JP3451845B2 - 導電性ロール - Google Patents

導電性ロール

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JP3451845B2
JP3451845B2 JP20391896A JP20391896A JP3451845B2 JP 3451845 B2 JP3451845 B2 JP 3451845B2 JP 20391896 A JP20391896 A JP 20391896A JP 20391896 A JP20391896 A JP 20391896A JP 3451845 B2 JP3451845 B2 JP 3451845B2
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均 吉川
昭二 有村
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明彦 加地
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真複写機,
プリンター等における、帯電ロール、転写ロール、現像
ロール等に用いられる導電性ロールに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子写真複写機による複写はつ
ぎのようにして行われる。すなわち、軸中心に回転する
感光ドラムに原稿像を静電潜像として形成し、これにト
ナーを付着させてトナー像を形成し、このトナー像を複
写紙に転写することにより複写を行うものである。この
場合、上記感光ドラム表面に対して静電潜像を形成させ
るためには、予め感光ドラム表面を帯電させ、この帯電
部分に対して原稿像を光学系を介して投射し、光の当た
った部分の帯電を打ち消すことにより静電潜像をつくる
ということが行われている。そして、上記静電潜像の形
成に先立って感光ドラム表面を帯電させる方式として
は、最近では、帯電ロールを感光ドラム表面に直接接触
させて感光ドラム表面を帯電させるロール帯電方式が採
用されている。このようにして感光ドラム表面に形成さ
れた静電潜像にトナー像を形成させる方法としては、図
4に示すように、現像ロール2を用いた方式(接触現像
方式)が採られている。すなわち、トナー供給口3から
供給したトナー4を、矢印方向に回転する現像ロール2
表面に付着させ、このトナー4をこの現像ロール2と摺
接し連れ回りする感光ドラム1表面の静電潜像部分に移
行させ感光ドラム1表面にトナー像を形成する。図にお
いて、6はトナーボックスである。このようにして形成
されたトナー像は、図5に示すように、感光ドラム1表
面と摺接して連れ回りする転写ロール5表面に移行さ
れ、移送された複写紙上に転写し、続いて定着ロール
(図示せず)等によって複写紙に定着される。このよう
にして複写が行われる。
【0003】このような構成の電子写真複写機におい
て、現像ロール2、転写ロール5および帯電ロール(図
示せず)等の導電性ロールは、ロール形成層のいずれか
に導電性弾性層を備えている。この導電性弾性層の形成
材料としては、耐摩擦性や耐圧縮歪み性等に優れるポリ
ウレタン組成物が用いられているが、近年、上記導電性
弾性層には、導電性に優れ、しかも柔軟性に優れる等の
特性が要求されるようになっている。
【0004】そこで、つぎの〜に示すようなポリウ
レタン組成物およびこれを用いたロールが提案されてい
る。
【0005】 ウレタンにアルカリ金属塩、四級アン
モニウム塩を混合し、NCO/OH比が0.7〜1であ
るポリウレタン組成物によって形成した導電性弾性層を
備えたロール(特開平6−248174号公報)。
【0006】 芯金表面に存在するウレタン弾性体層
に、アルカリ金属塩とそれ以外の導電性粒子との少なく
とも2種類の粒子を添加配合してなるロール(特開平6
−35298号公報)。
【0007】 平均分子量2000〜3000のポリ
オールと、ウレタンプレポリマーとからなるポリウレタ
ン組成物(特公平1−36844号公報)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
、のロールは、NCO/OH比が変動してNCOが
過剰になると、表面に未硬化の部分ができるため、べた
つきが生じ、脱型性が悪くなるという欠点がある。一
方、上記のポリウレタン組成物を用いたロールは、硬
度を低下させると、へたりが大きくなるという欠点があ
る。
【0009】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、べたつきがなく、脱型性に優れ、かつ、低硬度
でもへたりが少ない導電性弾性層を備えた導電性ロール
の提供をその目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の導電性ロールは、軸体の外周面に二層以
