JP2024052018A - 取付金具 - Google Patents

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沙帆 鈴木
洋平 矢田
憲一郎 兼
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Abstract

【課題】作業性を高めつつ、精度よく柱部材及び板部材を連結可能な取付金具を提供する。【解決手段】板状の取付金具1は、壁下地材を構成する柱部材及び板部材を連結するために用いられる。取付金具1は、板部材Pの表面P1に重ねて取り付けられる第一取付部10と、第一取付部10の一端部から第一取付部10に沿って柱部材S側に延びて、柱部材Sの表面S1に重ねて取り付けられる第二取付部20と、第一取付部10の一端部から板部材Pの厚み方向において板部材P側に延びて、板部材Pと柱部材Sの間に挟まれる延在部30と、を備えている。延在部30には、延在部30の一部を折り曲げるための切込みが形成され、切込みによって延在部30の一部が板部材Pの裏面P3に向かって折り曲げられることで、延在部30の一部と第一取付部10とが、板部材Pの厚み方向において板部材Pを挟持するように配置される。【選択図】図1

Description

本発明は、取付金具に係り、壁下地材を構成する柱部材及び板部材を連結するために用いられる取付金具に関する。
従来、建物の壁下地材を構成する板部材及び柱部材を連結するために、板状の取付金具を用いることで、柱部材に板部材を取り付けることが提案されている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1に記載の取付金具は、下地補強板(板部材)及び間仕切支柱(柱部材)の表面に取り付けられる基板(取付部)と、下地補強板及び間仕切支柱の間に配置される左右の嵌合片(延在部)と、を備えている。嵌合片の後端部には、基板と平行に延びる挟持片が連設される。
基板にはビス止め用の透孔(ネジ孔)が形成されており、当該透孔によって間仕切支柱の表面からネジ止めすることで、取付金具が間仕切支柱に取り付けられる。そして、基板と挟持片との間に下地補強板を差し込んで、下地補強板の表面からネジ止めすることで、下地補強板が間仕切支柱に取り付けられる。
特開2011-184952号公報
しかしながら、特許文献1のような取付金具は、基板と挟持片との間に下地補強板を差し込むとき、作業者は、下地補強板や取付金具を片手で支持しながらネジ止めする必要があり、作業性や取付精度が低下するおそれがあった。
また、特許文献1のような取付金具は、基板が間仕切支柱の表面を覆い、ネジ頭が表面から突出して、不陸となるおそれがあった。
表面の不陸を抑制する方法として、間仕切支柱の側面に対して取付金具の嵌合片を取り付けると、間仕切支柱に対して表面からネジ止めするよりも作業し難くなり、作業性や取付精度が低下するおそれがある。また、間仕切支柱の側方から嵌合片をネジ止めする場合に、間仕切支柱の表面に配置された基板が跳ね上がってしまい、取付金具が間仕切支柱に対して不陸となるおそれがある。さらに、先に取付金具を下地補強板に取り付ける場合は、間仕切支柱の側面に対して取付金具を取り付けることができない。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、作業性を高めつつ、精度よく柱部材及び板部材を連結可能な取付金具を提供することにある。
前記課題は、本発明の取付金具によれば、壁下地材を構成する柱部材及び板部材を連結するために用いられる、板状の取付金具であって、前記板部材の表面に重ねて取り付けられる第一取付部と、前記第一取付部の一端部から前記第一取付部に沿って前記柱部材側に延びて、前記柱部材の表面に重ねて取り付けられる第二取付部と、前記第一取付部の前記一端部から前記板部材の厚み方向において前記板部材側に延びて、前記板部材と前記柱部材の間に挟まれる延在部と、を備え、前記延在部には、前記延在部の一部を折り曲げるための切込みが形成され、前記切込みによって前記延在部の一部が前記板部材の裏面に向かって折り曲げられることで、前記延在部の一部と前記第一取付部とが、前記板部材の厚み方向において前記板部材を挟持するように配置されること、により解決される。
