JP5671898B2 - スプレッダーシュー及び摩擦低減方法 - Google Patents
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Description
そこで、シールドジャッキのスプレッダーにスプレッダーシューを取り付けて、セグメントの径方向の分力を低減する方法が提案されている。
例えば、本出願人は、特許文献1において、複数の板材と、当該複数の板材を、それらが重なり合った状態で相対的に移動可能に保持するばねと、を備えたスプレッダーシューを提案している。かかる構成のスプレッダーシューによれば、シールド機を推進させる際に、シールドジャッキを伸張させて、このスプレッダーシューをセグメントの前端面に当接させた際、この当接位置がセグメントの径方向中央位置からずれていても、スプレッダーに固定されている一方の板材と、セグメントに当接する他方の板材とが相対的に滑ることで、セグメントの径方向の分力を抑制できる。
前記スプレッダーに固定されていない他方の端部側の板材を除いた少なくとも1の板材に、隣接する前記板材と対向する面に潤滑液を貯留するための溝と、前記板材を貫通して当該溝に前記潤滑液を送給するための貫通孔と、を形成し
前記互いに重なり合う板材間に前記潤滑液を介在させることを特徴とする。
前記保持装置は、前記スプレッダーに固定されていない前記板材の側部に連結された中間部と、該中間部の両側に該中間部を挟み込むように配置された一対のばねと、前記一方の端部側の板材が固定された支持板に、前記一対のバネを挟むように固定された一対のブラケットとを備えることを特徴とする
前記スプレッダーに固定されていない他方の端部側の板材を除いた少なくとも1の板材に、隣接する前記板材と対向する面に潤滑液を貯留するための溝と、前記板材を貫通して当該溝に前記潤滑液を送給するための貫通孔と、を形成し、
前記互いに重なり合う板材間に前記潤滑液を介在させることを特徴とする。
潤滑液7は、2本のシールドジャッキ2により大きな推力、例えば、500N程度が作用することを考慮して、本実施形態では、NLGIちょう度番号の0番の極圧グリスを用いた。極圧グリスを用いたことにより、摩擦係数が0.05以下となった。
支持板5には、板材4aと同様に、潤滑液7を送給するための貫通孔5d(図3参照)が設けられている。そして、この貫通孔5dのシールドジャッキ側孔口には圧力計8e(後述する)を介して給脂ニップル5aが取り付けられている。
給脂ニップル5aから潤滑液7を供給することにより、貫通孔4d、5dを介して板材4aの当接面に潤滑液7を供給することができる。
ストッパー5bは、直方体の形状を有し、埋込みボルト5cで支持板5に取り付けられている。本実施形態では、ストッパー5bとして、板材4a、4bと同じ材質の強化プラスチック板を用いた。
なお、ストッパー5bの側面と板材4bの四隅部分の側面との間には、所定の大きさの隙間H、Vが設けられており、板材4bの面内方向の移動範囲は、その隙間H、Vの大きさで許容されることとなる。
板材4bの四隅部分の側面には、潤滑液7が塗布されており、板材4bの隅部がストッパー5bに当接した状態で径方向又は周方向に滑動する際の摩擦抵抗は無視できる程度となっている。
図6〜図9に示すように、保持装置6は、保持装置本体6aと、この本体6aを支持板5に固定するための一対のブラケット6bと、を備え、板材4bを板材4aに対して滑動可能に保持する。
一対のブラケット6bは両コイルばね6dを上下から挟むように配置されて、それぞれが支持板5に固定されている。
次に、スプレッダーシュー1をセグメント12に当接させながらシールドジャッキ2を伸張して地山を掘進する。このとき、セグメント12を外方に押しやる径方向の分力がスプレッダーシュー1に作用して板材4bが滑動する。
板材4bが滑動すると、図10に示すように、板材4aと板材4bとの間で、この板材4bの移動領域(図10中の右下がり斜線ハッチング部分)に潤滑液7が広まる。
次に、掘進作業終了後、シールドジャッキ2を収縮させてスプレッダーシュー1をセグメント12から離間させると、コイルばね6dの弾性力によって板材4bはスプレッダーシュー1の径方向中央位置(すなわち、元の位置)に戻る。
