JP5670148B2 - 重荷重用空気入りタイヤ - Google Patents

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この発明は、トラック、バス、建設車両等の重車両に用いて好適な重荷重用空気入りタイヤに関するものであり、とくには、ラジアル構造を可とするカーカスの折り返し部の端部へのセパレーションの発生を抑制して、ビード部の耐久性を向上させる技術を提案するものである。
不整地走行等に伴って衝撃荷重が入力される場合もあるこの種のタイヤにおいて、タイヤの軽量化および、より優れた生産性の実現を可能として、カーカスの折り返し部への剥離等の発生を防止する従来技術としては、出願人の先願に係る特許文献1に開示されたものがある。
この重荷重用空気入りラジアルタイヤは、最高空気圧を充てんして最大負荷能力荷重を負荷したタイヤで、硬質ゴムチェーファが、リムのフランジとの離反位置からタイヤ半径方向内側に向け延びる部分でリムのフランジと接触し、離反位置からタイヤ半径方向外側に向け延びる部分でサイドウォールゴムの内側に位置し、負荷解放の最高空気圧充てん下にて、カーカスの折り返し部はリムのフランジを超える高さを有し、少なくとも、フランジ高さ位置よりタイヤ半径方向外側に延びる折り返し部と硬質ゴムチェーファとの間に、ゴムチェーファに比しより小さい100%モジュラスを有する軟質の応力緩和ゴム層を介在させるとするものである。
この空気入りラジアルタイヤは、タイヤのビード部領域のうち、前記離反位置から半径方向外側領域には駆動・制動に伴うトルクの作用により剪断変形が生じ、この剪断変形はビード部の外側表面から内部に向かい伝搬することになるため、離反位置より半径方向外側では、優れた耐屈曲疲労性を必要とし、それ故、軟質ゴムとすることが必要なサイドウォールゴムの内側に、硬質で、高い100%モジュラスをもつゴムチェーファを配置することにより、まず剪断変形は、それに対し元来高い耐久性をもつ軟質のサイドウォールゴムで多くが吸収される一方、変形に対し高い抵抗力をもつゴムチェーファにより内部への伝搬の多くが阻止されることになり、そして最後に、少なくともリムのフランジの高さに相当する位置、すなわち、前記離反位置より僅か半径方向内側に寄った位置より半径方向外側で、ゴムチェーファとカーカス折り返し部との間に軟質で、100%モジュラスがゴムチェーファより小さい応力緩和ゴム層を配置することで、大きな剛性段差を形成するカーカスの折り返し部終端縁近傍に作用する、剪断変形に基づく剪断歪・剪断応力は大幅に緩和され、その結果、従来のビード部補強コード層のワイヤーチェーファやナイロンチェーファを用いずとも、前記折り返し部終端縁からの亀裂の発生と、その進展になるセパレーションの発生とを抑制することができ、ビード部のすぐれた耐久性を確保することができるとするものである。
特開平10−211806号公報
この発明は、出願人の先願に係る前記重荷重用空気入りラジアルタイヤを改良したものであり、カーカスの折り返し部の端部へのセパレーションの発生をより効果的に防止して、ビード部の耐久性のより一層向上させた重荷重用空気入りタイヤを提供するものである。
この発明の重荷重用空気入りタイヤは、一枚以上のカーカスプライからなる、ラジアル構造を可とするカーカスの、ビードコア間にトロイダルに延びる本体部と、ビードコアの周りでタイヤ幅方向の内側から外側に向けて巻上げた折り返し部との間に、ビードコアに隣接する位置からカーカスの本体部に沿って半径方向外方に延びて、厚みが次第に減少する、軟硬二種類のゴムからなるスティフナゴムを配設するとともに、該スティフナゴムの、カーカスの折り返し部に沿う部分を、スティフナゴムの残部に比して軟質のゴム材料で形成し、カーカスの折り返し部の、タイヤ幅方向の外側にゴムチェーファを配設してなるものであって、カーカスの折り返し部のタイヤ幅方向の外側に隣接させて、カーカスの折り返し部の終端の最外側隅を、半径方向の内外にわたって覆う応力緩和ゴムを設けるとともに、該応力緩和ゴムと、ゴムチェーファとの間に補強ゴムを配設し、ゴムチェーファと、スティフィナゴムの軟質のゴム材料と、応力緩和ゴムと、補強ゴムとのそれぞれの、JIS K6251に準拠した、室温(25℃)下での100%モジュラスの相対関係を、 ゴムチェーファ>応力緩和ゴム>補強ゴム>スティフナゴムの軟質のゴム材料
