JP5680480B2 - 電池 - Google Patents

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Description

本発明は、リチウムイオン二次電池などの非水電解質二次電池として好適な電池に係り、詳しくは、発電要素の両端に装備される集電体を有する電池に関するものである。
この種の電池としては、特許文献1において示される非水電解質二次電池が知られている。これは、帯状の正極(5)と帯状の負極(6)とを一対のセパレータ(7),(7)を介しての絶縁状態で渦巻状に巻回するとともに押し潰すように屈曲形成して、上下向きの渦巻軸心方向視で角丸直方形を呈する発電要素が開示されている(特許文献1の図8等参照)。この場合の集電体(10)は、各極の未塗布部(4)が複数(5箇所)に分配された各積層束(電極の端縁部)に対応させて受け入れる複数の溝を持つ金属部材で構成されている。そして、各積層束と集電体(10)とはレーザー溶接を用いて溶接させる(特許文献1の図9等参照)と記載されている。
そして、引用文献2に示されるように、渦巻中心が左右向き(横向き)姿勢となる発電要素と、その左右両端に配備される正負の集電体とを有する構造の非水電解質二次電池も開発されて来ている。この電池では、発電要素の左右端に先端が分岐した二股状の一対の集電体が配備されていることは理解できる。しかしながら、発電要素に関しては仮想線にてその配置が示される程度の開示しかなく、横向きに突設される多数の正負の極箔と集電体とをどのように導通接合するか、即ち、極箔と集電体との接合構造に関しては何ら開示していない。
上述のような電池の使われ方としては、近年、自動車などの走行車両に搭載される場合も多くなってきている。この場合、特許文献1のように、発電要素と集電体とを単にレーザー溶接して接合するだけでは、集電体やそこに接合される極箔が容易に振動されるようになり、その振動が続けられることによって亀裂が入るなど、早期に損傷し易いことが予測される。そのため、良好な耐振性を備えた電池の開発が急務となってきている。
特開平10−106536号公報 特開2010−272324号公報
本発明の目的は、渦巻状の発電要素における複数の極箔と集電体とを耐振性を有する状態で導通接合させる構造を開発し、走行車両にも好適に使用できるように改善された電池を提供する点にある。
請求項1に係る発明は、電池において、正及び負の各極箔7,8とそれら両者7,8間に設けられる絶縁用のセパレータ9とを渦巻状に巻回して渦巻軸心P方向視で角丸長方形を呈するように形成される発電要素1と、前記発電要素1の前記渦巻軸心P方向での両側に振り分けて配備される正負一対の集電体2,3とを有し、
前記正負一対の集電体2,3は、前記渦巻軸心Pに沿う方向に拡がる面を備える対極板状部2A,3Aと、前記渦巻軸心Pと交差する方向で、かつ、前記発電要素1の厚み方向と交差する方向に拡がる面を備えて前記対極板状部2A,3Aの前記渦巻軸心Pと交差する方向で、かつ、前記発電要素1の厚み方向と交差する方向の両側それぞれに配備される主板状部2B,3Bとを有しており、
前記発電要素1の径内外に配置される前記正及び負の各極箔7,8の端部7A,8Aどうしの複数と前記対極板状部2A,3Aとが導通接合されるとともに、前記正負一対の集電体2,3間にて前記主板状部2B,3Bどうしに亘る状態の支え部材25が、前記発電要素1の径内側の空隙1Sを通して配備され、
絶縁性を備える材料でなる前記支え部材25は、前記対極板状部の前記両側の前記主板状部2B,3Bのそれぞれに亘る状態のものに構成されていることを特徴とするものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の電池において、前記支え部材25が、前記空隙1Sに配置される支え本体部26と、前記集電体2,3毎の前記主板状部2B,3Bに当接する作用端部27と、を備えて形成されていることを特徴とするものである。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の電池において、前記支え部材25が、扁平な板材を用いて構成されていることを特徴とするものである。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3の何れか一項1に記載の電池において、前記支え部材25が、横倒しH状の外郭形状を呈する状態に形成されていることを特徴とするものである。
