JP4042437B2 - 印刷方法、印刷システム及び印刷プログラム - Google Patents

印刷方法、印刷システム及び印刷プログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷方法、印刷システム及び印刷プログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
粒状感のない高画質な画像を印刷するために、マゼンタ、シアン、イエロの3原色のインク及び黒色インクの他に、ライトマゼンタ、ライトシアン、ダークイエロの色のインクを搭載したプリンタがある。この種のプリンタは、ユーザの好みに応じて搭載するインクカートリッジを個別に変更できるようになっている。従って、高画質印刷よりも高速印刷を行いたいユーザは、ライトマゼンタ、ライトシアン及びダークイエロの色のインクカートリッジを搭載する代わりに、マゼンタ、シアン及びイエロを搭載して、マゼンタ、シアン及びイエロの各色のインクカートリッジを2つずつ備えたプリンタとすることができる。これにより、長期間インクを替えることなしで高速印刷を行うことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、シアン、マゼンタ及びイエロのぞれぞれのインクカートリッジを2つずつと、ブラックのインクカートリッジを1つ備えた計4色のプリンタであっても、インクカートリッジは7つある。そのため、すべてのインクカートリッジを新たなインクカートリッジに交換するためには、そのインクカートリッジのインク切れに応じて各インクカートリッジを交換しなければならず、合計7回の交換回数となり、交換回数が多くなっていた。
【0004】
従って、交換回数が多くなるに伴って、ユーザの交換作業の回数が多くなり、ユーザの手間がかかることとなっていた。
本発明は、インクカートリッジの交換回数を低減して、ユーザの交換回数を低減することができる印刷方法、印刷システム及び印刷プログラムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明では、複数のノズルを備えた記録ヘッドと、第1の色のインクを収容した複数のインクカートリッジと、前記第1の色とは異なる色のインクを収容した複数のインクカートリッジとを用い、前記各インクカートリッジのインクを前記ノズルから印刷記録媒体に吐出させて印刷を行う印刷方法において、前記第1の色のインクを収容した前記各インクカートリッジにおけるインクの残量の差分が、インクの残量はほぼ同じであると判断する際の値として予め一定の数値幅をもって設定された判断値を超える場合において、前記第1の色のインクを収容した前記各インクカートリッジのうち最もインクの残量の少ない第1インクカートリッジのインクの残量と2番目にインクの残量が少ない第2インクカートリッジのインクの残量との差分が、インクの残量が少ないと判断するための値として予め設定された所定しきい値以上となる場合であって、且つ前記第1の色とは異なる色のインクを収容した前記各インクカートリッジのうちに、当該インクカートリッジにおけるインクの残量と前記第1インクカートリッジにおけるインクの残量との差分が前記判断値以内であると判断される第2の色のインクを収容したインクカートリッジがある場合には、前記第1の色のインク及び前記第2の色のインクを前記ノズルから前記印刷記録媒体に吐出させて印刷を行うときに、前記第1インクカートリッジ及び当該第1インクカートリッジとはインクの残量の差分が前記判断値以内であると判断される前記第2の色のインクを収容したインクカートリッジを、他のインクカートリッジに優先して用いることを要旨とする。
【0007】
請求項2に記載の発明では、複数のノズルを備えた記録ヘッドと、第1の色のインクを収容した複数のインクカートリッジと、前記第1の色とは異なる色のインクを収容した複数のインクカートリッジとを用い、前記各インクカートリッジのインクを前記ノズルから印刷記録媒体に吐出させて印刷を行う印刷方法において、前記第1の色のインクを収容した前記各インクカートリッジにおけるインクの残量の差分が、インクの残量はほぼ同じであると判断する際の値として予め一定の数値幅をもって設定された判断値以内である場合において、前記第1の色のインクを収容した前記各インクカートリッジにおけるインクの残量の差分が、インクの残量が少ないと判断するための値として予め設定された判断基準値以下となる場合であって、且つ前記第1の色とは異なるインクを収容した前記各インクカートリッジのうちに、当該インクカートリッジにおけるインクの残量と前記第1の色のインクを収容した各インクカートリッジにおけるインクの残量との差分が前記判断値以内であると判断される第2の色のインクを収容したインクカートリッジがある場合には、前記第1の色のインク及び前記第2の色のインクを前記ノズルから前記印刷記録媒体に吐出させて印刷を行うときに、前記第1の色のインクを収容した各インクカートリッジ及び当該各インクカートリッジとはインクの残量の差分が前記判断値以内であると判断される前記第2の色のインクを収容したインクカートリッジを、他のインクカートリッジに優先して用いることを要旨とする。
【0008】
請求項3に記載の発明では、複数のノズルを備えた記録ヘッドと、第1の色のインクを収容した複数のインクカートリッジと、前記第1の色とは異なる色のインクを収容した複数のインクカートリッジとを備え、前記各インクカートリッジのインクを前記ノズルから印刷記録媒体に吐出させて印刷を行う印刷システムにおいて、前記各インクカートリッジ内のインクの残量を検出する残量検出手段と、前記各インクカートリッジ内のインクの色を検出する色検出手段と、前記各インクカートリッジのインクを前記ノズルから吐出させるように制御する制御手段とを設け、前記制御手段は、前記第1の色のインクを収容した前記各インクカートリッジにおけるインクの残量の差分が予め一定の数値幅をもって設定された判断値を超える場合であって、且つ、前記第1の色のインクを収容した前記各インクカートリッジのうち最もインクの残量の少ない第1インクカートリッジのインクの残量と2番目にインクの残量が少ない第2インクカートリッジのインクの残量との差分が、インクの残量が少ないと判断するための値として予め設定された所定しきい値以上となる場合であって、且つ前記第1の色とは異なる色のインクを収容した前記各インクカートリッジのうちに、当該インクカートリッジにおけるインクの残量と前記第1インクカートリッジにおけるインクの残量との差分が前記判断値以内であると判断される第2の色のインクを収容したインクカートリッジがある場合には、前記第1の色のインク及び前記第2の色のインクを前記ノズルから前記印刷記録媒体に吐出させて印刷を行うときに、前記第1インクカートリッジ及び当該第1インクカートリッジとはインクの残量の差分が前記判断値以内であると判断される前記第2の色のインクを収容したインクカートリッジに各々収容されたインクが、他のインクカートリッジに収容された第1の色のインク及び第2の色のインクに優先して吐出されるように制御することを要旨とする。
【0009】
