JP5664244B2 - 基地局、無線通信システム、基地局の制御方法、無線通信方法、制御プログラム、および移動局 - Google Patents
基地局、無線通信システム、基地局の制御方法、無線通信方法、制御プログラム、および移動局 Download PDFInfo
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Description
そこで、移動通信システムにおける干渉回避や省電力化を図るための技術が提案されている。例えば、特許文献1(特開2003−37555号公報)は、基地局が他の基地局から送信されている下り信号を監視し、他の基地局のトラフィック状況や受信電力を考慮して自基地局の送信を停止させたり、送信を開始させたりすることにより、低トラフィック時で動作している基地局数を減らし、且つ周辺の基地局に与える干渉を低減させる技術を開示する。
また、関連する技術として、特許文献2(特開2001−78246号公報)は、一次基地局が隣接基地局の信号品質の測定値を用いて適当なハンドオーバ候補を選択することについて記載する。特許文献3(特開平3−117121号公報)は、現在通信している無線基地局よりも通信品質が良好な他の無線基地局がある場合、該他の無線基地局に通信中チャネルを切り替えることを開示する。特許文献4(特開2007−295318号公報)は、隣接無線基地局の上り総干渉レベルまたは下り総送信電力が規定値以上になった場合、自セル配下の移動端末の隣接セルへのハンドオーバを抑制させることを記載する。
また、関連する技術として、非特許文献1(望月、田久、楳田、藤井、中川、″適応変復調における変調方式推定によりプライマリシステムの送受信機間距離を特定するコグニティブ無線の基礎検討、″電子情報通信学会 ソサイエティ大会、B−17−14、2008.)は、コグニティブ無線システムにおける送信電力制御技術を開示する。この技術において、まず、コグニティブ無線システムは、適応変復調を用いた他の無線通信システムにおける基地局から送信された下り信号を用いて変調方式を推定し、その変調方式から基地局と移動局の距離を特定する。そして、コグニティブ無線システムは、上記距離を考慮して、移動局への与干渉量が最大となる移動局の位置(コグニティブ無線システムと移動局が最も近づく位置)において、一定値以下の与干渉量となるように送信電力制御を行い、他の無線通信システムと同一周波数帯域を共有する。
また、特許文献2〜4および非特許文献1は、基地局の状態遷移(すなわち、制御信号の送信を停止した状態から制御信号を送信する状態への遷移、あるいはその逆の遷移)を、効率よく行う技術について開示していない。すなわち、特許文献2〜4および非特許文献1の開示の技術では、無駄に起動している基地局の数を十分に減らすことができず、結果として、隣接セル間干渉や電力消費を十分に低減させることができない。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、基地局における電力の消費を抑え、且つ基地局間の電波干渉を回避することが可能な基地局、無線通信システム、基地局の制御方法、無線通信方法、制御プログラム、および移動局を提供することを目的とする。
また、本発明の無線通信システムは、第1の基地局と、第2の基地局と、前記第1の基地局および前記第2の基地局と通信可能な少なくとも1つの移動局とを備え、前記第2の基地局は、前記移動局と前記第1の基地局間の無線リンクにおける通信品質に応じて制御信号の送信を制御する。
また、本発明の基地局の制御方法は、移動局と他の基地局間の無線リンクにおける通信品質を認知し、認知した前記通信品質に基づいて自基地局における制御信号の送信を制御する。
また、本発明の無線通信方法は、第1の基地局と、第2の基地局と、前記第1の基地局および前記第2の基地局と通信可能な少なくとも1つの移動局とを備える無線通信システムにおける無線通信方法であって、前記第2の基地局において、移動局と前記第1の基地局間の無線リンクにおける通信品質を認知し、認知した前記通信品質に基づいて制御信号の送信を制御する。
また、本発明のコンピュータプログラムは、移動局と他の基地局間の無線リンクにおける通信品質を認知する処理と、認知した前記通信品質に基づいて制御信号の送信を制御する処理とを、自基地局のコンピュータに実行させる。
また、本発明の移動局は、第1の基地局および第2の基地局と通信可能な移動局であって、前記第1の基地局に対する上り方向の信号を送信し、該送信信号が前記第2の基地局で受信され、前記第2の基地局において該送信信号に基づいて認知された前記移動局と前記第1の基地局間の無線リンクにおける通信品質に基づいて前記第2の基地局から送信される制御信号を受信する。
本発明の実施形態に係る基地局は、移動局と他の基地局間の無線リンクにおける通信品質に応じて制御信号(例えば、基地局のセル全体に報知する共通制御信号)の送信を制御する。例えば、制御信号の送信を停止している基地局は、上記通信品質と所定の閾値とを比較し、該通信品質が所定の品質以下の場合、制御信号の送信を開始する。すなわち、上記基地局は、移動局が他の基地局ではなく自基地局と無線リンクを確立したほうが、通信品質が改善する可能性があるときに、はじめて制御信号の送信を開始する(換言すれば、以下で説明するアクティブ状態に遷移する)。従って、無駄に起動する基地局の数を低減することができ、結果として、より確実に、基地局における電力の消費を抑え、且つ基地局間の電波干渉を回避することが可能となる。以下、本発明の複数の実施形態について具体的に説明する。尚、以下の各実施形態では、制御信号の一例として所定パターンの信号を継続的に繰返し送信する共通制御信号であるパイロット信号を用いた場合について説明する。
[第1の実施形態]
本実施の形態では、無線リンクの通信品質を、無線リンクの「スループット」とする場合を例に挙げて説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る無線通信システムの一例を示す構成図である。この無線通信システムは、基地局1(第1の基地局、または他の基地局とも言う)と、基地局2(第2の基地局)と、少なくとも1つの移動局100と、無線ネットワーク制御装置(以下、RNC(Radio Network Controller)と言う)200とを備える。基地局1は、セル11内の移動局(例えば、図1の場合、移動局100)に対してパイロット信号を送信する。パイロット信号を受信した移動局100は、受信したパイロット信号を基に基地局1と無線リンク1100にて通信を行う。基地局2は、セル12内の移動局に対してパイロット信号の送信を行うことができ、パイロット信号を受信した移動局(例えば、図1の場合、移動局100)は、基地局2と無線リンク1200を形成し通信を行うことができる。ここで、セル11およびセル12は、各々の少なくとも一部がオーバーラップしている。RNC200は、回線2001を通じて基地局1と接続されるとともに、回線2002を通じて基地局2と接続される。RNC200は、基地局1および基地局2を管理する。ここで、回線2001および2002は、有線回線でも無線回線でもよく、以下の説明では有線回線として説明する。
図2は、図1に示す第1の基地局としての基地局1の一例を示すブロック図である。基地局1は、ネットワーク通信部300と、RF(Radio Frequency)部302と、受信信号処理部304と、送信信号処理部306と、アンテナ308を備える。ネットワーク通信部300は、回線2001によりRNC200と通信を行う。RF部302は、無線リンク1100により移動局100と通信を行う。受信信号処理部304は、RF部302が移動局100から受信した信号を処理する。送信信号処理部306は、移動局100へ送信する為の信号を処理し、処理した信号をRF部302へ出力する。アンテナ308は、移動局100と無線通信を行う為に空間に電波を放射し、あるいは、空間を伝わって来た電波を捕捉する。
図3は、図1に示す第2の基地局としての基地局2の一例を示すブロック図である。基地局2は、ネットワーク通信部350と、RF部352と、受信信号処理部354と、送信信号処理部356と、アンテナ358と、電力制御部360と、上り信号処理部362と、通信品質認知部364Aと、制御部366とを備える。ネットワーク通信部350は、回線2002によりRNC200と通信を行う。RF部352は、無線リンク1200により移動局100と通信を行う。受信信号処理部354は、RF部352が移動局100から受信した信号を処理する。送信信号処理部356は、移動局100へ送信する為の信号を処理し、処理した信号をRF部352へ出力する。アンテナ358は、移動局100と無線通信を行う為に空間に電波を放射し、あるいは、空間を伝わって来た電波を捕捉する。
