JP5677330B2 - 炭化珪素半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

炭化珪素半導体装置およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5677330B2
JP5677330B2 JP2012010020A JP2012010020A JP5677330B2 JP 5677330 B2 JP5677330 B2 JP 5677330B2 JP 2012010020 A JP2012010020 A JP 2012010020A JP 2012010020 A JP2012010020 A JP 2012010020A JP 5677330 B2 JP5677330 B2 JP 5677330B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
region
conductivity type
well
mask
forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012010020A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013149837A (ja
Inventor
勇史 海老池
勇史 海老池
壮之 古橋
壮之 古橋
史郎 日野
史郎 日野
寛 渡邊
寛 渡邊
憲治 濱田
憲治 濱田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2012010020A priority Critical patent/JP5677330B2/ja
Publication of JP2013149837A publication Critical patent/JP2013149837A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5677330B2 publication Critical patent/JP5677330B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、半導体装置およびその製造方法に関し、特に炭化珪素半導体を用いて形成されるMOSFET(SiC−MOSFET)に関するものである。
インバータ等のパワーエレクトロニクス機器の省エネルギー化のために、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(Insulated Gate Bipolar Transistor:IGBT)や金属−酸化膜−半導体電界効果トランジスタ(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor:MOSFET)などの半導体スイッチング素子の損失低減が望まれている。スイッチング素子の損失は、主にそのオン抵抗により決定され、炭化珪素(SiC)や窒化ガリウム(GaN)などのワイドバンドギャップ半導体材料を用いたスイッチング素子は、オン抵抗を低くできる素子として近年注目を浴びている。
例えば下記の特許文献1の図1には、SiC−MOSFETのオン抵抗低減を図るための構造が開示されている。特許文献1のMOSFETは、SiC基板上に形成された第1SiC層と、その上に形成された第2SiC層とを有している。第1SiC層にはn型のドリフト領域とp型のウェル領域が形成され、第2SiC層にはそのドリフト領域およびウェル領域の上に位置するn型の蓄積型チャネル層が形成される。また、ドリフト領域には、ウェル領域に隣接するようにn型不純物の濃度が高い電流誘導層が設けられている。この構造によれば、MOSFETのドレインから流れ込んだ電流は、ドリフト領域内の電流誘導層を選択的に通過するため、当該MOSFETのオン抵抗は低くなる。
また、下記の特許文献2の図6〜図7には、MOSFETのウェル領域と、当該ウェル領域の上部に設けるチャネル領域とを、セルフアラインプロセスで形成することによって、チャネル領域およびウェル領域の端部を略一致させる技術が開示されている。また特許文献2の図9には、従来技術として、チャネル領域がウェル領域の端部から横方向に張り出した構造が開示されている。
特開2005−5578号公報 特開平8−264766号公報
特許文献1では、第1SiC層と第2SiC層とを形成するために2度のエピタキシャル成長工程を行うなど、製造工程が複雑であり、製造コストの増大や歩留まりの低下などが懸念される。また、ドリフト領域におけるウェル領域間の部分(JFET領域)の表層部全体に高濃度のn型領域であるチャネル層が形成されるため、ドレインに高電圧が印加されたときにJFET領域の中央部分に電界が集中しやすい。JFET領域における電界集中は、その上に配設されるゲート酸化膜の破壊を引き起こす要因となる。
また特許文献2の技術は、従来のシリコンを材料とするMOSFETの耐圧向上を目的とするものであり、そのためにチャネル領域およびウェル領域の端部を略一致させている。この場合、MOSFETの耐圧は向上するが、オン抵抗の低減は図られないと考えられる。
本発明は以上のような課題を解決するためになされたものであり、炭化珪素半導体装置において、製造工程の複雑化を抑制しつつ、耐圧向上とオン抵抗の低減を図ることを目的とする。
本発明の第1の局面に係る炭化珪素半導体装置は、第1導電型のSiC基板と、前記SiC基板上に形成された第1導電型のSiCドリフト層と、前記SiCドリフト層の表層部に形成された複数の第2導電型のウェル領域と、前記SiCドリフト層における前記ウェル領域間の領域であるJFET領域と、前記ウェル領域の表層部に形成された第1導電型のソース領域と、前記ウェル領域の表層部において、前記ソース領域と前記JFET領域との間に形成された第1導電型のチャネル領域と、前記JFET領域の表層部において、前記ウェル領域に隣接して形成された第1導電型の電流拡張領域と、前記SiCドリフト層上に絶縁膜を介して配設され、前記ソース領域、前記チャネル領域、前記電流拡張領域および前記JFET領域に跨って延在するゲート電極と、前記SiC基板の下面に形成されたドレイン電極を備え、前記電流拡張領域は、前記JFET領域の中央部には形成されておらず、前記ウェル領域の側方および下方を取り囲むように形成されており、前記電流拡張領域およびチャネル領域の第1導電型不純物の濃度は、前記SiCドリフト層の第1導電型不純物の濃度よりも高く、前記電流拡張領域の底部における第1導電型不純物の濃度は、当該電流拡張領域の表層部における第1導電型不純物の濃度よりも低いものである。
本発明の第2の局面に係る炭化珪素半導体装置は、第1導電型のSiC基板と、前記SiC基板上に形成された第1導電型のSiCドリフト層と、前記SiCドリフト層の表層部に形成された複数の第2導電型のウェル領域と、前記SiCドリフト層における前記ウェル領域間の領域であるJFET領域と、前記ウェル領域の表層部に形成された第1導電型のソース領域と、前記ウェル領域の表層部において、前記ソース領域と前記JFET領域との間に形成された第1導電型のチャネル領域と、前記JFET領域の表層部において、前記ウェル領域に隣接して形成された第1導電型の電流拡張領域と、前記SiCドリフト層上に絶縁膜を介して配設され、前記ソース領域、前記チャネル領域、前記電流拡張領域および前記JFET領域に跨って延在するゲート電極と、前記SiC基板の下面に形成されたドレイン電極を備え、前記電流拡張領域は、前記JFET領域の中央部には形成されておらず、前記電流拡張領域およびチャネル領域の第1導電型不純物の濃度は、前記SiCドリフト層の第1導電型不純物の濃度よりも高く、前記電流拡張領域における第1導電型不純物の濃度は、前記JFET領域の中央部に向けて段階的に減少するとともに、当該電流拡張領域の底部に向けて段階的に減少するものである。
