JP5675715B2 - 間接加熱式乾燥装置 - Google Patents

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Description

本発明は、廃棄物などの被処理物を所定の搬送方向に搬送しつつ加熱し乾燥させる間接加熱式乾燥装置に関する。
各種バイオマスや廃棄物(汚泥)等の被処理物は、多量の水分を含有しているため、乾燥装置を用いて加熱による乾燥処理が実施される場合がある。従来の乾燥装置としては、例えば、断面U字状のケーシングと、このケーシングの内部で互いに逆方向に回転する2本の中空軸と、この中空軸の外周に配列された中空の攪拌翼を備えている、間接加熱式の乾燥装置が知られている。
この間接加熱式乾燥装置において、汚泥は、ケーシングの搬送方向上流端に設けられた汚泥供給口よりケーシングと中空軸との間に設けられた被処理物収容空間に供給された後、回転する攪拌翼(ディスク)により攪拌されながら、ケーシングの傾斜による重力作用と攪拌翼の回転による攪拌によって下流側に徐々に搬送されつつ乾燥される。
その間、被処理物は、中空軸、中空攪拌翼、及びケーシングの内部に導入された、蒸気、熱媒油、温水等の熱の交換媒体により加熱・乾燥され、ケーシング後端にある汚泥排出口より機外へ排出される。
ところで、従来の間接加熱式乾燥装置は、ケーシングの傾斜角度が一定(固定)であり、被処理物の性状(種類、含水率、粘度、付着性など)によっては、汚泥の乾燥処理が適切でなくなるという問題があった。例えば、汚泥の流動性が高く、間接加熱式乾燥装置内の汚泥の充填率が低い場合、乾燥装置内の空焚きディスク(汚泥と接触せずに露出したディスクの伝熱面積)および空焚きケーシング(汚泥と接触せずに露出したケーシングの伝熱面積)が多く存在し、ケーシング内の無駄空間、伝熱面の熱放散(空焚き)が生じ、熱損失が大きく、乾燥効率低下の原因となる。
一方、汚泥の流動性が低い場合、汚泥が過剰に加熱されたり、滞留時間が長くなることによって処理効率が低下したり、機内に汚泥が閉塞したりする。即ち、汚泥の性状は様々であり、これらにより搬送速度(滞留時間)は異なるが、支持台あるいは基礎の高さは固定されていることから、乾燥装置本体据付後は、乾燥装置本体傾斜角は一定となり、被乾燥物質の性状に応じた適切な送泥速度(滞留時間)を調整することができなかった。
この問題に対し、特許文献1には、乾燥装置本体の傾斜角を任意に調整できる構造が記載されている。この構造は、乾燥装置本体を支持する支持台に設けられたネジ穴と、このネジ穴と螺合するとともに、支持台が設置される基面に当接するネジとから構成されている。
また、特許文献2には、複数のプレートにより乾燥装置本体の傾斜角を調整する構造が記載されている。
特開昭62−019326号公報 特許第4322896号公報
しかしながら、特許文献1に記載された乾燥装置は、乾燥装置本体の傾斜角を任意に調整できるものの、傾斜角度調整器が設置面(水平面)に対して垂直であるため、傾斜角度の調整に限界があるという問題があった。
また、特許文献2に記載された乾燥装置は、楔形状の隙間にプレートを挿入する構成であるため、プレートの形状が特殊であり、角度の調整が容易でないという問題があった。
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、簡略な構造で、かつ、容易な傾斜角の調整を可能とする間接加熱式乾燥装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。すなわち、本発明に係る間接加熱式乾燥装置は、被処理物を所定の搬送方向に搬送しつつ加熱し乾燥させる間接加熱式乾燥装置であって、前記被処理物が供給され乾燥処理を行う本体部と、前記本体部の前記搬送方向の両側に設けられた支持機構とを備え、前記支持機構は、上部で前記搬送方向に直交する方向に沿う軸まわりに前記本体部を回転可能に支持する支持部と、前記支持部と基面との間に設けられ、前記支持部の高さを調整する高さ調整手段とを有し、前記被処理物の前記本体部内での量と前記本体部の回転軸にかかるトルクとを検出する検出手段と、前記検出手段で検出された結果に基づいて前記高さ調整手段を制御する制御手段とを有することを特徴とする。