電力制御部360は、制御部366からの命令に基づいて、送信信号処理部356の電源のオンオフ制御と、RF部352における送信電力の制御およびその電源のオンオフ制御を実行する。
上り信号処理部362は、RF部352から受信した信号から、基地局2周辺の移動局(例えば、図1において移動局100)が他の基地局(例えば、図1において基地局1)へ送信する上り信号を検出し、検出した上り信号を、基地局2内の他のユニット(例えば、制御部366)へ送信する。また、上り信号処理部362は、移動局が他の基地局へ送信した送信信号の基地局2における受信電力を測定し、該受信電力と所定の閾値とを比較し、該比較結果を制御部366へ送信する。なお、送信信号がW−CDMA(Wideband−Code Division Multiple Access)の信号等で、周波数領域に拡散されている場合、受信信号における信号対雑音比(SNR:Signal to Noise Rate)が低くなり上り信号の検出が難しくなる。従って、この場合、受信電力の代わりに、送信側の拡散で使用した拡散符号(W−CDMAの場合はチャネライゼーションコードとスクランブルコード)を用いた逆拡散処理により得られた相関値を利用することができる。従って、例えば、上り信号がW−CDMAの信号である場合、隣接する基地局のチャネライゼーションコードとスクランブルコードを用いて、受信信号を逆拡散し、逆拡散した信号とパイロット信号との相関値を計算する。ここで得られた相関値の中で最大となる値と所定の閾値とを比較して、該比較結果を制御部366へ送信することもできる。
通信品質認知部364Aは、移動局100と基地局1間の無線リンク1100における通信品質を認知し、該通信品質情報を制御部366へ送信する。具体的には、第1の実施形態において、通信品質認知部364Aは、スループット(通信疎通率)認知部370を備える。スループット認知部370は、ネットワーク通信部350を介してRNC200から無線リンク1100のスループット情報を受信し、受信したスループット情報を制御部366へ送信する。ここで、スループット情報としては、具体的には、無線リンク1100におけるデータの受信レートであり再送を含まない形態でもプロトコルのオーバヘッドなどを含む形態であってもよい。また、スループット情報は、例えば、無線リンク1100におけるビット誤り率(BER:Bit Error Rate)情報であってもよく、あるいは、パケット誤り率(PER:Packet Error Rate)であってもよい。また、それ以外の情報であってもよい。
制御部366は、ネットワーク通信部350、受信信号処理部354、上り信号処理部362、または通信品質認知部364Aからの情報または指示に基づいて、基地局2の状態遷移(換言すれば、パイロット信号の送信)を制御する。例えば、制御部366は、移動局100(基地局2周辺の移動局)と基地局1(基地局2以外の他の基地局)間の無線リンク1100の通信品質に基づいて、基地局2の状態遷移を制御する。より具体的には、例えば、制御部366は、上記通信品質が所定の品質に達していない場合、基地局2の状態をアクティブ状態St_11へ遷移させる(すなわち、所定電力でのパイロット信号の送信を開始する)。
図4は、第2の基地局としての基地局2の状態遷移についての説明図である。基地局2は、図4に示すような2つの動作状態を有する。第1の動作状態は、基地局2がセル12内に在圏する移動局(図1において、例えば、移動局100)との間で無線信号を送受信することが可能なアクティブ状態St_11である。第2の動作状態は、基地局2から移動局に向けて送信される無線信号を停止し、セル12内の移動局との無線通信が不可能な状態となる電波送信停止状態St_12である。
基地局2は、例えば、図4に示すような条件が成立する度に、動作状態を一方から他方へ遷移させる。基地局2がアクティブ状態St_11から電波送信停止状態St_12へ遷移するのは、例えば、基地局2と全ての移動局との間の通信が切断され、基地局2と接続する移動局が存在しなくなった場合である。基地局2が電波送信停止状態St_12からアクティブ状態St_11へ遷移する条件は、例えば、移動局100と基地局1間の無線リンク1100の通信品質が所定の品質に達していない場合である。
尚、電波送信停止状態St_12における「基地局2からの電波の送信を停止」とは、具体的には、例えば、基地局2の電力制御部360により送信信号処理部356あるいはRF部352の電源や送信機能がオフされ、基地局2から移動局100への送信が停止されている状態を意味する。
図5は、第2の基地局としての基地局2がアクティブ状態St_11から電波送信停止状態St_12へ遷移する場合の無線通信システムの動作の一例を示すシーケンスチャートである。以下、必要に応じて図1〜図3を参照して、図5に記載のシーケンスについて説明する。
まず、基地局2は、セル12内において移動局100と通信中である(ステップS1)。ここで、何らかの理由により、移動局100は、基地局2に対して通信切断処理を実行する(ステップS2)。移動局100から通信切断要求を受信した基地局2は、自基地局のセル12内に移動局100以外に通信中の移動局が存在するか否かを確認する(ステップS3)。
移動局100以外に通信中の移動局が存在しないことが確認された場合、基地局2は、セル12周辺の移動局から基地局1(すなわち、他の基地局)への送信信号の基地局2における受信電力の測定を行い、予め設定された閾値と比較を行う(ステップS4)。該受信電力が閾値を超えずに一定時間(例えば5秒)経過した場合、基地局2は、周辺に移動局が存在しないと判断し、基地局2のカバーエリアを縮小させるよう送信電力を徐々に(例えば0.1秒ごとに1dB)低下させる(ステップS5)。
送信電力を低下させている間、基地局2は、自基地局のセル12内において移動局から新たな接続要求があるか否かを確認する(ステップS6)。また、基地局2は、移動局の他の基地局への送信信号の受信電力が閾値を超えたか否かについて確認する(ステップS7)。新たな接続要求がなく且つ該受信電力が閾値を下回っている場合、基地局2は、送信電力が一定量(例えば20dB)下がるまで(すなわち、送信電力がアクティブ状態St_11における電力の100分の1になるまで)、ステップS5からステップS7までの処理を繰返し行う。
送信電力が所定の閾値まで低下した場合(ステップS8)、基地局2は、RNC200に対して、基地局2が電波送信停止状態St_12へ遷移する旨の報告を行う(ステップS9)。そして、状態遷移報告を送信した基地局2は、電波送信停止状態St_12へ遷移する(すなわち、移動局に対する電波の送信を停止する)(ステップS10)。該報告を受信したRNC200は、基地局2の状態報告がRNC200によって受理された旨の通知を、基地局2へ送信する(ステップS11)。また、RNC200は、基地局2を測定セルセットから削除するように基地局1へ指示する(ステップ12)。ここで、測定セルセットとは、移動局がパイロット信号の受信電力の測定を行う対象のセル(基地局)のリストである。そして、該指示を受信した基地局1は、基地局1における測定セルセットを更新し、基地局2を削除する(ステップS13)。
図6は、アクティブ状態St_11から電波送信停止状態St_12へ遷移する場合の第2の基地局としての基地局2の動作の一例を説明するフローチャートである。該フローに示す処理は、基地局2がアクティブ状態St_11へ遷移したときに実行される。
基地局2の受信信号処理部354は、基地局2と通信中の移動局の有無(移動局の数が0か否か、または、通信トラフィックが0か否か)について判定する(ステップS20)。受信信号処理部354によって基地局2と通信中の移動局が″有″と判定された場合(ステップS20においてNo判定の場合)、制御部366は、基地局2の動作状態をアクティブ状態St_11に維持する(ステップS29)。制御部366は、電力制御部360に対し、送信電力を通常の動作状態に保つよう指示する。これにより、基地局2は、引き続き、セル12内に在圏する移動局と無線信号を送受信することが可能となる。