請求項1の発明によれば、詳しくは実施形態の項にて述べるが、一対の集電体間に配備される支え部材の存在により、各集電体が互いの存在方向に移動することが抑制又は防止されるようになる。支え部材は、これに面で向かいあう主板状部に当接する構造とされているから、多少の寸法誤差や製品誤差があっても、前記の移動抑制又は防止効果をより確実に発揮させることができる。従って、集電体の移動や振動が抑制又は防止されるので、対極板状部に接合される極箔が渦巻軸心方向に繰り返し移動したり振動したりすることが軽減又は解消され、極箔の早期の亀裂や破断が防止可能となり、耐久性や信頼性に優れるように改善される。
しかもそのための手段である支え部材は、発電要素の径内側の空隙を通して配備されるので、発電要素の体積を削ることや発電要素と電池ケースとの間に専用の配置スペースを設けることなく、従って電池容量を維持したまま支え部材を配置することができる、という合理性に優れる構造が実現されている。その結果、渦巻状の発電要素における複数の極箔と集電体とを耐振性を有する状態で導通接合させる構造が可能となり、走行車両にも好適に使用できるように改善された電池を提供することができる。
請求項1の発明によれば、支え部材は、対極板状部の両側それぞれの主板状部に当接して支え作用可能なものとなり、何れか一方の主板状部にのみ作用する場合に比べて、より確実でより効果的に支え部材で集電体の振動防止が行える電池を提供することができる。この場合、請求項4のように、横倒しH状の外郭形状を呈する支え部材とするのが合理的である。
請求項2の発明によれば、主板状部に当接して集電体を支え作用可能な作用端部と、空隙に配置される支え本体部とによる構造簡単な支え部材としながら、請求項1の発明による前記効果を奏することができる。
請求項3の発明によれば、扁平な板材を用いて支え部材が構成されているので、角丸長方形を呈する発電要素に形成される扁平な空隙にすんなり通すことができ、組付けも行い易いものとしながら請求項1や2の発明による前記効果を奏することができる。
リチウムイオン二次電池を示す一部切欠きの正面図 リチウムイオン二次電池要部の構造を示す側面図 集電体及び支え部材周辺の構造を示す一部切欠きの正面図 一方の接合部と支え部材を示す図3のa−a線断面図 集電体と支え部材との関係構造を示す要部の斜視図 発電要素の構造を示す斜視図
以下に、本発明による電池の実施の形態を、非水電解質二次電池として代表的なリチウムイオン二次電池に適用した場合について図面を参照しながら説明する。以下、一対の集電体2,3やその構造に関しては、基本的に一方(負極側)の説明のみとし、他方(正極側)には対応する符号を付して、その説明が為されたものとする。なお、図5は、発電要素を省略して、一対の集電体と支え部材との関係のみを示す図としてある。
〔実施例1〕
図1,図2に、実施例1によるリチウムイオン二次電池Aが示されている。このリチウムイオン二次電池Aは、発電要素1と、一対の集電体2,3と、電解液(図示省略)とを、アルミ合金やステンレス合金などの硬質板製電池ケース4に収容して成る扁平な縦向き角型のものに構成されている。電池ケース4の天板4Aには、各集電体2,3に導通接続される正負の電極部5,6が設けられている。電池ケース4は、無蓋箱状の本体ケース部4Bと、天板4Aとをレーザー溶接などによって溶接一体化されて構成されている。なお、図示は省略するが、発電要素1及び一対の集電体2,3と電池ケース4との間には、これら発電要素1及び各集電体2,3を収容する合成樹脂製袋状体などの絶縁材が配備されている。
発電要素1は、図2、図5,図6に示すように、正及び負の各極箔7,8とそれら両者7,8間に設けられる絶縁材で二枚のセパレータ9,9とを渦巻状に巻回して渦巻軸心P方向視で角丸長方形を呈するものに形成されている。正極箔7は、正極活物質が塗布された帯状でアルミ箔製のものであり、負極箔8は、負極活物質が塗布された帯状で銅箔製のものである。4枚積層体構造の発電要素1においては、正極箔7と負極箔8とが軸心P方向で互いに異なる方向にずらされた状態で交互に積層されている。
正負の極箔7,8の渦巻軸心P方向で互いに反対となる各端には、活物質の未塗布部としてアルミ箔や銅箔を露出させた端部7A,8Aが形成されている。各端部7A,8Aにおける渦巻軸心Pの径方向で内外に配列される直線部分7a,8a(図1では縦向きに現れる)は、それらの多数を束ねて積層された状態で集電体2,3の対極板状部2A,3Aに導通接合されている。なお、図面理解上、図2においては、正負の各極箔7,8とセパレータ9との間隔を意図的に拡大して描いてある。