上記構成によれば、高さ調整手段を調整して本体部の傾斜角を変更することによって、被処理物の本体部内の搬送速度を制御することができる。即ち、被処理物の本体部内の滞留時間を制御することができる。
また、支持機構の支持部が搬送方向に直交する方向に沿う軸まわりに本体部を回転可能とされていることによって、高さ調整手段を用いた高さ調整、即ち傾斜角の調整が容易となり、また、高さ調整手段の構造を簡略化することができる。
また、被処理物の性状に応じて、本体部の傾斜角を自動的に調整することができる。
また、本発明に係る間接加熱式乾燥装置において、前記高さ調整手段は、空気バネを有することが好ましい。
上記構成によれば、高さ調整手段による本体部の傾斜角の調整をより容易に実施することができる。
また、本発明に係る間接加熱式乾燥装置において、前記高さ調整手段は、取り外し可能な積層された間隔保持片を有する構成としてもよい。
上記構成によれば、高さ調整手段の構造をより簡略化することができる。
本発明によれば、高さ調整手段を調整して本体部の傾斜角を変更することによって、被処理物の本体部内の搬送速度を制御することができる。即ち、被処理物の本体部内の滞留時間を制御することができる。
また、支持機構の支持部が搬送方向に直交する方向に沿う軸まわりに本体部を回転可能とされていることによって、高さ調整手段を用いた高さ調整、即ち傾斜角の調整が容易となり、また、高さ調整手段の構造を簡略化することができる。
本発明の第一実施形態に係る乾燥システムの概略構成図である。 図1のA−A断面図である。 本発明の第一実施形態に係る間接加熱式乾燥装置の支持機構の概略構成図である。 本発明の第一実施形態の作用を説明する概略図である。 本発明の第一実施形態の作用を説明する概略図である。 本発明の第一実施形態の作用を説明する概略図である。 本発明の第二実施形態に係る間接加熱式乾燥装置の概略構成図である。
(第一実施形態)
以下、本発明の第一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態の乾燥システム2は、被処理物Sが収容されたホッパ3を有する供給器4と、被処理物Sを加熱、乾燥するための間接加熱式乾燥装置1(以下、単に乾燥装置ともいう)と、乾燥装置1に蒸気を供給するためのボイラ5と、乾燥装置1の長手方向に沿う搬送方向の両側に設けられた支持機構6と、支持機構6の高さを制御する制御装置7(制御手段)と、を主な構成要素として備えている。
また、間接加熱式乾燥装置1は、支持機構6を介して基面に相当する支持台14に支持されている。
本実施形態の乾燥システム2は、支持機構6の高さを調節することによって、間接加熱式乾燥装置1の傾斜を変更することができるシステムである。
乾燥装置1は、ケーシング8(本体部)と、ケーシング8の底部側の外面を覆うように設けられ、蒸気、熱媒油、温水などの加熱媒体を流通させてケーシング8(ひいては被乾燥物)を加熱するジャケット16(図2参照)と、ケーシング8の内部に収容された搬送手段9と、供給器4が接続される供給口10と、被処理物Sを回収する回収器(図示せず)と接続される排出口11とを備えている。即ち、被処理物Sは、供給口10から投入され、排出口11から排出される。
供給口10は、ケーシング8の上面であって、搬送方向上流側の端部に設けられており、ケーシング8の内部と連通している。また、排出口11は、ケーシング8の下面であって、下流側の端部に設けられており、ケーシング8の内部と連通している。
以下、被処理物Sが供給口10から排出口11に向かう方向を搬送方向Tと呼ぶ。ケーシング8は、搬送方向Tに沿って延在する円筒部8aと、円筒部8aの搬送方向T両端部に設けられたフランジ部8bとを有している。
