JP5682615B2 - 磁気部品 - Google Patents

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Description

本発明は、1次側コイルと該1次側コイルに誘起される電圧に応じた電圧が誘起される2次側コイルとのうち少なくとも一方を形成する複数のコイルと、該複数のコイルを貫く磁心と、前記複数のコイルのうち相違するコイルの間、ならびに該複数のコイルの1つ以上および前記磁心の間のうち少なくとも一方に設けられるシールドとを備える磁気部品に関する。
この種の磁気部品としては、たとえば下記特許文献1に見られるように、トランスの1次側コイルと2次側コイルとの間にシールドを備えるものも提案されている。ここでは、1次側コイルおよび2次側コイルを貫く磁心をEEコアにて構成しており、EEコアの間にシールドを挟むようにしている。
特許第4503223号公報
ただし、上記のものでは、シールドを挟むことで磁心からの漏れ磁束が大きくなるおそれがある。ここで、磁心にギャップを生じさせないようにシールドの一部を削除することも考えられるが、その場合、1次側コイルと2次側コイルとの電気的な遮蔽性能が低下する。
本発明は、上記課題を解決する過程でなされたものであり、その目的は、1次側コイル及び2次側コイルのうち少なくとも一方を形成する複数のコイルと、該複数のコイルを貫く磁心と、前記複数のコイルのうち相違するコイル間、ならびに該複数のコイルの1つ以上および前記磁心の間のうち少なくとも一方に設けられるシールドとを備える新たな磁気部品を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段、およびその作用効果について記載する。
発明は、1次側コイルと該1次側コイルに誘起される電圧に応じた電圧が誘起される2次側コイルとのうち少なくとも一方を形成する複数のコイル(W1,W2u,W2v,W2w,W2n)と、該複数のコイルを貫く磁心(30,40,50)と、前記複数のコイルのうち相違するコイルの間、ならびに該複数のコイルの1つ以上および前記磁心の間のうち少なくとも一方に設けられるシールド(ES)とを備え、前記複数のコイルのそれぞれと前記シールドとは、それぞれ基板(CB)上にパターン形成され、前記パターン形成された複数のコイルのそれぞれとパターン形成されたシールドとが積層構造を有することを特徴とする。
上記発明では、シールドを備えることで、複数のコイル間に変位電流が流れる事態を好適に回避することができる。特に、この際、シールドやコイルを基板上にパターン形成することで、それらの間の間隙を低減することができるため、シールドの効果を高めることができる。
なお、本発明にかかる以下の代表的な実施形態に関する概念の拡張については、代表的な実施形態の後の「その他の実施形態」の欄に記載してある。
第1の実施形態にかかるシステム構成図。 同実施形態にかかるトランスの断面構成を示す図。 同実施形態にかかるトランスの構成パターンを示す平面図。 同実施形態にかかるシールドの積層構造の意義を説明するための平面図。 同実施形態にかかる内周側シールドの構造の特徴を説明するための平面図。 第2の実施形態にかかるトランスの構成パターンを示す平面図。 同実施形態にかかるビアの形成手法を説明するための平面図。 第3の実施形態にかかるトランスの断面構成を示す図。 第4の実施形態にかかるトランスの断面構成を示す図。 第5の実施形態にかかるトランスの断面構成を示す図。 同実施形態にかかるコイル形状等の特徴を説明するための平面図。 同実施形態にかかる構成の効果を説明するための図。 第6の実施形態にかかるコイル形状等の特徴を説明するための平面図。 第7の実施形態にかかるコイル形状等の特徴を説明するための平面図。 第8の実施形態にかかる基板の平面図。 同実施形態にかかる磁心の斜視図及び平面図。 同実施形態にかかる基板の配置態様を示す平面図。 第9の実施形態にかかる基板を示す平面図。 上記実施形態の変形例にかかるトランスの構成パターンを示す平面図。 上記実施形態の変形例にかかるトランスの構成パターンを示す平面図。 上記各実施形態の変形例にかかる内周側シールドの構成を示す平面図。 上記実施形態の変形例にかかる接続可能領域を示す平面図。
<第1の実施形態>
以下、本発明にかかる磁気部品を信号および電力の伝送装置に適用した第1の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に示す車載主機としてのモータジェネレータ10は、3相の回転機である。モータジェネレータ10には、インバータINVを介して直流電圧源(高電圧バッテリ12)が接続されている。高電圧バッテリ12は、端子電圧がたとえば100V以上となる2次電池である。高電圧バッテリ12の負極電位は、車体電位とは相違するように設定されている。ここでは、高電圧バッテリ12の正極電位および負極電位の中央値が車体電位となる設定を想定している。これは、たとえば高電圧バッテリ12の電圧を分圧する複数のコンデンサ(通称、Yコン)の接続点を車体に接続することで実現することができる。
インバータINVは、高電位側のスイッチング素子S¥p(¥=u,v,w)および低電位側のスイッチング素子S¥nの直列接続体を3組備え、これら各直列接続体を構成する高電位側のスイッチング素子S¥pおよび低電位側のスイッチング素子S¥nの接続点がモータジェネレータ10の各端子に接続されている。そして、スイッチング素子S¥#(¥=u,v,w:#=p,n)のそれぞれには、ダイオードD¥#のそれぞれが逆並列に接続されている。
また、上記各スイッチング素子S¥#の開閉制御端子(ゲート)には、ドライブユニットDUが接続されている。ドライブユニットDUは、スイッチング素子S¥#のゲートの電圧を制御する機能が搭載されたドライブ回路20を備えている。また、上側アームのスイッチング素子S¥pのドライブユニットDUとU相下側アームのスイッチング素子SunのドライブユニットDUとは、スイッチング素子S¥#のオン・オフの操作指令を受信する受信ユニット22を備えている。なお、V相およびW相の下側アームのスイッチング素子Svn,SwnのドライブユニットDUには、U相下側アームのスイッチング素子SunのドライブユニットDUによって受信された信号が取り込まれる。これは、下側アームのスイッチング素子Sun,Svn,SwnのそれぞれのドライブユニットDUの動作電位が等しいことに鑑みた設定である。
上記モータジェネレータ10を流れる電流は電流センサ14によって検出される。そして、電流センサ14の検出値等、モータジェネレータ10の制御量(トルク等)を制御する上で必要な検出値は、マイクロプロセッサユニット26に入力される。マイクロプロセッサユニット26は、メモリに格納されたプログラムを中央処理装置によって実行するソフトウェア処理手段である。
マイクロプロセッサユニット26では、電流センサ14の検出値等に基づき、モータジェネレータ10を流れる電流を、モータジェネレータ10のトルクを指令トルクとするうえで要求される指令電流に制御する。ここでは、たとえば特開2008−228419号公報等に記載されるモデル予測制御(MPC:Model Predictive Control)が用いられる。すなわち、インバータINVのスイッチングモードを仮設定した場合についてのそれぞれの電流を予測し、予測される電流と指令電流との差が最も小さくなるスイッチングモードを採用する。ここで、スイッチングモードは、インバータINVの6つのスイッチング素子S¥#(¥=u,v,w;#=p,n)のそれぞれがオンであるかオフであるかによって定まるものであり、8つのスイッチングモードが存在する。それらのうち、スイッチングモード1〜6は、インバータINVの出力電圧を図に示す有効電圧ベクトルV1〜V6とするものである。
マイクロプロセッサユニット26では、スイッチングモードが決定されると、これに応じたスイッチング素子S¥#の操作信号g¥#を送信ユニット24に出力する。ここで、操作信号g¥#は、基本的にはスイッチングモードを表現するものであるが、スイッチングモードの切り替わり時には、上側アームの操作信号g¥pと下側アームの操作信号g¥nとの双方をオフ指令とすることで、デッドタイムDTを表現することもある。ここで、デッドタイムDTは、スイッチングモードの切り替えに際して上側アームの操作信号g¥pと下側アームの操作信号g¥nとの双方がオンとなることがないように、スイッチング素子S¥#のスイッチング状態の切り替わり速度に基づき設定されるものである。