上記構成により、柱部材及び板部材の表面に対して取付金具の取付部を取り付けるため、柱部材の表面から取付金具をネジ止めすることができるので、作業性や取付精度が向上する。また、柱部材の表面に配置された取付部の跳ね上がりを抑制でき、取付金具を柱部材に対して平らに取り付けることができる。さらに、先に取付金具を下地板に取り付けることができる。
また、延在部に切込みが形成されているので、取付作業の現場で容易に延在部の一部を折り曲げることができる。したがって、板部材の厚みに合わせて、板部材の裏面に延在部の一部を押し付けるように折り曲げることで、板部材を挟持することができる。そのため、作業者は、下地板や取付金具から手を離した状態でネジ止めすることができるので、作業性や取付精度が向上する。また、最初から折り曲げられている場合よりも嵩張らない状態で、容易に持ち運ぶことができると共に、運搬や保管のスペースを小さくすることができる。
このとき、前記延在部は、前記板部材の側面に重なる第一延在部と、前記板部材の厚み方向において前記板部材よりも突出する第二延在部と、を有し、前記第二延在部に形成された前記切込みによって前記第二延在部の一部が前記板部材の裏面に向かって折り曲げられることで、前記第二延在部の一部と前記第一取付部とが、前記板部材の厚み方向において前記板部材を挟持し、前記第二延在部の一部における前記板部材の裏面に当接する当接部分が、鋸歯形状を有すると良い。
上記構成により、第二延在部の当接部分が、鋸歯形状を有するので、板部材の裏面に延在部を当接させた際の位置ズレを抑制できる。そのため、板部材をより好適に挟持することが可能な取付金具となる。
このとき、前記第二取付部は、前記第二取付部における前記第一取付部側の基端部に設けられた段差部を有し、前記段差部によって前記延在部が延在する方向において前記第一取付部よりも前記延在部とは反対側に張り出していると良い。
上記構成により、段座部によって柱部材側の取付部が手前側に配置されるので、取付金具を柱部材及び板部材に対して平らに取り付けることができる。
詳しく述べると、一般に壁下地材を構成する柱部材には鋼材が用いられ、板部材には合板が用いられる。そのため、板部材の方が柱部材よりもネジが固定され難いので、板部材に取り付けられたネジのネジ頭によって、壁下地材が不陸になり易い。
したがって、ネジが固定され難い板部材側の第一取付部を後側に配置することで、各取付部に取り付けられたネジのネジ頭の位置を平らにすることができる。そのため、ネジ頭による壁下地材の不陸を抑制することができる。
このとき、前記第一取付部は、前記板部材を取り付けるためのネジ孔を有し、前記ネジ孔の周縁部には、前記第一取付部から前記板部材側へ隆起する隆起部が形成されると良い。
上記構成により、第一取付部に隆起部が形成されることで、ネジがかかるネジ山を確保して、強固にネジ止めすることができる。
詳しく述べると、柱部材よりもネジが固定され難い板部材側のネジ孔に隆起部が形成されるため、ネジが固定され難い板部材に対して、強固にネジ止めすることができる。つまり、ネジ頭が板表面から突出しないように、ネジ止めすることができ、ネジ頭による壁下地材の不陸を抑制することができる。さらに、バーリング加工の隆起部によって、板部材の挟持がより強固になるため、位置ズレを抑制できる。
このとき、前記第二取付部は、前記延在部の一部分を切り起こして屈曲させることにより形成されると良い。
上記構成により、前記延在部の一部分を切り起こして形成されるため、複数の取付金具を重ねて、取付作業の現場へ持ち運ぶことができる。したがって、複数の取付金具を嵩張らない状態に重ねて容易に持ち運ぶことができると共に、運搬や保管のスペースを小さくすることができる。
このとき、前記切込みは、前記延在部の縁部のうち、前記延在部の延在方向とは交差する交差方向における縁部分となる第一縁部に形成され、前記切込みは、前記第一縁部から前記交差方向に延びており、前記延在部のうち、前記切込みによって前記延在部の一部が折り曲げられるときの折り曲げ部分には、前記延在部の一部を折り曲げるための折り目が形成されると良い。
