JP5662720B2 - ランナー固定金物 - Google Patents

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Description

本発明は、壁内のスタッドを建て込むためのランナーを梁に固定するためのランナー固定金物であって、特に、ボルトレスで取付可能なランナー固定金物に関するものである。
住宅の外壁、界壁、間仕切り壁等を配設する際に用いられる構造として、H形鋼等が使用された梁材に、下地鋼材である長尺のランナーを水平方向に延びるように固定し、このランナーに、壁パネルの横枠や複数の胴縁(スタッド)を取り付けるものが一般的に知られている。
このように、梁材に下地鋼材等を固定するための金物が種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、ランナー固定金具が開示されている。
特許文献1記載のランナー固定金具は、断面略C字形状の下地材と、この下地材の一端近傍に固定され、係合部を有する係合片と、この係合片から鉄骨梁の下フランジの幅に相当する間隔をおいて固定され、係合部を有する係合バネ片とから構成される。
このランナー固定金具は、鉄骨梁の下フランジの左右端縁に係合片の係合部及び係合バネ片の係合部をそれぞれ係合させて鉄骨梁の下フランジを下地材の当接部との間で挟持するよう構成される。
そして、ランナーは、このランナー固定金具の取り付け部にビス固定される。
特開平10−072890号公報
このように、特許文献1等の従来技術においては、ランナーを固定する際には、ランナー固定金具の取り付け部にランナーをビス固定する必要がある。
このため、作業が煩雑となり、コストが高くなるという問題点があった。
本発明の目的は、上記各問題点を解決することにあり、ボルト固定が不要で簡易に配設可能であり、壁体立設作業における工数及びコストを削減することが可能なランナー固定金物を提供することにある。
上記課題は、請求項1に係るランナー固定金物によれば、壁体を構成するランナーを梁に固定するためのランナー固定金物であって、該ランナー固定金物は、前記ランナーを支持するための本体部と、前記梁と連結するための係止部と、を少なくとも有して構成されており、前記本体部は、平板状の天面部と、該天面部から垂下する複数の側面部とを備え、前記側面部は、前記ランナーを挟持し、前記係止部は、前記天面部より、前記側面部が垂下する側と反対側に突出して配設されるとともに、前記梁を把持することにより前記梁に係止されるものであり、前記側面部の自由端辺には、前記天面部方向に折返り、前記ランナーの自由端辺をその折返し内隅に係止する端部支持縁が形成されており、前記係止部は、前記天面部の前記側面部が垂下する側の面より、該天面部に対して鋭角を成して、前記側面部が垂下する方向であって、前記天面部の中央部側に向けて延出するように配設される下部バネ部を有して構成されており、前記ランナーは、前記端部支持縁の折返し内隅と、前記下部バネ部の自由端辺との間に把持されることにより解決される。

また、具体的には、請求項1に係るランナー固定金物において、前記係止部は、前記天面部より、前記側面部が垂下する側と反対方向側に突出するよう配設される上部把持部を複数備え、該上部把持部の自由端辺には、前記梁が把持される側に突出した押圧爪部が形成されており、前記押圧爪部は、前記梁の下端板の上面側を押圧することにより、前記梁の下端板を前記天面部と前記押圧爪部との間に係止するよう構成されていると好適である。
更に、このランナーの施工方法を説明すると、ランナー固定金物は、ランナーを支持するための本体部と、梁と連結するための係止部と、を少なくとも有して構成されており、本体部は、平板状の天面部と、該天面部から垂下する複数の側面部とを備え、係止部は、天面部より、側面部が垂下する側と反対方向側に突出するよう配設される上部把持部を複数備え、梁の下端板を、複数の上部把持部にて把持する第1の工程と、ランナーを、複数の前記側面部にて挟持する第2の工程とを行うこととなる。
このように、本発明に係るランナー固定金物によれば、ランナーを支持するための本体部と、梁と連結するための係止部と、を少なくとも有して構成されている。
そして、この本体部は、平板状の天面部と、天面部から垂下する複数の側面部とを備えており、この係止部は、天面部より、側面部が垂下する側と反対側に突出して配設される。
このように構成されているため、側面部は、ランナーを挟持することができるとともに、係止部で梁を把持することができ、よって、梁にランナーが固定される。
このため、ボルト及びビスによる固定が不要となり、ボルト留め及びビス留めの手間が無くなることとなり施工性が向上する。
更に、工数を低減することができるとともに、コストもまた低減することができる。
