JP2015005872A - 基地局装置、無線通信システムおよび方法 - Google Patents

基地局装置、無線通信システムおよび方法 Download PDF

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賢一 野川
倫太郎 片山
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倫太郎 片山
尚隆 田村
Hisataka Tamura
尚隆 田村
裕丈 石井
Hirotake Ishii
裕丈 石井
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Abstract

【課題】 移動体通信システムにおいて、各セルの同時接続可能ユーザ数やデータキャパシティは、基地局の処理能力や無線リソースによる制約を受ける。そのため、ある特定のセルにユーザが集中しているとき、多数のユーザが同時にデータ通信を行うと、無線リソースの逼迫が発生し、1ユーザ当りのスループットやユーザQoEが低下する場合に対し、無線リソースの有効活用するためのセル間負荷分散制御を行う。【解決手段】 無線基地局装置は、各移動局の接続セルにおける現在の無線リソース使用率、および隣接セルに接続した場合の無線リソース使用率予測値をもとに、無線システム全体での無線リソースの有効利用を図り、ある特定セルでの無線リソースの逼迫状態を解消する様に、各移動局の最適な接続セルを選択し、ハンドオーバを実行する。【選択図】 図3

Description

本発明は、基地局装置、無線通信システムおよび方法に係り、特に、ある特定セルに移動局が集中したことによる無線リソースの逼迫状態を解消する、セル間負荷分散技術に関する。
セルラ無線通信システムでは、一般的にセルと呼ばれる基地局からの電波の届く範囲を、移動局の電波受信電力が常に一定以上となる様に、地理的に連続して配置することにより、無線通信サービスを受ける移動局に対して広い範囲のサービスエリアを提供する。1つのセルを1台の基地局により形成する場合、各セルのデータキャパシティは、基地局と移動局間の無線リソースによる制約を受けることになる。そのため、ある特定のセルに多数の移動局が集中的に在圏している状況では、多数の移動局が同時にデータ通信を行うと、当該セルにおいて無線リソースが逼迫状態となり、各移動局あたりのデータスループットやQoE(Quality of Experience)が低下するという課題が発生する。このような課題の対策として、以下に示す特許文献がある。
本技術分野の背景技術として、特開2006−303739号公報(特許文献1)がある。この公報には、「隣接基地局から取得する情報に基づいて、エリアの連続性と、他の基地局の無線リソースの負荷状態に応じて、周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテーブルを生成し、生成した基地局装置が形成するセルに所属する移動局に対して報知する。」旨記載されている。
また、特開2011−35763号公報(特許文献2)がある。この公報には、「基地局制御装置は、各無線基地局の各セクタの無線リソース使用量を定期的に取得し、その使用量が閾値を超えていた場合、閾値を越えたセクタから使用量の低いセクタへと無線端末をハンドオーバさせ、使用量を低減させる。また、使用量が閾値を超えているセクタに、無線端末が接続してきた場合、当該端末が接続しようとしているセクタ以外に電波を受信しているセクタがあれば、その中から一番受信強度の強いセクタで接続する処理を行う。」旨記載されている。
特開2006−303739号公報 特開2011−35763号公報
セルラ無線通信システムでは、一般的にエリア内に存在する各移動局の電波の受信品質に応じて変調方式や符号化率を変更することにより、一定の受信データ誤り率となる様な適応変調制御が適用される。例えば、受信品質の悪い移動局に対しては、QPSK等の変調方式を選択し、また符号化率の低い誤り訂正符号が適用される。逆に受信品質の良い移動局に対しては、16QAMや64QAM等のよりデータ伝送効率の良い変調方式を選択し、高い符号化率の誤り訂正符号が適用される。つまり、以下セルエッジと称する、基地局の遠方に存在し、基地局からの電波の受信品質の悪い移動局は、以下セルセンタと称する、基地局の近傍に存在し、基地局からの電波の受信品質の良い移動局に比べて、データの伝送効率が低く、ある一定量のデータ送受信に対して無線リソースを大量に消費してしまうことが想定される。
ホットスポットと呼ばれる人口密集地では、ある特定のセルで多数の移動局が同時にデータの送受信を行うことで、当該セルにおける無線リソースの上限値を超えたデータ量の送受信要求が発生する場合がある。このような状態になると、一般的に送受信されないデータは、一旦基地局内のバッファに蓄えられ、無線リソースに空きが発生するまでバッファに滞留することになる。この基地局でのデータの滞留により、当該セルに接続中の移動局は、スループットの低下やQoEの低下が発生する。
特開2006−303739号公報や、特開2011−35763号公報によれば、各基地局間において無線リソースの負荷情報を交換することで、移動局をより負荷の低いセルへ接続させることが可能となっている。しかし、上述したように、移動局の無線リソースの所要量は、移動局の電波環境によって変化するため、無線リソースの負荷状態に応じて移動局の接続先を変更した際、接続先変更後の電波環境によっては、変更前よりも変更後の電波環境が悪化する可能性もあり、この場合に、変更前のセルにおける無線リソースの高負荷状態が解消される代わりに、変更後のセルにおいて無線リソースの高負荷状態が発生してしまう、という課題がある。
本発明は、以上の点に鑑み、無線リソースの有効活用するためのセル間負荷分散制御を行う基地局装置、無線通信システムおよび方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の解決手段によると、
基地局装置であって、
端末装置に対して、端末装置と無線通信する各リモートユニットの無線リソース使用率を記憶する管理テーブルと、
処理部と、
を備え、