本発明の第の局面に係る炭化珪素半導体装置の製造方法は、(a)第1導電型のSiC基板上に、エピタキシャル成長により第1導電型のSiCドリフト層を形成する工程と、(b)第1のマスクを用いた選択的なイオン注入により、前記SiCドリフト層の表層部に第2導電型の複数のウェル領域を形成する工程と、(c)前記第1のマスクをシュリンクさせる工程と、(d)シュリンクされた前記第1のマスクを用いた選択的なイオン注入より、前記ウェル領域の表層部に第1導電型のチャネル領域を形成すると同時に、前記ウェル領域に隣接する第1導電型の電流拡張領域を形成する工程と、(e)第2のマスクを用いた選択的なイオン注入により、前記ウェル領域の表層部に前記第1導電型のソース領域を形成する工程と、(f)SiC基板上に絶縁膜を形成する工程と、(g)前記絶縁膜上に、前記ソース領域、前記チャネル領域、前記電流拡張領域およびJFET領域上を跨るゲート電極を形成する工程と、を備え、前記工程(d)において、第1導電型不純物が前記ウェル領域の底よりも深い位置まで注入され、前記ウェル領域の底よりも深い位置には、当該ウェル領域の表層部よりも低い濃度で第1導電型不純物が注入されるものである。
本発明の第4の局面に係る炭化珪素半導体装置の製造方法は、(a)第1導電型のSiC基板上に、エピタキシャル成長により第1導電型のSiCドリフト層を形成する工程と、(b)第1のマスクを用いた選択的なイオン注入により、前記SiCドリフト層の表層部に第2導電型の複数のウェル領域を形成する工程と、(c)前記第1のマスクをシュリンクさせる工程と、(d)シュリンクされた前記第1のマスクを用いた選択的なイオン注入より、前記ウェル領域の表層部に第1導電型のチャネル領域を形成すると同時に、前記ウェル領域に隣接する第1導電型の電流拡張領域を形成する工程と、(e)第2のマスクを用いた選択的なイオン注入により、前記ウェル領域の表層部に前記第1導電型のソース領域を形成する工程と、(f)SiC基板上に絶縁膜を形成する工程と、(g)前記絶縁膜上に、前記ソース領域、前記チャネル領域、前記電流拡張領域およびJFET領域上を跨るゲート電極を形成する工程と、を備え、前記工程(c)および(d)が、交互に複数回行われ、後に行われる前記工程(d)ほど、第1導電型不純物が深く注入されるものである。
本発明の第5の局面に係る炭化珪素半導体装置の製造方法は、(a)第1導電型のSiC基板上に、エピタキシャル成長により第1導電型のSiCドリフト層を形成する工程と、(b)第1のマスクを用いた選択的なイオン注入により、前記SiCドリフト層の表層部に第2導電型の複数のウェル領域を形成する工程と、(c)前記第1のマスクをシュリンクさせる工程と、(d)シュリンクされた前記第1のマスクを用いた選択的なイオン注入より、前記ウェル領域の表層部に第1導電型のチャネル領域を形成すると同時に、前記ウェル領域に隣接する第1導電型の電流拡張領域を形成する工程と、(e)第2のマスクを用いた選択的なイオン注入により、前記ウェル領域の表層部に前記第1導電型のソース領域を形成する工程と、(f)SiC基板上に絶縁膜を形成する工程と、(g)前記絶縁膜上に、前記ソース領域、前記チャネル領域、前記電流拡張領域およびJFET領域上を跨るゲート電極を形成する工程と、を備え、前記工程(c)および(d)が、交互に複数回行われ、後に行われる前記工程(d)ほど、第1導電型不純物が浅く注入されるものである。
本発明の第1および第2の局面に係る炭化珪素半導体装置によれば、オン状態のとき電流拡張領域に積極的に電流が流れるため、オン抵抗が低減される。炭化珪素半導体装置では、オン抵抗に占めるチャネル抵抗とJFET抵抗の割合が大きいため特に有効である。また、電流拡張領域がJFET領域の中央部には形成されていないため、JFET領域における電界集中が緩和され、ゲート酸化膜の破壊が防止されるので、耐圧が向上する。
本発明の第3から第5の局面に係る炭化珪素半導体装置の製造方法によれば、チャネル領域および電流拡張領域を、シュリンクさせた第1のマスクを用いたイオン注入で形成するため、製造工程数およびマスク数を少なくでき、製造コストの削減を図ることが可能である。また、ウェル領域、チャネル領域および電流拡張領域が、セルフアラインプロセスで形成されるため、炭化珪素半導体装置の特性のばらつきを低減させることができる。
実施の形態1に係る半導体装置の断面図である。 実施の形態1に係る半導体装置の製造工程図である。 実施の形態1に係る半導体装置の製造工程図である。 実施の形態1に係る半導体装置の製造工程図である。 実施の形態1に係る半導体装置の製造工程図である。 実施の形態1に係る半導体装置の製造工程図である。 実施の形態1に係る半導体装置の製造工程図である。 実施の形態1に係る半導体装置における電流拡張領域形成前のマスク後退幅とゲート酸化膜の電界強度との関係を示すグラフである。 実施の形態1に係る半導体装置における電流拡張領域形成前のマスク後退幅とJFET抵抗との関係を示すグラフである。 実施の形態2に係る半導体装置の断面図である。 実施の形態2のチャネル領域および電流拡張領域を形成するイオン注入における不純物濃度プロファイルの一例を示すグラフである。 実施の形態2に係る半導体装置における電流拡張領域形成前のマスク後退幅とゲート酸化膜の電界強度との関係を示すグラフである。 実施の形態2に係る半導体装置における電流拡張領域形成前のマスク後退幅とJFET抵抗との関係を示すグラフである。 実施の形態3に係る半導体装置の製造方法を説明するための図である。 実施の形態4に係る半導体装置の断面図である。 実施の形態5に係る半導体装置の断面図である。 実施の形態6に係る半導体装置の断面図である。 JFET領域の上部全体にチャネル領域が形成された従来構造の半導体装置の断面図である。
<実施の形態1>
図1は、本発明の実施の形態1に係る半導体装置、具体的にはnチャネル型のSiC−MOSFETの断面図である。図1の如く、半導体装置100は、n型(第1導電型)のSiC基板11と、その上に成長させたn型のSiCエピタキシャル層であるドリフト層12とを備えている。ドリフト層12の表層部には、p型(第2導電型)のウェル領域13が複数形成されている。ドリフト層12におけるウェル領域13間の領域は「JFET(Junction Field Effect Transistor)領域」と呼ばれる。
ウェル領域13内の表層部には、n型のソース領域14が形成されている。また、ウェル領域13を貫通するように、p型のウェルコンタクト領域15が形成されている。このウェルコンタクト領域15は、ウェル領域13をソース電極24に電気的に接続させ、ウェル領域13とソース領域14とを同電位にする。それにより、寄生トランジスタが動作することが抑制される。
ウェル領域13の表層部において、ソース領域14とJFET領域18との間には、n型のチャネル領域16が形成される。またJFET領域18の表層部には、ウェル領域13内のチャネル領域16に隣接するように、n型の電流拡張領域17が形成されている。本実施の形態では、電流拡張領域17は、図1の如くJFET領域18の端部にのみ形成され、JFET領域18の中央部には形成されない。また、チャネル領域16および電流拡張領域17におけるn型不純物の濃度は、ドリフト層12のn型不純物の濃度よりも高く設定される。
