JP5670113B2 - 反転掃気式2サイクルエンジン - Google Patents

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Description

本発明は、反転掃気式をとる一対又は複数対の掃気通路が設けられている2サイクルエンジンに係り、特に、新気(未燃混合気)の吹き抜けを効果的に抑制することのできる反転掃気式2サイクルエンジンに関する。
従来より、刈払機やチェーンソー等の携帯型動力作業機に使用されている一般的な2サイクルガソリンエンジンは、通常、シリンダの頭部には点火プラグが配設され、シリンダの胴部にはピストンにより開閉される吸気口、掃気口、排気口が形成され、吸気、排気のためだけの独立した行程はなく、ピストンの2行程で機関の1サイクルを完了するようになっている。
より詳細には、ピストンの上昇行程により、吸気口からピストン下方のクランク室に混合気を吸入するとともに、該混合気をピストンの下降行程により予圧縮し、掃気口から前記予圧縮された混合気をピストン上方の燃焼作動室に吹き出すことにより、燃焼廃ガスの排気口への排出を行う、言い換えれば、混合気のガス流動を利用して燃焼廃ガスの掃気を行うようになっている。
そのため、燃焼廃ガス(排気ガス)中に未燃混合気が混入しやすく、燃焼に供せられることなくそのまま大気中へ排出される新気(未燃混合気)、いわゆる吹き抜け量が大きく、4サイクルエンジンに比して燃費が悪いだけでなく、排ガス中に有害成分であるHC(燃料の未燃成分)やCO(燃料の不完全燃焼成分)等が多く含まれ、小型とはいえ、環境汚染が懸念されるとともに、これからますます厳しくなるであろう排ガス規制並びに燃費向上要請にどのようにして対応していくかが課題となっている。
このような課題に鑑み、従来より、例えば下記特許文献1、2、3,4等にも見られるように、掃気通路の形状・構造等を改良することにより前記吹き抜けを抑制する技術が種々提案されている。
特開平09-088617号公報 特開2006−348785号公報 特許第83041号明細書(特許昭和4年) 特開2009−299605号公報
前記特許文献1に所載の技術は、外部(掃気通路以外)から燃焼作動室に空気を吹き込んで縦渦を発生させることにより前記吹き抜けを抑制するようにしたものであるが、このものでは、吹き抜け抑制効果が十分ではなく、しかも、別途に空気供給手段が必要となり、構成が複雑となる、コストアップを招く等の問題がある。
前記特許文献2に所載の技術は、掃気通路の断面形状等を工夫して縦渦を発生させ、それによって燃焼作動室内における排ガス及び混合気濃度の分布を改善することにより、前記吹き抜けを抑制するようにしたものであるが、このものでも、前記吹き抜け抑制効果が十分ではない。
前記特許文献3には、ディーゼルエンジンにおいて、燃焼作動室内において旋回流を生成することにより前記吹き抜けを抑制すべく、左側に位置する掃気通路と右側に位置する掃気通路の実効通路面積が異ならしめられて、前記左側に位置する掃気通路から吹き出される掃気流と前記右側に位置する掃気通路から吹き出される掃気流とが排気口の開口中心線から左右方向にずれた部位において衝突する様子が示されているが、このものでも、吹き抜け抑制効果が十分ではなく、しかも、構成が複雑となる、コストアップを招く等の問題がある。
また、前記特許文献4には、掃気通路をクランク軸の回転軸線に直交する縦断面(中央縦断面)を挟んで左右対称的に配置するとともに、吸気口及び排気口をそれぞれ前記中央縦断面に対して平面視で偏心して設けることにより、掃気通路を長くして掃気効果を向上させようとしたものが開示されているが、このものでは、排気口が前記中央縦断面に対して偏心して設けられているので、マフラーの配置が制限され、全体のレイアウトのまとまりを欠きやすい、マフラーの取付配置に起因する熱問題が生じやすい嫌いがある。
本発明は、かかる要望に応えるべくなされたもので、その目的とするところは、比較的簡単な構成でありながら、新気の吹き抜けを効果的に抑制することのできる反転掃気式2サイクルエンジンを提供することにある。
前記目的を達成すべく、本発明に係る反転掃気式2サイクルエンジンは、基本的には、ピストンの上方に形成される燃焼作動室と、燃料と空気の混合気が流入するクランク室とを連通するように反転掃気式をとる左右一対又は複数対の掃気通路が設けられていて、前記左右一対又は複数対の掃気通路のうちの一方側に位置する掃気通路の少なくとも一カ所の横断面形状と水平掃気角が他方側に位置する掃気通路の横断面形状と水平掃気角と異ならしめられて、前記一方側に位置する掃気通路の横断面形状がシリンダ外周側が最も狭くシリンダボア壁面側が最も広い形状で、その実効通路面積が前記他方側に位置する掃気通路の横断面形状より小さくされており、前記一方側に位置する掃気通路から吹き出される前記燃料と空気の混合気からなる掃気流の主流と前記他方側に位置する掃気通路から吹き出される前記燃料と空気の混合気からなる掃気流の主流とが排気口の開口中心線から左右方向にずれた部位において平面視で衝突するようにされていることを特徴としている。
