JP5671264B2 - 自動ドアの浮上り防止装置 - Google Patents

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Description

本発明は、主に、鉄道車両に用いられる自動ドアにおいて、ドア開閉時のドアの浮上り、横揺れ等によるレールの摩耗や騒音を可能な限りなくするようにした自動ドアの浮上り防止装置に関するものである。
鉄道車両に用いられる自動ドアには、プラットホームからの乗降用に関するもの(特許文献1)、客室とデッキを仕切るもの(特許文献2)などがある。
これらのうち、図6に示すような客室とデッキを仕切る自動ドア11は、車両10の無目23に、水平なレール16を取り付け、このレール16に、自動ドア11の2箇所の吊枠19に設けた戸車17を転動自在に懸架し、前記吊枠19の一端に歯付きベルト15を連結し、この歯付きベルト15を左右の駆動プーリ13と従動プーリ14にかけ渡し、この駆動プーリ13をモータ12で駆動することで、自動ドア11を戸袋24から引き出したり、引き戻したりして通路を開閉するものである。
この種の車両用の自動ドア11は、ビルなどの建物用に比較して1/2から1/3の重量となるように軽量化されており、また、閉鎖時に、外気の流入防止をより確実にするとともに、走行時の振動等で開放したり、騒音を生じたりしないようにするために戸先を柱21側に常時押圧して密着させておくことが要求される。この場合、自動ドア11を上端部で転動自在に吊り下げているので、戸先の上端が密着しても下端が密着しない虞がある。そのため、閉鎖時には自動ドア11と柱21との下部隙間25bがなくなるように密着してから上部隙間25aがなくなるように自動ドア11を柱21に押し付けることにより上端から下端まで密着するようになっている。
このように、戸先の上部隙間25aを下部隙間25bよりもやや大きくして上端から下端まで密着させるためには、図7(a)に示すように、レール16の下面に臨ませて設けてある浮上り防止ローラ18は、戸先側の浮上り防止ローラ18aにおけるレール16の下面との戸先側隙間20a(例えば0.5mm)より戸尻側の浮上り防止ローラ18bにおけるレール16の下面との戸尻側隙間20b(例えば1.0mm)をやや大きくしてある。この結果、図7(b)に示すように、自動ドア11の戸先側が柱21に密着すると、戸尻側が浮き上がり、戸車17bとレール16の上面との間に戸尻側隙間20bの分だけレール16の上面に隙間が生じた状態で閉じる。
このような従来の方法では、自動ドア11の戸尻側の戸車17bが浮き上がって閉じると、戸尻側が宙に浮いた状態となって車両の走行中にドア自体が振動を起こす。また、自動ドア11の開放時にモータ12を逆回転し始めると、図7(c)に示すように戸尻側の戸車17bがレール16の上面に戸尻側隙間20bの分だけ落下し、その後レール16を転動する。
特開2002-264805号公報 特開2003-262072号公報
従来のこの種の自動ドアには、以下のような問題点を有していた。
(1)鉄道車両等に用いられる自動ドアは、ビルなどの建物用に比較して1/2から1/3の重量となるように軽量化されているため、閉じているときに戸尻側が浮き上がってそれが原因で走行中に自動ドア11が横方向に振動して騒音を発生するだけでなく、自動ドア11の開放直後に戸尻側の戸車17bがレール16の上面に戸尻側隙間20bの分だけ落下し、その後レール16を転動するため、自動ドア11の開閉を繰り返している間にレール16の上面に摩耗凹部22が発生する。
(2)この摩耗凹部22は、次第に大きくなってドア開閉時にガタつきが発生し、レールの摩耗や騒音原因となっていた。
(3)摩耗したレールの交換は、極めて面倒な作業であった。
(4)戸先の上部隙間25aと下部隙間25bを異ならせるために、戸先側戸車17aと戸尻側戸車17bの微妙な高さ調整やレール下面39と浮き上がり防止ローラ18a、18bとの戸先側隙間20aと戸尻側隙間20bの微妙な調整が必要であった。
(5)浮上り防止ローラ18a、18bを取り付けるので、レール16と自動ドア11の上端との間隔を広くとる必要があり、無目内のスペースが大きくなるばかりか、ドアの開閉動作を不安定にしていた。