とし、補強ゴムを、適用リムに組付けて最高空気圧を充填したタイヤ姿勢で、ゴムチェーファの半径方向外方端と、タイヤ外側面のリムフランジからの離反点との間の半径方向の領域内に配設し、適用リムに組付けて最高空気圧を充填したタイヤ姿勢の下での、タイヤ幅方向の断面内で、カーカスの折り返し部終端の最外側隅から、タイヤ外側輪郭線に下した法線上での、応力緩和ゴムからタイヤ外側輪郭線までの距離と等しい距離を、その法線と直交する向きにビードコア側へととるとともに、その等距離位置を通る、前記法線と平行な線分上でのゴムチェーファの厚みを、カーカスの折り返し部からタイヤ外側輪郭線までの厚みに対し、40〜70%の範囲としてなるにある。
ここでたとえば、上記の100%モジュラスは、ゴムチェーファで3.2〜
7.2MPa、応力緩和ゴムで3〜5MPa、補強ゴムで2〜3MPaそして、ステフィナゴムの軟質のゴム材料で1.5〜3.5MPaとすることができる。
ここで好ましくは、補強ゴムの厚みを、適用リムに組付けて最高空気圧を充填したタイヤ姿勢の下での、タイヤ幅方向の断面内で、カーカスの折り返し部終端の最外側隅から、タイヤ外側輪郭線に下した法線上で最大とする。
ここにおいて、適用リムおよび、最高空気圧のそれぞれは、JATMA YEARBOOK(2010年版)が記載する用語の定義に従うものであり、適用リムとは、タイヤの種類、サイズ、プライレーティングなどに関連して、このYEAR BOOKが定めるものであり、最高空気圧とは、同じくYEAR BOOKが記載する、「タイヤの空気圧−負荷能力対応表」に記載された太字の負荷能力値(最大負荷能力)(ただし単輪(S)と複輪(D)とが併記されているときは単輪(S)の値を採用する)に対応する空気圧である。
そしてこれらのいずれの場合にあっても、補強ゴムは、前記法線と直交する内外方向に測って、5mm以上の距離にわたって配設することが好ましい。
ところで、前記法線上での、応力緩和ゴムおよび補強ゴムの両者の厚みは、応力緩和ゴム、補強ゴムおよびゴムチェーファの総厚みに対し、50〜80%の範囲とすることが好ましい。
この重荷重用空気入りタイヤでは、リムに組付けて空気圧を充填したタイヤビード部の、タイヤ幅方向外側への倒れこみ変形は、100%モジュラスのとくに大きいゴムチェーファによって有効に抑制されることになるので、そのビード部の、タイヤ幅方向外側への剪断変形に起因する、カーカスの折り返し部終端への、幅方向剪断応力の作用を緩和して、その折り返し部のセパレーションのおそれを十分に取り除くことができる。
なおここで、タイヤビード部の、タイヤ幅方向外側へのこのような剪断変形に対しては、応力緩和ゴムは、カーカスの折り返し部終端への直接的な剪断変形を緩和するべく機能し、そして補強ゴムは、カーカスの折り返し部終端に至るまでの剪断変形をより有効に抑えるべく機能する。
またこのタイヤでは、タイヤ外側面の、リムフランジからの離反位置より半径方向外側部分の駆動力および制動力等のタイヤ周方向剪断力の入力に対しては、サイドウォールゴム、ゴムチェーファおよび応力緩和ゴムのそれぞれを従来技術で述べたと同様に機能させることができ、とくには、応力緩和ゴムとゴムチェーファとの間に配設した補強ゴムにより、タイヤ表面が変形することで生じる周方向剪断変形を抑制して、カーカスの折り返し部終端に作用する周方向剪断応力を緩和して、その折り返し部のセパレーションを一層効果的に防止することができる。
しかもここでは、ゴムチェーファと、スティフナゴムの軟質のゴム材料と、応力緩和ゴムと補強ゴムとのそれぞれの、室温下での100%モジュラスの相対関係を、