ドリフト層12上には、ゲート酸化膜21が形成されており、その上にゲート電極22が形成される。ゲート電極22は、ソース領域14、チャネル領域16、電流拡張領域17およびJFET領域18上に跨って延在するように配設される。
ゲート電極22の上には層間絶縁膜23が形成されており、ソース電極24は層間絶縁膜23上に配設される。つまり、ゲート電極22とソース電極24との間は層間絶縁膜23によって絶縁されている。層間絶縁膜23には、ソース領域14およびウェルコンタクト領域15の上面に達するコンタクトホールが形成されており、ソース電極24はそのコンタクトホールを介して、ソース領域14およびウェルコンタクト領域15に接続する。また、SiC基板11の下面にはドレイン電極25が形成されている。
この半導体装置100の動作を説明する。ゲート電極22に正の電圧を印加すると、チャネル領域16に電流経路(チャネル)が形成され、半導体装置100がオン状態となる。この状態でドレイン電極25に正の電圧が印加されると、ドレイン電極25からソース電極24へ、SiC基板11、ドリフト層12、電流拡張領域17、チャネル領域16およびソース領域14を通して電流が流れる。
このとき、電流拡張領域17およびチャネル領域16は、半導体装置100のJFET領域18の抵抗(JFET抵抗)およびチャネル領域16に形成される電流経路の抵抗(チャネル抵抗)を低減させる働きをする。特に、SiCのようなワイドバンドギャップ半導体材料を用いて形成した半導体装置100は、ドリフト層12のキャリアの高濃度化や薄膜化によって低抵抗化が可能であるため、半導体装置100全体でのオン抵抗に占めるJFET抵抗およびチャネル抵抗の割合が高い。そのため、JFET抵抗とチャネル抵抗を低減させることは、SiCを用いて形成された半導体装置100の損失を低減させる上で非常に有効である。
また、ゲート電極22への正の電圧の印加を止める、もしくはゲート電極22に負の電圧を印加すると、チャネル領域16が空乏化されて電流経路が形成されず、半導体装置100はオフ状態となる。この状態では、ドレイン電極25に高電圧が印加されても、ドレイン電極25とソース電極24との間には電流が流れない。
このときゲート酸化膜21には高い電界にさらされるが、最も電界が集中しやすいJFET領域18の中央部には、不純物濃度の高い電流拡張領域17は形成されていない。よって、JFET領域18の中央部における電界集中が抑えられ、ゲート酸化膜21にかかる電界が緩和される。その結果、ゲート酸化膜21の信頼性が向上し、半導体装置100の耐圧が向上する。特に、SiCは絶縁破壊電界が大きいため、半導体装置100の設計の際には、SiCに高電界が印加されるように設計され、ゲート酸化膜21にかかる電界強度が大きくなることが想定される。従って、JFET領域18の中央部における電界集中を抑制することは、炭化珪素半導体装置の耐圧を向上させる上で非常に有効である。
図2〜図7は、図1の半導体装置100の製造工程図である。以下、これらの図を参照しつつ、本実施の形態に係る半導体装置100の製造方法を説明する。
まず、n型で低抵抗のSiC基板11を用意し、その上にエピタキシャル成長によりn型のドリフト層12を形成する(図2)。ドリフト層12におけるn型不純物の濃度は、例えば1×1013cm-3〜1×1018cm-3であり、ドリフト層12の厚さは例えば4μm〜200μmである。
次に、ドリフト層12上に、ウェル領域13の形成領域が開口されたマスク31(第1のマスク)を形成する。マスク31は、例えば、レジストをドリフト層12上に塗布し、当該レジストにフォトリソグラフィ技術によるマスクパターンの転写およびアルカリ現像液による現像を行うことによって形成できる。レジストの材料としては、例えばポジ型で感光材とベース樹脂と有機溶媒とを主成分とし、現像後に断面形状の矩形性が高くなる(側面がドリフト層12の上面に対して垂直に近くなる)ものを用いる。
本実施の形態では、そのようなレジストをドリフト層12に塗布して110℃で60秒加熱処理を行い、水酸化テトラメチルアンモニウム2.8wt%水溶液を現像液として100秒間の現像処理を行い、純水による60秒間の洗浄処理を行うことでマスク31を得た。この場合、マスク31の側面はドリフト層12の表面に対して約88度となり、矩形性が高いものが得られた。
その後、マスク31を用いた選択的なイオン注入により、ドリフト層12にp型不純物を注入することによって、ドリフト層12の表層部にp型のウェル領域13を形成する(図3)。本実施の形態では、p型不純物としてAlイオンを用い、不純物濃度が1×1015cm-3〜1×1018cm-3程度、厚さ(p型不純物の注入深さ)が0.3μm〜2.0μmのウェル領域13を形成した。
続いて、マスク31に対するドライエッチングにより、マスク31をシュリンクさせる(図4)。このエッチング工程でのマスク31の横方向の後退量(ΔW)は、0.2〜0.6μmとする。マスク31をシュリンクさせる具体的なエッチング方法としては、例えば、エッチングガスとして酸素を用い、ガス圧力を1Pa、ガス流量50ccm、高周波電力を800W、基板バイアス電力を0としたドライエッチングなどが好ましい。
ここで、図4に示すように、マスク31の横方向の後退量をΔW、縦方向の後退幅をΔHとしたとき、ΔH/ΔWの値が小さいほど、つまり縦方向の後退量を少なくするほど、後述するチャネル領域16および電流拡張領域17の形成工程におけるマスク31の厚さを確保できる。望ましくは、ΔH/ΔWの値は1よりも小さいとよい。ΔH/ΔWを小さくするにするためには、例えばC38、CF4、CHF3、SF6のような堆積効果ガスを酸素と混合したエッチングガスを用いるとよい。
次に、シュリンクさせたマスク31を用いた選択的なイオン注入により、ドリフト層12にn型不純物を注入することによって、ウェル領域13の表層部にチャネル領域16を形成すると同時に、JFET領域18の端部にウェル領域13と隣接する電流拡張領域17を形成する(図5)。チャネル領域16および電流拡張領域17のn型不純物の濃度は、ドリフト層12のそれよりも高い。本実施の形態では、n型不純物としてNイオンを用い、チャネル領域16および電流拡張領域17の不純物濃度を2×1013cm-3〜5×1018cm-3程度とした。また本実施の形態では、チャネル領域16および電流拡張領域17の厚さ(n型不純物の注入深さ)はウェル領域13よりも小さくする。
このように、ウェル領域13、チャネル領域16および電流拡張領域17はセルフアラインプロセスで形成されるため、マスクずれによって半導体装置100の特性にばらつきが生じることを抑制できる。また、ウェル領域13、チャネル領域16および電流拡張領域17を、同じマスク31を用いて形成できるため、製造工程が少なくなり、製造コストの低減にも寄与できる。
その後、不図示のマスク(第2のマスク)を用いたn型不純物(例えばNイオン)の選択的なイオン注入により、ウェル領域13の表層部にソース領域14を形成する。さらに、別のマスクを用いたp型不純物(例えばAlイオン)の選択的なイオン注入により、ソース領域14内に、ウェル領域13に達するウェルコンタクト領域15を形成する(図6)。
ソース領域14の厚さはウェル領域13よりも薄くし、ソース領域14の不純物濃度は、ウェル領域13の不純物濃度よりも高く、1×1017cm-3〜1×1021cm-3程度とする。また、ウェルコンタクト領域15の不純物濃度は、ウェル領域13の不純物濃度よりも高くする。ウェルコンタクト領域15の形成は、SiC基板11およびドリフト層12を150℃以上に加熱した状態で行うことが望ましい。