実施例1の電池Aにおける発電要素1は、その渦巻軸心P方向に直交する一方向である前後方向(矢印イ方向)に薄く、かつ、渦巻軸心P方向及び前後方向の双方に直交する他方向である上下方向(矢印ロ方向)に長い扁平な角丸直方形を呈するものに形成されている。そして、複数の端部7A,8Aとして上下方向(矢印ロ方向)に沿う直線部分7a,8aが選択されている、という構成のものである。
正極活物質としては、リチウムイオンを吸蔵及び放出する公知の材料が可能であり、例えば、LiCoO2や前記Coの一部がNi,Mnその他の遷移金属或いはホウ素で置換されたα−NaFeO2構造を有するリチウム含有遷移金属酸化物、LiMn24に代表されるスピネル型結晶構造を有する化合物、LiFePO4、LiFeSO4、或は前記Feの一部がCo、Mn等で置換されたポリアニオン型化合物等を用いることが可能である。
アルミ又はアルミ合金製の正極集電体2と、銅又は銅合金製の負極集電体3とは互いに同じ構造を有しており、片方の集電体3で説明する。即ち、図2,図3に示すように、集電体3は、天板4Aに係止される水平上部11と、その端から折り曲げられて垂下される縦集電部12とから成る正面視で略L字形状を為す部品である。水平上部11は、その内側端部に形成される孔(符記省略)を用いる金属材製のリベット22を介して電極部6に導通接続されており、縦集電部12は、その上下中間部に並列形成される一対の対極板状部3A,3Aを介して負の極箔8に導通接続されている。対極板状部3A,3Aの上下の各部分は主板状部3Bと呼ぶものとする。
対極板状部3A,3Aは、発電要素1の厚み方向(矢印イ方向)に適宜の間隔をあけて、かつ、縦集電部12から垂直で内向き(渦巻軸心P方向)に突設する状態で一対形成されている。渦巻軸心Pに沿う板状の各対極板状部2A,3Aは、その両側(上下側)には適宜の角度が付いて折れ曲るような補強板部2a,3aが形成されている。また、縦集電部12は、各対極板状部3Aの両側に、補強板部2a,3aを一体的に有する三角板状部23が、孔部24を介して前後方向(矢印イ方向)で並ぶ形状に形成されている。
正負の電極部5,6は互いに同じ構造であり、一方の電極部6について説明する。水平上部11は断面下向きコ字状を呈する合成樹脂製の第1絶縁部材14を介して天板4Aの下面4uに面当接されている。合成樹脂製の第2絶縁部材15で外囲される状態のリベット22は、その筒状下部22aが天板4Aの丸孔(符記省略)及び第1絶縁部材14の丸孔(符記省略)に落とし込み挿通され、その下端部の潰しによる加締め(カシメ)により、水平上部11に導通接続される。つまり、水平上部11は、絶縁ガスケットでもある第2絶縁部材15と第1絶縁部材14とを伴う状態で筒状下部22aを用いての絶縁状態で天板4Aに加締め装備(係止)されている。なお、正極のリベット21はアルミ製であり、負極のリベット22は銅製である。
リベット22の四角本体部22bの上側には円柱上部22cが形成されており、その上端部の潰しによる加締め(カシメ)により、円柱上部22cに通されている金属板製の導通板16が導通接続状態で係止されている。導通板16の内側部位に形成されている丸孔(符記省略)には、有底無蓋状で合成樹脂製の第3絶縁部材17に四角基部18aが収容される状態の電極ボルト18が係止されている。つまり、電極ボルト18は、円柱上部22cに加締め装備される導通板16に支持されている。
主に片方の集電体3を用いて接合部10(集電構造)について説明する。図1〜図4に示すように、極箔8の端部8Aの多数(複数の一例)と、集電体3の対極板状部3Aとが、板状の金属材製のクリップ20と対極板状部3Aとの間に多数の端部8A、即ち極箔8A群が積層されて介装される状態で超音波溶接されている。つまり、接合部10は、極箔7,8と集電体2,3とが超音波溶接によって接合されている箇所を指す。なお、正極のクリップ19はアルミ製であり、負極のクリップ20は銅製である。