ゴムチェーファ>応力緩和ゴム>補強ゴム>スティフナゴムの軟質ゴム材料
とすることにより、
ゴムチェーファで、ビード部のタイヤの外側への倒れ込み変形を抑制し、応力緩和ゴムで、カーカスの折り返し部終端での剪断変形を緩和し、補強ゴムで、リムフランジの突き上げに起因するゴムの変形を緩和し、そして、スティフナゴムにより、カーカスの変形が、カーカスの折り返し部終端に伝わるのを緩和するという、固有の機能を効果的に発揮させることができる。
このようなタイヤにおいて、補強ゴムの厚みを、最高空気圧の充填下でのタイヤ幅方向断面内で、カーカスの折り返し部終端の最外側隅から、タイヤ外側輪郭線に下した法線上で最大としたときは、カーカスの折り返し部終端での変形をより効果的に緩和することができる。
すなわち、補強ゴムの最大厚み位置が、前記法線のビードコア側もしくはトレッド側に偏った場合は、十分な変形抑制機能を発揮させることが難しくなる。
また、タイヤへの最高空気圧の充填姿勢で、補強ゴムを、ゴムチェーファの半径方向外方端と、タイヤ外側面の、リムフランジからの離反点との間の半径方向の領域内に配設したときは、カーカスの折り返し部終端の位置が、製造誤差等によって若干ずれることがあっても、所要の変形緩和機能を発揮させることができる。
そして、補強ゴムを、前記法線と直交する方向に測って内外5mm以上の距離にわたって配設した場合は、変形緩和機能を一層効果的に発揮させることができる。
ところで、前記法線上での、応力緩和ゴムおよび補強ゴムの両者の厚みを、応力緩和ゴム、補強ゴムおよびゴムチェーファの総厚みに対して50〜80%の範囲とした場合は、軟質のゴムによる変形緩和効果をより高めることができる。
そしてまた、適用リムに組付けて最高空気圧を充填したタイヤ姿勢の下での、タイヤ幅の断面内で、カーカスの折り返し部終端の最外側隅から、タイヤ外側輪郭線に下した法線上での、応力緩和ゴムからタイヤ外側輪郭線までの距離と等しい距離を、その法線と直交する向きにビードコア側へとるとともに、その等距離位置を通る、前記法線と平行な線分上でのゴムチェーファの厚みを、カーカスの折り返し部からタイヤ外側輪郭線までの厚みに対して40〜70%の範囲としたときは、ゴムチェーファに由来する固有の効果を喪失することなく、補強ゴムおよび応力緩和ゴムの効果を顕在化させることができる。
この発明の実施の形態を、適用リムに組付けて、最高空気圧を充填したタイヤ姿勢下での一方のビード部について示す、タイヤ幅方向の部分断面図である。 他の実施形態を示す同様の部分断面図である。
図1に示す実施形態において、図中1は、一枚以上、図では一枚のカーカスプライからなる、ラジアル構造を可とするカーカスを示し、このカーカス1は、対をなすビードコア2(図では一方だけを示す)間にトロイダルに延在する本体部1aと、各ビードコア2の周りでタイヤ幅方向の内側から外側に向けて巻上げた折り返し部1bとを有する。
そして、これらの本体部1aと折り返し部1bとの間に、ビードコア2に隣接する位置からカーカス2の本体部2aに沿って半径方向外方に延びて、厚みが次第に減少するスティフナゴム3を配設する。
ここで、このスティフナゴム3の、カーカス1の折り返し部1bに沿って延びるゴム部分3aを、ビードコア2を内包して、カーカス1の本体部1a側に偏って位置する残部3bに比して軟質のゴム材料にて形成し、また、カーカス1の折り返し部1bのタイヤ幅方向外側に、硬質のゴムからなるゴムチェーファ4を配設して、図に示すところでは、このゴムチェーファ4の半径方向の内方側部分を、リムRのビードシートSおよびビードトゥPを越えて、タイヤ幅方向内側の領域まで延在させ、そして、ゴムチェーファ4の、リムフランジFからの離反点Hより半径方向外方側の端部分を、ゴムチェーファ4より軟質のゴムからなるサイドウォールゴム5の、タイヤ幅方向内側に入れ込み配置する。
