JPH0633034Y2 - シールド掘進機の推進装置 - Google Patents
シールド掘進機の推進装置Info
- Publication number
- JPH0633034Y2 JPH0633034Y2 JP11339288U JP11339288U JPH0633034Y2 JP H0633034 Y2 JPH0633034 Y2 JP H0633034Y2 JP 11339288 U JP11339288 U JP 11339288U JP 11339288 U JP11339288 U JP 11339288U JP H0633034 Y2 JPH0633034 Y2 JP H0633034Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shield
- spreader
- support plate
- segment
- propulsion device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は急曲線施工時シールドジャッキに加わる偏荷
重を吸収するようにしたシールド推進機の推進装置に関
する。
重を吸収するようにしたシールド推進機の推進装置に関
する。
従来シールド掘進機には複数本のシールドジャッキが円
周方向に配置されていて，これらシールドジャッキより
後方へ突出されたピストン杆の先端にスプレッダが設け
られており，このスプレッダをすでに組立てられたセグ
メントの前端反面に当接した状態でシールドジャッキを
伸長することにより，上記セグメントで推進反力を受け
ながらシールド本体を推進させるように構成されてい
る。
周方向に配置されていて，これらシールドジャッキより
後方へ突出されたピストン杆の先端にスプレッダが設け
られており，このスプレッダをすでに組立てられたセグ
メントの前端反面に当接した状態でシールドジャッキを
伸長することにより，上記セグメントで推進反力を受け
ながらシールド本体を推進させるように構成されてい
る。
上記のようなシールド掘進機で急曲線に沿って推進する
場合，第６図に示すように掘進開始時とシールド本体ａ
を１ピッチ推進させた推進終了時とでは，スプレッダｂ
とセグメントｃの間に相対的な位置ずれE1が発生し，こ
の位置ずれE1によりシールドジャッキピストン杆ｄに偏
荷重が作用してピストン杆ｄが変形されたり、セグメン
トｃが破損されるなどの不具合が発生した。
場合，第６図に示すように掘進開始時とシールド本体ａ
を１ピッチ推進させた推進終了時とでは，スプレッダｂ
とセグメントｃの間に相対的な位置ずれE1が発生し，こ
の位置ずれE1によりシールドジャッキピストン杆ｄに偏
荷重が作用してピストン杆ｄが変形されたり、セグメン
トｃが破損されるなどの不具合が発生した。
このため従来では第７図に示すように，Ａの位置より推
進を開始して，スプレッダｂがA1の位置へ達したら，一
旦スプレッダｂをセグメントｃより少し離す所謂縁切り
操作を行ってスプレッダｂとセグメントｃの当接位置を
修正し，その後A2,A3と同様な縁切り操作を繰返してA4
の位置（１ピッチ分）まで推進させており，これによっ
てＡからA4まで一気に推進させたときに生じるスプレッ
ダｂとセグメントｃの相対的なずれをE1からE2まで低減
して，ピストン杆ｄが偏荷重により変形されたり，セグ
メントｃが破損されるのを防止していた。
進を開始して，スプレッダｂがA1の位置へ達したら，一
旦スプレッダｂをセグメントｃより少し離す所謂縁切り
操作を行ってスプレッダｂとセグメントｃの当接位置を
修正し，その後A2,A3と同様な縁切り操作を繰返してA4
の位置（１ピッチ分）まで推進させており，これによっ
てＡからA4まで一気に推進させたときに生じるスプレッ
ダｂとセグメントｃの相対的なずれをE1からE2まで低減
して，ピストン杆ｄが偏荷重により変形されたり，セグ
メントｃが破損されるのを防止していた。
しかし上記のような煩雑な縁切り操作はシールド本体の
推進に多くの時間を要して作業能率が悪いと共に，施工
管理が複雑となる不具合があった。
推進に多くの時間を要して作業能率が悪いと共に，施工
管理が複雑となる不具合があった。
この考案は上記不具合を解消する目的でなされたもの
で，シールドジャッキに加わる偏荷重を吸収しながらシ
ールド本体の推進を可能にしたシールド掘進機の推進装
置を提供しようとするものである。
で，シールドジャッキに加わる偏荷重を吸収しながらシ
ールド本体の推進を可能にしたシールド掘進機の推進装
置を提供しようとするものである。
この考案は上記目的を達成するために，前部シールドと