前記処理部は、
リモートユニットの識別情報を含む、基準信号の受信電力の測定報告を各端末装置から受信し、
前記測定報告により各端末装置の各リモートユニットにおける無線リソース使用率を計算して前記管理テーブルに記憶し、
前記管理テーブルに記憶された無線リソース使用率をもとに、第1のリモートユニットにおける無線リソース逼迫状態を検出すると、
前記管理テーブルを参照し、第1の端末装置を前記第1のリモートユニットから第2のリモートユニットへ、第2の端末装置を前記第2のリモートユニットから前記第1のリモートユニットへ入れ替えた場合の、前記第1及び第2のリモートユニットの各無線リソース使用率を推定し、
推定した各無線リソース使用率により前記第1及び第2のリモートユニットの無線リソースの逼迫状態が解消されると判断された場合に、前記第1及び第2の端末装置のハンドオーバを実行することにより接続されるリモートユニットを入れ替える
ことを特徴とする基地局装置が提供される。
本発明の第2の解決手段によると、
無線通信システムであって、
無線信号により端末装置とのデータの送受信を行う複数のリモートユニットと、
前記複数のリモートユニットと通信するセンタユニットと
を備え、
前記センタユニットは、
端末装置に対して、端末装置と無線通信する各リモートユニットの無線リソース使用率を記憶する管理テーブルと、
処理部と、
を備え、

前記処理部は、
リモートユニットの識別情報を含む、基準信号の受信電力の測定報告を各端末装置から受信し、
前記測定報告により各端末装置の各リモートユニットにおける無線リソース使用率を計算して前記管理テーブルに記憶し、
前記管理テーブルに記憶された無線リソース使用率をもとに、第1のリモートユニットにおける無線リソース逼迫状態を検出すると、
前記管理テーブルを参照し、第1の端末装置を前記第1のリモートユニットから第2のリモートユニットへ、第2の端末装置を前記第2のリモートユニットから前記第1のリモートユニットへ入れ替えた場合の、前記第1及び第2のリモートユニットの各無線リソース使用率を推定し、
推定した各無線リソース使用率により前記第1及び第2のリモートユニットの無線リソースの逼迫状態が解消されると判断された場合に、前記第1及び第2の端末装置のハンドオーバを実行することにより接続されるリモートユニットを入れ替える
ことを特徴とする無線通信システムが提供される。
本発明の第3の解決手段によると、
基地局装置における無線通信方法であって、
前記基地局装置は、
端末装置に対して、端末装置と無線通信する各リモートユニットの無線リソース使用率を記憶する管理テーブルと、
処理部と、
を備え、

前記処理部は、
リモートユニットの識別情報を含む、基準信号の受信電力の測定報告を各端末装置から受信し、
前記測定報告により各端末装置の各リモートユニットにおける無線リソース使用率を計算して前記管理テーブルに記憶し、
前記管理テーブルに記憶された無線リソース使用率をもとに、第1のリモートユニットにおける無線リソース逼迫状態を検出すると、
前記管理テーブルを参照し、第1の端末装置を前記第1のリモートユニットから第2のリモートユニットへ、第2の端末装置を前記第2のリモートユニットから前記第1のリモートユニットへ入れ替えた場合の、前記第1及び第2のリモートユニットの各無線リソース使用率を推定し、
推定した各無線リソース使用率により前記第1及び第2のリモートユニットの無線リソースの逼迫状態が解消されると判断された場合に、前記第1及び第2の端末装置のハンドオーバを実行することにより接続されるリモートユニットを入れ替える
ことを特徴とする無線通信方法が提供される。
本発明によると、無線リソースの有効活用するためのセル間負荷分散制御を行う基地局装置、無線通信システムおよび方法を提供することができる。
本実施例におけるセルラ無線通信システムの構成例を示す図。 本実施例におけるセルラ無線通信システムにおける各セルの無線リソース使用率の一例を示す図。 本実施例における負荷分散処理シーケンスの一例を示す図。 本実施例における無線リソース使用率管理テーブルの一例を示す図。 本実施例における測定報告のトリガポイント設定の一例を示す図。 本実施例における負荷分散処理を実施後の各セルの無線リソース使用率の一例を示す図。 本実施例における高負荷セルの検出処理の一例を示す図。 本実施例における負荷分散制御実行処理の一例を示す図。 本実施例におけるセンタユニットのハードウェア構成の一例を示す図。
1.概要