請求項4に記載の発明では、複数のノズルを備えた記録ヘッドと、第1の色のインクを収容した複数のインクカートリッジと、前記第1の色とは異なる色のインクを収容した複数のインクカートリッジとを備え、前記各インクカートリッジのインクを前記ノズルから印刷記録媒体に吐出させて印刷を行う印刷システムにおいて、前記各インクカートリッジ内のインクの残量を検出する残量検出手段と、前記各インクカートリッジ内のインクの色を検出する色検出手段と、前記各インクカートリッジのインクを前記ノズルから吐出させるように制御する制御手段とを設け、前記制御手段は、前記第1の色のインクを収容した前記各インクカートリッジにおけるインクの残量の差分が、インクの残量はほぼ同じであると判断する際の値として予め一定の数値幅をもって設定された判断値以内である場合において、前記第1の色のインクを収容した前記各インクカートリッジにおけるインクの残量の差分が、インクの残量が少ないと判断するための値として予め設定された判断基準値以下となる場合であって、且つ前記第1の色とは異なるインクを収容した前記各インクカートリッジのうちに、当該インクカートリッジにおけるインクの残量と前記第1の色のインクを収容した各インクカートリッジにおけるインクの残量との差分が前記判断値以内であると判断される第2の色のインクを収容したインクカートリッジがある場合には、前記第1の色のインク及び前記第2の色のインクを前記ノズルから前記印刷記録媒体に吐出させて印刷を行うときに、前記第1インクカートリッジ及び当該第1インクカートリッジとはインクの残量の差分が前記判断値以内であると判断される前記第2の色のインクを収容したインクカートリッジに各々収容されたインクが、他のインクカートリッジに収容された第1の色のインク及び第2の色のインクに優先して吐出されるように制御することを要旨とする。
【0011】
請求項5に記載の発明では、第1の色のインクを収容した複数のインクカートリッジと、前記第1の色とは異なる色のインクを収容した複数のインクカートリッジとを備え、これらの各インクカートリッジからのインクを記録ヘッドに設けられた複数のノズルから吐出させて印刷を行う印刷システムの制御コンピュータを、前記各インクカートリッジ内のインクの残量を検出する残量検出手段と、前記各インクカートリッジ内のインクの色を検出する色検出手段と、前記各インクカートリッジのインクを前記ノズルから吐出させるように制御する制御手段として機能させるとともに、前記制御手段は、前記第1の色のインクを収容した前記各インクカートリッジにおけるインクの残量の差分が予め一定の数値幅をもって設定された判断値を超える場合であって、且つ、前記第1の色のインクを収容した前記各インクカートリッジのうち最もインクの残量の少ない第1インクカートリッジのインクの残量と2番目にインクの残量が少ない第2インクカートリッジのインクの残量との差分が、インクの残量が少ないと判断するための値として予め設定された所定しきい値以上となる場合であって、且つ前記第1の色とは異なる色のインクを収容した前記各インクカートリッジのうちに、当該インクカートリッジにおけるインクの残量と前記第1インクカートリッジにおけるインクの残量との差分が前記判断値以内であると判断される第2の色のインクを収容したインクカートリッジがある場合には、前記第1の色のインク及び前記第2の色のインクを前記ノズルから前記印刷記録媒体に吐出させて印刷を行うときに、前記第1インクカートリッジ及び当該第1インクカートリッジとはインクの残量の差分が前記判断値以内であると判断される前記第2の色のインクを収容したインクカートリッジに各々収容されたインクが、他のインクカートリッジに収容された第1の色のインク及び第2の色のインクに優先して吐出されるように制御する機能を果たすことを要旨とする。
【0012】
請求項6に記載の発明では、第1の色のインクを収容した複数のインクカートリッジと、前記第1の色とは異なる色のインクを収容した複数のインクカートリッジとを備え、これらの各インクカートリッジからのインクを記録ヘッドに設けられた複数のノズルから吐出させて印刷を行う印刷システムの制御コンピュータを、前記各インクカートリッジ内のインクの残量を検出する残量検出手段と、前記各インクカートリッジ内のインクの色を検出する色検出手段と、前記各インクカートリッジのインクを吐出させるように制御する制御手段として機能させるとともに、前記制御手段は、前記第1の色のインクを収容した前記各インクカートリッジにおけるインクの残量の差分が、インクの残量はほぼ同じであると判断する際の値として予め一定の数値幅をもって設定された判断値以内である場合において、前記第1の色のインクを収容した前記各インクカートリッジにおけるインクの残量の差分が、インクの残量が少ないと判断するための値として予め設定された判断基準値以下となる場合であって、且つ前記第1の色とは異なるインクを収容した前記各インクカートリッジのうちに、当該インクカートリッジにおけるインクの残量と前記第1の色のインクを収容した各インクカートリッジにおけるインクの残量との差分が前記判断値以内であると判断される第2の色のインクを収容したインクカートリッジがある場合には、前記第1の色のインク及び前記第2の色のインクを前記ノズルから前記印刷記録媒体に吐出させて印刷を行うときに、前記第1インクカートリッジ及び当該第1インクカートリッジとはインクの残量の差分が前記判断値以内であると判断される前記第2の色のインクを収容したインクカートリッジに各々収容されたインクが、他のインクカートリッジに収容された第1の色のインク及び第2の色のインクに優先して吐出されるように制御する機能を果たすことを要旨とする。
【0017】
(作用)
請求項1〜6に記載の発明によれば、同色(第1の色)のインクを収容した複数のインクカートリッジの吐出が制御されて、複数のインクカートリッジの消費時期、すなわち交換時期を同じとしている。そのため、インクカートリッジの交換をまとめて行うことができ、交換回数を減らすことができる。従って、ユーザの手間を省くことができる。
【0018】
また、通常、インクカートリッジが交換されると、印刷システムにおいては、すべてのノズルからインクを吐出する動作、いわゆるフラッシング動作が行われる。そのため、交換回数が減ることにより、フラッシング回数が減少し、このフラッシングによる吐出されるインクの総量が減少するので、無駄なインクを減らすこともできる。
【0020】
特に、請求項1、3又は5に記載の発明によれば、第1インクカートリッジのインクの残量が、第2インクカートリッジのインクの残量に対して所定しきい値以上多い場合には、第1インクカートリッジの残量とほぼ同じ残量の第1の色とは異なる色のインクカートリッジがあるか否かを判断する。そして、第1インクカートリッジのインクの残量とほぼ同じ残量の第1の色とは異なる色のインクを収容したインクカートリッジがある場合には、このほぼ同じ残量の前記第1の色とは異なる色のインクを収容したインクカートリッジのインクとともに、前記第1インクカートリッジのインクを前記第1の色のインクの残量が多いインクカートリッジに優先して吐出制御する。これにより、同色インクのインクカートリッジの一方のみを新たに交換した場合など、交換したばかりで残量が多いインクカートリッジをそのままにして、半分以上使用した交換していないインクを先に使用することが可能である。
【0021】
請求項2、4又は6に記載の発明によれば、同色のインクを収容した複数のインクカートリッジのインクがすべて消費される時期をほぼ同じ時期にすることができるとともに、他の色のインクカートリッジのインクがすべて消費される時期もそれとほぼ同じ時期にすることができる。すなわち、第1の色のインクのインクカートリッジとその色とは異なる第2の色のインクのカートリッジが、すべて消費される時期をほぼ同じとすることができる。従って、より多くのインクカートリッジをまとめて交換することができるので、交換回数を更に低減させて、より多くの手間を省くことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した印刷システムの第1実施形態を図1〜図6に従って説明する。