通信中の移動局が″無″と判定された場合(ステップS20においてYes判定の場合)、上り信号処理部362は、基地局2の周辺に存在する移動局が他の基地局へ送信する上り信号の基地局2における受信電力を測定し、該受信電力と所定の閾値との比較を行い、該比較結果を制御部366へ送信する(ステップS21)。該受信電力が閾値を超えている場合(ステップS21においてYes判定の場合)、制御部366は、基地局2の動作状態をアクティブ状態St_11に維持する(ステップS29)。すなわち、基地局2とセル12内に在圏する移動局とが無線信号を送受信することが可能な状態が維持される。
一方、受信電力が閾値を下回る場合(ステップS21においてNo判定の場合)、制御部366は、電力制御部360に対して、パイロット信号を含む制御信号の送信電力を徐々に低下させる指示を発行する。送信電力を低下させる指示を受けた電力制御部360は、送信信号処理部356に対し、送信電力を徐々に低下させる指示を出力する(ステップS22)。ここで、例えば、電力制御部360は、送信信号処理部356の送信電力を、例えば、0.1秒ごとに1dBずつ下げ、20dB下がるまで(すなわち、送信電力がアクティブ状態St_11における電力の100分の1になるまで)、送信電力の低下処理を停止する。
電力制御部360の制御により送信信号処理部356が送信電力を低下させている間、受信信号処理部354は、基地局2のセル12内において移動局から新たな接続要求があるか否かについて確認し、該確認結果を制御部366へ送信する(ステップS23)。また同時に、上り信号処理部362は、基地局2周辺の移動局が他の基地局へ送信する上り信号の基地局2における受信電力が、閾値を超えているか否かについて確認し、該確認結果を制御部366へ送信する(ステップS24)。
送信電力を低下させている間に、セル12内において移動局から新たな接続要求があるか(ステップS23においてYes判定の場合)、あるいは、基地局2における移動局の他の基地局への送信信号の受信電力が閾値を超えた場合(ステップS24においてYes判定の場合)、制御部366は、電力制御部360に対して、送信信号処理部356におけるパイロット信号を含む制御信号の送信電力を規定値に上昇させる指示を発行する。これにより電力制御部360は、送信信号処理部356を制御し、送信電力を上昇させ(ステップS28)、基地局2の動作状態をアクティブ状態St_11に維持する(ステップS29)。
一方、送信電力を低下させている間にセル12内において移動局から新たな接続要求がなく(ステップS23においてNo判定の場合)、且つ基地局2における移動局の他の基地局への送信信号の受信電力が閾値を下回っている場合(ステップS24においてNo判定の場合)、送信信号処理部356は、送信電力が所定の閾値まで低下したか否かを判断する(ステップS25)。閾値まで低下した時点(ステップS25においてYes判定の場合)で、送信信号処理部356は、送信電力が閾値まで低下した旨を、制御部366に通知する。該通知を受けた制御部366は、ネットワーク通信部350を介してRNC200に対し、基地局2が電波送信停止状態St_12へ遷移する旨を報告する(ステップS26)。RNC200に対して状態遷移の報告を行った後、制御部366は、電力制御部360に対して、送信信号処理部356におけるパイロット信号の送信を停止させる(基地局2の動作状態を電波送信停止状態St_12へ遷移させる)指示を発行する(ステップS27)。
尚、基地局2における送信電力低下処理は、上記に限定されない。例えば、基地局2の電力制御部360または送信信号処理部356は、送信電力を所定の値まで徐々にではなく一気に低下させることも可能である。その場合、図6における少なくともステップS23の処理、場合によっては、ステップS24の処理を省くこともできる。ここで、上記″所定の値″は、信号が全く出力されていない状態、すなわち、″0″出力(例えば、″0″ワット)を含む。
図7は、電波送信停止状態St_12からアクティブ状態St_11へ遷移する場合の第2の基地局としての基地局2の動作の一例を示すフローチャートである。基地局2において概フローに示す処理が呼び出されるのは、基地局2が電波送信停止状態St_12へ遷移した時である。
電波送信停止状態St_12にある基地局2の通信品質認知部364は、移動局100(基地局2周辺の移動局)と基地局1(基地局2以外の他の基地局)間の無線リンク1100の通信品質を認知する(ステップS30)。具体的には、通信品質認知部364Aを構成するスループット認知部370は、ネットワーク通信部350を介してRNC200(または、基地局1)から無線リンク1100のスループット情報を受信する。スループット認知部370は、該スループット情報を制御部366へ送信する。制御部366は、無線リンク1100のスループットが所定の閾値よりも高いか否かを判定する(ステップS31)。無線リンク1100のスループットが所定の閾値よりも高い場合(ステップS31においてYes判定の場合)、ステップS30およびステップS31に各々示される処理が繰り返し実行される。
一方、無線リンク1100のスループットが所定の閾値よりも低い場合(ステップS31においてNo判定の場合)、制御部366は、基地局2の状態をアクティブ状態St_12へ遷移させる(ステップS32)。具体的には、制御部366は、電力制御部360に対して、送信信号処理部356におけるパイロット信号を含む制御信号の送信電力を規定値に上昇させる指示を発行する。電力制御部360は、送信信号処理部356を制御し、送信電力を上昇させる。これにより、パイロット信号の送信が開始される。制御部366は、ネットワーク通信部350を介してRNC200に対して、基地局2がアクティブ状態St_11へ遷移したことを報告する(ステップS33)。
以上説明した第1の実施形態に係る無線通信システムおいて、基地局2は、移動局と他の基地局間の無線リンクにおける通信品質(例えば、スループット)を認知し、該スループットに基づいてパイロット信号の送信を制御する。具体的には、基地局2の制御部366は、無線リンク1100のスループットと所定の閾値とを比較し、該スループットが所定の閾値よりも低い場合、基地局2の状態をアクティブ状態St_11へ遷移させる。すなわち、本無線通信システムの場合、第2の基地局としての基地局2は、現在は他の基地局(第1の基地局)と通信中であるがその通信品質が低下している移動局、換言すれば、基地局2と無線リンクを確立したほうが、通信品質が改善する可能性がある少なくとも1つの移動局が存在する場合、そこではじめて制御信号の送信を開始する(換言すれば、アクティブ状態に遷移する)。従って、特許文献1のように無駄に起動する基地局の数を低減することができ、結果として、より確実に、基地局における電力の消費を抑え、且つ基地局間の電波干渉を回避することが可能となる。
ここで、第1の実施形態に係る無線通信システムの基地局2は、アクティブ状態St_11に遷移した後に、所定の条件が成立した場合(例えば、基地局2と通信する移動局が存在しなくなった場合や基地局2のパイロット信号の移動局における受信電力が閾値より低い場合)、基地局2の動作状態をアクティブ状態St_11から電波送信停止状態St_12へ戻す処理を実行することができる。すなわち、基地局2は、パイロット信号の送信を開始した後に、上記の所定の条件が成立した場合、パイロット信号の送信を停止する手段(例えば、制御部366と電力制御部360)を備える。
このようによりきめ細かな状態遷移制御を行うことにより、より一層確実に、基地局における電力の消費を抑え、且つ基地局間の電波干渉を回避することが可能となる。
尚、以上説明した第1の実施形態において、基地局2におけるパイロット信号の送信開始(換言すれば、アクティブ状態St_11への遷移)は、無線リンク1100(移動局と他の基地局間の無線リンク)のスループットと所定の閾値との絶対比較の結果に基づく、と説明した。しかしながら、パイロット信号の送信開始は、必ずしも上記絶対比較の結果のみに限定されるものではない。例えば、制御部366が、無線リンク1100のスループット(基地局2のスループット認知部370によって認知される)と、移動局100が基地局2と接続したと仮定した場合の無線リンク(例えば、図1において、無線リンク1200)のスループット(以下、これを「仮想スループット」と言う)とを相対的に比較し、該相対比較結果に基づいて、基地局2におけるパイロット信号の送信を開始させることも可能である。