上述の課題を解決するために、本実施例では、データ通信中の各移動局について、サービングセルにおける現在の無線リソース使用率、およびネイバーセルにハンドオーバした場合の無線リソース使用率予測値を用いて、無線リソースが逼迫しているある特定セルから、その隣接セルへ移動局をハンドオーバさせる、もしくは、移動局を入れ替えることで、移動局のハンドオーバまたは入れ替えを実施した両方のセルの無線リソースが逼迫した状態とならないように、最適な負荷分散を実現することを特徴とする基地局装置、無線通信システムおよび方法、を提供する。
本実施例における無線基地局装置は、例えば、主に無線通信におけるRF(Radio Frequency)信号処理を行い、移動局との間で無線信号のやり取りを行うリモートユニットと、主に無線通信システムにおけるベースバンド信号処理を行い、かつ複数のリモートユニットを統括するセンタユニットとに分離した装置構成をとることができる。
センタユニットは、自身が統括する各リモートユニットに接続している全移動局の無線リソースの使用率を無線リソース使用率管理テーブルとして一元管理し、また、移動局から報告される周辺セルの受信電力報告値を元に、当該移動局が周辺セルと通信を行う場合の無線リソース使用率予測値を算出し、前記無線リソース使用率管理テーブルにて同様に管理することができる。
さらにセンタユニットは、各セルの無線リソース使用率を監視し、ある特定セルにおいて無線リソース使用率が予め決められたある閾値を超えた場合に、当該セルを高負荷状態と判定し、無線リソース使用率管理テーブルに保持した各移動局の無線リソース使用率情報を元に、当該セルに隣接しているセルとの間で、移動局をハンドオーバさせる、もしくは、それぞれのセルと通信中の移動局の入れ替えにより無線リソースの使用率が閾値を超えるかどうかを判定し、当該セルと隣接セルの両セルにおいて、当該閾値を超えない場合に、移動局のハンドオーバもしくは入れ替えを実施することで、セル間での最適な負荷分散を行うことができる。
また、本実施例による無線基地局装置は、例えば、RF信号処理部とベースバンド信号処理部を一つの筐体内に収めた一体型の装置構成をとることができる。各一体型基地局装置において、上記と同様に無線リソース使用率管理テーブルを管理するとともに、隣接する基地局間で無線リソース使用率管理テーブルの交換を行うことができる。
さらに各一体型基地局装置は、自セルの無線リソース使用率を監視し、無線リソース使用率が予め決められたある閾値を超えた場合に、高負荷状態と判定し、自セルの無線リソース管理テーブルおよび、隣接セルから取得した無線リソース管理テーブルに保持した各移動局の無線リソース使用率情報を元に、各セルの無線リソース状態が高負荷とならないように、各セル間で入れ替えを行う移動局を選択し、選択された移動局が接続されている基地局間で、入れ替えを行う移動局の情報を交換し、移動局の入れ替えを行うことで、各セルの無線リソース状態が高負荷とならないように、セル間での最適な負荷分散を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
なお、以下の例ではシーケンスや処理の流れについて特定の順序で説明を行うことがあるが、ある処理の結果を次の処理で使用するような順序に対する依存性がある場合を除き、処理の順序が入れ替わっても良いし、また並行して処理を行っても良い。
また、以下の例では、本実施形態の負荷分散方法を実現する基地局装置を、センタユニットとリモートユニットに分割した構成とする。なお、センタユニットとリモートユニットを一体化した構成としてもよい。
また、以下の説明において、センタユニットおよびリモートユニットに限定せず、基地局装置全体を示す場合には、無線基地局または単に基地局と称する場合がある。
また、以下の説明において、例えば図1に示す本実施例における特定のセンタユニット、リモートユニット、移動局を示す場合には、センタユニットはCU(Center Unit)、リモートユニットはRU(Remote Unit)#x、移動局はUE(User Equipment)#yと称する。ここで、RU#xおよびUE#yにおける、xおよびyは、それぞれ本実施例におけるある特定の装置(識別情報)を示している。
また、以下の例では、セルラ無線通信システムの例として、3GPP(3rd Generation Partnership Project)で標準化されているLTE(Long Term Evolution)システムを前提として記載しているが、本発明が適用されるセルラ無線通信システムはLTEシステムに限定されるものではない。
2.無線通信システムおよび基地局装置

図1は、本実施形態におけるセルラ無線通信システムの構成例を示す図である。本構成例のセルラ無線通信は、移動局141〜152、無線基地局を構成するセンタユニット101およびリモートユニット111〜113、センタユニット101と接続されるネットワーク121、ネットワーク121を介して基地局と接続されるコアネットワーク131を有する。各移動局141〜152は、リモートユニット111〜113と無線信号を用いて通信を行う。以下では、リモートユニット111〜113から移動局141〜152に向けた信号と通信を、下り信号又は下り通信と称する。逆に移動局141〜152からリモートユニット111〜113に向けた信号や通信を上り信号又は上り通信と称する。
リモートユニット111〜113は、主に無線基地局装置におけるDA変換/AD変換処理およびRF信号処理を担当し、センタユニット101は、主に無線基地局装置におけるベースバンド信号処理を担当する。また、センタユニット101は、複数のリモートユニット111〜113に対して、一つの装置で統括して管理、制御することが可能となっている。リモートユニット111〜113とセンタユニット101は、光ファイバ等のラインにより接続され、例えばCPRI(Common Public Radio Interface)インタフェースにより、デジタルIQデータをやり取りする。
センタユニット101は、ネットワーク121を介してコアネットワーク131と接続される。コアネットワーク131は、移動局141〜152のモビリティ情報の管理や他のネットワークとのゲートウェイ機能を有する。
移動局141〜152が、どのリモートユニット111〜113と通信を行うかは、下り信号または上り信号の受信品質や伝搬損失を元に決定され、移動局141〜152の移動などによって伝搬環境が変化した場合には、センタユニット101を介して、通信を行うセルを変更するハンドオーバ処理が行われる。
また、各リモートユニット111〜113が無線信号によりサービスを提供するエリアをセルと称し、本構成例では、移動局141〜152がセル間を移動した際にも、途切れることなくサービスが継続されるように、各リモートユニット111〜113が提供するセルが隣接して配置されているものとし、各セルはセルIDと称する固有の識別子を有している。
また、各移動局141〜152が接続中のセルをサービングセルと称し、サービングセルに隣接した周辺セルをネイバーセルと称する。
図1の例では、UE#1(141)〜UE#4(144)がRU#1(111)に、UE#5(145)〜UE#8(148)がRU#2(112)に、UE#9(149)〜UE#12(152)がRU#3(113)にそれぞれ接続されているものとする。
図9は、本実施例におけるセンタユニットのハードウェア構成の一例を示す図である。
図9に示す基地局は、CPU及びDSPモジュール(処理部)901、メモリモジュール902、論理回路モジュール903、外部回線I/F904、リモートユニットI/F905を有し、それぞれ、バス906を介して接続される。
CPU及びDSPモジュール901は、図3に示すシーケンスにおける無線リソース使用率計算処理302、所要無線リソース使用率予測値計算308、負荷分散制御処理309の各処理を含むプログラムに従って各種の信号処理演算及び信号処理の制御を行う。
メモリモジュール902は、処理中及び処理前後の送信信号及び受信信号や、信号処理に用いるテーブル類、無線リソース使用率管理テーブル401等の情報を保持する。
論理回路モジュール903は、CPU/DSP901と同様に各種の信号処理演算及び信号処理の制御を行う。
外部回線I/Fモジュール904は、制御信号や信号処理前の送信データ、信号処理後の受信データの入出力を行う。
リモートユニットI/Fモジュール905は、各リモートユニットとの間でデータおよび制御信号の送受信を行う。
図4を用いて、無線リソース使用率管理テーブル401について詳細に説明する。
図4は、本実施例における無線リソース使用率管理テーブル401の一例を示す図である。
各々の一つの行は、通信中の移動局141〜152の内の一台に対応しており、各列は各移動局141〜152の個別情報が格納されている。以降、各列の意味を詳述する。
UEID列402は、移動局を一意に識別するために、あらかじめ各移動局に設定されているID情報である。
サービングセルID列403は、各移動局141〜152のサービングセルのセルIDを示している。
無線リソース使用率[%]404は、各移動局141〜152がデータ通信に使用している無線リソース量の、サービングセル全体の無線リソース量に対する割合を示している。ここで、無線リソース使用率は、一例として、ある一定期間における平均値とすることができる。また、所要無線リソース使用率予測値も本テーブルにて同時に管理する。図4では、無線リソース使用率[%]の括弧付きの数値が所要無線リソース使用率予測値であることを示している。
モビリティ列405は、各移動局141〜152の移動速度情報を示している。移動速度情報は、例えば各移動局から報告される下り信号の受信品質情報を示すCQI(Channel Quality Indicator)の単位時間における変化量が、あらかじめ決められたある閾値より大きい場合にはHighと判定し、前記閾値以下の場合にはLowと判定する。モビリティ情報は、高速で移動中の移動局を本実施例による負荷分散のためのハンドオーバ対象から除外するために使用する。
QCI列406は、各移動局141〜152がデータ通信に使用中のQCI(QoS Class Identifier)の値を示している。QCI情報は、データ通信のアプリケーションの種類に対応しており、各移動局がQCI値の異なる複数のデータ通信を同時に実行している場合には、複数のQCI値を持つことを許容する。一般的にQCI値は、帯域保証型と帯域非保証型の2種類に大別され、通信アプリケーションの種類によって、対応するQCI値があらかじめ決められている。例えば、VoIP(Voice over Internet Protocol)と呼ばれる、IPを使用した音声通話アプリケーションには、帯域保証型に対応したQCI値が適用され、また、WebブラウジングやE−Mailには、帯域非保証型に対応したQCI値が適用される。QCI情報は、例えば音声通話中にハンドオーバを実行することによる、音声の途切れ等の通話品質の低下を防止するために、帯域保証型の通信を行っている移動局を本実施例による負荷分散のためのハンドオーバ対象から除外するために使用する。
ハンドオーバ可否列407は、負荷分散制御処理309におけるハンドオーバの可否情報を示している。図4においては、ハンドオーバ可能と判定された移動局を○で示している。ハンドオーバの可否判定は、例えば、サービングセル以外のセルの所要無線リソース使用率予測値を持っており、かつモビリティがLowであり、さらに、QCIの値から帯域保証型の通信を行っていない移動局をハンドオーバ可能であると判定する。
3.負荷分散処理