また、ボイラ5から供給される蒸気は、搬送手段9を構成する一対の中空の回転軸12、及び中空のケーシング8の内部に導入された後、再びボイラ5に循環するように構成されている。さらに、回転軸12には、複数の攪拌翼13(攪拌板)が設けられている。
また、図示しないが、ケーシング8の上部には、被処理物Sの乾燥により発生した乾燥排ガスを排出するガス放出口が設けられている。
なお、本発明において「被処理物S」とは、所定量の水分を含んだ各種バイオマスや廃棄物のことをいい、廃棄物としては下水汚泥、工場排水汚泥、食品廃棄物、生ゴミ、し尿汚泥、家畜糞尿、植物搾汁粕等が挙げられる。
図2に示すように、乾燥装置1の搬送手段9は、2本の回転軸12a,12bを有している。回転軸12a,12bは、モータなどの回転駆動装置27(図1参照)によって互いに逆方向に回転するように構成されている。回転軸12a,12bは、下部が回転軸12に沿うU字状の断面形状を有するケーシング8の内部に、横方向に相互に間隔をおいて、互いに平行に隣接して配置されている。
攪拌翼13は、回転軸12に内周端を接続し、回転軸12の軸線O中心の径方向に突出するとともに中心角θ1が100〜140°程度となるように周方向に延びて略扇形(半月状)に形成されている。
また、回転軸12a,12bとケーシング8との間の空間は、被処理物Sが導入される被処理物収容空間15とされている。
図1に示すように、支持機構6は、ケーシング8の搬送方向Tの上流側端部及び、搬送方向Tの下流側端部に、ケーシング8を下方から支持するように設けられている。図3に示すように、支持機構6は、ケーシング8のフランジ部8bに取り付けられた支持部17と、支持部17と支持台14との間に設けられ、支持部17の高さを調整する高さ調整手段18とを有している。
高さ調整手段18は、その上面18a及び下面18bとの距離を変更可能とされている。高さ調整手段18は、例えばベローズ形空気バネ19によって構成されており、その高さは、自動高さ制御弁(図示せず)によって調整可能となっている。
高さ調整手段18としては、ベローズ形空気バネに限ることはなく、例えば、ダイヤフラム形空気バネ、電動ジャッキ、油圧ジャッキ、電動シリンダ、油圧シリンダなどを採用可能である。
支持部17は、高さ調整手段18の上面18a上に配置されたブラケット20と、ブラケット20の上部に搬送方向T(ケーシング8の長手方向)に直交する方向に沿うピン21と、ピン21の両端に取り付けられた回転部材22と、回転部材22とケーシング8のフランジ部8bとを接続する取付部材23とを有している。
即ち、支持部17は、その上部でケーシング8を搬送方向Tに直交する方向に沿う軸まわりに回転可能に支持している。
ブラケット20は、側面視が略三角形状をなし、底面が高さ調整手段18の上面18aに一致するように、高さ調整手段18上に載置されている。
ピン21は、ブラケット20の上部に回転可能に取り付けられている。
取付部材23は、ケーシング8のフランジ部8bの下部より水平方向に延在する板状の部材であり、回転部材22は、取付部材23の下面に設けられている。
支持機構6は、初期状態において、ケーシング8が搬送方向Tに向かうに従って高さが低くなるような所定の傾斜角とされている。ケーシング8の傾斜角は、被処理物Sの性状などに応じて、制御装置7によって制御される。
ケーシング8の内部であってケーシング8の長手方向両端には、ケーシング8内の被処理物Sの量を計測するためのレベル計24(検出手段)が設けられている。具体的には、レベル計24は、ケーシング8の内周面上方から、下方に延在する接触式のセンサであり、ケーシング8の両端部における被処理物Sの高さを測定可能とされている。
図1に示すように、レベル計24は制御装置7と接続されており、制御装置7はレベル計24によって計測された被処理物Sのケーシング8両端部における高さに基づいて、被処理物Sの量を推定する。