送信ユニット24では、マイクロプロセッサユニット26から出力された操作信号g¥#をデジタルベースバンド符号(マンチェスタ符号)にて符号化し、符号化された信号であるパルス信号に応じてトランスTの1次側コイルW1に電圧を印加する。これにより、トランスTの2次側コイルW2n,W2u,W2v,W2wにパルス状の電圧信号が出力される。
ここで、2次側コイルW2nは、U相下側アームのスイッチング素子SunのドライブユニットDUに搭載された受信ユニット22に接続されている。また、2次側コイルW2u,v,wのそれぞれは、U,V,W相の上側アームのスイッチング素子Sup,Svp,SwpのそれぞれのドライブユニットDUに搭載された受信ユニット22に接続されている。
受信ユニット22は、U相上側アームについて示すように、整流回路22aと、デコーダ22bとを備えている。ここで整流回路22aは、2次側コイルW2uの出力電力を整流することで、ドライブ回路20やデコーダ22bの電源となるものである。また、デコーダ22bは、2次側コイルW2uに誘起されるパルス信号をデコードすることで、操作対象とするスイッチング素子Supのオン・オフ指令信号を生成して、ドライブ回路20に入力する。
図2に、本実施形態にかかる磁気部品(トランスT)の構成を示す。なお、図2には、紙面の都合上、1次側コイルW1と、U相上側アームの2次側コイルW2uとが磁気結合している部分のみを示し、2次側コイルW2n,W2v,W2wに対応する構成部分については、その記載を省略した。したがって、本実施形態にかかる実際のトランスTは、図3に示す構成において、2次側コイルW2uに対応する部分と同一構成の部材をさらに3組備える構成となる。
図示されるように、本実施形態では、EEコアからなる磁心30を備えている。そして、1次側コイルW1や2次側コイルW2u等が磁心30の中足30cによって貫かれた多層基板上の導体のパターンとして形成されている。図においては、第1層(lst Layer)から第6層(6th Layer)までを1次側コイルW1に対応する部材としており、第7層(7th Layer)から第12層(12th Layer)までを2次側コイルW2uに対応する部材としている。これら各相は、多層基板上のパターンによって構成されている。このパターンは、図中、左側に併記したように、平面視において長辺および短辺を備える長方形形状を有する。
図3に、第1層から第6層までのパターンを拡大して示す。なお、第7層から第12層のそれぞれのパターンは、第1層から第7層までのそれぞれのパターンに対応している。ただし、第9層および第10層に形成された2次側コイルW2uのパターンについては、1次側コイルW1と2次側コイルW2uとのターン数に相違がある場合には、パターンに相違が生じる。それ以外のパターンについては、量産の観点からは完全に同一パターンとすることが便宜である。ちなみに、2次側コイルW2n,W2v,W2wに対応するパターンについても各6層ずつで形成され、そのパターン形状は、図3に示したものと(少なくとも2次側コイルW2n,W2v,W2w自体の形状を除き)同一とすることが便宜である。
図3に示されるように、基板CBには、その中央を貫通するホールHが形成されている。このホールHは、先の図2に示した磁心30の中足30cによって貫かれる。1次側コイルW1は、隣接する2層にパターン形成され、それらは、図中、破線にて示すビアVHの形成箇所に充填される導体によって互いに接続される。これにより、1次側コイルW1は、第3層において基板CBの側面に形成された端子TW1aに接続され、ホールHを周回した後、ビアVHに充填される導体を介して第4層に形成されたパターンに接続される。このパターンは、ホールHを周回した後、基板CBの端部に形成された端子TW1bに接続される。ここで、1次側コイルW1を2層を用いて構成したのは、基板の面積の増大を回避しつつ、ターン数を増大させることを狙ったものである。
1次側コイルW1を構成する層の両側には、それぞれ、部分シールド(シールドES)がパターン形成された一対の層が設けられる。シールドESは、1次側コイルW1および2次側コイルW2n,W2u,W2v,W2w間を変位電流が流れることを回避することや、磁心30に変位電流が流れることを回避することを狙ったものである。
上記一対の層である第1層(第5層)と第2層(第6層)とに形成されるシールドESは、いずれもホールHの周りに閉ループを構成しないように、スリットSLを備えている。これは、中足30cの磁束の変化によってシールドESに電圧が誘起されることに鑑みたものである。シールドESを開ループ構造とすることで、磁束の変化に伴って電圧が誘起されたとしても、誘起された電圧によって電流が流れる事態を回避することができる。
上記スリットSLは、1次側コイルW1の軸(中足30c)から放射状に延びるストライプ形状のものである。特に、一対の層である第1層(第5層)と第2層(第6層)とで、スリットSLの形成される角度が互いに相違するように設定されている。これは、シールドESの狙いとする効果(電界等を遮蔽する効果)を向上させるための設定である。すなわち、こうした設定によれば、図4に示すように、第1層(第5層)と第2層(第6層)のそれぞれにパターン形成されたシールドESを1次側コイルW1のパターン形成された基板CBに投影した領域ARが、1次側コイルW1を包含する。このため、電界等の遮蔽効果を向上させることができる。
先の図3に示すように、1次側コイルW1がパターン形成された層においては、1次側コイルW1の外周に沿って外周側シールドESoがパターン形成されている。外周側シールドESoも、開ループ構造となっている。これは、中足30cの磁束の変化に起因して誘起される電圧によって、外周側シールドESoに電流が流れることを回避するためのものである。
1次側コイルW1がパターン形成された層においては、さらに、1次側コイルW1の内周に沿って内周側シールドESiがパターン形成されている。内周側シールドESiも、開ループ構造となっている。これは、中足30cの磁束の変化に起因して誘起される電圧によって、内周側シールドESiに電流が流れることを回避するためのものである。ただし、内周側シールドESiに関しては、遮蔽効果を高めるべく工夫が施されている。これについて、図5に基づき説明する。
図示されるように、内周側シールドESiの開ループの一方の端部Aから他方の端部Bまで内周側シールドESiに沿って変位するに際し、1次側コイルW1の軸Oから変位点へと引いた半直線(図中、一点鎖線)の回転角度は、360°を超える。これにより、開ループとしつつも、遮蔽効果が向上する。
1次側コイルW1に対応して設けられるシールドES、外周側シールドESoおよび内周側シールドESiは互いにビアVHに充填される導体によって接続されている。図3には、シールドESに3つのビアVHに充填される導体が接続される例を示している。詳しくは、それら3つのうち1つが、内周側シールドESiに接続され、残りの2つが外周側シールドESoに接続される。
なお、図3には、シールドESに接触しないビアVHが1つ記載されている。これは、1次側コイルW1のパターンに接触するビアVHを形成するための孔である。こうした構成によれば、第1層から第6層までを積層した後、ビアVHに導体を充填することで、第3層に形成された1次側コイルW1のパターンと第4層に形成された1次側コイルW1のパターンとを接続することができる。先の図2には、図3の第3層における1−1断面を模式的に示している。ここで、導体32は、第1層から第6層を貫くものの、第1層、第2層、第5層、第6層のパターンには接続されない。
これに対し、シールドES、外周側シールドESoおよび内周側シールドESiは、図2に示すように導体34によって全て接続されている。
ちなみに、図2には、導体34が先の図1に示す送信ユニット24やマイクロプロセッサユニット26の基準電位(車体電位)とされる旨記載されているが、車体と接続されるのは、先の図3に示した外周側シールドESoの端部か、シールドESの端部とすることが望ましい。
図2には、さらに、1次側コイル側の層(第1層〜第6層)に形成されるシールドES等の電位が接地電位(車体電位)とされ、2次側コイル側の層(第7層〜第12層)に形成されるシールドES等の電位がスイッチング素子Supのエミッタ端子の電位とされることが記載されている。同様に、2次側コイルW2n,W2v,W2wに対応するシールドES等の電位は、スイッチング素子S¥n,Svp,Swpのエミッタ端子の電位とされる。