【0023】
図1に示すように、本実施形態の印刷システムは、ユーザが使用するコンピュータ11と、これに接続されているインクジェット式カラープリンタ(以下、プリンタという)12とから構成されている。同コンピュータ11は、キーボード14及びマウス15を備え、これらが操作されることにより文字入力や設定変更などが行われる。また、同コンピュータ11はモニタ16を備え、ユーザによりこのモニタ16を介してユーザに印刷したい文書又は画像の指定や印刷実行の指示などが行われる。
【0024】
一方、プリンタ12は、外部に給紙トレイ17及び排紙トレイ18を備えるとともに、内部に複数の紙送りローラ19を備えている。紙送りローラ19は図3に示す紙送りモータ19aによって適宜駆動される。このため、プリンタ12は、印刷記録媒体である紙Pを給紙トレイ17から導入し、この紙Pを副走査方向Xに搬送させた後、排紙トレイ18に排出する。
【0025】
また、プリンタ12は、内部に、キャリッジ20及びこれに対向するプラテン21を備えている。プラテン21は、印刷時に紙Pを支持する支持台であって、印刷時にはその上方に、前記紙送りローラ19により搬送された紙Pが至る。キャリッジ20は、ガイド軸22に嵌合され、かつキャリッジモータ20aにより駆動されるタイミングベルト23に固着されて、主走査方向(紙面に垂直な方向)に往復移動可能とされている。
【0026】
キャリッジ20は、図1に示すように、その下面に記録ヘッド30を有している。この記録ヘッド30の下面には、図2に示すように、複数のノズルNが列設されている。この記録ヘッド30は、図3に示す圧電素子30aの伸縮によってノズルNから前記インクを紙P上に吐出させる。従って、キャリッジ20は、主走査方向に移動しながら記録ヘッド30からインクを吐出して、紙Pに印刷を行う。
【0027】
また、キャリッジ20には、図2に示すように、同一形状の8つのインクカートリッジ31,32,33,34,35,36,37,38が搭載されている。各インクカートリッジ31〜38は、それぞれ下方に位置する各2列のノズルNに接続されている。そのため、各インクカートリッジ31〜38のインクは、それらの下方に位置する各2列のノズルNからそれぞれ外部に吐出される。
【0028】
インクカートリッジ31,32にはシアン(C)のインクが、インクカートリッジ33,34にはマゼンタ(M)のインクが、インクカートリッジ35,36にはイエロ(Y)のインクが、インクカートリッジ37,38にはブラック(K)のインクがそれぞれ収容されている。すなわち、キャリッジ20には、シアン、マゼンタ、イエロ及びブラックのインクがそれぞれ2組搭載されている。なお、インクカートリッジ32はライトシアン(LC)のインクを収容したインクカートリッジに交換可能である。また、インクカートリッジ34はライトマゼンタ(LM)のインクを収容したインクカートリッジに交換可能であり、インクカートリッジ36はダークイエロ(DY)のインクを収容したインクカートリッジに交換可能である。各インクカートリッジ32,34,36をこれらの色に交換することにより、より高画質な画像を印刷することができる。なお、各インクカートリッジ31〜38には、それぞれ同量のインク(以下の説明を簡単にするために例えば100nl(ナノリットル)のインク)が収容されている。
【0029】
各インクカートリッジ31,32,33,34,35,36,37,38には、その外周面に不揮発性メモリ(EEPROM)31a,32a,33a,34a,35a,36a,37a,38aがそれぞれ取着されている。この不揮発性メモリ31a〜38aには、例えば該インクカートリッジ31〜38に貯留されているインクの残量S1,S2,S3,S4,S5,S6,S7,S8及び該インクの色などのインクの属性情報と、該インクカートリッジの種類、取り付けられた回数及び製造年月日などのインクカートリッジ情報とが記憶されている。
【0030】
次に、この印刷システムの電気的構成について図3を参照して説明する。
コンピュータ11は、図3に示すように、制御手段としてのCPU40を備えている。このCPU40は、バス線41を介して前記キーボード14、マウス15及びモニタ16に接続されている。また、同CPU40は、図示しないRAM及びROMに接続されている。RAMは、CPU40で算出された各同色インク同士の差分ΔSC、ΔSM、ΔSY、ΔSKの数値などの情報を一時的に記憶するものである。なお、ΔSC=│S1−S2│、ΔSM=│S3−S4│、ΔSY=│S5−S6│、ΔSK=│S7−S8│である。また、ROMは、同じ残量であると判断する際の判断値(例えばプラスマイナス2nl以内)、各色毎にインクのインクカートリッジにおける所定しきい値(例えば70nl)及びもうすぐインクがなくなるか否かの判断基準値(例えば5nl)などを記憶している。
【0031】
なお、この所定しきい値とは、予め設定されている値である。また、ここは、交換回数を低減させるモードにおいて、各同色インク同士を平均的に使用して同時に交換しようとするか、又は同色インクではないインクカートリッジ同士を同時に使用して、これらを同時に交換しようとするかの判断をコンピュータ11が行うための値である。
【0032】
また、上記判断基準値とは、予め設定している値であって、数回の印刷を行うことはできるが、インクがほとんど消費されたと判断できる値である。
更に、同CPU40は、データ記憶部42及びプログラム記憶部43に接続されている。データ記憶部42は文書データや画像データを記憶している。
【0033】
プログラム記憶部43には、図示しない情報記録媒体から読み取られてインストールされたプリンタドライバ用プログラムと印刷用アプリケーションプログラムとが組み込まれている。プリンタドライバ用プログラムは、文書データや画像データなどに基づいて作成される印刷データをプリンタ12で処理可能な中間画像データ(シアン、マゼンタ、イエロ、ブラックなどの各色について多値化された信号からなる印刷データ)に変換するプログラムである。また、印刷用アプリケーションプログラムは、ユーザ操作に応じて、印刷に必要な情報の取得や演算などを行うために、所定の動作をCPU40に行わせるプログラムである。すなわち、CPU40は、この印刷用アプリケーションプログラムに従って、使用するインクカートリッジを決定したり、各ノズルNから所定の色のインクを紙Pに吐出させるような印刷データを作成したりする。
【0034】
一方、プリンタ12は、残量検出手段及び色検出手段としてのCPU45を備えており、このCPU45はインターフェイスIを介して前記コンピュータ11のCPU40に接続されている。CPU45はバス線46を介してRAM47、ROM48に接続されている。RAM47はコンピュータ11から受信した印刷データを一時的に保存する。ROM48には所定のプログラムが記憶されており、このプログラムに基づいてCPU45が所定の動作を行い、印刷が行われる。
【0035】
また、プリンタ12のCPU45は、送りモータ駆動部51、移動モータ駆動部52、ヘッド駆動部53の各駆動部に接続されている。送りモータ駆動部51は前記紙送りモータ19aを、移動モータ駆動部52は前記キャリッジモータ20aを、ヘッド駆動部53は前記圧電素子30aをそれぞれ駆動させる。
【0036】
更に、プリンタ12のCPU45は、読取部49に接続している。この読取部49は、前記キャリッジ20が非作動位置にあるときに前記不揮発性メモリ31a〜38aに接続する。すなわち、CPU45は、キャリッジ20がホームポジションにあるときに、読取部49を介して不揮発性メモリ25aに対しデータの読み書きを行う。
