JP5664776B2 - 2次電池型燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は発電動作だけでなく充電動作も行える2次電池型燃料電池システムに関する。
燃料電池は、典型的には、固体ポリマーイオン交換膜を用いた固体高分子電解質膜、イットリア安定化ジルコニア(YSZ)を用いた固体酸化物電解質膜等を、燃料極(アノード)と酸化剤極(カソード)とで両側から挟み込んだものを1つのセル構成としている。そして、燃料極に燃料ガス(例えば水素ガス)を供給する燃料ガス流路と、酸化剤極に酸化剤ガス(例えば酸素や空気)を供給する酸化剤ガス流路とが設けられ、これらの流路を介して燃料ガス、酸化剤ガスがそれぞれ燃料極、酸化剤極に供給されることにより発電が行われる。
この燃料電池は、水素と酸素から水を生成した際に電力を取り出すものであり、原理的に取り出せる電力エネルギーの効率が高いため、省エネルギーになるだけでなく、発電時の排出物が水のみであるため、環境に優れた発電方式であり、地球規模でのエネルギーや環境問題解決の切り札として期待されている。
特開2006−294508号公報 特開2007−273311号公報 特開2010−140700号公報
燃料電池の燃料極には、例えばNiのような材料が使用されている。この燃料極の材料が酸化すると、電気抵抗が増加するといった問題が発生する。また、燃料極の材料の酸化又はその逆反応である還元に伴う体積変化によって、他の周辺部材を破壊したり、他の周辺部材から剥離したりするといった問題が生じる可能性もある。
そこで、特許文献1や2においては、燃料電池の運転停止時に、燃料極に供給する燃料ガスの量を徐々に低下させたり、不活性ガスに還元性ガスを添加したガスによってパージ(装置内に滞留した燃料ガスを押し出すことをいう)を行うことにより、燃料極の劣化を抑制している。
また、特許文献3は、複数のサブスタックを備えた固体高分子形燃料電池において、サブスタック内に生成された余剰の水を確実に排出するために、運転中の各サブスタックのセルの電圧値から判断して、各サブスタックへの燃料供給方法を切り替えることを開示している。
しかしながら、特許文献1〜3に記載の燃料電池システムは1次電池であるため、燃料電池システムの充電についてはなんら考慮されていない。
本発明は、上記の状況に鑑み、燃料電池の劣化を防止しつつ、システム全体としては発電及び充電を効果的に行うことができる2次電池型燃料電池システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明に係る2次電池型燃料電池システムは、発電動作及び充電動作が可能な2次電池型燃料電池システムであって、発電動作時に酸化性ガスとの化学反応により還元性ガスである燃料を発生し、充電動作時に前記化学反応の逆反応により前記酸化性ガスを発生し再生可能な燃料発生部と、燃料極、酸化剤極、及び前記燃料極と前記酸化剤極との間に狭持される電解質を有し、前記燃料発生部で発生した前記還元性ガスが前記燃料極に供給され酸化剤ガスが前記酸化剤極に供給されることにより発電する発電機能と、前記燃料発生部の再生時に発生した前記酸化性ガスを前記燃料極において外部からの給電により電気分解する機能とを有する燃料電池部とを備え、前記燃料発生部は、発電動作時に、前記発電によって前記燃料電池部において発生した前記酸化性ガスが供給され、充電動作時に、前記電気分解によって前記燃料電池部において発生した前記還元性ガスが供給され、予備電池と、前記燃料電池部の発電電圧が、前記燃料極が劣化する雰囲気である、部材劣化雰囲気に対応する電圧に該当するか否かを判定する判定部と、前記判定部によって前記燃料電池部の発電電圧が前記部材劣化雰囲気に対応する電圧に該当すると判定された場合、前記燃料電池部による給電を停止し、前記予備電池による給電に切り替えるとともに、前記燃料電池部の電気分解および前記燃料発生部の再生を行うように充電動作を行わせる制御部とを更に備え、前記部材劣化雰囲気に対応する電圧は、前記燃料極に使用される金属と酸化性ガスとの酸化反応におけるギブス自由エネルギーが負である雰囲気を算出し、算出された前記雰囲気から求められた前記燃料電池部の発電反応におけるギブス自由エネルギーを用いて算出される電圧である構成とする。
本発明に係る2次電池型燃料電池システムによると、燃料電池の劣化を防止しつつ、システム全体としては発電及び充電を効果的に行うことができる。