ここで、仮想スループットを算出する方法について説明する。基地局2は、上り信号処理部362により測定される、基地局2周辺の移動局が他の基地局へ送信する上り信号の受信電力と上記仮想スループットとの対応関係を定めたテーブル(不図示)を、自己の記憶手段に予め保存する。基地局2の、例えば、制御部366は、測定した受信電力をキーに上記テーブルをサーチすることにより、上記受信電力に対応する仮想スループットを特定し、該仮想スループットと無線リンク1100のスループットとを相対比較し、無線リンク1100のスループットが仮想スループットよりも相対的に低い場合、もしくは、無線リンク1100のスループットと仮想スループットの比が所定の閾値以下の場合(例えば、(無線リンク1100のスループット)/(仮想スループット)≦閾値の場合)にパイロット信号の送信を開始する。このようにすることにより、パイロット信号の送信開始に関し、移動局と基地局2との間の通信品質(例えば、無線リンクのスループット)を反映されることが可能となる。従って、無駄に起動する基地局の数を、より一層低減させることができる。
[第2の実施形態]
本実施の形態では、無線リンクの通信品質を、無線リンクの「受信感度」とする場合を例に挙げて説明する。
図8は、本発明の第2の実施形態に係る無線通信システムを構成する第2の基地局としての基地局4の一例を示すブロック図である。尚、該無線通信システムにおいて、この基地局4以外の構成群(第1の基地局としての基地局1、移動局100およびRNC200)については、第1の実施形態において説明した構成群と同一であるため、それらについての説明は省略する。基地局4の、図3に示す基地局2との構成上の差異は、通信品質認知部364Bがスループット認知部370に替えて受信感度認知部380を備える点にある。基地局4におけるこの通信品質認知部364B以外の構成については、図3に示す基地局2の構成と同一であるため、それらの説明は省略する。
受信感度認知部380は、ネットワーク通信部350を介してRNC200(あるいは、基地局1)から無線リンク1100の受信感度情報を受信し、その受信感度情報を制御部366へ送信する。ここで、受信感度情報としては、具体的には、例えば、無線リンク1100のSNR情報をはじめとし、信号対干渉比(SIR:Signal to Interference Ratio)情報や信号対雑音干渉比(SINR:Signal to Interference Noise Ratio)情報、もしくは受信電力情報であってもよく、あるいは、それ以外の情報であってもよい。
以下、この第2の実施形態に係る無線通信システムの動作について説明する。尚、この第2の実施形態の無線通信システム、およびそれ以降に説明する第3〜7の実施形態の無線通信システムにおいて、第2の基地局がアクティブ状態から電波送信停止状態へ遷移する場合の無線通信システムの動作シーケンス、およびアクティブ状態から電波送信停止状態へ遷移する場合の第2の基地局の動作フローは、第1の実施形態における無線通信システムの動作シーケンス(図5参照)、および第2の基地局の動作フロー(図6参照)と同様であるため、それらについての説明は、以下省略する。
図9は、電波送信停止状態St_12からアクティブ状態St_11へ遷移する場合の第2の基地局としての基地局4の動作の一例を示すフローチャートである。基地局4において概フローに示す処理が呼び出されるのは、基地局4が電波送信停止状態St_12へ遷移した時である。
電波送信停止状態St_12にある基地局4の通信品質認知部364Bは、移動局100(基地局4周辺の移動局)と基地局1(基地局4以外の他の基地局)間の無線リンク1100の受信感度を認知する(ステップS50)。具体的には、通信品質認知部364Bを構成する受信感度認知部380は、ネットワーク通信部350を介してRNC200(または、基地局1)から無線リンク1100の受信感度情報(例えば、SNR情報)を受信する。受信感度認知部380は、該受信感度情報を制御部366へ送信する。制御部366は、無線リンク1100の受信感度が所定の閾値よりも高いか否かを判定する(ステップS51)。無線リンク1100の受信感度が所定の閾値よりも高い場合(ステップS51においてYes判定の場合)、ステップS50およびステップS51に各々示される処理が繰り返し実行される。
一方、無線リンク1100の受信感度が所定の閾値よりも低い場合(ステップS51においてNo判定の場合)、制御部366は、基地局4の状態をアクティブ状態St_11へ遷移させる(ステップS52)。具体的には、制御部366は、電力制御部360に対して、送信信号処理部356におけるパイロット信号を含む制御信号の送信電力を規定値に上昇させる指示を発行する。電力制御部360は、送信信号処理部356を制御し、送信電力を上昇させる。これにより、パイロット信号の送信が開始される。制御部366は、ネットワーク通信部350を介してRNC200に対して、基地局4がアクティブ状態St_11へ遷移したことを報告する(ステップS53)。
以上説明した第2の実施形態に係る無線通信システムおいて、基地局4は、移動局と他の基地局間の無線リンクにおける通信品質(例えば、受信感度(例えば、SNR))を認知し、該受信感度に基づいてパイロット信号の送信を制御する。具体的には、基地局4の制御部366は、無線リンク1100の受信感度と所定の閾値とを比較し、該受信感度が所定の閾値よりも低い場合、基地局4の状態をアクティブ状態St_11へ遷移させる。すなわち、本無線通信システムの場合、第2の基地局としての基地局4は、現在は他の基地局(第1の基地局)と通信中であるがその通信品質が劣化している移動局、換言すれば、基地局4と無線リンクを確立したほうが、通信品質が改善する可能性がある少なくとも1つの移動局が存在する場合、そこではじめて制御信号の送信を開始する(換言すれば、アクティブ状態に遷移する)。従って、特許文献1のように無駄に起動する基地局の数を低減することができ、結果として、より確実に、基地局における電力の消費を抑え、且つ基地局間の電波干渉を回避することが可能となる。
尚、以上説明した第2の実施形態において、基地局4におけるパイロット信号の送信開始は、無線リンク1100(すなわち、移動局と他の基地局間の無線リンク)の受信感度と所定の閾値との絶対比較の結果に基づく、と説明した。しかしながら、パイロット信号の送信開始は、必ずしも上記絶対比較の結果のみに限定されるものではない。例えば、制御部366が、無線リンク1100の受信感度(基地局4の受信感度認知部380によって認知される)と、移動局100が基地局4と接続したと仮定した場合の無線リンク(例えば、図1において、無線リンク1200)の受信感度とを相対的に比較し、該相対比較結果に基づいて、基地局4におけるパイロット信号の送信を開始させることも可能である。
ここで、無線リンク1200の受信感度は、基地局4の上り信号処理部362により測定される、基地局4周辺の移動局が他の基地局へ送信する上り信号の受信電力を求め、使用する受信感度情報の種類(SNR、SIR、SINR)に応じて計算される。受信感度として、受信電力を使用する場合は、測定した上り信号の受信電力をそのまま用いればよい。次に、無線リンク1100の受信感度と無線リンク1200の受信感度とを相対比較し、無線リンク1100の受信感度が無線リンク1200の受信感度よりも相対的に低い場合、もしくは、無線リンク1100の受信感度と無線リンク1200の受信感度の比が所定の閾値以下の場合(例えば、(無線リンク1100の受信感度)/(無線リンク1200の受信感度)≦閾値の場合)にパイロット信号の送信を開始する。このようにすることにより、パイロット信号の送信開始に関し、移動局と基地局4との間の通信品質(例えば、無線リンクの受信感度)を反映されることが可能となる。従って、無駄に起動する基地局の数を、より一層低減させることができる。
[第3の実施形態]
本実施の形態では、無線リンクの通信品質を、無線リンクの「変調方式」とする場合を例に挙げて説明する。
図10は、本発明の第3の実施形態に係る無線通信システムを構成する第2の基地局としての基地局6の一例を示すブロック図である。尚、該無線通信システムにおいて、この基地局6以外の構成群(第1の基地局としての基地局1、移動局100およびRNC200)については、第1の実施形態において説明した構成群と同一であるため、それらについての説明は省略する。基地局6の、図3に示す基地局2との構成上の差異は、通信品質認知部364Cが、スループット認知部370に替えて変調方式推定部400を備える点にある。基地局6におけるこの通信品質認知部364C以外の構成については、図3に示す基地局2の構成と同一であるため、それらの説明は省略する。