そして、再び、シールド機10で地山を掘進する際は、前回の掘進時と同様に、スプレッダーシュー1をセグメント12に当接させながらシールドジャッキ2を伸張することによって、径方向の分力がスプレッダーシュー1に作用して板材4bが滑動する。板材4bが滑動すると、図11に示すように、前回の移動領域分と今回の移動領域(図11中の右下がり斜線ハッチング部分)分とを加えた領域に潤滑液7が広まる。
このように、シールドジャッキ2を伸張させながら地山を掘進して、その後、シールドジャッキ2を収縮する作業を繰り返し行うことにより、板材4aと板材4bとの間に潤滑液7を次第にいきわたらせることができる。なお、溝4c内の圧力が上記所定の値以下になると随時、潤滑液7が補充される。
2 シールドジャッキ
3 スプレッダー
4a 板材
4b 板材
4c 溝
4d 貫通孔
4e 埋込みボルト
4g 溝
4h 板材の中央部分
4i 板材の周囲部分
4j 埋込みボルト
5 支持板
5a 給脂ニップル
5b ストッパー
5c 埋込みボルト
5d 貫通孔
5e ストッパー
6 保持装置
6a 保持装置本体
6b ブラケット
6c 中間部
6d コイルばね
6e ばね調整用ボルト
6f ピン
6g 穴
6h ナット
7 潤滑液
8 潤滑液供給装置
8a タンク
8b 加圧器
8c ポンプ
8d ホース
8e 圧力計
8f 制御部
8g スライドレール
10 シールド機
11 摩擦低減構造
12 セグメント
12a 前端面
L コイルばねの長さ
H 隙間
V 隙間
Claims (5)
- シールドジャッキのスプレッダーの先端面に取り付けられて互いに重なり合う複数の板材と、前記複数の板材を、それらが重なり合った状態で相対的に移動可能に保持する保持装置とを備え、何れか一方の端部側の板材が前記スプレッダーに固定されているスプレッダーシューであって、
前記スプレッダーに固定されていない他方の端部側の板材を除いた少なくとも1の板材に、隣接する前記板材と対向する面に潤滑液を貯留するための溝と、前記板材を貫通して当該溝に前記潤滑液を送給するための貫通孔と、が形成され、
前記互いに重なり合う板材間に前記潤滑液を介在させることを特徴とするスプレッダーシュー。 - 前記潤滑液を貯留するための溝は、複数本の溝が互いに連通するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載のスプレッダーシュー。
- シールドジャッキのスプレッダーの先端面に取り付けられて互いに重なり合う複数の板材と、前記複数の板材を、それらが重なり合った状態で相対的に移動可能に保持する保持装置とを備え、何れか一方の端部側の板材が前記スプレッダーに固定され、前記互いに重なり合う板材間に前記潤滑液を介在させたスプレッダーシューにおいて、
前記保持装置は、前記スプレッダーに固定されていない前記板材の側部に連結された中間部と、該中間部の両側に該中間部を挟み込むように配置された一対のばねと、前記一方の端部側の板材が固定された支持板に、前記一対のバネを挟むように固定された一対のブラケットとを備えることを特徴とするスプレッダーシュー。 - シールドジャッキのスプレッダーの先端面に取り付けられて互いに重なり合う複数の板材と、前記複数の板材を、それらが重なり合った状態で相対的に移動可能に保持する保持装置と、を備えて何れか一方の端部側の板材が前記スプレッダーに固定されたスプレッダーシューの摩擦を低減する摩擦低減方法であって、
前記スプレッダーに固定されていない他方の端部側の板材を除いた少なくとも1の板材に、隣接する前記板材と対向する面に潤滑液を貯留するための溝と、前記板材を貫通して当該溝に前記潤滑液を送給するための貫通孔と、を形成し、
前記互いに重なり合う板材間に前記潤滑液を介在させることを特徴とする摩擦低減方法。 - 前記潤滑液を貯留するための溝を、複数本の溝が互いに連通するように形成することを特徴とする請求項4に記載の摩擦低減方法。
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