図2は、本実施形態における各リモートユニットにおける下り通信の無線リソース使用率の一例を示す図である。無線リソースとは、基地局と移動局との間の通信に利用される、ある電波の周波数の範囲を示す。LTEで利用されるOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)では、ある決められた周波数帯域幅を、周波数方向と時間方向にある一定間隔で分割し、分割されたブロック単位で移動局へ送信するデータを割り当てる。例えば、LTEでは、10MHzの周波数帯域幅を、50個のリソースブロックと呼ばれる単位に分割し、このリソースブロック単位で各ユーザへのデータを割り当てる。ここで、無線リソース使用率とは、移動局へのデータ送信に利用可能な全体の無線リソースの量に対する、実際にデータが割り当てられた無線リソースの量の割合であり、ある時刻における瞬時値または、ある時間間隔における平均値で表すことができる。
RU#2の無線リソース使用率201では、全移動局の要求データ量に対して、無線リソース使用率が100%に達しており、100%を超過して要求された送受信データは移動局に送信されず、CU内のバッファに滞留することになり、パケット欠落によるRU#2(112)に接続された各移動局あたりのスループットの低下や、伝送遅延によるQoEの低下が発生している状況を想定する。一方で、RU#2に隣接するRU#3の無線リソース使用率202は、60%であるとする。
なお、図2では下り通信について説明しているが、上り通信でも同様の処理が可能である。
図3は、本実施形態における負荷分散処理シーケンスの一例を示す図である。
図3では、移動局(UE#7(147)、UE#8(148)、UE#9(149)、UE#10(150))およびリモートユニット(RU#2(112)、RU#3(113))のみ記載しているが、その他の移動局も図1に示す通り、各リモートユニットと通信中であるとする。

電源投入処理301は、移動局への通信サービスを開始するために、基地局装置に電源を投入し、各装置の初期化を行う。
無線リソース使用率測定処理302では、センタユニット101は、無線通信サービス開始後に、センタユニット101に接続された各リモートユニット111〜113の無線リソース使用率を測定する。センタユニット101は、自身に接続されている全リモートユニット111〜113について、また各リモートユニット111〜113に接続された全移動局141〜152の無線リソース使用率を、無線リソース使用率管理テーブル401としてセンタユニット101内に保持する。以降、センタユニット101は全リモートユニット111〜113および全移動局141〜152の無線リソース使用率をある一定周期で定期的に測定し、無線リソース使用率管理テーブル401を更新するものとする。なお、無線リソース使用率管理テーブル401を用いた処理については後述する。