こうした構成によれば、1次側コイルW1と2次側コイル(2次側コイルW2u,W2v,W2w)との電位差の変化に起因して送信ユニット24および受信ユニット22間に変位電流が流れる事態を好適に回避することができる。すなわち、1次側コイルW1と2次側コイルとの間には、通常、浮遊容量が存在する。ここで、仮にシールドを設けない場合、1次側コイルW1と2次側コイルとの間の浮遊容量Cと、1次側コイルW1と2次側コイルとの間の電位差の変化ΔVとを用いると、1次側コイルW1と2次側コイルとの間に「C・ΔV/Δt」の変位電流が流れる。ここで、電位差の変化ΔVは、下側アームのスイッチング素子S¥nがオンからオフに切り替わって且つ上側アームのスイッチング素子S¥#がオフからオンに切り替わるに際して、高電圧バッテリ12の端子電圧程度となる。この電位変化ΔVがスイッチング状態の切り替え時間ΔTという極短時間に生じるため、「C・ΔV/Δt」と算出される変位電流は大きくなる。
これに対し、本実施形態では、シールドESを備えることで、隣接するコイルの一方の電位の変化が他方に影響を与えることを回避することができる。特に、本実施形態では、シールドESの電位を、対応するコイルの基準電位とした。すなわち、1次側コイルW1に対応するシールドESについては、出力手段(送信ユニット24)の基準電位とする。また、2次側コイルW2nについては、下側アームのスイッチング素子S¥nの駆動手段(ドライブユニットDU)の基準電位(スイッチング素子S¥nのエミッタ電位)とする。さらに、2次側コイルW2¥(¥=u,v,w)については、上側アームのスイッチング素子S¥pのドライブユニットDUの基準電位(スイッチング素子S¥pのエミッタ電位)とする。このため、上側アームのスイッチング素子S¥pのエミッタの電位が変化する状況下においても、2次側コイルW2u,W2v,W2wと対応するシールドESの電位との間に電位差は生じない。このため、2次側コイルW2u,W2v,W2wから対応するシールドESへと変位電流が流れる事態も回避することができる。
ちなみに、磁心30に最も近接するコイルと磁心30との間のシールドESについては、磁心30への変位電流を回避するために設けられている。すなわち、たとえば図2の第12層と磁心30とが絶縁層(絶縁シートIS)を介して接触して且つ、第9,10層に2次側コイルW2uが形成される場合、第11層、第12層のシールドESがこの役割を果たす。これがない場合には、スイッチング素子Supの電位変化によって、2次側コイルW2uから磁心30に変位電流が流れる。さらに、この際、磁心30が接地される等、その電位が固定される設定がなされていない場合、1次側コイル側に電界の影響が及ぶおそれがある。
同様に、内周側シールドESiや外周側シールドESoも磁心30への変位電流を回避するために設けられている。
なお、1次側コイルW1と2次側コイルW2nとの間の電位差は急激に変化することはない。このため、1次側コイルW1と2次側コイルW2nとを隣接させるなら、その間については、シールドESをいずれか一方のみに対応するものとすることも可能ではある。しかし、本実施形態では、各コイルに対応するシールドES、外周側シールドESo、内周側シールドESiのパターンを極力同一とすることで、量産の容易化を図ることを優先した。同様に、1次側コイルW1の一方の層側と磁心30との間に他のコイルを介在させないようにして且つ、それらの間のシールドを削除することもできるが、ここでは量産の容易化を図ることを優先している。
<第2の実施形態>
以下、第2の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図6に、本実施形態にかかるシールドES等のパターンを示す。図示されるように、本実施形態では、シールドESのパターン形状を僅かに変更した例を示した。本実施形態の大きな変更点は、シールドESの外周同士や、シールドESおよび内周側シールドESi、シールドESおよび外周側シールドESoを、多数のビアVHに充填された導体によって接続したことである。ここで、ビアVHに充填された導体によって互いに相違する層のパターン同士を接続しているのは、工程が容易であるからである。この接続は遮蔽効果を向上させることを狙ったものであり、相違する層同士を接続する導体同士の間隔は小さくすることが望ましい。
ただし、ここでは、接続されたシールドによって、閉ループが形成されないように配慮する。本実施形態では、図7(a)に示す領域AR1,AR2のうちの一方のみ(ここでは領域AR1)に限ってビアVHに充填された導体による接続が可能な接続許可領域とすることで、シールドを開ループ構造に保っている。ここで、領域AR1,AR2は、1次側コイルW1が形成される領域に、第1層および第2層(第5層および第6層)のシールドESを投影した領域(図7(b))から、第1層および第2層(第5層および第6層)のスリットSL1,SL2を投影した領域を削除した領域である。第1層および第2層(第5層および第6層)のそれぞれのスリットSL1,SL2の投影同士が重ならないようにしたことで、上記削除した領域は、複数の領域AR1,AR2となる。このため、これらのうちのいずれかに限ってビアVHを形成することで、シールドを開ループ構造に保つことができる。
ちなみに、開ループ構造を構成するためには、ビアVHに充填された導体による接続対象とされる部分シールド(第1層、第2層、第5層および第6層のシールドES)や、第3層、第4層の内周側シールドESi,外周側シールドESoの全てに制約が生じる。ここで、第1層および第2層のシールドESは、それぞれ第5層および第6層のシールドESと同一であるため、図7(a)に示した接続可能領域のみとすることで開ループ構造とするうえでの条件を満たしている。そして、内周側シールドESiや外周側シールドESoについては、図6の記載からわかるように、図7(a)に示した領域AR2を横断するような接続をしないようにしているため、シールドの開ループ構造を実現することができる。
本実施形態では、遮蔽効果を高めるべく、ビアVHがコイルの周囲を極力囲うことができるようにすべく、領域AR1を接続許可領域としている。これにより、図6に示したように、ビアVHによってコイル(1次側コイルW1)の周囲を極力囲うことができる。
<第3の実施形態>
以下、第3の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、フレキシブルプリント基板を複数用いてトランスTを構成する。
図8に、本実施形態のトランスTについて、特に、1次側コイルW1に対応する部分のみを示す。図示される基板CBは、フレキシブルプリント基板からなる両面基板である。基板CBと基板CBとの間には絶縁シートISが設けられている。図では、基板CBと絶縁シートISとの間に間隙が設けられている記載となっているが、これは記載の便宜上のものであり、実際には、これらは重ねあわされている。
本実施形態では、互いに相違する基板CBに形成されたシールドES同士や、シールドESと外周側シールドESoが、基板CBのパターンとは別の外部接続用導体46によって接続されている。また、外周側シールドESoと内周側シールドESiとについても、外部接続用導体44によって接続されている。
<第4の実施形態>
以下、第4の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図9に、本実施形態にかかるトランスTの断面構成を示す。なお、図9において、先の図2に示した部材に対応するものについては、便宜上、同一の符号を付している。
本実施形態では、高電位側のスイッチング素子S¥pに対応する2次側コイルW2¥を、1次側コイルW1に隣接させる。そして、1次側コイルW1に対応するシールドESを、磁心30側にのみ備え、2次側コイルW2¥側には設けない。図では、先の図2の第5層および第6層が削除されたものを記載している。
この場合、1次側コイルW1と、2次側コイルW2¥のうち1次側コイルW1に隣接するものとの間のシールドESは、隣接するものに対応するスイッチング素子S¥pのエミッタの電位に固定される。このため、1次側コイルW1側からこのシールドESに変位電流が流れる。ただし、この場合であっても、シールドESを備えるために、1次側コイルW1および2次側コイルW2¥間には変位電流が流れない。
<第5の実施形態>