なおここで、スティフナゴム3の、ゴム部分3aと残部3bとのそれぞれの、JIS K6251に準拠した、室温下での100%モジュラスは、たとえば、1.5〜3.5MPaおよび10〜16MPaの範囲とすることができる。
またここでは、カーカス1の、ビードコア2の周りの巻回し部の、ビードコア断面図中心Oに対する外側に、スチールコードからなるワイヤチェーファ6を、カーカス2に沿わせて配設して、このワイヤチェーファ6のタイヤ幅方向外側の終端を、隣接して位置する、カーカス2の折り返し部1bの終端より幾分半径方向の内方側に位置させ、そして、タイヤ幅方向内側の終端を、スティフィナゴム3の、カーカス1の本体部1a側に偏って位置する残部3bの半径方向の外方端と対応する位置より、幾分半径方向内方側に位置させる。
さらにここでは、カーカス1の折り返し部1bのタイヤ幅方向の外側に隣接させて、カーカス1の折り返し部終端の最外側隅(カーカスプライが複数枚の場合)を、半径方向の内外にわたって覆う応力緩和ゴム7を設け、この応力緩和ゴム7とゴムチェーファ4との間に補強ゴム8を介装配置して、ゴムチェーファ4と、スティフナゴム3のゴム部分3aと、応力緩和ゴム7と、補強ゴム8とのそれぞれの、上記のJIS規格に準拠した、室温下での100%のモジュラスの相対関係を、
ゴムチェーファ4>応力緩和ゴム7>補強ゴム8>スティフィナゴム3のゴム部分3aとする。
ここでたとえば、応力緩和ゴム7および補強ゴム8のそれぞれの、室温下での100%モジュラスは、3〜5Maおよび2〜3Maの範囲とすることができる。
以上のように構成してなるタイヤにおいて、好ましくは、補強ゴム8の厚みを、図示のようなタイヤ幅方向の断面内で、カーカス1の折り返し部1a終端の最外側隅から、タイヤ外側輪郭線に下した法線N上で最大とし、また好ましくは、補強ゴム8を、図示の断面内で、ゴムチェーファ4の半径方向外端Xと、タイヤ外側面の、リムフランジFからの離反点Hとの間の半径方向の領域内に配設する。
そして、これらのいずれの場合にあっても、補強ゴム8を、前記法線Nと直交する内外方向に、5mm以上の距離(A,B)にわたって配設することが好適であり、図に示すところは、法線Nの内外両方向に、ともに6mmの距離(A,B)にわたって補強ゴム8を配設した場合を示す。
また、前記法線N上での、応力緩和ゴム7および補強ゴム8の両者の厚みCは、応力緩和ゴム7、補強ゴム8およびゴムチェーファ4の総厚みDに対し、50〜80%、なかでも、60〜70%の範囲とすることが好ましく、また、同一の法線N上での、応力緩和ゴム7の厚みに対する、補強ゴム8の厚みは、30〜200%の範囲とすることが好ましい。
なおここで、前記法線N上で、応力緩和ゴム7の内側面からタイヤ外側輪郭線までの距離Dと等しい距離Eを、その法線Nと直交する向きにビードコア2側へとるとともに、その等距離Eの位置を通る、法線Nと平行な線分Y上でのゴムチェーファ4の厚みFを、カーカス1の折り返し部1aからタイヤ外側輪郭線までの厚みGに対し、40〜70%、とりわけ50〜60%の範囲とすることが、カーカスの折り返し部終端の変形を緩和する上で好ましい。
図1と同様の断面図で示す図2の実施形態は、補強ゴム8の配設域を、カーカス1の折り返し部1a終端の最外側隅から、タイヤ外側輪郭線に下した法線Nと直交する方向に測って、ビードコア2側(A側)に15mm、トレッド側(B側)7mmの範囲とした点、および、補強ゴム8の半径方向内端を、ワイヤチューファ6の端よりもビードコア2側に位置させた点で、図1に示す実施形態とは構成を異にするものである。
図2に示すこのビード部構造によれば、カーカスの折り返し部終端と、補強部材のA側端との距離を、図1に示すものより長くしたことで、リムフランジからのゴム流動をより効果的に抑制することができる。
サイズが275/80 R22.5の供試タイヤにおいて、応力緩和ゴムだけを配設した従来タイヤ、ならびに、応力緩和ゴムおよび補強ゴムのそれぞれを配設してなる比較例タイヤ1〜3および実施例タイヤ1,2のそれぞれにつき、それぞれのゴムの、室温下での、100%モジュラスを変化させた場合の