【0037】
次に、上述した印刷システムの作用について図4〜図6に従って説明する。なお、本実施形態では、高速印刷の場合、全インクカートリッジ31〜38が使用される。また、高速印刷でない印刷の場合、同色インクのインクカートリッジにおいてはそのうち一方のみが使用される。
【0038】
ユーザは、コンピュータ11のモニタ16に表示された文書や画像を印刷したい場合には、キーボード14及びマウス15を介して、前記印刷用アプリケーションプログラムを起動する。そして、ユーザは、このプログラムの起動後、キーボード14又はマウス15を介して、高速印刷か否か及び高速印刷でない場合には、交換回数を減少させるモードであるか否かを指定して、印刷実行指令の入力を行う(図5のステップS11)。
【0039】
次に、コンピュータ11は、各インクカートリッジ31〜38内のインクの色データ及び残量データを取得するために、それらの取得信号をプリンタ12に送信する(ステップS12)。プリンタ12は、読取部49を介して各不揮発性メモリ31a〜38aからそれぞれのインクの色データ及び残量データを取得し、コンピュータ11に送信する(ステップS13)。
【0040】
次に、コンピュータ11は、プリンタ12からインクの色データ及び残量データを取得すると(ステップS13aにてYES)、これから実行する印刷が高速印刷か否かを判断する(ステップS14)。コンピュータ11は、高速印刷であると判断すると(ステップS14にてYES)、全インクカートリッジ31〜38からインクを吐出されるように印刷データを作成する(ステップS15)。このとき、コンピュータ11は、ユーザにより指定された画像データをデータ記憶部42から取得し、このデータに基づいて印刷データを作成する。
【0041】
そして、コンピュータ11は、プリンタドライバ用プログラムに従って、作成した印刷データを中間画像データに変換し(ステップS16)、中間画像データをプリンタ12のCPU45に送信する(ステップS17)。
【0042】
プリンタ12では、その中間画像データに基づいて印刷が行われる(ステップS18)。詳述すると、プリンタ12のCPU45は、受信した中間画像データをまずRAM47に一時的に保存する。そして、CPU45は、この一時的に記憶したデータ及びROM48のプログラムに基づいて、各駆動部51〜53に駆動信号を与える。これにより、CPU45は、キャリッジ20を移動させながら、その記録ヘッド30のノズルNから各色のインク滴を吐出させる。なお、送りモータ駆動部51は、記録ヘッド30が前記主走査方向に1回移動する毎に稼動されて、印刷しながら紙Pを搬送している。また、印刷中にプリンタ12のRAM47は、各インクカートリッジ31〜38の各色のインクを各ノズルNから吐出させた回数及びその回数毎に実際に吐出させた吐出量E1〜E8をそれぞれ記憶する。
【0043】
そして、印刷が終了すると、プリンタ12のCPU45は、RAM47に記憶した今回の印刷で実際に使用した各インクカートリッジ31〜38のインクのそれぞれの使用量(それぞれ吐出量E1〜E8の総和)W1〜W8を印刷開始時の残量S1〜S8からそれぞれ引いて新たな各インクの残量S1〜S8を算出する(ステップS19)。そして、同CPU45は、各インクカートリッジ31〜38のそれぞれのインクの新たな残量S1〜S8を、読取部49を介して各色のインクカートリッジ31〜38の不揮発性メモリ31a〜38aにそれぞれ記憶させる(ステップS20)。次に、プリンタ12は印刷終了信号をコンピュータ11に送信する(ステップS21)。コンピュータ11は、この印刷終了信号を受信すると(ステップS21a)、モニタ16に印刷が終了したことを表示する(ステップS22)。
【0044】
一方、コンピュータ11は、これから実行する印刷が高速印刷でないと判断した場合(ステップS14にてNO)には、次に、交換回数を減少させるモードか否かを判断する(ステップS23)。コンピュータ11は、上記ステップS11にて交換回数を減少させるモードでないと判断した場合(図5のステップS23にてNO)には、所定のインクカートリッジ32,34,36,38を使用すると決定し、これらからインクを吐出させるように印刷データを作成する(ステップS24)。ここにおいて、「所定のインクカートリッジ」とは、ライトシアンのインクカートリッジに交換されるシアンのインクカートリッジ32、ライトマゼンタのインクカートリッジに交換されるマゼンタのインクカートリッジ34、ダークイエロのインクカートリッジに交換されるイエロのインクカートリッジ36である。また、ブラックにおける「所定のインクカートリッジ」とはインクカートリッジ38である。このインクカートリッジ38は、同色インクのインクカートリッジにおいて、他の色の所定のインクカートリッジ32,34,36と同じ側(図4(a)においては右側)にあるため、本実施形態ではこのように決定されている。そして、コンピュータ11は、作成した印刷データに基づいて、図5のステップS16〜S22の処理を行う。
【0045】
次に、交換回数を減少させるモードの印刷について、図4及び図6を参照して説明する。このとき、各インクカートリッジ31〜38内のインクの残量S1〜S8は、図4(a)に示すように、それぞれ90nl、40nl、10nl、80nl、90nl、90nl、30nl、20nlであるとして説明する。
【0046】
コンピュータ11は、交換回数を減少させるモードの場合(ステップ23にてYES)には、まず、プリンタ12から受信したインクの残量S1〜S8に基づいて、同色インクにおける残量S1〜S8の差分(ΔSC、ΔSM、ΔSY、ΔSK)が最も少ない色(ここではイエロ)について使用するインクカートリッジを決定する。
【0047】
詳述すると、コンピュータ11は、図6に示すように、そのイエロのインクを収容したインクカートリッジ35,36が、ほぼ同じ残量S5,S6であるか否かを前記判断値に基づいて判断する(ステップS101)。イエロのインクを収容したインクカートリッジ35,36のインク残量S5,S6は、それぞれ90nlであるため(ステップS101にてYES)、コンピュータ11は、次に、インクの残量S5,S6が5nl以下で、もうすぐ無くなるか否かを判断する(ステップS102)。そして、コンピュータ11は、インクの残量S5,S6が5nl以下でないと判断し(ステップS102にてNO)、所定のインクカートリッジを使用すると決定する(ステップS103)。ここで、所定のインクカートリッジとは、上記ステップS24のときに使用されると判断されたインクカートリッジ36である。
【0048】
次に、コンピュータ11は、同色インクの全組、すなわちマゼンタ、シアン、イエロ及びブラックの各色について使用するインクカートリッジ31〜38がすべて決定されたか否かを判断する(ステップS104)。まだ、コンピュータ11は、イエロのインクカートリッジ36しか決定していないので、再度、上記ステップS101以降の処理を繰り返し行う。このとき、コンピュータ11は、次に、同色インクの差分が少ない色(ブラック)のインクについて使用するインクカートリッジを決定する。
【0049】
詳述すると、ブラックのインクのインクカートリッジ37,38は、それぞれ30nl、20nlの残量S7,S8のインクを収容している。従って、コンピュータ11は、インク残量S7,S8が同じでないと判断し(ステップS101にてNO)、次に、その差分が70nl(所定しきい値)以上あるか否かを判断する(ステップS105)。ブラックのインクの残量S7,S8の差分ΔSKは10nlであるので(ステップS105にてNO)、コンピュータ11は、残量S7,S8の多いインクカートリッジ37を使用すると決定する(ステップS106)。
