JP5660277B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
〔1〕 複数のインクジェットヘッドに供給するインクを収容する複数のインクカートリッジを、それぞれ着脱可能に装着するホルダを搭載したインクキャリッジと、前記インクキャリッジを被記録媒体の搬送方向に直交する方向に往復移動させる駆動手段と、装置本体の動作を制御する制御手段とを備えた画像形成装置において、
前記ホルダの数が、前記インクの種類n(nは1以上の整数)に対し2n以上であり、前記ホルダに前記複数のインクカートリッジを任意の配列状態に装着可能であるとともに、
印刷を制御する手段として、前記ホルダにおける前記インクカートリッジの装着有無を判断する第1の判定手段、装着された前記インクカートリッジのインク色を判断する第2の判定手段、及び装着された前記インクカートリッジのインク残量を判断する第3の判定手段を有する判定手段と、前記判定手段の判定結果をホルダ情報として保持する保持手段と、前記ホルダ情報を所定の変化要因に対応して更新する更新手段と、前記ホルダ情報を読み出す読出手段と、読み出された前記ホルダ情報を引用して所望の印刷条件に応じて前記ホルダから使用ホルダを選択する使用ホルダ選択手段と、を備え、
前記使用ホルダ選択手段は、現在の印刷に使用しているインクカートリッジがある場合はこれを前記使用ホルダとして選択し、現在の印刷に使用しているインクカートリッジがない場合は前記ホルダ情報に基づいて前記使用ホルダを選択し、
選択された前記使用ホルダに装着されている前記インクカートリッジのインクを用いて印刷を行うものであって、
前記判定手段は、印刷実行中においてもインク残量を判断するとともに、前記更新手段は、印刷実行中においても前記ホルダ情報を更新し、
前記使用ホルダ選択手段は、印刷実行中に前記使用ホルダのうち、あるインク色についてのインク残量がなくなった際に、同色のインク残量のある代替ホルダの有無を判定し、
代替ホルダがある場合には、該代替ホルダを前記使用ホルダとして選択し、
代替ホルダがない場合には、該インク色のインクがエンドである旨を通知することを特徴とする画像形成装置である。
〔2〕 前記複数のインクカートリッジが同一形状であることを特徴とする前記〔1〕に記載の画像形成装置である。
〔3〕 前記複数のインクカートリッジが、複数形状のインクカートリッジからなり、前記判定手段として、さらに、前記ホルダに装着された前記インクカートリッジの種別を判定する第4の判定手段を有することを特徴とする前記〔1〕に記載の画像形成装置である。
〔4〕 前記第4の判定手段において、前記インクカートリッジの種別が、サイズ及びインク充填量のいずれかにより判定されることを特徴とする前記〔3〕に記載の画像形成装置である。
〔5〕 前記第4の判定手段において、前記インクカートリッジの種別が、装着された前記ホルダに設定されたホルダ番号により判定されることを特徴とする前記〔3〕に記載の画像形成装置である。
〔6〕 前記インクキャリッジにおいて、前記ホルダ及び前記インクカートリッジが、前記被記録媒体の搬送方向に直交する方向に少なくとも2列以上配置されていることを特徴とする前記〔1〕から〔5〕のいずれかに記載の画像形成装置である。
〔7〕 m+1列(mは1以上の奇数)に配置された前記ホルダ及び前記インクカートリッジが、m列とm+1列とが互いに係合可能な形状であり、かつ、m列のインクカートリッジとm+1列のインクカートリッジのインク噴出位置が、前記被記録媒体の搬送方向に直交する方向の同一直線上に配置されることを特徴とする前記〔6〕に記載の画像形成装置である。
〔8〕 前記ホルダ情報を確認する確認手段と、印刷に使用する前記ホルダを設定する使用ホルダ設定手段とを備えることを特徴とする前記〔1〕から〔7〕のいずれかに記載の画像形成装置である。
〔9〕 操作表示部を備え、操作表示部からの入力に応じて前記ホルダ情報の確認、及び印刷に使用する使用ホルダの設定を行うことを特徴とする前記〔8〕に記載の画像形成装置である。
〔10〕 前記使用ホルダ設定手段により使用ホルダを設定する際に、選択された前記ホルダに装着された前記インクカートリッジのインク量の不足を通知する第1の通知手段と、さらに代替インクの不足により選択された前記ホルダが設定不可であることを通知する第2の通知手段と備えることを特徴とする前記〔8〕から〔9〕のいずれかに記載の画像形成装置である。