好ましい態様では、前記一方側に位置する掃気通路における吸気口側に位置する案内壁面により形成される水平掃気角と前記他方側に位置する掃気通路における吸気口側に位置する案内壁面により形成される水平掃気角とが異ならしめられる。
他の好ましい態様では、前記一方側に位置する掃気通路と前記他方側に位置する掃気通路の横断面形状又は実効通路面積が異ならしめられる。
本発明に係る反転掃気式2サイクルエンジンでは、左右で対をなす掃気通路水平掃気角が異ならしめられるので、左右の掃気通路から吹き出される掃気流の流速が相違するものとなるとともに、一方側の掃気通路から吹き出された掃気流の主流と他方側の掃気通路から吹き出された掃気流の主流とが、従来例のように排気口の開口中心線付近では衝突しないようにされる。これにより、比較的簡単な構成でありながら、特に掃気初期の掃気(新気)の吹き抜けが抑制されとともに、掃気(新気)が排気口に到達するまでの距離(時間)が長くなり、これによって、吹き抜けが生じる時期を遅らせることができ、その結果、特に掃気中期〜後期における吹き抜けを抑制することができる。
(A)は、本発明に係る反転掃気式2サイクルエンジンの一実施例の主要部を示す水平断面図(図4のX−X矢視相当断面図)、(B)は従来の反転掃気式2サイクルエンジンの一例の主要部を示す水平断面図(図4のX−X矢視相当断面図)。 (A)は、図1(A)に示される本発明実施例の掃気流動の説明に供される平面視解析図、(B)は、図1(B)示される従来例の掃気流動の説明に供される平面視解析図。 (A)は、図1(A)に示される本発明実施例の掃気流動の説明に供される斜視解析図、(B)は、図1(B)示される従来例の掃気流動の説明に供される斜視解析図。 従来の反転掃気式2サイクルエンジンの一例の主要部を示す縦断面図。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1(A)は、本発明に係る反転掃気式2サイクルエンジンの一実施例の主要部を示す水平断面図(図4のX−X矢視相当断面図)、図1(B)は従来の反転掃気式2サイクルエンジンの一例の主要部を示す水平断面図(図4のX−X矢視相当断面図)、図2(A)は、図1(A)に示される本発明実施例の掃気流動の説明に供される平面視解析図、図2(B)は、図1(B)示される従来例の掃気流動の説明に供される平面視解析図、図3(A)は、図1(A)に示される本発明実施例の掃気流動の説明に供される斜視解析図、図3(B)は、図1(B)示される従来例の掃気流動の説明に供される斜視解析図、図4は従来の反転掃気式2サイクルエンジンの一例の主要部を示す縦断面図である。
本発明実施例と従来例のエンジンにおいて、対応する部分又は同一機能部分には同一の符号が付されている。
以下においては、まず従来例のエンジン1’[図4及び図1(B)、図2(B)、図3(B)]を説明し、次に本発明実施例[図1(A)、図2(A)、図3(A)]との相違部分を説明する。
従来例の反転掃気式2サイクルエンジン1’は、携帯型動力作業機等に使用される四流掃気式の小型空冷式2サイクルガソリンエンジンであり、ピストン20が嵌挿されるシリンダ10を有し、該シリンダ10の下側には、クランクケース12の上半分を構成するアッパークランクケース12Aが一体に形成されている。このアッパークランクケース12Aの下側には、図示されていないがロアークランクケースが例えば四本の通しボルトにより密封状態で締結される。前記クランクケース12は、前記シリンダ10の下方にクランク室18を画成するとともに、ピストン20をコンロッドを介して往復昇降させるクランク軸を、メインベアリングを介して回転自在に支持するようになっている。
前記シリンダ10の外周部には、多数の冷却フィン16が設けられ、その頭部には、燃焼作動室15を構成するスキッシュドーム形(半球形)の燃焼室部15aが設けられ、該燃焼室部15aには、点火プラグ(図示省略)が取付けられる装着穴(雌ねじ部)17が形成されている。
また、シリンダ10の胴部の一側には排気口34が設けられ、胴部の他側には、排気口34より低い位置に吸気口33が設けられている(図2では排気口34と吸気口33とが同じ高さ位置にあるものとして描かれている)。
