JP2005033313A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作性を低下させることなく、オートフォーカス制御及び撮影処理を個別に制御することができる撮像装置、特に、デジタルスチルカメラとしての機能を有する携帯電話機を安価に提供することを目的とする。
【解決手段】被写体を撮影して画像データを出力するカメラ部1と、ユーザが明示的にデータ消去を指示するまで画像データを保持する画像データ記憶部6と、ユーザによるシャッターボタンの押下操作及び解放操作を検出するキー操作検出部25と、シャッターボタンの押下操作に基づいて、カメラ部1のフォーカスを自動調整するAF制御部21と、シャッターボタンの解放操作に基づいて、カメラ部1からの画像データを画像データ記憶部6に格納する撮影処理部26とを備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮像装置に係り、更に詳しくは、デジタルスチルカメラの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、オートフォーカス機能を有する撮像装置では、シャッターボタンとして2段階の押下操作が可能なボタンスイッチを具備している(例えば、特許文献1、特許文献2)。この種の撮像装置では、シャッターボタンに対し「半押し」と呼ばれるストロークの浅い1段目の押下操作を行うとフォーカシング処理が行われる。その後、この半押し状態から「全押し」と呼ばれるストロークの深い2段目の押下操作を行えば撮影処理が行われる。この様にして2段階の押下操作が可能なシャッターボタンを用いることにより、ユーザは、1つのシャッターボタンに対して操作するだけで、オートフォーカス制御と撮影処理を個別に制御することができ、撮影時の操作性を高めている。
【0003】
最近の携帯電話機には撮像装置(デジタルスチルカメラ)としての機能を有するものが少なくなく、カメラ付き携帯電話機と呼ばれている。この種の携帯電話機は、通常、2段階の押下操作が可能な操作キーを具備していないため、撮影時にオートフォーカス制御を実現しようとすれば、2段階の押下操作が可能な操作キーを別途設け、あるいは、異なる2つの操作キーの一方をオートフォーカス用に割り当て、他方を撮影処理用に割り当てる必要がある。しかしながら、2段階の押下操作が可能な操作キーを別途設ければ製造コストが上昇してしまうという問題があった。また、2つの操作キーを用いる場合には、撮影時の操作が複雑となり、操作性が悪くなるという問題があった。
【0004】
また、最近の携帯電話機は、クラムシェル型と呼ばれる筐体を折り畳むことができる形状のものがあり、このタイプの携帯電話機では、筐体を折り畳んだ状態における内面側にメイン表示部、外面側にサブ表示部が設けられる場合が多い。このため、カメラ付き携帯電話機であれば、使用状況に応じて、メイン画面及びサブ画面のいずれかが撮影画像のファインダーとして使用される。ところが、サブ画面はメイン画面に比べて表示精度が低く、サブ画面をファインダーとして使用した場合には、合焦状態の有無を確認するのが困難であるという問題があった。
【0005】
さらに、カメラ付き携帯電話機には、撮影処理前に発光手段を点灯させて被写体を照射し、撮影時における露出制御を行っているものがあった(例えば、特許文献3、特許文献4)。この様な携帯電話機の場合、発光手段の点灯後すぐに撮影処理を行わず、発光手段を長時間点灯させた場合には電池残容量を消耗してしまう。しかしながら、タイマーを用いて点灯してから一定時間が経過した後に消灯させるとすれば、撮影処理の直前に不意に消灯し、適切な露出調整が行われずに撮影処理が行われる場合が生ずるという問題があった。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−15487号公報
【特許文献2】
特開2001−272593号公報
【特許文献3】
特開2002−64742号公報
【特許文献4】
特開2000−267151号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、操作性を低下させることなく、オートフォーカス制御及び撮影処理を個別に制御することができる撮像装置を安価に提供することを目的とする。
【0009】
また、本発明は、撮像処理前に点灯させた発光手段が長時間点灯することによる電池消耗を抑制しつつ、点灯中の発光手段が撮影処理の直前に消灯されるのを防止することができる撮像装置を提供することを目的とする。
【0010】
また、本発明は、ファインダー画面の表示精度に応じて、あるいは、折り畳み式筐体の開閉状態に応じて、フォーカシング処理を異ならせた撮像装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明による撮像装置は、被写体を撮影して画像データを出力する撮像素子と、ユーザが明示的にデータ消去を指示するまで画像データを保持する画像データ記憶手段と、ユーザによるシャッターボタンの押下操作及び解放操作を検出するシャッター操作検出手段と、シャッターボタンの押下操作に基づいて、撮像素子のフォーカスを自動調整するフォーカス制御手段と、シャッターボタンの解放操作に基づいて、撮像素子からの画像データを画像データ記憶手段に格納する撮影処理手段とを備えて構成される。
【0012】
この様な構成によれば、シャッターボタンの押下操作及び解放操作を検出し、押下操作に基づいてフォーカス制御を行い、解放操作に基づいて撮像処理を行うことができる。このため、2段階に分けて押下操作を行うことができるシャッターボタンを用いることなく、かつ、1つのシャッターボタンに対する一連の操作によって、ユーザはオートフォーカス制御及び撮影処理を指示することができる。すなわち、簡単な構成からなり、かつ、操作性を低下させることなく、フォーカス調整及び撮影処理をユーザが個別に制御できる撮像装置を実現することができる。
【0013】
また、本発明による撮像装置は、上記オートフォーカス部が、撮像素子の合焦状態を示すフォーカス信号を出力し、上記撮影処理手段が、フォーカス制御手段からのフォーカス信号に基づいて、シャッターボタンの解放操作時に撮像素子が合焦している場合に、撮像素子からの画像データを画像データ記憶手段に格納する。
【0014】
すなわち、シャッターボタンの解放操作時に、フォーカス調整が完了して合焦している場合には撮像処理が行われるが、合焦していない場合には撮像処理が行われない。この様な構成により、フォーカスが未調整のまま撮影された画像データが画像データ記憶手段に格納されない。従って、ピントがぼけている画像データが画像データ記憶手段に格納されることがなく、限られたメモリ資源を有効活用することができる。
【0015】
また、本発明による撮像装置は、シャッターボタンの解放操作に基づいて起動され、所定の待機時間の経過後にタイムアップ信号を出力する撮影タイマーを備え、上記撮影処理手段が、撮影タイマーからのタイムアップ信号に基づいて、撮像素子からの画像データを画像データ記憶手段に格納する。
【0016】
この様な構成によれば、ユーザがシャッターボタンを解放してから、所定の待機時間が経過した後に撮影処理を行うことができ、いわゆるタイマー撮影を行うことができる。従って、簡単な構成からなり、かつ、ユーザの操作性を低下させることなく、フォーカス調整及びタイマー撮影の開始を個別に制御できる撮像装置を実現することができる。
【0017】
また、本発明による撮像装置は、シャッターボタンの押下操作前におけるユーザの点灯操作に基づいて点灯し、シャッターボタンの解放操作に基づいて消灯する発光手段と、上記点灯操作に基づいて起動され、第1発光時間の経過後にタイムアップ信号を出力する第1発光タイマーとを備え、上記発光手段が、シャッターボタンの押下操作前に、第1発光タイマーからタイムアップ信号が出力された場合に消灯する。
【0018】
この様な構成により、点灯操作された後、短時間でシャッターボタンが操作されなかった場合に、ユーザによるシャッターボタンの操作を待つことなく発光手段を消灯させることができる。従って、長時間発光にともなう急激な電池消耗を抑制することができる。
【0019】