本発明の第1実施形態に係る2次電池型燃料電池システムが備える2次電池型燃料電池モジュールの概略構成を示す図である。 燃料電池部の概略構成を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る2次電池型燃料電池システムの回路構成例を示す図である。 外部負荷へ電力を供給するのみの場合における本発明の第1、2実施形態に係る燃料電池の動作を示すフローチャートである。 燃料電池の燃料極にNiを使用した場合に、そのNiが酸化する雰囲気の温度特性を示すグラフである。 回生エネルギーのみが発生した場合における本発明の第1、2実施形態及び 参考例に係る燃料電池の動作を示すフローチャートである。 外部負荷へ電力を供給しつつ、回生エネルギーが発生した場合における本発明の第1、2実施形態に係る燃料電池の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る2次電池型燃料電池システムが備える2次電池型燃料電池モジュールの概略構成を示す図である。 参考例に係る2次電池型燃料電池システムが備える2次電池型燃料電池モジュールの概略構成を示す図である。 外部負荷へ電力を供給するのみの場合における参考例に係る燃料電池の動作を示すフローチャートである。 外部負荷へ電力を供給しつつ、回生エネルギーが発生した場合における 考例に係る燃料電池の動作を示すフローチャートである。
本発明の実施形態について図面を参照して以下に説明する。なお、本発明は、後述する実施形態に限られない。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態に係る2次電池型燃料電池システムは、図1に示す2次電池型燃料電池モジュールを少なくとも二つ備えている。図1に示す2次電池型燃料電池モジュールは、化学反応により水素(燃料ガス)を発生し、前記化学反応の逆反応により再生可能な燃料発生部100と、酸素(酸化剤ガス)と燃料発生部100から供給される水素との反応により発電を行う燃料電池部200と、燃料発生部100と燃料電池部200との間でガスを循環させる循環経路300とを備えている。本実施形態においては、1つの燃料発生部100と1つの燃料電池部200とが循環経路300を介して接続され、モジュール化されている。なお、燃料発生部100及び燃料電池部200の一方又は両方を複数として循環経路300を介して接続するようにしても構わない。
燃料発生部100は、燃料発生部材を備えている。燃料発生部材としては、例えば、金属を母材として、その表面に金属または金属酸化物が添加されており、化学反応によって燃料を発生するものを用いることができる。母材の金属としては例えば、Ni、Fe、Pd、V、Mgやこれらを基材とする合金が挙げられ、特にFeは安価で、加工も容易なので好ましい。また、添加される金属としては、Al、Rd、Pd、Cr、Ni、Cu、Co、V、Moが挙げられ、添加される金属酸化物としてはSiO、TiOが挙げられる。ただし、母材となる金属と、添加される金属は同一の材料ではない。なお、本実施形態においては、燃料発生部材として、Feを主体とする水素発生部材を用いる。
また、燃料発生部材においては、その反応性を上げるために単位体積当りの表面積を大きくすることが望ましい。燃料発生部材の単位体積当りの表面積を増加させる方策としては、例えば、燃料発生部材の主体を微粒子化し、その微粒子化したものを成型すればよい。微粒子化の方法は例えばボールミル等を用いた粉砕によって粒子を砕く方法が挙げられる。さらに、機械的な手法などにより微粒子にクラックを発生させることで微粒子の表面積をより一層増加させてもよく、酸処理、アルカリ処理、ブラスト加工などによって微粒子の表面を荒らして微粒子の表面積をより一層増加させてもよい。
燃料電池部200は、図2に示す通り、電解質膜1の両面に燃料極2と酸化剤極である空気極3を接合したMEA構造(膜・電極接合体:Membrane Electrode Assembly)である。なお、図2では、MEAを1つだけ設けた構造を図示しているが、MEAを複数設けたり、さらに複数のMEAを積層構造にしたりしてもよい。また、燃料電池部200には、燃料極2−空気極3間にかかる電圧を測定するための電圧検出部4と、燃料電池部200の温度を測定する温度センサー5とが設けられている。
電解質膜1の材料としては、例えば、イットリア安定化ジルコニア(YSZ)を用いた固体酸化物電解質を用いることができ、また例えば、ナフィオン(デュポン社の商標)、カチオン導電性ポリマー、アニオン導電性ポリマー等の固体高分子電解質を用いることができるが、これらに限定されることなく、水素イオンを通すものや酸素イオンを通すもの、また、水酸化物イオンを通すもの等、燃料電池の電解質としての特性を満たすものであればよい。なお、本実施形態においては、電解質膜1として、酸素イオン又は水酸化物イオンを通す電解質、例えばイットリア安定化ジルコニア(YSZ)を用いた固体酸化物電解質を用い、発電時に燃料極2側に水を発生させるようにしている。この場合、発電時に燃料極2側に発生した水を用いた化学反応によって燃料発生部100の燃料発生部材から水素を発生させることができる。
