JP2006301491A - 照明装置及び画像投影装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】被照明領域を照明するものであって、発光面10cを有し、垂直軸Zを中心として平面上に環状に配された複数の発光体10と、該発光体10からの光を取り込み、被照明領域に照明光Lとして導く取込導光光学手段11と、該取込導光光学手段11の少なくとも一部(18)を、垂直軸Z回りに回転させる回転手段12と、該回転手段12による回転動作に同期させて、複数の発光体10を順次点灯させる点灯制御手段13とを備え、発光体10の発光面10cから取込導光光学手段11の射出口20bに至る光路において、該光路を90°偏向させる反射面を3面(15a、16a、19a)備えている照明装置2を提供する。
【選択図】 図2
Description
この照明装置70は、図9に示すように、ディスク71上に複数のLED72がZ軸を中心として環状に設けられており、各LED72からZ軸方向に向けて光が発せられる。また、ディスク71上には、Z軸に沿って配されたテーパーロッド73と、該テーパーロッド73の入射面にそれぞれ反射プリズム74を介して一端側が接続され、Z軸に直交するように配された2つの平行ロッド76とでL字型の光学面を構成した光学手段77がロッドホルダ78によってZ軸回りに回転可能に支持されている。また、平行ロッド76の他端側にも反射プリズム75が接続されており、該反射プリズム75によりLED72から発せられた光を平行ロッド76に導いている。
特に、この照明装置70は、LED72を使用している点、1つのLED72を定格発光量よりも大きな発光量で発光させることができる点等により、安定した高輝度の光を利用して被照明領域を照明することができるものである。
この照明装置80は、Z軸を中心として環状に形成された円筒82の内面に複数のLED81が配列されており、円筒82の中心に向かうXY軸方向に光を発する。また、それぞれのLED81には、導光キャップ83及びテーパーロッド84が設けられている。また、テーパーロッド84の内側には、XY軸方向に平行な平行ロッド85、光の向きを90度変える反射プリズム86及びZ軸方向に平行な垂直ロッド87を有する回転導光ユニット88がZ軸回りを回転可能に設けられている。そして、垂直ロッド87の射出口の近傍には、光の向きを変えるプリズム状のライトパイプ89が配されており、該ライトパイプ89の射出口にXY軸に平行なテーパーロッド90が配されている。
また、回転導光ユニット88は、LED81の点灯タイミングに同期して回転駆動されるようになっている。
まず、その前提として、上述した照明装置のように、複数の発光体(LED)からの放射光を、点灯タイミングに基づいて回転する取り込みロッドで取り込んで大光量を得る手法においては、光源及び大光量を供給する光学ユニットそのものを薄型化することが、光学ユニットを利用した装置の筐体における占有スペースの低減化や、筐体のサイズの小型化や、レイアウトの自由度の向上化に繋がる。そのため、このような観点から薄型化することが今後の重要な課題となっている。
仮に、照明装置70を90度倒して、テーパーロッド73を横向きにレイアウトした場合、即ち、環状に配されたLED72の径方向が筐体の厚み方向となるようにレイアウトした場合には、回転モータ79の回転軸が重力方向に対して略直交してしまうので、回転軸の片側に負荷が集中してしまい、負荷を均一に受けることができなくなってしまう。その結果、光学手段77を滑らかに回転させることができず、信頼性の低下を招いてしまう恐れがあった。
加えて、円筒82の内面上にLED81を配列しているため、平行ロッド85に取り込まれる光の角度が大きくなってしまい、照明光学系としてのEtendue(エタンデュー)が大きくなる不都合も生じていた。
エタンデューは、図11に示すように、光の広がり角(立体角)Ωと、光が通過する面積Sとの積から算出できるものであり、システム内で常に一定値であることが理想的とされているが、実際にはどうしても徐々に変化して大きな値になってしまう。ところが、エタンデューがある一定の値(システム内の構成品等により決定される)を超えてしまうと、被照明領域に入射する光束が飽和してしまい、光利用効率が低下してしまう。そのため、できる限りこのエタンデューの増加を抑えることが必要とされている。
