JP5656898B2 - ガスコンロ - Google Patents

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本発明は、コンロバーナーと五徳とを備えるガスコンロに関する。
ガスコンロに設けられるコンロバーナーは、混合室内で燃料ガスと一次空気とを混合して混合ガスを生成するバーナーボディーと、バーナーボディーの上に載せられて混合室を塞ぐように設けられたバーナーヘッドとを備えている。バーナーヘッドの外縁部分には円環形状の筒状壁が下方に向けて突設されており、この筒状壁の下端の面には、筒状壁の内側から外側に貫通する溝(炎口溝)が複数本形成されている。また、バーナーボディーは外周壁と内周壁とを備えており、外周壁と内周壁との間に混合室が形成されている。外周壁の上端は内側に折り曲げられて、バーナーヘッドの載置面が形成されている。バーナーボディーの上にバーナーヘッドを載せると筒状壁の底面が載置面に当接した状態となって、筒状壁の外周面の炎口溝が開口する箇所に炎口が形成される。
また、ガスコンロには、鍋などの調理容器を載せるための五徳が設けられており、五徳からはコンロバーナーの上方に向かって五徳爪が延設されている。調理容器は五徳爪の上に載せられて、下からコンロバーナーで加熱される。このとき、コンロバーナーの炎が五徳爪に当たると、炎が五徳爪で冷やされるのでCOが発生して燃焼不良となる。更に、調理容器ではなく五徳爪を加熱することになってしまうので熱効率が低下する(このような現象は「爪炙り」と呼ばれる)。爪炙りの現象は、五徳爪の下方に位置する炎口(五徳炎口)の開口面積を小さくすれば抑制することができるが、小火の時の火移り性能を確保する観点から五徳炎口を小さくすることには限界があるので、大火の時の爪炙りを十分に防止することは難しい。
そこで、五徳炎口が形成された部分の筒状壁の半径方向内側に、バーナーヘッドから障壁を垂下させて、この障壁の下端をバーナーボディーの載置面に当接させることで、筒状壁と障壁との間に、周方向に延びる混合ガス通路を形成する技術が提案されている(特許文献1)。こうすれば、五徳炎口に向かう混合ガスは、障壁を回り込んで混合ガス通路内を周方向に流れた後、半径方向に流れの向きを変えることになる。このため、混合ガスの流量が増加すると、流量が増加した以上に通路抵抗が増加することになるので、大火になっても五徳炎口から流出する混合ガスはそれほど増加することがなく、その結果、大火時の爪炙りを防止することができる。
特開2010−196913号公報
しかし今日のガスコンロは、デザイン上の理由から、あるいはとろ火性能(小さな火力で加熱可能な性能)を向上させる目的で、コンロバーナーのバーナー径が小さくなる傾向にある。このため、五徳炎口の内側に設けた障壁と筒状壁との間に、適切な通路面積の混合ガス通路を形成することが難しくなり、その結果、小火での火移り性能を確保しながら、大火での爪炙りを防止することが困難となっているという問題があった。
この発明は、従来の技術が有する上述した課題に対応してなされたものであり、バーナー径が小さくなっても、小火での火移り性能と大火での爪炙り防止とを同時に満足させることが可能なガスコンロの提供を目的とする。
上述した課題を解決するために本発明のガスコンロは次の構成を採用した。すなわち、
混合室で燃料ガスと一次空気との混合ガスを形成するバーナーボディーと、
該バーナーボディー上に載置されることによって複数の炎口を形成し、該炎口から前記混合ガスを流出させて燃焼させるバーナーヘッドと、
該バーナーヘッドの上方に設けられて、該バーナーヘッドの周囲から該バーナーヘッドに向けて延設された複数の五徳爪を有する五徳と、
を備え、前記五徳爪上に置かれた調理容器を加熱するガスコンロにおいて、
前記バーナーボディーには、
上端側が内側に折り曲げられて、前記バーナーヘッドが載置される円環形状の載置面が形成された外周壁と、