【0050】
次に、コンピュータ11は、同色インクのすべてについてインクカートリッジが決定されたか否かを判断する(ステップS104)。コンピュータ11は、まだ、マゼンタ及びシアンの同色インクについていずれのインクカートリッジ31〜34を使用するかを決定していないと判断し(ステップS104にてNO)、再度上記ステップS101以降の処理を繰り返して行う。このとき、コンピュータ11は、次に、同色インクの差分が小さい色(シアン)のインクについて使用するインクカートリッジを決定する。
【0051】
詳述すると、シアンのインクのインクカートリッジ31,32は、それぞれ90nl、40nlの残量S1,S2のインクを収容している。そのため、コンピュータ11は、差分ΔSCが70nl(所定しきい値)以下であると判断し(ステップS105にてNO)、残量S1,S2の多いインクカートリッジ31を使用すると決定する。
【0052】
再び、コンピュータ11は、同色インクのすべてについてインクカートリッジが決定されたか否かを判断する(ステップS104)。コンピュータ11は、まだ、マゼンタのインクについてはいずれのインクカートリッジ33,34を使用するか否かを決定していないと判断する(ステップS104にてNO)。そして、コンピュータ11は、マゼンタのインクを収容したインクカートリッジの何れを使用するかを決定するため、再度、上記ステップS101以降の処理を繰り返して行う。
【0053】
詳述すると、コンピュータ11は、マゼンタのインクを収容しているインクカートリッジ33,34は、それぞれ10nl、80nlの残量S3,S4のインクを収容している。そのため、コンピュータ11は、マゼンタの差分ΔSMが70nl以上であると判断する(ステップS105にてYES)。そして、コンピュータ11は、インクの残量が少ないインクカートリッジ33とほぼ同じインク残量S3(プラスマイナス2nl)のインクを収容し、まだ使用するインクカートリッジを決定していない他の色のインクカートリッジがあるか否かを判断する(ステップS107)。このとき、使用を決定していないインクカートリッジはもうないので、コンピュータ11は、該当するインクカートリッジはないと判断し(ステップS107にてNO)、インク残量の多いインクカートリッジ34を使用すると決定する(ステップS106)。
【0054】
以上のように、インクカートリッジ31,3,36,37を使用すると決定したコンピュータ11は、それぞれの同色インクの全組について使用するインクカートリッジを決定したと判断する(ステップS104にてYES)。そして、コンピュータ11は、これら使用するインクカートリッジ31,3,36,37からインクが吐出されて印刷が行われるように印刷データを作成する(ステップS108)。次に、コンピュータ11は、作成した印刷データに基づいて上記ステップS16〜S22(図5参照)の処理を行って、印刷を完了させる。従って、インクカートリッジ31,34,37は、図4(a)の点線に示すようにインクが使用されて、同色の他のインクカートリッジ32,33,38の残量に近づく。また、インクの残量が同じであったイエロのインクカートリッジ35,36は、インクカートリッジ36のインクが使用される。
【0055】
その後、高速印刷や交換回数を低減させるモード以外による印刷が行われて、各インクカートリッジ31〜38内のインクの残量S1〜S8が、図4(b)に示すように、それぞれ80nl、10nl、5nl、50nl、85nl、10nl、5nl、5nlになったとする。そして、この場合に、再び交換回数を減少させるモードとなった場合には、再び、図6に示す処理が行われる(ステップS23にてYES)。
【0056】
詳述すると、コンピュータ11は、最も同色インクの差分ΔSC、ΔSM、ΔSY、ΔSKが少ないブラックのインクカートリッジ37,38について、何れのインクカートリッジ37,38を使用するか否かを判断する。コンピュータ11は、インク残量S7,S8がほぼ同じで、5nl以下となっていると判断し(ステップS101にてYESかつステップS102にてYES)、次に、他の色のインクの残量S3が5nl以下のカートリッジがあるか否かを判断する(ステップS110)。このとき、マゼンタのインクを収容したインクカートリッジ33の残量S3が5nlとなっているので、コンピュータ11は、ブラック以外に、インクの残量が5nl以下のインクカートリッジ33があると判断する(ステップS110にてYES)。従って、コンピュータ11は、マゼンタについては、そのインクカートリッジ33を使用すると決定する(ステップS111)。また、ブラックについては、所定のインクカートリッジ3を使用すると決定する(ステップS103)。
【0057】
次に、コンピュータ11は、シアン及びイエロについては、使用するインクカートリッジが決定されていないと判断し(ステップS104にてNO)、次に、差分が小さいシアンについて使用するインクカートリッジを決定する。
【0058】
詳述すると、コンピュータ11は、シアンのインクカートリッジ31,32のインクの残量S1,S2がほぼ同じでないと判断し(ステップS101にてNO)、差分ΔSCが70nl以上あると判断する(ステップS105にてYES)。次に、コンピュータ11は、インクカートリッジ31,32のうち残量が少ないインクとほぼ同じインク残量で、まだ使用するインクカートリッジを決定していない他の色のインクを収容したインクカートリッジがあるか否かを判断する(ステップS107)。一方、まだ使用するインクカートリッジが決定されていないイエロのインクの残量S1,S2は、85nl、10nlである。
従って、インクカートリッジ32のシアンのインクの残量S2は、残量の少ないイエロのインクを収容したインクカートリッジ36の残量S3とほぼ同じ残量(10nl)である。そのため、コンピュータ11は、残量が少ないインクとほぼ同じ残量の異なる色のインクがあると判断する(ステップS107にてYES)。そこで、コンピュータ11は、シアンについて残量の少ないインクカートリッジ3を使用すると決定し(ステップS112)、この残量と同じ残量であるインクカートリッジ36をイエロのインクとして使用すると決定する(ステップS113)。
【0059】
コンピュータ11は、すべての同色インクの全組、すなわちマゼンタ、シアン、イエロ及びブラックの各色について使用するインクカートリッジ32,33,36,3がすべて決定されたと判断する(ステップS104にてYES)。すると、同コンピュータ11は、これら使用するインクカートリッジ32,33,36,3からインクを吐出するように印刷データを作成する(ステップS105)。
【0060】
そして、コンピュータ11は、作成した印刷データに基づいて、上記ステップS16〜S22の処理が行われて、印刷が完了する。この場合には、インクの残量が5nl以下となったインクカートリッジ33,38が使用されてほぼ同様に消費される。また、ブラックのインクのインクカートリッジ37,38は同じ残量であるので、その後に高速印刷が行われてインクカートリッジ37,38から同様にインクが使用された場合には、同時にインクがすべて消費される。
【0061】