まず、図12(a)に示すように、平面上にLED72を配列した照明装置70の場合には、2つのLED72が発する放射光Rの主たる方向は、プリズム75の取込面(入射面)75aに対して、それぞれ常に直交する関係である。
なお、図13は、2つのLED81が発する放射光Rのそれぞれ発光点を、1箇所に重ね合わせた状態を示す図である。また、LED81の放射光Rの指向性が高い場合や、LED81の配列数が少なく円筒の径が小さい場合には、上述した立体角θの増加は特に顕著になる。
特に、反射面を3つ備えているので、発光体から垂直軸方向に発せられた光は、最初の反射面により光路を90°偏向されて平面方向に進む。次いで、2番目の反射面により、さらに光路が90°偏向されて再度垂直軸方向に向けて進む。そして、最後に3番目の反射面により光路が90°偏向されて再び平面方向に進み、射出口から射出する。
また、発光体としてLED等を利用できるので、高輝度の光を照明光として使用することができ、被照明領域を鮮やかに照明することができる。また、発光体は常時点灯するのではなく、点灯制御手段による点灯タイミングに応じて点灯するので、消耗を極力抑えることができる。
このように、柱状導光手段の両端に第1の反射面及び第2の反射面を有する回転部だけを回転させれば良いので、構成を容易にすることができる。また、柱状導光手段により発光体から発せられた光を、確実に固定部まで導くことができるので、光量低下を極力抑えることができる。
また、光学ロッド又は光学パイプが先細りのテーパ状に形成されているので、固定部を極力回転部に近づけた状態で配したとしても、回転部(特に、柱状導光手段)との物理的な接触を回避することができる。よって、更なる薄型化を図ることができると共に、多少の組み立て誤差があったとしても接触の心配がないので、組み立てが容易となる。
また、第3の反射面の後段に、射出口に向かうにしたがって広がる末広がりの逆テーパ状に形成された光学ロッド等を配置することもでき、設計の自由度が向上する。なお、末広がりの光学ロッド等を使用した場合には、第3の反射面で反射された光は平行光状態となるので、より指向性が高まった状態で被照明領域に射出される。
特に、照明装置は薄型化しているのでレイアウトし易く設計の自由度を高めることができる。また、照明光は高輝度で均一な光であるので、明るい高画質の画像を投影することができる。更に、エタンデューの増加が抑えられているので、発光体からの光を効率良く投影のために使用することできる。
本実施形態の画像投影装置1は、図1に示すように、入力される画像情報に応じた画像を投影するものであって、ライトエンジン(照明装置)2と、該ライトエンジン2の後述する射出口20bから射出された照明光Lを、入力された画像情報に基づいて変調するDigital Micromirror Device(以下、DMDと略す)(光変調手段)3と、該DMD3で変調された照明光Lを図示しないスクリーンに投影する投影レンズ(画像投影手段)4とを備えている。
なお、本実施形態では、DMD3が被照明領域であり、ライトエンジン2がリレーレンズ6、ミラー7及びフィールドレンズ8を介してDMD3を照明している場合を例にして説明する。
即ち、取込導光光学手段11は、LED10の近傍に配されて光路を90°偏向させる第1の反射面15aを有するプリズム15と、該第1の反射面15aよりも後段に配されて光路をさらに90°偏向させる第2の反射面16aを有するプリズム16と、第1の反射面15aと第2の反射面16aとの間(両プリズム15、16の間)に配された平行ロッド(柱状導光手段)17とを有する回転ロッド部(回転部)18と、第2の反射面16aの後段に配されて光路をさらに90°偏向させる第3の反射面19aを有するプリズム19と、第3の反射面19aの後段に配され、第3の反射面19aで反射された光が入射する入射口20aと入射した光が射出する上記射出口20bとを有するテーパーロッド(光学ロッド)20とを備えた固定ロッド部(固定部)21とを備えている。