ここで、例えば、3GPP(3rd Generation Partnership Project)で規定されるHSUPA(High Speed Uplink Packet Access)通信方式の場合、無線リンクの通信状態や品質に応じて変調方式を適応的に変える適応変調方式が採用されている。そこで、変調方式推定部400は、上り信号処理部362から、基地局6周辺の移動局(例えば、図1において移動局100)が他の基地局(例えば、図1において基地局1)へ送信する上り信号(この場合、制御信号に限らずユーザデータ信号も含む)を受信する。変調方式推定部400は、この上り信号から、無線リンク1100の変調方式(変調多値数)を推定する。変調方式推定部400は、推定した無線リンク1100の変調方式情報を、制御部366へ送信する。ここで、変調方式の推定方法として、例えば、変調信号の振幅差と位相差の大きさが、変調方式により異なることを用いて、変調方式(例えば、BPSK(二位相偏移変調:Binary Phase Shift Keying)、QPSK(四位相偏移変調:Quadrature Phase Shift Keying)、16QAM(直交振幅変調:Quadrature Amplitude Modulation))を識別する方法を挙げることができる。該方法は、例えば、非特許文献2(新保,岡,阿多,″結合モーメントを用いた搬送波周波数オフセットのあるディジタル変調方式の識別,″電子情報通信学会 論文誌B Vol.J89−B,No.10,pp.1971−1980,2006.)に記載されている。
図11は、電波送信停止状態St_12からアクティブ状態St_11へ遷移する場合の第2の基地局としての基地局6の動作の一例を示すフローチャートである。基地局6において概フローに示す処理が呼び出されるのは、基地局6が電波送信停止状態St_12へ遷移した時である。
電波送信停止状態St_12にある基地局6において、通信品質認知部364Cを構成する変調方式推定部400は、上り信号処理部362から、基地局6周辺の移動局100が基地局1へ送信する上り信号を受信する。変調方式推定部400は、この上り信号から、無線リンク1100の変調方式を推定し(ステップS100)、推定した変調方式情報を制御部366へ送信する。制御部366は、無線リンク1100の変調方式が、低次変調(例えば、QPSK)であるか否かを判定する(ステップS101)。無線リンク1100の変調方式が低次変調でない場合(ステップS101においてNo判定の場合)、ステップS100およびステップS101に各々示される処理が繰り返し実行される。無線リンク1100の変調方式が高次変調(例えば、16QAM)である場合、制御部366は、移動局100が無線リンクを確立している基地局1のセル11の中央付近にいると判断する(図12参照)。すなわち、制御部366は、無線リンク1100の通信品質が良いと推定し、基地局6からのパイロット信号の送信開始を見送る。
一方、無線リンク1100の変調方式が低次変調の場合(ステップS101においてYes判定の場合)、制御部366は、基地局6の状態をアクティブ状態St_12へ遷移させる(ステップS102)。ここで、無線リンク1100の変調方式が低次変調(例えば、QPSK)である場合、制御部366は、移動局100が無線リンクを確立している基地局1のセル11のエッジ付近にいると判断する(図13参照)。すなわち、制御部366は、無線リンク1100の通信品質が良くないと推定し、基地局6からのパイロット信号の送信を開始する。制御部366は、ネットワーク通信部350を介してRNC200に対して、基地局6がアクティブ状態St_11へ遷移したことを報告する(ステップS103)。
以上説明した第3の実施形態に係る無線通信システムおいて、基地局6は、移動局と他の基地局間の無線リンクにおける変調方式を推定し、推定した変調方式に基づいてパイロット信号の送信を制御する。具体的には、基地局6の制御部366は、無線リンク1100の変調方式が低次変調である場合、基地局6の状態をアクティブ状態St_11へ遷移させる。すなわち、本無線通信システムの場合、第2の基地局としての基地局6は、現在は他の基地局(第1の基地局)と通信中であるがその通信品質が低下している可能性がある移動局、換言すれば、基地局6と無線リンクを確立したほうが、通信品質が改善する可能性がある少なくとも1つの移動局が存在する場合、そこではじめて制御信号の送信を開始する(換言すれば、アクティブ状態に遷移する)。従って、特許文献1のように無駄に起動する基地局の数を低減することができ、結果として、より確実に、基地局における電力の消費を抑え、且つ基地局間の電波干渉を回避することが可能となる。
尚、以上説明した第3の実施形態において、無線リンク1100の通信品質(この場合は、変調方式)の認知は、基地局6周辺の移動局が他の基地局へ送信する上り信号から推定することにより行われると説明した。しかしながら、基地局6における変調方式の認知は、上記に限定されず、例えば、基地局6が、バックボーン(例えば、RNC200あるいは基地局1)から、無線リンク1100の変調方式情報そのものを受信することも可能である。
[第4の実施形態]
本実施の形態では、無線リンクの通信品質を、無線リンクの「MIMO(Multiple Input Multiple Output)ストリーム数」とする場合を例に挙げて説明する。
図14は、本発明の第4の実施形態に係る無線通信システムを構成する第2の基地局としての基地局8の一例を示すブロック図である。尚、該無線通信システムにおいて、この基地局8以外の構成群(第1の基地局としての基地局1、移動局100およびRNC200)については、第1の実施形態において説明した構成群と同一であるため、それらについての説明は省略する。基地局8の、図3に示す基地局2との構成上の差異は、通信品質認知部364Dが、スループット認知部370に替えてストリーム数推定部450を備える点にある。基地局8におけるこの通信品質認知部364D以外の構成については、図3に示す基地局2の構成と同一であるため、それらの説明は省略する。
MIMOを実行するための複数のアンテナを備えた移動局では、マルチストリーム送信を行う場合、シングルストリームによる送信と比べ送信電力が大きくなる。そのため、比較的大きな電力が必要なセルエッジ付近にいる移動局では、マルチストリーム送信ではなく、シングルストリームで送信することが考えられる。これに対し、移動局がセル中央付近にいる場合には、セルエッジと比べて送信電力が小さく済むため、マルチストリーム送信を行うことで伝送容量の増大を図る。このような移動局に対して、ストリーム数推定部450は、上り信号処理部362から、基地局8周辺の移動局(例えば、図1において移動局100)が他の基地局(例えば、図1において基地局1)へ送信する上り信号(この場合、制御信号に限らずユーザデータ信号も含む)を受信する。ストリーム数推定部450は、この上り信号から、無線リンク1100のMIMOストリーム数を推定する。ストリーム数推定部450は、推定した無線リンク1100のストリーム数情報を、制御部366へ送信する。ここで、MIMOストリーム数の推定方法として、例えば、送信ストリーム数の増加により受信信号点の変動が大きくなることを利用し、受信信号の平均振幅レベルと瞬時振幅レベルの偏差を用いて送信ストリーム数を推定する方法を挙げることができる。該方法は、例えば、非特許文献3(田久,藤井,楳田,中川,″MIMO・コグニティブ無線通信における並列送信数認知の検討,″電子情報通信学会 信学技法SR−2007−91,2008.)に記載されている。
図15は、電波送信停止状態St_12からアクティブ状態St_11へ遷移する場合の第2の基地局としての基地局8の動作の一例を示すフローチャートである。基地局8において概フローに示す処理が呼び出されるのは、基地局8が電波送信停止状態St_12へ遷移した時である。
電波送信停止状態St_12にある基地局8において、通信品質認知部364Dを構成するストリーム数推定部450は、上り信号処理部362から、基地局8周辺の移動局100が基地局1へ送信する上り信号を受信する。ストリーム数推定部450は、この上り信号から、無線リンク1100のMIMOストリーム数を推定し(ステップS150)、推定したMIMOストリーム情報を制御部366へ送信する。制御部366は、無線リンク1100のMIMOストリーム数が、1つ(すなわち、シングルストリーム)であるか否かを判定する(ステップS151)。無線リンク1100のMIMOストリームがシングルストリームでない場合(ステップS151においてNo判定の場合)、ステップS150およびステップS151に各々示される処理が繰り返し実行される。無線リンク1100のMIMOストリームがシングルストリームでない場合(すなわち、マルチストリームである場合)、制御部366は、移動局100が無線リンクを確立している基地局1のセル11の中央付近にいると判断する(図12参照)。すなわち、制御部366は、無線リンク1100の通信品質が良いと推定し、基地局8からのパイロット信号の送信開始を見送る。