図1に示すように、画像形成装置は、画像形成装置本体1(以下、単に「装置」ということがある)の内部に画像形成部2等を有し、装置本体1の下方側に多数枚の被記録媒体(以下「用紙」という。)3を積載可能な給紙トレイ4を備え、この給紙トレイ4から給紙される用紙3を取り込み、搬送機構5によって用紙3を搬送しながら画像形成部2によって所要の画像を記録した後、装置本体1の側方に装着された排紙トレイ6に用紙3を排紙する。
搬送機構5は、給紙された用紙3をガイド面23aに沿って上方にガイドし、また両面ユニット7から送り込まれる用紙3をガイド面23bに沿ってガイドする搬送ガイド部23と、用紙3を搬送する搬送ローラ24と、この搬送ローラ24に対して用紙3を押し付ける加圧コロ25と、用紙3を反すローラ24側にガイドするガイド部材26と、両面印刷時に戻される用紙3を両面ユニット7に案内するガイド部材27と、搬送ローラ24から送り出す用紙3を押圧する押し付けコロ28とを有している。
帯電ローラ34は、搬送ベルト33の表層に接触し、搬送ベルト33の回動に従動して回転するように配置されている。この帯電ローラ34には図示しない高圧回路(高圧電源)から高電圧が所定のパターンで印加される。
また、搬送機構5から下流側には画像が記録された用紙3を排紙トレイ6に送り出すための排紙ローラ38を備えている。
図1の搬送ベルト33を周回させて用紙3を移動させた後、キャリッジ13を片方向又は双方向に移動走査しながら画像信号に応じて記録ヘッド14を駆動し、図4(a)に示すように、インクジェットヘッド14から液滴14iを吐出(噴射)させて、停止している用紙3に液滴であるインク滴を着弾させてドットDiを形成することにより、1行分を記録する。用紙3を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙3の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了する。なお、図4(b)は図4(a)のドットDi形成部分を拡大したものである。
このようにして、画像が記録された用紙3は図1に示す排紙ローラ38によって排紙トレイ6に排紙される。
図5は、インクカートリッジ15及びホルダ16の配置関係を説明する図である。
図5の(1)〜(3)は、従来の例を示したもので、ブラック(K)が大きめのカートリッジと、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の3色が一体のインクカートリッジとを組み合わせた例であり、同色のインクカートリッジを複数配置する例として、(2)の2個のKカートリッジを含む合計3個のインクカートリッジを配置した例、(3)のKとCMY一体のカートリッジを2個ずつ、計4個のインクカートリッジを配置した例を示している。なお、CMYが独立したカートリッジである場合を含む。
一方、(4-1)、(4-2)、及び(4-3)は、本発明の画像形成装置におけるインクカートリッジ15とホルダ16の配置の一例であり、インクの種類(4種)の2倍以上の数である10個のホルダ16を備え、それぞれのホルダに任意の色のインクカートリッジ15が任意の位置に装着されていることを示している。(4-2)に示すように、インクカートリッジが装着されない未使用のホルダ16a及び16bがあってもよい。また(4-3)の右側の5個のカートリッジは、途中で追加されたことを示す。なお、この例では、すべてのインクカートリッジはすべて同一の形状であるが、各色のインクカートリッジ間で共通する形状を複数種有するようにしてもよい。
前記判定手段により判定された結果を保持手段へ書き込みを行う。この書き込みは、例えば、電源投入、装置本体ドア開閉、印刷要求を受け付け、印刷中のインク残量変化などが要因となって行われる。書き込み要因が生じると(S101)、参照するホルダを示すポインタの初期化、すなわち最初のホルダを参照する処理が行われ(S102)、ポインタが指す対象のホルダについて、カートリッジ装着の有無、インク色、インク残量を判定し(S103)、その結果をホルダ情報として保持(書き込み)する(S104)。次に参照するホルダがあるか判断し(S105)、ホルダがあれば、参照ポインタを更新し(S106)、次に参照するホルダが無ければ終了する(S107)。
このようにしてホルダ情報は更新される。カートリッジの装着有無やインクの色の判定は、電源投入直後やカバー開閉後のタイミングで行えばよいが、インクの残量の判定は、印刷中や印刷直後にも行ってもよい。