後部シールドとに複数分割ささたシールド本体内に，該
シールド本体を推進させる複数のシールドジャッキを設
けると共に，上記シールドジャッキより突設させたピス
トン杆の先端に，すでに組立てられたセグメント前端面
に当接して推進時の反力を受けるスプレッダを設けたシ
ールド掘進機において、上記スプレッダのセグメント当
接面に，スプレッダの支持板に対してスライド自在なラ
イナプレートを設けて，急曲線施工時スプレッダとセグ
メントの間に生じる相対的なずれを上記ライナプレート
のスライドにより吸収することにより，偏荷重によりピ
ストン杆が変形したり，セグメントが破損するのを防止
したシールド掘進機の推進装置を提供するものである。
後部シールドとに複数分割ささたシールド本体内に，該
シールド本体を推進させる複数のシールドジャッキを設
けると共に，上記シールドジャッキより突設させたピス
トン杆の先端に，すでに組立てられたセグメント前端面
に当接して推進時の反力を受けるスプレッダを設けたシ
ールド掘進機において、上記スプレッダのセグメント当
接面に，スプレッダの支持板に対してスライド自在なラ
イナプレートを設けて，急曲線施工時スプレッダとセグ
メントの間に生じる相対的なずれを上記ライナプレート
のスライドにより吸収することにより，偏荷重によりピ
ストン杆が変形したり，セグメントが破損するのを防止
したシールド掘進機の推進装置を提供するものである。
この考案の一実施例を第１図ないし第５図に示す図面を
参照して詳述すると，図において１は前部シールド1aと
後部シールド1bに分割されたシールド本体で，これらシ
ールド1a,1bの間に設けられたアーティキュレートジャ
ッキ２によ屈曲自在となっている。
参照して詳述すると，図において１は前部シールド1aと
後部シールド1bに分割されたシールド本体で，これらシ
ールド1a,1bの間に設けられたアーティキュレートジャ
ッキ２によ屈曲自在となっている。
また３は上記シールド本体１を推進させるシールドジャ
ッキで，円周方向に複数本配置されており，これらシー
ルドジャッキ３より後方へ向けて突設されたピストン杆
3aの先端に，推進時すでに組立てられたセグメント４の
前端面に当接されるスプレッダ５が取付けられている。
ッキで，円周方向に複数本配置されており，これらシー
ルドジャッキ３より後方へ向けて突設されたピストン杆
3aの先端に，推進時すでに組立てられたセグメント４の
前端面に当接されるスプレッダ５が取付けられている。
上記スプレッダ５は第２図及び第３図に示すように，後
部シールド1bの内面と摺接する面が円弧状に形成された
支持板5aのシールドジャッキ３側面に，支持板5aをピス
トン杆3aの先端が嵌合する筒状部5bと，複数の補強板5c
が突設された形状で，押圧面側にナイロンなどの樹脂に
りなるライナプレート６がグリースの潤滑剤７を介して
密着されている。
部シールド1bの内面と摺接する面が円弧状に形成された
支持板5aのシールドジャッキ３側面に，支持板5aをピス
トン杆3aの先端が嵌合する筒状部5bと，複数の補強板5c
が突設された形状で，押圧面側にナイロンなどの樹脂に
りなるライナプレート６がグリースの潤滑剤７を介して
密着されている。
上記ライナプレート６は上記スプレッダ５の支持板5aよ
りやや小さく形成されていて，２個所に穿設されたピン
孔6aにピン８が嵌挿されている。
りやや小さく形成されていて，２個所に穿設されたピン
孔6aにピン８が嵌挿されている。
これらピン８の先端側は支持板5aに穿設された上記ピン
孔6aより大径の透孔5dに挿入されていて，先端部に透孔
5dより大径の座金９を介してナット10が螺合されてい
る。
孔6aより大径の透孔5dに挿入されていて，先端部に透孔
5dより大径の座金９を介してナット10が螺合されてい
る。
一方上記支持板5aの上辺の２個所と両端部に，ゴムなど
の弾性体により形成されたクッション体11が押え板12を
介して固着具13により固着されている。
の弾性体により形成されたクッション体11が押え板12を
介して固着具13により固着されている。
これらクッション体11はライナプレート６側へ突出され
ていて，ライナプレート６の上辺と両端部にそれぞれ当
接され，ライナプレート６を支持板5aと合致する位置に
付勢している。なお上記クッション体11は，シールド本
体の直進時支持板5aとライナプレート６の間にすべりが
生じると，カッタヘッド14による掘削反力によりシール
ド本体１がローリングするので，これを防止するため金
属製のストッパ（図示せず）と交換できるようになって
いる。
ていて，ライナプレート６の上辺と両端部にそれぞれ当