一方、無線リンク1100のMIMOストリームがシングルストリームである場合(ステップS151においてYes判定の場合)、制御部366は、基地局8の状態をアクティブ状態St_11へ遷移させる(ステップS152)。ここで、無線リンク1100のMIMOストリームがシングルストリームである場合、制御部366は、移動局100が無線リンクを確立している基地局1のセル11のエッジ付近にいると判断する(図13参照)。すなわち、制御部366は、無線リンク1100の通信品質が良くないと推定し、基地局8からのパイロット信号の送信を開始する。制御部366は、ネットワーク通信部350を介してRNC200に対して、基地局8がアクティブ状態St_11へ遷移したことを報告する(ステップS153)。
以上説明した第4の実施形態に係る無線通信システムおいて、基地局8は、移動局と他の基地局間の無線リンクにおけるMIMOストリーム数を推定し、推定したMIMOストリーム数に基づいてパイロット信号の送信を制御する。具体的には、基地局8の制御部366は、無線リンク1100のMIMOストリームがシングルストリームである場合、基地局8の状態をアクティブ状態St_11へ遷移させる。すなわち、本無線通信システムの場合、第2の基地局としての基地局8は、現在は他の基地局(第1の基地局)と通信中であるがその通信品質が低下している可能性がある移動局、換言すれば、基地局8と無線リンクを確立したほうが、通信品質が改善する可能性がある少なくとも1つの移動局が存在する場合、そこではじめて制御信号の送信を開始する(換言すれば、アクティブ状態に遷移する)。従って、特許文献1のように無駄に起動する基地局の数を低減することができ、結果として、より確実に、基地局における電力の消費を抑え、且つ基地局間の電波干渉を回避することが可能となる。
尚、以上説明した第4の実施形態において、無線リンク1100の通信品質(この場合は、MIMOストリーム数)の認知は、基地局8周辺の移動局が他の基地局へ送信する上り信号から推定することにより行われると説明した。しかしながら、基地局8におけるMIMOストリーム数の認知は、上記に限定されず、例えば、基地局8が、バックボーン(例えば、RNC200あるいは基地局1)から、無線リンク1100におけるMIMOストリーム数情報そのものを受信することも可能である。
[第5の実施形態]
本実施の形態では、無線リンクの通信品質を、無線リンクの「アクセス方式」とする場合を例に挙げて説明する。
図16は、本発明の第5の実施形態に係る無線通信システムを構成する第2の基地局としての基地局10の一例を示すブロック図である。尚、該無線通信システムにおいて、この基地局10以外の構成群(第1の基地局としての基地局1、移動局100およびRNC200)については、第1の実施形態において説明した構成群と同一であるため、それらについての説明は省略する。基地局10の、図3に示す基地局2との構成上の差異は、通信品質認知部364Eが、スループット認知部370に替えてアクセス方式推定部500を備える点にある。基地局10におけるこの通信品質認知部364E以外の構成については、図3に示す基地局2の構成と同一であるため、それらの説明は省略する。
アクセス方式推定部500は、上り信号処理部362から、基地局10周辺の移動局(例えば、図1において移動局100)が他の基地局(例えば、図1において基地局1)へ送信する上り信号(この場合、制御信号に限らずユーザデータ信号も含む)を受信する。アクセス方式推定部500は、この上り信号から、無線リンク1100のアクセス方式(例えば、SC−FDMA(単一キャリア周波数分割多元接続:Single−Carrier Frequency Division Multiple Access)、OFDM(直交周波数分割多重:Orthogonal Frequency Division Multiplexing))を推定する。アクセス方式推定部500は、推定した無線リンク1100のアクセス方式情報を、制御部366へ送信する。
ここで、例えば、LTE(Long Term Evolution)−Advancedにおいて、セルエッジ付近において移動局のPAPR(Peak to Average Power Ratio)を低減し、一方、セルの中央付近において伝送容量を大きくする目的で、OFDMとSC−FDMAを切り替える上りアクセス方式が提案されている。例えば、該方式は、非特許文献4(L.Liu,T.Inoue,K.Koyanagi,Y.Kakura,″Wireless Access Schemes for LTE−Advanced Uplink,″電子情報通信学会 ソサイエティ大会,BS−4−10,2008.)に記載されている。このアクセス方式では、セルエッジ付近にいる移動局は、送信電力が大きくなりPAPRが問題となるため、OFDMに比べてPAPRの低いSC−FDMAをアクセス方式として用い、一方、セルの中央付近にいる移動局は必要な送信電力が小さく済みPAPRが問題とならないため、伝送容量が大きいOFDMを用いる。ここで、アクセス方式の推定方法として、OFDMとSC−FDMAのPAPRの大きさの違いを利用し、識別対象である受信信号のPAPRを測定し、予め定めた閾値と比較することでアクセス方式を識別することができる。
図17は、電波送信停止状態St_12からアクティブ状態St_11へ遷移する場合の第2の基地局としての基地局10の動作の一例を示すフローチャートである。基地局10において概フローに示す処理が呼び出されるのは、基地局10が電波送信停止状態St_12へ遷移した時である。
電波送信停止状態St_12にある基地局10において、通信品質認知部364Eを構成するアクセス方式推定部500は、上り信号処理部362から、基地局10周辺の移動局100が基地局1へ送信する上り信号を受信する。アクセス方式推定部500は、この上り信号から、無線リンク1100のアクセス方式を推定し(ステップS200)、推定したアクセス方式情報を制御部366へ送信する。制御部366は、無線リンク1100のアクセス方式がSC−FDMAであるか否かを判定する(ステップS201)。無線リンク1100のアクセス方式がSC−FDMAでない場合(ステップS201においてNo判定の場合)、ステップS200およびステップS201に各々示される処理が繰り返し実行される。無線リンク1100のアクセス方式がSC−FDMAではなくOFDMである場合、制御部366は、移動局100が無線リンクを確立している基地局1のセル11の中央付近にいると判断する(図12参照)。すなわち、制御部366は、無線リンク1100の通信品質が良いと推定し、基地局10からのパイロット信号の送信開始を見送る。
一方、無線リンク1100のアクセス方式がSC−FDMAである場合(ステップS201においてYes判定の場合)、制御部366は、基地局10の状態をアクティブ状態St_11へ遷移させる(ステップS202)。ここで、無線リンク1100のアクセス方式がSC−FDMAである場合、制御部366は、移動局100が無線リンクを確立している基地局1のセル11のエッジ付近にいると判断する(図13参照)。すなわち、制御部366は、無線リンク1100の通信品質が良くないと推定し、基地局10からのパイロット信号の送信を開始する。制御部366は、ネットワーク通信部350を介してRNC200に対して、基地局10がアクティブ状態St_11へ遷移したことを報告する(ステップS203)。
以上説明した第5の実施形態に係る無線通信システムおいて、基地局10は、移動局と他の基地局間の無線リンクにおけるアクセス方式を推定し、推定したアクセス方式に基づいてパイロット信号の送信を制御する。具体的には、基地局10の制御部366は、無線リンク1100のアクセス方式がSC−FDMAである場合、基地局10の状態をアクティブ状態St_11へ遷移させる。すなわち、本無線通信システムの場合、第2の基地局としての基地局10は、現在は他の基地局(第1の基地局)と通信中であるがその通信品質が低下している可能性がある移動局、換言すれば、基地局10と無線リンクを確立したほうが、通信品質が改善する可能性がある少なくとも1つの移動局が存在する場合、そこではじめて制御信号の送信を開始する(換言すれば、アクティブ状態に遷移する)。従って、特許文献1のように無駄に起動する基地局の数を低減することができ、結果として、より確実に、基地局における電力の消費を抑え、且つ基地局間の電波干渉を回避することが可能となる。