電解質膜2は、固体酸化物電解質の場合であれば、電気化学蒸着法(CVD−EVD法;Chemical Vapor Deposition−Electrochemical Vapor Deposition)等を用いて形成することができ、固体高分子電解質の場合であれば、塗布法等を用いて形成することができる。
燃料極2、空気極3はそれぞれ、例えば、電解質膜1に接する触媒層と、その触媒層に積層された拡散電極とからなる構成にすることができる。触媒層としては、例えば白金黒或いは白金合金をカーボンブラックに担持させたもの等を用いることができる。また、燃料極2の拡散電極の材料としては、例えばNi−Fe系サーメットやNi−YSZ系サーメット等を用いることができる。また、空気極3の拡散電極の材料としては、例えばLa−Mn−O系化合物やLa−Co−Ce系化合物等を用いることができる。
燃料極2、空気極3はそれぞれ、例えば蒸着法等を用いて形成することができる。
さらに、燃料発生部100、燃料電池部200及び循環経路300には必要に応じて温度を調節するヒーターやガスを供給するためのポンプ、燃料の漏洩を検知するセンサー等を設けてもよい。
次に、図1に示す2次電池型燃料電池モジュールの発電時及び充電時それぞれにおいて起こる各化学反応について説明する。
図1に示す2次電池型燃料電池モジュールの発電時には、燃料極2に燃料ガスである水素が供給され、空気極3に酸素を含む空気が供給されることにより、燃料極2において下記の(1)式の反応が起こる。
+O2−→HO+2e …(1)
一方、空気極3において下記の(2)式の反応が起こる。
1/2O+2e→O2− …(2)
これら(1)式及び(2)式の反応における電子の流れにより、燃料極2及び空気極3に接続された外部負荷(図1及び図2において不図示)への給電が行われる。そして、酸素イオンは、電解質膜1を通って、燃料極2に到達する。燃料電池部200では、上記の一連の反応が繰り返され、上記の(1)式から分かるように、燃料極2側においてHが消費されHOが生成される。
上記の(1)式及び(2)式より、発電動作時における燃料電池部200での反応は下記の(3)式の通りになる。
+1/2O→HO …(3)
また、図1に示す2次電池型燃料電池モジュールの発電時には、燃料発生部100は、下記の(4)式に示す酸化反応により、燃料電池部200の燃料極2側で生成されたHOを消費してHを生成する。このHを燃料極2に供給することで燃料電池部200での発電が行われる。
3Fe+4HO→Fe+4H …(4)
したがって、燃料発生部100と燃料電池部200の燃料極2との間では循環経路300を介してH及びHOを含む混合ガスが循環されることになる。
一方、図1に示す2次電池型燃料電池モジュールの充電動作時には、外部電源(図1及び図2において不図示)から燃料電池部200に電力が供給され、燃料電池部200では、上記の(3)式の逆反応である下記の(5)式に示す電気分解反応が起こり、燃料極2側においてHOが消費されHが生成される。一方、燃料発生部100では、上記の(4)式に示す酸化反応の逆反応である下記(6)式に示す還元反応が起こり、燃料電池部200の燃料極2側で生成されたHが消費されHOが生成される。
O→H+1/2O …(5)
Fe+4H→3Fe+4HO …(6)
これにより、燃料発生部100のFeをFeに還元し、燃料発生部100を再生することができる。
次に、本発明の第1実施形態に係る2次電池型燃料電池システムの回路構成例について図3を参照して説明する。図3において、燃料電池11は燃料電池部200のMEA構造である。予備燃料電池14もまた、別の燃料電池部200のMEA構造である。すなわち、燃料電池11及び予備燃料電池14として、それぞれ、図1に示す2次電池型燃料電池モジュールを用いる。なお、2次電池型燃料電池システムが2次電池型燃料電池モジュールを三つ以上備えている場合、三つ以上の燃料電池の中から燃料電池11と予備燃料電池14とを任意に選択する選択回路を設ければよい。また、燃料電池11は、一つの2次電池型燃料電池モジュールのMEA構造であってもよく、複数の2次電池型燃料電池モジュールのMEA構造を合わせたものでもよい。同様に、予備燃料電池14は、一つの2次電池型燃料電池モジュールのMEA構造であってもよく、複数の2次電池型燃料電池モジュールのMEA構造を合わせたものでもよい。