なお、インクカートリッジ33,37,38についてインクがすべて消費されると、コンピュータ11は、モニタ16に、これらのインクカートリッジ33,37,38についてインクがすべて消費された旨及びユーザに交換の指示画面を表示する。ユーザにより、インクカートリッジ33,37,38が交換されて新たなインクカートリッジ33,37,38がキャリッジ20に搭載されると、コンピュータ11は、圧電素子30aに信号を与えて各ノズルからインク滴を吐出させて、フラッシング動作を行う。
【0062】
本実施形態の印刷システムによれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態では、コンピュータ11は、インクカートリッジ37,38が5nl以下となり、それらと同じ残量のインクを有したインクカートリッジ33がある場合(ステップS110にてYES)には、ほぼ同じ残量のインクカートリッジ37,38とインクカートリッジ33とを使用する。そして、これらのインク切れの時期をほぼ同じになるようにする。すなわち、同色(ブラック)のインクカートリッジ37,38がほぼ同じ残量(5nl)であるため、次回の高速印刷においてこれらインクカートリッジ37,38からほぼ同量のインクが吐出される際には、これらインクカートリッジ37,38のインクがすべて消費される時期がほとんど同じとなる。また、これらブラックのインクカートリッジ37,38とマゼンタのインクカートリッジ33とがほぼ同じ残量であるため、マゼンタ及びブラックが同様に使用されれば、インクカートリッジ33とインクカートリッジ37,38のインクがすべて消費される時期がほとんど同じとなる。従って、複数のインクカートリッジのインクがすべて消費される時期を同じとすることができるので、ユーザに複数のインクカートリッジ33,37,38の交換時期を一度に知らせることができる。そのため、ユーザは、まとめてインクカートリッジの交換を行うことができるので、交換回数を減少させて、ユーザの手間を省くことができる。
【0063】
また、交換回数が減少することにより、インクカートリッジ33,37,38の交換が終了した後に行われるフラッシング動作の回数が減少されるので、各インクカートリッジ31〜38がフラッシングに吐出するインクの総量を減少させることができ、無駄なインクを減らすことができる。
【0064】
(2)本実施形態では、同色インクのインクカートリッジの残量が同じでない場合(ステップS101にてNO)には、主としてインクの残量が多いインクカートリッジを優先的に使用する(ステップS106)。従って、図4(a)のインクカートリッジ31,34,37のように、同色インクを収容したインクカートリッジのうちインクの残量の多いほうを使用して、同色インクの残量を同じとなるように平均的に使用することができる。そのため、全インクカートリッジからインクを吐出させて印刷する高速印刷の場合(図5のステップS15)には図4(b)に示すように同色インクを収容したインクカートリッジ37,38について同時にインクがすべて消費されるようにすることができ、インクカートリッジ37,38をまとめて交換することができる。従って、インクカートリッジ31〜38の交換回数を減らして交換の手間を省くことができる。また、交換時に各インクカートリッジ31〜38のインクを用いたフラッシングの回数を減らしてインクの無駄な消費量を減らすことができる。
【0065】
(3)本実施形態では、同色インクを収容したインクカートリッジにおいて、70nl以上の差分ΔSC、ΔSM、ΔSY、ΔSKがあり、このうち残量の少ないインクとほぼ同じ残量の異なる色のインクがあった場合には、これらを使用する(ステップS107にてYES)。従って、図4(b)に示すように、同色インクの残量が70nl以上異なるシアンのインクを収容したインクカートリッジ31,32の使用を決定する際に、シアンのインク残量が少ないほうとほぼ同じ残量のイエロのインクカートリッジ3がある場合には、ほぼ同じ残量のインクカートリッジ32,3のインクを使用する。従って、インクカートリッジ32,3が同時にインクがすべて消費されるようにすることができる。そのため、シアンのインクカートリッジ31のみを新たに交換してなどの理由により一方のインクの残量が多い場合には、そのインクカートリッジは使用せずに、残量の少ないインクを収容したインクカートリッジを使用することができる。
【0066】
(4)本実施形態では、同色インクの残量がほぼ同じで、かつ5nl以下である場合(ステップS101にてYESかつステップS102にてNO)には、インク残量が5nl以下である他のインクカートリッジがあるか否かを判断する(ステップS110)。すなわち、図4(b)に示すように、ブラックのインクカートリッジ37,38が5nl以下でもうすぐ終了する際には、他の5nl以下のインクカートリッジ33を使用するようにして、3つのインクカートリッジ33,37,38をほぼ同時に終了させることができる。従って、ユーザは、一度に3つのインクカートリッジ33,37,38を交換することができるので、交換回数を更に減らすことができる。
【0067】
(5)本実施形態では、インクカートリッジ31〜38の交換回数を低減するために同色インクを平均的に使用したり、同色インクを収容しているインクカートリッジの片方のみを集中的に使用したりとユーザの指示に応じて容易に変えることができる。そのため、ユーザの望みに応じて所定のインクカートリッジ31〜38を使用することができる。
【0068】
(6)本実施形態では、同色インクのインクカートリッジ31〜38が、ほぼ同じ残量である場合には、所定のインクカートリッジ32,34,36,38を使用し、ライトシアン、ライトマゼンタ、ダークイエロと交換されないインクカートリッジ32,34,36のインクを残すようにインクを使用した。従って、高画質画像と高速印刷を適宜得るために、ライトシアン、ライトマゼンタ、ダークイエロをシアン、マゼンタ、イエロと頻繁に交換しても、交換しないほうのシアン、マゼンタ、イエロは、なるべくインクがすべて消費されるようにすることができる。すなわち、インクの交換回数を少なくすることができる。
【0069】
(7)本実施形態では、同色インクを収容したインクカートリッジの使用を決定する際に、同色インクの差分が小さい色から使用するインクカートリッジを決定した。そのため、同時にインクがすべて消費されると考えられる同色インクから使用するインクカートリッジが決定される。従って、同色インクにおいて同時にインクがすべて消費される場合に、これと同じ残量の他のインクを優先的に検出することができるので、より多くのインクカートリッジについて同時にインクがすべて消費されるようにインクを吐出させることができる。そのため、より多くのインクカートリッジの交換をまとめて行うことができる。
【0070】
(変更例)
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
○上記実施形態においては、シアン、マゼンタ、イエロ及びブラックのそれぞれが2つずつある場合について説明した。しかしながら、例えば、シアン、マゼンタ、イエロの1つを、ライトシアン、ライトマゼンタ及びダークイエロのそれぞれに交換して、ブラックが2つあるような場合においても同様な効果を得ることができる。また、画像によって、ブラックやマゼンタをほとんど使用しない画像を印刷するような場合には、マゼンタ及びブラックの1つをそれぞれシアン及びイエロとして、シアン及びイエロを3つ搭載してもよい。この場合であっても、上述したように平均的にインクを吐出させることにより、インクカートリッジの交換回数を減らすことが可能である。
【0071】