本発明は、ドア開閉時における自動ドアの浮き上がりの発生を極力なくしてレールの摩耗や騒音のない自動ドアの浮上り防止装置を提供することを目的とするものである。
本発明による自動ドアの浮上り防止装置は、自動ドア11の戸先側と戸尻側におけるそれぞれの吊枠19に戸車17を設け、これらの戸車17を無目内のレール16に懸架するとともに、前記吊枠19を駆動装置に連結して自動ドア11を開閉する自動ドア装置において、前記レール16は、上向きの戸車転動面32と下向きのローラ接触面33を有する縦断面コ字形をなし、このレール16の戸車転動面32に前記戸車17を転動可能に懸架し、前記吊枠19のうちの少なくとも戸尻側に前記ローラ接触面33に接触しつつ転動する上昇止めローラ30を設けたことを特徴とする。
戸先側と戸尻側の吊枠19の間に連結板27を掛け渡し、この連結板27の戸先側近くと戸尻側近くにそれぞれローラ取付板29を取り付け、これらのローラ取付板29にそれぞれ上昇止めローラ30を取り付け、前記連結板27にベルト連結板28を取り付け、このベルト連結板28を駆動装置に連結したことを特徴とする。
上昇止めローラ30は、レール16に抵抗を持って接触して自動ドア11の振動発生を抑制するとともに、摩耗しにくいウレタンゴムからなり、この上昇止めローラ30を、ベアリング35を介して軸34に嵌め込み取り付けたことを特徴とする。
上昇止めローラ30を取り付けたローラ取付板29に支点孔36と調整長孔37を設け、前記支点孔36に通したボルト38を支点として調整長孔37に通したボルト38を上下してレール16のローラ接触面33を上昇止めローラ30に密着させて固定するようにしたことを特徴とする。
自動ドア11の下框40に下向きのガイド溝41を設け、前記自動ドア11の戸尻側に臨ませた床面44に前記ガイド溝41に遊嵌しつつ自動ドア11を開閉移動するガイド横棒42を設けたことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、自動ドアの戸先側と戸尻側におけるそれぞれの吊枠に戸車を設け、これらの戸車を無目内のレールに懸架するとともに、前記吊枠を駆動装置に連結して自動ドアを開閉する自動ドア装置において、前記レールは、上向きの戸車転動面と下向きのローラ接触面を有する縦断面コ字形をなし、このレールの戸車転動面に前記戸車を、転動可能に、かつ、自動ドアを閉じたときの柱との上下の隙間が等しくなるように位置調整して懸架し、戸先側と戸尻側の前記吊枠の間に連結板を掛け渡し、この連結板の戸先側近くと戸尻側近くに、それぞれローラ取付板を上下位置調整自在に取り付け、これらのローラ取付板にそれぞれ前記ローラ接触面に接触しつつ転動する上昇止めローラを設け、前記連結板にベルト連結板を取り付け、このベルト連結板を駆動装置に連結したので以下の効果を有する。
(1)鉄道車両等に用いられる軽量化された自動ドアであっても、戸車がレールの上面に浮き上がったり、横揺れしたりすることがなく、レールの上面の摩耗を防止できる。
(2)摩耗が防止されると、ガタつきがなくなり、騒音の発生を抑制できる。
(3)極めて面倒なレールの交換作業を不要とする。
(4)戸先の上部隙間と下部隙間を異ならせるための戸先側戸車と戸尻側戸車の微妙な高さ調整やレール下面と浮き上がり防止ローラとの戸先側隙間と戸尻側隙間の微妙な調整がなくなり、据え付け作業やメンテナンスが容易になる。
(5)浮上り防止ローラがいらなくなり、無目内のスペースを有効利用できるとともに、ドアの上端とレールの間隔を狭くでき、ドアの開閉動作が安定化される。
請求項2記載の発明によれば、上昇止めローラは、レールに抵抗を持って接触して自動ドアの振動発生を抑制するとともに、摩耗しにくいウレタンゴムからなり、この上昇止めローラを、ベアリングを介して軸に嵌め込み取り付けたので、接触しながら転動してもレールにダメージを与えず、しかも、回転を円滑にすることができる。