上の層が形成された導電性ロールであって、上記層のう
ち最内層が、下記の導電性組成物(X)によって形成さ
れた導電性弾性層からなるという構成をとる。 (X)マトリックス成分として、下記の(A)および
(B)を備え、下記の(C)を導電剤として含有してい
る導電性組成物。 (A)分子量3000〜12000の範囲に設定された
ポリオール。 (B)ウレタンプレポリマー。 (C)下記の一般式(1)で表されるホウ酸エステル化
合物。
【化2】 〔式中、R1 およびR2 は水素原子、アルキル基または
アリール基を示し、互いに同一であっても異なっていて
もよい。〕
【0011】すなわち、本発明者らは、上記課題を解決
すべく、まず、導電性ロールの導電性弾性層の形成材料
について鋭意研究を重ねた。その結果、分子量3000
〜12000の範囲に設定されたポリオール(A)およ
びウレタンプレポリマー(B)を備え、これに上記一般
式(1)で表されるホウ酸エステル化合物(C)を含有
させた導電性組成物(X)が有効であることを突き止め
た。そして、この導電性組成物(X)を用いて導電性ロ
ールの導電性弾性層を形成すれば、べたつきがなく、脱
型性に優れ、かつ、低硬度でもへたりが少ないことを見
いだし、本発明に到達した。
【0012】また、上記特定のポリオール(A)とし
て、分子量3000〜12000の範囲のポリオキシプ
ロピレングリコールを用いた場合には、適度な粘度を有
し、作業性に優れ、かつ、低硬度でもへたりが少ないこ
とを突き止めた。
【0013】そして、上記特定のホウ酸エステル化合物
(C)の配合量が、上記特定のポリオール(A)100
重量部に対して、0.001〜5重量部の範囲に設定さ
れていれば、上記ホウ酸エステル化合物(C)と上記ポ
リオール(A)との相溶性に優れ、ブルームがなく安定
した電気抵抗が得られることを突き止めた。
【0014】また、上記導電性弾性層の外周に上記特定
の表層を形成した場合には、106Ω以下のロールの電
気抵抗の制御が容易でばらつきを小さく抑えることがで
きることを突き止めた。
【0015】そして、上記導電性弾性層の外周に、上記
特定の電極層(Y)を形成し、この電極層(Y)の外周
に上記特定の表層(Z)を形成した場合には、108 Ω
以下のロールの電気抵抗の制御が容易であることを突き
止めた。
【0016】さらに、上記特定の電極層(Y)および表
層(Z)が、電子導電性材料によって形成されたもので
あれば、電気抵抗の環境による変動が少ないことを突き
止めた。
【0017】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を詳
しく説明する。
【0018】本発明の導電性ロールは、軸体の外周面に
二層以上の層が形成された導電性ロールであって、上記
層のうち最内層が、上記特定の導電性組成物(X)によ
って形成された導電性弾性層からなるものである。
【0019】つぎに、本発明の導電性ロールについて、
図1に基づいて説明する。図1は、本発明の導電性ロー
ルを構成するベースロールの構造を示す。このベースロ
ールは、軸体10と、この軸体10の外周に沿って形成
される導電性弾性層11とから形成されている。
【0020】上記軸体10としては、導電性を有するも
のであれば特に限定するものではなく、金属製の中実体
からなる芯金や、内部を中空にくり抜いた金属製の円筒
体が用いられる。上記軸体の材料としては、アルミニウ
ム、ステンレス等があげられる。
【0021】上記軸体10の外周に形成される導電性弾
性層11は、上記特定の導電性組成物(X)によって形
成される。
【0022】上記特定の導電性組成物(X)は、マトリ
ックス成分として、分子量3000〜12000の範囲
に設定されたポリオール(A)およびウレタンプレポリ
マー(B)を備え、上記一般式(1)で表されるホウ酸
エステル化合物(C)を導電剤として含有するものであ
る。
【0023】上記特定の導電性組成物(X)において、
マトリックス成分とは、マトリックス成分が組成物全体
の少なくとも50重量%(以下「%」と略す)を占めて
いる場合をいい、好ましくは90%以上、より好ましく
は95%以上である。上記マトリックス成分として、上
記(A)および(B)を備えるとは、マトリックス成分
が、上記特定のポリオール(A)およびウレタンプレポ
リマー(B)からなる場合、上記(A)および(B)に
加えてさらに他の成分を備える場合の双方を含む趣旨で
ある。
【0024】上記マトリックス成分を構成する特定のポ
リオール(A)は、分子量が3000〜12000の範
囲に設定されていることが必要であり、好ましくは40
00〜10000、特に好ましくは5000〜7000
である。すなわち、分子量が3000未満であると、硬
度が上がるからであり、逆に、分子量が12000を超
