JP2008261296A - 2サイクル内燃エンジン用エアクリーナ - Google Patents

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Abstract

【課題】2サイクルエンジンから吐出される排気ガス中に含まれる有害物質を低減する。
【解決手段】 気化器(54)の混合気通路(54b)に連通した第一エア取り入れ口(70)と、気化器(54)のフレッシュエア通路(54a)に通じる第二エア取り入れ口(72)とを備えたエアクリーナベース(60)を有し、第一エア取り入れ口(70)にエア案内部材(76)が脱着可能に設けられる。エア案内部材(76)は、基端部分(76a)から略90°屈曲して横方向に延びる先端部分(76b)を有し、先端部分(76b)は第二エア取り入れ口(72)から離間してその上方領域に位置している。
【選択図】図13

Description

本発明は、2サイクル内燃エンジンに関し、典型的には、チェンソーや刈払い機のような携帯型動力作業機の動力源として用いられるエンジンのエアクリーナに関する。
従来から刈払機やチェンソー等の携帯型動力作業機の動力源として2サイクルガソリンエンジンが用いられている。この種の2サイクル内燃エンジンは、クランク室で予圧縮した混合気を使って燃焼室の掃気が行われる。具体的には、ピストン上昇時に前記クランク室に混合気が導入され、このクランク室内に導入された混合気はピストンの下降動作によって予圧縮されると共に、この予圧縮された混合気が掃気行程で前記燃焼室に導入されて燃焼室の掃気が行われる。
このように2サイクル内燃エンジンにあっては、混合気のガス流動を使って前記燃焼室内の掃気を行うことから、前記燃焼室に導入された混合気(未燃ガス)が燃焼ガスと一緒に大気中に排出されてしまうという、いわゆる「吹き抜け」の問題を有しており、この「吹き抜け」現象によって2サイクルエンジンの排ガス対策を困難にしているのが現状である。
「混合気の吹き抜け」を抑制するための技術として、例えば特許文献1、2に見られる層状掃気が知られている。この層状掃気は、「エアによる初期掃気」とも呼ばれる。特許文献1、2は、混合気を生成する混合気通路と、燃料を含まないエアが通過するエア通路とを備えた気化器を開示している。そして、特許文献1、2に開示の気化器には、共通のエアクリーナを通じて浄化したエアが前記混合気通路及び前記エア通路に供給される。
この種のエンジンに関する典型的なエアクリーナは、特許文献2中に従来例として挙げられているように(同文献の図9)、前記気化器の前記混合気通路及び前記エア通路に関連して開口した一つの筒状のエア取り入れ口を有し、この共通のエア取り入れ口を通じて前記混合気通路及び前記エア通路にエアが供給されるようになっていた。しかし、特許文献2でも指摘しているように、前記気化器の混合気通路からの吹き返しによって前記エアクリーナに逆流した混合気が前記エア通路に流入し、これによって初期掃気に用いるフレッシュエア中に燃料が混入してしまい、その結果、エンジンから燃焼ガスと共に未燃成分が排出されてしまうという問題があった。この問題は、言うまでもないことであるが、環境問題から排気ガス浄化の要請が高まっている現在においては改善すべき技術的課題の一つとして挙げることができる。
特許文献2は、この技術的課題に対して、前記エアクリーナの前記共通のエア取り入れ口にバッフルプレートを設けることを提案している。すなわち、特許文献2は、前記気化器の前記混合気通路からの「吹き返し」によって前記エアクリーナに逆流した混合気が前記エア通路に流入するのを阻止することを目的として、前記気化器に通じる前記エアクリーナのエア取り入れ口を、前記気化器の前記混合気通路に通じる第一エア取り入れ口と、前記エア通路に通じる第2エア取り入れ口とに区画し、これら第1、第二のエア取り入れ口の間に邪魔壁を設けることを提案している。
特開2001−55958号公報 特開2000−170611号公報
本発明の目的は、排気ガス中に含まれる有害物質を低減することのできる2サイクル内燃エンジン用エアクリーナを提供することにある。
上記の技術的課題は、本発明によれば、
2サイクル内燃エンジン(1)の吸気系の一部を構成する気化器(54)が、混合気を生成する混合気通路(54b)と、層状掃気用の燃料を含まないフレッシュエアが通過するフレッシュエア通路(54a)とを備え、これら混合気通路(54b)とフレッシュエア通路(54a)とに、エアクリーナエレメント(66)で浄化したエアを供給するエアクリーナ(55)であって、
前記気化器(54)の前記混合気通路(54b)に連通した第一エア取り入れ口(70)と、前記気化器(54)の前記フレッシュエア通路(54a)に連通した第二エア取り入れ口(72)とを備えたエアクリーナベース(60)と、