尚、以上説明した第5の実施形態において、無線リンク1100の通信品質(この場合は、アクセス方式)の認知は、基地局10周辺の移動局が他の基地局へ送信する上り信号から推定することにより行われると説明した。しかしながら、基地局10における上記アクセス方式の認知は、上記に限定されず、例えば、基地局10が、バックボーン(例えば、RNC200あるいは基地局1)から、無線リンク1100におけるアクセス方式情報そのものを受信することも可能である。
[第6の実施形態]
本発明の第6の実施形態に係る無線通信システムにおいて、以上説明した第1〜第5の実施形態で説明した第2の基地局(基地局2、4、6、8および10)は、無線リンク1100の通信品質の認知処理およびその判定処理を、移動局100が第2の基地局のセル12内に存在する場合に限り行う。このようにすることにより、第2の基地局は、ハンドオーバが可能な移動局が確実に存在する場合に限り、アクティブ状態St_11へ遷移する。すなわち、起動してもハンドオーバする移動局が無いなどの問題が回避され、従って、無駄に起動する基地局の数をより確実に低減することが可能となる。
移動局が第2の基地局のセル内に存在するか否か確認する例として、例えば、第2の基地局が、第2の基地局周辺の移動局が第1の基地局へ送信する上り信号の受信電力を測定し、該受信電力と所定の閾値とを比較し、受信電力が閾値以上である場合、該移動局が第2の基地局のセル内に存在する方法を挙げることができる。
また、移動局が第2の基地局のセル内に存在するか否か確認する他の例として、第2の基地局が、移動局が第1の基地局へ送信する上り信号から移動局の他の基地局に対する発呼を検出した場合、該移動局が第2の基地局のセル内に存在すると判断する方法を挙げることもできる。
また、移動局が第2の基地局のセル内に存在するか否か確認する他の例として、第2の基地局が移動局の位置情報をバックボーン(例えば、RNC200または第1の基地局)経由で受信し、その位置情報に基づいて移動局が第2の基地局のセル内に存在するか否かを判断する方法を挙げることができる。あるいは、移動局が第2の基地局のセル内に存在するか否かの判断をバックボーン側に委ね、第2の基地局は、その結果情報(すなわち、セル内に存在するかしないかの情報)のみを受信することもできる。
[第7の実施形態]
図18は、本発明の第7の実施形態に係る無線通信システムを構成する第2の基地局としての基地局14の一例を示すブロック図である。尚、該無線通信システムにおいて、この基地局14以外の構成群(第1の基地局としての基地局1、移動局100およびRNC200)については、第1の実施形態において説明した構成群と同一であるため、それらについての説明は省略する。基地局14の、図3に示す基地局2との構成上の差異は、通信品質認知部364Aに替えて移動局特定部600を備える点にある。基地局14におけるこの移動局特定部600以外の構成については、図3に示す基地局2の構成と同一であるため、それらの説明は省略する。
移動局特定部600は、ネットワーク通信部350を介して他の基地局またはRNC200から、他の基地局と通信している移動局の受信感度(SNR、SIR、SINR、受信電力)情報と無線リソース割当て情報(LTEにおいては時間と周波数で区切られたリソースブロックのスケジューリング情報、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)の場合は、隣接する基地局で用いているスクランブルコードと既に移動局に割当てられているチャネライゼーションコードの符号割当て情報)を受信する。移動局特定部600は、上記受信感度情報から受信感度の低い移動局を特定し、上記無線リソース割当て情報を用いて当該移動局の上り信号を特定し、特定した上り信号の受信電力を測定する。また、対象となる信号がW−CDMAの場合、上り信号の受信電力を測定する代わりに、上記符号割当て情報を用いる逆拡散処理により得られた相関値を測定し、利用してもよい。
移動局特定部600は、測定した受信電力と所定の閾値とを比較し、その比較結果により、既に確立された無線リンク(例えば、無線リンク1100)の通信品質が悪く、かつ基地局14のセル12内にいる移動局を特定する。移動局特定部600は、特定の移動局(すなわち、既に確立された無線リンクの通信品質が悪く、かつ基地局14のセル内にいる移動局)が存在する旨を、制御部366へ通知する。そして、制御部366は、上述したように、基地局2の状態をアクティブ状態St_11へ遷移させる。
[変形例]
尚、以上説明した第1〜第7の実施形態において、第1の基地局(例えば、基地局1)および第2の基地局(例えば、基地局2、基地局4、基地局6、基地局8、基地局10および基地局14)の内部における各構成要素の機能配分は、必ずしも上記の実施形態(図2、図3、図8、図10、図14、図16および図18参照)に限定されない。従って、現在の構成要素を任意に分割または統合してもよく、あるいは、構成要素間で機能を移管してもよい。例えば、図3に示す第2の基地局としての基地局2において、通信品質認知部364Aと制御部366とを統合することができる。すなわち、この統合部は、通信品質認知部364Aの機能(移動局と他の基地局間の無線リンクにおける通信品質を認知する機能)と、制御部366の機能(通信品質に基づいて制御信号の送信を制御する機能)とを実行する。すなわち、この統合部を備える基地局は、図3に示す基地局2と同等の性能を発揮する。繰り返しの説明となるが、上記各実施形態における各基地局の構成要素の機能配分およびそれらの名称は、あくまで一例であり、上記各実施形態に束縛されることなく任意に変更することが可能である。
以上説明した第1〜第7の実施形態に係る無線通信システムおいて、第2の基地局は、1台の移動局と他の基地局間の無線リンクの通信品質が低い(相対的にあるいは絶対的に低い)場合、パイロット信号の送信を開始する(換言すれば、アクティブ状態へ遷移する)、と説明した。しかしながら、対象となる移動局の数は1台に限定されない。例えば、所定の複数個の移動局の無線リンクの通信品質が同時に低い場合にパイロット信号の送信を開始してもよい。
以上説明した第1〜第7の実施形態において、制御信号としてパイロット信号を用いて説明を行ったが、パイロット信号に限られたわけではなく、セル固有の情報やシステム固有の情報を報知する信号を用いる形態でもよい。
また、以上説明した第1〜第7の実施形態において、第1の基地局が、アクティブ状態となった基地局のセルを測定セルセットに追加して、移動局に対してそのセルを測定する指示を行うと説明したが、これらの処理は省略可能である。その場合、移動局が、パイロット信号の受信電力を自律的に測定し、そのセルの制御信号からセルの識別信号を受信するなどして、パイロット受信電力をそのセルの識別番号とともに報告することもできる。
また、以上説明した第1〜第7の実施形態において、基地局とセルは一対一に対応すると説明したが、1つの基地局が複数のセルやセクタを有することもできる。その場合、基地局は、セルまたはセクタ毎にアクティブ状態と電波送信停止状態の遷移制御を行うことができる。
また、以上説明した第1〜第7の実施形態においては、第1の基地局及び第2の基地局は一つの周波数帯域を使用して移動局と通信する場合だけでなく、複数の周波数帯域を使用し、それぞれの周波数帯域で個別に移動局と通信してもよい。その場合、基地局は、周波数帯域毎にアクティブ状態と電波送信停止状態の遷移制御を行うことができる。
また、以上説明した第1〜第7の実施形態において、第1の基地局(例えば、基地局1)および第2の基地局(例えば、基地局2)は、各々に専用の機能を搭載し、各々の目的に即した専用機であると説明した。しかしながら、一方の基地局が他方の基地局のみが搭載している機能を搭載することにより、第1の基地局および第2の基地局の機能が共有化される。従って、そのようにすることにより、上記説明した第1の基地局の役目を第2の基地局が担い、反対に、第2の基地局の役目を第1の基地局が担うことも可能である。