えると、粘度が高いため流動性が悪く、気泡が入った
り、分散が悪くなったりするからである。
【0025】上記ポリオール(A)は、上述のように分
子量が3000〜12000の範囲にあるものであれば
制限はないが、特に、ポリオキシプロピレングリコー
ル、ポリオキシエチレングリコール、ポリテトラメチレ
ンエーテルグリコール、エチレンオキサイド/プロピレ
ンオキサイド共重合体系ポリオール等が好ましく、なか
でも、適度な粘度を有し、作業性に優れる等の点で、ポ
リオキシプロピレングリコールが好適である。
【0026】また、上記ポリオキシプロピレングリコー
ルは、1分子中に2〜4個の水酸基を有するものが好ま
しい。すなわち、1分子中の水酸基が2個未満であれ
ば、圧縮永久歪みが悪くなるからであり、逆に、4個を
超えると、低硬度化が難しいからである。
【0027】上記マトリックス成分としてのウレタンプ
レポリマー(B)は、ポリイソシアネートとポリオール
とを部分的に重合して得られるものであり、上記特定の
ポリオール(A)の架橋剤として作用するものである。
そして、上記特定のポリオール(A)と上記ウレタンプ
レポリマー(B)の配合比率は、上記特定のポリオール
(A)のOHの数に対する上記ウレタンプレポリマー
(B)のNCOの数の比率(NCO/OH比)を1.0
〜1.1とするのが好ましく、特に好ましくは1.01
〜1.05である。すなわち、NCO/OH比が1.0
未満では未反応ポリオールが残り、タックがあったり、
物性が充分に得られないからであり、逆に1.1を超え
ると圧縮永久歪みが悪くなったり、硬くなったりするか
らである。
【0028】上記ポリイソシアネートとしては、例え
ば、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート(M
DI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、
4,4′−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート
(水添加MDI)、トリメチルヘキサメチレンジイソシ
アネート(TMHDI)、トリレンジイソシアネート
(TDI)、カルボジイミド変性MDI、ポリメチレン
フェニルポリイソシアネート(PAPI)、オルトトル
イジンジイソシアネート(TODI)、ナフチレンジイ
ソシアネート(NDI)、キシレンジイソシアネート
(XDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HMD
I)、パラフェニレンジイソシアネート(PDI)、リ
ジンジイソシアネートメチルエステル(LDI)、ジメ
チルジイソシアネート(DDI)等があげられる。なか
でも、MDI、TODI等を用いることが好ましい。
【0029】また、上記ポリイソシアネートとともに用
いられるポリオールとしては、特に限定するものではな
く、例えば、ポリエチレンアジペート(PEA)、ポリ
ブチレンアジペート(PBA)、ポリヘキシレンアジペ
ート、エチレンアジペートとブチレンアジペートとの共
重合体等のポリエステルポリオールや、ポリカプロラク
トン、ポリオキシテトラメチレングリコール、ポリオキ
シプロピレングリコール等のポリエーテルポリオール、
ジメチルシリコーンポリオール、フッ化アルキルポリオ
ール等があげられ、なかでも、相溶性等の点で、上記特
定のポリオール(A)が好適である。上記ポリオールの
分子量は、1000〜12000が好ましく、特に好ま
しくは、分子量4000〜10000である。
【0030】そして、上記ポリイソシアネートとポリオ
ールとを用いたウレタンプレポリマー(B)の調製は、
特に制限するものではなく、例えば、つぎのようにして
調製される。すなわち、まず、上記ポリイソシアネート
とポリオールとを配合して混合する。つぎに、この混合
物を、80〜120℃の温度で、30〜90分間反応さ
せることにより、ウレタンプレポリマー(B)を得るこ
とができる。
【0031】上記ウレタンプレポリマー(B)における
NCO/OH比は、1.2〜30が好ましく、特に好ま
しくは2〜20である。すなわち、NCO/OH比が
1.2未満であれば、ポリオールとの反応が悪くなった
り、配合比率が偏り、バラツキが大きくなるからであ
り、逆に、30を超えると、保管安定性が悪くなるから
である。
【0032】上記マトリックス成分に配合する導電剤と
しては、上記一般式(1)で表されるホウ酸エステル化
合物(C)が用いられる。
【0033】上記一般式(1)において、R1 は水素原
子、アルキル基またはアリール基を示し、好ましくはア
リール基である。
【0034】上記アルキル基としては、炭素数1〜18
のアルキル基が好ましく、より好ましくは、エチル基、
プロピル基、ブチル基、ペンチル基であり、特に好まし
