JP5673012B2 - トロイダル型無段変速機 - Google Patents
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Description
また、特許文献3には、入力側ディスク2,2および出力側ディスク3,3において、内側面2a、3aと、内周面と、内端面とを別々に高周波焼入れするのではなく、これらに同時に高周波焼入れを施すことが提案されている。
また、一体型出力側ディスク71の中央の貫通孔には、例えばラジアル軸受が配置される。この一体型出力側ディスク71の中央の貫通孔の内周面71bには、中央部71fの前後に中央部71fより内径が大きくされ、かつ、上述のラジアル軸受の転動体(例えばニードル)が転動する転動面71e,71eが形成されている。また、転動面71eより貫通孔の開口側には、一体型出力側ディスク71の軸方向の位置を支持する軸受が配置される拡径部71gが設けられている。この拡径部71gにおいては、貫通孔の内径が転動面71eの部分より大きくなっている。
以上のように、一体型出力側ディスク71の内周面は軸受の転動体の転動面になることから、高い表面硬度が要求される。
また、一体型出力側ディスク71の大径部71cの外周面は、図6に一部を残して図示したように、出力歯車71hとなっている。
ここで、高周波焼入れを行う場合に、高周波焼入れを行う表面に対向して加熱用コイルを配置するとともに、一体型出力側ディスク71を動かないように固定的に支持する必要がある。しかし、上述のように内側面71aと内周面71bとを同時に高周波焼入れしようとすると、一体型出力側ディスク71には、支持される部分が無くなってしまい、一体型出力側ディスク71を支持することが困難となる。
そこで、内側面71aと内周面71bとに対して、それぞれ別々に、時間をずらして高周波焼入れを行う必要がある。すなわち、少なくとも内側面71aの高周波焼入れと、内周面71bの高周波焼入れとを別に行うことになる。
すなわち、内側面71aと、内周面71bとの高周波焼入れを別々に行った場合に、小径部71dでは、二度高周波焼入れが行われる部分が生じてしまう。
この場合に、二度高周波焼入れが行われる部分で、焼割れの発生が懸念され、一体型出力側ディスク71の製造における歩留まりの低下を招く虞がある。
また、一体型ではない出力側ディスク3,3においても、内側面3aと内周面とを別々に高周波焼入れした場合に、小端面側の肉厚の薄い部分で、内側面3a側の有効硬化層と、内周面側の有効効果層が重なってしまい、一体型出力側ディスク71の場合と同様の問題が生じる。
なお、図6においては、2つの内側面71a,71aのうちの一方の内側面71aのみに有効硬化層72を図示しているが、有効硬化層72は、両方の内側面71a,71aに形成される。
前記出力側ディスクの内側面に高周波焼入れが施され、かつ、前記出力側ディスクの内側面にトラクション油を介して前記パワーローラが接触した場合に、変速比がロー側になる前記内側面の部位側からハイ側になる前記内側面の部位側に向って、高周波焼入れの焼入れ深さを徐々に浅くし、前記ロー側では、高周波焼入れが前記出力側ディスクの小径部の端面まで施されていることを特徴とする。
なお、内側面のロー側からハイ側に向って焼入れ深さを浅くすることから、基本的に小径部(小端面)側が最も焼入れ深さが短くなる。
なお、本発明の特徴は、出力側ディスクの焼入れ層の構造にあり、その他の構成および作用は前述した従来の構成および作用と同様であるため、以下においては、本発明の特徴部分についてのみ言及し、それ以外の部分については、説明を省略する。
ここで、内側面71aにおいては、小径部71d側がハイ側になり、大径部71c側がロー側になる。
一体型出力側ディスク71の内側面71aの小径部71d側においては、内周面71b側の有効硬化層73と、内側面71a側の浅くされた有効硬化層74とが重なることなく、離れた状態となっている。すなわち、この一体型出力側ディスク71においては、内周面71b側の有効硬化層73と、内側面71a側の有効硬化層74とが重なる部分がなく、離れた状態となっている。
また、ロー側からハイ側に向って、ほぼ同様の割合で、徐々に有効硬化層74が浅くなっていく構成となっている必要はなく、たとえば、一体型出力側ディスク71の内側面71aのロー側から径方向の略中央になる部分まで、有効硬化層74が同じ深さとされ、それよりハイ側で有効硬化層74が徐々に浅くなる構成であってもよい。
図2に示すように、例えば、一体型出力側ディスク71をその内周面71b側で固定し、内側面71aに対向する位置にコイル(高周波誘導加熱コイル)76を径方向に間隔をあけて複数段に配置する。この際に、コイル76は、正面視して円形状の内側面71aに対応して例えば渦巻き状に配置される。なお、コイルを同芯円状に複数配置してもよい。
これにより、コイル76に一定の時間だけ高周波電流(交流電流)を流した場合に、有効硬化層74の深さがロー側からハイ側に向うにつれて浅くなる。
また、図3のグラフには、一定の所定条件で作動中のトロイダル型無段変速機において、出力側ディスクにおけるせん断応力の深さ方向の分布をロー側の場合とハイ側の場合に分けて示されている。せん断応力分布の深さのピークは、ロー側よりハイ側の方が浅くなっている。また、ロー側のピーク以降の深さにおいて、同じ深さならばハイ側のせん断応力の方がロー側のせん断応力より低くなっている。
11 パワーローラ
71 一体型出力側ディスク(出力側ディスク)
71a 内側面
71b 内周面
71e 転動面
71g 拡径部
74 内周面の有効硬化層(焼入れ層)
Claims (3)
- それぞれの内側面同士を互いに対向させた状態で互いに同心的に且つ回転自在に支持された入力側ディスクおよび出力側ディスクと、前記入力側ディスクと前記出力側ディスクとの間に挟持されたパワーローラとを備え、
前記出力側ディスクの内側面に高周波焼入れが施され、かつ、前記出力側ディスクの内側面にトラクション油を介して前記パワーローラが接触した場合に、変速比がロー側になる前記内側面の部位側からハイ側になる前記内側面の部位側に向って、高周波焼入れの焼入れ深さを徐々に浅くし、
前記ロー側では、高周波焼入れが前記出力側ディスクの小径部の端面まで施されていることを特徴とするトロイダル型無段変速機。 - 前記入力側ディスクと前記出力側ディスクとを一対ずつ備え、一対の前記出力側ディスクが一体に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のトロイダル型無段変速機。
- 前記出力側ディスクに貫通孔が形成され、前記貫通孔の内周面に前記一体型出力側ディスクを放射方向の力を受けつつ回転自在に支持する軸受の転動体が転動する転動面が形成され、前記転動面より前記貫通孔の開口部側に、前記転動面が形成された部分より内径が大きくされ、かつ、前記一体型出力側ディスクを軸方向の力を受けつつ回転自在に支持するスラスト軸受が設けられる拡径部を備えていることを特徴とする請求項2に記載のトロイダル型無段変速機。
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