該外周壁との間で前記混合室を形成する内周壁と、
が設けられており、
前記バーナーヘッドには、
該バーナーヘッドの外縁部分から下方に向けて円環状に突設され、下端面が前記バーナーボディーの前記載置面に当接する筒状壁と、
該筒状壁の下端面を半径方向に横断する溝状に形成されて、該筒状壁が前記載置面に当接することによって該筒状壁の外周面に前記炎口を形成する複数の炎口溝と、
が設けられており、
前記五徳爪に向き合う位置の前記筒状壁の下端面には、該筒状壁の半径方向外端に周方向に延設された外壁と、半径方向内端に周方向に延設された内壁と、該外壁および内壁の両側に前記筒状壁の半径方向に延設された側壁とによって囲まれた凹形状の混合ガス溜室が設けられており、
前記外壁には、前記混合ガス溜室から前記混合ガスが流出する第1切欠、中間切欠、および第2切欠が、前記筒状壁の周方向にこの順序で、且つ、該中間切欠が前記五徳爪に向き合う位置となるように設けられており、
前記内壁には、前記混合室と前記混合ガス溜室とを連通させて前記第1切欠に向かって開口する第1連通口と、前記混合室と前記混合ガス溜室とを連通させて前記第2切欠に向かって開口する第2連通口とが設けられている
ことを特徴とする。
かかる本発明のガスコンロにおいては、バーナーボディーの混合室で形成した混合ガスを、バーナーヘッドに設けられた複数の炎口から流出させて燃焼させることによって、五徳の五徳爪上に置かれた調理容器を加熱する。このとき、炎口からの炎が五徳爪を加熱して「爪炙り」が生じることが無いように、五徳爪に向き合う位置の五徳炎口は次のような状態で形成されている。先ず、バーナーヘッドから下方に向けて円環状の筒状壁が突設されている。そして、五徳爪に向き合う位置の筒状壁の下端面には、筒状壁の半径方向外端に周方向に延設された外壁と、半径方向内端に周方向に延設された内壁と、外壁および内壁の両側に半径方向に延設された側壁とによって囲まれた凹形状の混合ガス溜室が形成されている。更に、外壁には、混合ガス溜室から混合ガスが流出する第1切欠、中間切欠、および第2切欠が、筒状壁の周方向にこの順序で、且つ、中間切欠が五徳爪に向き合う位置となるように設けられている。これらの切欠が外壁の外側(筒状壁の外周側)に開口した部分が五徳炎口となる。また内壁には、第1切欠に向かって開口する第1連通口と、第2切欠に向かって開口する第2連通口とが設けられている。
こうすれば、小火の時には、バーナーボディーから供給される混合ガスの流量が少ないので、混合ガス溜室には、第1連通口および第2連通口からゆっくりと混合ガスが流入する。そして流入した混合ガスは、混合ガス溜室内を広がりながら時間をかけて流れるので、第1切欠、中間切欠、第2切欠の何れからもほぼ同様な流量で流出する。一方、大火の時には、バーナーボディーから供給される混合ガスの流量が増加するので、第1連通口および第2連通口で混合ガスの流れが絞られて、勢い良く混合ガス溜室に流入する。そして、第1連通口は第1切欠に向かって開口しているので、第1連通口から流入した混合ガスは混合ガス溜室内でほとんど広がる時間が無いまま第1切欠から流出する。同様に、第2連通口も第2切欠に向かって開口しているので、第2連通口から流入した混合ガスはほとんど広がることなく第2切欠から流出する。このような理由から、小火の時には第1切欠、中間切欠、第2切欠から同じような流量で混合ガスを流出させることができ、大火の時には、中間切欠からの流出量を、小火の時からそれほど増加しないレベルに留めておくことができる。そして、中間切欠は、五徳爪と向き合う位置に設けられている。このため、小火の時の火移り性能を確保しつつ、大火の時に爪炙りが発生することを防止することが可能となる。また、第1切欠、中間切欠、第2切欠が設けられる外壁と、第1連通口および第2連通口が開口する内壁とを載置面に当接させて、混合ガス溜室を形成することができればよいので、載置面の半径方向の幅もそれほど必要としない。このため、バーナー径が小径化されたコンロバーナーに対しても何ら問題なく適用することが可能となる。