以下、第5の実施形態について、先の第3の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、フレキシブルプリント基板に形成されるパターン形状を変更する。
図10に、本実施形態のトランスTについて、特に、2次側コイルW2に対応する部分のみを示す。
図示される基板CB,CBα,CBβは、可撓性を有するフレキシブルプリント基板であり、両面基板である。本実施形態では、基板CBαを第1の基板と称し、基板CBβを第2の基板と称することとする。そして、第1の基板CBα,第2の基板CBβの両面のそれぞれにコイル等がパターン形成され、これら基板CBα、CBβを一対の基板CBで挟むように基板CB、第1の基板CBα及び第2の基板CBβが積層されている。
図11に、第1の基板CBαの両面のそれぞれのパターンと、第2の基板CBβの両面のそれぞれのパターンとを拡大して示す。本実施形態において、第1の基板CBα及び第2の基板CBβのそれぞれに形成されるパターンは同一である。このため、パターン形状等については、第1の基板CBαを例にして説明する。なお、図11において、先の図3に示した部材と同一の部材について、便宜上、同一の符号を付しているものもある。
また、本実施形態では、第1の基板CBα及び第2の基板CBβのそれぞれについて、一方の面を第1面SAと定義し、他方の面を第2面SBと定義する。ここで、これら基板CBα,CBβのそれぞれについて、図11に示す第2面SBは、第2面SBのパターン形状を第1面SAに投影したものである。
図示されるように、第1の基板CBαは、その板面の正面視において長方形形状をなしており、第1の基板CBαの第1面SAの端部には、第1の端子T2aがパターン形成されている。また、第1面SAには、第1の端子T2aに一端が接続されてかつホールHを周回する第1のコイルW2aがパターン形成されている。
第1の基板CBαの第2面SBのうち第1の端子T2aを第2面SBに投影した領域と重なる領域には、第2の端子T2bがパターン形成されている。また、第2面SBには、第1のコイルW2aの両端のうち第1の端子T2aとは反対側とビアVHに充填された導体によって接続された部分がパターン形成されている。そして、第2面SBには、上記接続された部分及び第2の端子T2bを接続してかつホールHを周回する第2のコイルW2bがパターン形成されている。詳しくは、第2面SBにおいて第2の端子T2bを起点とした第2のコイルW2bの周回方向と、第1のコイルW2a及び第1の端子T2aを第2面SBに投影した場合の第1の端子T2aを起点とした第1のコイルW2aの周回方向とは逆方向である。
なお、第1の基板CBα及び第2の基板CBβのそれぞれにおいて、外周側シールドESoの一端にはシールド端子Tsが接続されている。シールド端子Tsは、第1の基板CBα及び第2の基板CBβのそれぞれについて、基板の両面のうち一方のシールド端子Tsを他方に投影した場合にこれらシールド端子Ts同士が重なるように形成されている。また、先の図10に示したように、本実施形態において、各基板間には絶縁シートIS(例えば、ポリイミド層やフォトソルダーレジスト層である絶縁層)が設けられている(ラミネートされている)。ただし、第1の基板CBαの第1面SAにおいて、第1の端子T2a及びシールド端子Ts上には絶縁シートISが設けられておらず、また、第2面SBにおいて、第2の端子T2b及びシールド端子Ts上には絶縁シートISが設けられていない。これは、後述するが、第1の端子T2a及び第2の端子T2bを外部接続用の一対のパッド(またはタップ)として用いるためである。
続いて、第1の基板CBα及び第2の基板CBβの積層手法について説明する。
図示されるように、本実施形態では、第1の基板CBαの第2面SBに形成された第2の端子T2bと、第2の基板CBβの第1面SAに形成された第1の端子T2aとが接続されるようにこれら基板CBα,CBβが積層されている。こうした積層手法によれば、2次側コイルW2は、第1の基板CBαに形成された第1のコイルW2a及び第2のコイルW2bと、第2の基板CBβに形成された第1のコイルW2a及び第2のコイルW2bとから構成されることとなる。このため、2次側コイルW2の巻き数を増大させることができる。そして、第1の基板CBαの第1の端子T2aと、第2の基板CBβの第2の端子T2bとを外部接続用の一対のパッドとして用いることができる。
また、第1の基板CBα及び第2の基板CBβのそれぞれにおいて、基板の両面のうち一方のシールド端子Tsを他方に投影した場合にこれらシールド端子Ts同士が重なるようにした。このため、第1の基板CBα及び第2の基板CBβを積層した場合にこれら基板CBα,CBβのシールド端子Tsを全て短絡させることができる。
なお、フレキシブルプリント基板に絶縁シートISを設ける本実施形態によれば、図12(a)に示す基板CBαの表面のうち最も内側の内周側シールドESiと磁心30との沿面距離D1を、図12(b)に示すリジッド基板CBpの表面のうち最も内側の内周側シールドESiと磁心30との沿面距離D2よりも短くすることができる。また、基板CBαの表面のうち最も外側の外周側シールドESoと磁心30との沿面距離D3を、リジッド基板CBpの表面のうち最も外側の外周側シールドESoと磁心30との沿面距離D4よりも短くすることもできる。これは、フレキシブルプリント基板に形成される絶縁シートISをリジッド基板CBpに設けられる絶縁体よりも薄く形成できるためである。これにより、トランスTの小型化を図ることができる。ちなみに、図12では、基板の最下層に設けられる絶縁シートISの図示を省略している。また、リジッド基板CBpにおいては、この基板CBp上に絶縁体を設けると基板の厚さが増大する傾向にある。これを回避すべく、リジッド基板CBpにおいては、シールド及び磁心30間の絶縁を確保するためにリジッド基板CBp端部の沿面距離が長くなる傾向にある。
加えて、本実施形態では、基板CB,CBα,CBβの外形を長方形形状とした。こうした形状によれば、上記形状の加工が容易であること、及び長方形形状の基板の磁心30への組み付けが容易であることにより、トランスTの製造工程における工数の低減を図ることができる。
<第6の実施形態>
以下、第6の実施形態について、先の第5の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、フレキシブルプリント基板に形成されるパターン形状等を変更する。
図13に、本実施形態のトランスTについて、特に、2次側コイルW2に対応する部分のみを示す。なお、図13において、先の図11に示した部材と同一の部材については、便宜上、同一の符号を付している。
また、本実施形態では、第1の基板CBαについて、一方の面を第1面SAと定義し、他方の面を第2面SBと定義し、第2の基板CBβについて、一方の面を第3面SCと定義し、他方の面を第4面SDと定義する。ここで、図13に示す第1の基板CBαの第2面SBは、第2面SBの形状を第1面SAに投影したものであり、第2の基板CBβの第4面SDは、第4面SDの形状を第3面SCに投影したものである。
図示されるように、本実施形態では、第1の基板CBαのパターン形状と、第2の基板CBβのパターン形状とが異なる。
まず、第1の基板CBαについて説明すると、第1面SAの端部には、第1の端子taがパターン形成され、第1面SAには、第1の端子taに一端が接続されてかつホールHを周回する第1のコイルWaがパターン形成されている。
第1の基板CBαの第2面SBのうち第1の端子taを第2面SBに投影した領域と重なる領域には、ビアVHに充填された導体によって第1の端子taと接続された第2の端子tbがパターン形成されている。また、第2面SBの端部には、第3の端子tcがパターン形成されている。さらに、第2面SBには、第1のコイルWaの両端のうち第1の端子taとは反対側とビアVHに充填された導体によって接続された部分が形成されている。そして、第2面SBには、上記接続された部分及び第3の端子tcを接続してかつホールHを周回する第2のコイルWbがパターン形成されている。詳しくは、第2面SBにおいて第3の端子tcを起点とした第2のコイルWbの周回方向と、第1のコイルWa及び第1の端子taを第2面SBに投影した場合の第1の端子taを起点とした第1のコイルWaの周回方向とは逆方向である。
第1面SAのうち第3の端子tcを第1面SAに投影した領域と重なる領域には、ビアVHに充填された導体によって第3の端子tcと接続された第4の端子tdがパターン形成されている。
続いて、第2の基板CBβについて説明する。