請求項3記載の発明によれば、上昇止めローラを取り付けたローラ取付板に支点孔と調整長孔を設け、前記支点孔に通したボルトを支点として調整長孔に通したボルトを上下してレールのローラ接触面を上昇止めローラに密着させて固定するようにしたので、上昇止めローラのレールのローラ接触面に密着させて取り付ける作業が容易に、かつ、正確にできる。
請求項4記載の発明によれば、自動ドアの下框に下向きのガイド溝を設け、前記自動ドアの戸尻側に臨ませた床面に前記ガイド溝に遊嵌しつつ自動ドアを開閉移動するガイド横棒を設けたので、自動ドアの上端側だけでなく、下端側の振動を確実に抑制できる。
本発明による自動ドアの浮上り防止装置の実施例1を示すもので、(a)は、正面図、(b)は、平面図である。 戸車17と上昇止めローラ30の取り付け状態を示すもので、(a)は、図1におけるA−A線断面図、(b)は、図1におけるB−B線断面図である。 上昇止めローラ30のさらに詳細な取り付け状態を示すもので、(a)は、上昇止めローラ30の取り付け状態を示す正面図、(b)は、(a)のC−C線断面図である。 本発明の自動ドアの浮上り防止装置における自動ドア11の下端部の揺れ防止装置を示すもので、(a)は、分解斜視図、(b)は、縦断正面図、(c)は、横断平面図、(d)は、側面図である。 本発明による自動ドアの浮上り防止装置の実施例2を示すもので、(a)は、正面図、(b)は、上昇止めローラ30の取り付け状態を示す拡大正面図である。 客室とデッキを仕切る自動ドア11の正面図である。 戸車17がレール16から浮き上がる状態を示すもので、(a)は、自動ドア11が閉じる直前の説明図、(b)は、自動ドア11が完全に閉じた状態の説明図、(c)は、自動ドア11の開き始めの説明図である。
本発明による自動ドアの浮上り防止装置は、自動ドア11の戸先側と戸尻側におけるそれぞれの吊枠19に戸車17を設け、これらの戸車17を無目内のレール16に懸架するとともに、前記吊枠19を駆動装置に連結して自動ドア11を開閉する自動ドア装置において、前記レール16は、上向きの戸車転動面32と下向きのローラ接触面33を有する縦断面コ字形をなし、このレール16の戸車転動面32に前記戸車17を転動可能に懸架し、前記吊枠19のうちの少なくとも戸尻側に前記ローラ接触面33に接触しつつ転動する上昇止めローラ30を設ける。
上昇止めローラ30は、戸先側と戸尻側の吊枠19の近くにそれぞれ取り付ける。そのためには、戸先側と戸尻側の吊枠19の間に連結板27を掛け渡し、この連結板27の戸先側近くと戸尻側近くにそれぞれローラ取付板29を取り付け、これらのローラ取付板29にそれぞれ上昇止めローラ30を取り付け、前記連結板27にベルト連結板28を取り付け、このベルト連結板28を駆動装置に連結する。
上昇止めローラ30は、戸尻側の吊枠19の近くだけに取り付けてもよい。そのためには、戸尻側の吊枠19にローラ取付板29を取り付け、このローラ取付板29に上昇止めローラ30を取り付け、戸先側の吊枠19にベルト連結板28を取り付け、このベルト連結板28を駆動装置に連結する。
上昇止めローラ30は、レール16に抵抗を持って接触して自動ドア11の振動発生を抑制するとともに、摩耗しにくいウレタンゴムからなり、この上昇止めローラ30を、ベアリング35を介して軸34に嵌め込み取り付ける。
上昇止めローラ30の取り付け位置の調整のために、上昇止めローラ30を取り付けたローラ取付板29に支点孔36と調整長孔37を設け、前記支点孔36に通したボルト38を支点として調整長孔37に通したボルト38を上下してレール16のローラ接触面33を上昇止めローラ30に密着させて固定する。
自動ドア11の下端の振動を防止するため、自動ドア11の下框40に下向きのガイド溝41を設け、前記自動ドア11の戸尻側に臨ませた床面44に前記ガイド溝41に遊嵌しつつ自動ドア11を開閉移動するガイド横棒42を設ける。
本発明の実施例1では、客室とデッキを仕切る自動ドア11を例示している。しかし、車両用に限られるものではなく、ビルなどの建物用であってもよい。
図1ないし図3において、車両10の無目23に、水平なレール16を取り付け、このレール16に、自動ドア11の上端2箇所の吊枠19にそれぞれ設けた戸車17を転動自在に懸架し、前記吊枠19の一端に歯付きベルト15を連結し、この歯付きベルト15を左右の駆動プーリ13と従動プーリ14にかけ渡し、この駆動プーリ13をモータ12で駆動することで、自動ドア11を戸袋24から引き出したり、引き戻したりして通路を開閉するものである。