なお、インクカートリッジ15の情報を取得する方法としては、例えば、装置の印刷制御部がインクカートリッジ15に設けられたメモリチップなどの認証可能な手段を備えた部材にアクセスして、対象となる情報を印刷制御部などで読み出す方法が挙げられる。インクカートリッジ15の装着有無については、前記メモリチップなどの認証可能な手段にアクセス可能か否かで判断する方法が挙げられる。また、インク残量については、印刷動作後又は所定のタイミングで定期的に装置から前記メモリチップ上の情報を更新する方法が挙げられる。
印刷データ105は、接続された外部機器(例えば、パーソナルコンピュータなど)から送られてくる印刷条件や画像データであり、印刷データ受信部108で受信され、印刷データ解析部109で解析される。印刷データ受信部108は、外部からのデータ受信手順を行う制御部であり、印刷データ解析部109は受信した印刷データの構成などを解析する。ホルダ情報115は、各インクカートリッジの装着有無、インクの色、インクの残量などの判定結果である。CMYKの各色インクの印字制御部111〜114では、対応するインクに関わる印刷制御を行う。印刷制御部110は、用紙の搬送などを含む印刷全般の制御を行う。
ここで、受信データがモノクロのときは、ホルダ情報115から黒インクで印刷可能なホルダを探しK印字制御部114、印刷制御部110にて印刷される。一方、受信データがカラーのときは、ホルダ情報115からC/M/Yの印刷可能なホルダが検索され、C印字制御部111、M印字制御部112、Y印刷制御部113、印刷制御部110にて印刷される。
印刷データを受信すると(S201)、印刷条件を読み出す(S202)。印刷条件がカラー印刷であるか判断し(S203)、カラー印刷であれば、CMYのインクに対応するホルダを決定し(S204)、カラー印刷制御を行い(S205)、モノクロ印刷であれば、Kのインクに対応するホルダを決定し(S206)、モノクロ印刷制御を行う(S207)。S204及びS206のホルダの選択の流れに関し、図10に詳しく示す。
ホルダの選択が開始されると(S301)、印刷条件の読み出しが行われ(S302)、印刷条件がカラー印刷であるかが判断される(S303)。カラー印刷であれば、保持されたホルダ情報からCMYの使用中インク情報があるかを判断し(S304)、使用中インク情報があれば、これを読み出す(S308)。ここで、「使用中インク情報」とは、装着されたカートリッジのうち、「どのホルダに装着された何色のカートリッジを現在の印刷に使用しているか」を示すもので、印刷前に印刷処理部107の印刷制御部110が印刷条件に基づきホルダ情報を引用して決定した情報である。
使用中インク情報がなければ、ホルダ情報からCMYホルダを検索、決定し(S305)、決定したホルダについて使用中インク情報として保持する(S306)。
一方、モノクロ印刷であれば、保持されたホルダ情報からKの使用中インク情報があるかを判断し(S309)、使用中インク情報があれば、これを読み出し(S312)、使用中インク情報がなければ、ホルダ情報からKホルダを検索、決定し(S310)、決定したホルダについて使用中インク情報として保持する(S311)。以上ようにホルダの選択が行われ、終了(S307)する。なお、対象のインクがない場合には「対象なし」を使用中インク情報に書き込むものとし、インクがない「対象なし」は、情報が無いこととは異なり、区別できるものとする。
図11では、図5の(4-1)に示した配列のインクカートリッジ及びホルダを搭載したキャリッジによる印字を説明する。ここで、複数のヘッド並びにインクを供給する複数のインクカートリッジ及びホルダの配置を120〜129と表わし、これらをあわせてヘッド部140と呼ぶ。ヘッド部140は、前記駆動手段により用紙搬送方向141に対して水平方向140a及び140bへ移動する。一方向への移動時のみ印字を行ってもよく、両方向の移動時において両方向で印字してもよい。ここでは、説明のため、一方向移動時のみ印刷する場合について説明する。
図11中、X0位置が印字を行う位置とする。対象のヘッド(K122のインクカートリッジで表わされる)がこのX0位置にあり、かつ印刷対象画素があると指示された線密度や濃度に対応しているとき、画素印刷130が行われる。
図11では、用紙搬送方向141に対して任意の位置から4画素分、即ちヘッド部140を4回左右に駆動してX0列に特化した印字を示したものである。1ライン目から3ライン目までは135、136、137で示される印刷対象画素があり、4ライン目は138で示される位置に対象画素がないことが示されている。実際には、印刷要求された幅に相当する画素数分をライン単位に処理する。