接され，ライナプレート６を支持板5aと合致する位置に
付勢している。なお上記クッション体11は，シールド本
体の直進時支持板5aとライナプレート６の間にすべりが
生じると，カッタヘッド14による掘削反力によりシール
ド本体１がローリングするので，これを防止するため金
属製のストッパ（図示せず）と交換できるようになって
いる。
また図中15は支持板5aとライナプレート６の間に潤滑剤
を注入するための潤滑剤注入口を示す。
を注入するための潤滑剤注入口を示す。
次に作用を説明すると，シールドジャッキ３によりシー
ルド本体１を地中へ推進させて，シールド本体１の前部
に設けられたカッタヘッド14により切羽を掘削しながら
掘進し，掘削された土砂は土砂取入れ口14aよりシール
ド本体１内へ取込まれた後，スクリュウコンベヤ16及び
図示しないコンベアなどの土砂搬送装置でシールド本体
１の後方へと搬出される。
ルド本体１を地中へ推進させて，シールド本体１の前部
に設けられたカッタヘッド14により切羽を掘削しながら
掘進し，掘削された土砂は土砂取入れ口14aよりシール
ド本体１内へ取込まれた後，スクリュウコンベヤ16及び
図示しないコンベアなどの土砂搬送装置でシールド本体
１の後方へと搬出される。
一方急曲線に沿った掘進に際しては，スプレッダ５の支
持板5aに取付けられたストッパ（図示せず）をクッショ
ン体11と交換すると共に，潤滑剤注入口よりグリースな
どの潤滑剤７を注入して，支持板5aに対してライナプレ
ート６が上下左右はもとより、あらゆる方向へスライド
できるようにセットする。
持板5aに取付けられたストッパ（図示せず）をクッショ
ン体11と交換すると共に，潤滑剤注入口よりグリースな
どの潤滑剤７を注入して，支持板5aに対してライナプレ
ート６が上下左右はもとより、あらゆる方向へスライド
できるようにセットする。
この状態でスプレッダ５をすでに組立てられるセグメン
ト４の前端面に当接してシールドジャッキ３を伸長し，
シールド本体１を推進させるが，このとき急曲線に沿っ
た施工の場合，ピストン杆3aが伸長するに従いスプレッ
ダ５とセグメント４の間に第５図に示すように相対的な
ずれＥが生じるが，スプレッダ５の支持板5aとライナプ
レート６の間ですべりが生じてこの相対的なずれＥを吸
収するため，ピストン杆3aやセグメント４に偏荷重が加
わるのを防止することができる。
ト４の前端面に当接してシールドジャッキ３を伸長し，
シールド本体１を推進させるが，このとき急曲線に沿っ
た施工の場合，ピストン杆3aが伸長するに従いスプレッ
ダ５とセグメント４の間に第５図に示すように相対的な
ずれＥが生じるが，スプレッダ５の支持板5aとライナプ
レート６の間ですべりが生じてこの相対的なずれＥを吸
収するため，ピストン杆3aやセグメント４に偏荷重が加
わるのを防止することができる。
また曲線半径が小さく，相対的なずれＥが支持板5aとラ
イナプレート６間のすべりだけでは吸収できない場合
は，ライナプレート６がすべり限界（支持板5aに開口さ
れた透孔5dの径で決まる）に達したところで，一旦スプ
レッダ５をセグメント４より少し離して縁切り操作を行
った後再び推進動作を行えばよく，この場合でも従来の
ものに比べて縁切り操作は格段に少なくできる。
イナプレート６間のすべりだけでは吸収できない場合
は，ライナプレート６がすべり限界（支持板5aに開口さ
れた透孔5dの径で決まる）に達したところで，一旦スプ
レッダ５をセグメント４より少し離して縁切り操作を行
った後再び推進動作を行えばよく，この場合でも従来の
ものに比べて縁切り操作は格段に少なくできる。
この考案は以上詳述したようにシールド本体の推進時，
すでに組立てられたセグメントの前端面に当接して推進
反力を受けるスプレッダのセグメント当接側の面に，ス
プレッダの支持板に対してスライド自在にライナプレー
トを設けたことから，急曲線に沿った推進に際して，ス
プレッダとセグメントの間に相対的なずれが生じても，
上記ライナプレートがスライドしてこのずれを吸収する
ため，上記ずれによってピストン杆やセグメントに加わ
る偏荷重を低減することができる。
すでに組立てられたセグメントの前端面に当接して推進
反力を受けるスプレッダのセグメント当接側の面に，ス
プレッダの支持板に対してスライド自在にライナプレー
トを設けたことから，急曲線に沿った推進に際して，ス
プレッダとセグメントの間に相対的なずれが生じても，
上記ライナプレートがスライドしてこのずれを吸収する
ため，上記ずれによってピストン杆やセグメントに加わ
る偏荷重を低減することができる。
これによって偏荷重によりピストン杆が変形して円滑な
