JP5667752B2 - 立体映像表示装置 - Google Patents
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Description
その背景として、3D表示に対応したテレビジョン(TV)放送が始まり、また、映画も3D表示の作品が増えてきている。これらのTV放送や映画については、偏光メガネと組み合わせた方式が主に使用されている。
例えば、視差バリア間の透光領域において、緑(G)のサブ画素が重なる割合に比べ、赤(R)のサブ画素が重なる割合が増えたり、逆に青(B)のサブ画素が重なる割合が増えたりすることがある。その結果、それが原因となって、3D表示画面全体に特定の色味がかかった色表示品質の不具合が発生する。
前記画像発生部は、2次元状にマトリクス配置された複数色の画素を有し、前記複数色の画素を駆動してカラー画像を発生する。
前記視差付与部は、前記カラー画像に視差を与えて3次元画像のカラー表示を可能とし、かつ、前記カラー画像の一方向、または、当該一方向と直交する他方向において視差方向を切り替え可能に構成されている。
前記視差付与部は、前記視差を付与するために互いに離間した複数の視差バリアが、前記一方向を長手方向とする第1の並行状態と、前記他方向を長手方向とする第2の並行状態とを有する。また、前記第1の並行状態と前記第2の並行状態のどちらにおいても、隣接する視差バリア間の光透過領域に対応する複数色の画素で色の割合が均等となるように前記画像発生部および前記視差付与部が構成されている。
1.第1の実施の形態:第3および第4(PV)電極が矩形電極部分を複数回ずらして、そのパターンを折り返す形状を有し、そのことに対応した視差バリアを発生させる立体映像表示装置。
2.第2の実施の形態:第3および第4(PV)電極が矩形電極部分を1回ずらして、そのパターンを折り返す形状を有し、そのことに対応した視差バリアを発生させる立体映像表示装置。
3.第3の実施の形態:第2の実施の形態の変形であり、矩形電極部分の連結長を長くした形状を第3および第4(PV)電極が有する立体映像表示装置。
4.第4の実施の形態:第3および第4(PV)電極が折り返すことなく矩形電極部分を連続的にずらした形状を有し、そのことに対応した視差バリアを発生させる立体映像表示装置。
5.変形例1
6.変形例2
7.第5の実施の形態:色配列で色ずれ防止を行っている実施形態であって、マトリクス配置の2方向のどちらでも色が交互に配置されている立体映像表示装置。
8.第6の実施の形態:色配列で色ずれ防止を行っている実施形態であって、マトリクス配置の一方向で特定の1色(ここではG)がストライプ配置され、他の2色がストライプ方向に沿って交互に配置されている立体映像表示装置。
9.変形例3
10.電子機器への本発明の適用例
[表示部の断面構造]
図1に、3D表示可能な立体映像表示装置の概略的な断面構造図を示す。
図1に図解する立体映像表示装置1は、画像が出力される外面1S側から順に、「画像発生部」としての光変調パネル51、「視差付与部」としてのパララックスバリア(PV)43、および、バックライト20が配設されている。
スペーサが形成されていない箇所から、2枚の基板間の内部空間に液晶が注入されている。その後、液晶の注入箇所が閉じられると、2枚の基板が貼り合わされたセル内に液晶が封入され、これにより液晶層が形成されている。液晶層は、第1配向膜と第2配向膜に接しているため、それら配向膜のラビングの向きで液晶分子の配向方向が決められる。
IPSモードの場合、画素電極と対向電極(共通電極)は絶縁分離されているが、下層側の対向電極は、上層側で液晶層に接する画素電極のパターンの間から液晶に電気的な作用を与える。このため、横方向の駆動モードでは電界の向きが横方向となる。これに対し、2つの電極が液晶層を、その厚さ方向から挟んで配置される場合は、電界の向きが縦方向(厚さ方向)となる。
図2に、パララックスバリアの概略的な断面構造を示す。
図解するパララックスバリア43は、図1にも示すように、光変調パネル51(図1)の偏光板と兼用する第1偏光板40と、第3偏光板41と、第1偏光板40と第3偏光板41の間に配設された光制御層42と、を有する。