例えば、本実施形態の2次電池型燃料電池システムを自動車の動力源として用いることを想定した場合、自動車の発進時に大きな出力を必要とし、加速が終了し定速走行に入ると必要な出力が減少する。よって、2次電池型燃料電池モジュールの搭載量は発進時等に必要とする最大出力分に合わせておき、定速走行等の出力をあまり必要としないときには、一部の2次電池型燃料電池モジュールは発電を停止させておくことができる。この場合、発電を行う2次電池型燃料電池モジュールを燃料電池11とし、発電を停止させた2次電池型燃料電池モジュールを予備燃料電池14とすることができる。
電圧検出部12は、燃料電池11と対応する燃料電池部200の電圧検出部4に相当し、電圧検出部15は、予備燃料電池14と対応する燃料電池部200の電圧検出部4に相当する。燃料電池11及び予備燃料電池14の各燃料極はグランド電位に接続される。燃料電池11の空気極は電圧検出部12を介して双方向DC/DCコンバータ13の一端に接続される。予備燃料電池14の空気極は電圧検出部15を介して双方向DC/DCコンバータ16の一端に接続される。
双方向DC/DCコンバータ13の他端は、スイッチSW1を介してダイオードD1のアノードに接続される。また、双方向DC/DCコンバータ13の他端は、ダイオードD3のカソードにも接続される。ダイオードD1のカソードは電圧検出部17に接続され、ダイオードD3のアノードもスイッチSW3を介して電圧検出部17に接続される。
双方向DC/DCコンバータ16の他端は、スイッチSW2を介してダイオードD2のアノードに接続される。また、双方向DC/DCコンバータ16の他端は、ダイオードD4のカソードにも接続される。ダイオードD2のカソードは電圧検出部17に接続され、ダイオードD4のアノードもスイッチSW4を介して電圧検出部17に接続される。
電圧検出部17は、外部負荷18へ供給される電圧、及び、外部電源19から供給される回生電圧を検出する。なお、図3においては、外部負荷18の回生エネルギーを用いて生成される回生電圧の供給源を外部電源19として示している。
温度センサー21は、燃料電池11と対応する燃料電池部200の温度センサー5に相当し、温度センサー22は、予備燃料電池14と対応する燃料電池部200の温度センサー5に相当する。これら温度センサー21及び22は、スイッチ制御部20と接続され、スイッチ制御部20に対して燃料電池11及び予備燃料電池14の燃料極の環境温度を示す信号を送出する。
スイッチ制御部20は、温度センサー21及び22、電圧検出部12、15、及び17の検出結果に基づいて、スイッチSW1〜SW4のON/OFFを制御する。
次に、本発明の第1実施形態に係る2次電池型燃料電池システムが図3に示す回路構成例の構成である場合の動作について、(I)外部負荷18へ電力を供給するのみの場合、(II)回生エネルギーのみが発生した場合、(III)外部負荷18へ電力を供給しつつ、回生エネルギーが発生した場合、に分けて説明する。
(I)外部負荷18へ電力を供給するのみの場合、図4に示すフローチャートのように動作する。まず、スイッチ制御部20は、スイッチSW1のみをONにし、スイッチSW2〜SW4をOFFにする(ステップS10)。この状態で、ステップS20及びステップS30が連続的或いは定期的に実行される。
ステップS20では、温度センサー21からの信号に基づく燃料電池11の燃料極の環境温度を用いて、スイッチ制御部20は、燃料極が劣化する雰囲気(以下、部材劣化雰囲気という)に対応する電圧を算出する。
ここで、部材劣化雰囲気の算出方法について、燃料電池11の燃料極にNiを使用した場合を例に挙げて説明する。この場合、燃料極の劣化は、燃料電池11の燃料極に使用されるNiの酸化が該当し、この酸化反応は下記(7)式に示される。
Ni(s)+HO(g)→NiO(s)+H(g) …(7)
また、上記(7)式の反応におけるギブス自由エネルギーΔGNiは、ネルンストの式より下記(8)式で表される。
ΔG0Niは上記(7)式における標準ギブス自由エネルギーであり、温度が決まれば一意に定まる値である。Rは気体定数、Tは絶対温度、PH2及びPH2Оはそれぞれ燃料電池11の燃料極における水素及び水蒸気の分圧である。ネルンストの式で表わされる通り、ガスの雰囲気、すなわち水素と水蒸気の分圧によってギブス自由エネルギーΔGNiは変化する。ここでΔGNi<0の場合にはNiが酸化する方向に反応が進み、ΔGNi=0の場合には平衡状態となり、反応はどちらにも進まない。また、ΔGNi>0の場合には酸化されたNiが還元する方向に反応が進む。つまり、ΔGNi=0を境にして反応の方向が逆になる。例えば500℃の場合、ΔG0Niは約62kJ/molであり、ΔG0Ni=0となる水素と水蒸気の分圧は、燃料電池11の燃料極側の全圧を1atmとすると、およそPH2=6×10−5atm、PH2О=0.999994atmである。