また。このレンズ部10bは、ベース25に固定されたLED支持体26によって周囲が固定されている。これにより、各LED10は、確実にベース25上に固定されている。
また、支持体29の回転速度は、回路基板27を介して制御部によって所定回転数で回転するように制御されている。また、制御部は、この支持体29の回転数に同期させて、プリズム15の光取込口15bが位置しているLED10のみを点灯させるように点灯タイミングの制御も行っている。
そこで、本実施形態では、図1に示すように、光取込口15b付近のLED10を2箇所点灯するように制御部が点灯タイミングの制御を行うように設定されている。これにより、エタンデューの増加を防ぐと共に、光量の時間変動も同時に抑えている。
また、このテーパーロッド20は、射出口20bに向かうにしたがって先細りになる末狭まりのテーパ状に形成されている。また、射出口20bは、被照明領域であるDMD3に対応した形状に形成されている。本実施形態では、水平方向と垂直方向のテーパ度を変えた長方形状に形成されている。
まず、制御部により電動モータ28を駆動させて回転ロッド部18を垂直軸Z回りに所定回転数で回転させると共に、該回転動作に応じて複数のLED10を順次点灯させる。この際、支持体29上には、回転ロッド部18の重量を相殺するウェイトカウンタ31が載置されているので、回転ロッド部18は所定の回転数で円滑に回転する。
射出した照明光Lは、リレーレンズ6、ミラー7及びフィールドレンズ8を介してDMD3を照明する。DMD3は、この照明光Lを画像情報に応じて変調して投影レンズ4に射出する。そして、投影レンズ4は、変調された照明光Lをスクリーン上に拡大して表示する。その結果、ユーザは、投影画像を観察することができる。
更に、LED10を順次点灯させるので、定格電流値よりも高い電流値を与えることができ、定格発光量よりも明るい大光量を得ることができる。このことからも、DMD3を明るく照明することができる。
更に、先細りのテーパーロッド20を利用しているので、均一な面光源としてDMD3を照明することができ、色ムラのない明るい照明光Lを得ることができる。特に、テーパーロッド20は先細りであるので、平行ロッド17との間が物理的に接触することはない。よって、固定ロッド部21を極力回転ロッド部18に近づけることができ、より薄型化を図ることができる。また、多少の組み立て誤差があったとしても、接触の心配が無いので組み立てが容易になる。
第2実施形態と第1実施形態との異なる点は、第1実施形態のライトエンジン2は、固定ロッド部21が先細りのテーパーロッド20を備えていたのに対し、第2実施形態のライトエンジン(照明装置)40は、末広がりの逆テーパーロッド(光学ロッド)42を備えている点である。
更に、固定ロッド部41は、第3の反射面19aの前段に、第2の反射面16aで反射された光を第3の反射面19aに導く中継平行ロッド(第2の柱状導光手段)43を備えている。この中継平行ロッド43は、垂直軸Z方向に伸びるように形成され、一端面が第2の反射面16aで反射された光を取り込む光取込口43aとなっており、他端面がプリズムの光取込口19bに接着されている。
特に、末広がりの逆テーパーロッド42であるので、反射を繰り返す毎に反射角度が浅くなり、平行光に徐々に近づいた状態となる。よって、第1実施形態のテーパーロッド20に比べてミキシング効果が低いものの、より指向性が高められた状態で射出される。従って、本実施形態のライトエンジン40は、照明の用途によっては、均一性よりも光線の指向性が重要視される場合において特に有効である。
第3実施形態と第1実施形態との異なる点は、第1実施形態のライトエンジン2は、回転ロッド部18及び固定ロッド部21を中密なロッドとしたのに対し、第3実施形態のライトエンジン(照明装置)50は、回転ロッド部及び固定ロッド部が中空パイプによって形成されている点である。