また、上述した本発明のガスコンロにおいては、次のようにしても良い。先ず、バーナーボディーの載置面を半径方向内側に向かって下方に傾斜させ、更に、載置面の半径方向内側では端部を下方に折り曲げることによって縦壁面を形成する。そして、五徳爪に向き合う位置の筒状壁には、内壁よりも半径方向内側の位置に、縦壁面に対して所定の隙間を隔てた状態で、下方に向けて絞り壁を設けるようにしても良い。
こうすれば、混合ガス溜室に流入する混合ガスは、縦壁面と絞り壁との間の隙間を上向きに流れる際に絞られて、加速された状態で第1連通口および第2連通口から流入する。そして、混合ガス溜室の底面を構成する載置面は半径方向外側に向かって上方に傾斜しているので、第1連通口および第2連通口から流入した混合ガスの流れは勢いを弱められることなく、それぞれ第1切欠および第2切欠から流出する。このため、第1切欠および第2切欠の間の中間切欠から流出する混合ガスについては、小火から大火にしても、それほど流量が増加しないレベルに留めておくことができる。その結果、大火の時に爪炙りをより確実に防止することが可能となる。
また、上述した本発明のガスコンロにおいては、第1切欠および第2切欠に比べて、中間切欠を上下方向に縦長に形成してもよい。
こうすれば、中間切欠は、第1切欠や第2切欠に比べて、より上方の位置にも混合ガスを流出させることができる。そして、一般に炎は上方に向かうので、第1切欠および第2切欠からの混合ガスによる炎によって、中間切欠が上方に流出した混合ガスに着火することができる。その結果、第1切欠あるいは第2切欠から流出した混合ガスの炎を、中間切欠から流出した混合ガスに火移りさせることができるので、小火の時の火移り性能を向上させることが可能となる。
本実施例のガスコンロ1の外観形状を示す斜視図である。 本実施例のガスコンロ1の構造を示す断面図である。 バーナーヘッド14の筒状壁14aがバーナーボディー12の載置面12dに当接する部分の拡大断面図である。 本実施例の混合ガス溜室20の詳細な形状を示した説明図である。 小火の時および大火の時の混合ガス溜室20内での混合ガスの流れを概念的に示した説明図である。 変形例の混合ガス溜室20の詳細な形状を示した説明図である。
図1は、本実施例のガスコンロ1の外観形状を示す斜視図である。図示されるように、ガスコンロ1は、ガラス製あるいは金属製の天板2と、天板2に開口する後述のバーナー用開口を通して天板2の上方に突設されたコンロバーナー10と、鍋などの調理容器をコンロバーナー10の上方で支持するために天板2上に置かれた五徳3と、バーナー用開口とコンロバーナー10との間を塞ぐバーナーリング4などを備えている。尚、コンロバーナー10には、混合ガスに点火するための点火プラグや、失火検知用の熱電対も設けられているが、これらについては本発明との関連性が薄いので図示を省略している。
五徳3は、コンロバーナー10を囲むような状態で天板2上に置かれた五徳枠3aと、五徳枠3aからコンロバーナー10の上方に向かって放射状に延設された複数本(図示した例では6本)の五徳爪3bとを有している。鍋などの調理容器はこれら五徳爪3bの上に載せられて、下方からコンロバーナー10によって加熱される。
コンロバーナー10は、バーナーボディー12と、バーナーボディー12の上に載置されたバーナーヘッド14と、バーナーヘッド14の上に取り付けられた幅広の円環形状のバーナーカバー16と、バーナーカバー16の中央の貫通穴から突出して設けられた温度センサー18などを備えている。詳細には後述するが、バーナーボディー12の内部には混合室が設けられており、燃料ガスと一次空気とを混合させて混合ガスを形成する。バーナーヘッド14の外周面には複数の炎口15が開口しており、バーナーボディー12で形成された混合ガスを流出させて、図示しない点火プラグから火花を飛ばすと混合ガスの燃焼を開始することができる。