JP5674433B2 - 半導体素子の製造方法 - Google Patents
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Description
しかし、W膜は上記絶縁膜の全面にわたって形成されるので、コンタクトホール以外のW膜を除去するエッチバックエッチング工程が必要となる。
即ち本願請求項1に係る発明は、
半導体基板、コンタクトホールを備えた絶縁膜、前記絶縁膜の表面および前記コンタクトホールの表面を被覆する被覆層、並びに、前記コンタクトホールを埋込み且つ前記コンタクトホール上および前記被覆層上に堆積されたタングステン層を、この順に有するウエハを準備するウエハ準備工程と、
前記ウエハを冷却せずに、前記タングステン層を前記被覆層が露出しない範囲でドライエッチングする第1のタングステン層エッチング工程と、
前記ウエハを冷却せずに、前記タングステン層を前記被覆層が露出しない範囲で、前記第1のタングステン層エッチング工程よりも低速なエッチング速度にてドライエッチングする第2のタングステン層エッチング工程、および前記ウエハを冷却しつつ、前記被覆層が露出するまで、前記タングステン層を前記第1のタングステン層エッチング工程よりも低速なエッチング速度にてドライエッチングする第3のタングステン層エッチング工程を備える第1の低速タングステン層エッチング工程と、
エッチング処理を行なわずに前記ウエハを冷却する冷却工程と、
前記ウエハを冷却しつつ、前記コンタクトホール内の前記タングステン層を前記絶縁膜の高さまで、前記第1のタングステン層エッチング工程よりも低速なエッチング速度にてドライエッチングする第2の低速タングステン層エッチング工程と、
をこの順に有する半導体素子の製造方法である。
(1)ウエハ準備工程
半導体基板、コンタクトホールを備えた絶縁膜、前記絶縁膜の表面および前記コンタクトホールの表面を被覆する被覆層、並びに、前記コンタクトホールを埋込み且つ前記コンタクトホール上および前記被覆層上に堆積されたタングステン層を、この順に有するウエハを準備する
(2)第1のタングステン層エッチング工程
前記ウエハを冷却せずに、前記タングステン層を前記被覆層が露出しない範囲でドライエッチングする
(3)第2のタングステン層エッチング工程
前記ウエハを冷却せずに、前記タングステン層を前記被覆層が露出しない範囲で、前記第1のタングステン層エッチング工程よりも低速なエッチング速度にてドライエッチングする
(4)第3のタングステン層エッチング工程
前記ウエハを冷却しつつ、前記被覆層が露出するまで、前記タングステン層を前記第1のタングステン層エッチング工程よりも低速なエッチング速度にてドライエッチングする
(尚、前記(3)第2のタングステン層エッチング工程と(4)第3のタングステン層エッチング工程とを併せて、第1の低速タングステン層エッチング工程と称す)
(4’)冷却工程
エッチング処理を行なわずに前記ウエハを冷却する
(5)第4のタングステン層エッチング工程(第2の低速タングステン層エッチング工程)
前記ウエハを冷却しつつ、前記コンタクトホール内の前記タングステン層を前記絶縁膜の高さまで、前記第1のタングステン層エッチング工程よりも低速なエッチング速度にてドライエッチングする
これに対し上記(1)〜(5)の各工程をこの順に有する本発明は、上記の通り第1および第2のタングステン層エッチング工程でウエハの冷却を行なわずにタングステン層のドライエッチングを行なっており、エッチング速度に差異が生じず、エッチングがタングステン層の面内で均一に進行し、膜残りの発生が抑制されるものと推察される。
これに対し上記(1)〜(5)の各工程をこの順に有する本発明は、被覆層が露出するまでエッチングを行なう第3および第4のタングステン層エッチング工程でウエハを冷却しつつドライエッチングを行なっており、コンタクトホール内のプラグロスが低減される。
尚、「プラグロス」とは、コンタクトホール内に埋め込まれたタングステン層がエッチバックエッチングにてエッチングされ、タングステン層が後退しロスが生じる現象を意味する。