次に、熱処理装置を用いて、Arガスなどの不活性ガス雰囲気中でアニールを行う。このアニールは、例えば1300℃〜1900℃の温度で、30秒〜1時間行う。これにより、イオン注入されたNなどのn型不純物、およびAlなどのp型不純物が活性化する。
続いて、ドリフト層12上にゲート酸化膜21およびゲート電極22を形成する(図7)。ゲート酸化膜21は、例えば熱酸化法や堆積法により形成し、その後に窒素やアンモニア雰囲気中における熱処理が施される。ゲート電極22は、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法によりポリシリコン膜を形成し、フォトリソグラフィ技術を用いて当該ポリシリコン膜をパターニングすることで形成される。ゲート電極22を構成するポリシリコンには、燐(P)や硼素(B)のような不純物が含まれていてもよい。ゲート電極22のポリシリコンに不純物が含まれることにより、ゲート電極22の低シート抵抗化を実現できる。
その後、ゲート電極22上に層間絶縁膜23を形成し、層間絶縁膜23上にソース電極24を形成し、さらにSiC基板11の下面にドレイン電極25の形成することにより、図1に示した半導体装置100(SiC−MOSFET)が完成する。
層間絶縁膜23は、例えばCVD法などにより酸化膜を堆積することにより形成される。また、層間絶縁膜23には、ソース領域14およびウェルコンタクト領域15に達するコンタクトホールの他、不図示の領域において、ゲート電極22の上面に達するコンタクトホールが形成される。それにより、この後の工程で、ゲート電極22に接続する不図示の配線(ゲート配線)をソース電極24と同時に形成することが可能になる。
また、ソース領域14およびウェルコンタクト領域15とソース電極24とをオーミック接触させるために、コンタクトホールに露出したソース領域14およびウェルコンタクト領域15の上面部分にシリサイドを形成してもよい。このシリサイドは、例えば、コンタクトホール内を含む層間絶縁膜23上の全面にNiを成膜して600〜1000℃の熱処理を行い、ソース領域14およびウェルコンタクト領域15の上面部分をNiと反応させることによって形成できる。層間絶縁膜23上の未反応のNiは、ウェットエッチングで除去する。同様に、SiC基板11の下面にもシリサイドを形成してもよい。これにより、SiC基板11とドレイン電極25との良好なオーミックコンタクトが実現される。
ソース電極24およびゲート配線は、Al、Cu、Ti、Ni、Mo、W、Taやそれらの窒化物、またはそれらの積層膜、あるいはそれらの合金からなる金属膜を、スパッタリング法や蒸着法によって堆積し、その金属膜をソース電極24とゲート配線とに分離するようにパターニングして形成される。また、ドレイン電極25は、Ti、Ni、Ag、Auなどの金属膜をスパッタ法や蒸着法で成膜することによって形成する。
図8は、チャネル領域16および電流拡張領域17形成前のマスク31のシュリンク工程におけるマスク31の横方向の後退幅(ΔW)と、ドレイン電極25に高電圧が印加されたときにゲート酸化膜21にかかる電界との関係を計算した結果を示すグラフである。ここでは、1200V程度の耐圧を有する半導体装置100を想定し、ドリフト領域12の膜厚を12μm、不純物濃度を1×1016cm-3程度と仮定した。またJFET領域18の幅は2μm〜3μmと仮定し、チャネル領域16と電流拡張領域17の不純物濃度は1×1017cm-3程度と仮定した。図8のグラフは、これらの仮定に基づいて、ドレイン電極25に1200Vの電圧が印加されたときにゲート酸化膜21にかかる電界を計算した結果である。なお、図8のグラフの縦軸は、ドリフト層12の全面にチャネルドープを行う従来構造の場合(図18のように、JFET領域18の表層部全体にn型不純物の濃度が高いチャネル領域16を形成した場合)を基準(100%)としたときの割合(相対値)を示している。
図8から分かるように、本実施の形態の半導体装置100では、従来構造と比較してゲート電極22にかかる電界強度は大幅に低減される。また、マスク31の後退幅が大きいほど、つまり電流拡張領域17間の間隔が狭いほど、ゲート電極22にかかる電界強度が増大することも分かる。よって、ゲート電極22の耐圧確保の観点からは、JFET領域18の中央部に電流拡張領域17を形成しないことが好ましい。
また図9は、マスク31のシュリンク工程におけるマスク31の横方向の後退幅(ΔW)と、半導体装置100がオン状態のときのJFET領域18の抵抗値との関係を計算した結果を示すグラフである。ここでも、1200V程度の耐圧を有する半導体装置100を想定し、図8のグラフの計算と同様の条件の半導体装置100を仮定している。また、JFET領域18の抵抗値は、ドレイン電極25からソース電極24へ100〜300A/cm2程度の電流が流れた状態を仮定して計算している。なお、図9のグラフの縦軸も、ドリフト層12の全面にチャネルドープを行う従来構造(図18)の場合を基準(100%)としたときの割合(相対値)を示している。
図9から分かるように、マスク31の横方向の後退量が小さい場合(電流拡張領域17の幅が小さい場合)には、JFET領域18の抵抗は従来構造の場合よりも大きいが、マスク31の後退量を大きくし、電流拡張領域17の幅を広くすると、JFET領域18の抵抗を従来構造に近い値を近づけることができる。電流拡張領域17の幅を広くすると、半導体装置100がオン状態となるときのJFET領域18における空乏層の広がりが抑制され、JFET領域18からチャネルへの電流経路を十分に確保できるようになるためである。よって電流拡張領域17の幅は、半導体装置100がオン状態となるときに電流拡張領域17が完全に空乏化されないように設計するとよい。
図8および図9から分かるように、JFET領域18内に、ウェル領域13に隣接する電流拡張領域17を設け、且つ、その電流拡張領域17をJFET領域18の中央部に形成しないことにより、半導体装置100のオン抵抗(JFET領域18の抵抗)の増大を抑えつつ、ゲート酸化膜21における電界集中を緩和して半導体装置100の高耐圧化を図ることができる。
<実施の形態2>
図10は、実施の形態2に係る半導体装置の断面図である。本実施の形態では、チャネル領域16および電流拡張領域17を形成するためのイオン注入工程(図5)において、ウェル領域13の底よりも深い位置にまで、n型不純物(Nイオン)を注入する。チャネル領域16および電流拡張領域17の形成工程以外の工程は、実施の形態1と同様である。
n型不純物がウェル領域13の底よりも深い位置にまで注入されることにより、図10の如く、電流拡張領域17がウェル領域13の側方および下方を取り囲むように形成される。このように、電流拡張領域17の底がウェル領域13の底よりも深くなることにより、JFET領域18の抵抗がさらに低減される。
また、実施の形態1で述べたように、マスク31をシュリンクさせる工程(図4)では、その横方向の後退量ΔWに対する縦方向の後退量ΔHの比ΔH/ΔWが小さいほど(望ましくは1より小さい)、その後のチャネル領域16および電流拡張領域17を形成するイオン注入においてマスク31の厚さを十分に維持することができ、好ましい。特に本実施の形態では、チャネル領域16および電流拡張領域17を形成する際にn型不純物を深く注入するため、ΔH/ΔWを小さくすることは非常に有効である。上記したように、ΔH/ΔWを小さくするにするためには、マスク31をシュリンクさせるエッチング工程において、例えばC38、CF4、CHF3、SF6のような堆積効果ガスを酸素と混合したエッチングガスを用いるとよい。
