JP5674509B2 - ポリスチレン系樹脂発泡シート及び発泡成形品の製造方法 - Google Patents
ポリスチレン系樹脂発泡シート及び発泡成形品の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5674509B2 JP5674509B2 JP2011042426A JP2011042426A JP5674509B2 JP 5674509 B2 JP5674509 B2 JP 5674509B2 JP 2011042426 A JP2011042426 A JP 2011042426A JP 2011042426 A JP2011042426 A JP 2011042426A JP 5674509 B2 JP5674509 B2 JP 5674509B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- foam
- polystyrene
- sheet
- foam sheet
- foamed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
Description
例えば、食品トレーなどの大量消費されるような発泡成形品の製造には、数十cmから1mを超えるような広幅な帯状の発泡シートがロール状に巻き取られた原反ロールが用いられており、この原反ロールから発泡シートを繰り出して該発泡シートの長さ方向に順次熱成形機で製品形状を形成させることが行われている。
そして、この時、サーキュラ金型の吐出口から溶融状態のポリスチレン系樹脂組成物が押し出される際に急峻に発泡しながら冷却されるとともに冷却マンドレルによって発泡体が拡径されつつ冷却されるためにポリスチレン系樹脂発泡シートには、押出方向のみならず押出し方向と直交する方向(以下「TD方向」ともいう)にも延伸が加えられた状態となっている。
このような事柄に対して、従来、幅(TD)方向両端部をクランプなどと呼ばれる保持具によって保持させた状態で帯状の発泡シートを熱成形することが一般に実施されているためにMD方向の収縮が発泡成形品の品質に影響を与え易いと考えられ、発泡シートのMD方向への加熱収縮を抑制させることが求められている。
これまで発泡シートの加熱収縮を抑制させるための取り組みが広く行われてはいるものの上記のような問題の解決には至ってはいない。
65≦ A ・・・(1)
80≦ B ≦120 ・・・(2)
7≦(B−A)≦30 ・・・(3)
65≦ A ・・・(1)
80≦ B ≦120 ・・・(2)
7≦(B−A)≦30 ・・・(3)
従って、本発明の発泡成形品の製造方法によれば、歩留り良く発泡成形品を製造することができる。
まず、ポリスチレン系樹脂発泡シートについて説明する。
図1は、本実施形態に係る樹脂発泡シートの断面図であり、本実施形態に係る発泡シート1は、発泡押出しされたシート単体で構成されているもので、非発泡層などの他の層が備えられてはいないものである。
ただし、この図1にも示されているように、図1正面視上側の表面1a(以下「第一表面1a」ともいう)と下側の表面1b(以下「第二表面1b」ともいう)とがいずれも厚み方向中心部に比べて気泡径が小さく、発泡度が低い(密度が高い)状態となって形成されている。
より具体的には、加熱溶融されたポリスチレン系樹脂組成物が前記吐出口から押出発泡されて筒状の発泡体が形成される押出工程と、該押出発泡によって形成された筒状の発泡体が前記円環状の吐出口の口径よりも大きな外径を有する冷却マンドレルに沿わせて周方向に延伸される拡径工程と、該冷却マンドレルの後段側に設けられたカッターによって押出方向(MD方向)に沿って連続的に発泡体を切断して展開する展開工程とが実施されて長さ方向が前記押出方向となるように形成されたものであり、長尺帯状となって形成されたものである。
そして、前記第一表面1aは、前記発泡体の外表面に相当する面であり、前記第二表面1bが前記発泡体の内表面に相当している。
65≦ A ・・・(1)
80≦ B ≦120 ・・・(2)
7≦(B−A)≦30 ・・・(3)
また、第二表面1bの側で観察されるMD方向における加熱収縮率が80%未満である場合や120%を超えるような場合も同様である。
このことから、仮に、第一表面1aの側と第二表面1bの側との間で加熱収縮に違いが見られない発泡シートを用いた場合でも、熱成形における新たな歪みが加わることで脱型した後の発泡シートに歪みを生じさせるおそれを有する。
しかも、複数の製品形状を一度の熱成形で形成させると、複数箇所で同時に同方向への変形が加わるため、熱成形による歪みが相乗的な現象となって現れるおそれを有する。