くはブチル基、ペンチル基である。
【0035】また、上記アリール基としては、フェニル
基、トリル基、キシリル基、ビフェニリル基、ナフチル
基、アントリル基、フェナントリル基等が好ましく、特
に好ましくはフェニル基である。
【0036】上記一般式(1)におけるR2 は、水素原
子、アルキル基またはアリール基を示し、好ましくはア
リール基である。そして、このR2 におけるアルキル
基、アリール基の好ましい例としては、上記R1 と同様
のものがあげられる。
【0037】そして、上記ホウ酸エステル化合物(C)
としては、下記の式(2)で表されるホウ酸エステル化
合物が特に好ましい。
【0038】
【化3】
【0039】上記特定のホウ酸エステル化合物(C)の
配合量は、上記特定のポリオール(A)100部に対し
て、0.001〜5部の範囲が好ましく、より好ましく
は0.01〜1部、特に好ましくは0.05〜0.5部
である。すわなち、上記ホウ酸エステル化合物(C)の
配合量が0.001部未満では、充分な導電性が得られ
ないからであり、逆に、5部を超えると、硬くなった
り、ブルームしたりするからである。
【0040】上記特定の導電性組成物(X)には、上記
特定のポリオール(A)、ウレタンプレポリマー
(B)、ホウ酸エステル化合物(C)の他にも、各種添
加剤を適宜に配合することができる。これら添加剤とし
ては、金属酸化物等の導電剤、カーボンブラック、グラ
ファイト、炭酸カルシウム、マイカ、シリカ等の補強
剤、充填剤、安定剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、滑
剤、離型剤、染料、顔料、難燃剤等があげられる。これ
らは単独でもしくは2種以上併せて用いられる。
【0041】そして、上記ベースロールは、例えば、つ
ぎのようにして作製される。すなわち、まず、金属製芯
金を準備し、この金属製芯金の外周に接着剤を塗布し金
型にセットする。ついで、上記導電性組成物(X)を金
型に注入し、100〜150℃で5〜30分間加熱する
ことにより形成する。このようにして、図1に示すよう
な、軸体10と、この軸体10の外周に沿って形成され
る導電性弾性層11とからなるベースロールを作製する
ことができる。
【0042】つぎに、本発明の導電性ロールについて、
層を構成する態様別に説明する。
【0043】(1)導電性弾性層と表層とからなる2層
構造の導電性ロールについて説明する。
【0044】本発明の導電性ロールのうち、上記2層構
造の導電性ロールとしては、例えば、図2に示すよう
に、軸体10と、この軸体10の外周に沿って形成され
る導電性弾性層11と、この導電性弾性層11の外周に
沿って形成される表層13とからなる2層構造のものが
あげられる。
【0045】上記導電性弾性層11の形成材料として
は、前記ベースロール(図1参照)で述べた導電性弾性
層11の形成材料である導電性組成物(X)と同様のも
のが用いられる。
【0046】また、上記導電性弾性層11の外周に形成
される表層13の形成材料としては、特に熱可塑性ポリ
ウレタン樹脂(TPU)、シリコーン樹脂、シリコーン
ゴム、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹
脂、フッ素樹脂等の樹脂またはこれらの混合物に、c−
TiO2 、c−ZnO、カーボンブラック、c−SnO
2 、酸化鉄、グラファィト、チタン酸カリウム、四級ア
ンモニウム塩、リチウム塩等の導電剤を配合したものが
好ましく、なかでも、分散性、導電性等の点で、TPU
にc−TiO2 を配合したものがより好適である。な
お、上記「c−」とは導電性を有することを意味する。
【0047】また、上記表層13は、上記材料を用い
て、電気抵抗が1×107 Ω・cm未満になるよう調整
することが好ましい。より好ましくは1×102 〜1×
106Ω・cm、特に好ましくは1×104 〜1×10
5 Ω・cmである。すなわち、電気抵抗が1×107 Ω
・cm以上では、電気抵抗の環境による変動が大きくな
る傾向がみられるからである。
【0048】なお、上記表層13の電気抵抗は、つぎの
ようにして測定する。すなわち、電極層形成材料による
シートを作製し、シート外表面上に銀ペーストで10m
m四方の電極を描き(ガード電極付)、シートの反対側
の面に対抗電極を設け、電極間の電気抵抗を測定する。
なお、電極間には直流電圧100Vを印加する。
【0049】そして、上記2層構造の導電性ロールは、
例えば、つぎのようにして作製される。すなわち、ま
ず、導電性弾性層形成材料である導電性組成物(X)を
前述の方法に従って調製するとともに、表層形成材料で
あるコーティング液を調製する。上記コーティング液
は、各成分を適宜に配合してロール等で混練し、これを
有機溶媒に溶解することにより調製する。そして、この