次に、支え部材25について説明する。リチウムイオン二次電池Aは、電極部5,6が上部に配備される二次電池である。集電体2,3は、電気の取出し口でもあるリベット21,22で水平上部11を天板4Aにカシメての片持ち支持状態で固定されるとともに、縦集電部12を用いて発電要素1を電池ケース4の内部にて吊下げ支持している。集電体2,3は、前述の特許文献2にて開示されるように、上部のみ支持させる構造のものや、図1,5などにて示す実施例1のように、集電体下端を電池ケース4の底面に接地させて両持ち支持構造に近づけたようにされたものもある。いずれの構造でも、基本的には上部のみ固定されて片持ち支持される一対の集電体2,3を用いて、発電要素1をその両側から支持する構造となっている。
そのため、横方向(特に、集電体2,3の面に直交する方向である渦巻軸心P方向)の振動に対しては支えて耐える構造物は電池ケース4以外には無く、集電体2,3は発電要素1に引きずられて互いの存在方向には移動(変位)し易い傾向がある。集電体2,3が容易に移動すると、発電要素1における極箔7,8の端部7A,8Aを繰り返し変形させ、極箔7,8(特に、端部7A,8A)の亀裂や破断を引き起こす原因となりうる。これは、自動車などの振動の多い箇所へ設ける場合には大変都合が悪く、要改善課題となる。その不都合を改善することができるのが支え部材25であり、次に説明する。
本発明によるリチウムイオン二次電池Aにおいては、発電要素1の径内側である中心の空隙1Sに配備される支え部材25により、一対の集電体2,3が左右方向(渦巻軸心P方向)に振れ動かないように支えられた状態で装備されている。即ち、例えば、図1〜図5に示すように、正面視で横倒しH形状を呈する支え部材25を発電要素1の空隙1Sを通して一対の集電体2,3の間に丁度嵌り込む状態で配置することにより、集電体2,3の振動を防止する構造が構成されている。なお、図5においては、各集電体2,3の下端部には、周辺部との隙間を埋めて緩衝作用を発揮可能な合成樹脂製の緩衝袋28が被せ装備された状態として描いてある。
発電要素1の中心には、渦巻軸心Pを含む上下に長く前後が極く短い扁平な空隙1Sが存在しており(図6参照)、その本来的に存在する空隙1Sを有効利用する考えにより、専用の配置空間を設けることなく、板材で成る支え部材25を無理なく集電体2,3間に配置できている。つまり、上下の主板状部2B,3Bどうしに亘る状態の支え部材25が、発電要素1の径内側に形成される空隙1Sを通して一対の集電体2,3間に配備されている。支え部材25の上下幅寸法を、空隙1Sの上下寸法より僅かに小となるようにして、空隙1Sに挿入された状態の支え部材25が上下方向には殆どズレ動けないように設定すれば好都合である。支え部材25は、絶縁に優れる合成樹脂板が望ましいが、絶縁性を備えた材料であれば、それ以外でも良い。
集電体2,3は、複数の極箔7,8と並列に積層配備すべく渦巻軸心Pに沿う方向に拡がる面を有する対極板状部2A,3Aと、この対極板状部2A,3Aの両側に位置して渦巻軸心Pと直交(交差の一例)する方向に拡がる面を有する上下の主板状部2B,3Bとを有している。つまり、正極で説明すれば、前後一対の対極板状部2A,2Aとその上下の主板状部2B,2Bとで縦集電部12が形成されている。
支え部材25は、空隙1Sに配置される支え本体部26と、両主板状部2B,3Bに支え作用する計4箇所の作用端部27とを備えて、正面視で横倒しH状の外郭形状を呈する状態に形成されている。つまり、支え部材25は、計4箇所の作用端部27の先端面(符記省略)が、対応する上下の各主板状部2B,3Bに当接可能であり、集電体2,3に対して支え作用できる状態に構成されている。支え部材25の左右幅寸法の一例としては、電池Aとしての組立状態における左右の主板状部2B,3B間の寸法に等しく設定することが挙げられるが、その寸法より僅かに長い又は短くても良い。
各集電体2,3は、水平上部11のみが固定支持される片持ち支持状態で設けられており、自動車などの走行車両に非水電解質二次電池Aが搭載されて使用される場合には、走行振動やエンジン振動などの各種振動によって振動し易い状況にある。特にリベット21,22による支持箇所から最も遠い下側の主板状部2B,3Bは振れ動き易い。従って、集電体2,3が振動し続けると、接合されている多数の極箔7,8(端部7A,8A)が繰り返し変形し、極箔7,8の破断や亀裂といった不具合に発展する原因となりうる。
そこで、上下双方の主板状部2B,3Bに亘る状態で両集電体2,3間に配備される支え部材25を設けたので、集電体2,3における振れ動き易い下端側部分(リベット21,22での支持箇所からみた先端側部分)の電池内側方向への移動も抑制又は防止されるようになる。また、電池外側への移動は、電池ケース4並びにその内側に配備される絶縁袋の存在により、もともと殆ど不可となっているので、支え部材25の配備により、上下の各主板状部2B,3Bの板面に交差する方向(軸心P方向)への移動や振れ(振動)がまず生じないように規制することができる。