上記構成により、切込みが延在部の縁部分に形成されるため、取付金具を製造する際に、容易に切込みを形成することができる。さらに、折り目が形成されることで、取付作業現場で、容易に折り曲げることができる。
このとき、前記切込みは、前記延在部の縁部のうち、前記延在部の延在方向における縁部分となる第二縁部に形成され、前記切込みは、前記第二縁部から前記延在方向に延びる第一切込み部と、前記第一切込み部から屈曲して前記延在方向とは交差する方向に延びる第二切込み部と、を有し、前記延在部のうち、前記第一切込み部及び前記第二切込み部によって前記延在部の一部が折り曲げられるときの折り曲げ部分には、前記延在部の一部を折り曲げるための折り目が形成されると良い。
上記構成により、切込みが延在部の縁部分に形成されるため、取付金具を製造する際に、容易に切込みを形成することができる。さらに、折り目が形成されることで、取付作業現場で、容易に折り曲げることができる。
本発明の取付金具によれば、作業性を高めつつ、精度よく柱部材及び板部材を連結可能となる。
取付金具、柱部材及び板部材の斜視図である。 取付金具の斜視図である。 取付金具の正面図である。 取付金具の側面図である。 図3のV-V線に沿った取付金具の断面図である。 取付金具及び板部材の斜視図であって、延在部の一部を折り曲げた状態を示す図である。 取付金具、柱部材及び板部材の斜視図であって、板部材を柱部材に取り付ける状態を示す図である。 変形例の取付金具の側面図である。
<第一実施形態>
以下、図1~図7に基づき、本発明の一実施形態(以下、本実施形態)の取付金具1について説明する。以下の説明中、図1に記載の矢印で示すように、「上下方向」とは、立設した状態の柱部材Sの上下方向を意味する。「左右方向」とは、立設した状態の柱部材Sと板部材Pとが並ぶ方向を意味する。「前後方向」とは、上下方向及び左右方向と直交する方向であって、柱部材Sの表面側及び板部材Pの表面側が「前側」、柱部材Sの裏面側及び板部材Pの裏面側が「後側」を意味する。
<取付金具>
取付金具1は、図1~図7に示すように、板状であって、壁下地材を構成する柱部材S及び板部材Pを連結するために用いられる。
詳しく述べると、取付金具1は、固定具B(ネジ)によって、板部材Pにネジ止めされる。そして、板部材Pにネジ止めされた取付金具1は、固定具Bによって、柱部材Sにネジ止めされる。こうすることで、柱部材S及び板部材Pは、取付金具1によって連結され、板表面P1及び柱表面S1が左右方向に並ぶように配置されることで、壁下地材を構成する。
柱部材Sは、図1に示すように、断面略矩形のスタッド(間仕切り柱)である。柱部材Sは、立設した状態で所定の間隔をあけてランナーに配置される。柱部材Sは、例えば、金属製であって、柱表面S1には凹凸構造が形成されているスタッドである。なお、柱部材Sは、断面略U字形状であっても良い。
板部材Pは、図1に示すように、板状の下地板(合板)である。板部材Pは、柱部材Sの間に配置され、柱部材Sの柱側面S2と板部材Pの板側面P2とが対向する位置に取り付けられる。このとき、板部材Pの板表面P1と、柱部材Sの柱表面S1は、略面一の状態で連結される。
取付金具1は、図1に示すように、板部材Pの板表面P1に重ねて取り付けられる第一取付部10と、第一取付部10の一端部10aから第一取付部10に沿って柱部材S側に延びて、柱部材Sの柱表面S1に重ねて取り付けられる第二取付部20と、第一取付部10の一端部10aから板部材Pの厚み方向において板部材P側に延びて、板部材Pと柱部材Sの間に挟まれる延在部30と、を備えている。
取付金具1は、1枚の金属製の板状部材が打ち抜かれて、プレス加工されることによって形成される。
第一取付部10は、図2、図3に示すように、上下方向に長尺な略矩形状であって、板部材Pの板表面P1に重ねて取り付けられる。第一取付部10は、板部材Pに取り付けるための複数のネジ孔11を有する。
第一取付部10は、ネジ孔11を介して固定具Bによって板部材Pの板表面P1にネジ止めされることで、板部材Pに取り付けられる。
ネジ孔11は、第一取付部10をバーリング加工することで形成される。バーリング加工することによって、ネジ孔11の周縁部には、第一取付部10から板部材P側へ隆起する隆起部12が形成される。