ようにして調製されたコーティング液の濃度は、形成す
る層の厚みに応じて適宜に設定される。すなわち、表層
13の厚みは、コーティング液の粘度調整が大きな要因
となり、この粘度調整によって設定され、上記粘度はコ
ーティング液の濃度によって決定される。このような観
点から、上記コーティング液の濃度は、10〜30%に
設定することが好ましく、特に好ましくは12〜18%
である。
【0050】上記コーティング液調製に用いられる有機
溶媒としては、酢酸エチル、メチルエチルケトン、メチ
ルイソブチルケトン、メタノール、エタノール、イソプ
ロピルアルコール、トルエン、キシレン、メチルセロソ
ルブ、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン等が
あげられる。これらは単独でもしくは2種以上併せて用
いられる。
【0051】そして、前述の方法に従い、金属製芯金の
外周面に導電性弾性層を形成する。ついで、上記導電性
弾性層の外周面に、表層形成材料であるコーティング液
を塗布し、もしくはコーティング液中に浸漬して引き上
げた後、乾燥および加熱処理を行うことにより表層を形
成する。上記コーティング液の塗布方法としては、ディ
ッピング法、スプレーコート法、ロールコート法等があ
げられる。このようにして、図2に示すような、軸体1
0と、この軸体10の外周に沿って形成される導電性弾
性層11と、この導電性弾性層11の外周に沿って形成
される表層13とからなる2層構造の導電性ロールを作
製することができる。
【0052】このような構成の導電性ロールは、例え
ば、給紙ロール、帯電ロール、現像ロール、転写ロール
等として用いることができ、特に帯電ロール、現像ロー
ルとして用いるのが好適である。
【0053】(2)導電性弾性層と電極層と表層とから
なる3層構造の導電性ロールについて説明する。
【0054】本発明の導電性ロールのうち、上記3層構
造の導電性ロールとしては、例えば、図3に示すよう
に、軸体10と、この軸体10の外周に沿って形成され
る導電性弾性層11と、この導電性弾性層11の外周に
沿って形成される電極層12と、この電極層12の外周
に沿って形成される表層14とからなる3層構造のもの
があげられる。
【0055】上記導電性弾性層11の形成材料として
は、前記ベースロール(図1参照)で述べた導電性弾性
層11の形成材料である導電性組成物(X)と同様のも
のが用いられる。
【0056】また、上記導電性弾性層11の外周に形成
される電極層12は、電子導電性材料を用いて形成する
のが好ましい。この電子導電性材料としては、特にアク
リロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、水素化ニト
リルゴム、ヒドリンゴム、エチレン−プロピレン−ジエ
ンゴム、ポリウレタン系エラストマー等のゴム、N−メ
トキシメチル化ナイロン、フッ素樹脂等の樹脂に、カー
ボンブラック、グラファイト、導電性金属酸化物等を配
合したものが好ましく、なかでも、接着性や塗料として
の安定性等の点で、NBRにカーボンブラックを配合し
たものがより好適である。
【0057】さらに、上記表層14の形成材料として
は、前記2層構造の導電性ロール(図2参照)で述べた
表層13の形成材料と同様のものが用いられる。
【0058】そして、上記3層構造の導電性ロールは、
例えば、つぎのようにして作製される。すなわち、ま
ず、各層の成形材料をそれぞれ調製する。つぎに、金属
製芯金の外周面に、前述の方法に従い導電性弾性層を形
成する。ついで、この導電性弾性層の外周面に、予め調
整した電極層形成材料であるコーティング液を、前述の
方法に従い塗布し電極層を形成する。つぎに、この電極
層の外周面に、予め調整した表層形成材料であるコーテ
ィング液を、前述の方法に従い塗布し表層を形成する。
このようにして、図3に示すように、軸体10と、この
軸体10の外周に沿って形成される導電性弾性層11
と、この導電性弾性層11の外周に沿って形成される電
極層12と、この電極層12の外周に沿って形成される
表層14とからなる3層構造の導電性ロールを作製する
ことができる。この場合、上記電極層12の電気抵抗は
1×107 Ω・cm未満になるよう、上記表層14の電
気抵抗は1×107 Ω・cm以上になるよう調整するこ
とが好ましい。
【0059】このような構成の導電性ロールは、例え
ば、給紙ロール、帯電ロール、現像ロール、転写ロール
等として用いることができ、特に帯電ロール、現像ロー
ルとして用いるのが好適である。
【0060】なお、本発明の導電性ロールとしては、図
2に2層構造のものを、図3に3層構造のものをあげた
が、本発明の導電性ロールはこれらに限定されるもので
はなく、4層以上の多層構造のものであってもよい。但
し、この場合でも、最内層は、上記特定の導電性組成物