前記エアクリーナエレメント(66)で浄化したエアを前記第一エア取り入れ口(70)を通じて前記気化器(54)の混合気通路(54b)に導入するための且つ前記第一エア取り入れ口(70)に脱着可能なエア案内部材(76)とを有し、
前記エア案内部材(76)が途中で屈曲した形状を有することを特徴とする2サイクル内燃エンジン用エアクリーナを提供することにより達成される。
すなわち、本発明のエアクリーナ(55)にあっては、好ましくは略90度に屈曲した形状の前記エア案内部材(76)が、前記気化器(54)の前記混合気通路(54b)に連通した第一エア取り入れ口(70)に設けられていることから、前記気化器(54)の混合気通路(54b)からの吹き返しガスは、前記エア案内部材(76)の屈曲した形状によって該エア案内部材(76)の途中で受け止められ、吹き返しガスに含まれるオイル成分が該エア案内部材(76)から外部に流出して前記エアクリーナ(55)の中に侵入するのを抑えることができ、これにより2サイクル内燃エンジンの排気ガス中に含まれる有害物質を低減することができる。このことに加えて、本発明のエアクリーナ(55)にあっては、エア案内部材(76)を前記第一エア取り入れ口(70)に脱着可能であることから、前記2サイクル内燃エンジン(1)の混合気通路に関する最適な通路長さに関し、脱着可能な前記エア案内部材(76)の通路長さを変更することで調整することができる。
本発明の好ましい実施の形態によれば、前記第二エア取り入れ口(72)が前記第一エア取り入れ口(70)に隣接して配設され、前記エア案内部材(76)の前記先端部分(76b)が、前記第二エア取り入れ口(72)から離間し且つその上方領域を覆う状態で位置していることで、前記エア案内部材(76)の基端部分(76a)から略90°屈曲して横方向に延びる先端部分(76b)の長さ寸法を前記第二エア取り入れ口(72)を越えて延長して、吹き返しガスに含まれる燃料やオイル成分が前記エア案内部材(76)から外部に流出する可能性を低減することができる。
また、本発明の好ましい実施の形態によれば、前記第一エア取り入れ口(70)及び前記第二エア取り入れ口(72)が共に長円形状を有し、前記第一エア取り入れ口(70)の長軸の延長線と前記第二エア取り入れ口(72)の長軸が直交し且つ前記第一エア取り入れ口(70)の長軸の延長線上に前記第二エア取り入れ口(72)の長軸の中心が位置している。
この態様によれば、第一エア取り入れ口(70)の形状を非円形つまり長円とすることで、この第一エア取り入れ口(70)に脱着可能に装着される前記エア案内部材(76)を位置決めすることができる。
本発明の好ましい実施の形態によれば、前記エア案内部材(76)の通路断面積はその全長に亘って実質的に同じであり、前記エア案内部材(76)の前記先端部分(76b)が、平面視したときに、その先端に向けて広がる扁平な扇状の形状を有し、該先端部分(76b)は、前記第二エア取り入れ口(72)から離間し且つその上方領域を覆う状態で位置している。これにより、気化器(54)のフレッシュエア通路(54a)からエアクリーナ(55)へのエアの逆流を防ぐことができる。すなわち、気化器(54)のフレッシュエア通路(54a)から若干燃料及び/又はオイルが混入する可能性を含むエアが吹き返したとしても、この吹き返しエアが、エア案内部材(76)の扁平な先端部分(76b)と衝突することによって燃料及び/又はオイルがエアクリーナ(55)に拡散してしまうのを抑制することができる。
また、好ましい実施の形態では、エアクリーナ(55)の空気取り入れ口(55a)から遠ざけた位置に前記エア案内部材(76)の先端部分(76b)を配置するのがよく、最も好ましくは、該先端部分(76b)の開口つまりエア案内部材(76)の入り口(76c)を、前記エアクリーナ(55)の空気取り入れ口(55a)とは反対方向に開放するのがよい。これによれば、前記空気取り入れ口(55a)からエアクリーナ(55)の内部に導入されたエア(新気)がエアクリーナエレメント(66)の一部の領域だけを通過してしまうのを抑制することができる。換言すれば、エアクリーナエレメント(66)による濾過が局部に偏ってしまうのを抑制することができ、エアクリーナエレメント(66)による濾過をエアクリーナエレメント(66)の広い領域で実行させることができる。つまり、エアクリーナエレメント(66)の表面積を有効に活用することができる。また、上述したエアクリーナ(55)の空気取り入れ口(55a)から遠ざけた位置に前記エア案内部材(76)の先端部分(76b)を配置することは、これを別の表現で特定すれば以下の通りである。