スイッチ液晶層46には、図1のバックライト20からの平面状の光が第3偏光板41で直線偏光となった後に入射される。スイッチ液晶層46からの光は、第1偏光板40で、スイッチ液晶の状態に応じて吸収または透過される。スイッチ液晶層46は、入射光を、第3偏光板41および第1偏光板40との相互作用で部分的に遮光する機能を持つ。そのためには、スイッチ液晶層46に印加する電圧を部分的にオンまたはオフする必要がある。
2次元画像を表示する図2(A)の場合は、パネル全面が白状態となるため、透過率の大きな低下はない。一方、3次元画像を表示する図2(B)の場合は、液晶がライン状にスイッチングし、スリットで分離されたストライプ状の視差バリアが形成される。
また、電極構造としては、単純マトリクスで問題ないが、一部のみ3D表示にしてその位置も変えるといった場合は、アクティブマトリクスの白黒パネルを使うことも可能である。
上記構成を前提とした立体画像表示の動作を説明するが、その制御を行う回路を、最初に説明する。
図3においては平面図を3つ並べているが、これは立体映像表示装置1内で、バックライト20以外の2つの機能階層を示すものである。
ディスプレイ領域DRが光変調パネル51に対応し、パララックスバリア領域PVRがパララックスバリア43に対応する。
図3のPV制御部8は、2次元画像と3次元画像の切り替えを全画面で双方向に行うことができ、また、画面の一部で行うこともできる。つまり、2次元表示画像の一部を3次元画像に切り替え、逆に、3次元表示画像の一部を2次元画像に切り替えることができる。
図4は、立体画像の結像および視認の条件を説明するための図である。
入力された映像信号に基づく表示制御部(図3の表示駆動回路5Aと制御回路7)の制御を受けて、右目のための画像が離散的な画素(以下、R画素PIX(R))に表示され、左目のための画像が他の離散的な画素(以下、L画素PIX(L))に表示される。同一の絵素に対応するR画素PIX(R)とL画素PIX(L)との視差発生方向の画素単位のピッチを、図4では“視差画素ピッチP”で表している。図4の例では視差画素ピッチPが光変調パネル51の画素のピッチと対応しており、1画素ごとに、R,L,R,L,…と左右の画像が繰り替えされる。そのため、もとの画像について、解像度は、半分になる。同一の絵素に対応するR画素PIX(R)を通る光とL画素PIX(L)を通る光は、それぞれ観察者の右目と左目に入る。このとき観察者は、外面10Sから所定の距離で画像があたかも結像して見える。
主にガラスと空気の屈折率差を用いて実際の視認で最適な位置を概算すると、立体画像の視認位置dは、おおよそ、d≒d’/1.5で求めることができる。
なお、液晶表示パネルの前方側、後方側で交互に結合するが、本方式では正面から見た場合、前方で結合するようにパララックスバリアを配置する。
また、パララックスバリアパネルの位置は光変調パネルとバックライトの間としたが、これは、順番が逆でもよく、バックライト→光変調パネル→パララックスバリアパネルの順番でもよい。
本実施の形態に関わる立体映像表示装置は、パララックスバリアの第1〜第4電極の形状(平面視のパターン)に特徴を有しており、以下、この形状と、当該形状がもたらす作用効果について、図面を参照して説明する。
図5は、ポートレート画面と同様に縦長の表示となっている。これは、本実施の形態では、平行ストライプ状の配色を前提とした場合、ポートレート画面表示で横方向に視差が生じるときの色バランスが崩れることを防止することと関係する。この理由から、図5以下の平面図は全てポートレート画面と同様に縦長の表示とする。
より詳細には、図5の平面図に添えて示すように、1つの画素(PIX)が縦長の3つのサブ画素(SPIX)を横に3つ並べて構成され、それぞれのサブ画素(SPIX)に異なる色フィルタが配色されている。ここでは左からG,B,Rの順となっているが、これに限定されない。また、4色配置等でもよい。