また、本発明による撮像装置は、シャッターボタンの押下操作前におけるユーザの点灯操作に基づいて点灯し、シャッターボタンの解放操作に基づいて消灯する発光手段と、シャッターボタンの押下操作に基づいて起動され、第2発光時間の経過後にタイムアップ信号を出力する第2発光タイマーとを備え、上記発光手段が、シャッターボタンの解放操作前に、第2発光タイマーからタイムアップ信号が出力された場合に消灯する。
【0020】
この様な構成により、シャッターボタンが押下操作された後、短時間で解放操作されなかった場合に、ユーザによるシャッターボタンの解放操作を待つことなく発光手段を消灯させることができる。従って、長時間発光にともなう急激な電池消耗を抑制することができる。また、シャッターボタンの押下操作に基づいて第2発光タイマーを起動しているため、第2発光時間を適切な値に決定しておけば、フォーカス調整及びシャッターボタンの解放操作に通常必要となる十分な時間を確保することができる。
【0021】
また、本発明による撮像装置は、シャッターボタンの押下操作前におけるユーザの点灯操作に基づいて点灯する発光手段と、上記点灯操作に基づいて起動され、第1発光時間の経過後にタイムアップ信号を出力する第1発光タイマーと、シャッターボタンの押下操作に基づいて起動され、第2発光時間の経過後にタイムアップ信号を出力する第2発光タイマーとを備え、上記発光手段が、シャッターボタンの押下操作前に第1発光タイマーからのタイムアップ信号、シャッターボタンの解放操作前に第2発光タイマーからタイムアップ信号、及び、シャッターボタンの解放操作に基づいて消灯する。
【0022】
この様な構成により、点灯操作によって点灯した発光手段が、長時間点灯し続けることによる急激な電池消耗を抑制するとともに、シャッターボタンの解放操作の直前に発光手段が消灯されるのを防止することができる。また、点灯操作からシャッターボタンの押下操作までに要した時間にかかわらず、シャッターボタンの押下操作から解放操作までの間に一定時間を確保することができるので、フォーカス調整及びシャッターボタンの解放操作に通常必要となる十分な時間を確保することができる。
【0023】
また、本発明による撮像装置は、上記撮影処理手段が、第2の発光タイマーからタイムアップ信号が出力された後にシャッターボタンが解放操作された場合には、撮像素子からの画像データを画像データ記憶手段に格納しない。
【0024】
すなわち、タイムアップ信号の出力前にシャッターボタンが解放操作された場合には、撮像素子からの画像データが画像データ記憶手段に格納されるが、タイムアップ信号の出力後にシャッターボタンが解放操作された場合には、撮像素子からの画像データが画像データ記憶手段に格納されない。この様な構成により、発光手段が消灯することによって露出不足の状態で撮影が行われ、その画像データが画像データ記憶手段に格納されることがない。従って、限られたメモリ資源を有効活用することができる。
【0025】
また、本発明による撮像装置は、シャッターボタンの押下操作に基づいて点灯し、シャッターボタンの解放操作に基づいて消灯する発光手段を備えて構成される。
【0026】
この様な構成によれば、フォーカス調整の開始時に発光手段を点灯させ、撮影処理後に消灯させることができる。つまり、1段階の押下操作が可能なシャッターボタンを用い、かつ、ユーザの操作性を低下させることなく、撮影前に発光手段を自動点灯させることができる。
【0027】
また、本発明による撮像装置は、シャッターボタンの押下操作に基づいて起動され、第2発光時間の経過後にタイムアップ信号を出力する第2発光タイマーを備え、上記発光手段が、シャッターボタンの解放操作前に第2発光タイマーからタイムアップ信号が出力された場合に消灯する。
【0028】
この様な構成により、シャッターボタンが押下操作された後、短時間で解放操作されなかった場合に、ユーザによるシャッターボタンの解放操作を待つことなく発光手段を消灯させることができる。従って、長時間発光にともなう急激な電池消耗を抑制することができる。また、シャッターボタンの押下操作に基づいて第2発光タイマーを起動しているため、第2発光時間を適切な値に決定しておけば、フォーカス調整及びシャッターボタンの解放操作に通常必要となる十分な時間を確保することができる。
【0029】
また、本発明による撮像装置は、上記撮影処理手段は、第2発光タイマーからタイムアップ信号が出力された後にシャッターボタンが解放操作された場合には、撮像素子からの画像データを画像データ記憶手段に格納しない。この様な構成により、発光手段が消灯することによって露出不足の状態で撮影が行われ、その画像データが画像データ記憶手段に格納されることがない。従って、限られたメモリ資源を有効活用することができる。
【0030】
また、本発明による撮像装置は、上記発光手段が、シャッターボタンの押下操作に基づいて予備点灯を開始し、予備点灯中にシャッターボタンが解放操作された場合に予備発光よりも高輝度の本発光を行った後に消灯し、この本発光の輝度は、予備点灯時の露出値に基づいて決定される。このため、発光手段に予備発光及び本発光からなる2段階の発光動作を行わせることができる。
【0031】
また、本発明による撮像装置は、互いに表示精度が異なり、ともにファインダーとして使用可能なメイン表示手段及びサブ表示手段と、メイン表示手段及びサブ表示手段のいずれか一方をファインダーとして選択し、撮像素子からの画像データをモニター表示させる表示制御手段とを備え、上記撮影処理手段が、表示精度のより低いサブ表示手段がファインダーとして選択された場合、既定の被写体距離にフォーカス調整された撮像素子からの画像データを画像データ記憶手段に格納する。この様な構成により、ファインダーとして選択される表示手段に応じて、フォーカス処理を異ならせることができる。
【0032】
また、本発明による撮像装置は、上記撮影処理手段が、表示精度のより低いサブ表示手段がファインダーとして選択された場合、シャッターボタンの押下操作に基づいて、撮像素子からの画像データを画像データ記憶手段に格納する。この様な構成により、ファインダーとして選択された表示手段に応じて、シャッターボタンの操作を異ならせることができる。
【0033】
また、本発明による撮像装置は、第1筐体及び第2筐体を回転可能に連結して構成される折り畳み可能な筐体を備え、上記撮像素子及びサブ表示手段が、筐体の折り畳み時に外側となる第1筐体の同一面上に取り付けられ、上記メイン表示手段が、筐体の折り畳み時に内側となる第1筐体の面上に取り付けられている。この様な構成の場合、ファインダーとして選択された表示手段に応じて、フォーカス処理やシャッターボタンの操作を異ならせることにより、利便性を向上させることができる。
【0034】
また、本発明による撮像装置は、筐体の折り畳み状態を検出する開閉センサーを備え、上記表示制御手段は、開閉センサの検出結果に基づいて、ファインダーを決定する。この様な構成によれば、筐体の折り畳み状態に応じてファインダーを選択することができ、更に利便性を向上させることができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1による撮像装置の一構成例を示したブロック図であり、デジタルスチルカメラを備えた携帯電話機M1の要部が示されている。この携帯電話機M1は、カメラ部1、制御回路2、LCD表示部3、送受話器4、操作キー5、画像データ記憶部6及び無線部7により構成される。
【0036】
カメラ部1は、被写体を撮影して画像データを出力する撮像手段である。カメラ部の動作は制御回路2により制御され、携帯電話機M1の動作モードがカメラモードの場合に、カメラ部1による撮影が行われ、撮影された画像データが制御回路2へ出力される。LCD表示部3は、文字や画像を表示するための表示手段であり、通話モードの場合には、電話番号などの通話情報が表示される一方、カメラモードの場合には、カメラ部1からの画像データがモニター表示され、デジタルスチルカメラのファインダーとして使用される。
【0037】
送受話器4は、通話モードで使用される音声入出力用のスピーカ及びマイクである。操作キー5は、多数の操作キーからなり、少なくとも通話モードで使用されるテンキー、発話キー及び終話キーが含まれるとともに、カメラモードで使用されるシャッターボタンが含まれている。ここでは、シャッターボタンとして1段階の押下操作のみが可能な操作キーが使用されている。
【0038】