隆起部12は、図5に示すように、ネジ孔11の周縁部において、第一取付部10の裏面から後方側へ隆起する。隆起部12が形成されることで、第一取付部10が薄い金属板であっても、ネジ止めに必要な厚みを確保することができる。
このように、バーリング加工することによって隆起部12が形成されることで、固定具Bが板部材Pに食い込みやすくなる。そのため、ネジ頭が板表面P1から突出しないように、ネジ止めすることができ、ネジ頭による壁下地材の不陸を抑制することができる。さらに、バーリング加工の隆起部12によって、板部材Pの挟持がより強固になるため、位置ズレを抑制できる。
第二取付部20は、図2、図3に示すように、上下方向に長尺な略矩形状であって、柱部材Sの柱表面S1に重ねて取り付けられる。第二取付部20は、柱部材Sに取り付けるための複数の固定孔21を有する。
第二取付部20は、固定孔21を介して固定具Bによって柱部材Sの柱表面S1にネジ止めされることで、柱部材Sに取り付けられる。
第二取付部20は、第一取付部10の一端部10aから第一取付部10に沿って柱部材S側に延びる。つまり、第一取付部10の表面と第二取付部20の表面が略水平になるように、第一取付部10と第二取付部20は、左右方向に並んで配置される。
具体的には、図2、図3に示すように、第二取付部20の基端部20aは、第一取付部10の一端部10aにおける上側と下側の2箇所の右側端部に連続して設けられる。つまり、第二取付部20は、第一取付部10の一端部10aにおける一部分に設けられる。そのため、第二取付部20の表面は、第一取付部10の表面よりも面積が小さい。
このように、第一取付部10の表面よりも、第二取付部20の表面を小さくすることで、柱部材Sの柱表面S1に配置された第二取付部20がネジ止めされたときに、第二取付部20が反り上がってしまうことを抑制できる。
第二取付部20の角部20bには、R加工が施されている。第二取付部20の角部20bに、R加工が施されることで、柱部材Sの柱表面S1に配置された第二取付部20がネジ止めされたときに、第二取付部20が反り上がってしまうことを抑制できる。
なお、角部20bの形状は、R加工に限定されず、例えば面取り加工が施されても良い。また、第二取付部20の形状は、略矩形に限定されず、例えば半円形状であっても良い。取付金具1を重ねて収納するときに嵩張らず、反り上がりを抑制するには、R加工とすると好適である。
第二取付部20は、図2、図5に示すように、延在部30の一部分を切り起こして屈曲させることにより形成される。延在部30の一部分(後述する開口35に相当する部分)を切り起こして形成されるため、複数の取付金具1を重ねて、取付作業の現場へ持ち運ぶことができる。
第二取付部20は、図2、図3に示すように、第二取付部20における第一取付部10側の基端部20aに設けられた段差部22を有する。第二取付部20は、段差部22によって、延在部30が延在する方向(前後方向)において第一取付部10よりも延在部30とは反対側(前側)に張り出している。
段差部22は、図5に示すように、第一取付部10の表面から所定距離hの分だけ前側に張り出している部分である。段差部22を形成することで、固定具Bが固定され難い(ネジが食い込みにくい)板部材P側の第一取付部10を、第二取付部20よりも後側に配置することができる。したがって、第一取付部10及び第二取付部20に取り付けられた固定具Bのネジ頭の位置を平らに揃えることができる。
延在部30は、図2、図4、図5に示すように、上下方向に長尺な略矩形であって、略板部材Pと柱部材Sとの間に挟まれて配置される。
延在部30は、第一取付部10の一端部10aから板部材Pの厚み方向(前後方向)において板部材P側(後側)に延びる。つまり、板部材Pの板側面P2と柱部材Sの柱側面S2との隙間に沿って配置される。
延在部30は、板部材Pの板側面P2に重なる第一延在部31と、板部材Pの厚み方向において板部材Pよりも後方に突出する第二延在部32と、を有する。
延在部30には、延在部30の一部を折り曲げるための切込み33と、延在部30の一部(折り曲げ片32a)を折り曲げるための折り目34と、第二取付部20を切り起こした部分である開口35と、が形成される。