第1電極47_1と第2電極47_2は、その一方に正電圧(例えば5[V])が印加され、他方が接地(0[V]印加)される。このとき第3電極47_3と第4電極47_4も接地(0[V]印加)される。このバイアス印加は、図3のパララックスバリア駆動回路8Aにより行われる。パララックスバリア駆動回路8Aは、パララックスバリア43の一方のPV基板、例えば第1PV基板44に形成されてもよいし、外部に配置されてもよい。
具体的には、第3電極47_3と第4電極47_4の各々は、CS方向の長さとCS分離方向の幅をもつ複数(ここでは8個)の矩形部分の集合から形状が成り立っている。各矩形部分は、CS方向前後の他の矩形部分とずらして配置され、全体として長手方向をCS方向とする蛇行配線となっている。
図5の場合、例えば第3電極47_3は、大きい矩形(電極)部分と小さい矩形(電極)部分がCS方向に交互に連なる。第3電極47_3は、おおよそ、大きい矩形部分と小さい矩形部分が、CS分離方向の負の向きに2回のずれ(シフト)と、正の向きに2回のずれ(シフト)とを交互に繰り返していると言える。
このことは第4電極47_4でも同様である。
このことから判るように、図5の第3電極47_3において大きい矩形部分は、その大きさが2つの画素(PIX)に対応し、小さい矩形部分は、その大きさが1つの画素(PIX)に対応する。
このことから判るように、図5の第4電極47_4と、その幅方向両側の電極間スペースが白表示領域となる。したがって、第4電極47_4は、第3電極47_3より幅を小さくする必要がある。
また、2次元画像のときには、全面透過となるように電圧を設定する。例えば、全透過の場合には全ての電極を接地する。
そのため、液晶モードとしては、ノーマリーホワイトモードのツイストネマチックモードが透過率が高いため望ましいが、インプレーンスイッチングモードや垂直配向モードを適用することもできる。
なお、上記電圧印加の制御は、図3のパララックスバリア駆動回路8Aが制御回路7の制御を受けて行う。
本実施の形態に関わる立体映像表示装置では、ランドスケープでは通常の平行ストレート形状、ポートレートではジグザグ形状の視差バリアが形成される。
図6(A)のように色配置と視差バリア領域とが重なるときに左(L)と右(R)の眼に入る画素(からの光)を、図6(B)に示す。
図6に示したように、視差バリア領域の間を通って眼に入る画素(からの光)において3ラインごとにR、G、Bそれぞれが中心にくるように視差バリア領域46pvが折り返された形状を有する。このため、3D表示時の色を均等にすることができる。また、画像については、この3画素ごとに同じ画像を表示させて縦の解像度を1/3に落とすことにより、画像としては、色を均等に振り分けることができ、良好な3次元画像を作ることができる。
図9(A)および図9(B)に示すように2次元画像を左、右の用途に分けて作り、1ラインおきに左、右の2次元画像が交互に重なった空間分割の映像信号が光変調パネル51(図1)に与えられる。映像信号には重畳時の画像の空間的なずれを表す視差情報が含まれる。光変調パネル51および表示制御部(図3の表示駆動回路5Aと制御回路7)は、例えば、光変調パネル51から視差情報を検出し、視差情報に適した制御をパララックスバリア43で行う。これによって、2つの2次元画像が合成された画像(図9(C))がパネル表示面側で立体画像として結像する。
これにより、ランドスケープ表示、ポートレート表示の双方において色付きがない良好な立体表示画像が得られ、PV電極のジグザグ形状が色バランス改善に効果があることを確認できた。
図10に、平行ストライプ状のPV電極配置を、ランドスケープ表示のための第1電極47_1と第2電極47_2、ポートレート表示のための第3電極47_3と第4電極47_4のどちらにも適用した比較例の平面図を示す。
この比較例のパララックスバリア43を用いて、図9と同様な立体画像を表示させ色バランスの確認を行った。
その結果、ランドスケープについては問題ないが、ポートレート表示においては、立体画像が色付いてしまい表示品位が低下していることがわかった。このことによって、第1の実施の形態に関わる電極形状がポートレート表示における色バランス改善に有効であることを裏付けることができた。
図11に、第2の実施の形態に関わる立体映像表示装置の4つのPV電極の形状例を示す。