また、本実施の形態では、チャネル領域16および電流拡張領域17を形成するためのイオン注入におけるn型不純物の濃度を、電流拡張領域17の表層部で高濃度に、深い領域を低濃度にするとよい。図11は、本実施の形態において、チャネル領域16および電流拡張領域17を形成するためのイオン注入における、注入深さ方向に対するn型不純物の濃度プロファイルの一例を示している。なお、図11に示した不純物濃度プロファイルは、ウェル領域13の厚さ(p型不純物の注入深さ)を0.6〜0.9μm程度としたときを想定している。
このように電流拡張領域17において、表層部のn型不純物の濃度を高くし、底部(ウェル領域13の底よりも深い部分)のn型不純物の濃度を低くすると、半導体装置100がオフ状態になりドレイン電極25に高電圧が印加されたときに、ウェル領域13が形成するPN接合面での電界強度が抑制され、十分な耐圧を確保することができる。また、半導体装置100がオン状態のときは、ウェル領域13からの空乏層の広がりが抑制され、JFET領域18の抵抗を低減させることができる。
図12は、実施の形態2において、チャネル領域16および電流拡張領域17形成前のマスク31のシュリンク工程におけるマスク31の横方向の後退幅(ΔW)と、ドレイン電極25に高電圧が印加されたときにゲート酸化膜21にかかる電界との関係を計算した結果を示すグラフである。ここでも、1200V程度の耐圧を有する半導体装置100を想定し、ドリフト領域12の膜厚を12μm、不純物濃度を1×1016cm-3程度と仮定した。またJFET領域18の幅は2μm〜3μmと仮定し、チャネル領域16と電流拡張領域17の不純物濃度は1×1017cm-3程度と仮定した。図12のグラフは、これらの仮定に基づいて、ドレイン電極25に1200Vの電圧が印加されたときにゲート酸化膜21にかかる電圧を計算した結果である。なお、図12のグラフの縦軸は、ドリフト層12の全面にチャネルドープを行う従来構造(図18)の場合を基準(100%)としたときの割合(相対値)を示している。
図12から分かるように、本実施の形態においても、実施の形態1(図8)の場合と同様に、従来構造と比較してゲート電極22にかかる電界強度は大幅に低減される。また、マスク31の後退幅が大きいほど、つまり電流拡張領域17間の間隔が狭いほど、ゲート電極22にかかる電界強度が増大することも分かる。よって、ゲート電極22の耐圧確保の観点からは、JFET領域18の中央部に電流拡張領域17を形成しないことが望ましい。
また図13は、実施の形態2において、マスク31のシュリンク工程におけるマスク31の横方向の後退幅(ΔW)と、半導体装置100がオン状態のときのJFET領域18の部分の抵抗値との関係を計算した結果を示すグラフである。ここでも、1200V程度の耐圧を有する半導体装置100を想定し、図12のグラフの計算と同様の条件の半導体装置100を仮定している。また、JFET領域18の抵抗値は、ドレイン電極25からソース電極24へ100〜300A/cm2程度の電流が流れたと仮定して計算している。なお、図13のグラフの縦軸も、ドリフト層12の全面にチャネルドープを行う従来構造(図18)の場合を基準(100%)としたときの割合(相対値)を示している。
図13から分かるように、マスク31の横方向の後退量が小さい場合(電流拡張領域17の幅が小さい場合)には、JFET領域18の抵抗は従来構造の場合よりも大きいが、本実施の形態では、マスク31の後退量を大きくし、電流拡張領域17の幅を広くすると、JFET領域18の抵抗を従来構造によりも低くすることができる。特に、マスク31の横方向の後退量を0.2μm以上にすると、JFET領域18の抵抗が大きく下がることが分かる。
図12および図13から分かるように、本実施の形態によれば、実施の形態1と同様にゲート酸化膜21における電界集中を緩和して半導体装置100の高耐圧化を図ることができる。また、電流拡張領域17の底をウェル領域13の底よりも深くすることにより、半導体装置100のオン抵抗(JFET領域18の抵抗)を実施の形態1の場合よりもさらに下げることができる。
<実施の形態3>
実施の形態1においては、ウェル領域13形成後にマスク31をシュリンクさせることにより、ウェル領域13に隣接する電流拡張領域17を、ウェル領域13の形成で用いたものと同じマスク31を用いて形成できるようにした。これに対し本実施の形態では、マスク31のシュリンクを行わずに、n型不純物(例えばNイオン)を斜め方向からイオン注入することによって、ウェル領域13に隣接する電流拡張領域17を形成する。
本実施の形態では、ウェル領域13は、実施の形態1と同様に、マスク31を用いた略垂直方向からの選択的なイオン注入により形成する(図3)。一方、チャネル領域16および電流拡張領域17は、同じマスク31を用いた斜め方向からの選択的なイオン注入より形成する(図14)。電流拡張領域17は、マスク31の底端部を斜め方向に突き抜けたn型不純物によって形成されるので、ウェル領域13に隣接する位置に形成される。
チャネル領域16および電流拡張領域17を形成するn型不純物は、例えば90度ずつ異なる4方向から注入してもよいし、4以上の方向から注入してもよいし、注入方向を回転させながら注入してもよい。なお、チャネル領域16および電流拡張領域17の形成工程以外の工程は、実施の形態1と同様でよい。
本実施の形態によれば、マスク31をシュリンクさせる工程(図4)が必要なくなるため、本発明に係る半導体装置100の製造工程の簡略化を図ることができる。
<実施の形態4>
図15は、実施の形態4に係る半導体装置の断面図である。本実施の形態の半導体装置100では、n型の電流拡張領域17が、不純物濃度が互いに異なる第1電流拡張領域17aと第2電流拡張領域17bとによって構成されている。
図15において、第1電流拡張領域17aおよび第2電流拡張領域17bは、ウェル領域13に近い側から第1電流拡張領域17a、第2電流拡張領域17bの順に並んでいる。JFET領域18の中央に近い側の第2電流拡張領域17bは、ウェル領域13に近い側の第1電流拡張領域17aよりも不純物濃度が低い。つまり本実施の形態では、電流拡張領域17におけるn型不純物の濃度は、JFET領域18の中央部に向けて段階的に減少する構成となっている。
実施の形態1において、電流拡張領域17における横方向の不純物濃度プロファイルが急峻になると、JFET領域18の中央に近い部分における電界集中を十分に緩和できない場合も考えられる。それに対し、本実施の形態では、電流拡張領域17における横方向の不純物濃度プロファイルが緩やかになるので、JFET領域18の中央部での電界集中を緩和することができ、ゲート電極22における電界集中を、実施の形態1よりもさらに抑制することができる。
SiCは、Siと比較して不純物が拡散しにくい性質があり、実施の形態1において流拡張領域17における横方向の不純物濃度プロファイルが急峻になりやすい。よって本実施の形態は、SiC半導体装置に特に適している。
また、第2電流拡張領域17bのn型不純物の密度を、ドリフト層12のそれよりも大きくすることにより、半導体装置100(SiC−MOSFET)のオン抵抗を低くできる。よって、オン抵抗の低減と、耐圧の向上の両立を図ることができる。
なお、図15では、電流拡張領域17が不純物濃度の異なる2つの領域(第1および第2電流拡張領域17a,17b)で構成される例を示したが、3つ以上の領域で構成してもよい。その場合も、電流拡張領域17のうちJFET領域18の中央に近い領域ほど、不純物濃度を低くすると、ゲート電極22における電界集中を緩和することができる。
本実施の形態における電流拡張領域17は、ウェル領域13形成後に、マスク31をシュリンクさせるエッチング工程(図4)と、チャネル領域16および電流拡張領域17を形成するためのイオン注入工程(図5)とを交互に複数回行うことで形成可能である。
