JP5662823B2 - 電子写真機器用導電性ロール - Google Patents
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Description
(A)ポリオキシアルキレン骨格、ポリエステル骨格、および、ポリカーボネート骨格から選択される少なくとも1種を有する分子構造中に、アルケニル基およびウレタン結合を有するベースポリマー
(B)ヒドロシリル架橋剤
(C)ヒドロシリル化触媒
A:アルケニル基
P:ポリオキシアルキレン骨格、ポリエステル骨格、または、ポリカーボネート骨格
U:ウレタン結合
X:イソシアネート残基
R:ポリオール残基
R’:3価以上のポリオール残基
a〜e:1以上の正数
ポリプロピレングリコールアリルエーテル(日油社製、ユニセーフPKA5014、数平均分子量1500)100質量部を合成釜に投入し、これを攪拌しながら80℃、30分の条件にて減圧脱水した後、イソシアネート(MDI、日本ポリウレタン工業社製、ミリオネートMT)8.4質量部をさらに添加し、窒素気流中でこれらを攪拌混合しながら80℃、3時間の条件にて加熱反応させることにより、下記の式(8)に示す構造のベースポリマー<1>を合成した。式(8)に示す構造は、一般式(1)に分類される。
ポリプロピレングリコール<1>(三洋化成工業社製、サンニックスPP2000、数平均分子量2000)100質量部を合成釜に投入し、これを攪拌しながら80℃、30分の条件にて減圧脱水した後、イソシアネート(MDI、日本ポリウレタン工業社製、ミリオネートMT)25.0質量部をさらに添加し、窒素気流中でこれらを攪拌混合しながら80℃、3時間の条件にて加熱反応させた。その後、エチレングリコールモノアリルエーテル10.2質量部をさらに添加し、窒素気流中でこれらを攪拌混合しながら100℃、2時間の条件にて加熱反応させることにより、下記の式(9)に示す構造のベースポリマー<2>を合成した。式(9)に示す構造は、一般式(2)に分類される。一般式(2)において、a=1である。
ベースポリマー<2>の合成において、ポリプロピレングリコール<1>に代えてポリプロピレングリコール<2>(三洋化成工業社製、サンニックスPP3000、数平均分子量3000)を用い、エチレングリコールモノアリルエーテルに代えて表1に記載のアリルエーテルをそれぞれ用いた点以外は、ベースポリマー<2>と同様にして、下記の式(10)、(11)に示す構造のベースポリマー<3>、<4>をそれぞれ合成した。各成分の配合割合は、表1に示す通りである。表1に記載のアリルエーテルには、それぞれ試薬を用いた。式(10)、式(11)に示す構造は、一般式(2)に分類される。一般式(2)において、式(10)に示す構造はa=1であり、式(11)に示す構造はa=2である。
ポリプロピレングリコール<1>に代えて、ポリエステルポリオール(クラレ社製、P−2010、数平均分子量2000)を用いた以外はベースポリマー<2>と同様にして、下記の式(12)に示す構造のベースポリマー<5>を合成した。式(12)に示す構造は、一般式(2)に分類される。一般式(2)において、式(12)に示す構造はa=1である。
ポリプロピレングリコール<1>に代えて、ポリカーボネートポリオール(クラレ社製、P−2090、数平均分子量3000)を用いた以外はベースポリマー<2>と同様にして、下記の式(13)に示す構造のベースポリマー<6>を合成した。式(13)に示す構造は、一般式(2)に分類される。一般式(2)において、式(13)に示す構造はa=1である。
エチレングリコールモノアリルエーテル10.2質量部に代えて、エチレングリコールモノアリルエーテル5.1質量部とグリセリンモノアリルエーテル3.3質量部との混合物を用いた以外はベースポリマー<2>と同様にして、下記の式(14)に示す構造のベースポリマー<7>を合成した。式(14)に示す構造は、一般式(3)に分類される。一般式(3)において、式(14)に示す構造はb〜d=1である。
ポリプロピレングリコール<1>に対するイソシアネートおよびエチレングリコールモノアリルエーテルの配合比を表2に記載の配合比に変えた以外はベースポリマー<2>と同様にして、下記の式(15)に示す構造のポリマーとベースポリマー<2>との混合物からなるベースポリマー<8>を合成した。式(15)に示す構造は、一般式(2)に分類される。一般式(2)において、式(15)に示す構造はa=2である。
(弾性層組成物の調製)
ベースポリマー<1>100質量部と、下記の式(16)に示す構造のヒドロシリル架橋剤9.8質量部と、ヒドロシリル化触媒(関東化学社製、ヘキサクロロ白金(IV)酸六水和物)0.1質量部と、遅延剤(東京化成工業社製、1−エチニル−1−シクロヘキサノール)0.05質量部と、カーボンブラック(ライオン社製、ケッチェンブラックEC300J)5質量部と、を常温、30分の条件にて攪拌・混合した後、減圧脱泡して弾性層組成物を調製した。
ウレタン樹脂(日本ポリウレタン工業社製、ニッポラン5196)100質量部と、カーボンブラック(電気化学工業社製、デンカブラックHS100)40質量部とをメチルエチルケトンに混合・分散させた混合液を調製した。この混合液に粗さ形成材としてのウレタン粒子(根上工業社製、U−600T)20質量部とメチルエチルケトンをさらに加えて混合した後、イソシアネート(日本ポリウレタン工業社製、コロネートL)45質量部を加えて混合することにより、被覆層組成物を調製した。