一方、燃料電池11の発電反応は上記(3)式であり、上記(3)式中のH、O、HOはいずれもガスである。
また、上記(3)式の反応におけるギブス自由エネルギーΔGは、ネルンストの式より下記(9)式で表される。
ΔG0は上記(3)式における標準ギブス自由エネルギーであり、温度が決まれば一意に定まる値である。Rは気体定数、Tは絶対温度、PH2及びPH2Оはそれぞれ燃料電池11の燃料極における水素及び水蒸気の分圧、PО2は燃料電池11の空気極における酸素の分圧である。例えば500℃の場合、ΔG0は約−205kJ/molである。
さらに、燃料電池11の発電電圧Eはこのギブス自由エネルギーΔGを用いて下記(10)式で表される。
E=−ΔG/zF …(10)
Fはファラデー定数、zは1つの反応に関与する電子の数で、上記(3)式で表される燃料電池11の発電反応ではz=2である。よって、部材劣化雰囲気に対応する電圧は、上記(8)式の反応から求められる劣化反応が進む雰囲気(ΔGNi<0に対応する雰囲気)を算出し、その算出した雰囲気(PH2、PH2О)を上記(9)式に適用して求められたギブス自由エネルギーΔGを上記(10)式に適用して求めることができる。燃料電池11の燃料極にNiを使用した場合に、燃料電池11の燃料極に使用されるNiが酸化する雰囲気と還元される雰囲気との境界(ΔGNi=0に対応する雰囲気)を示す発電電圧を各温度で計算した結果は、図5のようになる。なお、この計算では、燃料電池11の空気極側の酸素分圧は、燃料電池11の空気極に供給するガスとして空気を使用した場合を想定し、0.2atmとしている。
なお、本実施形態では、スイッチ制御部20が燃料極の環境温度を用いて部材劣化雰囲気に対応する電圧を算出するようにしたが、燃料極の環境温度と部材劣化雰囲気との関係を予めメモリにテーブルとして記憶しておき、温度センサー21からの信号に基づいてこのテーブルを参照して部材劣化雰囲気に対応する電圧を得るようにしてもよい。
ステップS30では、電圧検出部12は、燃料電池11の発電電圧を測定する。
そして、ステップS40では、スイッチ制御部20は、ステップS30において測定された燃料電池11の発電電圧が、ステップS20において算出された部材劣化雰囲気に対応する電圧に該当するか否かを判定する。
ステップS30において測定された燃料電池11の発電電圧が、ステップS20において算出された部材劣化雰囲気に対応する電圧に該当していなければ(ステップS40のNO)、ステップ10〜ステップS40の処理を繰り返す。すなわち、燃料電池11から外部負荷18への給電が実行される。
一方、ステップS30において測定された燃料電池11の発電電圧が、ステップS20において算出された部材劣化雰囲気に対応する電圧に該当していれば(ステップS40のYES)、スイッチ制御部20は、スイッチSW1をONからOFFに切り替え、スイッチSW2をOFFからONに切り替え、スイッチSW3をOFFからONに切り替え、スイッチSW4をOFFのままにする(ステップS50)。これにより、外部負荷18への電力供給元が燃料電池11から予備燃料電池14に切り替わるとともに、予備燃料電池14から燃料電池11への電力供給が可能になる。この場合、燃料電池11は、予備燃料電池14から供給された電力によって水の電気分解を行って水素を発生し(上記(5)式参照)、この水素により、対応する燃料発生部100の再生を行う。したがって、システム全体としては発電を維持しつつ、効率良く充電を行い、かつ、燃料電池11の燃料極の劣化を抑制することができ、耐久性を向上させることができる。
ステップS50に続くステップS60において、スイッチ制御部20は、予備燃料電池14の出力電圧が燃料電池11の開回路電圧より小さいか否かを判定する。
予備燃料電池14の出力電圧が燃料電池11の開回路電圧より小さくなければ(ステップS60のNO)、ステップS50において処理された状態を維持する。