すなわち、エアクリーナ(55)の第一エア取り入れ口(70)(気化器の混合気通路(54b)に通じる)と、第二エア取り入れ口(72)(気化器のフレッシュエア通路(54a)に通じる)との配置に関し、エアクリーナ(55)の空気取り入れ口(55a)との関係で、該エアクリーナ(55)の空気取り入れ口(55a)から最も遠い位置に第二エア取り入れ口(72)が位置し、この第二エア取り入れ口(72)に隣接し且つエアクリーナ(55)の空気取り入れ口(55a)に近づく位置に第一エア取り入れ口(70)が位置し、そして、この第一エア取り入れ口(70)にエア案内部材(76)が脱着自在に設置されて、エア案内部材(76)の先端部分(76b)が前記エアクリーナ(55)の空気取り入れ口(55a)から遠ざかる方向に延びて該空気取り入れ口(55a)とは反対側にエア案内部材(76)の入口(76c)が開放している。この構成を採用することにより、上述したように、気化器(54)の混合気通路(54b)及びフレッシュエア通路(54a)からの吹き返しによって燃料及び/又はオイルがエアクリーナ(55)の内部に広がるのを抑制しつつエアクリーナエレメント(66)の有効活用が可能になる。
図1〜図11は、実施例のエアクリーナを適用するのに好適な2サイクル内燃エンジンを例示するものである。図示のエンジン1は、単気筒エンジンであり、刈払い機などの携帯型動力作業機等の動力源として使用される四流掃気式の小型空冷式2サイクルガソリンエンジンである。
図1を参照して、前記エンジン1は、冷却フィン2aを備えたシリンダブロック2と、該シリンダブロック2の下端に連結されたクランクケース3とを有し、前記シリンダブロック2に形成されたシリンダボア4にはピストン5が往復動可能に嵌装され、該ピストン5によって燃焼室6が画成されている。
前記燃焼室6はスキッシュドーム形(半球形)が採用され、その頂部に臨んで点火プラグ7が配置されている。また、前記クランクケース3によって画成されたクランク室8には、前記クランクケース3に軸支されたクランクシャフト9が回転自在に配設されている。図1中、参照符号Oは、前記クランクシャフト9の回転中心を示す。前記クランクシャフト9と前記ピストン5とはコンロッド10を介して連結されている。前記ピストン5の往復動は前記クランクシャフト9によって回転運動に変換され、回転する前記クランクシャフト9によって前記エンジン1の動力が出力される。
横断面図である図2を参照して、前記シリンダブロック2には、前記シリンダボア4に臨んで排気ガスEを外部に排出する単一の排気ポート11と、該排気ポート11の中心と前記シリンダボア4の中心とを結ぶ仮想中心線CL(図2)を挟んで左右対称に、シュニューレ掃気方式の一対の第一、第二の掃気ポート12、12、13、13が形成され、各掃気ポート12、13は前記シリンダブロック2の矩形の側部開口17を通じて外部に開放されている(図5)。
図1に戻って、前記排気ポート11に近位の前記第一掃気ポート12及び前記排気ポート11から遠位の前記第二掃気ポート13に関し、前記シリンダボア4に臨む前記第一、第二掃気ポート12、13の矩形の第一、第二の掃気窓14、15が前記排気ポート11の上端縁11aよりも低い位置に設置されている。図1から最も良く分かるように、ここに注意すべきことは、前記第一、第二の掃気窓14、15の上縁14a、上縁15aの高さレベルが異なっている点であり、前記第一掃気窓14の上縁14aが前記第二掃気窓15の上縁15aよりも低い高さ位置に設定されている。換言すれば、前記排気ポート11から遠位の前記第二掃気窓15の上縁15aは前記排気ポート11に近位の前記第一掃気窓14よりも相対的にΔhだけ高い位置に設定されている(図1)。
つまり、この2サイクルエンジン1は、前記ピストン5が下降動する過程で、先ず前記排気ポート11が開き、次の掃気行程では、前記第二掃気ポート13が開いた後に、前記第一掃気ポート12が開くように設定されている。
前記第一、第二の掃気ポート12、13は、図2から最も良く分かるように、水平面において前記排気ポート11とは反対側に傾斜した方向に指向されており、また、図3から最も良く分かるように、垂直面において上方に角度θ(仰角)の方向に指向されている。なお、図3では、第二掃気ポート13だけが図示されているが、第一掃気ポート12についてもその指向方向が仰角に設定されていると理解されたい。
前記第一、第二の掃気ポート12、13の仰角の角度は共通であってもよいし、異なっていてもよい。最も好ましくは、第二掃気ポート13の仰角は、第一掃気ポート12の仰角よりも大きな値に設定されるのがよい。
図1から理解できるように、前記シリンダブロック2には、前記排気ポート11が設けられた排気側フランジ18と径方向反対側に吸気側フランジ19が設けられ、この吸気側フランジ19には、上下に離置した2つの通路20、21が形成されている。図4は吸気側フランジ19だけを抽出した正面図である。図1、図4を参照して、横方向に長い横長の長円形状の上側の通路20は、燃料を含まないエアAが通過するエア用通路である、下側の矩形の通路21は、混合気Mが通過する混合気用通路である。