図11に示すように、第1の実施の形態と同様、第1電極47_1と第2電極47_2のランドスケープ表示のためのPV電極は平行ストライプ配置である。これに対し、第3電極47_3と第4電極47_4のポートレート表示のためのPV電極は、少なくとも一方が2画素単位の蛇行形状を有する。なお、第3電極47_3は中心部分がストレートで左右に凸部が交互に設けられた形状であり、このような形状まで蛇行形状とは一般に呼ばないが、少なくとも第4電極47_4はジグザグ形状である。このどちらも、矩形部分を交互にシフトしたジグザグ形状であることでは共通する。
図12に示すように、開口部の幅は1色と半分の幅、つまり(1/2)画素幅に対応している。スリット領域46sは、この矩形の開口部がチェック状に交互に配置されて、その形状が決められている。この形状は矩形部分の1回シフトを交互に繰り返す形状に対応する。なお、矩形の開口部の連結部分の幅が極めて小さいが、スリット領域46sは0[V]印加なので、この連結部分が断線さえしなければ高抵抗でも支障がない。
図14に、第3の実施の形態に関わる立体映像表示装置でPVパターンを示す。この図は、第2の実施の形態に関わる図12の電極形状のマイナーチェンジを行った場合に相当する。つまり、本実施の形態では、図11の第4電極47_4の矩形部分の連結部分にある程度の長さをもたせる。
これにより得られた図14のスリット領域46sにおいて、その連結部が0.2画素サイズに相当する長さを有し、開口部(矩形電極部分に対応)の長さが0.8画素サイズに相当する長さとなっている。
3次元画像を実際に表示させたところ、ポートレートについて、色付のない、良好な表示を得られ、さらに、第2実施形態に比べて縦方向に視野を変えて見ても、3次元画像がより広い視野で見られることが確認できた。
図15に、第4の実施の形態に関わる立体映像表示装置の4つのPV電極の形状例を示す。
図15に示すように、第1〜第3の実施の形態と同様、第1電極47_1と第2電極47_2のランドスケープ表示のためのPV電極は平行ストライプ配置である。これに対し、第3電極47_3と第4電極47_4のポートレート表示のためのPV電極は、その両方が斜めの配置方向をもつジグザグ形状である。
より詳細には、第1の実施の形態と同様に斜めに画素1色ごとにずれていく矩形部分のシフト構造を基本とするが、第1の実施の形態のようにシフトの向きをCS分離方向内で折り返すことなく、一方の向きにのみ矩形部分がシフトしている形状をもつ。
図15では、第1電極47_1が(4/3)画素幅、第2電極47_2が(2/3)画素幅を有する。但し、その画素幅は、図16のようにしてもよい。
図16(B)のように3ラインで斜めに1画素をとることは、図17に示すスリット領域46sの斜め形状と対応させたときに、R画素PIX(R)とL画素PIX(L)の中間に、パララックスバリアのスリット領域46sの幅中心がくるようにするためである。
上記第1〜第4の実施形態において、色フィルタは平行ストライプ状配色に限定されない。
平行ストライプ状配色では、第1および第2電極と、第3および第4電極の一方で、電極を平行ストライプ状に配置できる。その一方で、平行ストライプ状配色以外の配色では、電極を平行ストライプ状に配置することを、第1および第2電極と、第3および第4電極の双方で採用できない場合がある。つまり、第1および第2電極と、第3および第4電極のどちらか一方でも平行ストライプ状配置になっていると、スリット内で色バランスが崩れ、画面全体として特定色の色味がかった画面となる場合がある。
平行ストライプ状配色において、第1〜第4の実施形態における第3電極47_3または第4電極47_4と配色パターンは、図6等に限定されず、以下の幾つかの要件の少なくとも1つを満たせばよい。
図5および図6の例ではM=3であるから2回シフトが交互に繰り返されているが、例えば4回シフト、6回シフト等の2の倍数で矩形部分をシフトさせた形状でもよい。
図6の例では、電極間離間幅を(1/6)画素幅程度であり、その2つ分だけ、第4電極47_4は第3電極47_3より幅が狭い。そのため、第4電極47_4が、視野角を考慮し2色のサブ画素(SPIX)に対応した配置となる。