予備燃料電池14の出力電圧が燃料電池11の開回路電圧より小さければ(ステップS60のYES)、予備燃料電池14から燃料電池11への電力供給ができなくなるので、スイッチ制御部20は、スイッチSW2をONからOFFに切り替え、スイッチSW3をONからOFFに切り替え、スイッチSW1及びSW4をOFFのままにする(ステップS70)。これにより、2次電池型燃料電池システムはいわゆる電池切れの状態になる。なお、本実施形態において、図3では燃料電池11と予備燃料電池14とがそれぞれ1つである回路構成を示しているが、この回路から外部負荷18に供給する電圧は、外部負荷18が許容できる最低電圧以上であることが望まれる。したがって、燃料電池11及び予備燃料電池14は、外部負荷18が許容できる最低電圧に対して十分余裕があるように、それぞれ複数個設けられていてもよい。その場合の具体的な回路構成としては、図3で示した回路を外部負荷18に対して直列に複数接続した形態である。但し、この場合において複数の回路で兼用できる部品に関しては省略することができる。
(II)回生エネルギーのみが発生した場合すなわち外部負荷18が電力供給を必要としておらず回生エネルギーを発生している場合、図6に示すフローチャートのように動作する。まず、スイッチ制御部20は、スイッチSW1〜SW4全てをOFFにし(ステップS110)、ステップS120及びS140を実行する。
ステップS120において、スイッチ制御部20は、外部電源19から供給される回生電圧(電圧検出部17の検出値)が燃料電池11の開回路電圧(電圧検出部12の検出値)より大きいか否かを判定する。回生電圧が燃料電池11の開回路電圧より大きければ(ステップS120のYES)、スイッチ制御部20は、スイッチSW3をON状態とし(ステップS130)、回生電圧を利用した充電動作(燃料電池11による電気分解)を実行し、その後、ステップS120に戻る。一方、回生電圧が燃料電池11の開回路電圧より大きくなければ(ステップS120のNO)、回生電圧を利用した燃料電池11での充電動作は実行しないものとし、スイッチ制御部20は、スイッチSW3をOFF状態とし(ステップS125)、ステップS120に戻る。
ステップS140において、スイッチ制御部20は、外部電源19から供給される回生電圧が予備燃料電池14の開回路電圧(電圧検出部16の検出値)より大きいか否かを判定する。回生電圧が予備燃料電池14の開回路電圧より大きければ(ステップS140のYES)、スイッチ制御部20は、スイッチSW4をON状態とし(ステップS150)、回生電圧を利用した充電動作(予備燃料電池14による電気分解)を実行し、その後、ステップS140に戻る。一方、回生電圧が予備燃料電池14の開回路電圧より大きくなければ(ステップS140のNO)、回生電圧を利用した予備燃料電池14での充電動作は実行しないものとし、スイッチ制御部20は、スイッチSW4をOFF状態とし(ステップS145)、ステップS140に戻る。
(III)外部負荷18へ電力を供給しつつ、回生エネルギーが発生した場合、図7に示すフローチャートのように動作する。まず、スイッチSW1のみがONである状態(燃料電池11から外部負荷18に電力を供給している状態)で、ステップS210及びステップS220が連続的或いは定期的に実行される。
ステップS210は、上述したステップS20と同一の処理を実行するステップである。ステップS210では、温度センサー21からの信号に基づく燃料電池11の燃料極の環境温度を用いて、スイッチ制御部20は、部材劣化雰囲気に対応する電圧を算出する。
ステップS220は、上述したステップS30と同一の処理を実行するステップである。ステップS220では、電圧検出部12は、燃料電池11の発電電圧を測定する。
そして、ステップS230では、スイッチ制御部20は、ステップS220において測定された燃料電池11の発電電圧が、ステップS210において算出された部材劣化雰囲気に対応する電圧に該当するか否かを判定する。
ステップS220において測定された燃料電池11の発電電圧が、ステップS210において算出された部材劣化雰囲気に対応する電圧に該当していなければ(ステップS230のNO)、スイッチ制御部20は、スイッチSW1とスイッチSW3とを相補的にスイッチングする(ステップS240)。スイッチSW1がONでありスイッチSW3がOFFであるとき、燃料電池11の発電電圧が、双方向DC/DCコンバータ13で変換された後、外部負荷18へ供給される。逆に、スイッチSW1がOFFでありスイッチSW3がONであるとき、回生電圧を利用した燃料電池11での充電動作が実行される。そして、スイッチSW1がONでありスイッチSW3がOFFであるタイミングで、上述したステップS210及びS220が実行される。