画像データ記憶部6は、カメラ部1により撮影された画像データを保存するための記憶手段であり、画像データの書き込み及び消去は、ユーザの明示的な意思表示に基づいて行われる。つまり、制御回路2は、ユーザがシャッターボタンを操作した場合に画像データを画像データ記憶部6に格納し、ユーザが消去操作を行った場合に画像データ記憶部6内の画像データを消去する。無線部7は、図示しない無線基地局との間で無線通信を行って、携帯電話機M1による通話及び電子メールの送受信を実現しており、画像データ記憶部6の画像データは電子メールに添付して無線送信することができる。
【0039】
制御回路2は、さらにAF(オートフォーカス)制御部21、マイクロプロセッサ(CPU)22、表示制御部23、音声I/F部24、キー操作検出部25及び撮影処理部26により構成される。
【0040】
AF制御部21は、カメラモードにおいてシャッターボタンが押下操作されると、その後、シャッターボタンが解放されるまで、カメラ部1に対しレンズ駆動信号を出力し、そのフォーカスを調整する。カメラモードでは、随時、カメラ部1から画像データが出力されている。この画像データがCPU22を介してAF制御部21へ入力され、フォーカス制御に用いられる。すなわち、画像データ中のコントラストに基づいて、カメラ部1のレンズ位置を調整し、ピント合わせを行っている。このようなピント合わせは、撮影領域内に予め合焦ポイントとして定められた特定の位置について行われる。
【0041】
表示制御部23は、LCD表示部3の表示制御を行っている。カメラモードでは、随時、カメラ部1から画像データが出力されており、この画像データがCPU22を介して表示制御部23へ入力され、LCD表示部3に表示される。このため、ユーザはLCD表示部3を見ることにより、画像データの構図、露出、フォーカスなどを確認しながらシャッターボタンを操作して撮影することができる。
【0042】
キー操作検出部25は、ユーザによるキー操作を検出している。このキー操作検出部25は、シャッターボタンが操作された場合、その押下操作と、その後の解放操作とを個別に検出することができる。例えば、シャッターボタンの押下状態及び非押下状態が検出可能である場合であれば、非押下状態から押下状態への変化を押下操作として検出し、押下状態から非押下状態への変化を解放操作として検出する。
【0043】
撮影処理部26は、シャッターボタンの押下操作後に、シャッターボタンが解放操作されると、CPU22を介して入力されたカメラ部1からの画像データを画像データ記憶部6に格納する。画像データ記憶部6に格納された画像データは、ユーザが消去を指示するまで保存される。
【0044】
LCD表示部3をファインダーとするデジタルスチルカメラの場合、シャッターボタンが操作され画像データの保存処理前に、撮影が繰り返し行われ、撮影された画像データがLCD表示部に表示されている。この携帯電話機M1の場合、カメラモードに移行すると、随時、カメラ部1から画像データが出力され、この画像データがLCD表示部3に表示される。これらの画像データは、LCD表示部3にモニター表示されるだけであり、画像データ記憶部6への格納は、ユーザがシャッターボタンの解放操作を行った場合に行われる。
【0045】
図2は、図1のカメラ部1の一構成例を示したブロック図である。カメラ部1は、レンズ10、CCD回路11、CCD駆動部12、信号増幅部13、A/D変換器14、画像処理部15、露出制御部16及びレンズ駆動部17により構成される。
【0046】
被写体からの光はレンズ10で集光され、CCD回路11の受光面に結像される。CCD回路11は、画像データを生成する撮像素子である。CCD回路11の受光面は多数の受光素子からなり、各受光素子には入射光量に応じた電荷が蓄積され、所定の露光時間内で蓄積された電荷を各受光素子から読み出すことにより画像データが得られる。
【0047】
CCD駆動部12は、CCD回路11に対しタイミングパルスを供給し、各受光素子に蓄積された電荷を消去するとともに、所定の露光時間が経過するまでに各受光素子に蓄積された電荷量を読み出すようにタイミング制御を行っている。CCD回路11で生成された画像データは、信号増幅部13で増幅され、A/D変換器14においてデジタル信号に変換された後、画像処理部15へ入力される。画像処理部15は、画像データに対し、ズーム処理や圧縮処理などを行っており、処理後の画像データが制御回路2へ出力される。
【0048】
露出制御部16は、制御回路2からの露出条件に基づいて、CCD回路11における露光時間と、信号増幅部13における利得(ゲイン)を制御している。また、レンズ駆動部17は、制御回路2からのレンズ駆動信号に基づいて、レンズ10を光軸方向に移動させる。
【0049】
図3のステップS101〜103は、図1の携帯電話機M1における画像撮影時の動作の一例を示したフローチャートであり、シャッターボタンが押下操作された場合の処理が示されている。
【0050】
ユーザがシャッターボタンを押下すると、この押下操作がキー操作検出部25により検出される。動作モードがカメラモードの場合、シャッターボタンの押下操作が検出されると、オートフォーカス処理が開始される(ステップS101)。すなわち、AF制御部21が、カメラ部1からの画像データに基づいて、カメラ部1のレンズ位置を決定し、カメラ部1へレンズ駆動信号を出力する。カメラ部1のレンズ駆動部17は、このレンズ駆動信号に基づいてレンズ10を移動させ、フォーカスが自動調整される。このフォーカシング状況が表示制御部23によってLCD表示部3に表示される。
【0051】
上記フォーカス調整処理は、シャッターボタンが解放操作されるまで継続して行われる(ステップS102)。従って、シャッターボタンを押下状態に維持していれば、被写体が変更され、あるいは、被写体までの距離が変化するたびにレンズ駆動信号が生成され、合焦状態を維持するようにフォーカス調整が繰り返し行われる。なお、このとき、フォーカス調整とともに露出調整も行われる。
【0052】
この状態において、ユーザがシャッターボタンを解放すると、この解放操作がキー操作検出部25により検出され、撮影処理部26により撮影処理が行われる(ステップS103)。撮影処理とは、撮影処理部26が、カメラ部1からの画像データを画像データ記憶部6に格納する処理であり、この撮影処理によって一連の処理が終了する。
【0053】
本実施の形態によれば、操作キー5として1段階の押下操作が可能なシャッターボタンを備え、キー操作検出部25が、その押下操作及び解放操作を個別に検出している。そして、AF制御部21が、シャッターボタンの押下操作に基づいてフォーカシング処理を実行し、撮影処理部26が、シャッターボタンの解放操作に基づいてカメラ部1からの画像データを画像データ記憶部6に格納する。
【0054】
従って、フォーカシング処理及び撮影処理を個別に制御可能な撮像装置において、シャッターボタンとして2段階の押下操作が可能な操作キーを用いる必要がなく、撮像装置の製造コストを抑制することができる。特に、フォーカシング処理及び撮影処理を個別に制御するため、ユーザに異なる2つのキーを操作させる場合のように操作性を低下させることなく、撮像装置の製造コストを抑制することができる。
【0055】
実施の形態2.
実施の形態1では、シャッターボタンの押下操作によりフォーカシング処理が開始され、解放操作により撮影処理が行われる撮像装置について説明した。この場合、フォーカシング処理の完了前に撮影処理が行われると、ピントがぼけた画像データが保存され、メモリリソースが無駄に消費されてしまう。これに対し、本実施の形態では、焦点が合っている場合にのみ撮影処理を行うことによりメモリリソースを有効利用できる撮像装置について説明する。
【0056】
図4は、本発明の実施の形態2による撮像装置の一構成例を示したブロック図であり、デジタルスチルカメラを備えた携帯電話機M2の要部が示されている。この携帯電話機M2を図1(実施の形態1)の場合と比較すれば、撮影管理データ記憶部8を備え、また、AF制御部21からCPU22へ合焦状態を示すフォーカス信号が出力されている点で異なる。
【0057】
AF制御部21は、フォーカシング処理中にフォーカス信号を出力する。このフォーカシング信号は、各合焦ポイントにおける合焦状態を示す信号である。合焦ポイントとは、合焦状態を評価するために撮影領域内に配置された評価点であり、複数の合焦ポイントが予め配置されている。
【0058】
図5は、複数の合焦ポイントの配置例を示した説明図である。この図では、撮影領域Aの中央部に1個の合焦ポイントP0が配置され、この合焦ポイントP0の周辺に8個の合焦ポイントP1〜P8が配置されている。