前記レール16は、アルミニウムの押し出し成型品を腐食防止処理したアルマイトなどからなり、図2(a)(b)に示すように、側面からみてコ字形であり、下部の上向き面が戸車転動面32を構成している。また、上部の下向き面は、後述する上昇止めローラ30の接触するローラ接触面33を構成し、レール下面39は、浮上り防止ローラ18が接触する。
前記戸先側と戸尻側の左右の吊枠19には、図2(b)に示すように、上部に、前記戸車転動面32を転動する戸車17が取り付けられ、下部に、レール16のレール下面39にわずかな隙間(例えば0.5mm)をもって臨ませて浮上り防止ローラ18が取り付けられている。
この浮上り防止ローラ18は、後述する本発明の上昇止めローラ30を取り付けることによって省略することができる。
図1に示すように、前記左右の吊枠19の間に、細長い板状の連結板27が掛け渡して取り付けられている。この連結板27には、戸先側と戸尻側のそれぞれの近くに上昇止めローラ30が取り付けられる。この上昇止めローラ30は、レール16に抵抗を持って接触して自動ドア11の振動発生を抑制し、また、接触しながら転動してもレール16にできるだけダメージを与えず、しかも、摩耗しにくい材料、例えば、ウレタンゴムからなり、さらに回転を円滑にするために図3(a)(b)に示すように、ベアリング35を介して軸34に嵌め込まれている。この軸34は、横長のローラ取付板29の略中間部に固定的に取り付けられる。このローラ取付板29の一端部の支点孔36には、ボルト38により連結板27に取り付けられる。また、前記ローラ取付板29の他端部の調整長孔37には、ボルト38により上昇止めローラ30の上下位置調整自在にボルト38で取り付けられる。
前記連結板27には、上方に伸びたベルト連結板28が取り付けられ、このベルト連結板28の上端部に、駆動プーリ13と従動プーリ14との間にかけ渡した歯付きベルト15が連結される。また、前記駆動プーリ13を駆動するモータ12が前記レール16の上面に固定したモータ取付板31にて取り付けられている。前記レール16の上面の一部には、また、自動ドア11の開閉を制御する制御回路部26が取り付けられている。
前記自動ドア11の下框40には、下向きのガイド溝41が形成されている。また、自動ドア11の下框40の戸尻側には、戸尻ガイド体45が補強板46により取り付けられ、この戸尻ガイド体45の下面まで前記ガイド溝41が連続している。また、戸袋24内から自動ドア11の出入りする開口部分までの床面44に、ガイド横棒42が取り付けられている。このガイド横棒42の先端部分は、尖らせて自動ドア11のガイド溝41と円滑にガイドする先端斜面部43となっている。また、ガイド横棒42は、自動ドア11が閉じたときにも戸尻側のガイド溝41から外れることがなく、また、自動ドア11が開いたときに戸先側から突出することのない長さとする。
以上のような構成による作用を説明する。
まず、上昇止めローラ30の位置調整について説明する。
自動ドア11の戸先側と戸尻側の戸車17を吊枠19に仮固定し、下框40のガイド溝41にガイド横棒42を嵌合しつつ、左右の前記戸車17をレール16の戸車転動面32に載せ、自動ドア11を吊り下げた状態にする。この状態で自動ドア11を閉じ、上部隙間25aと下部隙間25bが等しくなるように戸車17の位置を調整して左右の前記戸車17を固定する。
次に、戸尻側の上昇止めローラ30の左右のボルト38を緩めて調整長孔37に差し込んだボルト38をローラ取付板29内で上下し、上昇止めローラ30をレール16のローラ接触面33に密着させて左右のボルト38でローラ取付板29を連結板27に固定する。戸先側の上昇止めローラ30についても同様にレール16のローラ接触面33に密着させて固定する。
前記レール16のレール下面39からわずかな隙間(例えば0.5mm)をもって臨ませて浮上り防止ローラ18が取り付けられる。この浮上り防止ローラ18は、本発明の上昇止めローラ30を取り付けることによって省略することができる。