なお、梁としては、例えばH形鋼等、上下方向に下端板となる部分やフランジ部分が存在するものであればどのような鋼材でもよい。
また、具体的には、前記係止部は、前記天面部より、該天面部に対して鋭角を成して、前記押圧爪部が配設される方向であって、前記天面部の中央部側に向けて延出するように配設される上部バネ部を有して構成されており、前記梁の下端板は、前記押圧爪部と前記上部バネ部の自由端辺との間に挟持されるよう構成されていると好適である。
このように構成されていると、梁の下端板は、押圧爪部と上部バネ部との間に確実に挟持される。
つまり、上部バネ部の上方向への復元力と押圧爪部による係止力により、梁の下端板は確実強固に挟持される。
また、上部バネ部の可撓性により、梁の下端板の厚さが変わっても、挟持力を保持することができ、梁に対するサイズ対応の柔軟性が増す。
更に、具体的には、前記側面部の自由端辺には、前記天面部方向に折返る端部支持縁が形成されており、前記ランナーの自由端辺は、前記端部支持縁の折返し内隅に係止されるよう構成されていると好適である。
なお、更に具体的には、前記係止部は、前記天面部の前記側面部が垂下する側の面より、該天面部に対して鋭角を成して、前記側面部が垂下する方向であって、前記天面部の中央部側に向けて延出するように配設される下部バネ部を有して構成されており、前記ランナーは、前記端部支持縁の折返し内隅と、前記下部バネ部の自由端辺との間に把持されるよう構成されていると好適である。
このように構成されていると、ランナーは、端部支持縁の折返し内隅と、下部バネ部の自由端辺との間に確実に把持される。
つまり、端部支持縁の折返し内隅がランナーを上部方向へ係止する力と、下部バネ部の下方向への復元力により、ランナーは確実に把持される。
また、下部バネ部の可撓性により、ランナーの側面のサイズが変わっても、挟持力を保持することができ、ランナーに対するサイズ対応の柔軟性が増す。
ランナーは、断面コ字形状の溝形鋼が好適に使用される。
また、ランナー固定金物を用いたランナー施工方法を更に詳しく説明すると、係止部は、天面部より、該天面部に対して鋭角を成して、前記押圧爪部が配設される方向であって、前記天面部の中央部側に向けて延出するように配設される上部バネ部と、天面部の側面部が垂下する側の面より、天面部に対して鋭角を成して、側面部が垂下する方向であって、天面部の中央部側に向けて延出するように配設される下部バネ部とを有して構成されており、側面部の自由端辺には、天面部方向に折返る端部支持縁が形成されており、第1の工程においては、梁の下端板は、押圧爪部と上部バネ部の自由端辺との間に挟持され、第2の工程においては、ランナーは、端部支持縁の折返し内隅と、下部バネ部の自由端辺との間に把持されるよう構成されていると好適である。
このように構成されていると、確実にランナーを施工することができる。
本発明に係るランナー固定金物によれば、本体部は、平板状の天面部と、天面部から垂下する複数の側面部とを備えており、係止部は、天面部より、側面部が垂下する側と反対側に突出して配設される。
このように構成されているため、側面部は、ランナーを挟持することができるとともに、係止部で梁を把持することができ、よって、ランナー固定金物を介して梁にランナーが固定される。
このため、ボルト及びビスによる固定が不要となり、ボルト留め及びビス留めの手間が無くなることとなり施工性が向上する。
更に、工数を低減することができるとともに、コストもまた低減することができる。
また、上部バネ部の上方向への復元力と押圧爪部による係止力により、梁の下端板が確実強固に挟持されるとともに、端部支持縁の折返し内隅がランナーを上部方向へ係止する力と、下部バネ部の下方向への復元力により、ランナーが確実に把持される。
更に、上部バネ部及び下部バネ部の可撓性により、梁の下端板の厚さ及びランナーの側面のサイズが変わっても、挟持力を保持することができ、梁及びランナーのサイズに対する対応柔軟性が増す。
本発明の一実施形態に係るランナー固定金物を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るランナー固定金物を示す正面図である。 本発明の一実施形態に係るランナー固定金物を示す上面図である。 本発明の一実施形態に係るランナー固定金物を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係るランナー固定金物の配置状態を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係るランナー固定金物を用いたランナー施工工程を示す工程図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、以下に説明する構成は本発明を限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