切込み33によって延在部30の一部が板部材Pの板裏面P3に向かって折り曲げられることで、延在部30の一部と第一取付部10とが、板部材Pの厚み方向(前後方向)において板部材Pを挟持するように配置される。
切込み33は、図4に示すように、延在部30の縁部30a、30bのうち、延在部30の延在方向(前後方向)とは交差する交差方向(上下方向)における縁部分(上端部分及び下端部分)となる第一縁部30aに形成される。
切込み33は、第一縁部30aから交差方向に延びる。具体的には、上側の切込み33は、第一縁部30aに対して垂直に、上側の第一縁部30aから下側に向かって延び、開口35よりも上方の位置まで形成される。下側の切込み33は、第一縁部30aに対して垂直に、下側の第一縁部30aから上側に向かって延び、開口35よりも下方の位置まで形成される。
切込み33は、図4に示すように、第一延在部31と第二延在部32との境界部分に沿って設けられるスリットである。なお、切込み33の形状は、スリットに限らず、ミシン目のような脆弱部であっても良い。
図6に示すように、第一延在部31は、板部材Pの厚みと略同じ厚みである。切込み33は、第一延在部31に沿って設けられる。そのため、第二延在部32に形成された切込み33によって、第二延在部32の折り曲げ片32aを板部材P側へ折り曲げるだけで、折り曲げ片32aを、板部材Pの板裏面P3に当接させることができる。
つまり、延在部30は、第二延在部32に形成された切込み33によって、第二延在部32の折り曲げ片32aが板部材Pの板裏面P3に向かって折り曲げられることで、折り曲げ片32aと第一取付部10とが、板部材Pの厚み方向において板部材Pを挟持することができる。
なお、切込み33が形成される方向は、第一縁部30aに対して垂直となる方向に限らず、延在部30の延在方向と斜めに交差する方向に延びても良い。板部材Pの上下方向に対して斜めに切込み33を形成することで、折り曲げられた折り曲げ片32aが板部材Pの板裏面P3を押し付ける力を強くすることができる。
第二延在部32の折り曲げ片32aにおける板部材Pの板裏面P3に当接する当接部分33aが、鋸歯形状を有する。折り曲げ片32aが鋸歯形状を有するので、板部材Pの板裏面P3に折り曲げ片32aを当接させた際の位置ズレを抑制できる。なお、当接部分33aは鋸歯形状に限らず、位置ズレを抑制できる形状であれば良い。また、当接部分33aが滑り止めのために粗面加工されていても良い。
折り目34は、図4に示すように、切込み33によって延在部30の一部が折り曲げられるときの折り曲げ部分に形成される。折り目34は、例えば折り曲げ部分に沿って延びる複数の長孔が形成されることで、容易に折り曲げることができる。なお、折り目34は、容易に折り曲げることができる形状であれば、複数の長孔に限られない。例えば、折り曲げ部分に沿って延びるV字状の溝であっても良く、ミシン目のような脆弱部であっても良い。
<取付金具の取付方法>
次に、取付金具1を用いた柱部材Sと板部材Pの連結方法について、図6、図7に基づいて説明する。
作業者は、図6に示すように、固定具Bによって板部材Pと取付金具1をネジ止めすることで、板部材Pに対して取付金具1を取り付ける。
具体的には、まず作業者は、板表面P1に第一取付部10を対向させ、板側面P2に延在部30を対向させるように、板部材Pに対して取付金具1を配置する。この状態で、作業者は、延在部30の当接部分33aが板裏面P3に当接するように、折り曲げ片32aを折り目34に沿って折り曲げる。
こうすることで、延在部30の折り曲げ片32a及び第一取付部10によって、板部材Pの厚み方向において板部材Pを挟持させることができる。
作業者は、板部材Pが折り曲げ片32a及び第一取付部10によって挟持された状態で、固定具Bによって板部材Pと取付金具1をネジ止めする。このように、作業者は、板部材Pに対して取付金具1の位置がずれないように、板部材Pや取付金具1を保持する必要がないため、両手で安定してネジ止めすることができる。
作業者は、図7に示すように、固定具Bによって、板部材Pにネジ止めされた取付金具1と柱部材Sをネジ止めすることで、柱部材Sと板部材Pを連結する。