なお、図11では実際に印刷する位置X0ポジションと、122で示されるKインクカートリッジとの差がない。しかしながら、120のKインクカートリッジを選択した場合は横方向(印刷ヘッド部の移動方向)の位置に差がある。説明のため、図11においてはインクカートリッジの幅(印刷ヘッド部の移動方向)と印刷画素の幅を同等に記載しているが実際は画素の幅の方がはるかに小さい。これは以下同様の図に共通の事項である。
ヘッド部140は、用紙搬送方向141に対して水平方向140a及び140bに移動するが、図11と同様、説明のため、一方向移動時のみ印刷する場合について説明する。
X0位置は印字を行う位置であり、ヘッド部140中の対象のヘッド(C125、M127、Y128で表わされる)がそれぞれこのX0位置にあり、かつ各色の印刷対象画素があると指示された線密度や濃度に対応した画素印刷134を行うものとする。なお、印刷される画素により使用されるCMYの数は異なる。
例えば、ヘッド部が図の右から左方向の移動する時に印字される場合、ヘッドC125は図の位置からXc分左に移動した時点において131で示される画素が印刷され、ヘッドM127はXmの距離を移動した時点において132で示される画素を印字する。同様にヘッドY128はXyの距離を移動した時点において133で示される画素を印字する。その結果、CMYが組み合わさった画素134となる。図12は、用紙搬送方向に対して任意の位置から4画素分、即ちヘッドを4回左右に駆動してX0列に特化した印字を示している。1ライン目から3ライン目までは135、136、137で示される印刷対象画素があり、4ライン目は138で示される位置に対象画素がないことが示されている。実際は印刷要求された幅に相当する画素数分を、ライン単位に処理する。
図12に示す実際の印刷位置X0と、CMY各インク噴出位置Xc、Xm、Xyの差を補正しながら各画素を印刷すればよい。そこで印刷制御においては、各色のインクの噴射毎に上述の噴射位置の差を補正できるものとする。これは以下の印字を説明する図においても同様とする。
CMYインクを用いたカラー印刷の場合、印刷前に印刷処理部107の印刷制御部110は印刷条件を元にホルダ情報を引用し、使用するCMYホルダを決定する。この印刷に用いている各色のインクを把握する情報は、以下「使用中インク情報」という。少なくとも印刷ジョブ中は、使用中インク情報を記憶できるものとする。
任意のインク(例えば、Yインク)がなくなった場合(S401)、対応するインクの印字制御部(Y印字制御部)113が検出し、印刷制御部110へ通知する。フローチャート中に示していないが、インクがなくなったなどの要因でホルダ情報115は更新されるものとする。
次いで、代替インクの有無を判定する(S402)。判定に関する詳細説明は省略するが、例えば、図7に示したホルダ情報を参照すればよい。代替インクがある場合は、使用中インク情報を更新し(S404)、代替インクがない場合は、印刷要求側に通知するアラート情報を設定する処理を行い(S405)、処理が終了する(S406)。
また、複数のインクカートリッジ15を同一形状とすることにより、異なる機種間においてもインクカートリッジやホルダの共通化が実現し、リサイクルも容易になる。
しかしながら、印刷量が多い場合にはやはり、頻繁にインクカートリッジ15の補充、交換を行う必要がある。そこで、サイズや容量の異なる複数形状のインクカートリッジ15を利用してもよい。
なお、ホルダ及びカートリッジの大小を規定するのは、そのサイズであっても容量(カートリッジのインク充填量)であってもよい。インク充填量で規定される場合には、充填量の情報がICチップなどの認証可能な手段に含まれ、これを印刷制御部110で読みとることにより判別される。以下の例では、サイズの大小によって区別される2種の形状のインクカートリッジ及びホルダとして示す。
任意の小ホルダ(例えば(B)の161)には、(C)に示すKCMYの小カートリッジ152,153,154,155のいずれかが装着される。
複数形状のインクカートリッジを備える場合、前記判定手段としては、インクカートリッジの形状(大小)を判定する第4の判定手段により各ホルダに装着されたインクカートリッジの種別を判定する必要がある。
前記第4の判定手段において、インクカートリッジの種別は、サイズ及びインク充填量のいずれかにより判定される。
また、前記第4の判定手段において、インクカートリッジの種別は、装着されるホルダの形状(大小)と対応しているため、装着されたホルダに設定されたホルダ番号から、予め把握されているホルダの形状(大小)に基づいて判定されてもよい。