一方、ステップS220において測定された燃料電池11の発電電圧が、ステップS210において算出された部材劣化雰囲気に対応する電圧に該当していれば(ステップS230のYES)、スイッチ制御部20は、スイッチSW1をOFF、スイッチSW2をON、スイッチSW3をONの状態にし、スイッチSW4をOFF状態にする(ステップS250)。これにより、外部負荷18への電力供給元が燃料電池11から予備燃料電池14に切り替わるとともに、予備燃料電池14から燃料電池11への電力供給が可能になる。この場合、燃料電池11は、予備燃料電池14から供給された電力によって水の電気分解を行って水素を発生し、この水素により、対応する燃料発生部100の再生を行う。したがって、システム全体としては発電を維持しつつ、効率良く充電を行い、かつ、燃料電池11の燃料極の劣化を抑制することができ、耐久性を向上させることができる。
ステップS250に続くステップS260において、スイッチ制御部20は、予備燃料電池14の出力電圧が燃料電池11の開回路電圧より小さいか否かを判定する。
予備燃料電池14の出力電圧が燃料電池11の開回路電圧より小さくなければ(ステップS260のNO)、ステップS250において処理された状態を維持する。
予備燃料電池14の出力電圧が燃料電池11の開回路電圧より小さければ(ステップS260のYES)、予備燃料電池14から燃料電池11への電力供給ができなくなるので、スイッチ制御部20は、スイッチSW2をOFF、スイッチSW1及びSW4をOFF、スイッチSW3をONの状態にし(ステップS270)、ステップS240に移行する。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態に係る2次電池型燃料電池システムは、2次電池型燃料電池モジュールの構造が異なる点以外は、上述した第1実施形態に係る2次電池型燃料電池システムと同様の構成であり、同様の効果を奏する。第2実施形態における2次電池型燃料電池モジュールでは、燃料発生部としての水素発生部材6と、燃料電池部を構成する電解質膜1、燃料極2及び空気極3と、温度センサー5とが図8に示すように同一の容器400に収容されている。すなわち、第1実施形態における循環経路300は省略されており、水素発生部材6と燃料極2とが空間を間に挟んで対向している。
また、本実施形態では、水素発生部材6と燃料極2との間に空間が存在するが、水素発生部材6と燃料極2とが接触するようにし燃料発生部と燃料電池部との間に空間が存在しない構成にしてもよい。かかる構成でも、多孔質体である水素発生部材6及び燃料極2の内部の空間に燃料ガスである水素ガスが存在することができる。
参考例
参考例に係る2次電池型燃料電池システムは、第1及び第2実施形態における電圧検出部4(図3に示す電圧検出部12及び15も含む)の代わりに、燃料ガスが供給されている空間の燃料ガスの濃度を測定するガス濃度センサー7が設けられ、ガス濃度センサー7によって燃料極が酸化される雰囲気下にあるかどうかを検出している点以外は上述した第2実施形態に係る2次電池型燃料電池システムと同様の構成であり、同様の効果を奏する。参考例に係る2次電池型燃料電池システムが備える2次電池型燃料電池モジュールの概略構成を図9に示す。
参考例に係る2次電池型燃料電池システムでは、(I)外部負荷18へ電力を供給するのみの場合、図4に示すフローチャートの代わりに図10に示すフローチャートのように動作する。図10に示すフローチャートは、図4に示すフローチャートのステップS20、S30、及びS40をそれぞれステップS25、S35、及びS45に置換したものである。
また、参考例に係る2次電池型燃料電池システムでは、(III)外部負荷18へ電力を供給しつつ、回生エネルギーが発生した場合、図7に示すフローチャートの代わりに図11に示すフローチャートのように動作する。図11に示すフローチャートは、図7に示すフローチャートのステップS210、S220、及びS230をそれぞれステップS215、S225、及びS235に置換したものである。
ステップS25及びS215では、温度センサー21からの信号に基づく燃料電池11の温度を用いて、スイッチ制御部20は、部材劣化雰囲気(ガス濃度)を算出する。なお、上記の参考例では、スイッチ制御部20が燃料極の環境温度を用いて部材劣化雰囲気を算出するようにしたが、燃料極の環境温度と部材劣化雰囲気との関係を予めメモリにテーブルとして記憶しておき、温度センサー21からの信号に基づいてこのテーブルを参照して部材劣化雰囲気を得るようにしてもよい。
ステップS35及びS225では、ガス濃度センサー7は、燃料ガスが供給されている空間の燃料ガス(具体的には、燃料極の周囲に存在する燃料ガス)の濃度を測定する。