また、中空であるので、第1実施形態の中密ロッドに比べて軽量である。よって、電動モータ28の負荷を低減することができ、信頼性を向上することができる。更に、中空であるので、射出口20bを面状光源として見たときに、傷やゴミ等の塵埃の付着がなく、面状光源としての照明品質が高い。その結果、さらなる高画質で投影画像を見ることができる。
第4実施形態と第1実施形態との異なる点は、第1実施形態のライトエンジン2は、LEDチップ10aから発した光を砲弾型のレンズ部10bにより指向性を高めた構成にしたのに対し、第4実施形態のライトエンジン(照明装置)60は、LEDチップ10aから発した光をフレネルレンズ61により指向性を高める点である。
また、発光体としてLEDを採用したが、LEDに限られるものではない。但し、照明光を投影画像等に使用する場合には、彩度の点でLEDを用いることがより好ましい。
Z 垂直軸
1 画像投影装置
2、40、50、60 ライトエンジン(照明装置)
3 DMD(光変調手段)(被照明領域)
4 投影レンズ(投影光学手段)
10 LED(発光体)
10c 発光面
11 取込導光光学手段
12 回転手段
13 点灯制御手段
15a 第1の反射面
16a 第2の反射面
17 平行ロッド(柱状導光手段)
18 回転ロッド部(回転部)
19a 第3の反射面
20 テーパーロッド(光学ロッド)
20a、42a 入射口
20b、42b 射出口
21、41 固定ロッド部(固定部)
42 逆テーパーロッド(光学ロッド)
43 中継平行ロッド(第2の柱状導光手段)
51 回転パイプ部(光学パイプ)
52 固定パイプ部(光学パイプ)
61 フレネルレンズ
Claims (7)
- 被照明領域を照明する照明装置であって、
発光面を有し、垂直軸を中心として平面上に環状に配された複数の発光体と、
該発光体からの光を取り込み、前記被照明領域に照明光として導く取込導光光学手段と、
該取込導光光学手段の少なくとも一部を、前記垂直軸回りに回転させる回転手段と、
該回転手段による回転動作に同期させて、前記複数の発光体を順次点灯させる点灯制御手段とを備え、
前記発光体の発光面から前記取込導光光学手段の射出口に至る光路において、該光路を90°偏向させる反射面を3面備えていることを特徴とする照明装置。 - 請求項1に記載の照明装置において、
前記取込導光光学手段は、前記発光体の近傍に配されて前記光路を90°偏向させる第1の反射面と、該第1の反射面よりも後段に配されて前記光路をさらに90°偏向させる第2の反射面と、前記第1の反射面と前記第2の反射面との間に配された柱状導光手段とを有する回転部と、
前記第2の反射面の後段に配されて前記光路をさらに90°偏向させる第3の反射面を有する固定部とを備えていることを特徴とする照明装置。 - 請求項2に記載の照明装置において、
前記固定部は、前記第3の反射面の後段に、該第3の反射面で反射された前記光が入射する入射口と、入射した光が射出する前記射出口とを有する光学ロッド又は光学パイプを備えていることを特徴とする照明装置。 - 請求項3に記載の照明装置において、
前記光学ロッド又は前記光学パイプは、前記射出口に向かうにしたがって先細りになるテーパ状に形成されていることを特徴とする照明装置。 - 請求項2に記載の照明装置において、
前記固定部は、前記第3の反射面の前段に、前記第2の反射面で反射された前記光を前記第3の反射面に導く第2の柱状導光手段を備えていることを特徴とする照明装置。 - 請求項1に記載の照明装置において、
前記発光体は、前記光を一定の方向に指向させるフレネルレンズを備えていることを特徴とする照明装置。 - 請求項1から6のいずれか1項に記載の照明装置と、
前記射出口から射出された前記照明光を、入力された画像情報に基づいて変調する光変調手段と、
該光変調手段で変調された前記照明光を投影する投影光学手段とを備えていることを特徴とする画像投影装置。
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- 2005-04-25 JP JP2005126205A patent/JP2006301491A/ja active Pending
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