次に、自動ドア11の開閉動作を説明すると、自動ドア11が全開してから数秒を経過すると、制御回路部26からの指令によりモータ12が回転して図1における駆動プーリ13が右回転を始め、同時に歯付きベルト15を介して従動プーリ14も右回転して自動ドア11は閉じる方向に移動する。自動ドア11の閉じ動作中は、戸先側と戸尻側の2個の戸車17がレール16の戸車転動面32の上を転動するとともに、戸先側と戸尻側の2個の上昇止めローラ30がレール16のローラ接触面33に接触して移動するので、この上昇止めローラ30は、レール16のローラ接触面33に抵抗を持って接触して自動ドア11の上下動、左右動などによる振動発生を抑制する。また、自動ドア11の下框40は、ガイド溝41にガイド横棒42を遊嵌しながら移動し、自動ドア11の下端部の振動を抑制している。このようにして自動ドア11が完全に閉じる。自動ドア11が完全に閉じても上昇止めローラ30は、レール16のローラ接触面33に抵抗を持って接触しており自動ドア11の上下動、左右動などによる振動発生を抑制する。また、モータ12などの力で自動ドア11の戸先側が柱21に軽く押しつけられており、かつ、自動ドア11の戸尻側の下框40がガイド溝41にガイド横棒42が遊嵌しているので、自動ドア11の振動を防止している。
自動ドア11が閉じた状態で、図示しないドアセンサーが作動して開信号が制御回路部26に入力すると、モータ12が開き方向時とは逆回転して駆動プーリ13が図中左回転し、同時に歯付きベルト15を介して従動プーリ14も左回転して自動ドア11が開き始める。このとき、上昇止めローラ30がレール16のローラ接触面33に抵抗を持って接触しているので、戸先側と戸尻側の2個の戸車17がレール16の戸車転動面32の上に隙間なく密着しており、自動ドア11の開き始めに戸尻側の戸車17が戸車転動面32の上に落下することなく、円滑に開き始める。
自動ドア11の開き動作中は、戸先側と戸尻側の2個の戸車17がレール16の戸車転動面32の上を転動するとともに、戸先側と戸尻側の2個の上昇止めローラ30がレール16のローラ接触面33に接触して移動するので、この上昇止めローラ30は、レール16のローラ接触面33に抵抗を持って接触して自動ドア11の上下動、横揺れなどによる振動発生を抑制する。また、自動ドア11の下框40は、ガイド溝41にガイド横棒42を遊嵌しながら移動し、自動ドア11の下端部の振動を抑制している。
この実施例1では、上昇止めローラ30を自動ドア11の戸先側と戸尻側に2個設けたので、戸車17の下方の浮上り防止ローラ18は省略することができる。
図5は、本発明の実施例2を示すもので、この実施例2では、戸尻側にだけ上昇止めローラ30を設けたものである。さらに詳しくは、横長のローラ取付板29の先端に、軸34を取り付け、この軸34に図3(b)と同様にベアリング35を介して上昇止めローラ30を取り付ける。この上昇止めローラ30を取り付けたローラ取付板29に、支点孔36と調整長孔37を形成し、それぞれボルト38にて戸車17と浮上り防止ローラ18を取り付けた戸尻側の吊枠19に取り付けられる。前記ローラ取付板29は、支点孔36のボルト38を支点として調整長孔37のボルト38を上下してレール16のローラ接触面33に上昇止めローラ30を密着させて固定する。図5(b)には、戸尻側の吊枠19に浮上り防止ローラ18を取り付けた例を示しているが、上昇止めローラ30が取り付けられているので、この浮上り防止ローラ18を省略することができる。
戸先側の吊枠19には、戸車17と浮上り防止ローラ18を取り付けるとともに、ベルト連結板28を取り付け、このベルト連結板28の上端部に歯付きベルト15を連結する。