図16にインクカートリッジ15とホルダ16を2列に配置したヘッド部140の例を示す。
図16(1)及び(2)は、ホルダ15の配列は同一であるが、該ホルダ15に装着される各色のインクカートリッジの配置が異なるホルダ16の挿入位置のみである。形状が同一(又は共通)であるため、複数列であっても、任意の位置にインクカートリッジを配置することができる。
2列の上列((1)の120〜124、(2)の120、122、124、126)と下列((1)125〜129、(2)の121、123、125、127)のインク噴出は同じラインで行うため、ここではヘッド一往復毎に1ライン分の画素分の用紙3を搬送できる画像形成装置である。ヘッド部140の往動作で片側(例えば上列)からのインク噴出を、復動作でもう一方(例えば下列)のインク噴出制御を行った後、画素分の搬送を行えばよい。また間欠を減らすために、それぞれ画素分の1/2を搬送し、ヘッド部140の往動作で下列からのインク噴出、復動作で上列のインク噴出制御を行ってもよい。
例えば、印刷可能幅と等しい、または同等な用紙に印刷する場合について考えたとき、図12に示す1列に配置されたヘッド部の例と比較して、ヘッド部140の移動に要する幅が小さくなるため、機器の小型化に有利である。(例えば、ヘッド部の右端のカートリッジからのインクで用紙3の左端へ印字するとき、搬送路外に突出したヘッド部の長さが図12より短い。)
ヘッド部140は、前記駆動手段により、用紙搬送方向141に対して水平方向140a及び140bに移動する。
X0位置は印字される位置であり、ヘッド部140中の対象のヘッド(C125,M127,Y128で表わされる)がこのX0の位置にあり、かつ各色の印刷対象画素があると指示されたとき、線密度や濃度に対応した画素印刷134を行うものとする。なお、実際の印刷においては、印刷される画素によってCMYがいくつ使われるか異なるが、CMYとも使用される画素として説明する。
図17において右から左方向の移動時に印字が行われる場合、ヘッドC125は図の位置よりXc分移動前に画素131を印字する。ヘッドM127の位置XmはX0と同じ位置なので、X0で画素132を印字する。ヘッドY128はXy分左に移動した時点で画素133を印字する。その結果CMYが組み合わさった画素134となる。
図17は、用紙搬送方向141に対して任意の位置から4画素分、即ちヘッドを4回左右に駆動してX0列に特化した印刷を示している。1ライン目から3ライン目までは135,136,137で示される印刷対象画素があり、4ライン目は対象画素がない138で示される位置に画素が無いことを示している。実際は印刷要求された幅に相当する画素数分をライン単位に処理する。
ヘッド部140は、前記駆動手段により、用紙搬送方向141に対して水平方向140a及び140bに移動する。この例は、図17と異なりCMYが同じ列(ヘッド駆動方向を列と称す)に配置されていないので、両方向の移動時に印刷を行う。
X0位置は印字される位置であり、ヘッド部140中の対象のヘッド(C124,M127,Y128で表わされる)がこのX0の位置にあり、かつ各色の印刷対象画素があると指示されたとき、線密度や濃度に対応した画素印刷134を行うものとする。なお、実際の印刷においては、印刷される画素によってCMYがいくつ使われるか異なるが、CMYとも使用される画素として説明する。
図18において右から左方向の移動時に第1列(図の最上列)に印字が行われる場合、ヘッドC124はX0と同じ位置なので、X0で画素131を印字する。ヘッドM128は第2列なので印字をスキップされる。ヘッドY128はXy分左に移動した時点で画素133を印字する。この時点でCYが組み合わさった画素となる。次いで、図の左から右方向の移動時に第2列(図の上から2列目)に印字が行われる。ヘッドM127はXm分移動前に画素132が印字される。この時点でCMYが組み合わさった画素134となる。なお、第2列印字前に第1列の印字位置に第2列の印字位置が重なるよう用紙3が搬送される。
図18は、用紙搬送方向141に対して任意の位置から4画素分、即ちヘッドを4回左右に駆動してX0列に特化した印刷を示している。1ライン目から3ライン目までは135,136,137で示される印刷対象画素があり、4ライン目は対象画素がない138で示される位置に画素が無いことを示している。実際は印刷要求された幅に相当する画素数分をライン単位に処理する。