50000km負荷転動後の、カーカスの折り返し部へのセパレーションの発生の有無および、セパレーションの大きさを検査したところ表1に示す結果を得た。
なお表中の指数値は、小さいほどすぐれた結果を示すものとした。
表1によれば、補強ゴムおよび応力緩和ゴムのモジュラスの選択が、他のゴムモジュラスの選択に比してよりすぐれた結果をもたらすことが解かる。
また、実施例1中の実施例タイヤ1中に含まれるサンプルタイヤにつき、図1,2に示す補強ゴムの各種の寸法(A,B,C,D)が、カーカスの折り返し部のセパレーションに及ぼす影響について試験したところ表2に示す結果を得た。
表2によれば、A,B,C,Dの位置が許容範囲を越えると、所期した効果の実現が難しくなることが解かる。
1 カーカス
1a 本体部
1b 折り返し部
2 ビードコア
3 スティフナゴム
3a ゴム部分
3b 残部
4 ゴムチェーファ
5 サイドウォールゴム
6 ワイヤチェーファ
7 応力緩和ゴム
8 補強ゴム
O ビードコア断面中心
P ビードトゥ
N 法線
X ゴムチェーファの半径方向外端
Y 線分
R リム
S ヒードシート
F リムフランジ
H 離反点
A,B 距離
C 厚み
D 総厚み

Claims (4)

  1. 一枚以上のカーカスプライからなるカーカスの、ビードコア間にトロイダルに延びる本体部と、ビードコアの周りでタイヤ幅方向の内側から外側に向けて巻き上げた折り返し部との間に、ビードコアに隣接する位置からカーカスの本体部に沿って半径方向外方に延びて、厚みが次第に減少する、軟硬二種類のゴムからなるスティフィナゴムを配設するとともに、該スティフナゴムの、カーカスの折り返し部に沿うゴム部分を、スティフナゴムの残部に比して軟質のゴム材料で形成し、カーカスの折り返し部の、タイヤ幅方向の外側にゴムチェーファを配設してなる重荷重用空気入りタイヤであって
    カーカスの折り返し部のタイヤ幅方向の外側に隣接させて、カーカスの折り返し部終端の最外側隅を、半径方向の内外にわたって覆う応力緩和ゴムを設けるとともに、該応力緩和ゴムとゴムチェーファとの間に補強ゴムを配設し、
    ゴムチェーファと、スティフナゴムの軟質のゴム材料と、応力緩和ゴムと、補強ゴムとのそれぞれの、室温下での100%モジュラスの相対関係を、
    ゴムチェーファ>応力緩和ゴム>補強ゴム>スティフナゴムの軟質のゴム材料とし
    補強ゴムを、適用リムに組付けて最高空気圧を充填したタイヤ姿勢で、ゴムチェーファの半径方向外方端と、タイヤ外側面のリムフランジからの離反点との間の半径方向の領域内に配設し、
    適用リムに組付けて最高空気圧を充填したタイヤ姿勢の下での、タイヤ幅方向の断面内で、カーカスの折り返し部終端の最外側隅から、タイヤ外側輪郭線に下した法線上での、応力緩和ゴムからタイヤ外側輪郭線までの距離と等しい距離を、その法線と直交する向きにビードコア側へととるとともに、その等距離位置を通る、前記法線と平行な線分上でのゴムチェーファの厚みを、カーカスの折り返し部からタイヤ外側輪郭線までの厚みに対し、40〜70%の範囲としてなる重荷重用空気入りタイヤ。
  2. 補強ゴムの厚みを、タイヤ幅方向の断面内で、カーカスの折り返し部終端の最外側隅から、タイヤ外側輪郭線に下した法線上で最大としてなる請求項1に記載の重荷重用空気入りタイヤ。
  3. 補強ゴムを、前記法線と直交する内外方向に測って5mm以上の距離にわたって配設してなる請求項もしくはに記載の重荷重用空気入りタイヤ。
  4. 前記法線上での、応力緩和ゴムおよび補強ゴムの両者の厚みを、応力緩和ゴム、補強ゴムおよびゴムチェーファの総厚みに対し、50〜80%の範囲としてなる請求項のいずれかに記載の重荷重用空気入りタイヤ。
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