図示されるように、第1の基板CBαの第2面SBと対向する面である第2の基板CBβの第3面SCの端部には、第5の端子teがパターン形成され、第3面SCには、第5の端子teに一端が接続されてかつホールHを周回する第3のコイルWcがパターン形成されている。詳しくは、第3面SCにおいて第5の端子teを起点とした第3のコイルWcの周回方向と、第1のコイルWa及び第1の端子taを第3面SCに投影した場合の第1の端子taを起点とした第1のコイルWaの周回方向とは逆方向である。
第2の基板CBβの第4面SDのうち第5の端子teを第4面SDに投影した領域と重なる領域には、ビアVHに充填された導体によって第5の端子teと接続された第6の端子tfがパターン形成されている。また、第4面SDの端部には、第7の端子tgがパターン形成され、第4面SDには、第3のコイルWcの両端のうち第5の端子teとは反対側とビアVHに充填された導体によって接続された部分がパターン形成されている。そして、第4面SDには、上記接続された部分及び第7の端子tgを接続してかつホールHを周回する第4のコイルWdがパターン形成されている。詳しくは、第4面SDにおいて第7の端子tgを起点とした第4のコイルWdの周回方向と、第3のコイルWc及び第5の端子teを第4面SDに投影した場合の第5の端子teを起点とした第3のコイルWcの周回方向とは逆方向である。
第3面SCのうち第7の端子tgを第3面SCに投影した領域と重なる領域には、ビアVHに充填された導体によって第7の端子tgと接続された第8の端子thがパターン形成されている。
なお、第1の基板CBα及び第2の基板CBβのそれぞれの表面には、基本的には絶縁シートISが設けられている。ただし、第1の基板CBαの第1面SAにおいて、第1の端子ta、第4の端子td及びシールド端子Ts上に絶縁シートISが設けられておらず、第2面SBにおいて、第3の端子tc及びシールド端子Ts上には絶縁シートISが設けられていない。また、第2の基板CBβの第3面SCにおいて、第8の端子th及びシールド端子Ts上に絶縁シートISが設けられておらず、第4面SDにおいて、第6の端子tf及びシールド端子Ts上に絶縁シートISが設けられていない。このため、第2の端子tb及び第5の端子te間が電気的に絶縁されることとなる。
次に、第1の基板CBα及び第2の基板CBβの積層手法について説明する。
図示されるように、本実施形態では、第3の端子tc及び第8の端子th同士とが接続されるように第1の基板CBα及び第2の基板CBβが積層されている。ここでは、上述した絶縁シートISの配置により、第2の端子tb及び第5の端子te間が電気的に絶縁されている。こうした積層手法によっても、2次側コイルW2の巻き数を増大させることができる。この場合、第1の基板CBαの第1の端子taと、第2の基板CBβの第6の端子tfとを外部接続用の一対のパッドとして用いることができる。
<第7の実施形態>
以下、第7の実施形態について、先の第6の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、2次側コイルW2に流通可能な電流の最大値を大きくすべく、第1の基板CBα及び第2の基板CBβの積層手法を変更する。
図14に、本実施形態のトランスTについて、特に、2次側コイルW2に対応する部分のみを示す。なお、図14において、先の図13に示した部材と同一の部材については、便宜上、同一の符号を付している。
図示されるように、本実施形態では、第2の基板CBβとして、先の図13に示した第1の基板CBαとパターン形状が同じ基板を用いる。なお、本実施形態では、第1の基板CBα及び第2の基板CBβのそれぞれにおいて、第1の端子ta〜第4の端子td及びシールド端子Ts上に絶縁シートISが設けられていない。
こうした構成において、第1の基板CBαの第3の端子tcと第2の基板CBβの第4の端子tdとが接続されてかつ、第1の基板CBαの第2の端子tbと第2の基板CBβの第1の端子taとが接続されるように第1の基板CBα及び第2の基板CBβが積層されている。すなわち、2次側コイルW2を、第1の基板CBαに形成された第1のコイルWa及び第2のコイルWbの直列接続体と、第2の基板CBβに形成された第1のコイルWa及び第2のコイルWbの直列接続体との並列接続体として構成することができる。これにより、1種類の基板を用いて、2次側コイルW2に流通可能な電流の最大値を大きくすることができる。
<第8の実施形態>
以下、第8の実施形態について、先の第6の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、1次側コイルW1が形成される基板(以下、1次側基板)と、2次側コイルW2が形成される基板(以下、2次側基板)との配置態様を変更する。
図15に、本実施形態で用いられる両面基板の平面図を示す。
本実施形態では、1次側基板及び2次側基板として同じ基板を用い、また、フレキシブルプリント基板の外形を変更する。ただし、基板に形成される第1のコイルWa、第2のコイルWb、外周側シールドESo及び内周側シールドESi等については、上記第6の実施形態で説明したものと同様の機能を有するように形成されている。このため、図15では、第1のコイルWa、第2のコイルWb、外周側シールドESo及び内周側シールドESiについて、先の図13と同一の符号を付している。また、図15の第1面SAは、先の図13の第1の基板CBαの第1面SAに対応し、図15の第2面SBは、先の図13の第1の基板CBαの第2面SBに対応している。なお、図中、「tz」は、外部の基準電位となる部材(スイッチング素子のエミッタ端子)にシールドを接続するための端子を示す。
加えて、本実施形態では、磁心の形状を変更する。図16に、本実施形態にかかる磁心40を示す。詳しくは、図16(a)は、磁心40の斜視図であり、図16(b)は、磁心40の平面図である。なお、磁心40の中足を「40a」にて示している。
次に、図17を用いて、本実施形態にかかる1次側基板CB1及び2次側基板CB2の配置態様について説明する。ここで、図17は、1次側基板CB1及び2次側基板CB2をこれら板面方向から見た図である。なお、図17では、これら基板CB1,CB2のうち磁心40近傍の部分等の図示を簡略化している。また、図17において、1次側基板CB1の第1,第4の端子を「t1a」,「t1d」にて示し、2次側基板CB2の第1,第4の端子を「t2a」,「t2d」にて示している。
図示されるように、本実施形態では、1次側基板CB1に形成される1次側コイルW1の軸Oと、2次側基板CB2に形成される2次側コイルW2の軸Oとが一致している。そして、1次側コイルW1の軸Oから第1の端子t1aへと向かう方向に延びる1次側基板CB1の中心軸線L1と、2次側コイルW2の軸Oから第1の端子t2aへと向かう方向に延びる2次側基板CB2の中心軸線L2とのなす角度θが180°となるようにトランスTが構成されている。
こうした構成によれば、1次側基板CB1及び2次側基板CB2のうち、一方に形成される第1の端子及び第4の端子と、他方に形成される第2の端子及び第4の端子とを十分に離間させることができる。このため、これら端子間の絶縁距離を十分に確保することができる。
なお、こうした構成は、基板の端子上に絶縁シートISを設けることに制約があるためになされたものである。つまり、基板の端子には、外部との接続を考慮して通常、絶縁シートISが設けられない。
<第9の実施形態>
以下、第9の実施形態について、先の第8の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、漏れ磁束を低減させるべく、トランスTの構成を変更する。
図18に、本実施形態にかかるトランスTのうち2次側コイルW2に係る部分について示す。なお、図18において、先の図15に示した部材と同一の部材については、便宜上、同一の符号を付している。ちなみに、本実施形態では、磁心50の形状を変更している。図18には、基板の板面の正面視における磁心50の外形を破線にて示している。また、図18において、第1の端子taが接続端子に相当し、第1のコイルWaの両端のうち第1の端子taの反対側に接続されるビアVHが接続ビアに相当する。
図18(a)に示すように、本実施形態では、磁心50を基板に投影した領域に、第1のコイルWaに接続されるビアVHと、図示しない第2のコイルWbに接続されるビアとが含まれるようにトランスTを構成する。