【0059】
撮影管理データ記憶部8は、合焦時にのみ撮影処理が行われる合焦撮影モードであることを示す合焦撮影フラグと、合焦撮影モードにおいて合焦状態が判別される判定ポイント(合焦ポイントP0〜P8のいずれか)とを記憶している。
【0060】
合焦撮影モードで撮影を行うか否かはユーザにより予め選択される。合焦撮影モードを選択する場合、ユーザは、判定ポイントとして、合焦ポイントP0〜P8のいずれかを選択する必要がある。例えば、焦点を合わせたい被写体が撮影領域Aの中央部にある場合、ユーザは、判定ポイントとして合焦ポイントP0を選択し、焦点を合わせたい被写体が撮影領域Aの左下にある場合には、合焦ポイントP7を選択すればよい。
【0061】
撮影処理部26は、合焦撮影モードが選択されている場合であって、ユーザが指定した判定ポイントにおいて合焦していない場合には、ユーザがシャッターボタンを解放操作しても撮影処理を行わない。このため、ピントのぼけた画像データが画像データ記憶部6に格納されることはない。
【0062】
すなわち、撮影処理部26は、シャッターボタンが解放操作された場合、まず、撮影管理データ記憶部8から合焦撮影フラグを読み出し、合焦撮影モードであるか否かを判別する。合焦撮影モードでない場合には、実施の形態1の場合と全く同様にして撮影処理が行われる。一方、合焦撮影モードである場合には、さらに、ユーザが指定した合焦ポイント、つまり判定ポイントを撮影管理データ記憶部8から読み出し、この判定ポイントにおいて合焦状態であるか否かを判別する。合焦状態の判別は、AF制御部21からのフォーカス信号に基づいて行われる。この結果、合焦状態であれば撮影処理を行い、合焦状態でなければ撮影を行わない。
【0063】
AF制御部21は、常にフォーカシング処理を適切に実行できるとは限らない。例えば、被写体が近すぎる場合や、被写体の模様などの影響を受けて、合焦させることができない場合がある。また、ユーザが希望する構図では、合焦させたい被写体以外に合焦してしまう場合もある。この様な場合に、シャッターボタンが2段階で押下操作できる撮像装置であれば、シャッターボタンを半押した後であっても、当該シャッターボタンを解放すれば撮影処理は実行されず、撮影を中断することができる。
【0064】
これに対し、実施の形態1による撮像装置は、解放操作に基づいて撮影処理が実行されるため、押下操作後に撮影処理を中止することができない。本実施の形態では、判定ポイントにおいて合焦状態でない場合に撮影処理を行わない様にすることによって、ピントのぼけた画像データが撮影処理され、メモリリソースが無駄に消費されるのを防止することができる。
【0065】
図6のステップS201〜205は、図4の携帯電話機M2における画像撮影時の動作の一例を示したフローチャートであり、シャッターボタンが押下操作された場合の処理が示されている。
【0066】
ユーザがシャッターボタンを押下すると、この押下操作がキー操作検出部25により検出され、オートフォーカス処理が開始される(ステップS201)。AF制御部21は、フォーカシング処理を行うとともに、各合焦ポイントP0〜P8の合焦状態を示すフォーカス信号を出力する。
【0067】
この状態において、ユーザがシャッターボタンを解放すると、この解放操作がキー操作検出部25により検出される。撮影処理部26は、この検出結果に基づいて、撮影管理データ記憶部8から合焦撮影フラグを読み出し、合焦撮影モードであるか否かを判別する(ステップS202,S203)。合焦撮影モードであれば、さらに判定ポイントを読み出し、この判定ポイントにおいて合焦していれば撮影処理が行われ、合焦していなければ撮影処理を行うことなく一連の処理が終了する(ステップS204,S205)。
【0068】
本実施の形態によれば、ユーザが合焦撮影モード及び判定ポイントを選択することができ、合焦撮影モードの場合、判定ポイントにおいて合焦していなければ、カメラ部1からの画像データは画像データ記憶部6に格納されない。
【0069】
従って、1段階の押下操作が可能なシャッターボタンの押下操作及び解放操作を個別に検出し、フォーカシング処理及び撮影処理を個別に制御する撮像装置において、シャッターボタンを解放することにより、ピントがぼけた画像データが画像データ記憶部6に保存されるのを防止し、メモリ資源が無駄に消費されるのを抑制することができる。
【0070】
なお、合焦撮影モードを選択するか否かは、ユーザが任意に選択することができ、また、合焦状態を判定するための合焦ポイントもユーザが選択することができる。
【0071】
実施の形態3.
実施の形態1及び2では、シャッターボタンの解放操作時に撮影処理が行われる場合について説明した。これに対し、本実施の形態では、解放操作時にタイマーを起動させ、当該タイマーのタイムアップ時に撮影処理が行われる場合、すなわち、いわゆるタイマー撮影を行う場合について説明する。
【0072】
図7は、本発明の実施の形態3による撮像装置の一構成例を示したブロック図であり、デジタルスチルカメラを備えた携帯電話機M3の要部が示されている。この携帯電話機M3を図4(実施の形態2)の携帯電話機M2と比較すれば、制御回路2に撮影タイマー27を備え、また、撮影管理データ記憶部8にタイマー撮影フラグが格納されている点で異なる。
【0073】
撮影管理データ記憶部8は、タイマー撮影が行われるタイマー撮影モードであることを示すタイマー撮影フラグを記憶している。タイマー撮影を行うか否かはユーザにより予め選択され、撮影管理データ記憶部8にタイマー撮影フラグとして記憶される。
【0074】
撮影タイマー27は、タイマー撮影モードの場合、シャッターボタンの解放操作によって起動され、その後、所定の待機時間が経過するとタイムアップ信号を出力する。このタイムアップ信号は、CPU22を介して撮影処理部26へ入力される。撮影処理部26は、タイマー撮影モードにおいてシャッターボタンが解放操作された場合、撮影タイマー27からのタイムアップ信号に基づいて撮影処理を行う。
【0075】
すなわち、撮影処理部26は、シャッターボタンが解放操作された場合、まず、撮影管理データ記憶部8からタイマー撮影フラグを読み出し、タイマー撮影モードであるか否かを判別する。タイマー撮影モードでない場合には、実施の形態1の場合と同様にして、直ちに撮影処理が行われる。一方、タイマー撮影モードである場合には、撮影タイマー27からのタイムアップ信号を待って撮影処理が行われる。
【0076】
図8のステップS301〜306は、図7の携帯電話機M3における画像撮影時の動作の一例を示したフローチャートであり、シャッターボタンが押下操作された場合の処理が示されている。
【0077】
ユーザがシャッターボタンを押下すると、この押下操作がキー操作検出部25により検出され、オートフォーカス処理が開始される(ステップS301)。このフォーカス処理は、シャッターボタンが解放操作されるまで継続して行われる(ステップS302)。この状態において、ユーザがシャッターボタンを解放すると、この解放操作がキー操作検出部25により検出される。このとき、AF制御部21は、フォーカシング処理を終了し、カメラ部1のレンズ位置が決定される。
【0078】
また、シャッターボタンが解放されると、撮影処理部26が、撮影管理データ記憶部8からタイマー撮影フラグを読み出し、タイマー撮影モードであるか否かを判別する(ステップS303)。この結果、タイマー撮影モードでない場合には直ちに撮影処理が行われる(ステップS306)。一方、タイマー撮影モードの場合には、撮影タイマー27が起動される(ステップS304)。撮影タイマー27は予め定められた待機時間が経過するとタイムアップ信号を出力し、このタイムアップ信号に基づいて、撮影処理部26が撮影処理を行う(ステップS305,S306)。
【0079】
本実施の形態によれば、ユーザがタイマー撮影モードを選択することができ、タイマー撮影モードの場合、シャッターボタンが解放されると撮影タイマー27が起動され、そのタイムアップによって撮影処理が行われる。従って、1段階の押下操作が可能なシャッターボタンの押下操作及び解放操作を個別に検出し、フォーカシング処理及び撮影処理を個別に制御する撮像装置において、タイマー撮影を行うことができる。
【0080】
なお、タイマー撮影モードを選択するか否かは、ユーザが任意に選択することができる。
【0081】
実施の形態4.