その結果、製品形状を形成させた発泡シートに反りや波打ちが生じ、ニクロムカットなどにおいて寸法ズレを生じさせるおそれを有する。
一方で、第一表面1aの側と第二表面1bの側との間のMD方向における加熱収縮率の差を予め7%から30%の間に調整しておくことで、この加熱収縮率の差による歪みを熱成形における歪みと相殺させることができ、熱成形後の発泡シートに反りや波打ちなどの歪みを生じ難くさせることができる。
また、全体の平均密度が0.05g/cm3以上、0.14g/cm3以下の範囲の内のいずれかであることが好ましく、坪量が70g/m2以上150g/m2以下であることが好ましい。
本実施形態に係る発泡シートにおいては、このような成形不良を防止すべく気泡径を大きくして気泡膜の厚みを一定以上に確保させることが好ましい。
本実施形態にかかるポリスチレン系樹脂発泡シートは、前記のように第一表面1aの側における発泡状態と第二表面1bの側における発泡状態を厚み方向中央部の発泡状態と異ならせているものであるが、具体的には、下記に示すような発泡状態にさせることが好ましい。
なお、前記第一表面側の発泡状態は、前記第二表面側の発泡状態と異ならせていることが好ましい。
また、本実施形態にかかるポリスチレン系樹脂発泡シートは、前記第二表面1bから、厚み方向0.15〜0.25mm深さまでの領域Sb(以下「第二スキン層Sb」ともいう)を、その内側の領域と発泡状態を大きく変化させていることが好ましく、この第二スキン層Sbの平均密度は、0.11〜0.16g/cm3で、平均気泡径は、150〜300μmであることが好ましい。
また、第一スキン層Sa、第二スキン層Sbを除いた厚み方向中央部の層(以下「内層IL」ともいう)における平均密度は、0.06〜0.08g/cm3で、平均気泡径は、10〜150μmとなっていることが好ましい。
さらに、第一スキン層Saと第二スキン層Sbとの厚みや平均密度の比率(第一スキン層Sa:第二スキン層Sb)は、厚みにおいて1:1〜3:2の関係となっていることが好ましく、平均密度において8:7〜3:2の関係となっていることが好ましい。
また、第一スキン層Saは、発泡のキメが細かいことから、この第一表面1aが容器内側となるように熱成形を実施させることで、得られる容器の内面が美麗なものとなって当該容器の審美性を向上させ得る。
即ち、上記のような発泡シートを用いることで、圧縮強度や曲げ強度に優れた容器を形成させることができる。
また、発泡シート自体も圧縮強度や曲げ強度に優れたものとなることから本実施形態に係る発泡シートは、発泡トレーなどに比べて開口面積に対する容器深さの深い納豆用容器などの発泡成形品の素材として好適であるといえる。
即ち、納豆用容器などにおいては、底面の外周から起立する周側壁の立ち上がりにおける角度が、発泡トレーなどに比べて鋭角で、且つ、周側壁の上縁から外側に延びるフランジ部が周側壁との間に直角に近いような角度を設けた形で備えられているために内層が厚い気泡膜によって形成されていないと熱成形時において発泡シートに座屈を生じさせやすく周側壁の立ち上がり部分や周側壁とフランジ部との角部が薄肉となって強度不足となるおそれを有する。
一方で本実施形態に係る発泡シートにおいては、上記のように圧縮強度や曲げ強度に優れることからこのような問題が発生するおそれを抑制させ得る。
まず、図2に示すように、ポリスチレン系樹脂発泡シートを四辺がMD方向とTD方向とに平行となるように10cm角の試験片を切り出し、しかも、円筒状に押し出された際の外側面(図2の符号“Os”)に相当する側と、内側面(図2の符号“Is”)に相当する側とを判別可能な状態にして試験片を作製し、対向する2辺の中心を結ぶ十字の標線を設け、MD方向における標線の長さを正確に測定する。
次いで、この試験片を金網上に敷いた状態で125℃に加熱されたギヤオーブンに入れて1分30秒間加熱し、該加熱後の試験片の前記標線の長さを求めこの加熱後の標線長さを加熱前の標線長さで除してその値を百分率で表すことにより加熱収縮率の値(A,B)を求めることができる。
なお、加熱後の試験片などに湾曲等を生じている場合は、中心間距離の測定を直線距離で測定するのではなく、表面に沿った曲線距離で測定するものとする。
この曲線距離は、例えば、巻尺のようなものを試験片の表面に沿わせて測定することができる。
直線上に長さ60mmの直線を描けない場合には、長さ20mm或いは30mmの直線を写真上に描き、この直線上にある気泡数を測定し、長さ60mmの直線上にある気泡数に比例換算する。
また、気泡の数を数えるにあたって、直線上に一部でも位置している気泡や、形状が不明瞭で特定できない気泡についても測定対象とし、一つとして数える。
平均弦長t=60/(気泡数×写真の倍率)・・・式1
気泡径D=平均弦長t/0.616・・・式2