なお、内周側シールドESiが第1のコイルWaの内周に形成されることから、上述した構成によれば、内周側シールドESi及びこれに接続されるビアVHも上記投影した領域に含まれることとなる。
以上説明した本実施形態によれば、漏れ磁束を低減させることができ、ひいてはトランスTにおける電力伝送効率の低下を回避することができる。
<その他の実施形態>
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
「磁心について」
EEコアに限らない。たとえば、基板CBの側面の片側のみ、その一部を覆う構造であってもよい。
またたとえば、先の図2の第6層と第7層との間の基板に磁心30が貫く孔を設けず、磁心30がこれを挟む構成としてもよい。この場合であっても、シールドESや、外周側シールドESo、内周側シールドESiを備えることで、1次側コイルW1と2次側コイルW2n,W2u,W2v,W2wとの間に変位電流が流れることを回避することはできる。
「部分シールドの構造について」
コイルがパターン形成された基板の1つの面側に設けられる部分シールドの積層構造としては、先の図3、図6に例示されるように、互いに相違する角度にスリットSLを備える一対の部分シールド(シールドES)からなるものに限らない。たとえば、スリットSLを2つ備える一対の部分シールドによって構成してもよい。この場合であっても、部分シールド同士でスリットSLの角度が相違する場合には、コイルの形成される基板に部分シールドを投影した領域にコイルを包含させることができる。もっとも、コイルによって誘起される磁束を鎖交する閉ループを構成しないとの条件下、コイルの形成される基板に部分シールドを投影した領域によってコイルを包含させるうえでは、スリットを備える構成は必須ではない。すなわち、たとえば、先の図3に示す構成において、1層および5層の部分シールド(シールドES)を、基板CBの中央よりも右側の領域にのみ形成し、2層および6層の部分シールド(シールドES)を、基板CBの中央よりも左側の領域にのみ形成してもよい。
また、一対の部分シールドをコイルの形成される基板に投影した領域にコイルを包含させるものに限らず、3つ以上の互いに相違する層に形成された部分シールドをコイルの形成される基板に投影した領域にコイルを包含させるものであってもよい。これは、たとえば先の図3において、第1層および第2層の間に、もう1層部分シールドの形成される層を設け、その部分シールドと第1層および第2層の部分シールドを第3層に投影した領域に1次側コイルW1を包含することで実現することができる。
さらに、コイルがパターン形成された基板の1つの面側に設けられるシールドを、部分シールドの積層構造とする代わりに、たとえば図20に例示するように、1つの面側に形成される部分シールドを単一層としてもよい。図20では、1つの面側に形成される部分シールド(第1層のシールドES)と、別の面側に形成される部分シールド(第4層のシールドES)とのスリットSLの位置を互いに相違させることで、それら一対の部分シールドをコイルの形成される基板に投影した領域にコイルを包含させている。
「シールドについて」
パターン形成されたコイルとの積層構造を有するシールドとしては、部分シールドの積層構造にも限らない。単一の層に形成されたシールドであっても、スリットSLの面積を極力低減するなどすることで、シールドの効果を高めることは可能である。
「コイルについて」
基板の両面にパターン形成されることで1つのコイルを構成するものに限らない。たとえば、基板の1つの面に形成されるパターンのみによって1つのコイルが構成されるものであってもよい。さらに、複数の基板の両面のそれぞれに形成されるパターンによって1つのコイルが構成されるものであってもよい。
「部分シールドがパターン形成される基板について」
たとえば先の図3の第4層に限って1次側コイルW1を形成する等、基板CBの片面に限ってコイルをパターン形成してもよい。この場合、その裏面(先の図3の第3層)にシールドESをパターン形成してもよい。
「接続許可領域について」
たとえば先の図7において、スリットSL1,SL2が投影されることで分離された領域AR1,AR2のうちの領域AR2を接続許可領域としてもよい。また、部分シールドの構成によっては、分離された領域が3つ以上となる構成も可能であり、この場合、接続可能領域は、分離された領域のうちの1つを除く領域とすればよい。図22(a)に、こうした例を示す。ここでは、図22(b)〜図22(d)に示される3層の部分シールド(シールドES)のそれぞれのスリットが相違するために、上記分離された領域が領域AR1,AR2,AR3の3つとなる。このため、接続可能領域としては、たとえば領域AR3を除いた領域AR1,AR2としてもよく、また、領域AR2を除いた領域AR1,AR3としてもよい。
「内周側シールドについて」
先の図5に例示したように、コイルの軸Oの周りに開ループの一方の端部Aから内周側シールドESiに沿って端部Bまで回転させる際の回転角度が「360°」を超えるものに限らない。たとえば、図21に示すように、一方の端部から他方の端部までの回転量が「300°」となる内周側シールドを一対備え、それら一対の内周側シールドのうちの一方の開口部に他方のシールドが対向するようにしてもよい。この場合、たとえば軸Oから開ループの一方の端部Aへと引いた半直線を軸Oから開ループの他方の端部Bへと引いた半直線へと回転させる場合、回転方向r1に回転させようが回転方向r2に回転させようが、この半直線は、内周側シールドESi上を変位する。すなわち、回転方向r1を選択する場合、端部C,Dを有する内周側シールドESi上を変位し、回転方向r2を選択する場合、端部A,Bを有する内周側シールドESi上を変位する。
もっとも、軸から開ループの一方の端部へと引いた半直線を軸から開ループの他方の端部Bへと引いた半直線へと回転させる場合、いずれの方向に回転させようとも回転対象とされる半直線が内周側シールド上を変位する構成に限らない。図19にこうした例を示す。
「外周側シールドについて」
外周側シールドESoについても、たとえば、コイルの軸Oの周りに開ループの一方の端部から外周側シールドESoに沿って他方の端部まで回転させる際の回転角度が「360°」を超える設定等、内周側シールドESiに準じた設定を行ってもよい。この場合、それらの一対の端部の間をコイルに接続されるパターンを通過させることで、これを基板CBの端部に引き出してもよい。
「シールドの配置箇所について」
各コイル間に配置するものに限らない。たとえば、先の図1に示す例において、U,V,W相で下側アーム用の2次側コイルを各別とする場合、下側アームの基準電位が全相同一であることに鑑み、それら下側アームの2次側コイル同士が隣接する面側においては、シールドを配置しないようにしてもよい。
また、磁心の抵抗が大きい等、磁心を介して複数のコイル間の変位電流が流れる事態を十分に抑制できるなら、磁心とコイルとの間のシールドを設けなくてもよい。
「コイルの巻き数の変更について」
上記第5の実施形態において、コイルの形成される両面基板を3つ以上としてもよい。この場合、積層された両面基板のうち最も外側の一対の基板に形成された第1の端子及び第2の端子を外部接続用のパッドとして用いることができる。
上記第6の実施形態において、第1の基板CBα及び第2の基板CBβを2組以上積層してもよい。また、上記第6の実施形態の図13では、積層される基板のうちコイルの形成される最も上側の基板を第1の基板CBαとし、その下に第2の基板CBβを重ねたがこれに限らない。上記最も上側の基板を第2の基板CBβとし、その下に第1の基板CBαを重ねてもよい。
なお、コイルの巻き数の変更に関する構成は、2次側コイルW2に限らず、1次側コイルW1についても適用できる。
「1次側基板CB1の中心軸線L1及び2次側基板CB2の中心軸線L2のなす角度θについて」
上記第8の実施形態において、1次側基板CB1の中心軸線L1と2次側基板CB2の中心軸線L2とのなす角度θとしては、180°に限らず、0°よりも大きくてかつ180°未満であってもよい。ここでは、0°から180°に向かって上記角度θが大きくなるほど、端子間の絶縁距離が長くなることから、要求される絶縁距離に応じて上記角度θを設定すればよい。
「駆動対象スイッチング素子について」
インバータINVを構成するものに限らない。たとえば昇降圧チョッパ回路等のコンバータを構成するものであってもよい。
「複数のコイルの用途について」