実施の形態1〜3では、1個のカメラ部を備えた撮像装置において、1段階の押下操作が可能なシャッターボタンを利用する場合について説明した。これに対し、本実施の形態では、2個のカメラ部を備え、さらに発光手段を備えた撮像装置において、上記シャッターボタンを利用する場合について説明する。
【0082】
図9は、本発明の実施の形態4による撮像装置の一例を示した外観図であり、デジタルスチルカメラを備えた折り畳み式の携帯電話機M4が示されている。図中の(a)では折り畳み式の筐体を展開させた状態における操作面側が示され、(b)ではこの状態における背面側が示されている。ここでは、スピーカ4a及びマイクロフォン4bの取り付け面を操作面、その反対側の面を背面と呼ぶことにする。
【0083】
この携帯電話機M4の筐体は、回転軸102を中心に回転可能に連結された上部本体100及び下部本体101からなり、上部本体100及び下部本体101の操作面を対向させて折り畳むことができる。このため、通話時には筐体を開いて使用する一方、通話を行わない場合には、操作面が内側、背面が外側となるように閉じて小型化することができる。
【0084】
上部本体100の操作面側には、音声出力を行うためのスピーカ4aと、画像情報を表示するためのメイン表示部33aと、撮像素子としてのサブカメラ部31bが設けられている。また、下部本体101の操作面側には、音声入力を行うためのマイクロフォン4bと、操作入力を行うための操作キー5の大部分が設けられている。さらに、上部本体100の背面側には、撮像素子としてのメインカメラ部31aと、発光手段としてのライト部32と、メイン表示部33aよりも小さなサブ表示部33bと、背面シャッターボタン5dが設けられている。
【0085】
下部本体101の操作キー5には、カメラモードキー5a、ライトキー5b及び操作面シャッターボタン5cが含まれている。これらの操作キーは、携帯電話機1を開いた状態で操作することができる。一方、背面シャッターボタン5dは、携帯電話機1が開いた状態でも閉じた状態でも操作することができる。
【0086】
ユーザがカメラモードキー5aを操作すると、携帯電話機M4の動作モードがカメラモードに移行し、メイン表示部33a又はサブ表示部33bをファインダーとして、メインカメラ部31a又はサブカメラ部31bにより撮影を行うことができる。メインカメラ部31a及びサブカメラ部31bのいずれを撮影に使用するのかはユーザによって選択される。また、メイン表示部33a及びサブ表示部33bのいずれをファインダーとして使用するのかもユーザによって選択される。
【0087】
図10は、図9の携帯電話機M4の一構成例を示したブロック図である。この携帯電話機M4は、メインカメラ部31a、サブカメラ部31b、ライト部32、制御回路2、メイン表示部33a、サブ表示部33b、操作キー5、開閉センサ36、画像データ記憶部6及び無線部7により構成される。
【0088】
メインカメラ部31aでは、被写体を撮影して高解像度の画像データを出力することができるのに対し、サブカメラ部31bでは、メインカメラ部31aよりも低解像度の画像データしか出力することができない。また、メインカメラ部31aは、AF制御部21からの制御信号に基づいてフォーカスを調整して撮影することができるのに対し、サブカメラ部31bは近距離の被写体、例えば、携帯電話機M4を手に持ったユーザ自身にフォーカスが予め固定され、フォーカス調整を行うことができない。
【0089】
ライト部32は、CPU22からの点灯信号に基づいて点灯制御され、被写体に光を照射することにより露出値を調整するための発光手段、いわゆるフラッシュ又はストロボ(ストロボ・リサーチ社の商標)である。このライト部32は、メインカメラ部31aで撮影する場合にのみ使用され、サブカメラ部31bで撮影する場合には使用されない。また、本実施の形態では、撮影処理前のユーザの点灯操作(手動操作)によってライト部32を予備発光させ、その後のシャッターボタン操作によってライト部32を本発光させるものとする。
【0090】
本発光とは、撮影処理時におけるメインカメラ部31aへの入射光量を増大させるためにライト部32を高輝度で点灯させた発光状態である。これに対し、予備発光とは、撮影前に眩しくない程度にライト部32を低輝度で点灯させた発光状態である。CPU22は、予備発光時の露出値に基づいて本発光の輝度を決定し、ライト部32の輝度制御を行っている。
【0091】
メイン表示部33a及びサブ表示部33bは、ともにLCD表示部であり、サブ表示部33bは、メイン表示部33aに比べて表示領域が狭く、表示可能な画像データの解像度が低い。ユーザがメイン表示部33aを閲覧することができるのは携帯電話機M4が開かれた状態の場合のみであるが、サブ表示部33bは、携帯電話機M4を開いた状態でも閉じた状態でも閲覧することができる。
【0092】
開閉センサ36は、携帯電話機M4の筐体の開閉状態を検出するためのセンサである。携帯電話機M4をカメラモードに移行させると、まず最初にファインダとして選択される表示部33a,33bが、筐体の開閉状態に基づいて決定される。すなわち、開状態でカメラモードに移行した場合には、メイン表示部33aがファインダとして選択され、閉状態でカメラモードに移行した場合には、サブ表示部33bがファインダとして選択される。
【0093】
図11は、図10のメインカメラ部31a及びライト部32の詳細構成の一例を示したブロック図である。メインカメラ部31aは、図2のカメラ部1と同様に構成される。ライト部32は、R(レッド)、B(ブルー)、G(グリーン)の3個の発光ダイオード(LED)61〜63と、LED駆動部64により構成される。LED駆動部64は、CPU22からの点灯信号に基づいて、各発光ダイオード61〜63の駆動制御し、3原色を混合した白色光を生成している。
【0094】
図12は、図10のサブカメラ部31bの詳細構成の一例を示したブロック図である。サブカメラ部31bは、レンズ50、CMOSセンサ51、信号増幅部53、A/D変換器54、画像処理部55及び露出制御部56により構成される。
【0095】
被写体からの光はレンズ50で集光され、CMOSセンサ51の受光面に結像される。CMOSセンサ51は、画像データを生成する撮像素子であり、CMOSセンサ51で生成された画像データは、信号増幅部53で増幅され、A/D変換器54においてデジタル信号に変換された後、画像処理部55へ入力される。画像処理部55は、画像データに対し、ズーム処理や圧縮処理などを行っており、処理後の画像データが制御回路2へ出力される。また、露出制御部56は、制御回路2からの露出条件に基づいて、信号増幅部53における利得(ゲイン)を制御している。
【0096】
次に、図10の制御回路2について更に詳細に説明する。制御回路2は、AF制御部21、CPU22、表示制御部23、音声I/F部24、キー操作検出部25、開閉検出部41、撮影処理部26、第1発光タイマー42a及び第2発光タイマー42bからなる。
【0097】
AF制御部21は、カメラモードにおいて、ユーザがメイン表示部33aを選択すれば、メインカメラ部31aのフォーカス調整を行う。すなわち、ファインダーとしてメイン表示部33aを使用してメインカメラ部31aにより撮影する場合、シャッターボタンが押下操作されると、シャッターボタンが解放されるまで、カメラ部1に対しレンズ駆動信号を出力し、そのフォーカスを調整している。
【0098】
表示制御部23は、メイン表示部33a及びサブ表示部33bの表示制御を行っている。カメラモードでは、選択されたカメラ部31a,31bから画像データが随時に出力されており、この画像データがCPU22を介して表示制御部23へ入力され、選択された表示部33a,33bに表示される。
【0099】
キー操作検出部25は、ユーザによるキー操作を検出する検出部である。このキー操作検出部25は、シャッターボタンが操作された場合、その押下操作と、その後の解放操作とを個別に検出している。
【0100】
また、キー操作検出部25は、ファインダーとなる表示部33a,33bに応じて、2つのシャッターボタン5c,5dのいずれか一方を有効化し、有効化されたシャッターボタン5c,5dに対する操作を検出している。すなわち、ファインダーとしてメイン表示部33aが選択されている場合には、シャッターボタンとして操作面シャッターボタン5cが有効となり、ファインダーとしてサブ表示部33bが選択されている場合には、背面シャッターボタン5dが有効となる。
【0101】
撮影処理部26は、ユーザがシャッターボタンを操作すれば、選択されているカメラ部31a,31bからの画像データを画像データ記憶部6に格納する。ただし、この撮影処理を実行するためのユーザ操作は、選択されているカメラ部31a、31b及び表示部33a,33bの組み合わせによって異なる。
【0102】
すなわち、メインカメラ部31a及びメイン表示部33aが選択された場合には、シャッターボタンの押下操作に基づいてフォーカシング処理が行われ、その後のシャッターボタンの解放操作に基づいて撮影処理が行われる。それ以外の組み合わせの場合には、フォーカシング処理は行われず、シャッターボタンの押下操作に基づいて撮影処理が行われる。
【0103】
開閉検出部41は、開閉センサ36からの出力に基づいて、携帯電話機M4の開閉状態を検出している。
【0104】
発光タイマー42a及び42bは、ライト部32の発光時間を制御するタイマー処理部である。ライト部32の点灯中に、これらの発光タイマー42a,42bからタイムアップ信号が出力されると、ライト部32は撮影処理を待つことなく消灯し、電池の消耗を防止している。
【0105】
第1発光タイマー42aは、ユーザによる点灯操作に基づいて起動され、第1発光時間t1が経過した後にタイムアップ信号を出力する。CPU22は、シャッターボタンの押下操作前に、第1発光タイマー42aからタイムアップ信号が出力された場合にはライト部32を消灯させる。つまり、第1発光タイマー42aは、ライト部32の発光時間を計測しており、点灯操作からシャッターボタンの押下操作までの期間が第1発光時間t1よりも長くなれば、ライト部32を消灯させる。
【0106】
第2発光タイマー42bは、シャッターボタンの押下操作により起動され、第2発光時間t2が経過した後にタイムアップ信号を出力する。CPU22は、シャッターボタンの解放操作前に、第2発光タイマー42bからタイムアップ信号が出力された場合にはライト部32を消灯させる。つまり、第2発光タイマー42bは、シャッターボタンの押下操作後のライト部32の発光時間を計測しており、シャッターボタンの押下操作からシャッターボタンの解放操作までの期間が第2発光時間t2よりも長くなれば、ライト部32を消灯させる。