即ち、サーキュラ金型の円環状の吐出口から筒状に押出された筒状の発泡体に対して押出直後の早い段階で強く冷却を行うことにより気泡の成長を抑制させて密度の高い状態にすることができ、逆に冷却を控えることで気泡を成長させて密度を低下させることができる。
また、本実施形態の発泡シートは、所定の加熱収縮を示すことが重要なものであるが、この加熱収縮についても、上記冷却によってある程度制御が可能なものである。
前記発泡シートは、前記のように加熱溶融されたポリスチレン系樹脂組成物が吐出口から押出発泡されて筒状の発泡体が形成される押出工程と、該押出発泡によって形成された筒状の発泡体が前記円環状の吐出口の口径よりも大きな外径を有する冷却マンドレルに沿わせて周方向に延伸される拡径工程と、該冷却マンドレルの後段側に設けられたカッターによって押出方向(MD方向)に沿って連続する切り目を該冷却マンドレルによって拡径された発泡体に設け、該発泡体を展開する展開工程とを実施して長尺帯状となるように形成させることができる。
また、前記ビニル系単量体としては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、セチル(メタ)アクリレートなどのアルキル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロニトリル、ジメチルマレエート、ジメチルフマレート、ジエチルフマレート、エチルフマレートが挙げられる。
なかでも、前記ガス成分としては、脂肪族炭化水素が好ましい。
なお、これらのガス成分は単独で使用されても複数併用されてもよい。
図3は、発泡シートの製造方法に用いられる製造装置の一例を示す構成図であり、サーキュラ金型からスチレン系樹脂組成物を発泡押出しして筒状の発泡体を形成させた後、該筒状の発泡体を冷却マンドレルの外周に沿わせて冷却し、冷却された発泡体を一対のカッターで上下に二分割してロールに巻き取る様子を示したもので図4は、このサーキュラ金型を押出し方向下流側から上流側に向けて見た場合の正面図と、該正面図に示されているX−X’線の矢視断面図を表している。
さらに、図5は、図4の矢視断面図と同じ視点において、前記ポリスチレン系樹脂組成物が押出し発泡される様子を示したものである。
そして、この上流側押し出し機70aの下流側には、ベース樹脂とガス成分とを含有する発泡性樹脂組成物を溶融混練して合流金型XHに吐出するための押出し機(以下「下流側押出し機70b」ともいう)を備えさせることができる。
この冷却装置CR1、CR2は、室温〜40℃程度の温度の空気を発泡体FBの内外において周方向に略均一な風量となる冷却風を吹き付けうるように構成されており、この冷風の温度が内外で略同じである場合には、その内側の風量の比率(外側の冷却装置CR1から風量/内側の冷却装置CR2からの風量)が0.7以上、1.3以下となるように調整可能なものとすることが好ましい。
なお、冷却装置CR1、CR2からそれぞれ単位時間に排出される空気などの冷却用気体の量をその温度における大気圧換算した値を、例えば、それぞれV1(m3/min)、V2(m3/min)とし、作製される発泡シートの全幅をW(m)、ポリスチレン系樹脂発泡シートの引取り速度をv(m/min)とした場合に、前記風量は、「V1/W/v」、「V2/W/v」で表され、風量の比率が“0.7以上、1.3以下”とは(V1/W/v)/(V2/W/v)、すなわち、(V1/V2)の値が0.7〜1.3となることを意味するものである。
ただし、この冷却マンドレルMDの外径は、前記吐出口の口径(D:吐出口の中央部を通る円の直径(通常、外型ORの開口部OPの直径と内型CLの直径との平均値)。)に対して3.1倍以上、4.5倍以下のいずれかの値を有していることが好ましい。
そして、この押出された発泡体FBを、前記吐出口LPの前方に設けた冷却装置CR1、CR2で内外から冷却した後、冷却マンドレルMDに沿わせてさらに冷却し、該冷却された筒状の発泡体をカッターで上下に2分するように切断した後に、該切断後の丸まった状態の発泡シートをローラ91に巻き掛けることにより展開(展開工程)してロール状に巻き取らせる方法を採用することができる。
該納豆用容器10は、図6に示すように容器本体11と蓋体12とを有する蓋付容器となっており、前記容器本体11と前記蓋体12とが連設された状態となっている。
前記容器本体11は、平面視における輪郭形状が、略正方形となっており、前記蓋体12は、容器本体11と略同じ輪郭形状を有している。
そして、容器本体11と蓋体12とは正方形の一辺部分を共通させる形で連設されており、この一辺を介して納豆用容器10を折り返すことにより蓋体12を容器本体11に重ね合わせ、且つ、これらの外縁を揃えた形で蓋体12と容器本体11とを重ね合わせ得るように形成されている。