具体的には、まず作業者は、延在部30が板側面P2と柱側面S2と間に挟まれるように、柱表面S1に第二取付部20を対向させ、柱部材Sに対して板部材P及び取付金具1を配置する。この状態で、作業者は、固定具Bによって柱部材Sと取付金具1をネジ止めする。
こうすることで、板表面P1及び柱表面S1が左右方向に並ぶように、柱部材S及び板部材Pが取付金具1によって連結される。
上記取付金具1の連結方法であれば、作業性を高めつつ、精度よく柱部材S及び板部材Pを連結できるため、壁下地材を構成する柱部材S及び板部材Pの不陸を抑制することができる。
なお、本実施形態では、先に板部材Pに対して取付金具1を取り付けた後、板部材Pにネジ止めされた取付金具1と柱部材Sをネジ止めすることで、柱部材Sと板部材Pを連結しているが、これに限らない。例えば、先に柱部材Sに対して取付金具1を取り付けた後、柱部材Sにネジ止めされた取付金具1と板部材Pをネジ止めすることで、柱部材Sと板部材Pを連結しても良い。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態の取付金具100について図8に基づいて説明する。
なお、上述した取付金具1と重複する内容は説明を省略する。
第2実施形態の取付金具100では、取付金具1と比較して延在部130の構成が主に異なっている。
延在部130は、図8に示すように、板部材Pの板側面P2に重なる第一延在部131と、板部材Pの厚み方向において板部材Pよりも後方に突出する第二延在部132と、を有する。
延在部130には、延在部130の一部を折り曲げるための切込み133と、延在部130の一部(折り曲げ片132a)を折り曲げるための折り目134と、が形成される。
切込み133によって延在部130の一部が板部材Pの板裏面P3に向かって折り曲げられる。
切込み133は、図8に示すように、延在部130の縁部130a、130bのうち、延在部130の延在方向(前後方向)における縁部分となる第二縁部130bに形成される。
切込み133は、第二縁部130bから延在方向に延びる第一切込み部133Aと、第一切込み部133Aから屈曲して延在方向とは交差する方向(上下方向)に延びる第二切込み部133Bと、を有する。
具体的には、第一切込み部133Aは、第二縁部130bに対して垂直に、第二縁部130bから前側に向かって延び、延在部130の中央部分で上方に向かって屈曲する。第二切込み部133Bは、第一切込み部133Aから上方に向かって延びる。
第二切込み部133Bは、図8に示すように、第一延在部131と第二延在部132との境界部分に沿って設けられるスリットである。
図8に示すように、第一延在部131は、板部材Pの厚みと略同じ厚みである。第二切込み部133Bは、第一延在部131に沿って設けられる。そのため、第二延在部132に形成された切込み133によって、第二延在部132の折り曲げ片132aを板部材P側へ折り曲げるだけで、折り曲げ片132aを、板部材Pの板裏面P3に当接させることができる。
つまり、延在部130は、第二延在部132に形成された切込み133によって、第二延在部132の折り曲げ片132aが板部材Pの板裏面P3に向かって折り曲げられる。
第二延在部132の折り曲げ片132aにおける板部材Pの板裏面P3に当接する当接部分133aが、鋸歯形状を有する。折り曲げ片132aが鋸歯形状を有するので、板部材Pの板裏面P3に折り曲げ片132aを当接させた際の位置ズレを抑制できる。
折り目134は、図8に示すように、切込み133によって延在部130の一部が折り曲げられるときの折り曲げ部分に形成される。折り目134は、例えば折り曲げ部分に沿って延びる複数の長孔が形成されることで、容易に折り曲げることができる。
<その他の実施形態>
本発明の取付金具は、上記の実施形態に限定されるものではない。本実施形態では、柱部材Sとしてスタッドと、板部材Pとして下地板を連結する場合を例示して説明を行った。しかしこれに限らず、例えば、天井の軽天下地と下地板を連結し、天井ボードを取り付けるための天井下地材を構成する場合にも好適である。
上記実施形態では、主として本発明に係る取付金具に関して説明した。
ただし、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