なお、レベル計24は、ケーシング8の両端に設ける必要はなく、ケーシング8の傾斜角度と、ケーシング8の一端の被処理物Sの高さより、被処理物Sの量を推定する構成としてもよい。また、レベル計24としては、接触式のセンサのみならず、赤外線や超音波を利用した非接触式のセンサを用いてもよい。
また、被処理物Sの量を計測する手段としては、上記したレベル計24に限らず、高さ調整手段18に重量計を組み込み、被処理物Sの重量を推定することによって計測してもよい。
また、回転軸12には、トルク検知器26が設けられており、回転軸12にかかるトルクを測定可能とされている。トルク検知器26は制御装置7に接続されており、回転軸12にかかる負荷、即ち被処理物Sの流動状態が測定可能とされている。
次に、本実施形態に係る乾燥システム2を用いた被処理物Sの乾燥処理の動作、及びその作用効果について説明する。
まず、搬送手段9及びケーシング8の加熱が行われる。具体的には、ボイラ5から発生した蒸気(熱媒油、温水など)が、搬送手段9やケーシング8の内部に送り込まれ、この蒸気が回転軸12やケーシング8の内部空洞を循環することによって、加熱が行われる。そして、搬送手段9及びケーシング8が十分に加熱されると、次に乾燥装置1の内部に被処理物Sが供給される。具体的には、供給器4が作動され、供給器4から送出される含水率60〜100質量%程度の被処理物Sが、供給口10を介して乾燥装置1の内部に送り込まれる。
また、この被処理物Sの供給開始に伴って、搬送手段9による被処理物Sの搬送が開始される。具体的には、回転軸12が回転駆動装置27によって回転駆動され、攪拌翼13が被処理物Sを搬送方向Tに沿って上流側から下流側へ向かって搬送する。また、被処理物Sは、ケーシング8の傾斜による重力によっても搬送方向Tに向かって搬送される。
そして、搬送手段9による被処理物Sの搬送が開始されると、前述のように加熱された搬送手段9やケーシング8に対して被処理物Sが接触することにより、被処理物Sが加熱される。これにより、被処理物Sに含まれる水分が蒸発し、被処理物Sは搬送方向Tに沿って下流側に搬送されるに従ってその含水率が低下していく。そして、被処理物Sは、乾燥装置1の最下流端に到達した時には、ボイラ5によって与えられる時間当たりの熱量、或いは搬送手段9による乾燥装置1内での搬送時間等に応じて、その含水率が0〜60質量%程度へと変化している。
制御装置7は、レベル計24によって計測された被処理物Sの量、及びトルク検知器26によって検知された回転軸12のトルクに基づいて高さ調整手段18を制御することによって、ケーシング8の傾斜角を自動調整する。
具体的には、ケーシング8内の被処理物収容空間に収容される被処理物Sの量が所定の量となるように、ケーシング8の傾斜角を調整する。ケーシング8の傾斜角は、2つの高さ調整手段18の高さを調整することにより制御することができる。
例えば、被処理物Sの量が間接加熱式乾燥装置1の諸元によって決定される所定の量よりも多い場合には、図4に示すように、ケーシング8の傾斜角を大きくし、被処理物Sの移動速度を速くすることによって、被処理物Sの量を所定の量に近づける制御を行う。即ち、被処理物Sのケーシング8内の滞留時間を短くするように、傾斜角を大きくする。
一方、被処理物Sの量が所定の量よりも少ない場合には、図5に示すように、ケーシング8の傾斜角を小さくし(水平に近くし)、被処理物Sの移動速度を遅くすることによって、被処理物Sの量を所定の量に近づける制御を行う。
また、制御装置7は、トルク検知器26によって検知される回転軸12のトルクに基づいてケーシング8の傾斜角の自動調整を行う。回転軸12のトルクは、被処理物Sの種類、含水率、粘度、付着性などによって変動する。
例えば、被処理物Sの流動性が低い場合はトルクが所定のトルクよりも大きくなるため、図4に示すように、ケーシング8の傾斜角を大きくして被処理物Sの流動性を高くする。即ち、被処理物Sの進行を進めるように制御する。