また、前記容器本体11は、外周部を周回するようにして設けられた前記フランジ部13の内側に、納豆を収容するための収容凹部14が形成されており、該収容凹部14は、略正方形の底部14bと、該底部14bの外縁から起立し、上方に向けて僅かに拡径する周側壁14wとによって形成されている。
即ち、前記収容凹部14は、フランジ部13の内周となる開口縁が、周側壁12の上縁によって画定されている。
なお、前記納豆用容器10を形成させるに際しては、前記収容凹部14に相当する凹部が形成された成形型に発泡シートの第二表面1b(発泡体の内表面に相当する側)を当接させて熱成形を実施させることが好ましい。
即ち、収容凹部14となる部分を第二表面側において膨出させ、該収容凹部14を第一表面1aの側に開口させるように熱成形を実施させることが好ましい。
ここでは、成形型の凹部に引き込まれる形で発泡シートが変形されるとともに成形型と接することで発泡シートが冷却、硬化されるが、MD方向における加熱収縮率が一面側と他面側とで差を有していない発泡シートを用いると、発泡シートに形成させた凹部が、該発泡シートを成形型から脱離させた時にその開口を拡大させる方向に僅かに変形するおそれを有する。
例えば、図7に示すように製品形状の形成された発泡シート1xを開口を上面に向けて平坦な台100の上に載置して側面から観察すると自然状態でMD方向中央部がその前後対して僅かに持ち上げられたような状態になる場合がある。
このように蓋体と容器本体とが重なり合わない納豆用容器は不良品扱いとされることから従来の加熱収縮を抑制させるアプローチでは、特に納豆用容器などのような発泡成形品の製造において歩留まりの向上を図ることが困難であった。
従って、本実施形態における発泡シートを用いて外形精度が僅かに低下しただけで不良品となってしまうおそれを有する納豆用容器を作製する際に、一度の熱成形において複数の製品形状を発泡シートに形成させた場合でも、その後に実施される切断工程を、通電したニクロム線などのような加熱線を用いて実施しても所定の形状で製品が分割され不良品の発生が抑制され得る。
表1に示す幅1055mmの帯状の発泡シートを用い、縦(発泡シートの長手方向に相当)1030mm×横(発泡シートの幅方向に相当)1010mmの大きさを有する成形型を用いて熱成形を実施した。
なお、成形型として、82mm×82mmの開口を有し、深さ26mmの収容凹部を有する平面視における大きさが95mm×98mmの容器本体と、該容器本体と同じ大きさを有する蓋体とが連設された納豆用容器が、一度の熱成形において50個形成し得るように前記縦方向に5個、前記横方向に10個の製品形状が形成されたものを用いた。
なお、熱成形に際しては、サーキュラ金型から押出された円筒状の発泡体の内側に相当する発泡シートの第二表面を成形型に面接させ、前記発泡体の内側に相当する第一表面において容器本体が開口するようにして実施した。
また、成形型から脱型された発泡シートを一回の熱成形分ごとに切断してこれを積み重ね、該発泡シートが50枚重ね合わされた積層体を作製し、水平方向に張設された複数のニクロム線が格子状に配置された溶断装置で前記積層体を下から上に切断し、納豆用容器を個々に分割した。
得られた納豆用容器を蓋体と容器本体との境界で折り曲げて蓋体で容器本体に蓋をした際に、外周部において1.0mm以上のズレを生じたものを不良品とした。
この不良品が作製した製品50個中1個以上の頻度で発生したものを「×」として判定し、50個中1個未満の頻度となったものを「○」として判定した。結果を、併せて、表1に示す。
Claims (6)
- サーキュラ金型の円環状の吐出口からポリスチレン系樹脂組成物を押出発泡させて筒状の発泡体を形成させる押出工程と、前記発泡体を切り開いて展開する展開工程とが実施されて長さ方向が押出方向となるように形成された帯状のポリスチレン系樹脂発泡シートであって、
125℃で90秒加熱した際に前記発泡体の外表面に相当する側で観察される前記押出方向における加熱収縮率をA(%)、前記発泡体の内表面に相当する側での前記加熱収縮率をB(%)とした場合に、下記式(1)〜(3)を全て満足し、且つ、平均密度を測定した際に、前記外表面に相当する第一表面から厚み方向0.15mm〜025mm深さの何れかまでにおける平均密度が0.14g/cm 3 以上0.22g/cm 3 以下となり、前記内表面に相当する第二表面から厚み方向0.15mm〜025mm深さの何れかまでにおける平均密度が0.11g/cm 3 以上0.16g/cm 3 以下となることを特徴とするポリスチレン系樹脂発泡シート。
65≦ A ・・・(1)
80≦ B ≦120 ・・・(2)