駆動対象スイッチング素子の操作信号と、駆動対象スイッチング素子の駆動回路の電力とを伝送するために用いられるものに限らない。たとえば、高電圧バッテリ12の状態監視装置に電力および監視処理の指令信号を伝送するために用いられるものであってもよい。もっとも、電力の伝送自体必須ではない。すなわちたとえば、駆動対象スイッチング素子のスイッチング状態の切り替え速度が大きい場合、上述した変位電流が大きくなるおそれがあるため、これを回避するうえでは本発明の適用が有効である。
「そのほか」
上記第7の実施形態で説明した基板の積層手法を、先の図13に示した第2の基板CBβに適用してもよい。
モータジェネレータの制御量の制御手法としては、モデル予測制御に限らない。たとえば、モータジェネレータ10を流れる電流を指令値にフィードバック制御するための操作量としての指令電圧がインバータINVの出力電圧となるように、3角波比較PWM処理によって操作信号を生成する周知の電流フィードバック制御であってもよい。
CB…基板、ES…シールド、ESo…外周側シールド、ESi…内周側シールド。

Claims (21)

  1. 1次側コイルと該1次側コイルに誘起される電圧に応じた電圧が誘起される2次側コイルとのうち少なくとも一方を形成する複数のコイル(W1,W2u,W2v,W2w,W2n)と、
    該複数のコイルを貫く磁心(30,40,50)と、
    前記複数のコイルのうち相違するコイルの間、ならびに該複数のコイルの1つ以上および前記磁心の間のうち少なくとも一方に設けられるシールド(ES)とを備え、
    前記複数のコイルのそれぞれと前記シールドとは、それぞれ基板(CB)上にパターン形成され、
    前記パターン形成された複数のコイルのそれぞれとパターン形成されたシールドとが積層構造を有し、
    前記シールドは、部分シールド(ES)を複数備え、
    前記部分シールドは、前記シールドの一部であって且つ前記磁心(30)によって案内された磁路の周りに閉ループを形成しないように構成されたものであり、
    前記基板には、前記磁心によって貫かれるホール(H)が形成され、
    前記部分シールドのそれぞれには、前記磁心によって案内された磁路の周りに閉ループを形成しないように、前記ホールから延びるスリット(SL,SL1,SL2)が形成されており、
    前記シールドを構成する複数の部分シールドは、絶縁体(CB,IS)を介して複数積層されており、
    前記複数積層された前記部分シールドを前記コイルの形成される基板上に投影した領域が前記コイルを包含し、
    前記スリットのそれぞれは、該スリットのそれぞれを前記コイルの形成される基板上に投影した領域同士が重ならないように形成されており、
    前記部分シールド同士を前記コイルの形成される基板上に投影した領域のうちの接続許可領域同士が、ビアに充填された導体によって互いに接続されており、
    前記接続許可領域は、前記導体によって接続対象とされる部分シールドの全てを前記コイルの形成される基板上に投影した領域から、前記接続対象とする部分シールドのそれぞれの形成されていない領域である前記スリットを前記コイルの形成される基板上に投影することで得られる領域を除くことで、前記接続対象とされる部分シールドの全てを前記コイルの形成される基板上に投影した領域が複数に分離されたもののうちのいずれか1つの領域を除いた領域であることを特徴とする磁気部品。
  2. 1次側コイルと該1次側コイルに誘起される電圧に応じた電圧が誘起される2次側コイルとのうち少なくとも一方を形成する複数のコイル(W1,W2u,W2v,W2w,W2n)と、
    該複数のコイルを貫く磁心(30,40,50)と、
    前記複数のコイルのうち相違するコイルの間、ならびに該複数のコイルの1つ以上および前記磁心の間のうち少なくとも一方に設けられるシールド(ES)とを備え、
    前記複数のコイルのそれぞれと前記シールドとは、それぞれ基板(CB)上にパターン形成され、
    前記パターン形成された複数のコイルのそれぞれとパターン形成されたシールドとが積層構造を有し、
    前記コイルがパターン形成される基板のうち前記コイルの内周側には、該内周に沿った開ループ構造を有するシールドである内周側シールド(ESi)が形成されており、
    前記コイルの軸(O)から前記内周側シールドの前記開ループの端部の一方へと引いた半直線を、前記コイルの軸から前記内周側シールドの前記開ループの端部の他方へと引いた半直線に重ねるように回転させる場合、いずれの方向に回転させたとしても前記回転させる半直線が前記内周側シールド上を変位することを特徴とする磁気部品。
  3. 前記シールドは、部分シールド(ES)を複数備え、
    前記部分シールドは、前記シールドの一部であって且つ前記磁心(30)によって案内された磁路の周りに閉ループを形成しないように構成されたものであり、
    前記シールドを構成する複数の部分シールドは、絶縁体(CB,IS)を介して複数積層されており、
    該複数積層された前記部分シールドを前記コイルの形成される基板上に投影した領域が前記コイルを包含することを特徴とする請求項2記載の磁気部品。
  4. 前記部分シールド同士を前記コイルの形成される基板上に投影した領域のうちの接続許可領域同士が、ビアに充填された導体によって互いに接続されており、
    前記接続許可領域は、前記導体によって接続対象とされる部分シールドの全てを前記コイルの形成される基板上に投影した領域から、前記接続対象とする部分シールドのそれぞれの形成されていない領域を前記コイルの形成される基板上に投影することで得られる領域を除くことで、前記接続対象とされる部分シールドの全てを前記コイルの形成される基板上に投影した領域が複数に分離されたもののうちのいずれか1つの領域を除いた領域であることを特徴とする請求項3記載の磁気部品。
  5. 前記コイルがパターン形成された基板とは別の基板に形成された前記シールドと前記内周側シールドとがビア(VH)に充填された導体(32,34)によって接続されており、
    前記ビアは、前記内周側シールドの構成する開ループに沿って形成されていることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の磁気部品。
  6. 前記コイルがパターン形成される基板のうち前記コイルの外周側には、該外周に沿った開ループ構造を有するシールドである外周側シールド(ESo)が形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の磁気部品。
  7. 前記コイルがパターン形成された基板とは別の基板に形成された前記シールドと前記外周側シールドとがビアに充填された導体によって接続されており、
    前記ビアは、前記外周側シールドの構成する開ループに沿って形成されていることを特徴とする請求項6記載の磁気部品。
  8. 前記コイルの形成される基板は、第1面(SA)と該第1面の裏面である第2面(SB)とを有する基板(CBα,CBβ)を含み、
    前記複数のコイルは、第1のコイル(Wa)及び第2のコイル(Wb)を含み、
    前記第1面には、第1の端子(T2a)と、該第1の端子に一端が接続されてかつ前記磁心(30)を周回する前記第1のコイルとがパターン形成されており、
    前記第2面のうち前記第1の端子を該第2面に投影した領域と重なる領域には、第2の端子(T2b)がパターン形成されており、
    前記第2面には、前記第1のコイルの両端のうち前記第1の端子とは反対側とビアに充填された導体によって接続された部分及び前記第2の端子を接続してかつ前記磁心を周回する前記第2のコイルがパターン形成されており、
    前記第2面において前記第2の端子を起点とした前記第2のコイルの周回方向と、前記第1のコイル及び前記第1の端子を前記第2面に投影した場合の該第1の端子を起点とした該第1のコイルの周回方向とは逆方向であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の磁気部品。
  9. 前記第1面及び前記第2面を有する基板を複数備え、
    隣接する前記基板同士のうち一方に形成された前記第1の端子と、他方に形成された前記第2の端子とが接続されるように複数の前記基板が積層されていることを特徴とする請求項8記載の磁気部品。
  10. 前記コイルの形成される基板は、第1面(SA)と該第1面の裏面である第2面(SB)とを有する基板(CBα)を含み、