(X)によって形成された導電性弾性層であることが必
要である。
【0061】また、本発明の導電性ロールにおける各層
の厚みは、ロールの用途によっても異なるが、導電性弾
性層11の厚みは、2〜10mmの範囲に設定すること
が好ましく、特に好ましくは厚み3〜6mmである。ま
た、電極層12の厚みは、0.5〜100μmの範囲に
設定することが好ましく、特に好ましくは厚み2〜20
μmである。さらに、表層13、14の厚みは、10〜
100μmの範囲に設定することが好ましく、特に好ま
しくは厚み20〜50μmである。
【0062】つぎに、実施例について比較例と併せて説
明する。
【0063】まず、実施例および比較例に先立って、最
内層となる導電性弾性層の形成材料、電極層形成材料お
よび表層形成材料をそれぞれ作製した。
【0064】〔導電性弾性層形成材料〕下記の表1に示
す各成分を同表に示す割合で配合することにより導電性
弾性層形成材料a〜hを作製した。
【0065】
【表1】
【0066】つぎに、上記導電性弾性層形成材料a〜h
を用いてシート(大きさ200×200mm)を作製
し、このシートを用いて、下記の基準に従い、硬度、電
気抵抗、圧縮永久歪み、感光体汚染および複写画像につ
いて比較評価を行った。その結果を下記の表2に併せて
示す。なお、硬度はJIS A法に従って測定した。
【0067】(電気抵抗)電気抵抗は、シート外表面上
に銀ペーストで10mm四方の電極を描き(ガード電極
付)、一方、シートの反対側の面に対抗電極を設け、電
極間の抵抗をJIS K 6911に記載の方法に準じ
て測定した。
【0068】(圧縮永久歪み)圧縮永久歪みは、JIS
K 6301に記載の方法に準じ、70℃×22時間
×25%圧縮の条件下で測定した。
【0069】(感光体汚染)感光体汚染は、シートを感
光体ドラムに貼り付けて、50℃×90%RHの雰囲気
下で30日間放置し、感光体汚染に起因する感光ドラム
の割れやキズの発生を目視観察した。そして、感光ドラ
ムに割れやキズが発生しなかった場合を「なし」、割れ
やキズが発生した場合を「あり」として表示した。
【0070】(複写画像)複写画像は、シートを貼り付
けた感光ドラムを複写機に組み込み実際に複写を行うこ
とによって評価した。すなわち、20枚複写した場合
に、10枚目までにシートの貼り付け跡が画像に残らな
いものを「良好」とし、その他を「不良」として表示し
た。
【0071】
【表2】
【0072】〔電極層形成材料〕下記に示す各成分を配
合し、これに有機溶媒(メチルエチルケトン)を加え、
混合、攪拌することにより電極層形成材料となる濃度1
5%のコーティング液を作製した。なお、この電極層の
電気抵抗を前述の方法に従い測定した結果、電気抵抗は
1×103 Ω・cmであった。
【0073】 NBR 100部 ケッチェンブラック 30部 ステアリン酸 1部 酸化亜鉛 5部 硫黄 1部 加硫促進剤CZ 1部
【0074】〔表層形成材料A〕下記に示す各成分を配
合し、これに有機溶媒(テトラヒドロフラン/トルエ
ン)を加え、混合、攪拌することにより表層形成材料A
となる濃度20%のコーティング液を作製した。なお、
この表層の電気抵抗を前述の方法に従い測定した結果、
電気抵抗は1×105 Ω・cmであった。
【0075】 エーテル系TPU(エラストランET880、武田バーディシュウレタン社製 ) 100部 c−TiO2 (タイペークET300W、石原産業社製) 150部 シリコーングラフトアクリルモノマー(サイマックUS270、東亜合成社製 ) 5部
【0076】〔表層形成材料B〕下記に示す各成分を配
合し、これに有機溶媒(テトラヒドロフラン/トルエ
ン)を加え、混合、攪拌することにより表層形成材料B
となる濃度20%のコーティング液を作製した。なお、
この表層の電気抵抗を前述の方法に従い測定した結果、
電気抵抗は1×108 Ω・cmであった。
【0077】 エーテル系TPU(エラストランET880、武田バーディシュウレタン社製 ) 100部 c−TiO2 (タイペークET700W、石原産業社製) 80部 シリコーングラフトアクリルモノマー(サイマックUS270、東亜合成社製 ) 5部
【0078】(1)導電性弾性層のみからなるベースロ
ールについて述べる。
【0079】
【比較例1〜8】SUS304製芯金(直径10mm)
を準備し、上記表1の導電性組成物a〜fを用いて、前
述の方法に従い、上記芯金の外周面に導電性弾性層を形
成し、ベースロール(図1参照)を作製した。
【0080】このようにして得られたベースロールを用
いて、下記の基準に従い、へたり、電気抵抗、画像濃度
および感光体汚染について比較評価を行った。その結果
を下記の表3および表4に併せて示す。
【0081】〔へたり(圧接テスト)〕ロールを直径3
0mmの金属製円筒体に対して平行に配置したのち、押