また、以上説明した第1〜第7の実施形態において、RNC200は、必ずしも必須の構成要素ではない。例えば、第1の基地局や第2の基地局の各々が、RNC200の機能を含む構成とすることもできる。その場合、第1の基地局と第2の基地局は、所定の通信網(例えば、有線通信網)を介して直接接続される。この場合、例えば、第2の基地局がアクティブ状態になった後、RNC200に報告する代わりに、直接、第1の基地局に通知して、測定セルセットの変更を行うこともできる。
また、以上説明した第1〜第7の実施形態において、第1の基地局および第2の基地局の各々は、専用のハードウェアで制御されると説明した。しかしながら、第1の基地局および第2の基地局は、制御プログラムに基づいて図示しないコンピュータ回路(例えば、CPU(Central Processing Unit))によって制御され、動作するようにすることもできる。
また、以上説明した第1〜第7の実施形態の無線通信システムの第1および第2の基地局のセル構成を、階層セル(重複セルとも言う)構成とすることができる。例えば、第1の基地局をマクロセルとし、第2の基地局を、そのカバーエリア全体がマクロセルのカバーエリア内に包含される小さなセル(例えば、マイクロセル、ミクロセル、ナノセル、フェムトセル等)とすることもできる。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2008年12月19日に出願された日本出願特願2008−324532号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
11、12 基地局のセル
100 移動局
200 RNC
360 電力制御部
362 上り信号処理部
364 通信品質認知部
366 制御部
370 スループット認知部
380 受信感度認知部
400 変調方式推定部
450 ストリーム数推定部
500 アクセス方式推定部
600 移動局特定部
Claims (11)
- 移動局と他の基地局間の無線リンクにおける通信品質を認知する認知手段と、
認知された前記通信品質に基づいて制御信号の送信を制御する送信制御手段と
を備え、
前記通信品質が所定の品質に達していない場合、前記送信制御手段は、前記制御信号の送信を開始し、
前記認知手段は、前記通信品質に係わる情報を他の装置から受け取り、
前記認知手段は、前記通信品質として、前記無線リンクのスループットを認知し、
前記移動局が前記他の基地局へ送信する上り信号の受信電力を測定する測定手段を更に備え、前記送信制御手段は、前記スループットと前記受信電力との関係に基づいて前記制御信号の送信を制御することを特徴とする基地局。 - 前記送信制御手段は、前記関係より、前記移動局を前記基地局へ接続した場合のスループットのほうが前記スループットよりも高くなると判断する場合、前記制御信号の送信を開始することを特徴とする請求項1記載の基地局。
- 移動局と他の基地局間の無線リンクにおける通信品質を認知する認知手段と、
認知された前記通信品質に基づいて制御信号の送信を制御する送信制御手段と
を備え、
前記通信品質が所定の品質に達していない場合、前記送信制御手段は、前記制御信号の送信を開始し、
前記認知手段は、前記通信品質に係わる情報を他の装置から受け取り、
前記認知手段は、前記通信品質として、前記無線リンクの受信感度を認知し、
前記移動局が前記他の基地局へ送信する上り信号の前記基地局における受信感度を測定する測定手段を更に備え、前記送信制御手段は、前記他の基地局における受信感度と前記基地局における受信感度との関係に基づいて前記制御信号の送信を制御することを特徴とする基地局。 - 前記送信制御手段は、前記関係より、前記移動局を前記基地局へ接続した場合の受信感度のほうが前記受信感度よりも高くなると判断する場合、前記制御信号の送信を開始することを特徴とする請求項3記載の基地局、
- 移動局と他の基地局間の無線リンクにおける通信品質を認知する認知手段と、
認知された前記通信品質に基づいて制御信号の送信を制御する送信制御手段と
を備え、
前記通信品質が所定の品質に達していない場合、前記送信制御手段は、前記制御信号の送信を開始し、
前記送信制御手段は、前記移動局が前記基地局の通信範囲内に存在するか否かを判断し、前記移動局が前記通信範囲内に存在する場合、前記制御信号の送信を制御することを特徴とする基地局。 - 前記移動局が前記他の基地局へ送信する上り信号の受信電力が所定の閾値と等しいかあるいは高い場合、前記送信制御手段は、前記移動局が前記範囲内に存在すると判断することを特徴とする請求項22記載の基地局。
- 移動局と他の基地局間の無線リンクにおける通信品質を認知する認知手段と、
認知された前記通信品質に基づいて制御信号の送信を制御する送信制御手段と
を備え、
前記通信品質が所定の品質に達していない場合、前記送信制御手段は、前記制御信号の送信を開始し、
他の装置から、前記他の基地局と通信している移動局の信号対干渉雑音比情報と無線リソース割当て情報を受信し、前記無線リソース割当て情報から信号対干渉雑音比の低い移動局の上り信号を特定し、特定した上り信号の受信電力を測定することで、前記無線リンクの通信品質が悪く、かつ前記基地局のセル内にいる移動局を特定する特定手段を更に備え、前記制御手段は、前記特定手段の特定結果に基づいて前記制御信号の送信を制御することを特徴とする基地局。 - 第1の基地局と、
第2の基地局と、
前記第1の基地局および前記第2の基地局と通信可能な少なくとも1つの移動局とを備え、
前記第2の基地局は、前記移動局と前記第1の基地局間の無線リンクにおける通信品質を認知する認知手段と、
認知された前記通信品質に基づいて制御信号の送信を制御する送信制御手段と
を備え、
前記通信品質が所定の品質に達していない場合、前記送信制御手段は、前記制御信号の送信を開始し、
前記第2の基地局は、前記通信品質に係わる情報を他の装置から受け取り、
前記第2の基地局は、前記通信品質として、前記無線リンクのスループットを認知し、認知したスループットに基づいて前記制御信号の送信を制御し、
前記第2の基地局は、前記移動局が前記第1の基地局へ送信する上り信号の受信電力を測定する測定手段を更に備え、前記送信制御手段は、前記スループットと前記受信電力との関係に基づいて前記制御信号の送信を制御することを特徴とする無線通信システム。 - 移動局と他の基地局間の無線リンクにおける通信品質を認知し、
認知された前記通信品質に基づいて制御信号の送信を制御し、
前記通信品質が所定の品質に達していない場合、前記制御信号の送信を開始し、
前記通信品質に係わる情報を他の装置から受け取り、
前記通信品質として、前記無線リンクのスループットを認知し、
前記移動局が前記他の基地局へ送信する上り信号の受信電力を測定し、前記スループットと前記受信電力との関係に基づいて前記制御信号の送信を制御することを特徴とする基地局の制御方法。 - 第1の基地局と、第2の基地局と、前記第1の基地局および前記第2の基地局と通信可能な少なくとも1つの移動局とを備える無線通信システムにおける無線通信方法であって、
前記第2の基地局において、前記移動局と前記第1の基地局間の無線リンクにおける通信品質を認知し、認知された前記通信品質に基づいて制御信号の送信を制御し、前記通信品質が所定の品質に達していない場合、前記制御信号の送信を開始し、
前記第2の基地局は、前記通信品質に係わる情報を他の装置から受け取り、
前記第2の基地局は、前記通信品質として、前記無線リンクのスループットを認知し、認知したスループットに基づいて前記制御信号の送信を制御し、
前記第2の基地局は、前記移動局が前記第1の基地局へ送信する上り信号の受信電力を測定し、前記スループットと前記受信電力との関係に基づいて前記制御信号の送信を制御することを特徴とする無線通信方法。 - 移動局と他の基地局間の無線リンクにおける通信品質を認知する処理と、認知された前記通信品質に基づいて制御信号の送信を制御する処理と、前記通信品質が所定の品質に達していない場合、前記制御信号の送信を開始する処理と、前記通信品質に係わる情報を他の装置から受け取る処理と、前記通信品質として、前記無線リンクのスループットを認知する処理と、前記移動局が前記他の基地局へ送信する上り信号の受信電力を測定し、前記スループットと前記受信電力との関係に基づいて前記制御信号の送信を制御する処理とを、自基地局のコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
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