JP5665636B2 - 幼児用トイレブース及び幼児用トイレブースの改修方法 - Google Patents
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Description
しかし、特にトイレトレーニング中の幼児にとって、ドアの開閉や鍵の施錠、解錠等の操作は煩わしいものであり、教員等にとっても、ドアや鍵があると、世話がしにくい、閉じ込められたりする等のトラブルが発生しても迅速な対応がしにくいといった問題があった。
また、前面の出入口を開口し、該出入口より後側(奥側)に偏倚させた位置に壁体を設け、該壁体に便器を取り付けることで、左右どちらからでも出入りすることができるようにしたものが知られている(例えば、特許文献3参照)。
さらに、このようなトイレブースを、ショッピングセンターやサービスエリア等の一般用トイレの一角に後から設置したい場合、大きなレイアウト変更が必要になる等、既存施設への大規模な改修工事が必要になってコストや時間がかかってしまうといった問題がある。
しかも、このようなトイレブースは、ブース出入口の壁が互い違い状に配置されているため、使用者である幼児が、出入口の壁が互い違い状になっていることを十分認識できず、該出入口の壁にぶつかってしまうといった問題もある。
また、特許文献3に記載されるような出入口より後側(奥側)に偏倚させた位置に壁体を独立して設けたものは、該壁体を床面から天井面に亘って設けているため、天井面での改修が必要であるが、天井面は高所であるため作業性に劣ることになって既存設備からの簡単な改修が難しいといった問題がある。
これに対し、図11に参考例として示すように、前記特許文献3の出入口よりも後側(奥側)に偏倚させた位置に、左右パネル支持部100a、bを天井面101まで至らせた支持部材100を用いてスクリーンパネル7を床面と天井面101とのあいだで突っ張るようにすることも考えられるが、このものも天井面の改修が必要となるため大掛かりな作業が強いられることになって既存設備からの簡単な改修が難しいといった問題があり、これらに本発明の解決すべき課題がある。
請求項2の発明は、前記スクリーンパネルを、前記出入口および分割した二つの動線Aと平面視で交差する部位である三つの架け渡し部がスクリーンパネルの上端よりも高位で天井面までには至らないが大人の出入を妨げないように配された支持部材を介して前記左右に分割された前面板同士およびスクリーンパネルと前面板とのあいだの支持をしたことを特徴とする請求項1記載の幼児用トイレブースである。
請求項3の発明は、支持部材は、スクリーンパネルには左右方向間隙を存して少なくとも2箇所で連結されるものとし、前記トイレ囲繞部材には、前記支持部材のスクリーンパネル連結位置に対して前後方向同位置、およびスクリーンパネルの左右方向延長位置に対して前後方向にズレ、かつスクリーンパネルの支持部材連結位置よりも左右方向外方にズレた位置のなかから選択された少なくとも2箇所で連結されていることを特徴とする請求項1または2記載の幼児用トイレブースである。
請求項4の発明は、支持部材は、スクリーンパネルおよび/またはトイレ囲繞部材の縦面を通って床面にまで至るように構成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1記載の幼児用トイレブースである。
請求項5の発明は、支持部材は、上下方向を向いていてスクリーンパネルの左右両側縁に固着され、上端部が前後方向を向いていて左右前面板の上方にまで至る逆L字状をした左右一対のパネル支持部と、左右両脚部と跨部とを有した冂字形に形成され、両脚部の下端が取付け座を介して前記左右前面板の上端縁に固着され、跨部に前記左右パネル支持部の上前端が固着された前面板側支持部と、前記左右パネル支持部間に複数本が介装される補強骨とによって構成されていることを特徴とする請求項2乃至4の何れか1記載の幼児用トイレブースである。
請求項6の発明は、前面板側支持部に動物の頭部を模った前面パネルを取り付けたことを特徴とする請求項5記載の幼児用トイレブースである。
請求項7の発明は、後および左右の各面を構成する壁または板と、出入口である開口部が形成されることで左右に一直線状に分割される前面板とがトイレ囲繞部材として構成される幼児用のトイレブースの改修方法であって、前記出入口を開閉する既存の戸体を取り外した後、該トイレブース内に配された一つの便器が前記出入口から見えないように目隠しすることにはなるが、天井面までには至らない長さのスクリーンパネルを、便器が後側に対向する状態で出入口よりも後側に偏倚させて設けて出入り口から左右に分割してスクリーンパネルを左右に避ける二つの動線で前記一つの便器に至るようにした状態で、該スクリーンパネルを、前記動線と平面視で交差する部位である架け渡し部がスクリーンパネルの上端よりも高位で天井面までには至らないが大人の出入を妨げないように配された支持部材を介して前記トイレ囲繞部材のうち何れか一つ以上の箇所に支持したことを特徴とする幼児用トイレブースの改修方法である。