図18に、本実施形態に関わるカラーフィルタ(CF)の色配列の平面図を示す。なお、本実施形態におけるパララックスバリア43の電極構造は、図10の比較例と同様とする。
図19(A)に示すように、ポートレートでの縦方向は、3画素で一つの構成となり、横方向はLR用の2画素で一つの3D用画素となる。図19(B)に示すように、LとRの眼に入るCF部分は3色均等になり、視野角を変えてもその割合は均等のまま変わらず、色付のない、良好な3D画像を得ることができる。
図20(A)に示すように、ランドスケープでは縦方向は1画素に3色、均等に含まれるため、そのまま3Dの1画素とすることができる。色についても、並べ替えられてはいるが、他の実施形態と同様、眼に入る画素(からの光)において3色が均等に配分されているため、色付きはない。
第5の実施形態では視差バリアがストレートとしても色付きがないようにCFの色配置を決めている。このため、ポートレート表示時の視野角が良好になる。例えば第1の実施形態のような場合は、視差バリアが斜めに構成されるため、上下に視野角をふった場合、その視差バリアのジグザグ状の影響を受けてしまう。これに対し、第5の実施形態では、視差バリアをストレートにすることにより、上下で視野をふっても、良好な3D表示が可能である。
図21に、本実施形態に関わるカラーフィルタ(CF)の色配列の平面図を示す。なお、本実施形態におけるパララックスバリア43の電極構造は、図10の比較例と同様とする。
図22(A)に示すように、ポートレートでの縦方向は、2画素で一つの構成となり、横方向は、LR用の2画素で一つの3D用画素となる。図22(B)に示すように、LとRの眼に入るCFは、Gが大きく、R,Bはそれに比べて小さいが、それに対処するにはGの輝度を3Dのときに低くするようにして調整すればよい。このため、第6の実施形態では、第5の実施形態と同様、視野角を変えても、正面と面積の割合は変わらないため、色付のない、良好な3D画像を得ることができる。
図23(A)に示すように、ランドスケープでは縦方向は1画素に3色、均等に含まれるため、そのまま3Dの1画素とすることができる。色についても、並べ替えられてはいるが、他の実施形態と同様、眼に入る画素(からの光)において3色が均等に配分されているため、色付きはない。
上述した第5および第6の実施形態では、視差バリアをストレートとして良好な視野角特性を得ている。ただし、視差バリアをストレートではなく若干ジグザク配置としてもよい。その場合に視差バリアをジグザク配置する程度は、視野角特性が良好となる程度とし、色配置で色付きがなくなるようにしてもよい。つまり、バリア電極の形状をストレートから変更することと、色配置との両方で色付きを調整することも可能である。
以上説明した第1〜第6の実施の形態および変形例1〜3に係る立体映像表示装置は、様々な電子機器、例えば、デジタルカメラ、ノート型パーソナルコンピュータ、携帯電話等の携帯端末装置、ビデオカメラなど、あらゆる分野の電子機器の表示装置に適用することが可能である。以下に、本実施の形態が適用される電子機器の一例について説明する。
本適用例に係るテレビは、フロントパネル120やフィルターガラス130等から構成される映像表示画面部110を含む。映像表示画面部110として第2〜第6の実施形態および変形例1〜3に示す立体映像表示装置を用いることができる。
本適用例に係るデジタルカメラは、フラッシュ用の発光部111、表示部112、メニュースイッチ113、シャッターボタン114等を含む。表示部112として第2〜第6の実施形態および変形例1〜3に示す立体映像表示装置を用いることができる。
本適用例に係るノート型パーソナルコンピュータは、本体121に、文字等を入力するとき操作されるキーボード122、画像を表示する表示部123等を含む。表示部123として第2〜第6の実施形態および変形例1〜3に示す立体映像表示装置を用いることができる。
本適用例に係るビデオカメラは、本体部131、前方を向いた側面に被写体撮影用のレンズ132、撮影時のスタート・ストップスイッチ133、表示部134等を含む。表示部134として第2〜第6の実施形態および変形例1〜3に示す立体映像表示装置を用いることができる。