すなわち、図19(A)に示すように、m+1列(mは1以上の奇数)に配置されたホルダ16及びインクカートリッジ15が、m列とm+1列とが互いに係合可能な形状であり、かつ、図19(B)に示すように、m列のインクカートリッジとm+1列のインクカートリッジのインク噴出位置(黒丸で示される)が、前記被記録媒体の搬送方向に直交する方向の同一直線上に配置されることが好ましい。図19(A)及び(B)の例において、m=1である。
ヘッド部140は、前記駆動手段により、用紙搬送方向141に対して水平方向140a及び140bに移動する。以下、1方向移動時のみ印刷を実行する態様で説明するが、両方向で印字しても構わないものとする。
X0位置は印字される位置であり、ヘッド部140中の対象のヘッド(C122,M128,Y124で表わされる)がそれぞれX0の位置にあり、かつ各色の印刷対象画素があると指示された線密度や濃度に対応した画素印刷134を行うものとする。実際に印刷される画素によってCMYがいくつ使われるかは異なるが、CMYともに使用される画素を印刷する場合について説明する。
ヘッド部140が図において右から左方向の移動時に印字される場合、ヘッドC122は図の位置からXc分左に移動した時点において131で示される画素を印字する。同様にヘッドM128はXm分左に移動した時点において132で示される画素を印字する。同様にヘッドY124はXy分左に移動した時点において133で示される画素を印字する。その結果、CMYが組み合わさった画素134となる。図20は、用紙搬送方向に対して任意の位置から4画素分、即ちヘッドを4回左右に駆動してX0列に特化した印刷を示したものである。
1ライン目から3ライン目までは135,136,137で示される印刷対象画素があり、4ライン目は138で示される位置に対象画素がないことがわかる。実際は印刷要求された幅に相当する画素数分をライン単位に処理する。
以上のとおり、図17及び図18のホルダが2列の場合は2ライン分移動して印字を行うが、図19(B)に示す2列のヘッド部では、ホルダが1列の場合と同様、1ライン分移動で印字を行うことができる。このため、装置の小型化を実現できるとともに、印字位置調整制御が容易である。
操作表示部116は、画像形成装置本体に設けられ、少なくとも16文字程度の表示機能を有し、操作に用いる数個のキーと、数個のLEDなどを備え、表示される内容に対し、簡単な入力操作を行うことができる。操作表示部116以外の構成は、図8と同様である。
まず、装置に設けられた操作表示部に対し任意の操作(例えば、複数のキーを長押しするなど)により機器の設定モードに移行する。上下キーで項目のスクロールができるものとする。以下、使用ホルダを設定する操作を説明する。
設定モードにおいて項目をスクロールして検索し、「インクセッテイカクニン」(D101)を表示させる。右キーを押下すると詳細表示に移行する。詳細表示内も上下キーでスクロールできるものとする。項目表示に戻るには左キーを押下すればよい。
ここで、「#1(1番目のホルダの意味)クロ」の表示(D103)で1番目のホルダに装着されているのがKのインクカートリッジであることがわかる。*印は、使用ホルダとして設定されているホルダであることを意味する。下キーで「#2クロ」の表示(D104)に移動し、「*」キー(設定用のキーとする)を押下する。#2もKのインクカートリッジであるため、#2のKインクカートリッジを装着されたホルダが使用ホルダに割り当てられ、#1のKインクは使用ホルダ16から解除されるものとする。
一定時間操作をしないことにより、または任意のキー操作(例えば項目表示状態で左キー)により設定終了となる。
例えば、接続された本発明の画像形成装置のドライバの初期設定タブを開くなどして、プロパティ画面170を表示させ、「ホルダの設定」171を選択することにより、使用ホルダの設定画面に移行する。
このように、ユーザが所望のホルダを使用ホルダとして設定することができる。なお、使用ホルダはユーザが設定する前に、既に自動設定されている。
図22では、#2(2番目のホルダの意味)の表示からKインクであることがわかったが、#2のKインクが無い場合には、その旨の表示を行う。インクが無いホルダを使用ホルダとして設定しようとしたときに、警告音やエラーメッセージなどを発生する通知手段を有することが好ましい。代替インクがある場合は、同色の使用中ホルダ情報が使用可能な該当色のホルダに再設定されるものとする。