請求項8の発明は、前記スクリーンパネルを、前記出入口および分割した二つの動線と平面視で交差する部位である架け渡し部がスクリーンパネルの上端よりも高位で天井面までには至らないが大人の出入を妨げないように配された支持部材を介して前記左右に分割された前面板同士およびスクリーンパネルと左右の前面板とのあいだの支持をしたことを特徴とする請求項7記載の幼児用トイレブースの改修方法である。
請求項3の発明とすることにより、スクリーンパネルの揺れや衝撃に対する安定性を高めることができる。
請求項4、5の発明とすることにより、強度の高いスクリーンパネルとすることができる。
請求項6の発明とすることにより、幼児が親しみやすいトイレブースとすることができる。
請求項7の発明とすることにより、既存のトイレブースから容易に改修してスクリーンパネルを設置することができる。
つまり、スクリーンパネル7の設置位置と支持部材8の固定位置が前後に位置ズレし、さらに、支持部材両足部8e間の左右幅が、支持部材連結位置7b、7c間の幅以上のものとして構成されており、アーチスクリーン9への揺れや衝撃に対しても安定した状態を維持できるようになっている。
なお、スクリーンパネル7の下端部は、図示しないボルト等で床面に固着させることで強度を高め、スクリーンパネル7自体に衝撃が与えられた場合であっても、傾いたり、倒れたりすることなく安定した状態を維持できるように構成されている。
さらに、支持部材8に設けられる取付け座8fを左右前面板5a、5bに固定してスクリーンパネル7を取付けることでアーチスクリーン9を設置することができるため、既存のトイレブースであっても左右前面板5a、5bや天井面に大きな改修が必要なく容易に設置することができる。
しかも、支持部材8の袴部8gの上下長さを左右前面板5a、5bに応じて調節するだけで、様々な壁高さのトイレにアーチスクリーン9を設置することができ、例えば、既存の戸体付きのトイレブースから、戸体を外してアーチスクリーン9を取り付けることで、容易に本発明の幼児用トイレブース1へ改修することが可能である。
さらにまた、前記架け渡し部である支持部材8の前面板側支持部跨部8gおよび前後パイプ部8bを、大人がトイレブース1に出入するのを妨げないような高所に配したため、大人が該支持部材8の下を通る際に、無理に屈んだりする必要がなくて、幼児の世話をする大人がトイレブース1内に入りやすいものとなっている。
このようにすることで、幼児にとって親しみやすいトイレとすることができるだけでなく、幼児用のトイレブースであることが幼児にも大人にも視覚的に分かりやすいものとなり、例えばサービスエリア等の大人用トイレの一角にこのような幼児用トイレブースを設ける場合、幼児をトイレブースに迅速に誘導することができる。
このものにおいて、上側支持部13、前面パネル14の∩状切欠き部14a、天面板15で、トイレブース1内へ出入するときの動線Aと交差する部位である架け渡し部を構成しているが、該架け渡し部は、大人が架け渡し部の下を通る際に妨げとならないような高所に配されている。
このようにすることで、パイプ式の支持部材を用いずにアーチスクリーン16を形成することができるため、デザインの統一を図ることができ、意匠性に優れたトイレブースとすることができる。
また、前記前面パネル14の中央切り欠き部分を第二の実施の形態と同様、例えば動物の頭部を模ったものとすることもできる。
このようにすることで、柔らかい印象のトイレブースとすることができ、幼児が明るい気持ちで該トイレブースを使用することができるようになる。
このものにおいて、支持部材21のうち、平面視においてトイレブース内へ出入する動線Aと交差する部位が架け渡し部を構成しており、該架け渡し部は大人の出入を妨げないような高所に配されている。
そして、既存のトイレブースを改修してアーチスクリーン9を取り付ける場合、各トイレ囲繞部材の形状や高さに応じた支持部材を用意する必要があるが、本第六の実施の形態のように構成することで、部品を共通化、汎用化することができ、例えば、前面板側支持部21aを前面板5a、5bの高さに応じた支持部材21を用意する必要がなくなって、様々な形態のトイレに対応することができる。これにより、既存トイレブースへの改修が容易であるだけでなく、部品の共通化によって製造コストを削減することができる。しかもこのものは、前面板5a、5bの板面に直接固着させるため、強度をより十分なものとすることができる。
このものにおいて、支持部材23のうち、平面視においてトイレブース内へ出入する動線Aと交差する部位である左右パネル支持部23a、23bの上端部分及び前面板側支持部23cが架け渡し部を構成し、該架け渡し部は大人の出入を妨げないような高所に配されている。
なお、本第七の実施の形態では、該前面板側支持部23cは、前記第六の実施の形態のように床面まで脚部23dを至らせて左右前面板5a、5bのトイレブース1の内側面から取付け部材24を介して固着させているが、前記第一の実施の形態のように取付け座を用いて左右前面板5a、5bに固着させる構成としてもよい。