本実施形態は、ボルト固定が不要で簡易に配設可能であり、壁体立設作業における工数及びコストを削減することが可能なランナー固定金物及びこれを使用したランナー施工方法に関するものである。
図1乃至図6は、本発明に係る一実施形態を示すものであり、図1はランナー固定金物を示す斜視図、図2はランナー固定金物を示す正面図、図3はランナー固定金物を示す上面図、図4はランナー固定金物を示す側面図、図5はランナー固定金物の配置状態を示す説明図、図6はランナー固定金物を用いたランナー施工工程を示す工程図である。
まず、図1乃至図4により、本実施形態に係るランナー固定金物Sについて説明する。
本実施形態に係るランナー固定金物Sは、本体部1、及び2個の係止部2,2を有して構成されている。
本実施形態に係る本体部1は、天面部11、2個の側面部12,12を有して構成されている。
本実施形態に係る天面部11は、平板略矩形状平板部であり、その相対向する短辺側には、バネ部貫通孔11a,11a(図3参照)が各々形成されている。
このバネ部貫通孔11a,11aは、短辺が延びる方向に長軸を有する略楕円形状に形成されている。
また、天面部11には、長辺に沿って上方向に突起させた突起部11b,11bが形成されており、強度向上がはかられている(図3参照)。
本実施形態に係る側面部12,12は、天面部11の相対向する短辺から同方向に各々起立している。
このように、本実施形態に係る本体部1は、天面部11及び2個の側面部12,12により、断面略コ字の形状を有している。
また、側面部12,12は、天面部11に対して鋭角を成すように起立している。
つまり、側面部12,12は、平行に起立するのではなく、自由端部側にいくにつれて互いに近接するように起立している。
換言すれば、側面部12,12は、自由端辺側の距離が、その基部(天面部11と連続する端辺部)間の距離よりも小さくなるように起立している。
これは、側面部12,12間にランナーRを挟持する際には、側面部12,12を押し広げた状態でランナーRを嵌入するが、このとき、側面部12,12の復元力によりランナーRを確実に固定するためである。
また、側面部12,12の自由端側は、内側方向上側に折り返された端部支持縁12a,12aが各々形成されている。
後述するが、この端部支持縁12a,12aには、ランナーRの長手方向に延びる自由端辺R21,R21が支持固定される。
本実施形態に係る係止部2は、取付部21、上部把持部22、上部バネ部23、下部バネ部24を有して構成されている。
取付部21は、略矩形平板状部であり、本体部1を構成する天面部11に固定される。
上部把持部22は、取付部21の外側端辺から略垂直上方に起立している。
上部把持部22の上端辺側には、内側に突出するように屈曲した押圧爪部22aが形成されている。
この押圧爪部22aは、梁Hの下側フランジH1の上側面を上から押圧固定する。
上部バネ部23は、取付部21の内側端辺(上部把持部22が起立している側の辺と対向する辺)から、取付部21と鈍角を成して上部内側へ向かい延出している。
また、下部バネ部24は、取付部21の内側端辺(上部把持部22が起立している側の辺と対向する辺)の略中央部分から、取付部21と鈍角を成して下部内側に向かい延出している。
つまり、上部バネ部23と下部バネ部24は、取付部21の内側端辺(上部把持部22が起立している側の辺と対向する辺)から、各々上下方向に向けて延出している。
なお、下部バネ部24は、天面部11の形成されたバネ部貫通孔11aを貫通し、下部方向へ向けて突出するように配設される。
また、後述するが、これら上部バネ部23及び下部バネ部24は、梁H及びランナーRを各々押圧して挟持固定に寄与することとなる。
このように、本実施形態に係るランナー固定金物Sは、断面略コ字形状の本体部1を構成する天面部11の上面(天面部11から側面部12,12が垂下する方向と反対側を向く面)に2個の係止部2,2が固定された部材である。
なお、天面部11から側面部12,12が垂下する方向を下部側、その反対側の方向を上部側と記す。
このとき、係止部2は、上部把持部22が天面部11の外側端辺側に配置され、上部把持部22の自由端辺部が上方へ向くように配設される。
また、係止部2を構成する下部バネ部24は、天面部11の形成されたバネ部貫通孔11aを貫通し、天面部11及び側面部12,12で囲まれた空間内に配設されるとともに、下部方向へ向けて突出するように配設される。
このとき、下部バネ部24は、下側へ向かうにつれ内側に延びるように配設される。