本適用例に係る携帯電話機は、上側筐体141、下側筐体142、連結部(ここではヒンジ部)143、ディスプレイ144、サブディスプレイ145、ピクチャーライト146、カメラ147等を含む。ディスプレイ144やサブディスプレイ145として第2〜第6の実施形態および変形例1〜3に示す立体映像表示装置を用いることができる。
Claims (7)
- 2次元状にマトリクス配置された画素を有し、前記画素を駆動してカラー画像を発生する画像発生部と、
前記カラー画像に視差を与えて3次元画像のカラー表示を可能とし、かつ、前記カラー画像の一方向、または、当該一方向と直交する他方向において視差方向を切り替え可能な視差付与部と、
を有し、
前記視差付与部は、前記視差を付与するために互いに離間した複数の視差バリアが、前記一方向を長手方向とする第1の並行状態と、前記他方向を長手方向とする第2の並行状態とを有し、前記第1の並行状態と前記第2の並行状態のどちらにおいても、隣接する視
差バリア間の光透過領域に対応する画素で色の割合が均等となるように前記画像発生部および前記視差付与部が構成されており、
前記視差付与部は、前記第1の並行状態と前記第2の並行状態のどちらにおいても、隣接する視差バリア間の光透過領域に対応する画素で色の割合が均等となるように、前記第2の並行状態において長手方向と直交する向きにずれた複数の矩形部分を含む形状の視差バリアを有し、
前記画素がそれぞれ複数色である複数のサブ画素を含み、
単一の前記画素に含まれる前記複数のサブ画素に異なる色フィルタが配置され、
前記複数の画素のマトリクス配置において、前記色フィルタが、同一色のサブ画素を1本の色ストライプとする平行ストライプ状に配置され、
前記視差バリアの前記矩形部分のずれ方向が、前記色フィルタの色ストライプ方向と直交する色ストライプ分離方向であり、
前記視差付与部は、
液晶層と、
前記液晶層の層厚方向の一方側に配置され、それぞれが、前記色ストライプ分離方向に長く前記色ストライプ方向で交互に配置され、前記第1の並行状態において一方が視差バリア領域に対応し他方が視差バリア領域間のスリットに対応する平行ストライプ形状の第1電極および第2電極と、
前記液晶層の層厚方向の他方側に配置され、それぞれが、前記色ストライプ方向に長く、矩形電極部分のN回シフト(N≧1)を前記色ストライプ分離方向の一方と他方の向きで交互に繰り返す形状を有し、かつ、前記色ストライプ分離方向で交互に配置され、前記第2の並行状態において一方が視差バリア領域に対応し他方が視差バリア領域間のスリット領域に対応する第3電極および第4電極と、を有し、
前記第3電極と前記第4電極のそれぞれは、前記矩形電極部分のシフト量がサブ画素のサイズに対応しており、前記矩形電極部分の一方の向きに連続してシフトする回数が単一の前記画素における色数をMとしたときに(M−1)であり、当該(M−1)回の連続シフトが向きを交互に変えて繰り返されることで、前記第3電極と前記第4電極とが電極全体としてそれぞれ色ストライプ方向に連続して蛇行配置されている
立体映像表示装置。 - 前記視差バリアの形状において前記矩形部分のずれの大きさを表すシフト量は、前記サブ画素の幅とほぼ一致する
請求項1に記載の立体映像表示装置。 - 前記第3電極と前記第4電極のそれぞれは、前記色ストライプ分離方向の幅が、前記サブ画素の幅より広く、前記サブ画素の3つ分の幅以下である、
請求項2に記載の立体映像表示装置。 - 前記第3電極の幅が1つの画素の幅に対応し、前記第4電極の幅が、電極離間幅の2つ分だけ1つの画素の幅より狭い
請求項2に記載の立体映像表示装置。 - 2次元状にマトリクス配置された画素を有し、前記画素を駆動してカラー画像を発生する画像発生部と、
前記カラー画像に視差を与えて3次元画像のカラー表示を可能とし、かつ、前記カラー画像の一方向、または、当該一方向と直交する他方向において視差方向を切り替え可能な視差付与部と、
を有し、