そして、このように構成することで、前面板側支持部23cは先端(出入口)方向が広がった八字形状となるため、支持力がより強くなって安定性が向上する。
また、図10に示す第九の実施の形態のように、支持部材27の支持部27aを取付け部材28を介して、後面側の壁2に固着させることも可能である。
そして、第八の実施の形態の支持部25a、第九の実施の形態の支持部27aは、それぞれ大人の出入を妨げないような高所に配される架け渡し部を構成している。
5a、5b 左右前面板
7 スクリーンパネル
7b、7c 支持部材連結位置
8 支持部材
8h 前面板側支持部
9 アーチスクリーン
S 出入口
Claims (8)
- 後および左右の各面を構成する壁または板と、出入口である開口部が形成されることで左右に一直線状に分割される前面板とがトイレ囲繞部材として構成される幼児用のトイレブースであって、該トイレブース内に配された一つの便器が前記出入口から見えないように目隠しするためのスクリーンパネルを、便器が後側に対向する状態で出入口よりも後側に偏倚させて設けて、出入口から左右に分割してスクリーンパネルを左右に避ける二つの動線で前記一つの便器に至るように構成するにあたり、該スクリーンパネルは天井面までには至らない長さのものとし、該スクリーンパネルを、前記動線Aと平面視で交差する部位である架け渡し部がスクリーンパネルの上端よりも高位で天井面までには至らないが大人の出入を妨げないように配された支持部材を介して前記トイレ囲繞部材のうち何れか一つ以上の箇所に支持したことを特徴とする幼児用トイレブース。
- 前記スクリーンパネルを、前記出入口および分割した二つの動線Aと平面視で交差する部位である三つの架け渡し部がスクリーンパネルの上端よりも高位で天井面までには至らないが大人の出入を妨げないように配された支持部材を介して前記左右に分割された前面板同士およびスクリーンパネルと前面板とのあいだの支持をしたことを特徴とする請求項1記載の幼児用トイレブース。
- 支持部材は、スクリーンパネルには左右方向間隙を存して少なくとも2箇所で連結されるものとし、前記トイレ囲繞部材には、前記支持部材のスクリーンパネル連結位置に対して前後方向同位置、およびスクリーンパネルの左右方向延長位置に対して前後方向にズレ、かつスクリーンパネルの支持部材連結位置よりも左右方向外方にズレた位置のなかから選択された少なくとも2箇所で連結されていることを特徴とする請求項1または2記載の幼児用トイレブース。
- 支持部材は、スクリーンパネルおよび/またはトイレ囲繞部材の縦面を通って床面にまで至るように構成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1記載の幼児用トイレブース。
- 支持部材は、上下方向を向いていてスクリーンパネルの左右両側縁に固着され、上端部が前後方向を向いていて左右前面板の上方にまで至る逆L字状をした左右一対のパネル支持部と、左右両脚部と跨部とを有した冂字形に形成され、両脚部の下端が取付け座を介して前記左右前面板の上端縁に固着され、跨部に前記左右パネル支持部の上前端が固着された前面板側支持部と、前記左右パネル支持部間に複数本が介装される補強骨とによって構成されていることを特徴とする請求項2乃至4の何れか1記載の幼児用トイレブース。
- 前面板側支持部に動物の頭部を模った前面パネルを取り付けたことを特徴とする請求項5記載の幼児用トイレブース。
- 後および左右の各面を構成する壁または板と、出入口である開口部が形成されることで左右に一直線状に分割される前面板とがトイレ囲繞部材として構成される幼児用のトイレブースの改修方法であって、前記出入口を開閉する既存の戸体を取り外した後、該トイレブース内に配された一つの便器が前記出入口から見えないように目隠しすることにはなるが、天井面までには至らない長さのスクリーンパネルを、便器が後側に対向する状態で出入口よりも後側に偏倚させて設けて出入り口から左右に分割してスクリーンパネルを左右に避ける二つの動線で前記一つの便器に至るようにした状態で、該スクリーンパネルを、前記動線と平面視で交差する部位である架け渡し部がスクリーンパネルの上端よりも高位で天井面までには至らないが大人の出入を妨げないように配された支持部材を介して前記トイレ囲繞部材のうち何れか一つ以上の箇所に支持したことを特徴とする幼児用トイレブースの改修方法。
- 前記スクリーンパネルを、前記出入口および分割した二つの動線と平面視で交差する部位である架け渡し部がスクリーンパネルの上端よりも高位で天井面までには至らないが大人の出入を妨げないように配された支持部材を介して前記左右に分割された前面板同士およびスクリーンパネルと左右の前面板とのあいだの支持をしたことを特徴とする請求項7記載の幼児用トイレブースの改修方法。
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