つまり、両下部バネ部24,24は、下側へ向かうにつれ、互いに近接するように延びている。
更に、このとき、上部バネ部23は、天面部11から上方向へと延びており、上側へ向かうにつれ内側に延びるように配設される。
つまり、両上部バネ部23,23は、上側へ向かうにつれ、互いに近接するように延びている。
次いで、図5により、本実施形態に係るランナー固定金物Sの使用状態を説明する。
本実施形態においては、梁HとしてH形鋼が使用され、ランナーRとしてはコ字形鋼材が使用される。
ただし、これは説明のための一例であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば、梁H及びランナーRとしてどのような鋼材が使用されていてもよい。
梁Hの下部側フランジH1は、係止部2を構成する上部把持部22,22により把持される。
このとき、梁Hの下部側フランジH1は、上部把持部22に形成された押圧爪部22aの下方側に配設される。
つまり、梁Hの下部側フランジH1は、上部把持部22に形成された押圧爪部22a,22a、及び上部バネ部23,23間に把持される。
換言すると、梁Hの下部側フランジH1下面側は、上部バネ部23,23の復元力により上側に押圧されるともに、下側フランジH1上面側は、押圧爪部22a,22aの復元力により下側に押圧される。
よって、下側フランジH1は、上部把持部22に形成された押圧爪部22a,22a、及び上部バネ部23,23間において両者に上下方向に押圧されて確実に把持されることとなる。
また、ランナーRは、本体部1の内側(つまり、天面部11、側面部12,12で囲まれた空間)に支持される。
ランナーRは、略長方形状に形成されたランナー天面部R1と、このランナー天面部R1の相対向する長辺から略垂直同方向に起立するランナー側面部R2,R2とで構成された断面略コ字形状の部材である。
ランナーRは、ランナー側面部R2,R2の自由端辺R21,R21が、端部支持縁12a,12aに支持されるとともに、ランナー天面部R1の上面側が下部バネ部24,24で押圧された状態で固定される。
つまり、ランナーRのランナー天面部R1上面側は、下部バネ部24,24の復元力により下側に押圧されるともに、ランナー側面部R2,R2の自由端辺R21,R21が、端部支持縁12a,12aにより上側方向に支持される。
よって、ランナーRは、下部バネ部24,24及び端部支持縁12a,12a間において両者に上下方向に挟持される。
このように、本実施形態におけるランナー固定金物Sは、その上部において、梁Hの下側フランジH1を、上部把持部22に形成された押圧爪部22a,22a及び上部バネ部23,23によって上下方向に挟み込むことにより梁Hに固定される。
また、ランナー固定金物Sは、その下部において、ランナーRを、下部バネ部24,24及び端部支持縁12a,12aによって、上下方向に支持することにより、ランナーRを固定する。
以上のように、本実施形態におけるランナー固定金物Sはその上部において梁Hに固定され、その下部においてランナーRを支持することが可能である。
よって、本実施形態においては、ランナー固定金物Sを介してランナーRを梁Hに固定することが可能となる。
図6により、本実施形態に係るランナー固定金物Sを使用したランナー固定方法を説明する。
まず、工程1に示すように、梁Hを構成する下側フランジH1にランナー固定金物Sを固定する。
これは、前述の通り、梁Hの下側フランジH1を、上部把持部22に形成された押圧爪部22a,22a及び上部バネ部23,23によって上下方向に挟み込むことにより固定作業を行う。
この際、押圧爪部22a,22aに下側フランジH1を押し当てた後上部へ押圧して、下側フランジH1にランナー固定金物Sを押し込むのであるが、このように上部へ押圧するに従い、押圧爪部22a,22aは、その傾斜に沿って徐々に押し開かれる(互いの距離が大きくなる)。
そして、傾斜の終端部(押圧爪部22a,22aの突起頂部)が下側フランジH1の厚みを過ぎると(つまり、下側フランジH1の上面を通過すると)、徐々に押し広げられた押圧爪部22a,22aが復元力により元に戻り、傾斜の終端部(押圧爪部22a,22aの突起頂部)が下側フランジH1の上面上に載置される。
このとき、下側フランジH1の下面側は、上部バネ部23,23を下側に押圧することになり、よって、この上部バネ部23,23の復元力により下側フランジH1は上部方向に押圧される。
しかし、前述の通り、下側フランジH1の上面側は、押圧爪部22a,22aにより上部への移動が規制されるとともに、この押圧爪部22a,22aから下側方向の押圧力を受ける。
よって、下側フランジH1は、上部把持部22に形成された押圧爪部22a,22a、及び上部バネ部23,23間において両者に上下方向に押圧されて確実に把持されることとなる。