一方、被処理物Sが液体であったりして流動性が高い場合、トルクが小さくなるため、図5に示すように、ケーシング8の傾斜角を小さくすることにより、被処理物Sの進行を遅らせ、被処理物Sを滞留させる。
その後、この乾燥された被処理物Sは乾燥装置1の下流側の排出口11から順次排出される。
このように、本実施形態の乾燥システム2によれば、乾燥装置1に被処理物Sを連続的に供給し、且つ乾燥装置1から乾燥された被処理物Sを連続的に排出しながら、含水率が十分に低くなるまで被処理物Sを乾燥させることができる。
また、被処理物Sが液体(例えば廃油、廃液など)の場合、制御装置7は、ケーシング8の下流側が高くなるような逆勾配の傾斜角となるように、傾斜角を制御することができる。即ち、滞留時間が多く必要な被処理物Sを乾燥させる場合には、図6に示すように、搬送方向Tに向かうに従ってケーシング8の高さが高くなるように、高さ調整手段18を調整する。
上記実施形態によれば、高さ調整手段18を調整して内部に被処理物収容空間15が形成されているケーシング8の傾斜角を変更することによって、被処理物Sのケーシング8内の搬送速度を制御することができる。即ち、被処理物Sのケーシング8内の滞留時間を制御することができ、出口における被処理物Sの含水率を調整することができる。
また、支持機構6の支持部17が搬送方向Tに直交する方向に沿う軸まわりにケーシング8を回転可能とされていることによって、高さ調整、即ち傾斜角調整が容易となる。
また、高さ調整手段18として空気バネ19を採用することにより、高さ調整手段18によるケーシング8の傾斜角の調整をより容易に実施することができる。
また、制御装置7が、被処理物Sの量、及び回転軸12のトルクのうち少なくとも一方に基づいて、ケーシング8の傾斜角を調整することによって、被処理物の性状に応じた傾斜角の自動調整が可能となる。即ち、被処理物Sの量、及び回転軸12のトルクを一定に維持することができる。
また、ケーシング8の傾斜角の調整により、被処理物Sの流動性を維持させ、乾燥装置1内の充填率を高く保持できれば、空焚きディスク(汚泥と接触せずに露出したディスクの伝熱面積)および空焚きケーシング(汚泥と接触せずに露出したケーシングの伝熱面積)が少なくなるため、ケーシング8内の無駄空間、伝熱面の熱放散(空焚き)が減少し、熱損失が小さく(熱効率の向上)と乾燥効率の向上効果が得られる。
また、汚泥充填率の向上により乾燥効率と熱効率が向上し、無駄な伝熱面積が不要となるため、装置の小型化が可能となる。即ち、ケーシング8内単位容積あたりの有効伝熱面積が拡大できるとともに、有効伝熱面積あたりの汚泥接触効率についても向上できる。また、装置の小型化により、材料費・機器費(イニシャルコスト)の低減を図ることができる。さらに、装置の小型化により熱放散面積が小さくなることから熱損失が低減され、熱効率が向上すると共に、消費エネルギー(ランニングコスト)と維持管理費の削減が可能となることで、ライフサイクルコストの削減が可能となる。
また、被処理物Sが液体であるなど、より乾燥時間を要する場合には、ケーシング8を逆勾配の傾斜角とすることによって、より長時間の乾燥にも対応することができる。即ち、被処理物Sがショートパス(乾燥していない状態で排出)することを防止し、効率よく被処理物Sを乾燥させることができる。
また、支持台14や、支持台14が載置される基礎の高さが不均一であった場合でも、支持部17の高さ調整によってその不均一を吸収することができる。
また、供給器4から供給される被処理物Sの量が時間によって変動することによって被処理物収容空間15内の被処理物Sの量が変動する場合にも、ケーシング8の傾斜角を調整することによって、対応が可能である。
また、支持機構6が取付部材23を有しており、取付部材23はケーシング8のフランジ部8bに取り付けられているため、ケーシング8の熱が空気バネ19に伝達されにくくなり、空気バネ19の信頼性を向上させることができる。