また、本従来例の2サイクルエンジン1’には、反転掃気式(シュニューレ掃気式)をとる、前記排気口34側に位置する一対の第1掃気通路(メイン掃気通路)31、31と、前記排気口34とは反対側(吸気口33側)に位置する一対の第2掃気通路(サブ掃気通路)32、32とが、前記シリンダ10から前記アッパークランクケース12Aにかけて設けられている。第1及び第2の掃気通路31と31、32と32は、それぞれ吸気口33及び排気口34を二等分割する中央縦断面F−F(クランク軸の回転軸線に直交する断面であり、排気口34の開口中心線Cを含む)を挟んで対称的に設けられている。
前記第1及び第2の掃気通路31、31、32、32は、その大半が隔壁31k、31k、32k、32k付き通路部となっていて、それらの下端は、前記アッパークランクケース12Aのメインベアリング受け面(半円筒面)14に開口せしめられている。
前記掃気通路31、31、32、32におけるそれぞれの隔壁31k、31k、32k、32kの下端部に、掃気入口となる概略矩形状の切欠開口31a、31a、32a、32aが形成されている。ここでは、吸気口33側に位置する第2掃気通路32、32に形成された掃気入口(切欠開口)32a、32aの開口面積及び高さは、排気口34側に位置する第1掃気通路31、31に形成された掃気入口(切欠開口)31a、31aの開口面積及び高さより大きくされている。
また、第1掃気通路31、31及び第2掃気通路32、32の上端(下流端)には、前記燃焼作動室15に開口する矩形状の第1掃気出口31b、31b及び第2掃気出口32b、32bが設けられている。ここでは、第1掃気出口31b、31bと第2掃気出口32b、32bの高さ位置は同一とされていて、それらの上端の高さ位置は、前記排気口34の上端より所定の距離だけ低くされている。したがって、第1掃気出口31b、31bと第2掃気出口32b、32bとは、ピストン20の下降時に、排気口34より若干遅れて、二対同時に開くようになっている。
前記第1及び第2掃気通路31、31、32、32の横断面形状は、その長さ方向の略全域にわたり、シリンダ外周側がシリンダボア壁面10a側と同じか若干広い、角丸付き平行四辺形とされ、左右一対の第1掃気通路31と31とは同一(横断面)形状とされ、また、左右一対の第2掃気通路32と32も、同一(横断面)形状とされている。ここでは、左側の第1掃気通路31の吸気口33側を画成する案内壁面31cの吸気口33側への延長線Eaと排気口中心線Cとの交差角と右側の第1掃気通路31の吸気口33側を画成する案内壁面31cの吸気口33側への延長線Eaと排気口中心線Cとの交差角である水平掃気角は共に同じ角度θa(60度)とされており、また、図示はされていないが、左右一対の第2掃気通路32、32の水平掃気角も左右で同じ角度となっている。
このような構成とされた従来例の2サイクルエンジン1’においては、ピストン20の上昇行程において、クランク室18の圧力が低下するに伴い、図示しない気化器等の混合気生成手段からの混合気が、前記吸気口33からクランク室18に吸入されて貯留される。
そして、ピストン20上方の燃焼作動室15内の混合気が点火せしめられて爆発燃焼すると、ピストン20が燃焼ガスにより押し下げられる。このピストン20の下降行程においては、クランンク室18及び掃気通路31、31、32、32内の混合気が、ピストン20により圧縮せしめられるとともに、まず最初に、排気口34が開かれ、さらにピストン20が下降すると、掃気通路31、31、32、32下流端の掃気出口31b、31b、32b、32bが同時に開かれる。
この掃気出口31b、31b、32b、32bが開かれる掃気期間においては、クランク室18内で圧縮された混合気が掃気入口31a、31a、32a、32aから掃気通路31、31、32、32内に押し込まれるとともに、燃焼作動室15側に吸引され、掃気出口31b、31b、32b、32bから掃気流として所定の水平掃気角をもって排気口34とは反対側(吸気口33側)のシリンダボア壁面10aに向けて吹き出される。この場合、左右の掃気通路31、31及び32、32の横断面形状及び水平掃気角が同じであることから、吹き出された掃気流は、図2(B)及び図3(B)に示される如くに、排気口34の開口中心線C付近で衝突して反転(縦回転)せしめられ、この反転せしめられた掃気流により燃焼廃ガス(排ガス)が排気口34に押し出される。
以上説明した従来例のエンジン1’と本発明実施例のエンジン1とでは、左側の第1掃気通路31(以下、本実施例の左側の第1掃気通路の符号を31Lとし、右側の第1掃気通路の符号を31Rとする)の横断面形状及び水平掃気角が異なり、第1掃気通路31L、31Rは非対称となっている。すなわち、本実施例の左側の第1掃気通路31Lの横断面形状は、その長さ方向の略全域にわたり、シリンダ外周側が最も狭くシリンダボア壁面10a側が広い、平行四辺形よりも三角形(角丸付き三角形)に近い形状にされてその実効通路面積が小さくされており[図1(A)において従来例のものが仮想線で示されている]、また、前記従来例及び本実施例の右側の第1掃気通路31Rの水平掃気角がθa(60度)に設定されているのに対し、本実施例の左側の第1掃気通路31Lの水平掃気角はθb(40度)に設定されている。