例えば図15に示す電流拡張領域17であれば、マスク31をシュリンクした後の1回目のイオン注入工程で第1電流拡張領域17aを形成し、さらにマスク31をシュリンクさせての2回目のイオン注入工程で第2電流拡張領域17bを形成する。2回目のイオン注入工程では、第1電流拡張領域17aの部分にも重複して不純物が注入されるので、必然的に第2電流拡張領域17bよりも第1電流拡張領域17aの方が高い不純物濃度となる。
電流拡張領域17を不純物濃度の異なる3つ以上の領域で構成する場合には、マスク31をシュリンクさせるエッチング工程と、チャネル領域16および電流拡張領域17を形成するためのイオン注入工程とを3回以上繰り返せばよい。
<実施の形態5>
図16は、実施の形態5に係る半導体装置の断面図である。本実施の形態でも、実施の形態4と同様に、n型の電流拡張領域17は、不純物濃度が互いに異なる第1電流拡張領域17aと第2電流拡張領域17bとによって構成されている。
本実施の形態では、第1電流拡張領域17aおよび第2電流拡張領域17bは、共にウェル領域13に隣接して配設されるが、第1電流拡張領域17aは、第2電流拡張領域17bの内部に位置している。また第2電流拡張領域17bは、第1電流拡張領域17aよりも、不純物濃度が低い。つまり本実施の形態では、電流拡張領域17におけるn型不純物の濃度は、JFET領域18の中央部に向けて段階的に減少し、且つ、電流拡張領域17の底部に向けても段階的に減少する。
このような構造の電流拡張領域17では、n型不純物の密度が、耐圧を維持する深い部分で小さくなり、チャネル領域16に近い浅い部分で高くなる。よって、耐圧を十分に確保しつつ、オン抵抗を低減させることができる。
また、第2電流拡張領域17bにおいてもn型不純物の密度を、ドリフト層12のそれよりも大きくすることにより、半導体装置100(SiC−MOSFET)のオン抵抗を低くできる。よって、オン抵抗の低減と、耐圧の向上の両立を図ることができる。
なお、図16では、電流拡張領域17が不純物濃度の異なる2つの領域(第1および第2電流拡張領域17a,17b)で構成される例を示したが、3つ以上の領域で構成してもよい。その場合、電流拡張領域17の外側に位置する領域ほど、不純物濃度を低くする。
本実施の形態における電流拡張領域17は、ウェル領域13形成後に、マスク31をシュリンクさせるエッチング工程(図4)と、チャネル領域16および電流拡張領域17を形成するためのイオン注入工程(図5)とを交互に複数回行い、各回のイオン注入における注入深さを変えることによって形成可能である。つまり、後に行うイオン注入工程ほど、n型不純物の注入深さを深くする。
例えば図16に示す電流拡張領域17であれば、マスク31をシュリンクした後の1回目のイオン注入工程で第1電流拡張領域17aを形成し、さらにマスク31をシュリンクさせての2回目のイオン注入工程で不純物をより深く注入して第2電流拡張領域17bを形成する。2回目のイオン注入工程では、第1電流拡張領域17aの部分にも重複して不純物が注入されるので、必然的に第2電流拡張領域17bよりも第1電流拡張領域17aの方が高い不純物濃度となる。
電流拡張領域17を不純物濃度の異なる3つ以上の領域で構成する場合には、マスク31をシュリンクさせるエッチング工程と、チャネル領域16および電流拡張領域17を形成するためのイオン注入工程とを3回以上繰り返せばよい。
上記したように、SiCは、Siと比較して不純物が拡散しにくい性質があるため、本実施の形態は、SiC半導体装置に特に適している。
<実施の形態6>
電流拡張領域17によって半導体装置100のオン抵抗を大きく低減させる目的で、マスク31をシュリンクさせる際の後退量(ΔW)を大きくすると、それに伴ってマスク31の縦方向の後退量(ΔH)も大きくなる。そのため、実施の形態2のように電流拡張領域17を深く形成する場合には、それを形成するためのイオン注入工程で、n型の不純物がマスク31を突き抜けてJFET領域18の中央部にも注入される懸念がある。実施の形態6では、実施の形態2に実施の形態4を組み合わせることにより、この問題を解決する。
図17は、実施の形態6に係る半導体装置の断面図である。実施の形態4と同様に、n型の電流拡張領域17は、不純物濃度が互いに異なる第1電流拡張領域17aと第2電流拡張領域17bとによって構成されている。但し、ウェル領域13に隣接する第1電流拡張領域17aは、実施の形態2の電流拡張領域17のように、ウェル領域13の側方および下方を取り囲むように形成されている。一方、第2電流拡張領域17bは、ウェル領域13よりも浅く形成されている。つまり、電流拡張領域17の厚さが、JFET領域18の中央部に向けて段階的に減少することになる。JFET領域18の中央部に向けて段階的に減少する。
第2電流拡張領域17bは、第1電流拡張領域17aよりもn型不純物の濃度が低く設定されている。つまり電流拡張領域17におけるn型不純物の濃度は、JFET領域18の中央部に向けて段階的に減少する。
本実施の形態における電流拡張領域17は、ウェル領域13形成後に、マスク31をシュリンクさせるエッチング工程(図4)と、チャネル領域16および電流拡張領域17を形成するためのイオン注入工程(図5)とを交互に2回ずつ行い、各回のイオン注入における注入深さを変えることによって形成可能である。すなわち、ウェル領域13の形成後に、マスク31をシュリンクさせる1回目のエッチング工程を行い、深い第1電流拡張領域17aを形成する1回目のイオン注入を行う。次いで、マスク31をシュリンクさせる2回目のエッチング工程を行い、浅い第2電流拡張領域17bを形成する2回目のイオン注入を行う。つまり、後に行うイオン注入工程ほど、n型不純物の注入深さを浅くする。
本実施の形態の半導体装置100では、浅い第2電流拡張領域17bによってもオン抵抗の低減の効果が得られるため、深い第1電流拡張領域17aを形成するための1回目のエッチング工程でマスク31の後退量を大きくする必要はない。よって上記の問題の発生を回避できる。また、マスク31の膜厚のばらつきという、製造工程上のばらつきに対するマージンを確保することができるので、半導体装置100の特性のばらつきも抑えられる。
本実施の形態においても、実施の形態2で図11に例示したように、深い第1電流拡張領域17aを形成するイオン注入において、n型不純物の濃度を、電流拡張領域17の表層部で高濃度に、深い領域を低濃度にするとよい。さらに、第2電流拡張領域17bのn型不純物の濃度は、第1電流拡張領域17aの表層部のn型不純物の濃度よりも低くし、第1電流拡張領域17aの深い領域のn型不純物の濃度と同等もしくはそれよりも高くするとよい。そのような濃度分布にすると、耐圧を維持するPN接合の近傍に高濃度のn型領域が配設されないため、半導体装置100の耐圧を十分に確保することができる。
また、図17では、電流拡張領域17が不純物濃度の異なる2つの領域(第1および第2電流拡張領域17a,17b)で構成される例を示したが、3つ以上の領域で構成してもよい。その場合も、JFET領域18の中央に近い領域ほど不純物の注入深さを浅くすれば、上記の問題の発生を回避できる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
11 SiC基板 、12 ドリフト層 、13 ウェル領域 、14 ソース領域 、15 ウェルコンタクト領域 、16 チャネル領域 、17 電流拡張領域 、17a 第1電流拡張領域 、17b 第2電流拡張領域 、18 JFET領域 、21 ゲート酸化膜 、22 ゲート電極 、23 層間絶縁膜 、24 ソース電極 、25 ドレイン電極 、31 マスク 、100 半導体装置。