前記吸気側フランジ19には、後に詳しく説明するエアクリーナ及び気化器を含む吸気系部品が接続され、特開2000−240457号公報にも記載されているように気化器内の独立した通路を通じて、燃料を含まないフレッシュエアAが上側の前記エア用通路20に供給され、他方、下側の前記混合気用通路21には混合気Mが供給される。
前記混合気用通路21は、前記シリンダボア4の下端部に臨む混合気用出口21aを通じて前記クランク室8と連通しており(図1)、前記ピストン5が上昇する過程で前記混合気用出口21aを通じて前記クランク室8へ混合気Mが供給される。
前記シリンダブロック2には、前記シリンダボア4に沿って上下方向に延びるブロック内部通路23が形成されている(図1、図5、図6)。図6は、前記シリンダブロック2の側部に形成された矩形の開口17を含む側部フランジ25を抽出した正面図である。前記ブロック内部通路23の主なる機能は、前記第一掃気ポート12と前記クランク室8とを連通させて、前記クランク室8で予圧縮した混合気Mを前記燃焼室6に誘導することにある。
図2および図4に戻って、前記エア用通路20は、二つのエア誘導路つまりエア誘導部27、27に分岐され、各エア誘導部27は、前記シリンダブロック2の側部に開放したエア誘導部出口27aで終端している。図2において、前記エア用通路20の中にハッチングを付した長円が見られるが、これは、前記エア用通路20の断面形状が長円であることを説明すると共に、その長円の長軸の向きを説明するものである。
すなわち、前記エア用通路20は、前記エア誘導部27及びエア誘導部出口27aは上下方向に長い縦長の長円形状の通路断面であり、これよりも上流側は中間部から長軸が徐々に傾いて入口20aの近傍ではエア用通路の20の長軸が略水平になっている。すなわち、前記エア用通路20のエア誘導部27は、その通路長さの全領域に亘って同一の通路有効断面積を有し、そして、その通路断面は、エア入り口20aから入り口近傍の分岐した部分までの横長であり、入り口20a近傍の分岐した部分では吸気側フランジ19の傾斜角α(図1、図2参照)と同一の角度で傾斜した長円が開口し、通路の途中B点までの間で縦長の長円に徐々に変化する。そして通路の途中B点からエア誘導部27aの間は長軸が垂直方向に沿って延びる縦長となる、捻れた通路形状を有している。そして、各エア誘導部27及びエア誘導部出口27aは、平面視したときに、図2から最も良く分かるように、前記シリンダボア4及び前記第二掃気ポート13に隣接し且つこれらに沿って湾曲した形状を有している。
図5、図6は、前記矩形の側部開口17の周囲に設けられた側部フランジ25を図示するものであり、図6は、前記側部フランジ25だけを抽出した正面図である。この側部フランジ25には、通路形成部材30が固定される(図7、図8)。参照符号31は側部フランジ25に形成されたネジ穴を示し、このねじ穴31に対応する前記通路形成部材30のボルト挿通孔37にボルト32(図2に仮想線で示してある)を挿入することによって前記通路形成部材30が前記シリンダブロック2に固定され、この通路形成部材30によって前記シリンダブロック2の前記矩形の側部開口17が閉塞される。
図7、図8を参照して、前記通路形成部材30は、前記シリンダブロック2の側部フランジ25に対応した外形輪郭を有し、この通路形成部材30には、前記側部フランジ25に開口するエア誘導部出口27a(図6)と対向する入口側開口34(図7)と、前記第二掃気ポート13(図6)に対向する出口側開口35(図7)と、これら入口側開口34と出口側開口35とを結ぶ外部エア通路36とが形成されている。図6、図7から分かるように入口側開口34は上下方向に長い縦長の長円形状を有し、また、図7から分かるように前記外部エア通路36も上下方向に長い縦長の長円形状を有する。他方、前記出口側開口35は円形(図8)であるが、前記入口側開口34及び外部エア通路36と実質的に同じ通路有効断面積を有している。図7中、参照符号37は前記ボルト32を受け入れるボルト挿通孔である。
前記シリンダブロック2に前記通路形成部材30を固定することにより、前記第二掃気ポート13は、前記通路形成部材30の前記外部エア通路36を介して、エアの導入路である前記エア用通路20(エア誘導部27)に接続される。
前述したように、燃料を含まないフレッシュエアAは、前記横長の長円形状のエア用通路20(図4)を通じて前記シリンダブロック2の内部に入り、前記縦長の長円形状のエア誘導部27を通じて前記通路形成部材30の縦長の長円形状の前記外部エア通路36から前記第二掃気ポート13に供給される。つまり、フレッシュエアAを供給する通路は、前記横長の長円形状のエア用通路20から縦長の長円形状(エア誘導部27)になり、そして、このエア誘導部27から前記外部エア通路36まで縦長の長円形状を維持し、そして、前記第二掃気ポート13に開口する前記外部エア通路36の前記出口側開口35は円形に変化するが、この一連のフレッシュエアAを前記第二掃気ポート13に導く通路は全長に亘って通路有効断面積は実質的に同じである。