1、100 取付金具
10 第一取付部
10a 一端部
11 ネジ孔
12 隆起部
20 第二取付部
20a 基端部
20b 角部
21 固定孔
22 段差部
30、130 延在部
30a、130a 第一縁部
30b、130b 第二縁部
31、131 第一延在部
32、132 第二延在部
32a、132a 折り曲げ片(延在部の一部)
33、133 切込み
133A 第一切込み部
133B 第二切込み部
33a、133a 当接部分
34、134 折り目
35 開口
P 板部材
P1 板表面
P2 板側面
P3 板裏面
S 柱部材
S1 柱表面
S2 柱側面
B 固定具

Claims (7)

  1. 壁下地材を構成する柱部材及び板部材を連結するために用いられる、板状の取付金具であって、
    前記板部材の表面に重ねて取り付けられる第一取付部と、
    前記第一取付部の一端部から前記第一取付部に沿って前記柱部材側に延びて、前記柱部材の表面に重ねて取り付けられる第二取付部と、
    前記第一取付部の前記一端部から前記板部材の厚み方向において前記板部材側に延びて、前記板部材と前記柱部材の間に挟まれる延在部と、を備え、
    前記延在部には、前記延在部の一部を折り曲げるための切込みが形成され、
    前記切込みによって前記延在部の一部が前記板部材の裏面に向かって折り曲げられることで、前記延在部の一部と前記第一取付部とが、前記板部材の厚み方向において前記板部材を挟持するように配置されることを特徴とする取付金具。
  2. 前記延在部は、前記板部材の側面に重なる第一延在部と、前記板部材の厚み方向において前記板部材よりも突出する第二延在部と、を有し、
    前記第二延在部に形成された前記切込みによって前記第二延在部の一部が前記板部材の裏面に向かって折り曲げられることで、前記第二延在部の一部と前記第一取付部とが、前記板部材の厚み方向において前記板部材を挟持し、
    前記第二延在部の一部における前記板部材の裏面に当接する当接部分が、鋸歯形状を有することを特徴とする請求項1に記載の取付金具。
  3. 前記第二取付部は、前記第二取付部における前記第一取付部側の基端部に設けられた段差部を有し、前記段差部によって前記延在部が延在する方向において前記第一取付部よりも前記延在部とは反対側に張り出していることを特徴とする請求項1又は2に記載の取付金具。
  4. 前記第一取付部は、前記板部材を取り付けるためのネジ孔を有し、
    前記ネジ孔の周縁部には、前記第一取付部から前記板部材側へ隆起する隆起部が形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の取付金具。
  5. 前記第二取付部は、前記延在部の一部分を切り起こして屈曲させることにより形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の取付金具。
  6. 前記切込みは、前記延在部の縁部のうち、前記延在部の延在方向とは交差する交差方向における縁部分となる第一縁部に形成され、
    前記切込みは、前記第一縁部から前記交差方向に延びており、
    前記延在部のうち、前記切込みによって前記延在部の一部が折り曲げられるときの折り曲げ部分には、前記延在部の一部を折り曲げるための折り目が形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の取付金具。
  7. 前記切込みは、前記延在部の縁部のうち、前記延在部の延在方向における縁部分となる第二縁部に形成され、
    前記切込みは、前記第二縁部から前記延在方向に延びる第一切込み部と、前記第一切込み部から屈曲して前記延在方向とは交差する方向に延びる第二切込み部と、を有し、
    前記延在部のうち、前記第一切込み部及び前記第二切込み部によって前記延在部の一部が折り曲げられるときの折り曲げ部分には、前記延在部の一部を折り曲げるための折り目が形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の取付金具。
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