Claims (5)

  1. 第1導電型のSiC基板と、
    前記SiC基板上に形成された第1導電型のSiCドリフト層と、
    前記SiCドリフト層の表層部に形成された複数の第2導電型のウェル領域と、
    前記SiCドリフト層における前記ウェル領域間の領域であるJFET領域と、
    前記ウェル領域の表層部に形成された第1導電型のソース領域と、
    前記ウェル領域の表層部において、前記ソース領域と前記JFET領域との間に形成された第1導電型のチャネル領域と、
    前記JFET領域の表層部において、前記ウェル領域に隣接して形成された第1導電型の電流拡張領域と、
    前記SiCドリフト層上に絶縁膜を介して配設され、前記ソース領域、前記チャネル領域、前記電流拡張領域および前記JFET領域に跨って延在するゲート電極と、
    前記SiC基板の下面に形成されたドレイン電極を備え、
    前記電流拡張領域は、前記JFET領域の中央部には形成されておらず、前記ウェル領域の側方および下方を取り囲むように形成されており、
    前記電流拡張領域および前記チャネル領域の第1導電型不純物の濃度は、前記SiCドリフト層の第1導電型不純物の濃度よりも高く、
    前記電流拡張領域の底部における第1導電型不純物の濃度は、当該電流拡張領域の表層部における第1導電型不純物の濃度よりも低い
    ことを特徴とする炭化珪素半導体装置。
  2. 第1導電型のSiC基板と、
    前記SiC基板上に形成された第1導電型のSiCドリフト層と、
    前記SiCドリフト層の表層部に形成された複数の第2導電型のウェル領域と、
    前記SiCドリフト層における前記ウェル領域間の領域であるJFET領域と、
    前記ウェル領域の表層部に形成された第1導電型のソース領域と、
    前記ウェル領域の表層部において、前記ソース領域と前記JFET領域との間に形成された第1導電型のチャネル領域と、
    前記JFET領域の表層部において、前記ウェル領域に隣接して形成された第1導電型の電流拡張領域と、
    前記SiCドリフト層上に絶縁膜を介して配設され、前記ソース領域、前記チャネル領域、前記電流拡張領域および前記JFET領域に跨って延在するゲート電極と、
    前記SiC基板の下面に形成されたドレイン電極を備え、
    前記電流拡張領域は、前記JFET領域の中央部には形成されておらず、
    前記電流拡張領域および前記チャネル領域の第1導電型不純物の濃度は、前記SiCドリフト層の第1導電型不純物の濃度よりも高く、
    前記電流拡張領域における第1導電型不純物の濃度は、前記JFET領域の中央部に向けて段階的に減少するとともに、当該電流拡張領域の底部に向けて段階的に減少する
    ことを特徴とする炭化珪素半導体装置。
  3. (a)第1導電型のSiC基板上に、エピタキシャル成長により第1導電型のSiCドリフト層を形成する工程と、
    (b)第1のマスクを用いた選択的なイオン注入により、前記SiCドリフト層の表層部に第2導電型の複数のウェル領域を形成する工程と、
    (c)前記第1のマスクをシュリンクさせる工程と、
    (d)シュリンクされた前記第1のマスクを用いた選択的なイオン注入により、前記ウェル領域の表層部に第1導電型のチャネル領域を形成すると同時に、前記ウェル領域に隣接する第1導電型の電流拡張領域を形成する工程と、
    (e)第2のマスクを用いた選択的なイオン注入により、前記ウェル領域の表層部に前記第1導電型のソース領域を形成する工程と、
    (f)SiC基板上に絶縁膜を形成する工程と、
    (g)前記絶縁膜上に、前記ソース領域、前記チャネル領域、前記電流拡張領域およびJFET領域上を跨るゲート電極を形成する工程と、を備え、
    前記工程(d)において、第1導電型不純物が前記ウェル領域の底よりも深い位置まで注入され、前記ウェル領域の底よりも深い位置には、当該ウェル領域の表層部よりも低い濃度で第1導電型不純物が注入される
    ことを特徴とする炭化珪素半導体装置の製造方法。
  4. (a)第1導電型のSiC基板上に、エピタキシャル成長により第1導電型のSiCドリフト層を形成する工程と、
    (b)第1のマスクを用いた選択的なイオン注入により、前記SiCドリフト層の表層部に第2導電型の複数のウェル領域を形成する工程と、
    (c)前記第1のマスクをシュリンクさせる工程と、
    (d)シュリンクされた前記第1のマスクを用いた選択的なイオン注入により、前記ウェル領域の表層部に第1導電型のチャネル領域を形成すると同時に、前記ウェル領域に隣接する第1導電型の電流拡張領域を形成する工程と、
    (e)第2のマスクを用いた選択的なイオン注入により、前記ウェル領域の表層部に前記第1導電型のソース領域を形成する工程と、
    (f)SiC基板上に絶縁膜を形成する工程と、
    (g)前記絶縁膜上に、前記ソース領域、前記チャネル領域、前記電流拡張領域およびJFET領域上を跨るゲート電極を形成する工程と、を備え、
    前記工程(c)および(d)が、交互に複数回行われ、後に行われる前記工程(d)ほど、第1導電型不純物が深く注入される
    ことを特徴とする炭化珪素半導体装置の製造方法。
  5. (a)第1導電型のSiC基板上に、エピタキシャル成長により第1導電型のSiCドリフト層を形成する工程と、
    (b)第1のマスクを用いた選択的なイオン注入により、前記SiCドリフト層の表層部に第2導電型の複数のウェル領域を形成する工程と、
    (c)前記第1のマスクをシュリンクさせる工程と、
    (d)シュリンクされた前記第1のマスクを用いた選択的なイオン注入により、前記ウェル領域の表層部に第1導電型のチャネル領域を形成すると同時に、前記ウェル領域に隣接する第1導電型の電流拡張領域を形成する工程と、
    (e)第2のマスクを用いた選択的なイオン注入により、前記ウェル領域の表層部に前記第1導電型のソース領域を形成する工程と、
    (f)SiC基板上に絶縁膜を形成する工程と、
    (g)前記絶縁膜上に、前記ソース領域、前記チャネル領域、前記電流拡張領域およびJFET領域上を跨るゲート電極を形成する工程と、を備え、
    前記工程(c)および(d)が、交互に複数回行われ、後に行われる前記工程(d)ほど、第1導電型不純物が浅く注入される
    ことを特徴とする炭化珪素半導体装置の製造方法。
JP2012010020A 2012-01-20 2012-01-20 炭化珪素半導体装置およびその製造方法 Active JP5677330B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012010020A JP5677330B2 (ja) 2012-01-20 2012-01-20 炭化珪素半導体装置およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012010020A JP5677330B2 (ja) 2012-01-20 2012-01-20 炭化珪素半導体装置およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013149837A JP2013149837A (ja) 2013-08-01
JP5677330B2 true JP5677330B2 (ja) 2015-02-25

Family

ID=49047045