○上記実施形態においては、コンピュータ11が、高速印刷でなく同色インクのうち片方のインクカートリッジ31〜38を使用する場合(ステップS14にてNO)に、インクの交換回数を低減するモードの印刷を行った(ステップS23にてYES)。しかしながら、両方のインクカートリッジ31〜38を使用する高速印刷の場合であっても、印刷データを分解して、同色インクを収容したインクカートリッジのうち残量が多いほうから優先的に多量のインクを吐出させ、インクの残量の少ないほうから少量のインクを吐出させてもよい。このようにすることで、同色のインクを収容したインクカートリッジのインクの残量がほぼ同じとなるように使用されるので、これらのインクカートリッジのインクが消費される時期をほぼ同時として、まとめてインクカートリッジの交換を行うことができる。
【0072】
○上記実施形態においては、インクの交換回数を低減するモードの印刷においては、同じ色のインクを複数有したインクカートリッジのインクの色すべてについて、上記ステップS101〜S113の処理を行った。これに代えて、例えばユーザの指示により所定の色のみを平均的に使用するように制御を行うようにしてもよい。
【0073】
○上記実施形態においては、コンピュータ11において、印刷データを作成したり、使用するインクカートリッジ31〜38を決定したりした。この機能をインクジェット式カラープリンタ12に合わせ持たせて、コンピュータ11を不用にしてもよい。
【0074】
○上記実施形態においては、インクカートリッジ31〜38内のインクの色や残量に関する情報は、インクカートリッジ31〜38に取着された不揮発性メモリ31a〜38aに記憶させた。これに代えて、コンピュータ11内に記憶させるようにしてもよい。
【0075】
○上記実施形態においては、同色インクを収容したインクカートリッジ31〜38の残量が70nl(しきい値)以上の差があった場合には、残量の少ないカートリッジが他の色のインクの残量とほぼ同じか否かを検出したが、このしきい値は、勿論、これに限定されない。
【0076】
次に上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(a)複数のノズルを備えた記録ヘッドと、同色のインクを収容した複数のインクカートリッジと、前記色とは異なる色を有した複数のインクカートリッジとを備え、前記インクを前記ノズルから印刷記録媒体に吐出させて印刷を行う印刷方法において、少なくとも複数のインクカートリッジの交換を指示する指示手段を備えたことを特徴とする印刷システム。
【0077】
従って、この(a)に記載の発明によれば、ユーザは、複数のインクカートリッジの交換を一度にまとめて知ることができるので、複数のインクカートリッジの交換をまとめて行うことができ、インクカートリッジの交換回数を減らすことができる。
【0078】
【発明の効果】
本発明によれば、2つ以上のインクカートリッジについて同時にインクがすべて消費されるように、記録ヘッドから吐出させるインクを吐出制御するので、複数のインクカートリッジの交換をユーザに促すことができる。従って、ユーザはインクカートリッジをまとめて交換できるため、交換回数を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態における印刷システムの概略構成図。
【図2】実施形態におけるキャリッジの底面図。
【図3】同印刷システムの電気的構成を示すブロック図。
【図4】実施の形態において決定処理を説明するための各インクカートリッジの残量を表示するインクカートリッジの模式図であり、(a)はすべてのインクカートリッジの残量が5nlより多いときの残量、(b)はインクの残量が5nl以下のインクを有したインクカートリッジがあるときの残量。
【図5】実施形態における印刷処理の処理手順を示す流れ図。
【図6】実施形態における平均的にインクを吐出する際の使用するインクカートリッジを決定する使用カートリッジ決定処理の処理手順を示す流れ図。
【符号の説明】
P 印刷記録媒体としての紙
N ノズル
S3,S7,S8 インク残量
31,32,33,34,35,36,37,38 インクカートリッジ
11 印刷システムを構成するコンピュータ
12 印刷システムを構成するインクジェット式カラープリンタ
30 記録ヘッド
40 制御手段としてのCPU
49 残量検出手段及び色検出手段としての読取部

Claims (6)

  1. 複数のノズルを備えた記録ヘッドと、第1の色のインクを収容した複数のインクカートリッジと、前記第1の色とは異なる色のインクを収容した複数のインクカートリッジとを用い、前記各インクカートリッジのインクを前記ノズルから印刷記録媒体に吐出させて印刷を行う印刷方法において、
    前記第1の色のインクを収容した前記各インクカートリッジにおけるインクの残量の差分が、インクの残量はほぼ同じであると判断する際の値として予め一定の数値幅をもって設定された判断値を超える場合において、前記第1の色のインクを収容した前記各インクカートリッジのうち最もインクの残量の少ない第1インクカートリッジのインクの残量と2番目にインクの残量が少ない第2インクカートリッジのインクの残量との差分が、インクの残量が少ないと判断するための値として予め設定された所定しきい値以上となる場合であって、且つ前記第1の色とは異なる色のインクを収容した前記各インクカートリッジのうちに、当該インクカートリッジにおけるインクの残量と前記第1インクカートリッジにおけるインクの残量との差分が前記判断値以内であると判断される第2の色のインクを収容したインクカートリッジがある場合には、前記第1の色のインク及び前記第2の色のインクを前記ノズルから前記印刷記録媒体に吐出させて印刷を行うときに、前記第1インクカートリッジ及び当該第1インクカートリッジとはインクの残量の差分が前記判断値以内であると判断される前記第2の色のインクを収容したインクカートリッジを、他のインクカートリッジに優先して用いることを特徴とする印刷方法。
  2. 複数のノズルを備えた記録ヘッドと、第1の色のインクを収容した複数のインクカートリッジと、前記第1の色とは異なる色のインクを収容した複数のインクカートリッジとを用い、前記各インクカートリッジのインクを前記ノズルから印刷記録媒体に吐出させて印刷を行う印刷方法において、
    前記第1の色のインクを収容した前記各インクカートリッジにおけるインクの残量の差分が、インクの残量はほぼ同じであると判断する際の値として予め一定の数値幅をもって設定された判断値以内である場合において、前記第1の色のインクを収容した前記各インクカートリッジにおけるインクの残量の差分が、インクの残量が少ないと判断するための値として予め設定された判断基準値以下となる場合であって、且つ前記第1の色とは異なるインクを収容した前記各インクカートリッジのうちに、当該インクカートリッジにおけるインクの残量と前記第1の色のインクを収容した各インクカートリッジにおけるインクの残量との差分が前記判断値以内であると判断される第2の色のインクを収容したインクカートリッジがある場合には、前記第1の色のインク及び前記第2の色のインクを前記ノズルから前記印刷記録媒体に吐出させて印刷を行うときに、前記第1の色のインクを収容した各インクカートリッジ及び当該各インクカートリッジとはインクの残量の差分が前記判断値以内であると判断される前記第2の色のインクを収容したインクカートリッジを、他のインクカートリッジに優先して用いることを特徴とする印刷方法。
  3. 複数のノズルを備えた記録ヘッドと、第1の色のインクを収容した複数のインクカートリッジと、前記第1の色とは異なる色のインクを収容した複数のインクカートリッジとを備え、前記各インクカートリッジのインクを前記ノズルから印刷記録媒体に吐出させて印刷を行う印刷システムにおいて、