前記通路形成部材30には、図2、図3から理解できるように、リード弁40とリード弁ガイド44とが二本のビス41によって固定されている。ここに、前記ビス41は、前記通路形成部材30を前記シリンダブロック2に固定したときに、ビスヘッド41aが前記第二掃気ポート13内に位置するように配置されている。前記ビス41は、前記通路形成部材30に設けられたネジ穴42(図7)に螺合される。
前記リード弁40は、前記通路形成部材30の前記出口側開口35に設けられ、該出口側開口35を開閉する。すなわち、前記ブロック内部通路23が負圧になると前記リード弁40が開いて、エアAが前記エア用通路20、前記外部エア通路36を通じて前記第一、第二掃気ポート12、13に流入する。逆に、前記第一、第二掃気ポート12、13が正圧になると、前記リード弁40が閉じ、これにより前記第一、第二掃気ポート12、13を通じて前記シリンダボア4及び/又は前記クランク室8内のガスが外部に流出するのが防止される。
図3、図5、図6を参照して、前記ブロック内部通路23には、上下に延びる第一仕切壁(縦仕切壁)46によって、前記第一掃気ポート12に通じる第一内部通路23aと、前記第二掃気ポート13に通じる第二内部通路23bとに区画され、また、前記第二内部通路23bは、横方向に延びる第二仕切壁(横仕切壁)47によって前記第二掃気ポート13に通じる部分に限定されている。すなわち、前記第二掃気ポート13に通じる前記第二内部通路23bは、前記第一、第二の仕切壁46、47によって実質的に前記ブロック内部通路23の一部に限定されており、この第二内部通路23bは、吸気系から供給されるフレッシュエアAを所定量蓄えて初期掃気に備える機能を有している。
前記ブロック内部通路23には、縦仕切壁つまり前記第一仕切壁46から下方に延びる第一リブ48を有し、また、横仕切壁つまり前記第二仕切壁47の横方向中間部分から下方に延びる第二リブ49を有する。この第一、第二リブ48、49は前述した前記リード弁40を固定するための前記二本のビス41の配置位置と一致しており、そして、この第一、第二リブ48、49は、前記二本のビス41のビスヘッド41aの各々に対向して設けられている。これにより、前記二本のビス41は、リブ46、47によって脱落が規制される。
上述した2サイクル内燃エンジン1の掃気行程において、前記第一、第二掃気ポート12、13のうち、前記排気ポート11から遠位の前記第二掃気ポート13から燃料を含まないフレッシュエアAが先行して前記燃焼室6に吐出する。そのとき、前記第一掃気ポート12内に存在している燃料を含まないフレッシュエアAも誘引して前記燃焼室6に吐出する。次いで前記排気ポート11に近位の前記第一掃気ポート12から混合気Mが前記燃焼室6に吐出する。これにより、図9に図示するように、前記第二掃気ポート13から吐出されるフレッシュエアAが、その後前記第一掃気ポート12から前記燃焼室6に入り込む混合気Mを包み込むので、前記燃焼室6に導入された混合気Mが、そのまま前記排気ポート11を通じて外部に排出される、いわゆる「吹き抜け」を抑制することができる。
ちなみに、図10は、比較のために従来の2サイクル層状掃気内燃エンジン50を図示したものであり、従来のエンジン50にあっては、第一、第二掃気ポート51、52のうち、排気ポート53に近位の前記第一掃気ポート51から燃料を含まないフレッシュエアAが吐出され、遠位の前記第二掃気ポート52から混合気Mが吐出されるように構成されているが、この掃気方式では、燃焼室54内の混合気MとエアAとの境界が明確ではなく、混合気Mが前記排気ポート53を通じて外部に排出される傾向を含んでいた。
図1などに図示のエンジン1の排気ガス浄化効果を確認するために、排気量やシリンダボア4の寸法など基本的な構造を共通にした図1のエンジン1と従来例のエンジン50(図10)とを作って、排気ガス中の未燃ガス成分の量を対比したのが図11である。この図11から約20〜40%の低減効果を確認できるであろう。なお、図11に示すグラフはV字形状を有しているが、この特性は、例えば、エンジンの排気量や各種の寸法などによって変わることは言うまでもない。
如上のように、図1などに図示の前記2サイクル内燃エンジン1によれば、前記排気ポート11から遠位の前記第二掃気ポート13を通じて先行して前記燃焼室6に導入されたフレッシュエアAが前記燃焼室6でループを描きながら、後に前記燃焼室6に導入される混合気Mを包み込むため、従来よりも混合気Mの吹き抜けを抑制することができ、これにより排気ガスEに含まれる有害成分を低減することができる。