圧させ、ロールを径方向に0.5mm凹ませた状態で1
週間放置した。ついで、このロールを取り出し、電子写
真複写機に組み込み画像出しを行い、べた黒コピーをと
った。そして、押圧部分に相当する画像が白くぬけてい
ないものを○、ぬけているものを×として表示した。
【0082】〔電気抵抗〕ロール外表面に銀ペーストで
10mm四方の電極を画き(ガード電極付)、軸体との
間の抵抗をJIS K 6911に記載の方法に準じて
測定した。なお、測定は、20℃(温度)×50%(湿
度)、10℃×20%、30℃×85%の3条件で行っ
た。
【0083】〔画像濃度〕ロールを電子写真複写機に組
み込み、画像出しを行いべた黒コピーをとった。そのコ
ピーの濃度を反射濃度計(マクベス社製)により測定し
た。そして、この測定値が全体で1.40以上の場合を
○、1.40未満の場合を×として表示した。
【0084】〔感光体汚染〕ロール両端の軸体部に各5
00gの荷重をかけて、感光体に押し付け、45℃×9
0%の温湿度環境下に1ケ月間放置した。そして、この
感光体を電子写真複写機に組み込み、画像出しを行い、
10枚目までにロール跡が認められないものを○、認め
られたものを×として表示した。
【0085】
【表3】
【0086】
【表4】
【0087】上記表3の結果から、比較例1〜6品のロ
ールは、へたり、画像濃度および感光体汚染は優れてい
るが、電気抵抗の環境変動が大きいことがわかる。ま
た、表4の結果から、比較例7、8品のロールは、へた
り、電気抵抗および感光体汚染に問題があることがわか
る。
【0088】(2)導電性弾性層と表層とからなる2層
構造の導電性ロールについて述べる。
【0089】
【実施例1〜6】SUS304製芯金(直径10mm)
を準備し、上記導電性組成物a〜fを用いて、前述の方
法に従い、上記芯金の外周面に導電性弾性層を形成し
た。つぎに、この導電性弾性層の外周面に、予め調整し
た表層形成材料Aであるコーティング液を、前述の方法
に従い塗布し表層を形成し、2層構造のロール(図2参
照)を作製した。
【0090】
【比較例9、10】上記表1の導電性弾性層形成材料
g、hを用いる以外は、実施例1と同様にして2層構造
のロールを作製した。
【0091】このようにして得られた実施例1〜6品お
よび比較例9、10品の2層構造のロールを用いて、下
記の基準に従い、へたり、電気抵抗、画像濃度および感
光体汚染について比較評価を行った。その結果を下記の
表5および表6に併せて示す。
【0092】
【表5】
【0093】
【表6】
【0094】上記表5の結果から、実施例1〜6品のロ
ールは、へたり、電気抵抗、画像濃度および感光体汚染
の全ての特性について優れていることがわかる。これに
対して、表6の結果から、比較例9、10品のロール
は、へたりおよび感光体汚染が実施例1〜6品よりも劣
ることがわかる。
【0095】(3)導電性弾性層と電極層と表層とから
なる3層構造の導電性ロールについて述べる。
【0096】
【実施例7〜12】SUS304製芯金(直径10m
m)を準備し、上記導電性組成物a〜fを用いて、前述
の方法に従い、上記芯金の外周面に導電性弾性層を形成
した。ついで、この導電性弾性層の外周面に、上記電極
層形成材料および表層形成材料Bである各コーティング
液を用い、ロールコート法により電極層、表層を順次形
成し、3層構造のロール(図3参照)を作製した。
【0097】
【比較例11、12】上記表1の導電性弾性層形成材料
g、hを用いる以外は、実施例7と同様にして3層構造
のロールを作製した。
【0098】このようにして得られた実施例7〜12品
および比較例11、12品の3層構造のロールを用い
て、下記の基準に従い、へたり、電気抵抗、画像濃度お
よび感光体汚染について比較評価を行った。その結果を
下記の表7および表8に併せて示す。
【0099】
【表7】
【0100】
【表8】
【0101】上記表7の結果から、実施例7〜12品の
ロールは、へたり、電気抵抗、画像濃度および感光体汚
染の全ての特性について優れていることがわかる。これ
に対して、表8の結果から、比較例11、12品のロー
ルは、へたりおよび感光体汚染が実施例7〜12品より
も劣ることがわかる。
【0102】
【発明の効果】以上のように、本発明の導電性ロール
は、軸体の外周面に二層以上の層が形成された導電性ロ
ールであって、上記層のうち最内層が、上記特定の導電
性組成物(X)によって形成された導電性弾性層からな
るものである。そのため、べたつきがなく、脱型性に優
れ、かつ、低硬度でもへたりが少なく、しかも環境依存
性が少ない。したがって、本発明の導電性ロールは、帯
電ロール、転写ロール、現像ロール等として好適に用い
ることができる。
【0103】また、上記特定のポリオール(A)とし
て、分子量3000〜12000の範囲のポリオキシプ
ロピレングリコールを用いた場合には、適度な粘度を有