請求項2の発明によれば、請求項1に記載の画像形成装置において、複数のインクカートリッジが同一形状であるため、異なる機種間においてもインクカートリッジやホルダの共通化が実現し、リサイクルも容易になる。
請求項3の発明によれば、請求項1に記載の画像形成装置において、前記複数のインクカートリッジが、複数形状のインクカートリッジからなり、前記判定手段として、さらに、前記ホルダに装着された前記インクカートリッジの種別を判定する第4の判定手段を有するため、例えば、大小のインクカートリッジを適宜使用することにより、利用頻度の高いインクにおいてはカートリッジの交換回数を低減することができ、利用頻度が低いインクにおいてはコスト負担を低減することができる。
請求項4の発明によれば、請求項3に記載の画像形成装置において、前記第4の判定手段において、前記インクカートリッジの種別が、サイズ及びインク充填量のいずれかにより判定されるため、インクカートリッジの種別を容易に判定することができる。
請求項5の発明によれば、請求項3に記載の画像形成装置において、前記第4の判定手段において、前記インクカートリッジの種別が、装着された前記ホルダに設定されたホルダ番号により判定されるため、ホルダの種類がホルダ番号により一意に決まることにより、該ホルダに装着されるカートリッジの種別も容易に判定することができる。
請求項6の発明によれば、請求項1から5のいずれかに記載の画像形成装置において、前記インクキャリッジにおいて、前記ホルダ及び前記インクカートリッジが、前記被記録媒体の搬送方向に直交する方向に少なくとも2列以上配置されているため、1列に配置したヘッドに比べ、用紙搬送方向に直交する方向の幅を短縮することができ、小型化を実現することができる。
請求項7の発明によれば、請求項6に記載の画像形成装置において、m+1列(mは1以上の奇数)に配置された前記ホルダ及び前記インクカートリッジが、m列とm+1列とが互いに係合可能な形状であり、かつ、m列のインクカートリッジとm+1列のインクカートリッジのインク噴出位置が、前記被記録媒体の搬送方向に直交する方向の同一直線上に配置されるため、1ライン分の移動で2ライン分の印字を実行することができるため、印字位置の制御が容易である。
請求項8の発明によれば、請求項1から7のいずれかに記載の画像形成装置において、前記ホルダ情報を確認する確認手段と、印刷に使用する前記ホルダを設定する使用ホルダ設定手段とを備えるため、使用ホルダの設定を自動設定とすることも、手動設定とすることも可能である。
請求項9の発明によれば、請求項8に記載の画像形成装置において、操作表示部を備え、該操作表示部からの入力に応じて前記ホルダ情報の確認、及び印刷に使用する使用ホルダの設定を行うため、ユーザが所望のホルダを使用ホルダとして設定することができる。
請求項10の発明によれば、請求項8に記載の画像形成装置において、前記使用ホルダ設定手段により使用ホルダを設定する際に、選択された前記ホルダに装着された前記インクカートリッジのインク量の不足を通知する第1の通知手段と、さらに代替インクの不足により選択された前記ホルダが設定不可であることを通知する第2の通知手段と備えるため、代替インクがある場合と、ダウンタイムを発生させる可能性がある場合とを、判別可能に通知することができる。
一方、プリンタ装置302は、パーソナルコンピュータ301から送出される印刷ジョブに従って印刷データの印刷を行う。具体的には,プリンタ装置302は,印刷ジョブに含まれる印刷条件データ(例えば、用紙方向、両面、集約、製本、ステープル、パンチ、拡大/縮小、静音モード等)に従って、印刷ジョブに含まれる印刷データを紙などのメディアに印刷する。
このCPU313には、入力部310、表示部311、通信部312、RAM314、記録媒体ドライブ装置315等が接続されており、データ通信、メモリへのアクセスによるアプリケーションプログラムの読み出しや各種データのリード/ライト、データ/コマンド入力、表示等を制御する。また、CPU313は、入力部310から入力された印刷データ及び当該印刷データの印刷条件データを印刷ジョブとして通信部312を介してプリンタ装置302に送出する。
13 キャリッジ
14 インクジェットヘッド
15 インクカートリッジ
16 ホルダ
140 ヘッド部
Claims (10)
- 複数のインクジェットヘッドに供給するインクを収容する複数のインクカートリッジを、それぞれ着脱可能に装着するホルダを搭載したインクキャリッジと、前記インクキャリッジを被記録媒体の搬送方向に直交する方向に往復移動させる駆動手段と、装置本体の動作を制御する制御手段とを備えた画像形成装置において、