また、前記2サイクル内燃エンジン1にあっては、前記通路形成部材30を前記シリンダブロック2に固定することで、前記第二掃気ポート13にエアAを供給するようにしてあり且つ前記第二掃気ポート13にフレッシュエアAを導入する前記エア誘導部27(図2)の通路断面形状を上下方向に長い長円形状に設定すると共に前記エア誘導部27を前記シリンダボア4及び前記第二掃気ポート13に隣接し且つこれらに沿って湾曲した形状に設定してあるため、これを従来のように円形の通路断面に設定した場合に比べて、また、従来のように直線状に延びる形状に設定した場合に比べて、前記シリンダブロック2の形状をコンパクトにすることができる。
更に、前記第二掃気ポート13に設けた前記リード弁40を固定する前記二本のビス41が、エンジン内部に位置し且つ前記ビスヘッド41aに隣接したリブ48、49によって脱落が規制されることから、エンジン振動によって前記ビス41が抜け出てクランク室8に脱落するのを防止することができ、前記ビス41が前記クランク室8に脱落したときに発生する前記エンジン1の破損を防止することができる。
図1の2サイクルエンジン1には、従来と同様に、前記排気ポート11にマフラーが接続される。他方、前記エンジン1のエア通路20と混合気用ポート21には、図12、図13に示す吸気系部品50が接続される。吸気系部品50は、気化器54とエアクリーナ55とを含み、この吸気系部品50は、図外のアダプタを介して2サイクルエンジン1に組み付けられる。前記気化器54は、互いに独立して形成されたフレッシュエア通路54aと混合気通路54bとを有し、従来と同様に、混合気通路54bには図外の燃料タンクからガソリンが供給されて混合気Mが生成される。
図13を参照して、前記気化器54のフレッシュエア通路54a及び混合気通路54bには、夫々、絞り弁57、絞り弁58及びチョーク弁59が設けられており、前記混合気通路54bの絞り弁58の開度を変化させることによりエンジン1の出力が制御される。前記絞り弁57、58はバタフライ弁であってもよいしロータリ弁であってもよい。前記気化器54の上流端に前記エアクリーナ55が接続されている。
前記エアクリーナ55は、エアクリーナベース60と、このエアクリーナベース60と協働してエアクリーナ室62を形成するアッパケース64とを有し、前記エアクリーナ室62にはエアクリーナエレメント66が所定位置に位置決めされる。
前記エアクリーナベース60は、筒状に起立する周囲フランジ68(図13)で囲まれた第一エア取り入れ口70を有し、この第一エア取り入れ口70は、前記気化器54の混合気通路54bに対応して配置されている。なお、この実施例では第一エア取り入れ口70及び周囲フランジ68は平面視長円の輪郭を有しているが、矩形であってもよいし円形であってもよい。また、前記エアクリーナベース60は、前記第一エア取り入れ口70に隣接して平面視長円形状の第二エア取り入れ口72が形成されている。この第二エア取り入れ口72も平面視矩形であってもよいし円形であってもよい。
前記第二エア取り入れ口72は、前記気化器54のフレッシュエア通路54aに対応して配置されており、この第二エア取り入れ口72は図外のバルブプレートによって開口面積を小さくすることができる。このバルブプレートは前記混合気通路54bのチョーク弁59に連結されたマニュアル式の開閉操作機構に連係され、例えば冷間始動時にチョーク弁59を閉じ方向に操作すると前記バルブプレートも閉じ方向に回動する。
前記気化器54の混合気通路54bに通じる前記第一エア取り入れ口70には、その周囲フランジ68に脱着可能にエア案内部材76が嵌合される。前記エア案内部材76は、エアクリーナベース60から鉛直方向に延びる基端部分76a(図13)と、該基端部分76aの上端から略90度に屈曲して横方向に延びる先端部分76bとを有している。前記エア案内部材76の外形形状は、前記基端部分76aが横断面長円形状であり、前記先端部分76bが、平面視したときに、その先端に向けて広がる扁平な扇状であるが、前記エア案内部材76の通路断面積はその全長に亘って実質的に同じである。図12などに示す参照符号76cはエア案内部材76の入り口である。
前記エア案内部材76は、その基端部分76aを、前記第一エア取り入れ口70の平面視長円形状に延びる周囲フランジ68に嵌装することにより所定の姿勢で前記エアクリーナベース60に固定される。ここに、共に平面視長円形状の前記第一、第二のエア取り入れ口70、72は、図14から最も良く分かるように、前記第一エア取り入れ口70の長軸の延長線と前記第二エア取り入れ口72の長軸が直交し、且つ、前記第一エア取り入れ口70の長軸の延長線上に前記第二エア取り入れ口72の長軸の中心が位置している。そして、前記エア案内部材76を前記エアクリーナベース60に設置したときに、略扇状に広がる前記先端部分76bが第二エア取り入れ口72から離間し且つその上方領域を覆う状態となる(図13)。これにより、気化器54のフレッシュエア通路54aから若干燃料及び/又はオイルが混入する可能性を含むエアが吹き返したとしても、この吹き返しエアが、エア案内部材76の扁平な先端部分76bと衝突することによって燃料及び/又はオイルがエアクリーナ55の内部に拡散してしまうのを抑制することができる。そして、前記エアクリーナ55で浄化されたエアは、前記エア案内部材76の下方領域を通過して前記第二エア取り入れ口72から取り込まれ、前記第一、第二掃気ポートの掃気窓14、15を通じてフレッシュエアAとして前記燃焼室6に導入される。