ステップS45では、スイッチ制御部20は、ステップS35において測定された燃料ガスの濃度が、ステップS25において算出された部材劣化雰囲気に該当するか否かを判定する。同様に、ステップS235では、スイッチ制御部20は、ステップS225において測定された燃料ガスの濃度が、ステップS215において算出された部材劣化雰囲気に該当するか否かを判定する。
<変形例>
上述した各実施形態においては、電解質膜1として固体酸化物電解質を用いて、発電の際に燃料極2側で水を発生させるようにする。この構成によれば、水素発生部材6が設けられた側で水を発生するため、装置の簡素化や小型化に有利である。一方、特開2009−99491号公報に開示された燃料電池のように、電解質膜1として水素イオンを通す固体高分子電解質を用いることも可能である。但し、この場合には、発電の際に酸化剤極である空気極3側で水が発生されることになるため、この水を燃料発生部に伝搬する流路を設ければよい。
また、上述した各実施形態においては、予備電池に2次電池型燃料電池モジュールを用いたが、予備電池は燃料電池以外の電池であってもよい。また、予備電池は2次電池に限定されることはなく1次電池であってもよい。
1 電解質膜
2 燃料極
3 空気極
4 電圧検出部
5、21、22 温度センサー
6 水素発生部材
7 ガス濃度センサー
11 燃料電池
12、15、17 電圧検出部
13、16 双方向DC/DCコンバータ
14 予備燃料電池
18 外部負荷
19 外部電源
20 スイッチ制御部
100 燃料発生部
200 燃料電池部
300 循環経路
400 容器
D1〜D4 ダイオード
SW1〜SW4 スイッチ

Claims (5)

  1. 発電動作及び充電動作が可能な2次電池型燃料電池システムであって、
    発電動作時に酸化性ガスとの化学反応により還元性ガスである燃料を発生し、充電動作時に前記化学反応の逆反応により前記酸化性ガスを発生し再生可能な燃料発生部と、
    燃料極、酸化剤極、及び前記燃料極と前記酸化剤極との間に狭持される電解質を有し、前記燃料発生部で発生した前記還元性ガスが前記燃料極に供給され酸化剤ガスが前記酸化剤極に供給されることにより発電する発電機能と、前記燃料発生部の再生時に発生した前記酸化性ガスを前記燃料極において外部からの給電により電気分解する機能とを有する燃料電池部とを備え、
    前記燃料発生部は、発電動作時に、前記発電によって前記燃料電池部において発生した前記酸化性ガスが供給され、充電動作時に、前記電気分解によって前記燃料電池部において発生した前記還元性ガスが供給され、
    予備電池と、
    前記燃料電池部の発電電圧が、前記燃料極が劣化する雰囲気である、部材劣化雰囲気に対応する電圧に該当するか否かを判定する判定部と、
    前記判定部によって前記燃料電池部の発電電圧が前記部材劣化雰囲気に対応する電圧に該当すると判定された場合、前記燃料電池部による給電を停止し、前記予備電池による給電に切り替えるとともに、前記燃料電池部の電気分解および前記燃料発生部の再生を行うように充電動作を行わせる制御部とを更に備え
    前記部材劣化雰囲気に対応する電圧は、前記燃料極に使用される金属と酸化性ガスとの酸化反応におけるギブス自由エネルギーが負である雰囲気を算出し、算出された前記雰囲気から求められた前記燃料電池部の発電反応におけるギブス自由エネルギーを用いて算出される電圧であることを特徴とする2次電池型燃料電池システム。
  2. 前記判定部は、前記燃料電池部の燃料極の環境温度を検出する温度センサーと、前記燃料電池部の燃料極と酸化剤極との間の電圧を検出する電圧検出部とを備え、前記温度センサーによって検出された温度と、前記電圧検出部によって検出された電圧とから、前記燃料電池部の発電電圧が前記部材劣化雰囲気に対応する電圧に該当するか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の2次電池型燃料電池システム。
  3. 前記燃料発生部と前記燃料電池部とは一体的にモジュール化されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の2次電池型燃料電池システム。
  4. 前記予備電池は、前記燃料発生部と前記燃料電池部とから構成されるモジュールと同様のものである請求項3に記載の2次電池型燃料電池システム。
  5. 前記燃料電池部が備える電解質が固体酸化物電解質であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の2次電池型燃料電池システム。
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