【0107】
図13の(a)〜(c)は、ライト部32の点灯期間の一例を示した図であり、横軸には、ユーザによる点灯操作(図中のA)からの時間経過をとっている。(a)の場合には、点灯操作(A)からシャッターボタンの押下操作(B)までの期間が、第1発光時間t1よりも長い。このため、ライト部32は、第1発光タイマー42aからのタイムアップ信号により消灯している。
【0108】
(b)の場合には、シャッターボタンの押下操作(B)から解放操作(C)までの期間が、第2発光時間t2よりも長いため、ライト部32は、第2発光タイマー42bからのタイムアップ信号により消灯している。
【0109】
(c)の場合には、点灯操作(A)から第1発光時間t1が経過する前に、シャッターボタンの押下操作(B)が行われ、この押下操作(B)から第2発光時間t2が経過する前に、シャッターボタンの解放操作(C)が行われている。このため、ライト部32は、シャッターボタンの解放操作による撮影処理時に本発光して消灯する。
【0110】
この様にして、2つの発光タイマー42a及び42bを用いて、ライト部32の発光時間を制御することにより、電池の消耗を抑制しつつ、撮影処理の直前にライト部32が消灯されるのを防止することができる。
【0111】
図14〜16のステップS401〜S437は、図10の携帯電話機M4のカメラモードにおける動作の一例を示したフローチャートである。ユーザがカメラモードキー5aを操作することによって、携帯電話機M4の動作モードはカメラモードに移行し、図14〜図16に示された一連の処理が開始される。
【0112】
動作モードがカメラモードに移行した直後は、まずメインカメラ部31aが起動される(ステップS401)。つまり、メインカメラ部31aがまず最初に選択される。次に、筐体の開閉状態に基づいて、メイン表示部33a及びサブ表示部33bのいずれかが選択される(ステップS402)。
【0113】
筐体の開閉状態は、開閉センサ36の出力に基づいて、開閉検出部41により判別される。その結果、筐体が開状態であれば、ファインダーとしてメイン表示部33aが選択され、メインカメラ部31aからの画像データがメイン表示部33aにモニター表示される(ステップS403)。このステップS403以降は、メインカメラ部31a及びメイン表示部33aの組み合わせが使用される場合の動作が示されている。
【0114】
一方、筐体が閉状態であれば、ファインダーとしてサブ表示部33bが選択され、メインカメラ部31aからの画像データがサブ表示部33bにモニター表示される(ステップS412)。このステップS412以降は、メインカメラ部31a及びサブ表示部33bの組み合わせが使用される場合の動作が示されている。
【0115】
<メインカメラ部31a及びメイン表示部33aの使用時>
まず、メインカメラ部31a及びメイン表示部33aの組み合わせが選択されている場合の動作について説明する。ユーザが表示切替ボタン(不図示)を操作すればステップS412に進み、ファインダーがメイン表示部33aからサブ表示部33bへ切り替わる(ステップS404)。つまり、ユーザはファインダーを選択することができる。
【0116】
また、ユーザがカメラ切替ボタン(不図示)を操作すれば、ステップS419(図15のB)に進み、メインカメラ部31aに代えてサブカメラ部31bが使用される(ステップS405)。つまり、ユーザはカメラを選択することができる。
【0117】
ユーザが表示切替ボタン及びカメラ切替ボタンを操作することなく、ライトボタンを押下して点灯操作を行った場合、CPU22から点灯信号が出力され、ライト部32が予備発光を開始する(ステップS406,S407)。また、このとき、第1発光タイマー42aが起動され、ライト部32の発光時間の計測が開始される(ステップS408)。
【0118】
ライト部32の点灯後に第1発光時間t1が経過し、第1発光タイマー42aからタイムアップ信号が出力された場合には、予備点灯中のライト部32を消灯させる(ステップS409,S410)。また、ユーザが操作面シャッターボタン5cを押下操作した場合には、ステップS427(図16のC1)に進み、フォーカシング処理が行われる一方、押下操作しない場合には、ステップS402に戻る(ステップS411)。
【0119】
つまり、シャッターボタンが押下操作されるまで、上記ステップS402〜S411の動作が繰り返し行われ、ユーザが点灯操作を行えばライト部32が予備点灯し、第1発光時間t1が経過すれば消灯する。ライト部32の消灯後、ユーザが再び点灯操作を行えば、ライト部32を再度点灯させることができる。
【0120】
シャッターボタンが押下操作された場合には、第2発光タイマー42bが起動され、また、AF制御部21によるオートフォーカス処理が開始される(図16のステップS427,S428)。
【0121】
シャッターボタンの押下操作後に第2発光時間t2が経過し、第2発光タイマー42bからタイムアップ信号が出力された場合には、予備点灯中のライト部32を消灯させ、時間経過によってライト部32が消灯したことが報知される(ステップS429,S430)。例えば、メイン表示部33aにはエラー表示が行われ、スピーカ4aからはエラー音やメッセージが出力される。その後、撮影処理が行われることなく一連の処理が終了する。
【0122】
第2発光時間t2が経過せず、かつ、シャッターボタンが解放操作されない場合には、ステップS428に戻り、繰り返しフォーカシング処理が行われる。一方、第2発光時間t2の経過前にシャッターボタンが解放操作された場合には、第2発光タイマー42bがクリアされ(ステップS432)、撮影処理が行われる。
【0123】
撮影処理は、メインカメラ部31aからの画像データを画像データ記憶部6に格納することにより行われる(ステップS433)。このとき、スピーカ4aからはシャッター音が出力され、画像記録が行われたことをユーザに報知する(ステップS434)。その後、ライト部32が点灯中であれば、ライト部32を消灯し、第1発光タイマー32をクリアして、一連の処理を終了する(ステップS435〜S437)。
【0124】
<メインカメラ部31a及びサブ表示部33bの使用時>
次に、メインカメラ部31a及びサブ表示部33bの組み合わせが使用される場合の動作について説明する。ステップS413〜S417の動作は、上述したステップS406〜S410の場合と同様である。すなわち、ユーザが点灯操作を行えばライト部32が予備発光を開始し、点灯後に第1発光時間t1が経過すればライト部32は消灯する。
【0125】
ユーザが背面シャッターボタン5dを押下操作しなければ、ステップS402に戻る一方、押下操作した場合には、ステップS433(図16のC2)に進み、フォーカシング処理を行うことなく撮影処理が行われる(ステップS418)。つまり、メイン表示部33aを用いる場合とは異なり、シャッターボタンの押下操作によって撮影処理が行われる。なお、その後の動作は、メイン表示部33aを用いる場合と全く同様である。
【0126】
<サブカメラ部31bの使用時>
次に、サブカメラ部31bが使用される場合の動作について説明する。サブカメラ部31bの選択は、ステップS405においてユーザによって行われ、常にメイン表示部33aがファインダーとして使用される。
【0127】
サブカメラ部31bの使用時には、ライト部32は使用されない。このため、ステップS405においてサブカメラ部31bが選択された場合、ライト部32が点灯中であれば、ライト部32を消灯し、第1発光タイマー42aをクリアする(ステップS419〜S421)。また、起動中のメインカメラ部31aを停止させ、サブカメラ部31bを起動させる(ステップS422,S423)。
【0128】
ユーザがカメラ切替ボタンを操作すれば、サブカメラ部31bを停止してステップS401(図14のA1)に進み、サブカメラ部31bに代えてメインカメラ部31aが使用される(ステップS424,S425)。
【0129】
ユーザが操作面シャッターボタン5cを押下操作した場合には、ステップS433(図16のC2)に進み、フォーカシング処理を行うことなく撮影処理が行われる一方、押下操作しない場合には、ステップS424に戻る(ステップS426)。この撮影処理は、サブカメラ部31bを用いて撮影される点を除き、サブ表示部33bが選択された場合の動作と同様である。
【0130】
本実施の形態によれば、ユーザが点灯操作を行うことによってライト部32が点灯するとともに、第1発光タイマー42aを起動させ、シャッターボタンの押下操作前に第1発光時間t1が経過すればライト部32を消灯させる。このため、点灯操作からシャッターボタンの押下操作までの期間が長い場合に電池が消耗するのを抑制することができる。
【0131】
また、本実施の形態によれば、メイン表示部33aをファインダーとし、メインカメラ部31aにより撮影を行う場合、ユーザがシャッターボタンを押下操作すると、フォーカシング処理が開始されるとともに、第2発光タイマー42bを起動させ、シャッターボタンの解放操作前に第2発光時間t2が経過すればライト部32を消灯させる。このため、シャッターボタンの解放操作の直前にライト部32が消灯されるのを防止することができる。また、点灯操作からシャッターボタンの押下操作までの期間に影響されず、フォーカシング処理やシャッターボタンの解放操作に必要な時間を確保することができる。
【0132】
また、本実施の形態によれば、シャッターボタンの押下操作から第2発光時間t2が経過して点灯中のライト部32が消灯した場合、その後、シャッターボタンが解放操作されても撮像処理が行われない。このため、露出不足の状態で撮影が行われた画像データが画像データ記憶部6に格納されることがない。従って、限られたメモリ資源を有効活用することができる。
【0133】
また、本実施の形態によれば、複数のカメラ部31a,31b及び複数の表示部33a,33bの中から、撮影に使用するカメラ部と、ファインダーとして使用する表示部とをユーザが選択することができ、選択されたカメラ部及び表示部の組み合わせに基づいて、シャッターボタンの操作時における動作を異ならせている。このため、操作性のよい撮像装置を実現することができる。
【0134】
特に、メインカメラ部31aを使用して撮影する場合、ファインダーとしてメイン表示部33aを使用する場合にはシャッターボタンの押下操作によりフォーカシング処理を行い、解放操作により撮像処理を行っている。これに対し、合焦を確認しにくいサブ表示部33bを使用する場合にはフォーカシング処理を行わず、シャッターボタンの押下操作により撮影処理を行い、より簡便な操作で撮影することができる。
【0135】
実施の形態5.