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012010020A Active JP5677330B2 (ja) 2012-01-20 2012-01-20 炭化珪素半導体装置およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5677330B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10115815B2 (en) 2012-12-28 2018-10-30 Cree, Inc. Transistor structures having a deep recessed P+ junction and methods for making same
US9331197B2 (en) 2013-08-08 2016-05-03 Cree, Inc. Vertical power transistor device
US10600903B2 (en) 2013-09-20 2020-03-24 Cree, Inc. Semiconductor device including a power transistor device and bypass diode
US10868169B2 (en) 2013-09-20 2020-12-15 Cree, Inc. Monolithically integrated vertical power transistor and bypass diode
WO2016013182A1 (ja) 2014-07-24 2016-01-28 パナソニックIpマネジメント株式会社 炭化珪素半導体素子およびその製造方法
JP6549972B2 (ja) * 2015-11-20 2019-07-24 株式会社日立製作所 半導体装置およびその製造方法
US10056457B2 (en) * 2016-05-23 2018-08-21 General Electric Company Electric field shielding in silicon carbide metal-oxide-semiconductor (MOS) device cells using channel region extensions
CN114420758B (zh) * 2021-12-08 2023-02-03 西安理工大学 具有高阈值电压的SiC MOSFET及制造方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3985727B2 (ja) * 2003-05-12 2007-10-03 日産自動車株式会社 半導体装置及びその製造方法
US8039204B2 (en) * 2007-07-25 2011-10-18 Mitsubishi Electric Corporation Manufacturing method of silicon carbide semiconductor apparatus
JP4442698B2 (ja) * 2007-07-25 2010-03-31 三菱電機株式会社 炭化珪素半導体装置の製造方法
JP4938157B2 (ja) * 2009-10-22 2012-05-23 パナソニック株式会社 半導体装置およびその製造方法
US8563986B2 (en) * 2009-11-03 2013-10-22 Cree, Inc. Power semiconductor devices having selectively doped JFET regions and related methods of forming such devices
WO2011089861A1 (ja) * 2010-01-19 2011-07-28 パナソニック株式会社 半導体装置およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013149837A (ja) 2013-08-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5677330B2 (ja) 炭化珪素半導体装置およびその製造方法
JP5884617B2 (ja) 炭化珪素半導体装置およびその製造方法
JP4309967B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP7190144B2 (ja) 超接合炭化珪素半導体装置および超接合炭化珪素半導体装置の製造方法
JP5479616B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP5102411B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2017092368A (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
WO2014038110A1 (ja) 半導体装置
JP2018182235A (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP7029710B2 (ja) 半導体装置
JP2015115337A (ja) 炭化珪素半導体装置とその製造方法
JP6073719B2 (ja) 半導体装置の製造方法および半導体装置
JP6189045B2 (ja) 半導体素子の製造方法
JP6802454B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2017152488A (ja) 化合物半導体装置の製造方法および化合物半導体装置
JP5628765B2 (ja) 半導体装置
JP2015185700A (ja) 半導体装置
JP2018022854A (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
WO2018029951A1 (ja) 半導体装置
JPWO2011013364A1 (ja) 半導体素子の製造方法
JP4844125B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
KR101360070B1 (ko) 반도체 소자 및 그 제조 방법
JP2010027833A (ja) 炭化珪素半導体装置およびその製造方法
WO2014102994A1 (ja) 炭化珪素半導体装置及びその製造方法
JP2019029501A (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131003

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140829

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140916

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141111

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141202

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141226

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5677330

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250