み込むことによって従来にない使用形態を可能とする携帯機器を容易に実現することができる。