以上のように、戸尻側だけに上昇止めローラ30を設けた実施例2における自動ドア11の開閉動作を説明すると、自動ドア11の閉じ動作中は、戸先側と戸尻側の2個の戸車17がレール16の戸車転動面32の上を転動するとともに、戸尻側の上昇止めローラ30がレール16のローラ接触面33に接触して移動する。戸先側の戸車17を取り付けた吊枠19には、ベルト連結板28を介して歯付きベルト15に連結されているので、自動ドア11の戸先側の浮き上がりはほとんどない。自動ドア11の戸尻側は、上昇止めローラ30がレール16のローラ接触面33に抵抗を持って接触して自動ドア11の上下動、左右動などによる振動発生を抑制する。また、自動ドア11の下框40は、ガイド溝41にガイド横棒42を遊嵌しながら移動し、自動ドア11の下端部の振動を抑制している。自動ドア11が完全に閉じたとき、モータ12などの力で自動ドア11の戸先側が柱21に軽く押しつけられるが、自動ドア11の戸尻側は、上昇止めローラ30がレール16のローラ接触面33に抵抗を持って接触して自動ドア11の浮き上がりを防止している。
自動ドア11が開き始めたとき、戸尻側の上昇止めローラ30がレール16のローラ接触面33に接触しているので、戸車17が戸車転動面32の上に落下することなく、円滑に開き始める。
自動ドア11の開き動作中は、戸先側の戸車17が駆動輪となって戸先側と戸尻側の2個の戸車17がレール16の戸車転動面32の上を転動するとともに、戸尻側の上昇止めローラ30がレール16のローラ接触面33に接触して移動するので、この上昇止めローラ30は、レール16のローラ接触面33に抵抗を持って接触して自動ドア11の上下動、左右動などによる振動発生を抑制する。また、自動ドア11の下框40は、ガイド溝41にガイド横棒42を遊嵌しながら移動し、自動ドア11の下端部の振動を抑制している。
前記実施例1,2では、片開きドアについて説明した。しかし、両開きドアについても同様に構成できることは明らかである。
10…車両、11…自動ドア、12…モータ、13…駆動プーリ、14…従動プーリ、15…歯付きベルト、16…レール、17…戸車、18…浮上り防止ローラ、19…吊枠、20…隙間、21…柱、22…摩耗凹部、23…無目、24…戸袋、25…隙間、26…制御回路部、27…連結板、28…ベルト連結板、29…ローラ取付板、30…上昇止めローラ、31…モータ取付板、32…戸車転動面、33…ローラ接触面、34…軸、35…ベアリング、36…支点孔、37…調整長孔、38…ボルト、39…レール下面、40…下框、41…ガイド溝、42…ガイド横棒、43…先端斜面部、44…床面、45…戸尻ガイド体、46…補強板。

Claims (4)

  1. 自動ドアの戸先側と戸尻側におけるそれぞれの吊枠に戸車を設け、これらの戸車を無目内のレールに懸架するとともに、前記吊枠を駆動装置に連結して自動ドアを開閉する自動ドア装置において、前記レールは、上向きの戸車転動面と下向きのローラ接触面を有する縦断面コ字形をなし、このレールの戸車転動面に前記戸車を、転動可能に、かつ、自動ドアを閉じたときの柱との上下の隙間が等しくなるように位置調整して懸架し、戸先側と戸尻側の前記吊枠の間に連結板を掛け渡し、この連結板の戸先側近くと戸尻側近くに、それぞれローラ取付板を上下位置調整自在に取り付け、これらのローラ取付板にそれぞれ前記ローラ接触面に接触しつつ転動する上昇止めローラを設け、前記連結板にベルト連結板を取り付け、このベルト連結板を駆動装置に連結したことを特徴とする自動ドアの浮上り防止装置。
  2. 上昇止めローラは、レールに抵抗を持って接触して自動ドアの振動発生を抑制するとともに、摩耗しにくいウレタンゴムからなり、この上昇止めローラを、ベアリングを介して軸に嵌め込み取り付けたことを特徴とする請求項1記載の自動ドアの浮上り防止装置。
  3. 上昇止めローラを取り付けたローラ取付板に支点孔と調整長孔を設け、前記支点孔に通したボルトを支点として調整長孔に通したボルトを上下してレールのローラ接触面を上昇止めローラに密着させて固定するようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の自動ドアの浮上り防止装置。
  4. 自動ドアの下框に下向きのガイド溝を設け、前記自動ドアの戸尻側に臨ませた床面に前記ガイド溝に遊嵌しつつ自動ドアを開閉移動するガイド横棒を設けたことを特徴とする請求項1、2又は3記載の自動ドアの浮上り防止装置。
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