つまり、板厚の増加やリブ設けるといった集電体2,3自体の強度向上を必要とすることなく、集電体2,3が動き難いように補強された状態とすることができる。故に、薄く軽い集電体2,3としながらも強度補強され、かつ、極箔7,8の振動も軽減又は解消されるので、極箔7,8の早期の亀裂や破断といった不具合が生じないようにすることができ、耐久性や信頼性に優れる電池に改善されている。そして、集電体2,3を補強する支え部材25は、もともと死空間であった空隙1Sに挿入して配備されるので、空間を有効利用して発電要素1の体積を削ることなく、即ち電池容量を維持したまま配置できる、という合理性に優れる構造が実現できている。
発電要素1を吊下げ支持してその重量が作用する集電体2,3は、片持ち梁的な構造で支持されていてその先端側ほど移動し易いもの、即ち渦巻軸心P方向に撓み易いものとなっている。本発明の支え部材25を設けることにより、集電体2,3の撓みを、その荷重の掛かるほぼ同軸上で支持する構造とすることができ、片持ち梁としての軸方向圧縮に類似する剛性の高い系とすることで解消させることができている。
〔別実施例〕
支え部材25としては、上側の主板状部2B,3Bに作用する上側の作用端部27の一対のみを備えたものや、下側の主板状部2B,3Bに作用する下側の作用端部27の一対のみを備えた構造のものでも良い。実施例1においては、上下の作用端部27,27の間は主板状部2B,3Bに支え作用できず不要であることからその部分を省略して横倒しH形状の支え部材25とされているが、4箇所の作用端部27を4隅とするシンプルな矩形(長方形)形状の板材で構成することも可能であるし、支え本体部26に軽減孔を設ける構造も可能である。また、集電体2,3としては、下側の主板状部2B,3Bが省略されたものでも良く、その場合には少なくとも一対の上側の作用端部27,27を備える支え部材25を用いると良い。
支え部材25としては、支え本体部26が、扁平な空隙1Sの両端側に位置する一対の棒状体や剛性板状体で形成されたものに構成することも可能であり、また、渦巻軸心Pが上下向きの発電要素を有する電池に本発明を適用することも可能である。さらに、支え部材25と集電体2,3との間にゴムなどの弾性材を介装して、集電体2,3と支え部材25とを常時弾性当接させるとか、軽く押圧させる構成を採ることも可能である。
1 発電要素
1S 空隙
2 正の集電体
2A 対極板状部
2B 主板状部
3 負の集電体
3A 対極板状部
3B 主板状部
7 正の極箔
7A 端部
8 負の極箔
8A 端部
9 セパレータ
25 支え部材
26 支え本体部
27 作用端部
P 渦巻軸心

Claims (4)

  1. 正及び負の各極箔とそれら両者間に設けられる絶縁用のセパレータとを渦巻状に巻回して渦巻軸心方向視で角丸長方形を呈するように形成される発電要素と、前記発電要素の前記渦巻軸心方向での両側に振り分けて配備される正負一対の集電体とを有し、
    前記正負一対の集電体は、前記渦巻軸心に沿う方向に拡がる面を備える対極板状部と、前記渦巻軸心と交差する方向で、かつ、前記発電要素の厚み方向と交差する方向に拡がる面を備えて前記対極板状部の前記渦巻軸心と交差する方向で、かつ、前記発電要素の厚み方向と交差する方向の両側それぞれに配備される主板状部とを有しており、
    前記発電要素の径内外に配置される前記正及び負の各極箔の端部どうしの複数と前記対極板状部とが導通接合されるとともに、前記正負一対の集電体間にて前記主板状部どうしに亘る状態の支え部材が、前記発電要素の径内側の空隙を通して配備され、
    絶縁性を備える材料でなる前記支え部材は、前記対極板状部の前記両側の前記主板状部のそれぞれに亘る状態のものに構成されている電池。
  2. 前記支え部材が、前記空隙に配置される支え本体部と、前記集電体毎の前記主板状部に当接する作用端部と、を備えて形成されている請求項1に記載の電池。
  3. 前記支え部材が、扁平な板材を用いて構成されている請求項1又は2に記載の電池。
  4. 前記支え部材が、横倒しH状の外郭形状を呈する状態に形成されている請求項1〜3の何れか一項に記載の電池。
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