実施の形態4では、ユーザの点灯操作によってライト部32を点灯させる撮像装置について説明した。これに対し、本実施の形態では、シャッターボタンの操作時にライト部32を自動点灯させる撮像装置について説明する。
【0136】
図17は、本発明の実施の形態5による撮像装置の一構成例を示したブロック図であり、デジタルスチルカメラを備えた折り畳み式の携帯電話機M5が示されている。この携帯電話機M5の外観は、図9(実施の形態4)の携帯電話機M4と同様であり、図17を図10(実施の形態4)と比較すれば、撮影管理データ記憶部8を備えている点で異なる。
【0137】
撮影管理データ記憶部8は、ライト部32を自動点灯させるオートライトモードであることを示すオートライトフラグを記憶している。オートライトモードで撮影を行うか否かはユーザの操作入力により予め決定される。オートライトフラグがオフの場合には自動点灯は行われず、この場合の携帯電話機M5は、携帯電話機M4と同様に動作する。
【0138】
また、サブカメラ部31bによる撮影時にはライト部32を使用しないため、オートライトフラグがオンの場合であっても、サブカメラ部31bが選択されている場合には自動点灯しない。また、被写体が十分に明るい場合、ライト部32は自動点灯しない。なお、被写体の明るさは、例えば、ライト部32の点灯前における露出値に基づいて判断することができる。
【0139】
さらに、メインカメラ部31aが選択されている場合であっても、ファインダーとしてメイン表示部33aが選択されている場合と、サブ表示部33bが表示されている場合とにより、ライト部32を点灯させるタイミングが異なる。
【0140】
メイン表示部33aが選択されている場合、ユーザがシャッターボタンを押下操作することによって、フォーカシング処理が開始されるとともに、ライト部32が予備点灯し、第2発光タイマー42bが起動される。その後の動作は、実施の形態4の場合と同様であり、第2発光時間t2の経過前にシャッターボタンが押下操作されれば本発光して撮影処理が行われた後に消灯する一方、シャッターボタンの押下操作前に第2発光時間t2が経過すれば消灯して撮影処理は行われない。
【0141】
また、サブ表示部33bが選択された場合、その選択時にライト部32が予備点灯し、その後、シャッターボタンが押下操作されれば本発光して撮影処理が行われた後に消灯する。この場合、点灯後の時間経過によってライト部32が消灯されることはない。
【0142】
図18及び図19のステップS501〜S526は、図17の携帯電話機M5のオートライトモードにセットされたカメラモードにおける動作の一例を示したフローチャートである。
【0143】
ステップS501〜S505は、図14(実施の形態4)のステップS401〜S405と同様である。メインカメラ部31aが起動され、ファインダーとしてメイン表示部33aが選択されている状態において、ユーザがシャッターボタンを押下操作しなければ、ステップS502に戻り、ステップS502〜S505の動作が繰り返される(ステップS506)。
【0144】
ステップS506において、ユーザがシャッターボタンを押下操作すれば、オートフォーカス処理が開始されるとともに、第2発光タイマー42bが起動され、オートライト処理が行われる(ステップS507〜S509)。オートライト処理では、まず、撮影管理データ記憶部8からオートライトフラグを読み出してオートライトモードであるか否かの判別が行われる。オートライトモードの場合には、さらに、ライト部32の点灯前における露出値に基づいてライト部32を点灯させる必要があるか否かを判別し、この結果に基づいて、ライト部32を予備点灯させる。
【0145】
その後のステップS510〜513及びS517〜S519は、図16(実施の形態4)のステップS429〜437の場合と同様である。
【0146】
次に、ファインダーとしてサブ表示部33bを使用し、メインカメラ部31aにより撮影する場合について説明する。筐体が閉状態の場合、あるいは、ユーザがサブ表示部33bへの表示切替ボタンを操作した場合、ステップS502又はS504からステップS514に進み、ファインダーとしてサブ表示部33bが選択される(ステップS514)。このとき、オートライト処理も開始される(ステップS515)。オートライト処理の内容は、ステップS508の場合と同様である。
【0147】
その後、シャッターボタンが押下操作されなければ、ステップS502に戻り、押下操作されれば、ステップS517〜519が実行される。つまり、ファインダーとしてサブ表示部33bを使用する場合、シャッターボタンの押下操作によって撮影処理が行われるため、サブ表示部33bの選択時にオートライト処理が行われる。
【0148】
次に、サブカメラ部31bにより撮影する場合について説明する。ステップS505においてカメラ切替ボタンが操作された場合、ステップS520(図19のE)に進み、カメラの切り替えが行われる。すなわち、メインカメラ部31aを停止させ、サブカメラ部31bが起動される(ステップS520,S521)。
【0149】
その後、再びカメラ切替ボタンが操作されると、サブカメラ部31bを停止させ、ステップS501(図18のD1)に進む(ステップS525)。一方、シャッターボタンが押下操作された場合には、ステップS517(図18のD2)に進み、撮影処理が行われる(ステップ517〜S519)。つまり、サブカメラ部31bにより撮影される場合にはオートライト処理は行われない。
【0150】
本実施の形態によれば、ファインダーとしてメイン表示部33aを使用し、シャッターボタンの解放操作に基づいて撮影処理が行われる場合には、シャッターボタンの押下操作に基づいてライト部を点灯させている。このため、1段階の押下操作が可能なシャッターボタンを用いた撮像装置において、ライト部32を自動点灯させることができる。
【0151】
また、本実施の形態によれば、シャッターボタンの押下操作に基づいてライト部32を点灯させる場合には、点灯開始時に第2発光タイマー42bを起動させ、シャッターボタンの押下操作前に第2発光時間t2が経過すればライト部32を消灯させる。このため、シャッターボタンの押下操作から解放操作までが長い場合における電池消耗を抑制することができる。
【0152】
また、本実施の形態によれば、ファインダーとしてサブ表示部33bが使用され、シャッターボタンの押下操作に基づいて撮影処理が行われる場合には、カメラモードにおいてファインダーとしてサブ表示部33bが選択されたときにライト部を点灯させている。このため、簡単な操作でライト部32を自動点灯させることができる。
【0153】
なお、実施の形態4及び5では、表示精度の低いサブ表示部33bをメインカメラ部31aとともに上部本体100の背面側に設けた撮像装置の例について説明したが、サブ表示部33bは、例えば、下部本体の101の背面側に設けてもよい。この場合、サブ表示部33bをファインダーとして、メインカメラ部31aにより撮影を行う際、メイン表示部33aがダインダーの場合と同様に動作させることもできる。
【0154】
つまり、ファインダーとしてサブ表示部33bが選択された場合も、シャッターボタンの押下操作に基づいて、フォーカス処理を開始するとともに、ライト部32を自動点灯させ、シャッターボタンの解放操作に基づいて撮影処理を行うこともできる。また、第1及び第2発光タイマー42a,42bからタイムアップ信号が出力されるとラインと部32を消灯させてもよい。
【0155】
【発明の効果】
本発明によれば、操作性を低下させることなく、オートフォーカス制御及び撮影処理を個別に制御することができる撮像装置を安価に提供することができる。
【0156】
また、本発明によれば、撮像処理前に点灯させた発光手段が長時間点灯することによる電池消耗を抑制しつつ、点灯中の発光手段が撮影処理の直前に消灯されるのを防止することができる撮像装置を提供することができる。
【0157】
また、本発明によれば、ファインダー画面の表示精度に応じて、あるいは、折り畳み式筐体の開閉状態に応じて、フォーカシング処理を異ならせた撮像装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による撮像装置の一構成例を示したブロック図である。
【図2】図1のカメラ部1の一構成例を示したブロック図である。
【図3】ステップS101〜103は、図1の携帯電話機M1における画像撮影時の動作の一例を示したフローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態2による撮像装置の一構成例を示したブロック図である。
【図5】複数の合焦ポイントの配置例を示した説明図である。
【図6】ステップS201〜205は、図4の携帯電話機M2における画像撮影時の動作の一例を示したフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態3による撮像装置の一構成例を示したブロック図である。