7≦(B−A)≦30 ・・・(3) - 厚みが0.9mm以上2.0mm以下で、坪量が70g/m2以上150g/m2以下である請求項1記載のポリスチレン系樹脂発泡シート。
- 帯状のポリスチレン系樹脂発泡シートの長さ方向に複数の製品形状を一度の熱成形によって形成させる熱成形工程と、該製品形状の形成されたポリスチレン系樹脂発泡シートを加熱線により切断して個々の製品形状に分割する切断工程とを実施して発泡成形品を製造する発泡成形品の製造方法であって、
前記帯状のポリスチレン系樹脂発泡シートとして、サーキュラ金型の円環状の吐出口からポリスチレン系樹脂組成物を押出発泡させて筒状の発泡体を形成させる押出工程と、前記発泡体を切り開いて展開する展開工程とが実施されてなり、長さ方向が押出方向となるように形成され、且つ、125℃で90秒加熱した際に前記発泡体の外表面に相当する側において観察される前記押出方向での加熱収縮率をA(%)、前記発泡体の内表面に相当する側における前記加熱収縮率をB(%)とした場合に、下記式(1)〜(3)を全て満足し、且つ、平均密度を測定した際に、前記外表面に相当する第一表面から厚み方向0.15mm〜025mm深さの何れかまでにおける平均密度が0.14g/cm 3 以上0.22g/cm 3 以下となり、前記内表面に相当する第二表面から厚み方向0.15mm〜025mm深さの何れかまでにおける平均密度が0.11g/cm 3 以上0.16g/cm 3 以下となる帯状のポリスチレン系樹脂発泡シートを用いることを特徴とする発泡成形品の製造方法。
65≦ A ・・・(1)
80≦ B ≦120 ・・・(2)
7≦(B−A)≦30 ・・・(3) - 前記ポリスチレン系樹脂発泡シートの厚みが0.9mm以上2.0mm以下で、坪量が70g/m2以上150g/m2以下である請求項3記載の発泡成形品の製造方法。
- 前記ポリスチレン系樹脂発泡シートを前記発泡体の内表面に相当する側に膨出させて前記外表面に相当する側に開口する凹部を前記熱成形工程で形成させる請求項3又は4に記載の発泡成形品の製造方法。
- 製造する発泡成形品が容器本体と蓋体とが連設されてなる納豆用容器である請求項3乃至5のいずれか1項に記載の発泡成形品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011042426A JP5674509B2 (ja) | 2011-02-28 | 2011-02-28 | ポリスチレン系樹脂発泡シート及び発泡成形品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011042426A JP5674509B2 (ja) | 2011-02-28 | 2011-02-28 | ポリスチレン系樹脂発泡シート及び発泡成形品の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012180392A JP2012180392A (ja) | 2012-09-20 |
JP5674509B2 true JP5674509B2 (ja) | 2015-02-25 |
Family
ID=47011860
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011042426A Active JP5674509B2 (ja) | 2011-02-28 | 2011-02-28 | ポリスチレン系樹脂発泡シート及び発泡成形品の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5674509B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6233927B2 (ja) * | 2014-02-04 | 2017-11-22 | 株式会社ジェイエスピー | 熱成形用ポリスチレン系樹脂発泡シート |
KR102175969B1 (ko) * | 2018-12-18 | 2020-11-09 | 주식회사 휴비스 | 양면 가열형의 발포시트 성형장치 및 이를 이용한 성형방법 |
KR102443537B1 (ko) * | 2020-04-21 | 2022-09-16 | 주식회사 휴비스 | 카르복실 말단기의 당량이 제어된 폴리에스테르 발포시트 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5867422A (ja) * | 1981-10-19 | 1983-04-22 | Sekisui Plastics Co Ltd | 押出発泡ポリスチレン系樹脂シ−ト |
JPH11222532A (ja) * | 1997-12-05 | 1999-08-17 | Daicel Chem Ind Ltd | 耐熱性合成樹脂発泡シートおよび容器 |