ウエハ準備工程では、図1に示すように、半導体基板1と、コンタクトホール3を備えた絶縁膜2と、前記絶縁膜2の表面および前記コンタクトホール3の表面を被覆する被覆層4と、前記コンタクトホール3を埋込み且つ前記コンタクトホール3上および前記被覆層4上に堆積されたタングステン層5と、をこの順に有するウエハを準備する。
次いで、絶縁膜2にリソグラフィー工程とRIE法により直径0.5μmのコンタクトホール3を形成したのち、密着層として全面にW膜、Ti膜およびTiN膜等から選択される被覆層4を形成する。被覆層4としてTiN膜を形成する場合であれば、ArとN2との混合ガス雰囲気内でTiをスパッタする反応性スパッタ法により形成する。被覆層4の厚さを約0.05μmとすることにより、後続の工程で形成するW膜との密着性を確保できる。
次に6フッ化タングステン(WF6)を原料とする熱CVD法によりタングステン(W)層5を約0.5μmの厚さに形成する。この時の成長条件は、基板温度40℃,WF6の流量50SCCMである。また還元剤として水素(H2)を1SLM添加する。
次に、前記ウエハを冷却せずに、タングステン(W)層5を被覆層4が露出しない範囲で高速でドライエッチングする。尚、第1〜第4のタングステン層エッチング工程においては、エッチング装置として例えば反応性イオンエッチング装置(RIE)が用いられる。
冷却を行なわないとは、ウエハが存在する環境の温度のままとすることを表し、例えば後述の冷却ガス等による冷却を施さないことを指す。
ウエハの冷却を行なわないため、W層5のエッチングを面内で均一に進めることができW層5の膜残りが抑制される。また、高速でエッチングを行なっており処理時間の短縮が図られる。
次に、前記ウエハを冷却せずに、タングステン(W)層5を被覆層4が露出しない範囲で、前記第1のタングステン層エッチング工程よりも低速なエッチング速度にてドライエッチングする。
ウエハの冷却を行なわないため、W層5のエッチングを面内で均一に進めることができW層5の膜残りが抑制される。また、より低速でエッチングを行なっておりW膜5の薄膜を残すためのコントロール性を高めることができる。
次に、前記ウエハを冷却しつつ、前記被覆層4が露出するまで、前記タングステン層5を前記第1のタングステン層エッチング工程よりも低速なエッチング速度にてドライエッチングする。
被覆層4を露出させるにあたってウエハの冷却を行なっているため、被覆層4へのダメージが効果的に減少され、コンタクトホール内のプラグロスが抑制される。また、より低速でエッチングを行なっておりW膜5の薄膜の除去が正確に行なわれる。
尚、被覆層4が露出するまでW層5のエッチングを行なう際に、エッチングの進行をより正確にコントロールするため、被覆層4の露出を検知しながら行なうことが好ましい。被覆層4の露出の検知は、一般的にエッチングで使用される終点判定装置でエッチングガスと被エッチング膜の反応性ガスやエッチングガスの量、被エッチング膜の有無を発行分光器にて経過監視してエッチングの終りを検知する方法により行なわれる。
第3のタングステン層エッチング工程の後、第4のタングステン層エッチング工程の前に、エッチング処理を行なわずに前記ウエハを冷却する。具体的には、高周波電力の導入を停止し、一定の冷却時間を設けて冷却を行なう。
ウエハを冷却してから第4のタングステン層エッチング工程を行なっており、被覆層4の荒れ(下地荒れ)が効果的に防止される。
次に、前記ウエハを冷却しつつ、コンタクトホール3内のタングステン層5を絶縁層2の高さまで、前記第1のタングステン層エッチング工程よりも低速なエッチング速度にてドライエッチングする。
ウエハの冷却を行なっているため、被覆層4へのダメージが効果的に減少され、コンタクトホール内のプラグロスが抑制される。
図5に、前記ウエハと、該ウエハを載せ該ウエハを冷却するための機構を備えたウエハ支持部材を表す概略断面図を示す。このウエハ支持部材11は、板状のセラミック体製のウエハステージ12の上面をウエハ10を載せる載置面14とするとともに、ウエハステージ12の下面側に配置される導電性プレート18と、からなる。