導電性シャフト(φ6mm、SUS304製)をセットした金型内に弾性層組成物を充填した後、130℃、30分間の条件にて加熱架橋を行った。その後、脱型することにより、導電性シャフトの外周面に沿って弾性層が形成されたロール体(外径10mm、弾性層の厚さ2mm)を得た。次いで、ロール体の外周面にロールコート機を用いて被覆層組成物を塗工し、これを180℃、60分の条件にてオーブン架橋することにより、厚さ10μmの被覆層を弾性層の外周面に形成して、実施例1の導電性ロールを作製した。
弾性層組成物の調製において、ベースポリマー<1>に代えてベースポリマー<2>〜<6>をそれぞれ用いた点以外は、実施例1と同様にして、実施例2〜4、6〜7の導電性ロールを作製した。
弾性層組成物の調製において、ベースポリマー<1>に代えてベースポリマー<4>、<7>〜<8>を用い、カーボンブラックに代えてイオン導電剤<1>(関東化学社製、過塩素酸リチウム)あるいは下記のイオン導電剤<2>(オクチルトリメチルアンモニウム・ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド)を用いた点以外は、実施例1と同様にして、実施例5、8〜9の導電性ロールを作製した。
オクチルトリメチルアンモニウムクロリドとビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドリチウムを水系溶媒に添加し、室温で4時間攪拌することにより、イオン導電剤<2>を調製した。
弾性層組成物の調製において、ベースポリマー<1>に代えてポリプロピレングリコールジアリルエーテル(日油社製、ユニセーフPKA5018、数平均分子量3000)を用いた点以外は、実施例1と同様にして、比較例1の導電性ロールを作製した。また、弾性層組成物の調製において、ベースポリマー<1>に代えてポリプロピレングリコールジアリルエーテルを用い、さらに補強材(日本アエロジル社製、アエロジル200)を配合した点以外は、実施例1と同様にして、比較例2の導電性ロールを作製した。
弾性層組成物を130℃、30分の条件にてプレス成形し、厚さ2mmのシートを作製した。
弾性層組成物をシート成形して得られたシートの硬度(タイプA)を、JIS K 6253に準じて測定した。
ISO14577−1に準拠し、微小硬度計(Fischer社製、マイクロスコープHS100)を用いて、弾性層組成物をシート成形して得られたシート表面を下記の測定条件にて測定し、ηIT[%]を求めた。すなわち、微小硬度計を用いて、試験荷重を一定にして、材料表面に圧子を押し込むと、押し込み仕事中に示されるくぼみの全機械的仕事量Wtotalは、くぼみの塑性変形仕事量Wplastとしてごく一部だけ消費される。試験荷重の除荷時に、残りの部分は、くぼみの弾性戻り変形仕事Welastとして開放される。この機械的仕事をW=∫Fdhと定義とすると、その関係は以下の通りである。
ηIT[%]=Welast/Wtotal
但し、Wtotal=Welast+Wplast
<測定条件>
圧子:対面角度136°の四角垂型ダイヤモンド圧子
初期荷重:0mN
押込み最大荷重:20mN(定荷重)
最大荷重到達時間:0.25〜10sec
最大荷重保持時間:30sec
抜重時間:0.25〜10sec
JIS K6251に準拠し、弾性層組成物をシート成形して得られたシートで形成した3号ダンベル試験片を用いて、弾性層組成物の破断強度を測定した。
弾性層組成物をシート成形して得られたシートの表面上に銀ペーストで10mm四方の電極を描き(ガード電極付き)、一方、シートの反対側の面に対抗電極を設け、電極間をJIS K 6911に記載の方法に準じて100V印加したときの体積抵抗率を測定した。
作製した導電性ロールを現像ロールとして評価機(ヒューレットパッカード社製、レーザープリンタHP CLJ3505)に組み付け、HH環境下(32.5℃×85%RH)で画像出しを10000枚(A4サイズ)行った後、導電性ロールを取り出し、弾性層の破壊の有無を目視で観察した。この耐久試験前の状態と比べて弾性層の形態に変化がない場合を(○)とし、弾性層にちぎれやひび割れが確認された場合を(×)とした。
作製した導電性ロールを現像ロールとして評価機(ヒューレットパッカード社製、レーザープリンタHP CLJ3505)用トナーカートリッジに組み付け、湿熱環境(40℃×95%RH)にて3日間放置した後、導電性ロールをトナーカートリッジから取り出し、真円度・円筒形状測定機(東京精密社製、Rondcom60A)にて導電性ロールの真円度を測定し、測定された形状結果から変形量を求めた。変形量(ヘタリ量)が8μm以下の場合を(○)とし、変形量が8μmを超える場合を(×)とした。
12 軸体
14 弾性層
Claims (4)
- 軸体と、前記軸体の外周に形成された弾性層と、を備え、
前記弾性層が、下記の(A)〜(C)成分を含有する組成物の架橋体よりなり、前記(A)成分が室温で液状のポリマーであることを特徴とする電子写真機器用導電性ロール。
(A)ポリオキシアルキレン骨格、ポリエステル骨格、および、ポリカーボネート骨格から選択される少なくとも1種を有する分子構造中に、アルケニル基およびウレタン結合を有するベースポリマー
(B)ヒドロシリル架橋剤
(C)ヒドロシリル化触媒 - 前記組成物は、さらに導電剤を含有することを特徴とする請求項1に記載の電子写真機器用導電性ロール。
- 前記導電剤がイオン導電剤であることを特徴とする請求項2に記載の電子写真機器用導電性ロール。
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