伸縮動作が阻害されたり，セグメントが破損されるなど
の不具合を解消することができる。
伸縮動作が阻害されたり，セグメントが破損されるなど
の不具合を解消することができる。
図面はこの考案の一実施例を示し，第１図はシールド掘
進機の断面図，第２図はスプレッダの平面図，第３図は
第２図III方向からの矢視図，第４図は第３図IV−IV線
に沿う断面図，第５図は作用説明図，第６図及び第７図
は従来の説明図である。 １……シールド本体，1a……前部シールド， 1b……後部シールド，３……シールドジャッキ， 3a……ピストン杆，４……セグメント， ５……スプレッダ，5a……支持板， ６……ライナプレート，11……クッション体， 15……潤滑剤注入口。
進機の断面図，第２図はスプレッダの平面図，第３図は
第２図III方向からの矢視図，第４図は第３図IV−IV線
に沿う断面図，第５図は作用説明図，第６図及び第７図
は従来の説明図である。 １……シールド本体，1a……前部シールド， 1b……後部シールド，３……シールドジャッキ， 3a……ピストン杆，４……セグメント， ５……スプレッダ，5a……支持板， ６……ライナプレート，11……クッション体， 15……潤滑剤注入口。
Claims (3)
- 【請求項１】前部シールド1aと後部シールド1bとに複数
分割されたシールド本体１内に，該シールド本体１を推
進させる複数のシールドジャッキ３を設けると共に，上
記シールドジャッキ３より突設されたピストン杆3aの先
端に，すでに組立てられたセグメント４の前端面に当接
して推進時の反力を受けるスプレッダ５を設けたシール
ド掘進機において，上記スプレッダ５のセグメント４当
接面に，スプレッダ５の支持板5aに対してスライド自在
なライナプレート６を設けてなる，シールド掘進機の推
進装置。 - 【請求項２】上記支持板5aの周辺部に，ライナプレート
６を支持板5aの中央方向へ付勢するクッション体11を着
脱自在に設けてなる，請求項１記載の推進装置。 - 【請求項３】上記支持板5aの近傍に，支持板5aとライナ
プレート６の間に潤滑剤を供給する潤滑剤注入口15を設
けてなる，請求項１記載の推進装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11339288U JPH0633034Y2 (ja) | 1988-08-31 | 1988-08-31 | シールド掘進機の推進装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11339288U JPH0633034Y2 (ja) | 1988-08-31 | 1988-08-31 | シールド掘進機の推進装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0237993U JPH0237993U (ja) | 1990-03-13 |
| JPH0633034Y2 true JPH0633034Y2 (ja) | 1994-08-31 |
Family
ID=31353187
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11339288U Expired - Lifetime JPH0633034Y2 (ja) | 1988-08-31 | 1988-08-31 | シールド掘進機の推進装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0633034Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006241785A (ja) * | 2005-03-02 | 2006-09-14 | Ohbayashi Corp | 滑動シールドジャッキスプレッダーシュー |
| JP4765120B2 (ja) * | 2006-09-26 | 2011-09-07 | 清水建設株式会社 | シールド掘削機 |
| JP5671898B2 (ja) * | 2010-09-13 | 2015-02-18 | 株式会社大林組 | スプレッダーシュー及び摩擦低減方法 |
-
1988
- 1988-08-31 JP JP11339288U patent/JPH0633034Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0237993U (ja) | 1990-03-13 |
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