前記ホルダの数が、前記インクの種類n(nは1以上の整数)に対し2n以上であり、前記ホルダに前記複数のインクカートリッジを任意の配列状態に装着可能であるとともに、
印刷を制御する手段として、
前記ホルダにおける前記インクカートリッジの装着有無を判断する第1の判定手段、装着された前記インクカートリッジのインク色を判断する第2の判定手段、及び装着された前記インクカートリッジのインク残量を判断する第3の判定手段を有する判定手段と、
前記判定手段の判定結果をホルダ情報として保持する保持手段と、
前記ホルダ情報を所定の変化要因に対応して更新する更新手段と、
前記ホルダ情報を読み出す読出手段と、
読み出された前記ホルダ情報を引用して所望の印刷条件に応じて前記ホルダから使用ホルダを選択する使用ホルダ選択手段と、を備え、
前記使用ホルダ選択手段は、現在の印刷に使用しているインクカートリッジがある場合はこれを前記使用ホルダとして選択し、現在の印刷に使用しているインクカートリッジがない場合は前記ホルダ情報に基づいて前記使用ホルダを選択し、
選択された前記使用ホルダに装着されている前記インクカートリッジのインクを用いて印刷を行うものであって、
前記判定手段は、印刷実行中においてもインク残量を判断するとともに、前記更新手段は、印刷実行中においても前記ホルダ情報を更新し、
前記使用ホルダ選択手段は、印刷実行中に前記使用ホルダのうち、あるインク色についてのインク残量がなくなった際に、同色のインク残量のある代替ホルダの有無を判定し、
代替ホルダがある場合には、該代替ホルダを前記使用ホルダとして選択し、
代替ホルダがない場合には、該インク色のインクがエンドである旨を通知することを特徴とする画像形成装置。 - 前記複数のインクカートリッジが同一形状であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記複数のインクカートリッジが、複数形状のインクカートリッジからなり、前記判定手段として、さらに、前記ホルダに装着された前記インクカートリッジの種別を判定する第4の判定手段を有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記第4の判定手段において、前記インクカートリッジの種別が、サイズ及びインク充填量のいずれかにより判定されることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
- 前記第4の判定手段において、前記インクカートリッジの種別が、装着された前記ホルダに設定されたホルダ番号により判定されることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
- 前記インクキャリッジにおいて、前記ホルダ及び前記インクカートリッジが、前記被記録媒体の搬送方向に直交する方向に少なくとも2列以上配置されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の画像形成装置。
- m+1列(mは1以上の奇数)に配置された前記ホルダ及び前記インクカートリッジが、m列とm+1列とが互いに係合可能な形状であり、かつ、m列のインクカートリッジとm+1列のインクカートリッジのインク噴出位置が、前記被記録媒体の搬送方向に直交する方向の同一直線上に配置されることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
- 前記ホルダ情報を確認する確認手段と、印刷に使用する前記ホルダを設定する使用ホルダ設定手段とを備えることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の画像形成装置。
- 操作表示部を備え、該操作表示部からの入力に応じて前記ホルダ情報の確認、及び印刷に使用する使用ホルダの設定を行うことを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
- 前記使用ホルダ設定手段により使用ホルダを設定する際に、選択された前記ホルダに装着された前記インクカートリッジのインク量の不足を通知する第1の通知手段と、さらに代替インクの不足により選択された前記ホルダが設定不可であることを通知する第2の通知手段と備えることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
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