前記エアクリーナ55で浄化されたエアは、また、前記エア案内部材76によって取り込まれて前記第一エア取り入れ口70の中に入り前記気化器54の混合気通路54bで混合気が生成される。したがって、前記吸気系部品50の吸気通路は、前記エアクリーナ55の内部で前記エア案内部材76によって実質的に延長される。換言すれば、前記2サイクルエンジン1の例えば慣性吸気の最適化に適した吸気通路長さに関し、前記エア案内部材76の通路長さを変更することで調整することができる。つまり前記エンジン1の吸気通路長さの最適化を前記エア案内部材76で調整することができる。
図13から最も良く理解できるように、エアクリーナ55の空気取り入れ口55aから遠ざけた位置に前記エア案内部材76の先端部分76bが開放されている。図中、参照符号76cはエア案内部材76の入り口を示す。そして、この入り口76cは、エアクリーナ55の空気取り入れ口55aとは反対方向に開放されている。これによれば、エアクリーナ55の空気取り入れ口55aからエアクリーナ55の内部に導入されたエア(新気)がエアクリーナエレメント66の一部の領域だけを通過してしまうのを抑制することができる。換言すれば、エアクリーナエレメント66による濾過が局部に偏ってしまうのを抑制することができ、エアクリーナエレメント66による濾過をエアクリーナエレメント66の広い領域で実行させることができる。また、図13から最も良く分かるように、エアクリーナ55の空気取り入れ口55aとの関係で、該エアクリーナ55の空気取り入れ口55aから最も遠い位置に第二エア取り入れ口72が位置し、この第二エア取り入れ口72に隣接し且つエアクリーナ55の空気取り入れ口55aに近づく位置に第一エア取り入れ口70が位置し、そして、この第一エア取り入れ口70にエア案内部材76が脱着自在に設置されている。そして、エア案内部材76の先端部分76bがエアクリーナ55の空気取り入れ口55aから遠ざかる方向に延びており、該空気取り入れ口55aとは反対側にエア案内部材76の入り口76cが開放している。この構成により、気化器54の混合気通路54b及びフレッシュエア通路54aからの吹き返しよって燃料及び/又はオイルがエアクリーナ55の内部に広がるのを抑制しつつエアクリーナエレメント66を有効活用することができる。
また、上述した脱着可能なエア案内部材76を採用することで、次の利点がある。
(1)実際にエンジン1を製造した後に、前記エア案内部材76の内部通路長さを調整することでエンジン1の出力又はトルク、混合気の吹き返しの抑制、吸気音を最適にバランスさせることができる。
(2)スタンダード品として、出力、トルク、吹き返し、吸気音などに関して総合的にバランスのとれた所定の内部通路長さの前記エア案内部材76を前記エンジン1に組み込んでおき、オプションとして高回転に適した内部通路長さを備えたエア案内部材76や高トルクに適した内部通路長さを備えたエア案内部材76を用意して、ユーザの好みに合致したエア案内部材76を選択させるようにすることができる。
前記エアクリーナ55によれば、前記気化器54の混合気通路54bに通じる前記第一エア取り入れ口70に装着した約90°屈曲している前記エア案内部材76の屈曲部によって前記気化器54から吹き返しの混合気が受け止められるため、上述したように、前記エア案内部材76の内部に入り込んだ吹き返しの混合気を、前記エア案内部材76の前記先端部分76bの上流端に移行し難くすることができる。
また、前述したように、前記エア案内部材76が前記エアクリーナベース60とは別部材で構成されて脱着可能であるため、通路長さの異なる複数種類の前記エア案内部材76を用意することで、前記気化器54の混合気通路54bに通じるエア案内通路長さ、ひいては前記エンジン1の混合気通路長さが最適値となるように容易に調整することができる。
前記エアクリーナ55は、また、前記エアクリーナベース60の外縁から下方に垂下するスカート部80を有し(図12、図14)、このスカート部80によって前記気化器54の周囲が覆われている。具体的には、前記気化器54には、その外部にチョーク操作部やスロットル駆動機構が設けられているが、このチョーク操作部やスロットル駆動機構が前記エアクリーナ55のスカート部80によって覆われている。前記エンジン1を搭載した刈払い機で作業したときに作業者の周りに舞い上がる草や葉がチョーク操作部やスロットル駆動機構に付着してしまうのを、前記エアクリーナベース60から垂下する前記スカート部80によって低減することができる。