前記視差付与部は、前記視差を付与するために互いに離間した複数の視差バリアが、前記一方向を長手方向とする第1の並行状態と、前記他方向を長手方向とする第2の並行状態とを有し、前記第1の並行状態と前記第2の並行状態のどちらにおいても、隣接する視差バリア間の光透過領域に対応する画素で色の割合が均等となるように前記画像発生部および前記視差付与部が構成されており、
前記視差付与部は、前記第1の並行状態と前記第2の並行状態のどちらにおいても、隣接する視差バリア間の光透過領域に対応する画素で色の割合が均等となるように、前記第2の並行状態において長手方向と直交する向きにずれた複数の矩形部分を含む形状の視差バリアを有し、
前記画素がそれぞれ複数色である複数のサブ画素を含み、
単一の前記画素に含まれる前記複数のサブ画素に異なる色フィルタが配置され、
前記複数の画素のマトリクス配置において、前記色フィルタが、同一色のサブ画素を1本の色ストライプとする平行ストライプ状に配置され、
前記視差バリアの前記矩形部分のずれ方向が、前記色フィルタの色ストライプ方向と直交する色ストライプ分離方向であり、
前記視差付与部は、
液晶層と、
前記液晶層の層厚方向の一方側に配置され、それぞれが、前記色ストライプ分離方向に長く前記色ストライプ方向で交互に配置され、前記第1の並行状態において一方が視差バリア領域に対応し他方が視差バリア領域間のスリットに対応する平行ストライプ形状の第1電極および第2電極と、
前記液晶層の層厚方向の他方側に配置され、それぞれが、前記色ストライプ方向に長く、矩形電極部分のN回シフト(N≧1)を前記色ストライプ分離方向の一方と他方の向きで交互に繰り返す形状を有し、かつ、前記色ストライプ分離方向で交互に配置され、前記第2の並行状態において一方が視差バリア領域に対応し他方が視差バリア領域間のスリット領域に対応する第3電極および第4電極と、を有し、
前記第3電極と前記第4電極のそれぞれは、前記矩形電極部分の1回シフトを前記色ストライプ分離方向の一方と他方の向きで交互に繰り返す形状を有する
立体映像表示装置。 - 前記視差バリアの形状において前記矩形部分のずれの大きさを表すシフト量は、前記サブ画素の幅とほぼ一致する
請求項5に記載の立体映像表示装置。 - 2次元状にマトリクス配置された画素を有し、前記画素を駆動してカラー画像を発生する画像発生部と、
前記カラー画像に視差を与えて3次元画像のカラー表示を可能とし、かつ、前記カラー画像の一方向、または、当該一方向と直交する他方向に視差方向を切り替え可能な視差付与部と、
を備え、
前記視差付与部は、前記視差を付与するために互いに離間した複数の視差バリアを、前記一方向に形成する第1の並行状態と、前記他方向に形成する第2の並行状態と有し、
前記画素がそれぞれ3色の複数色である複数のサブ画素を含み、
前記第1の並行状態において、隣接する視差バリア間の光透過領域に対応する画素で色の割合が均等となり、前記第2の並行状態において、隣接する視差バリア間の光透過領域に対応する画素のうち、前記複数色のうち1色のサブ画素の観察者に見える面積が前記1色と他の色のサブ画素の面積よりも大きくなるように、前記マトリクス配置における前記複数色の配列が決められており、かつ、前記第2の並行状態において、前記1色のサブ画素の輝度が、前記他の色のサブ画素の輝度より小さく、
前記複数色の配列が、前記1色は前記一方向においてストレートに配置され、前記他の色は前記一方向において交互に繰り返され、前記他方向内で前記複数色が交互に形成されており、
前記視差付与部は、
液晶層と、
前記液晶層の層厚方向の一方側に配置され、それぞれが、前記他方向に長く前記一方向で交互に配置され、前記第1の並行状態において一方が視差バリア領域に対応し他方が視差バリア領域間のスリットに対応する平行ストライプ形状の第1電極および第2電極と、
前記液晶層の層厚方向の他方側に配置され、それぞれが、前記一方向に長く前記他方向で交互に配置され、前記第2の並行状態において一方が視差バリア領域に対応し他方が視差バリア領域間のスリットに対応する平行ストライプ形状の第3電極および第4電極と、を有する、
立体映像表示装置。
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