なお、上記実施形態においては、被処理物Sの量、及び回転軸12のトルク、即ち、検出手段で検出された結果に基づいてケーシング8の傾斜角を調整する構成としたが、被処理物Sの量、又は回転軸12のトルクの何れか一方に基づいて調整する構成としても良い。
また、制御装置7により高さ調整手段18の高さ、即ちケーシング8の傾斜角を自動調整したが、制御装置7による自動制御は必須ではない。例えば、被処理物Sの性状に合わせて事前にケーシング8の傾斜角を手動で調整したり、運転中に傾斜角を手動で調整する構成としてもよい。
また、ケーシング8の傾斜角のみならず、供給器4によって供給される被処理物Sの供給量を同時に調整する構成としてもよい。
(第二実施形態)
以下、本発明の第二実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施形態では、上述した第一実施形態との相違点を中心に述べ、同様の部分についてはその説明を省略する。
図7に示すように、本実施形態の高さ調整手段18Bは、第一実施形態の空気バネ19に代わって、積層された複数の間隔保持片であるプレート25によって構成されている。また、本実施形態の乾燥システム2Bには、第一実施形態に係る乾燥システム2が有する制御装置7、レベル計24、及びトルク検知器26は設けられていない。
プレート25は、所定の厚さを有する例えば正方形の板状部材であり、上下方向の間隔を保持するための部材である。複数のプレート25は、例えば油圧ジャッキを用いて、支持部17のブラケット20を持ち上げることによって、取り外しが可能とされている。即ち、プレート25の数を調節することによって、支持部17の高さが調節可能とされている。
また、板状のプレート25ではなく、直方体形状のブロックによって高さを調整してもよい。
本実施形態によれば、高さ調整手段18Bが複数のプレート25によって構成されていることによって、高さ調整手段18を空気バネ19によって構成した第一実施形態と比較して、高さ調整手段18Bの構成をより簡素化することができる。
また、支持部17が、ピン21まわりにケーシング8を回転可能に支持していることによって、ブラケット20の底面は常に水平とすることができるため、プレート25を簡素な平板によって形成することができる。
なお、この発明は前述した実施形態に限られるものではない。
例えば、前述した実施形態では、2本の回転軸12を組み合わせる構成としたが、これに限ることはなく、3本以上の回転軸を組み合わせたものをケーシング8内に配置する構成としてもよい。
1 間接加熱式乾燥装置
6 支持機構
7 制御装置(制御手段)
8 ケーシング(本体部)
13 攪拌翼
14 支持台(基面)
17 支持部
18 高さ調整手段
19 空気バネ
21 ピン(軸)
24 レベル計(検出手段)
25 プレート(間隔保持片)
26 トルク検知器(検出手段)
S 被処理物
T 搬送方向

Claims (3)

  1. 被処理物を所定の搬送方向に搬送しつつ加熱し乾燥させる間接加熱式乾燥装置であって、
    前記被処理物が供給され乾燥処理を行う本体部と、
    前記本体部の前記搬送方向の両側に設けられた支持機構とを備え、
    前記支持機構は、上部で前記搬送方向に直交する方向に沿う軸まわりに前記本体部を回転可能に支持する支持部と、前記支持部と基面との間に設けられ、前記支持部の高さを調整する高さ調整手段とを有し、
    前記被処理物の前記本体部内での量と前記本体部の回転軸にかかるトルクとを検出する検出手段と、
    前記検出手段で検出された結果に基づいて前記高さ調整手段を制御する制御手段とを有することを特徴とする間接加熱式乾燥装置。
  2. 前記高さ調整手段は、空気バネを有することを特徴とする請求項1に記載の間接加熱式乾燥装置。
  3. 前記高さ調整手段は、取り外し可能な積層された間隔保持片を有することを特徴とする請求項1に記載の間接加熱式乾燥装置。
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