導電性プレート18の上面には、ウエハ10を冷却するための冷却ガスを流すためのガス溝が形成してあり、He等の不活性ガスを流すようになっている。ガス溝のパターン形状としては、冷却ガスが導電性プレート18とウエハステージ12との間隙全体に万遍に行き渡るようなパターン形状であることが好ましく、例えば図6に示すような、中心から外周に向かって延びる複数個の放射状の溝17Aと外周付近に一周形成された円周状の溝17Bとからなるパターン形状を採用することができる。なお、図6に示すパターン形状に限定されるものではなく、上述したように導電性プレート18とウエハステージ12との間隙全体に万遍に行き渡るようなパターン形状であれば良い。
また、導電性プレート18の中心部にはウエハステージ12との間隙の溝17Aおよび17Bに不活性ガスを導くためのガス導入孔20を形成してある。尚、図5および図6では冷却ガスのガス導入孔20は1つのみ設けられているが、複数設けてもよい。複数設けることによりウエハの被覆層4へのダメージがより抑制され、且つコンタクトホール3内のW層5のプラグロス分布の向上が図れる。
更には、導電性プレート18における冷却ガスを流すための態様としては、ガス溝に限られず、ブラスト処理によって粗面化された表面を有し、その粗面の凹部部分に冷却ガスが流される態様でも良い。
尚、導電性プレート18内には、更に冷却水を流す通路を設けて導電性プレート18内に冷却水を循環させてもよい。
2 絶縁膜
3 コンタクトホール
4 被覆層
5 タングステン層
10 ウエハ
11 ウエハ支持部材
12 ウエハステージ
14 載置面
17A,17B 溝
18 導電性プレート
20 ガス導入孔
Claims (1)
- 半導体基板、コンタクトホールを備えた絶縁膜、前記絶縁膜の表面および前記コンタクトホールの表面を被覆する被覆層、並びに、前記コンタクトホールを埋込み且つ前記コンタクトホール上および前記被覆層上に堆積されたタングステン層を、この順に有するウエハを準備するウエハ準備工程と、
前記ウエハを冷却せずに、前記タングステン層を前記被覆層が露出しない範囲でドライエッチングする第1のタングステン層エッチング工程と、
前記ウエハを冷却せずに、前記タングステン層を前記被覆層が露出しない範囲で、前記第1のタングステン層エッチング工程よりも低速なエッチング速度にてドライエッチングする第2のタングステン層エッチング工程、および前記ウエハを冷却しつつ、前記被覆層が露出するまで、前記タングステン層を前記第1のタングステン層エッチング工程よりも低速なエッチング速度にてドライエッチングする第3のタングステン層エッチング工程を備える第1の低速タングステン層エッチング工程と、
エッチング処理を行なわずに前記ウエハを冷却する冷却工程と、
前記ウエハを冷却しつつ、前記コンタクトホール内の前記タングステン層を前記絶縁膜の高さまで、前記第1のタングステン層エッチング工程よりも低速なエッチング速度にてドライエッチングする第2の低速タングステン層エッチング工程と、
をこの順に有する半導体素子の製造方法。
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JP2010257244A JP5674433B2 (ja) | 2010-11-17 | 2010-11-17 | 半導体素子の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2010257244A JP5674433B2 (ja) | 2010-11-17 | 2010-11-17 | 半導体素子の製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2012109407A JP2012109407A (ja) | 2012-06-07 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2010257244A Active JP5674433B2 (ja) | 2010-11-17 | 2010-11-17 | 半導体素子の製造方法 |
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