    前記複数のコイルは、第1のコイル(Wa)及び第2のコイル(Wb)を含み、
    前記第1面には、第1の端子(ta)と、該第1の端子に一端が接続されてかつ前記磁心(30)を周回する前記第1のコイル(Wa)とがパターン形成されており、
    前記第2面のうち前記第1の端子を該第2面に投影した領域と重なる領域には、ビアに充填された導体によって前記第1の端子と接続された第2の端子(tb)がパターン形成されており、
    前記第2面には、第3の端子(tc)と、前記第1のコイルの両端のうち前記第1の端子とは反対側とビアに充填された導体によって接続された部分及び前記第3の端子を接続してかつ前記磁心を周回する第2のコイル(Wb)とがパターン形成されており、
    前記第2面において前記第3の端子を起点とした前記第2のコイルの周回方向と、前記第1のコイル及び前記第1の端子を前記第2面に投影した場合の該第1の端子を起点とした該第1のコイルの周回方向とは逆方向であり、
    前記第1面のうち前記第3の端子を該第1面に投影した領域と重なる領域には、ビアに充填された導体によって前記第3の端子と接続された第4の端子(td)がパターン形成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の磁気部品。
  11. 前記第1面及び前記第2面を有する基板を第1の基板(CBα)とし、
    前記コイルの形成される基板は、さらに、第3面(SC)と該第3面の裏面である第4面(SD)とを有する第2の基板(CBβ)を含み、
    前記第1の基板及び前記第2の基板は、前記第2面と前記第3面とが対向するように積層されており、
    前記複数のコイルは、さらに、第3のコイル(Wc)及び第4のコイル(Wd)を含み、
    前記第3面には、第5の端子(te)と、該第5の端子に一端が接続されてかつ前記磁心を周回する前記第3のコイル(Wc)とがパターン形成されており、
    前記第3面において前記第5の端子を起点とした前記第3のコイルの周回方向と、前記第1のコイル及び前記第1の端子を前記第3面に投影した場合の該第1の端子を起点とした該第1のコイルの周回方向とは逆方向であり、
    前記第4面のうち前記第5の端子を該第4面に投影した領域と重なる領域には、ビアに充填された導体によって前記第5の端子と接続された第6の端子(tf)がパターン形成されており、
    前記第4面には、第7の端子(tg)と、前記第3のコイルの両端のうち前記第5の端子とは反対側とビアに充填された導体によって接続された部分及び前記第7の端子を接続してかつ前記磁心を周回する前記第4のコイルとがパターン形成されており、
    前記第4面において前記第7の端子を起点とした前記第4のコイルの周回方向と、前記第3のコイル及び前記第5の端子を前記第4面に投影した場合の該第5の端子を起点とした該第3のコイルの周回方向とは逆方向であり、
    前記第3面のうち前記第7の端子を該第3面に投影した領域と重なる領域には、ビアに充填された導体によって前記第7の端子と接続された第8の端子(th)がパターン形成されており、
    前記第1の基板及び前記第2の基板を少なくとも1組備え、
    隣接する前記第1の基板及び前記第2の基板同士において、前記第3の端子及び前記第8の端子同士を接続してかつ前記第2の端子及び前記第5の端子間を絶縁するように前記第1の基板及び前記第2の基板が積層されていることを特徴とする請求項10記載の磁気部品。
  12. 前記第1面及び前記第2面を有する基板を複数備え、
    隣接する前記基板同士のうち一方に形成された前記第1の端子と他方に形成された前記第2の端子とが接続されてかつ、前記一方に形成された前記第4の端子と前記他方に形成された前記第3の端子とが接続されるように複数の前記基板が積層されていることを特徴とする請求項10記載の磁気部品。
  13. 前記基板の両面のそれぞれには、前記コイルの内周側であってかつ該内周に沿った開ループ構造を有するシールドである内周側シールド(ESi)、及び前記コイルの外周側であってかつ該外周に沿った開ループ構造を有するシールドである外周側シールド(ESo)のうち少なくとも一方が形成されており、
    前記基板の両面のそれぞれには、さらに、該基板に形成された前記シールドと接続されたシールド端子(Ts)がパターン形成されており、
    前記シールド端子は、前記基板の両面のうち一方の前記シールド端子を他方に投影した場合にこれらシールド端子同士が重なるように形成されていることを特徴とする請求項8〜12のいずれか1項に記載の磁気部品。
  14. 前記複数のコイルは、前記1次側コイル及び前記2次側コイルを形成し、
    前記1次側コイルが形成される基板である1次側基板(CB1)の端部には、該1次側コイルに接続された端子(t1a,t1d)がパターン形成されており、
    前記1次側基板とは異なる基板であってかつ前記2次側コイルが形成される基板である2次側基板(CB2)の端部には、該2次側コイルに接続された端子(t2a,t2d)がパターン形成されており、
    当該磁気部品は、前記1次側基板及び前記2次側基板の板面の正面視において、該1次側基板に形成される前記1次側コイルの軸(O)から該1次側コイルに接続された端子へと向かう方向に延びる前記1次側基板の中心軸線(L1)と、前記2次側基板に形成される前記2次側コイルの軸(O)から該2次側コイルに接続された端子へと向かう方向に延びる前記2次側基板の中心軸線(L2)とのなす角度が0よりも大きくなるように構成されていることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の磁気部品。
  15. 前記コイルの形成される基板は、第1面(SA)と該第1面の裏面である第2面(SB)とを有する基板を含み、
    前記複数のコイルは、第1のコイル(Wa)及び第2のコイル(Wb)を含み、
    前記第1面には、接続端子(ta)と、該接続端子に一端が接続されてかつ前記磁心(40)を周回する前記第1のコイルとがパターン形成されており、
    前記基板には、前記第1のコイルの両端のうち前記接続端子とは反対側を前記第2面に接続する接続ビアが形成されており、
    前記第2面には、前記接続ビアに一端が接続されてかつ前記磁心を周回する前記第2のコイルがパターン形成されており、
    前記磁心(50)は、前記基板を挟むように構成されており、
    当該磁気部品は、前記磁心を該基板に投影した領域に前記接続ビアが含まれるように構成されていることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載の磁気部品。
  16. 前記基板は、可撓性の基板(CBα,CBβ)であり、
    前記パターンが形成された基板には、該パターンを覆う絶縁層が設けられていることを特徴とする請求項1〜15のいずれか1項に記載の磁気部品。
  17. 前記基板は、該基板の板面の正面視において矩形形状をなしていることを特徴とする請求項1〜16のいずれか1項に記載の磁気部品。
  18. 前記磁心は、前記パターンが形成された基板を貫くことを特徴とする請求項1〜17のいずれか1項に記載の磁気部品。
  19. 前記複数のコイルは、前記1次側コイル及び前記2次側コイルを形成し、
    前記1次側コイルは、駆動対象スイッチング素子(S¥#:¥=u,v,w,#=p,n)の操作信号(g¥#)を出力する出力手段(24)に接続されるものであることを特徴とする請求項1〜18のいずれか1項に記載の磁気部品。
  20. 前記駆動対象スイッチング素子を駆動する駆動手段(DU)の基準電位と、前記出力手段の基準電位とは互いに相違しており、
    前記シールドは、前記1次側コイルおよび前記2次側コイルの間に設けられるものを含み、
    前記1次側コイルおよび前記2次側コイルとの間に設けられるシールドは、前記出力手段の基準電位とされる1次側シールド、および前記駆動手段の基準電位とされる2次側シールドを備えることを特徴とする請求項19記載の磁気部品。
  21. 前記駆動対象スイッチング素子は、高電位側のスイッチング素子と低電位側のスイッチング素子との直列接続体であって且つ直流電圧源(12)に並列接続された直列接続体のうちの高電位側のスイッチング素子を備えることを特徴とする請求項20記載の磁気部品。
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