    前記各インクカートリッジ内のインクの残量を検出する残量検出手段と、
    前記各インクカートリッジ内のインクの色を検出する色検出手段と、
    前記インクカートリッジのインクを前記ノズルから吐出させるように制御する制御手段とを設け、
    前記制御手段は、
    前記第1の色のインクを収容した前記各インクカートリッジにおけるインクの残量の差分が予め一定の数値幅をもって設定された判断値を超える場合であって、且つ、前記第1の色のインクを収容した前記各インクカートリッジのうち最もインクの残量の少ない第1インクカートリッジのインクの残量と2番目にインクの残量が少ない第2インクカートリッジのインクの残量との差分が、インクの残量が少ないと判断するための値として予め設 定された所定しきい値以上となる場合であって、且つ前記第1の色とは異なる色のインクを収容した前記各インクカートリッジのうちに、当該インクカートリッジにおけるインクの残量と前記第1インクカートリッジにおけるインクの残量との差分が前記判断値以内であると判断される第2の色のインクを収容したインクカートリッジがある場合には、前記第1の色のインク及び前記第2の色のインクを前記ノズルから前記印刷記録媒体に吐出させて印刷を行うときに、前記第1インクカートリッジ及び当該第1インクカートリッジとはインクの残量の差分が前記判断値以内であると判断される前記第2の色のインクを収容したインクカートリッジに各々収容されたインクが、他のインクカートリッジに収容された第1の色のインク及び第2の色のインクに優先して吐出さるように制御することを特徴とする印刷システム。
  4. 複数のノズルを備えた記録ヘッドと、第1の色のインクを収容した複数のインクカートリッジと、前記第1の色とは異なる色のインクを収容した複数のインクカートリッジとを備え、前記各インクカートリッジのインクを前記ノズルから印刷記録媒体に吐出させて印刷を行う印刷システムにおいて、
    前記各インクカートリッジ内のインクの残量を検出する残量検出手段と、
    前記各インクカートリッジ内のインクの色を検出する色検出手段と、
    前記インクカートリッジのインクを前記ノズルから吐出させるように制御する制御手段とを設け、
    前記制御手段は、
    前記第1の色のインクを収容した前記各インクカートリッジにおけるインクの残量の差分が、インクの残量はほぼ同じであると判断する際の値として予め一定の数値幅をもって設定された判断値以内である場合において、前記第1の色のインクを収容した前記各インクカートリッジにおけるインクの残量の差分が、インクの残量が少ないと判断するための値として予め設定された判断基準値以下となる場合であって、且つ前記第1の色とは異なるインクを収容した前記各インクカートリッジのうちに、当該インクカートリッジにおけるインクの残量と前記第1の色のインクを収容した各インクカートリッジにおけるインクの残量との差分が前記判断値以内であると判断される第2の色のインクを収容したインクカートリッジがある場合には、前記第1の色のインク及び前記第2の色のインクを前記ノズルから前記印刷記録媒体に吐出させて印刷を行うときに、前記第1インクカートリッジ及び当該第1インクカートリッジとはインクの残量の差分が前記判断値以内であると判断される前記第2の色のインクを収容したインクカートリッジに各々収容されたインクが、他のインクカートリッジに収容された第1の色のインク及び第2の色のインクに優先して吐出さるように制御することを特徴とする印刷システム。
  5. 第1の色のインクを収容した複数のインクカートリッジと、前記第1の色とは異なる色のインクを収容した複数のインクカートリッジとを備え、これらの各インクカートリッジからのインクを記録ヘッドに設けられた複数のノズルから吐出させて印刷を行う印刷システムの制御コンピュータを、
    前記各インクカートリッジ内のインクの残量を検出する残量検出手段と、
    前記各インクカートリッジ内のインクの色を検出する色検出手段と、
    前記インクカートリッジのインクを前記ノズルから吐出させるように制御する制御手段として機能させるとともに、
    前記制御手段は、
    前記第1の色のインクを収容した前記各インクカートリッジにおけるインクの残量の差分が予め一定の数値幅をもって設定された判断値を超える場合であって、且つ、前記第1の色のインクを収容した前記各インクカートリッジのうち最もインクの残量の少ない第1インクカートリッジのインクの残量と2番目にインクの残量が少ない第2インクカートリッジのインクの残量との差分が、インクの残量が少ないと判断するための値として予め設定された所定しきい値以上となる場合であって、且つ前記第1の色とは異なる色のインクを収容した前記各インクカートリッジのうちに、当該インクカートリッジにおけるインクの残量と前記第1インクカートリッジにおけるインクの残量との差分が前記判断値以内で あると判断される第2の色のインクを収容したインクカートリッジがある場合には、前記第1の色のインク及び前記第2の色のインクを前記ノズルから前記印刷記録媒体に吐出させて印刷を行うときに、前記第1インクカートリッジ及び当該第1インクカートリッジとはインクの残量の差分が前記判断値以内であると判断される前記第2の色のインクを収容したインクカートリッジに各々収容されたインクが、他のインクカートリッジに収容された第1の色のインク及び第2の色のインクに優先して吐出さるように制御する機能を果たすことを特徴とする印刷プログラム。
  6. 第1の色インクを収容した複数のインクカートリッジと、前記第1の色とは異なる色のインクを収容した複数のインクカートリッジとを備え、これらの各インクカートリッジからのインクを記録ヘッドに設けられた複数のノズルから吐出させて印刷を行う印刷システムの制御コンピュータを、
    前記各インクカートリッジ内のインクの残量を検出する残量検出手段と、
    前記各インクカートリッジ内のインクの色を検出する色検出手段と、
    前記インクカートリッジのインクを吐出させるように制御する制御手段として機能させるとともに、
    前記制御手段は、
    前記第1の色のインクを収容した前記各インクカートリッジにおけるインクの残量の差分が、インクの残量はほぼ同じであると判断する際の値として予め一定の数値幅をもって設定された判断値以内である場合において、前記第1の色のインクを収容した前記各インクカートリッジにおけるインクの残量の差分が、インクの残量が少ないと判断するための値として予め設定された判断基準値以下となる場合であって、且つ前記第1の色とは異なるインクを収容した前記各インクカートリッジのうちに、当該インクカートリッジにおけるインクの残量と前記第1の色のインクを収容した各インクカートリッジにおけるインクの残量との差分が前記判断値以内であると判断される第2の色のインクを収容したインクカートリッジがある場合には、前記第1の色のインク及び前記第2の色のインクを前記ノズルから前記印刷記録媒体に吐出させて印刷を行うときに、前記第1インクカートリッジ及び当該第1インクカートリッジとはインクの残量の差分が前記判断値以内であると判断される前記第2の色のインクを収容したインクカートリッジに各々収容されたインクが、他のインクカートリッジに収容された第1の色のインク及び第2の色のインクに優先して吐出さるように制御する機能を果たすことを特徴とする印刷プログラム。
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