し、作業性に優れるため好ましい。
【0104】そして、上記特定のホウ酸エステル化合物
(C)の配合量が、上記特定のポリオール(A)100
重量部に対して、0.001〜5重量部の範囲に設定さ
れていれば、上記ホウ酸エステル化合物(C)と上記ポ
リオール(A)との相溶性に優れているため、ブリード
がなく物性の低下が少ない。
【0105】また、上記導電性弾性層の外周に上記特定
の表層を形成した場合には、106Ω以下のロールの電
気抵抗の制御が容易でばらつきを小さく抑えることがで
きるため好ましい。
【0106】そして、上記導電性弾性層の外周に、上記
特定の電極層(Y)を形成し、この電極層(Y)の外周
に上記特定の表層(Z)を形成した場合には、容易に抵
抗を変化させることができるとともに108 Ω以下のロ
ールの電気抵抗の制御が容易である。
【0107】さらに、上記特定の電極層(Y)が、電子
導電性材料によって形成されたものであれば、電気抵抗
の環境による変動が少ないため好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の導電性ロールを構成するベー
スロールを示す断面図であり、(B)はそのA−A断面
矢視図である。
【図2】(A)は本発明の2層構造(導電性弾性層、表
層)の導電性ロールを示す断面図であり、(B)はその
A−A断面矢視図である。
【図3】(A)は本発明の3層構造(導電性弾性層、電
極層、表層)の導電性ロールを示す断面図であり、
(B)はそのA−A断面矢視図である。
【図4】導電性ロールを現像ロールとして使用した例を
示す構成図である。
【図5】導電性ロールを転写ロールとして使用した例を
示す構成図である。
【符号の説明】
10 軸体 11 導電性組成物(X)によって形成された導電性弾
性層 12 電極層 13,14 表層
フロントページの続き (72)発明者 加地 明彦 愛知県小牧市大字北外山字哥津3600番地 東海ゴム工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−44147(JP,A) 特開 昭63−179959(JP,A) 特開 平8−156143(JP,A) 特開 平7−179559(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/02 F16C 13/00 G03G 15/08 501 G03G 15/16 103

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸体の外周面に二層以上の層が形成され
    た導電性ロールであって、上記層のうち最内層が、下記
    の導電性組成物(X)によって形成された導電性弾性層
    からなることを特徴とする導電性ロール。 (X)マトリックス成分として、下記の(A)および
    (B)を備え、下記の(C)を導電剤として含有してい
    る導電性組成物。 (A)分子量3000〜12000の範囲に設定された
    ポリオール。 (B)ウレタンプレポリマー。 (C)下記の一般式(1)で表されるホウ酸エステル化
    合物。 【化1】 〔式中、R1 およびR2 は水素原子、アルキル基または
    アリール基を示し、互いに同一であっても異なっていて
    もよい。〕
  2. 【請求項2】 上記(A)が、分子量3000〜120
    00の範囲のポリオキシプロピレングリコールである請
    求項1記載の導電性ロール。
  3. 【請求項3】 上記(C)の配合量が、上記(A)10
    0重量部に対して、0.001〜5重量部の範囲に設定
    されている請求項1または2記載の導電性ロール。
  4. 【請求項4】 上記導電性弾性層の外周に、電気抵抗が
    1×107 Ω・cm未満に調整された表層が形成された
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の導電性ロール。
  5. 【請求項5】 上記導電性弾性層の外周に下記の電極層
    (Y)が形成され、この電極層(Y)の外周に下記の表
    層(Z)が形成された請求項1〜3のいずれか一項に記
    載の導電性ロール。 (Y)電気抵抗が1×107 Ω・cm未満に調整された
    電極層。 (Z)電気抵抗が1×107 Ω・cm以上に調整された
    表層。
  6. 【請求項6】 上記電極層(Y)が、電子導電性材料に
    よって形成されたものである請求項5記載の導電性ロー
    ル。
  7. 【請求項7】 上記表層(Z)が、電子導電性材料によ
    って形成されたものである請求項5または6記載の導電
    性ロール。
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