移動局141〜152は、例えばリモートユニット111〜113のセル範囲外からセル範囲内に移動した場合や、あるいは移動局141〜152の電源投入時に基地局との間で初期接続303が実行される。基地局は移動局に対して、測定設定メッセージ304の送信を行う。例えば、LTEではMeasurement Configurationメッセージと称する。測定設定メッセージ304は、基地局が送信する基準信号305の受信電力を移動局141〜152が測定し、測定結果を基地局へ報告するように、移動局141〜152に対して指示メッセージを送信するものである。移動局141〜152が基準信号受信電力を報告する契機や、報告する周期も同時に設定することが可能であるものとする。
本実施例における測定設定メッセージ304では、例えば、サービングセルからの基準信号受信電力とネイバーセルからの基準信号受信電力の差が、あらかじめ設定されたある閾値以下となる条件を満たしている間は、あらかじめ設定された周期間隔で、移動局141〜152が基地局に対して測定結果を報告するように設定する。
各リモートユニット111〜113は、移動局が下り信号の受信電力や受信品質を測定するために、基準信号305を送信する。基準信号とは、一般にパイロット信号等とも称され、無線通信システムにおいて、受信電力や受信品質の測定や、復調の際の基準電力に用いられる電力が一定の信号であり、例えばLTEでは、参照信号(Reference Signal)と称する。
各移動局141〜152は、受信した基準信号305の強度に基づいて受信電力測定処理306を実施する。受信電力測定処理306の結果、移動局がセルエッジに位置する場合、つまりサービングセルとネイバーセルの受信電力の差が、測定設定メッセージにより設定された閾値以下となった場合には、移動局141〜152は基地局に対して、測定報告メッセージ307を送信する。本実施例では、移動局148および移動局149が、セルエッジにいる場合を示しており、それぞれの接続しているリモートユニットに対して測定報告メッセージ307を送信している。ここで、測定報告メッセージ307は、各セルからの基準信号受信電力値およびそのセルIDを含む。上述したように、各リモートユニットには、セルIDと称する固有の識別子が割り当てられており、さらに、セルID毎に対応する基準信号系列が割り当てられている。そのため、移動局は基準信号を受信した際、当該基準信号がどのセルIDのリモートユニットから送信された信号かを識別することが可能である。
センタユニット101は、測定報告メッセージ307により報告された受信電力値を、無線リソース使用率測定処理308にて使用する。
無線リソース使用率測定処理308では、センタユニット101は、測定報告を受けた各移動局148、149及び各リモートユニット112、113の無線リソース使用率を測定する。なお、センタユニット101は、測定した無線リソース使用率を、無線リソース使用率管理テーブル401(UEID402、サービングセルID403に該当する無線リソース使用率404)に記憶する。
センタユニット101は、負荷分散制御処理309では、ある特定のセルの無線リソースが高負荷となった場合に、無線リソース使用率管理テーブル401をもとに、隣接セルへハンドオーバさせる移動局を決定する。決定した移動局(この例では、移動局1148,149)のハンドオーバが実行される(310)。
本実施例における測定設定メッセージによる測定報告の閾値の設定については、図5にて詳細に説明する。
図5は、本実施例における測定設定メッセージ304により設定する測定報告メッセージ307の送信トリガポイント設定の一例を示す図である。本図において、横軸は移動局の位置を示しており、縦軸は各セルから送信される基準信号の移動局における基準信号受信電力の大きさを示している。
一般的なセルラ無線システムでは、移動局を隣接セルへハンドオーバさせるかどうかを判断する為に、サービングセルの基準信号受信電力と、ネイバーセルの基準信号受信電力の差が、あらかじめ決められた閾値以下となった場合に、移動局から測定結果を報告するための、トリガポイント501を設定する。
本実施例では、ハンドオーバのためのトリガポイント501とは別に負荷分散制御のためのトリガポイント502を設定する。このトリガポイント501は、例えば、サービングセルの基準信号受信電力とネイバーセルの基準信号受信電力の差が、あらかじめ決められた閾値よりも小さくなったという条件を満たす場合に、測定報告メッセージ307を報告させるようにトリガポイントを設定する。また、移動局が前記条件を満たしている間、ある一定周期で繰り返し報告するようにしても良い。また、トリガポイント502は、さらに前述の差があらかじめ決められた閾値(トリガポイント501の閾値より小さい)よりも小さくなった場合にハンドオーバするように設定する。
次に、負荷分散制御処理309の動作を、高負荷セルの検出処理(図7)と負荷分散制御実行処理(図8)に分けて詳細に説明する。
図7は、センタユニットにおける高負荷セルの検出処理のフローチャートの例を示している。なお、本処理では、CPU/DSP901は、センタユニットが動作中にあらかじめ決められた一定周期毎に繰り返し実行するものとする。まず、CPU/DSP901は、センタユニットに接続されたリモートユニットを順番に検索するためのIndex i=1を設定する(702)。次に、iの値がセンタユニットに接続されたリモートユニット数以下の場合(703)、CPU/DSP901は、無線リソース使用率管理テーブル401を参照してi番目のリモートユニットについて無線リソース使用率を測定する(各移動局とi番目のリモートユニットとの間の無線リソース使用率の合計値)(704)。CPU/DSP901は、測定された無線リソース使用率があらかじめ決められた閾値を超過していかどうかを判定し(705)、判定の結果、閾値を超過している場合には、CPU/DSP901は、当該リモートユニットについて負荷分散制御実行を行う(706)。閾値超過判定処理(705)において、閾値以下である場合には、CPU/DSP901は、当該リモートユニットについて負荷分散処理は行わず、Index iを1だけインクリメントし(707)、再度i番目のリモートユニットについて無線リソース使用率の閾値判定を実施する。本処理により、センタユニットに接続された全リモートユニットについて、高負荷セルの検出を行うことが可能である。
図8は、センタユニットにおける負荷分散制御実行処理(706)のフローチャートの例を示している。
まず、CPU/DSP901は、前述の図7の高負荷セルの検出処理にて、高負荷と判定されたリモートユニットを特定する(802)。例えば、ここでは当該セルをRU#2とする。
次に、CPU/DSP901は、RU#2に接続している移動局を検索するためのIndex j=1を設定する(803)。jの値が、無線リソース使用率管理テーブル401におけるRU#2に接続中で、かつハンドオーバ可能な移動局の数以下の場合に(805)、CPU/DSP901は、RU#2に接続中で、かつハンドオーバ可能な移動局の中で、j番目に無線リソース使用率大きい移動局を選択する(806)。ここでは、例えばUE#8とする。ここで、ハンドオーバ可能な移動局の数については、例えばCPU/DSP901は、無線リソース使用率管理テーブル401を参照し、各リモートユニットについて、例えば、モビリティ405が低移動度(Low)、QCI406が非帯域保証型(6)である移動局の数として求めることができる。