上記のように、左側の第1掃気通路31Lと右側の第1掃気通路31Rの横断面形状及び水平掃気角が異ならしめられていることにより、図2(A)、図3(A)の解析図に示される如くに、左側の第1掃気通路31Lから吹き出された掃気流の主流は、右側の第1掃気通路31Rから吹き出された掃気流の主流の上側を流れて反転(縦回転)せしめられる。言い換えれば、左側の第1掃気通路31Lから吹き出された掃気流の主流と右側の第1掃気通路31Rから吹き出された掃気流の主流とは、従来例のように排気口34の開口中心線C付近では衝突せず、開口中心線Cから左側にずれた部位において平面視で交差するようにされ、右側の第1掃気通路31Rから吹き出された掃気流は左側のボア壁面10aに沿って流れ、左側の第1掃気通路31Lから吹き出された掃気流は、右側の第1掃気通路31Rから吹き出された掃気流に比べて広がりながら流れる。
このように、本発明実施例のエンジン1では、左右の第1掃気通路31L、31Rの横断面形状及び水平掃気角が異ならしめられるので、左右の掃気通路31L、31Rから吹き出される掃気流の流速が相違するものとなるとともに、左側の第1掃気通路31Lから吹き出された掃気流の主流と右側の第1掃気通路31Rから吹き出された掃気流の主流とが、従来例のように排気口34の開口中心線C付近では衝突しないようにされる。これにより、比較的簡単な構成でありながら、特に掃気初期の掃気(新気)の吹き抜けが抑制されとともに、掃気(新気)が排気口34に到達するまでの距離(時間)が長くなり、これによって、吹き抜けが生じる時期を遅らせることができ、その結果、特に掃気中期〜後期における吹き抜けを抑制することができる。
なお、上記実施例では二対の掃気通路を有するエンジンについて説明したが、掃気通路は一対でも三対以上であってもよい。また、上記実施例では、水平掃気角が他とは異なる箇所が一カ所だけとされているが、それを複数カ所としてもよく、さらに、掃気通路の横断面形状は、上記のような角丸付き平行四辺形や角丸付き三角形等に限られる訳ではなく、適宜選定することができる。
また、上記実施例では、掃気通路がクランク軸の回転軸線に直交する中央縦断面を挟んで左右に配置されているが、これに限られず、掃気通路を前記中央縦断面に対して平面視で所定角度傾けられている傾斜縦断面を挟んで左右に配置してもよく、また、前掲の特許文献4等に所載のもののように、前記中央縦断面に対して吸気口及び/又は排気口が平面視で偏心して設けられているものでも、本発明を同様に適用できる。
1 反転掃気式2サイクルエンジン
10 シリンダ
15 燃焼作動室
20 ピストン
31L 左側の第1掃気通路
31R 右側の第1掃気通路
32 第2掃気通路
31b、32b 掃気出口
31c、32c 案内壁面
33 吸気口
34 排気口
θa、θb 水平掃気角

Claims (3)

  1. ピストンの上方に形成される燃焼作動室と、燃料と空気の混合気が流入するクランク室とを連通するように反転掃気式をとる左右一対又は複数対の掃気通路が設けられている2サイクルエンジンであって、
    前記左右一対又は複数対の掃気通路のうちの一方側に位置する掃気通路の少なくとも一カ所の横断面形状と水平掃気角が他方側に位置する掃気通路の横断面形状と水平掃気角と異ならしめられて、前記一方側に位置する掃気通路の横断面形状がシリンダ外周側が最も狭くシリンダボア壁面側が最も広い形状で、その実効通路面積が前記他方側に位置する掃気通路の横断面形状より小さくされており、前記一方側に位置する掃気通路から吹き出される前記燃料と空気の混合気からなる掃気流の主流と前記他方側に位置する掃気通路から吹き出される前記燃料と空気の混合気からなる掃気流の主流とが排気口の開口中心線から左右方向にずれた部位において平面視で衝突するようにされていることを特徴とする反転掃気式2サイクルエンジン。
  2. 前記一方側に位置する掃気通路における吸気口側に位置する案内壁面により形成される水平掃気角と前記他方側に位置する掃気通路における吸気口側に位置する案内壁面により形成される水平掃気角とが異ならしめられていることを特徴とする請求項1に記載の反転掃気式2サイクルエンジン。
  3. 前記一方側に位置する掃気通路と前記他方側に位置する掃気通路の横断面形状又は実効通路面積が異ならしめられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の反転掃気式2サイクルエンジン。
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