なお、上側バネ部23,23が板バネ構造となっているため、上記のように押圧力に付与源として機能することに加えて、異なるサイズの梁Hに柔軟に対応することが可能となる。
つまり、上部バネ部23,23が板バネとして機能するため、梁Hの下側フランジH1の厚さが(調整範囲内において)異なっても、板バネの調整範囲内で上部方向への押圧力を付与し、下側フランジ部H1とランナー固定金物S(の天面部11上側面)との間に機能的間隙がなくなり、ランナー固定金物Sをサイズの異なる梁Hへ確実に固定することができる。
次いで、工程2に示すように、ランナー固定金物SにランナーRを固定する。
これは、前述の通り、ランナーRのランナー天面部R1上面側を、下部バネ部24,24の復元力により下側に押圧するともに、ランナー側面部R2,R2の自由端辺R21,R21を、端部支持縁12a,12aにより上側方向に支持することにより行う。
この際、ランナー固定金物Sの下方側より、ランナーRを押し上げて、天面部11及び側面部12,12に囲まれた空間にランナーRを嵌入する。
そして、ランナー側面部R2,R2の下端辺が端部支持縁12a,12aの自由端辺を通過すると、ランナー側面部R2,R2の下端辺が端部支持縁12a,12aの内側に入り込みこの部分に支持される。
また、このとき、ランナー天面部R1の上面側が下部バネ部24,24で押圧された状態で固定される。
このように、ランナーRは、下部バネ部24,24及び端部支持縁12a,12a間において両者に上下方向に挟持されることとなる。
なお、下部バネ部24,24による押圧力付与及びランナーRの異なるサイズへの適応等に機能については、上部バネ部と同様である。
次いで、工程3に示すように、ランナーRにスタッドを固定する。
以上のように、本実施形態に係るランナー固定金物Sは、ボルト等による固定を必要とせず、ワンタッチで梁Hに固定することができる。
よって、施工性が向上する。
また、上部バネ部23及び下部バネ部24を備えることにより、梁H及びランナーRのサイズに柔軟に対応することが可能となるとともに、この上部バネ部23及び下部バネ部24の復元力と、押圧爪部22a及び端部支持縁12aの係止力により、ランナー固定金物Sを確実に固定することが可能となる。
1 本体部
11 天面部
11a バネ部貫通孔
11b 突起部
12 側面部
12a 端部支持縁
2 係止部
21 取付部
22 上部把持部
22a 押圧爪部
23 上部バネ部
24 下部バネ部
H 梁
H1 下側フランジ
R ランナー
R1 ランナー天面部
R2 ランナー側面部
R21 自由端辺
S ランナー固定金物

Claims (3)

  1. 壁体を構成するランナーを梁に固定するためのランナー固定金物であって、
    該ランナー固定金物は、
    前記ランナーを支持するための本体部と、前記梁と連結するための係止部と、を少なくとも有して構成されており、
    前記本体部は、平板状の天面部と、該天面部から垂下する複数の側面部とを備え、
    前記側面部は、前記ランナーを挟持し、
    前記係止部は、前記天面部より、前記側面部が垂下する側と反対側に突出して配設されるとともに、前記梁を把持することにより前記梁に係止されるものであり、
    前記側面部の自由端辺には、前記天面部方向に折返り、前記ランナーの自由端辺をその折返し内隅に係止する端部支持縁が形成されており、
    前記係止部は、前記天面部の前記側面部が垂下する側の面より、該天面部に対して鋭角を成して、前記側面部が垂下する方向であって、前記天面部の中央部側に向けて延出するように配設される下部バネ部を有して構成されており、
    前記ランナーは、前記端部支持縁の折返し内隅と、前記下部バネ部の自由端辺との間に把持されることを特徴とするランナー固定金物。
  2. 前記係止部は、前記天面部より、前記側面部が垂下する側と反対方向側に突出するよう配設される上部把持部を複数備え、
    該上部把持部の自由端辺には、前記梁が把持される側に突出した押圧爪部が形成されており、
    前記押圧爪部は、前記梁の下端板の上面側を押圧することにより、前記梁の下端板を前記天面部と前記押圧爪部との間に係止することを特徴とする請求項1に記載のランナー固定金物。
  3. 前記係止部は、前記天面部より、該天面部に対して鋭角を成して、前記押圧爪部が配設される方向であって、前記天面部の中央部側に向けて延出するように配設される上部バネ部を有して構成されており、
    前記梁の下端板は、前記押圧爪部と前記上部バネ部の自由端辺との間に挟持されることを特徴とする請求項2に記載のランナー固定金物。
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