CPU/DSP901は、UE#8のネイバーセル、つまりUE#8が測定報告にて報告したサービングセル以外のセル、を選択する(807)。例えば、ここではRU#3とする。
次に、CPU/DSP901は、UE#8をRU#3へ移動させた場合のRU#3の無線リソース使用率を算出する(808)。つまり、CPU/DSP901は、無線リソース使用率管理テーブル401からUE#8をRU#3に接続した場合のUE#8の所要無線リソース使用率予測値と、RU#3の無線リソース使用率を加算した値を求める。CPU/DSP901は、前記算出した値が、あらかじめ決められた閾値を超過しているかを判定し(809)、閾値を超過していない場合、つまりUE#8をRU#3に移動させてもRU#3が高負荷とならない場合には、UE#8をRU#3へハンドオーバさせ(810)、負荷分散制御実行処理を終了する。なお、CPU/DSP901は、計算した無線リソース使用率予測値を、無線リソース使用率管理テーブル401(UEID402、サービングセルID403に該当する無線リソース使用率404)に記憶する(図4のかっこ内の数値を参照)。
CPU/DSP901は、移動局から報告された受信電力報告値をもとに、当該移動局が、他のセルへ接続した場合の所要無線リソース使用率予測値を計算することができる。
以下に、所要無線リソース使用率予測値の算出処理の例を示す。
まず、移動局から報告された受信電力報告に含まれるサービングセルの受信電力とネイバーセルの受信電力の差から、ネイバーセルへ接続した場合のSINR(Signal to Interfarence and Noise power Ratio)の劣化量予測値を算出する。次に、算出したSINRの劣化量予測値から、当該移動局がネイバーセルにおいて選択される変調方式と符号化率等の組み合わせを推定し、サービングセルの変調方式と符号化率等の組み合わせと、推定されたネイバーセルにおける変調方式と符号化率等の組み合わせの伝送効率の比を求め、現在の無線リソース使用率と前記伝送効率比から、所要無線リソース使用率予測値を算出する。
閾値超過判定(809)にて、閾値を超過した場合、つまりUE#8をRU#3に移動させることでRU#3が高負荷となってしまう場合、CPU/DSP901は、RU#3からRU#2へ移動させる移動局を検索する処理を行う。まず、CPU/DSP901は、RU#3に接続中の移動局を検索するためのIndex k=1を設定する(812)。kの値が、無線リソース管理テーブルにおけるRU#3に接続中のハンドオーバ可能な移動局で、かつRU#2へハンドオーバ可能な移動局の数以下の場合に(813)、CPU/DSP901は、前記移動局の中で、k番目に無線リソース使用率の大きい移動局を選択する(814)。ここでは、例えば当該移動局をUE#8とする。
次に、CPU/DSP901は、UE#8とUE#9を入れ替えた場合のRU#2およびRU#3の無線リソース使用率を算出する(815)。つまり、CPU/DSP901は、現在のRU#2の無線リソース使用率から、UE#8の無線リソース使用率を減算し、さらに無線リソース使用率管理テーブル401からUE#9をRU#2に接続した場合のUE#9の所要無線リソース使用率予測値を加算した値を、RU#2におけるUE#8とUE#9の入れ替え後の無線リソース使用率とし、また、現在のRU#3の無線リソース使用率から、UE#9の無線リソース利用率を減算し、さらにUE#8の所要無線リソース使用率予測値を加算した値を、RU#3におけるUE#8とUE#9の入れ替え後の無線リソース使用率とする。なお、CPU/DSP901は、計算した無線リソース使用率予測値を、無線リソース使用率管理テーブル401(UEID402、サービングセルID403に該当する無線リソース使用率404)に記憶する。
算出したRU#2およびRU#3それぞれの無線リソース使用率が、高負荷を判定する閾値を超過しているかどうかを判定し(816)、閾値を超過していない場合、つまりRU#2およびRU#3ともに高負荷とならない場合には、UE#8をRU#2からRU#3へハンドオーバし(817)、また、UE#9をRU#3からRU#2へハンドオーバする(819)。
閾値判定(816)にて、閾値を超過している場合、つまりRU#2またはRU#3が高負荷となってしまうと判定されば場合には、ハンドオーバは実行せず、kを1だけインクリメントし(819)、次にRU#3に接続中の移動局の中でk番目に無線リソース使用率の大きい移動局を選択し、再度、前記説明した入れ替え可否判定を行う。
kの値が、RU#3におけるハンドオーバ可能な移動局の数よりも大きくなった場合、つまり、RU#3の中でUE#8と入れ替え可能な移動局が見つからなかった場合には、jの値を1だけインクリメントし(804)、RU#2に接続中の移動局の中でj番目に無線リソース使用率の大きい移動局を選択し、前記移動局の入れ替え可否判定を繰り返す。
jの値が、RU#2におけるハンドオーバ可能な移動局の数よりも大きくなった場合、つまりRU#2に接続中の移動局の中で、全移動局についてハンドオーバ可能な移動局が見つからなかった場合には、ハンドオーバは実行せず、負荷分散制御実行処理(706)は終了する。
ハンドオーバ実行処理310では、負荷分散制御処理309により決定された、ハンドオーバさせる移動局の組合せをもとに、移動局のハンドオーバ処理を実施する。この時、ハンドオーバさせる移動局が複数存在する場合には、それらを同時に実行しても良いし、順番に実行しても良い。ハンドオーバ実行処理完了後、各移動局はハンドオーバ先のセルにおいてデータ通信が可能となる。
ハンドオーバ実行処理310後に、負荷分散制御処理を実行したセルにおいて、再度高負荷状態が発生した場合には、ある一定期間経過後に再度負荷分散制御処理を実行しても良いし、または、負荷分散制御処理を実行する以前の状態となるように、移動局をハンドオーバさせ、さらにある一定期間経過後に再度負荷分散制御処理を実行しても良い。
図6は、本発明による負荷分散制御309を実行した後の各RUの無線リソース使用率を示す図である。
図6では、負荷分散制御処理309により、図4に示した無線リソース使用率管理テーブル401の情報をもとに、UE#8(148)をRU#2(112)からRU#3(113)へ、またUE#9(149)をRU#3(113)からRU#2(112)へハンドオーバすることにより、RU#2の無線リソース使用率601、およびRU#3の無線リソース使用率602、ともにセルの無線リソース使用率が90%となり、無線リソースの逼迫状態が解消され、かつ最適なセル間負荷分散が実現される。
また、上記実施例では、各リモートユニットが提供するセルは、地理的に隣り合う位置に連続した配置で説明したが、本発明又は本実施例は、上述のようなセルの配置に限定されるものではなく、例えば、複数のセルが地理的に重なり合う位置に配置されていても良い。
また、上記実施例では、基地局装置は、主にRF信号処理を行うリモートユニットと、主にベースバンド信号処理を行うセンタユニットに分離した構成で説明したが、本発明又は本実施例は、上記基地局の構成に限定されるものではなく、例えば、RF信号処理部とベースバンド信号処理部を、一つの筐体に収められた一体型の装置構成としても良い。
また、上記実施例では、基地局装置は、移動局からの測定報告メッセージを受信した際、セルの無線リソース使用率が逼迫状態にあるかないかに関わらず、所要無線リソース使用率を計算しているが、例えば、セルの無線リソース使用率が逼迫状態にある場合にのみ、所要無線リソース使用率を計算することとしても良い。
4.実施例の効果