JP4771764B2 (ja) * | 2005-07-20 | 2011-09-14 | リスパック株式会社 | ポリスチレン系樹脂発泡シートとその製造方法 |
JP4948028B2 (ja) * | 2006-04-25 | 2012-06-06 | Psジャパン株式会社 | スチレン系樹脂押出発泡シートおよび容器 |
JP2008069319A (ja) * | 2006-09-15 | 2008-03-27 | Sekisui Plastics Co Ltd | 着色ポリスチレン系樹脂発泡シート |
-
2011
- 2011-02-28 JP JP2011042426A patent/JP5674509B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012180392A (ja) | 2012-09-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5933478B2 (ja) | 積層発泡シート | |
JP5707475B2 (ja) | スチレン系樹脂発泡シート | |
KR102393710B1 (ko) | 다공질 고분자 재료 | |
JP4966881B2 (ja) | ポリスチレン系樹脂積層発泡シート及びその製造方法 | |
JP5674509B2 (ja) | ポリスチレン系樹脂発泡シート及び発泡成形品の製造方法 | |
JP4516869B2 (ja) | ポリスチレン系樹脂積層発泡シート及びその製造方法、並びに、成形品の製造方法 | |
JP5806114B2 (ja) | ポリオレフィン系樹脂発泡シートの製造方法 | |
US20160083570A1 (en) | Cellular polymeric material | |
JP2008069319A (ja) | 着色ポリスチレン系樹脂発泡シート | |
JP5932568B2 (ja) | ポリスチレン系樹脂積層発泡シート | |
JP3717376B2 (ja) | 無架橋ポリエチレン系樹脂発泡体とその製造方法およびそれを用いた成形品 | |
JP2015182385A (ja) | ポリスチレン系樹脂積層発泡シート及び発泡樹脂成形品 | |
JP6233927B2 (ja) | 熱成形用ポリスチレン系樹脂発泡シート | |
JP2001088252A (ja) | ポリスチレン系樹脂発泡シート及び熱可塑性樹脂積層発泡シート、並びにそれらの容器 | |
JP7203708B2 (ja) | ポリスチレン系樹脂発泡容器 | |
JP5481322B2 (ja) | ポリスチレン系樹脂発泡シートの製造設備、及び、ポリスチレン系樹脂発泡シートの製造方法 | |
JP5618403B2 (ja) | ポリスチレン系樹脂発泡シートの製造方法ならびに発泡成形品の製造方法 | |
WO2024014391A1 (ja) | 共押出シート | |
JP6266571B2 (ja) | 樹脂発泡シート、及び、樹脂発泡成形品 | |
JP6212422B2 (ja) | ポリスチレン系樹脂発泡板およびその製造方法 | |
JP4255275B2 (ja) | ポリプロピレン系樹脂発泡成形体 | |
WO2023188487A1 (ja) | 共押出シート | |
JP2013075937A (ja) | シート状発泡成形体 | |
JP2012206462A (ja) | 板状発泡体の製造方法 | |
JP6310832B2 (ja) | 板状発泡体及びその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130807 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140307 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140314 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140508 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20141212 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20141222 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5674509 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |