JP5671984B2 - 減速機、これを備える電動パワーステアリング装置、ならびに減速機の製造方法 - Google Patents

減速機、これを備える電動パワーステアリング装置、ならびに減速機の製造方法 Download PDF

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    • F16H2057/0221Axial adjustment

Description

本発明は、駆動機構の出力軸に連結されるシャフトと、このシャフトを回転可能に支持する転がり軸受と、この転がり軸受に予圧を付与するための予圧付与部材とを備える減速機、これを備える電動パワーステアリング、ならびに減速機の製造方法に関する。
上記減速機としては、例えば特許文献1に記載の電動パワーステアリング装置の減速機が知られている。以下、図7を参照して、従来の減速機の構成について説明する。
減速機のハウジング110には、電動モータ100の出力軸101に連結されるウォーム軸120と、このウォーム軸120を回転可能に支持する転がり軸受130とが収容されている。ハウジング110に設けられた開口部111には、ウォーム軸120とウォームホイール140とが設けられている。ウォーム軸120とウォームホイール140とは互いに噛み合わせられている。
ハウジング110には、予圧付与部材150が取り付けられている。具体的には、予圧付与部材150の外周面の雄ねじ151がハウジング110の雌ねじ112にねじ込まれることにより予圧付与部材150がハウジング110に固定されている。予圧付与部材150により転がり軸受130の外輪131が押されることにより同軸受130に予圧が付与されている。
また、予圧付与部材150には、同部材150の緩みを抑制する固定ナット160がねじ込まれている。このとき、固定ナット160は、ハウジング110の端面113に接触している。
転がり軸受130の予圧の調整は、次のように行われる。
予圧付与部材150を予め設定された規定量ねじ込んだ後、ウォーム軸120を回転させてその回転トルクを測定する。そして、測定した回転トルクが所定範囲内のとき、作業者が転がり軸受130の予圧の調整が完了した旨判定し、その調整作業を終了する。一方、測定した回転トルクが所定範囲外のとき、作業者が転がり軸受130の予圧の調整が完了していない旨判定し、再び予圧付与部材150を所定量ねじ込んだ後、回転トルクを測定する。そして、測定した回転トルクが所定範囲内のとき、その調整作業を終了する。一方、回転トルクが所定範囲外のとき、回転トルクが所定範囲内になるまで予圧付与部材150のねじ込み作業およびウォーム軸120の回転トルクの測定を繰り返し行う。
特開2002―211418号公報
ところで、上記のように予圧を調整する場合、予圧付与部材150のねじ込み作業と、ウォーム軸120の回転トルクの測定との2つの工程が必要となるため、予圧の調整にかかる時間が長くなる。なお、このような問題は、電動パワーステアリング装置の減速機の転がり軸受の予圧の調整に限り生じるものではなく、シャフトを転がり軸受により回転可能に支持する減速機であれば同様に生じる。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、転がり軸受の予圧の調整にかかる時間を短縮することのできる減速機、これを備える電動パワーステアリング装置、ならびに減速機の製造方法を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段およびその作用効果について記載する。なお、本欄において、「圧入荷重」は、予圧付与部材を圧入部分に圧入するときの荷重の大きさを示すものとする。また「圧入位置」は、圧入部分に対する予圧付与部材の位置を示すものとする。
(1)請求項1に記載の発明は、駆動機構の出力軸に連結されるシャフトと、このシャフトを回転可能に支持する転がり軸受と、この転がり軸受に予圧を付与する予圧付与部材とを備える減速機において、当該減速機のうちの前記予圧付与部材が圧入される部分を圧入部分とし、前記シャフトの軸方向において前記駆動機構が配置される側を入力側とし、前記シャフトの軸方向において同入力側とは反対側を出力側とし、前記圧入部分のうちの前記入力側の端部を入力側端部Aとし、前記圧入部分のうちの前記出力側の端部を出力側端部Bとし、前記予圧付与部材のうちの前記入力側の端部を入力側端部Cとし、前記予圧付与部材のうちの前記出力側の端部を出力側端部Dとし、前記圧入部分において前記入力側端部Aから前記出力側端部Bまでの前記軸方向の長さを第1長さとし、前記予圧付与部材において前記入力側端部Cから前記出力側端部Dまでの前記軸方向の長さを第2長さとして、前記第1長さが前記第2長さよりも大きいこと、前記入力側端部Cが前記入力側端部Aよりも前記出力側の位置に設けられていること、前記出力側端部Dが前記出力側端部Bよりも前記入力側の位置に設けられていること、ならびに前記出力側端部Dが前記転がり軸受に接触していることを要旨としている。
上記発明においては、第1長さが第2長さよりも大きいため、予圧付与部材が圧入部分に圧入される過程において、予圧付与部材の入力側端部Cおよび出力側端部Dがともに圧入部分の入力側端部Aと出力側端部Bとの間に位置する状態(第1圧入状態)が生じる。この状態においては、圧入部分に対する予圧付与部材の位置が変化しても圧入荷重の大きさが一定となる。そして、予圧付与部材が上記の状態からさらに圧入されると出力側端部Dが転がり軸受の端面に接触した状態(第2圧入状態)となる。
第2圧入状態においては、出力側端部Dが転がり軸受の端面に接触しているため、圧入荷重の増大にともない転がり軸受の予圧量も増大する。このときの圧入荷重の大きさは、主に、予圧付与部材を圧入部分に対して移動させるための荷重X1、および予圧付与部材により転がり軸受を押すための荷重X2により決定される。一方、予圧付与部材と圧入部分との接触状態は第1圧入状態および第2圧入状態において実質的に同じものであるため、荷重X1は、第1圧入状態のときの圧入荷重と同じ大きさとなる。このため、第1圧入状態のときの圧入荷重を基準として、転がり軸受の予圧量を管理することが可能となる。すなわち、予圧を付与する作業の後に転がり軸受の予圧量を測定しなくとも、転がり軸受の予圧量を必要な大きさに調整することが可能となる。したがって、転がり軸受の予圧の調整にかかる時間を短くすることができる。
(2)請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の減速機において、前記シャフトと一体的に回転する入力ギヤ、およびこの入力ギヤに噛み合わされる出力ギヤが設けられていること、前記入力ギヤと前記出力ギヤとの噛み合い部分を噛合部分として、前記シャフトのうちの前記噛合部分よりも前記入力側に第1転がり軸受が設けられていること、ならびに、前記シャフトのうちの前記噛合部分よりも前記出力側に第2転がり軸受が設けられていることを要旨としている。
上記発明によれば、入力ギヤと出力ギヤとの噛合部分に対してシャフトの両端部がそれぞれ第1転がり軸受および第2転がり軸受により支持されるため、シャフトの一方の端部のみが転がり軸受により支持される構造と比較して、シャフトの支持態様が安定する。
(3)請求項3に記載の発明は、操舵角を変更するステアリングシャフトと、このステアリングシャフトにトルクを付与する減速機とを備え、前記ステアリングシャフトが前記減速機の出力軸として設けられる電動パワーステアリング装置において、前記減速機として請求項1または2に記載の減速機が設けられていることを要旨としている。
(4)請求項4に記載の発明は、請求項1または2に記載の減速機の製造方法において、前記予圧付与部材を前記圧入部分に圧入するときの荷重を圧入荷重とし、前記圧入部分に対する前記予圧付与部材の位置を圧入位置とし、前記出力側端部Dが前記転がり軸受と非接触の状態となり、かつ前記圧入位置の変化に対して前記圧入荷重が一定の値となる前記圧入位置の範囲を第1圧入範囲とし、前記出力側端部Cが前記転がり軸受と接触した状態となる前記圧入位置の範囲を第2圧入範囲として、前記圧入位置が前記第1圧入範囲のとき、前記圧入荷重を基準圧入荷重として検出し、前記圧入位置が前記第2圧入範囲のとき、かつ前記圧入荷重が前記基準圧入荷重よりも大きい判定荷重以上のとき、前記予圧付与部材の圧入を終了することを要旨としている。
圧入部分および予圧付与部材の各部分の寸法は、加工誤差により部品毎に異なる。このため、転がり軸受の予圧量を目標の大きさにするために必要となる圧入荷重の大きさも部品毎に異なる。一方、予圧付与部材を圧入して転がり軸受に予圧を付与する製造方法として、圧入荷重と転がり軸受の予圧量との間に相関があることに基づいて、圧入荷重が「0」から増加して所定値に達したときに転がり軸受の予圧量が目標値に達していると推定して圧入を終了する方法が考えられる。しかし、この製造方法においては、上述した部品毎の圧入荷重のばらつきの影響を受けるため、転がり軸受の予圧量を適切に調整することが難しい。
これに対して上記発明においては、第1圧入状態において検出される圧入荷重(基準圧入荷重)を基準として予圧量を管理するため、転がり軸受に予圧を付すために必要な圧入荷重が加工誤差等に起因して部品毎に異なる場合にも、転がり軸受の予圧量を適切に調整することができる。
本発明によれば、転がり軸受の予圧の調整にかかる時間を短縮することのできる減速機、これを備える電動パワーステアリング装置、ならびに減速機の製造方法を提供することができる。
本発明の電動パワーステアリング装置の一実施形態について、同装置の全体構成を示す模式図。 同実施形態の減速機の断面構造を示す断面図。 同実施形態の減速機について、図2のA−A線の第1玉軸受周囲の断面構造を示す断面図。 同実施形態の減速機について、図2のA−A線の断面構造を示す断面図。 同実施形態の減速機について、圧入治具の圧入距離と圧入荷重との関係を示すグラフ。 本発明のその他の実施形態の減速機の断面構造を示す断面図。 従来の減速機の断面構造を示す断面図。
図1〜図5を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
図1に示すように、電動パワーステアリング装置1には、ステアリング2の回転を転舵輪3に伝達する操舵角伝達機構10が設けられている。操舵角伝達機構10には、ステアリング2の操作を補助するための力(以下、「アシスト力」)を付与するアクチュエータ20が連結されている。
操舵角伝達機構10には、ステアリング2とともに回転するステアリングシャフト11が設けられている。ステアリングシャフト11は、ラックアンドピニオン機構12を介して転舵シャフト13に接続されている。転舵シャフト13は、タイロッド14およびナックル(不図示)を介して転舵輪3に接続されている。
アクチュエータ20には、その駆動源となる電動モータ21と、この電動モータ21の回転を減速してステアリングシャフト11に伝達する減速機22とが設けられている。減速機22は、ステアリングシャフト11に連結されている。
電動パワーステアリング装置1の動作について説明する。
運転者がステアリング2を回転させたとき、ステアリング2の回転に伴いステアリングシャフト11が回転する。このとき、電動モータ21が駆動するとともに減速機22を介してステアリングシャフト11にアシスト力が付与される。ステアリングシャフト11の回転は、ラックアンドピニオン機構12により転舵シャフト13の往復直線運動に変換される。そして、転舵シャフト13の往復直線運動により転舵輪3の舵角が変更される。
図2を参照して、アクチュエータ20の構成について説明する。
アクチュエータ20のハウジング23には、電動モータ21が取り付けられている。また、ハウジング23には減速機22が収容されている。減速機22には、ウォーム軸31と、このウォーム軸31と噛み合うウォームホイール32とが設けられている。ウォーム軸31は、電動モータ21の出力軸21Aに円筒形状の軸継手21Bを介して連結されている。ウォームホイール32は、ステアリングシャフト11と一体に回転する。
以下では、ウォーム軸31の軸線方向に沿う方向を「軸方向」とし、ウォーム軸31の径方向に沿う方向を「径方向」とする。軸方向において、ウォーム軸31を中心として電動モータ21が配置される側に向かう方向を「基端方向」とし、その反対方向を「先端方向」とする。径方向において、ウォーム軸31の回転中心に向かう方向を「内方」とし、ウォーム軸31の回転中心から離れる方向を「外方」とする。
ウォーム軸31の基端方向の端部には、第1玉軸受33が取り付けられている。ウォーム軸31の先端方向の端部には、第2玉軸受34が取り付けられている。これら玉軸受33,34は、ウォーム軸31をハウジング23に対して回転可能に支持している。
各玉軸受33,34は、ウォーム軸31の軸方向の各端部に圧入される内輪33A,34Aと、ハウジング23に挿入される外輪33B,34Bと、内輪33A,34Aおよび外輪33B,34Bの間で自転および公転する転動体33C,34Cとを備えている。
以下では、第1玉軸受33の外輪33Bの基端方向の端面を「第1玉軸受33の基端面33D」とする。また、第1玉軸受33の内輪33Aの先端方向の端面を「第1玉軸受33の先端面」とする。また、第2玉軸受34の外輪34Bの先端方向の端面を「第2玉軸受34の先端面34D」とする。また、第2玉軸受34の内輪34Aの基端方向の端面を「第2玉軸受の基端面」とする。
ハウジング23において第1玉軸受33よりも基端方向の部位には、各玉軸受33,34に予圧を付与する予圧付与部材35が取り付けられている。予圧付与部材35は、第1玉軸受33の基端面33Dに接触している。これにより、各玉軸受33,34にそれぞれ予圧が付与されている。
予圧付与部材35には、円筒部61と、第1玉軸受33の基端面33Dに接触する接触部62と、円筒部61と接触部62とを連結する屈曲部63とが設けられている。接触部62は、屈曲部63の径方向の内方の端部から径方向の内方に向かい延びている。以下では、円筒部61の基端方向の端面を「円筒部61の基端面61A」とし、接触部62の先端方向の端面を「接触部62の先端面62A」とする。
ウォーム軸31には、ウォームホイール32との噛み合い部分としてのギヤ部41が設けられている。以下では、ウォーム軸31の基端方向の端部を「ウォーム軸31の基端部」とし、ウォーム軸31の先端方向の端部を「ウォーム軸31の先端部」とする。また、ギヤ部41の基端方向の端面を「ギヤ部41の基端面」とし、ギヤ部41の先端方向の端面を「ギヤ部41の先端面」とする。
ウォーム軸31の基端部には、ギヤ部41よりも外径が小さい第1取付部42が設けられている。一方、ウォーム軸31の先端部には、ギヤ部41よりも外径が小さい第2取付部43が設けられている。第1取付部42には、第1玉軸受33の内輪33Aが圧入される第1固定部44と、軸継手21Bが固定される第2固定部45とが設けられている。第2取付部43には、第2玉軸受34の内輪34Aが圧入されている。ギヤ部41の基端面には、第1玉軸受33の先端面が接触している。ギヤ部41の先端面には、第2玉軸受34の基端面が接触している。
ギヤ部41には、有効歯たけを有する歯車が形成された歯車形成部41Aが設けられている。この歯車形成部41Aの軸方向の両端部には、歯車形成部41Aに連続して形成されるとともに、歯車を成形するためのホブカッター(不図示)が切り上げられる切り上げ部41Bが形成されている。この切り上げ部41Bには、有効歯たけよりも小さい歯車が形成されている。
ギヤ部41には、噛み合い有効長T2、先端長さT3および基端長さT4がそれぞれ設定されている。噛み合い有効長T2は、ギヤ部41とウォームホイール32とが噛み合うことが許容される軸方向の長さである。先端長さT3は、噛み合い有効長T2に対応するギヤ部41の部分の先端方向の端部から切り上げ部41Bのうちの先端方向の切り上げ部41Bの基端方向の端部までの長さである。基端長さT4は、噛み合い有効長T2に対応するギヤ部41の部分の基端方向の端部から切り上げ部41Bのうちの基端方向の切り上げ部41Bの先端方向の端部までの長さである。なお、噛み合い有効長T2と先端長さT3と基端長さT4との合計の長さが歯車形成部41Aの軸方向の長さT1となる。
軸継手21Bの内部では、ウォーム軸31の基端部の端面(以下、「基端面45A」)と、電動モータ21の出力軸21Aの先端方向の端面(以下、「先端面21C」)とが軸方向において近接している。第2固定部45の基端面45Aと出力軸21Aの先端面21Cとの軸方向の距離である移動許容距離D1は、下記計算式を満たすように設定されている。

D1≦(T1−T2)/(T3/(T3+T4))

ここで、上記計算式の右辺は、歯車形成部41Aから切り上げ部41Bのうちの先端方向の切り上げ部41Bまでの軸方向の距離である。
ハウジング23には、ウォーム軸31および各玉軸受33,34が収容されるウォーム軸収容部51が設けられている。このウォーム軸収容部51には、ウォームホイール32が収容されるウォームホイール収容部52がウォーム軸収容部51と径方向に連続するように設けられている。ウォーム軸収容部51の基端方向の端部には開口部が設けられている。この開口部には電動モータ21が取り付けられている。
ウォーム軸収容部51の内周面は、第1内周面53、第2内周面54および第3内周面55に区分される。第1内周面53には、予圧付与部材35の円筒部61の外周面64が接触している。第2内周面54には、第1玉軸受33の外輪33Bの外周面が接触している。第3内周面55には、第2玉軸受34の外輪34Bの外周面が接触している。なお、第1内周面53を構成するハウジング23の部分は、「圧入部分」を構成している。
ウォーム軸収容部51の第1内周面53が形成されている部位の内径は、ウォーム軸収容部51の第2内周面54が形成されている部位の内径よりも大きい。ウォーム軸収容部51の第2内周面54が形成されている部位の内径は、ウォーム軸収容部51の第3内周面55が形成されている部位の内径よりも大きい。また、第1内周面53と第2内周面54とは、連結面56により互いに接続されている。この連結面56は径方向に沿うように延びている。
予圧付与部材35とハウジング23の第1内周面53との関係について説明する。
ここで、ウォーム軸収容部51の第1内周面53の基端方向の端部を「第1内周面53の基端部53A」とし、第1内周面53の先端方向の端部を「第1内周面53の先端部53B」とする。また、予圧付与部材35の円筒部61と屈曲部63との接続部分を「円筒部61の先端部61B」とする。また、第1内周面53の基端部53Aから先端部53Bまでの軸方向の長さを第1長さL1とし、円筒部61の基端面61Aから先端部61Bまでの軸方向の長さを第2長さL2とする。
減速機22においては、第1長さL1が第2長さL2よりも長い(L1>L2)。
予圧付与部材35により各玉軸受33,34に予圧が付与された状態において、すなわち基端方向から先端方向に向けて接触部62の先端面62Aが第1玉軸受33の基端面33Dに押された状態において、円筒部61の基端面61Aが第1内周面53の基端部53Aよりも先端方向に位置している。また、円筒部61の先端部61Bが第1内周面53の先端部53Bよりも基端方向に位置している。
図3を参照して、予圧付与部材35が第1内周面53に圧入されるときの予圧付与部材35とハウジング23および第1玉軸受33との位置関係について説明する。
ハウジング23に対する予圧付与部材35の接触部62の先端面62Aの位置を「圧入位置P」とする。ハウジング23に予圧付与部材35が圧入されるときには、圧入位置Pが第1位置P1〜第4位置P4までにわたり変化する。また、第1位置P1から第4位置P4までにわたり予圧付与部材35が移動した距離を「圧入距離」とする。また、圧入機(不図示)が予圧付与部材35を押す力を「圧入荷重」とする。
第1位置P1は、接触部62の先端面62Aとウォーム軸収容部51の第1内周面53の基端部53Aとが軸方向において同じ位置となる圧入位置Pを示す。
第2位置P2は、円筒部61の基端面61A(図2参照)と第1内周面53の基端部53Aとが軸方向において同じ位置となる圧入位置Pを示す。
第3位置P3は、接触部62の先端面62Aと予圧が付与されていない状態の第1玉軸受33の基端面33Dとが軸方向において同じ位置となる圧入位置Pを示す。
第4位置P4は、接触部62の先端面62Aと予圧が付与された状態の第1玉軸受33の基端面33Dとが軸方向において同じ位置となる圧入位置Pを示す。
以下では、第1位置P1から第2位置P2までにわたる圧入位置Pの軸方向の範囲を「第1圧入範囲R1」とする。また、第2位置P2から第3位置P3までにわたる圧入位置Pの軸方向の範囲を「第2圧入範囲R2」とする。また、第3位置P3から第4位置P4までにわたる圧入位置Pの軸方向の範囲を「第3圧入範囲R3」とする。
図4を参照して、予圧付与部材35のハウジング23への取付手順について説明する。
図4(a)に示されるように、各玉軸受33,34が取り付けられたウォーム軸31をハウジング23に収容した状態において、圧入機の圧入治具70によりハウジング23に予圧付与部材35を第1位置P1(図3参照)から先端方向に向けて圧入する。
第1圧入範囲R1(図3参照)では、予圧付与部材35が第1内周面53に対して基端方向から先端方向に向けて移動するにつれて、円筒部61の外周面64とハウジング23の第1内周面53との接触面積が増大する。
図4(b)に示されるように、第2位置P2(図3参照)から圧入機は予圧付与部材35を先端方向にさらに押す。このため、予圧付与部材35は、第1圧入範囲R1から第2圧入範囲R2(図3参照)に移行する。
第2圧入範囲R2では、円筒部61の外周面64の全体が第1内周面53に圧入されるため、予圧付与部材35が第1内周面53に対して基端方向から先端方向に向けて移動しても、円筒部61の外周面64と第1内周面53との接触面積は一定となる。
図4(c)に示されるように、第3位置P3(図3参照)から圧入機は予圧付与部材35を先端方向にさらに押す。このため、予圧付与部材35は第2圧入範囲R2から第3圧入範囲R3(図3参照)に移行するとともに各玉軸受33,34に予圧を付与する。このとき、第1玉軸受33の基端面33Dは、ハウジング23の連結面56よりも基端方向に位置する。すなわち、接触部62と連結面56との間には間隙が形成されている。
第3圧入範囲R3では、第2圧入範囲R2と同様に、円筒部61の外周面64の全体が第1内周面53に圧入されるため、予圧付与部材35が第1内周面53に対して基端方向から先端方向に向けて移動しても、円筒部61の外周面64と第1内周面53との接触面積は一定となる。
図5を参照して、第1圧入範囲R1〜第3圧入範囲R3に対する圧入荷重の変化について説明する。図5のグラフでは、縦軸は圧入荷重を示し、横軸は圧入距離を示している。
第1圧入範囲R1の第1位置P1では、予圧付与部材35の円筒部61の外周面64とハウジング23の第1内周面53とが接触していないため、圧入荷重は「0」となる。そして、第1位置P1から第2位置P2に向けて圧入位置Pが変化するにつれて、円筒部61の外周面64と第1内周面53との接触面積が増大するため、圧入荷重が増大する。
第2圧入範囲R2では、第2位置P2から第3位置P3に向けて圧入位置Pが変化しても円筒部61の外周面64と第1内周面53との接触面積が一定であるため、第2位置P2から第3位置P3までにわたり圧入荷重が一定となる。
なお、第1内周面53の軸方向の位置における真円度のばらつきや円筒部61(図4参照)の軸方向の位置における真円度および円筒度のばらつきにより、第2圧入範囲R2では実際には圧入荷重が多少変化する。しかし、第1圧入範囲R1および第3圧入範囲R3の圧入荷重の変化の大きさと比較して、第2圧入範囲R2の圧入荷重の変化が非常に小さいため、第2圧入範囲R2では圧入荷重を一定とみなす。
第3圧入範囲R3では、第3位置P3から第4位置P4に向けて圧入位置Pが変化しても円筒部61の外周面64と第1内周面53との接触面積が一定であるが、接触部62が第1玉軸受33の外輪33Bを押すため、第3位置P3から第4位置P4に向かうにつれて圧入荷重が増大する。第3圧入範囲R3においての圧入距離に対する圧入荷重の傾きによって規定される圧入荷重の増大度合は、第1圧入範囲R1においての上記圧入荷重の増大度合よりも大きい。
次に、圧入機による各玉軸受33,34の予圧量の管理方法について説明する。
第3圧入範囲R3においては、接触部62の先端面62Aが第1玉軸受33の基端面33Dに接触しているため、圧入荷重の増大にともない各玉軸受33,34の予圧量も増大する。このときの圧入荷重の大きさは、主に、予圧付与部材35を第1内周面53に対して移動させるための第1荷重、および予圧付与部材35により第1玉軸受33を押すための第2荷重により決定される。一方、予圧付与部材35と第1内周面53との接触状態は、第2圧入範囲R2および第3圧入範囲R3において実質的に同じものであるため、第1荷重は、第2圧入範囲R2のときの圧入荷重と同じ大きさとなる。このため、第2圧入範囲R2のときの圧入荷重を基準として、各玉軸受33,34の予圧量を管理することが可能となる。
圧入機の制御装置には、各玉軸受33,34の予圧量と圧入荷重との関係を定めたマップが記憶されている。そして、各玉軸受33,34の必要な予圧量に応じて圧入荷重(以下、「軸受圧入荷重」)が算出される。
制御装置は、圧入荷重を常時測定するとともに第2圧入範囲R2の圧入荷重を基準圧入荷重TKとして算出し、この基準圧入荷重TKに軸受圧入荷重を加算した圧入荷重を判定荷重としての「目標圧入荷重MK」として設定する。制御装置は、所定の圧入距離に対する圧入荷重の変動幅が所定範囲内のとき、圧入距離に対して圧入荷重が一定である旨判定する。そして、所定の圧入距離における圧入荷重の平均値を基準圧入荷重TKとして算出する。
そして、制御装置は、第3圧入範囲R3において圧入荷重が目標圧入荷重MKに達したとき、予圧付与部材35の押し付けを停止する。これにより、各玉軸受33,34の予圧の付与が完了する。
次に、基準圧入荷重TKの大きさについて説明する。
基準圧入荷重TKは、ウォーム軸31とウォームホイール32(図2参照)との噛み合いの力の基端方向への分力よりも大きくなるように設定されている。この基準圧入荷重TKの大きさは、円筒部61が第1内周面53の部位に圧入される前の円筒部61の外径と円筒部61が第1内周面53の部位に圧入された後の円筒部61の外径との差および円筒部61と第1内周面53とが接触する面積に基づいて設定される。
本実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)減速機22においては、第1内周面53の第1長さL1が円筒部61の第2長さL2も長いため、図5に示す第2圧入範囲R2が形成される。このため、第2圧入範囲R2のときの圧入荷重である基準圧入荷重TKを基準として、各玉軸受33,34の予圧量を管理することができる。すなわち、予圧を付与する作業の後に各玉軸受33,34の予圧量を測定しなくとも、各玉軸受33,34の予圧量を必要な大きさに調整することが可能となる。したがって、各玉軸受33,34の予圧の調整にかかる時間を短くすることができる。
(2)減速機22においては、ギヤ部41とウォームホイール32との噛み合い部分の軸方向の両側を各玉軸受33,34により支持されている。したがって、ウォーム軸31の基端部または先端部のみを玉軸受により支持される構造と比較して、ウォーム軸31の支持態様が安定する。
(3)第1内周面53の内径の大きさおよび円筒部61の外周面64の外径の大きさは、加工誤差によりハウジング23および予圧付与部材35の製品毎に異なる。このため、各玉軸受33,34に予圧を付与するための圧入機の圧入荷重は、その製品毎に異なる。このため、製品にかかわらず、圧入機の圧入荷重が一定値に達したときに予圧付与部材35の圧入を完了させる方法の場合、製品毎に各玉軸受33,34の予圧量が異なる。すなわち、製品毎に各玉軸受33,34の予圧量にばらつきが生じてしまう。
これに対して本実施形態の減速機22においては、第2圧入範囲R2において検出される圧入荷重(基準圧入荷重TK)を基準として、予圧量を管理するため、各玉軸受33,34に予圧を付与するため、に必要となる圧入荷重が加工誤差等に起因して製品毎に異なる場合にも、各玉軸受33,34の予圧量を適切に調整することができる。
(4)図7に示される予圧の付与方法、すなわち予圧付与部材150をハウジング110にねじ込むことにより転がり軸受130に予圧を付与する従来の方法では、予圧付与部材150をハウジング110にねじ込む工程と、ウォーム軸120の回転トルクを測定する工程とを1つの作業工程として、ウォーム軸120の回転トルクが所定範囲外になるときには、上記作業工程を回転トルクが所定範囲内になるまで繰り返し行う必要がある。このため、転がり軸受130の予圧の調整にかかる時間が長くなる。
これに対して本実施形態の製造方法においては、圧入機の圧入荷重が目標圧入荷重MKに達したことをもって各玉軸受33,34の予圧の付与を終了するため、ウォーム軸31の回転トルクを測定する工程を省略することができる。また、従来の製造方法のように上記作業工程を繰り返し行う必要がない。また、圧入機による各玉軸受33,34の予圧の付与を自動化することができるため、各玉軸受33,34の予圧の付与にかかる時間を短くすることができる。
(5)減速機22においては、予圧付与部材35に屈曲部63が設けられている。このため、ハウジング23の第1内周面53に予圧付与部材35を圧入するとき、屈曲部63が第1内周面53に接触した後、この屈曲部63に案内されるように円筒部61が第1内周面53に接触する。したがって、屈曲部63が省略された予圧付与部材と比較して、第1内周面53に予圧付与部材35を容易に圧入することができる。
(6)減速機22においては、基準圧入荷重TKをウォーム軸31とウォームホイール32との噛み合いの力の基端方向への分力よりも大きくなるように設定している。このため、固定ナット等の予圧付与部材35が基端方向に向かい移動することを抑制するための部材を省略することができる。したがって、図7に示す従来の減速機と比較して、部品点数を削減することができる。
(その他の実施形態)
本発明の実施態様は、上記実施形態の内容に限定されるものではなく、例えば以下の変更が可能である。また、以下の変形例は、上記実施形態についてのみ適用されるものではなく、異なる変形例同士を互いに組み合わせて実施することもできる。
・上記実施形態において、第2玉軸受34を省略することもできる。
・上記実施形態において、第2玉軸受34に代えて、第2取付部43を外囲する円筒形状のすべり軸受を用いることもできる。また、第2玉軸受34に代えて、第2取付部43の先端方向の端面に対向するウォーム軸収容部51の面により回転可能に支持するピボット軸受を用いることもできる。
・上記実施形態において、予圧付与部材35から接触部62および屈曲部63を省略することもできる。このとき、ハウジング23の第1内周面53の内径の大きさと第2内周面54の内径の大きさとが同一となるようにハウジング23を形成する。また、円筒部61の外周面64の外径寸法が第1内周面53および第2内周面54としまりばめの関係となるように円筒部61の外径寸法を設定する。
・上記実施形態では、予圧付与部材35が円筒部61と接触部62と屈曲部63とにより構成されているが、予圧付与部材35の構成はこれに限られない。例えば、図6に示されるような予圧付与部材80の形状とすることもできる。
具体的には、予圧付与部材80には、ハウジング23の第1内周面53に圧入される円筒部81と、基端方向から先端方向に向かうにつれて径方向の外方から内方に向けて傾斜する腕部82と、第1玉軸受33の基端面33Dに接触する接触部83とが設けられている。腕部82の基端方向の端部は、円筒部81の先端方向の端部に接続されている。接触部83の径方向の外方の端部は、腕部82の先端方向の端部に接続されている。
円筒部81と第1内周面53との関係は以下のようになる。以下では、円筒部81の基端方向の端面を「円筒部81の基端面81A」とし、円筒部81の先端方向の端部を「円筒部81の先端部81B」とする。
すなわち、円筒部81の軸方向の長さL3は、第1内周面53の第1長さL1よりも小さい(L3<L1)。円筒部81の基端面81Aは、第1内周面53の基端部53Aよりも先端側に設けられている。円筒部81の先端部81Bは、第1内周面53の先端部53Bよりも基端側に設けられている。
・上記実施形態では、ハウジング23の第1内周面53に予圧付与部材35を圧入したが、予圧付与部材35を圧入するための圧入部分の構成はこれに限られない。例えば、ハウジング23の第1内周面53にハウジング23とは別体の部材を圧入し、この部材の内周面に予圧付与部材35を圧入することもできる。
・上記実施形態では、予圧付与部材35の円筒部61の基端面61Aと先端部61Bとの間の軸方向の長さを第2長さL2としたが、第2長さL2はこれに限られない。円筒部61の基端面61Aと接触部62の先端面62Aとの間の軸方向の長さを第2長さL2とすることもできる。
・上記実施形態では、転がり軸受として、第1玉軸受33および第2玉軸受34を用いたが、ころ軸受等の他の転がり軸受を用いることもできる。
・上記実施形態では、電動パワーステアリング装置1の減速機22に対して本発明を適用したが、電動パワーステアリング装置1の減速機22以外の減速機、例えばパワーウィンドウ駆動用のギヤユニットの減速機に本発明を適用することもできる。また、ウォーム軸31およびウォームホイール32を用いた減速機に限られず、平歯車やはすば歯車等の他の歯車を用いた減速機に本発明を適用することもできる。
1…電動パワーステアリング装置、2…ステアリング、3…転舵輪、10…操舵角伝達機構、11…ステアリングシャフト(減速機の出力軸)、12…ラックアンドピニオン機構、13…転舵シャフト、14…タイロッド、20…アクチュエータ、21…電動モータ(駆動機構)、21A…出力軸、21B…軸継手、21C…先端面、22…減速機、23…ハウジング、31…ウォーム軸(シャフト)、32…ウォームホイール(出力ギヤ)、33…第1玉軸受(第1転がり軸受)、33A…内輪、33B…外輪、33C…転動体、33D…基端面、34…第2玉軸受(第2転がり軸受)、34A…内輪、34B…外輪、34C…転動体、34D…先端面、35…予圧付与部材、41…ギヤ部(入力ギヤ)、42…第1取付部、43…第2取付部、44…第1固定部、45…第2固定部、45A…基端面、51…ウォーム軸収容部、52…ウォームホイール収容部、53…第1内周面、53A…基端部(入力側端部A)、53B…先端部(出力側端部B)、54…第2内周面、55…第3内周面、56…連結面、61…円筒部、61A…基端面(入力側端部C)、61B…先端部(出力側端部D)、62…接触部、62A…先端面、63…屈曲部、64…外周面、70…圧入治具、80…予圧付与部材、81…円筒部、81A…基端面、81B…先端部、82…腕部、83…接触部。

Claims (4)

  1. 駆動機構の出力軸に連結されるシャフトと、このシャフトを回転可能に支持する転がり軸受と、この転がり軸受に予圧を付与する予圧付与部材とを備える減速機において、
    当該減速機のうちの前記予圧付与部材が圧入される部分を圧入部分とし、前記シャフトの軸方向において前記駆動機構が配置される側を入力側とし、前記シャフトの軸方向において同入力側とは反対側を出力側とし、前記圧入部分のうちの前記入力側の端部を入力側端部Aとし、前記圧入部分のうちの前記出力側の端部を出力側端部Bとし、前記予圧付与部材のうちの前記入力側の端部を入力側端部Cとし、前記予圧付与部材のうちの前記出力側の端部を出力側端部Dとし、前記圧入部分において前記入力側端部Aから前記出力側端部Bまでの前記軸方向の長さを第1長さとし、前記予圧付与部材において前記入力側端部Cから前記出力側端部Dまでの前記軸方向の長さを第2長さとして、
    前記第1長さが前記第2長さよりも大きいこと、前記入力側端部Cが前記入力側端部Aよりも前記出力側の位置に設けられていること、前記出力側端部Dが前記出力側端部Bよりも前記入力側の位置に設けられていること、ならびに前記出力側端部Dが前記転がり軸受に接触していること
    を特徴とする減速機。
  2. 請求項1に記載の減速機において、
    前記シャフトと一体的に回転する入力ギヤ、およびこの入力ギヤに噛み合わされる出力ギヤが設けられていること、
    前記入力ギヤと前記出力ギヤとの噛み合い部分を噛合部分として、前記シャフトのうちの前記噛合部分よりも前記入力側に第1転がり軸受が設けられていること、
    ならびに、前記シャフトのうちの前記噛合部分よりも前記出力側に第2転がり軸受が設けられていること
    を特徴とする減速機。
  3. 操舵角を変更するステアリングシャフトと、このステアリングシャフトにトルクを付与する減速機とを備え、前記ステアリングシャフトが前記減速機の出力軸として設けられる電動パワーステアリング装置において、
    前記減速機として請求項1または2に記載の減速機が設けられていること
    を特徴とする電動パワーステアリング装置。
  4. 請求項1または2に記載の減速機の製造方法において、
    前記予圧付与部材を前記圧入部分に圧入するときの荷重を圧入荷重とし、前記圧入部分に対する前記予圧付与部材の位置を圧入位置とし、前記出力側端部Dが前記転がり軸受と非接触の状態となり、かつ前記圧入位置の変化に対して前記圧入荷重が一定の値となる前記圧入位置の範囲を第1圧入範囲とし、前記出力側端部Cが前記転がり軸受と接触した状態となる前記圧入位置の範囲を第2圧入範囲として、
    前記圧入位置が前記第1圧入範囲のとき、前記圧入荷重を基準圧入荷重として検出し、
    前記圧入位置が前記第2圧入範囲のとき、かつ前記圧入荷重が前記基準圧入荷重よりも大きい判定荷重以上のとき、前記予圧付与部材の圧入を終了する
    ことを特徴とする減速機の製造方法。
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