本発明及び本実施例によれば、セル間での最適な負荷分散を実現できることにより、特定セルでの無線リソースの逼迫状態が解消され、ハンドオーバ後のセルで高負荷となる課題も回避できる。
また、本発明及び本実施例によれば、無線リソースの使用効率を改善することができ、移動局あたりのスループットの改善、およびQoEの改善を図ることができる。
5.付記

上述の説明では、移動局について説明したが、これに限らず、適宜の無線端末等の端末装置に適用することができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれている。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
101 センタユニット
111〜113 リモートユニット
121 ネットワーク
131 コアネットワーク
141〜152 移動局
201 RU#2の無線リソース使用率
202 RU#3の無線リソース使用率
301 電源投入処理
302 無線リソース使用率測定処理
303 初期接続
304 測定設定
305 基準信号
306 受信電力測定処理
307 測定報告
308 所要無線リソース使用率予測値計算処理
309 負荷分散制御処理
310 ハンドオーバ実行処理
401 無線リソース使用率管理テーブル
402 UEID列
403 サービングセルID列
404 無線リソース使用率列
405 モビリティ列
406 QCI列
407 ハンドオーバ可否列
501 ハンドオーバのためのトリガポイント
502 負荷分散のためのトリガポイント
503 ハンドオーバさせてもいい移動局の領域
601 負荷分散制御処理実行後のRU#2の無線リソース使用率
602 負荷分散制御処理実行後のRU#3の無線リソース使用率

Claims (10)

  1. 基地局装置であって、
    端末装置に対して、端末装置と無線通信する各リモートユニットの無線リソース使用率を記憶する管理テーブルと、
    処理部と、
    を備え、