実施例のエアクリーナを適用するのが好ましい2サイクル内燃エンジンの縦断面図である。 図1の2サイクル内燃エンジンの横断面図である。 図1の2サイクル内燃エンジンの第二掃気ポートを断面して示すための部分縦断面図である。 シリンダブロックの吸気側フランジだけを抽出した正面図である。 シリンダブロックの側面図であり、シリンダブロックの側部に形成した矩形開口(ブロック内部通路)を説明するための図である。 図5の側部フランジを抽出した正面図であり、図5に図示の矩形開口の内部構造およびその周囲に形成した側部フランジを説明するための図である。 シリンダブロックに固定されて外部エア通路を形成する通路形成部材の正面図である。 図7のVIII−VIII線に沿った断面図である。 図1の2サイクルエンジンの掃気行程での作用説明図である。 従来の2サイクルエンジンの掃気行程での作用説明図である。 図1のエンジンの排気ガス浄化効果を説明するための図である。 実施例のエアクリーナを含む吸気系部品からアッパケースを取り外してエアクリーナ内部を露出した状態を示す斜視図である。 実施例のエアクリーナを含む吸気系部品の断面図である。 実施例のエアクリーナを含む吸気系部品からアッパケースを取り外してエアクリーナ内部を露出した状態の平面図である。 図14のXV−XV線に沿った断面図である。
符号の説明
1 2サイクル内燃エンジン
6 燃焼室
11 排気ポート
12 第一掃気ポート
13 第二掃気ポート
14 第一掃気ポートの掃気窓
15 第二掃気ポートの掃気窓
18 排気側フランジ
19 吸気側フランジ
23 ブロック内部通路
25 側部フランジ
40 リード弁
50 吸気系部品
54 気化器
54a 気化器のフレッシュエア通路
54b 気化器の混合気通路
55 エアクリーナ
60 エアクリーナベース
62 エアクリーナ室
66 エアクリーナエレメント
70 エアクリーナベースの第一エア取り入れ口(混合気用)
72 エアクリーナベースの第二エア取り入れ口(フレッシュエア用)
76 エア案内部材
76a エア案内部材の基端部分
76b エア案内部材の先端部分
M 混合気
A エア

Claims (6)

  1. 2サイクル内燃エンジンの吸気系の一部を構成する気化器が、混合気を生成する混合気通路と、層状掃気用の燃料を含まないフレッシュエアが通過するフレッシュエア通路とを備え、これら混合気通路とフレッシュエア通路とに、エアクリーナエレメントで浄化したエアを供給するエアクリーナであって、
    前記気化器の前記混合気通路に連通した第一エア取り入れ口と、前記気化器の前記フレッシュエア通路に連通した第二エア取り入れ口とを備えたエアクリーナベースと、
    前記エアクリーナエレメントで浄化したエアを前記第一エア取り入れ口を通じて前記気化器の混合気通路に導入するための且つ前記第一エア取り入れ口に脱着可能なエア案内部材とを有し、
    前記エア案内部材が途中で屈曲した形状を有することを特徴とする2サイクル内燃エンジン用エアクリーナ。
  2. 前記エア案内部材が、前記エアクリーナベースから鉛直方向に延びる基端部分と、該基端部分の上端から略90度に屈曲して横方向に延びる先端部分とを有する、請求項1に記載の2サイクル内燃エンジン用エアクリーナ。
  3. 前記第二エア取り入れ口が前記第一エア取り入れ口に隣接して配設され、
    前記エア案内部材の前記先端部分が、前記第二エア取り入れ口から離間し且つその上方領域を覆う状態で位置している、請求項2に記載の2サイクル内燃エンジン用エアクリーナ。
  4. 前記第一エア取り入れ口及び前記第二エア取り入れ口が共に長円形状を有し、
    前記第一エア取り入れ口の長軸の延長線と前記第二エア取り入れ口の長軸が直交し且つ前記第一エア取り入れ口の長軸の延長線上に前記第二エア取り入れ口の長軸の中心が位置している、請求項3に記載の2サイクル内燃エンジン用エアクリーナ。
  5. 前記エア案内部材の通路断面積はその全長に亘って実質的に同じであり、
    前記エア案内部材の前記先端部分が、平面視したときに、その先端に向けて広がる扁平な扇状の形状を有する、請求項3又は4に記載の2サイクル内燃エンジン用エアクリーナ。
  6. 前記エアクリーナベースから垂下して前記気化器まで延びるスカート部を有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の2サイクル内燃エンジン用エアクリーナ。
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