【図8】ステップS301〜306は、図7の携帯電話機M3における画像撮影時の動作の一例を示したフローチャートである。
【図9】本発明の実施の形態4による撮像装置の一例を示した外観図である。
【図10】図9の携帯電話機M4の一構成例を示したブロック図である。
【図11】図10のメインカメラ部31a及びライト部32の詳細構成の一例を示したブロック図である。
【図12】図10のサブカメラ部31bの詳細構成の一例を示したブロック図である。
【図13】ライト部32の点灯期間の一例を示した図である。
【図14】ステップS401〜S437は、図10の携帯電話機M4のカメラモードにおける動作の一例を示したフローチャートである。
【図15】図14に引き続き、図10の携帯電話機M4のカメラモードにおける動作の一例を示したフローチャートである。
【図16】図14及び図15に引き続き、図10の携帯電話機M4のカメラモードにおける動作の一例を示したフローチャートである。
【図17】本発明の実施の形態5による撮像装置の一構成例を示したブロック図である。
【図18】ステップS501〜S526は、図17の携帯電話機M5のオートライトモードにセットされたカメラモードにおける動作の一例を示したフローチャートである。
【図19】図18に引き続き、図17の携帯電話機M5のオートライトモードにセットされたカメラモードにおける動作の一例を示したフローチャートである。
【符号の説明】
P0〜P8 合焦ポイント
M1〜M5 携帯電話機(撮像装置)
t1 第1発光時間
t2 第2発光時間
1 カメラ部
2 制御回路
3 LCD表示部
5c,5d シャッターボタン
5b ライトキー
6 画像データ記憶部
8 撮影管理データ記憶部
21 AF制御部
23 表示制御部
26 撮影処理部
27 撮影タイマー
31a メインカメラ部
31b サブカメラ部
32 ライト部
33a メイン表示部
33b サブ表示部
36 開閉センサ
41 開閉検出部
42a 第1発光タイマー
42b 第2発光タイマー
100 上部本体
101 下部本体
102 回転軸

Claims (15)

  1. 被写体を撮影して画像データを出力する撮像素子と、
    ユーザが明示的にデータ消去を指示するまで画像データを保持する画像データ記憶手段と、
    ユーザによるシャッターボタンの押下操作及び解放操作を検出するシャッター操作検出手段と、
    シャッターボタンの押下操作に基づいて、撮像素子のフォーカスを自動調整するフォーカス制御手段と、
    シャッターボタンの解放操作に基づいて、撮像素子からの画像データを画像データ記憶手段に格納する撮影処理手段とを備えたことを特徴とする撮像装置。
  2. 上記オートフォーカス部は、撮像素子の合焦状態を示すフォーカス信号を出力し、
    上記撮影処理手段は、フォーカス制御手段からのフォーカス信号に基づいて、シャッターボタンの解放操作時に撮像素子が合焦している場合に、撮像素子からの画像データを画像データ記憶手段に格納することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. シャッターボタンの解放操作に基づいて起動され、所定の待機時間の経過後にタイムアップ信号を出力する撮影タイマーを備え、
    上記撮影処理手段は、撮影タイマーからのタイムアップ信号に基づいて、撮像素子からの画像データを画像データ記憶手段に格納することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. シャッターボタンの押下操作前におけるユーザの点灯操作に基づいて点灯し、シャッターボタンの解放操作に基づいて消灯する発光手段と、
    上記点灯操作に基づいて起動され、第1発光時間の経過後にタイムアップ信号を出力する第1発光タイマーとを備え、
    上記発光手段は、シャッターボタンの押下操作前に、第1発光タイマーからタイムアップ信号が出力された場合に消灯することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  5. シャッターボタンの押下操作前におけるユーザの点灯操作に基づいて点灯し、シャッターボタンの解放操作に基づいて消灯する発光手段と、
    シャッターボタンの押下操作に基づいて起動され、第2発光時間の経過後にタイムアップ信号を出力する第2発光タイマーとを備え、
    上記発光手段は、シャッターボタンの解放操作前に、第2発光タイマーからタイムアップ信号が出力された場合に消灯することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  6. シャッターボタンの押下操作前におけるユーザの点灯操作に基づいて点灯する発光手段と、
    上記点灯操作に基づいて起動され、第1発光時間の経過後にタイムアップ信号を出力する第1発光タイマーと、
    シャッターボタンの押下操作に基づいて起動され、第2発光時間の経過後にタイムアップ信号を出力する第2発光タイマーとを備え、
    上記発光手段は、シャッターボタンの押下操作前に第1発光タイマーからのタイムアップ信号、シャッターボタンの解放操作前に第2発光タイマーからタイムアップ信号、及び、シャッターボタンの解放操作に基づいて消灯することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  7. 上記撮影処理手段は、第2の発光タイマーからタイムアップ信号が出力された後にシャッターボタンが解放操作された場合には、撮像素子からの画像データを画像データ記憶手段に格納しないことを特徴とする請求項5又は6に記載の撮像装置。
  8. シャッターボタンの押下操作に基づいて点灯し、シャッターボタンの解放操作に基づいて消灯する発光手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  9. シャッターボタンの押下操作に基づいて起動され、第2発光時間の経過後にタイムアップ信号を出力する第2発光タイマーを備え、
    上記発光手段は、シャッターボタンの解放操作前に第2発光タイマーからタイムアップ信号が出力された場合に消灯することを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
  10. 上記撮影処理手段は、第2発光タイマーからタイムアップ信号が出力された後にシャッターボタンが解放操作された場合には、撮像素子からの画像データを画像データ記憶手段に格納しないことを特徴とする請求項9に記載の撮像装置。
  11. 上記発光手段は、シャッターボタンの押下操作に基づいて予備点灯を開始し、予備点灯中にシャッターボタンが解放操作された場合に予備発光よりも高輝度の本発光を行った後に消灯し、
    上記本発光の輝度は、予備点灯時の露出値に基づいて決定されることを特徴とする請求項4から10のいずれかに記載の撮像装置。
  12. 互いに表示精度が異なり、ともにファインダーとして使用可能なメイン表示手段及びサブ表示手段と、
    メイン表示手段及びサブ表示手段のいずれか一方をファインダーとして選択し、撮像素子からの画像データをモニター表示させる表示制御手段とを備え、
    上記撮影処理手段は、表示精度のより低いサブ表示手段がファインダーとして選択された場合、既定の被写体距離にフォーカス調整された撮像素子からの画像データを画像データ記憶手段に格納することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  13. 上記撮影処理手段は、表示精度のより低いサブ表示手段がファインダーとして選択された場合、シャッターボタンの押下操作に基づいて、撮像素子からの画像データを画像データ記憶手段に格納することを特徴とする請求項12に記載の撮像装置。
  14. 第1筐体及び第2筐体を回転可能に連結して構成される折り畳み可能な筐体を備え、
    上記撮像素子及びサブ表示手段が、筐体の折り畳み時に外側となる第1筐体の同一面上に取り付けられ、
    上記メイン表示手段が、筐体の折り畳み時に内側となる第1筐体の面上に取り付けられたことを特徴とする請求項12に記載の撮像装置。
  15. 筐体の折り畳み状態を検出する開閉センサーを備え、
    上記表示制御手段は、開閉センサの検出結果に基づいて、ファインダーを決定することを特徴とする請求項14に記載の撮像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007215002A (ja) * 2006-02-10 2007-08-23 Canon Inc 遠隔制御装置及び遠隔制御方法

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