    前記処理部は、
    リモートユニットの識別情報を含む、基準信号の受信電力の測定報告を各端末装置から受信し、
    前記測定報告により各端末装置の各リモートユニットにおける無線リソース使用率を計算して前記管理テーブルに記憶し、
    前記管理テーブルに記憶された無線リソース使用率をもとに、第1のリモートユニットにおける無線リソース逼迫状態を検出すると、
    前記管理テーブルを参照し、第1の端末装置を前記第1のリモートユニットから第2のリモートユニットへ、第2の端末装置を前記第2のリモートユニットから前記第1のリモートユニットへ入れ替えた場合の、前記第1及び第2のリモートユニットの各無線リソース使用率を推定し、
    推定した各無線リソース使用率により前記第1及び第2のリモートユニットの無線リソースの逼迫状態が解消されると判断された場合に、前記第1及び第2の端末装置のハンドオーバを実行することにより接続されるリモートユニットを入れ替える
    ことを特徴とする基地局装置。
  2. 請求項1に記載された基地局装置において、
    前記処理部は、前記管理テーブルを参照し、前記第1のリモートユニットに接続中の端末装置の中から無線リソース使用率の比較的大きい前記第1の端末装置を選択し、
    前記第1の端末装置がハンドオーバ可能な前記第2のリモートユニットを選択し、
    前記第1の端末装置を前記第2のリモートユニットに接続した場合の無線リソース使用率予測値と、前記第2のリモートユニットの無線リソース使用率との第1の加算値を求め、前記第1の加算値が予め定められた閾値を超過しているかを判定し、
    前記閾値を超過していない場合、前記第1の端末装置を前記第2のリモートユニットへハンドオーバさせる
    ことを特徴とする基地局装置。
  3. 請求項2に記載された基地局装置において、
    前記処理部は、前記予め定められた閾値を超過しているかを判定したとき前記閾値を超過していた場合、前記管理テーブルを参照し、前記第2のリモートユニットに接続中の端末装置の中から無線リソース使用率の比較的大きい前記第2の端末装置を選択し、
    前記第2の端末装置を前記第1のリモートユニットに接続した場合の無線リソース使用率予測値と、前記第1のリモートユニットの無線リソース使用率との第2の加算値を求め、
    前記第1及び第2の端末装置をそれぞれ前記第2及び前記第1のリモートユニットへ接続した場合の前記第1及び第2のリモートユニットの前記第1及び第2の加算値がそれぞれ前記閾値を超過しているかを判定し、
    いずれも前記閾値を超過していない場合、前記第1及び第2の端末装置をそれぞれ前記第2及び前記第1のリモートユニットへハンドオーバさせる
    ことを特徴とする基地局装置。
  4. 請求項2に記載された基地局装置において、
    前記処理部は、
    端末装置から報告された受信電力の測定報告に含まれるサービングセルの受信電力とネイバーセルの受信電力の差から、ネイバーセルへ接続した場合のSINR(Signal to Interfarence and Noise power Ratio)の劣化量予測値を算出し、
    算出したSINR劣化量予測値から、当該端末装置がネイバーセルにおいて選択される変調方式と符号化率の組み合わせを推定し、サービングセルの変調方式と符号化率の組み合わせと、推定されたネイバーセルにおける変調方式を符号化率の組み合わせの伝送効率の比を求め、
    現在の無線リソース使用率と、求めた前記伝送効率比から、無線リソース使用率予測値を算出する
    ことを特徴とする基地局装置。
  5. 請求項2に記載された基地局装置において、
    端末装置からの前記測定報告をもとに、当該端末装置が他のセルと通信を行う場合の無線リソース使用率予測値を算出し、
    前記管理テーブルの前記無線リソース使用率の欄において、算出した無線リソース使用率予測値を管理する
    ことを特徴とする基地局装置。
  6. 請求項1に記載された基地局装置において、
    前記管理テーブルにおいて、各端末装置に対して、さらに、各端末装置のモビリティ情報及び/又はQCI情報を記載し、
    前記処理部は、モビリティ情報が高速を示す端末装置をハンドオーバ対象から除外すること、及び/又は、QCI情報が帯域保証型の通信を行っている端末装置をハンドオーバ対象から除外することを特徴とする基地局装置。
  7. 請求項1に記載された基地局装置において、
    逼迫状態にあるリモートユニットに接続中の任意の複数台の端末装置と、当該リモートユニットに隣接する任意の複数のリモートユニットに接続中の任意の複数台の端末装置とをハンドオーバにより入れ替えることを特徴とする基地局装置。
  8. 無線通信システムであって、
    無線信号により端末装置とのデータの送受信を行う複数のリモートユニットと、
    前記複数のリモートユニットと通信するセンタユニットと
    を備え、
    前記センタユニットは、
    端末装置に対して、端末装置と無線通信する各リモートユニットの無線リソース使用率を記憶する管理テーブルと、
    処理部と、
    を備え、

    前記処理部は、
    リモートユニットの識別情報を含む、基準信号の受信電力の測定報告を各端末装置から受信し、
    前記測定報告により各端末装置の各リモートユニットにおける無線リソース使用率を計算して前記管理テーブルに記憶し、
    前記管理テーブルに記憶された無線リソース使用率をもとに、第1のリモートユニットにおける無線リソース逼迫状態を検出すると、
    前記管理テーブルを参照し、第1の端末装置を前記第1のリモートユニットから第2のリモートユニットへ、第2の端末装置を前記第2のリモートユニットから前記第1のリモートユニットへ入れ替えた場合の、前記第1及び第2のリモートユニットの各無線リソース使用率を推定し、
    推定した各無線リソース使用率により前記第1及び第2のリモートユニットの無線リソースの逼迫状態が解消されると判断された場合に、前記第1及び第2の端末装置のハンドオーバを実行することにより接続されるリモートユニットを入れ替える
    ことを特徴とする無線通信システム。
  9. 請求項8に記載された無線通信システムにおいて、
    前記センタユニットは各端末装置に対して、サービングセルからの基準信号の受信電力とネイバーセルからの基準信号の受信電力との差が、あらかじめ設定された閾値以下となる条件を満たしている間は、あらかじめ設定された周期間隔で、端末装置がセンタユニットに対して測定結果を報告するように設定する測定設定メッセージを送信し、
    各リモートユニットは、各端末装置が下り信号の受信電力を測定するための基準信号を送信し、
    各端末装置は、受信した基準信号の強度に基づいて受信電力を測定し、サービングセルとネイバーセルの受信電力の差が、前記測定設定メッセージにより設定された前記閾値以下となった場合には、該端末装置は前記センタユニットに対して、各セルからの基準信号の受信電力およびセルIDを含む前記測定報告を送信する
    ことを特徴とする無線通信システム。
  10. 基地局装置における無線通信方法であって、
    前記基地局装置は、
    端末装置に対して、端末装置と無線通信する各リモートユニットの無線リソース使用率を記憶する管理テーブルと、
    処理部と、
    を備え、

    前記処理部は、
    リモートユニットの識別情報を含む、基準信号の受信電力の測定報告を各端末装置から受信し、
    前記測定報告により各端末装置の各リモートユニットにおける無線リソース使用率を計算して前記管理テーブルに記憶し、
    前記管理テーブルに記憶された無線リソース使用率をもとに、第1のリモートユニットにおける無線リソース逼迫状態を検出すると、
    前記管理テーブルを参照し、第1の端末装置を前記第1のリモートユニットから第2のリモートユニットへ、第2の端末装置を前記第2のリモートユニットから前記第1のリモートユニットへ入れ替えた場合の、前記第1及び第2のリモートユニットの各無線リソース使用率を推定し、
    推定した各無線リソース使用率により前記第1及び第2のリモートユニットの無線リソースの逼迫状態が解消されると判断された場合に、前記第1及び第2の端末装置のハンドオーバを実行することにより接続されるリモートユニットを入れ替える
    ことを特徴とする無線通信方法。
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