尚、炎口15としては、上下方向に長い縦長に開口する主炎口15aと、主炎口15aよりも上下方向に短く開口する保炎口15bとが形成されている。更に、五徳爪3bと向き合う位置には、後述する五徳炎口が形成されている。バーナーカバー16は、調理中の調理容器から噴きこぼれた煮こぼれ汁が、バーナーヘッド14やバーナーボディー12内に侵入することを防止する。また、温度センサー18は、図示しないコイルバネで上方に付勢されて上下方向に伸縮自在に構成されており、五徳爪3bの上に調理容器が置かれると調理容器の底面で下方に押し下げられる。このため温度センサー18は、上端面が調理容器の底面と密着した状態となって、調理容器の温度を正確に計測することができる。
図2は、図1中のP−P位置でガスコンロ1の断面を取ることによってコンロバーナー10の構造を示した説明図である。コンロバーナー10のバーナーボディー12は、プレス成形された2枚の板金を向かい合わせて、気密な状態に組み付けることによって構成されている。そして、一方の板金が外周壁12aを構成し、他方の板金が内周壁12bを構成して、外周壁12aと内周壁12bとの間に混合室12cが形成されている。外周壁12aの上端部分は内側に向けて折り曲げられて、斜め下方に傾斜する円環形状の載置面12dが形成されている。また、載置面12dの半径方向内側の端部は更に下方に折り曲げられて、上下方向の縦壁面12eが形成されている。バーナーヘッド14は、載置面12dの上に載せられる。
バーナーヘッド14は、鋳造あるいはダイカストなどによって形成された略円環形状の部品であり、外縁部分には下方に向けて円環状の筒状壁14aが突設され、更に内縁部分には筒状の支持筒14bが下方に向けて立設されている。バーナーヘッド14は、バーナーボディー12の内周壁12bに支持筒14bを嵌合させて位置決めされた状態で、載置面12dに筒状壁14aの下端の面(以下、下端面)を当接させた状態でバーナーボディー12に載置される。後述するように筒状壁14aの下端面には、筒状壁14aの半径方向に横断する複数本の溝(炎口溝)が形成されている。
バーナーヘッド14の上部には、図示しない取付金具によって略円板状のバーナーカバー16が取り付けられている。更に、バーナーカバー16の中心位置に形成された貫通穴からは、円筒形状の温度センサー18が突設されている。温度センサー18は、バーナーヘッド14の支持筒14bの中央を貫通する支持ポール19の上端に取り付けられており、五徳爪3bに調理容器が置かれていない時の温度センサー18の上端は、五徳爪3bの上面よりも突出している。また、バーナーボディー12の上部(載置面12dが形成されている部分)は、天板2に開口するバーナー用開口2aから突設されており、バーナーボディー12とバーナー用開口2aとの隙間は円環状のバーナーリング4で塞がれている。
図3は、バーナーヘッド14の筒状壁14aがバーナーボディー12の載置面12dに当接する部分の拡大断面図である。図3(a)には保炎口15b(図1参照)の位置での断面図が示されており、図3(b)には主炎口15a(図1参照)の位置での断面図が示されている。また、図3(c)には、五徳3の五徳爪3bと向き合う位置での断面図が示されている。図3(a)に示すように、保炎口15bが形成される位置には、筒状壁14aの下端の面(下端面)に半径方向の炎口溝(保炎口用炎口溝14d)が形成されている。保炎口15bは、保炎口用炎口溝14dが筒状壁14aの外周面に開口する位置に形成される。また、図3(b)に示すように主炎口15aが形成される位置にも、筒状壁14aの下端面の半径方向の炎口溝(主炎口用炎口溝14c)が形成されている。主炎口用炎口溝14cは保炎口用炎口溝14dよりも深く形成されており、主炎口用炎口溝14cが
筒状壁14aの外周面に開口する位置には、保炎口15bよりも上下方向に長い主炎口15aが形成される。
一方、図3(c)に示すように、五徳爪3bと向き合う位置の筒状壁14aの下端面には、筒状壁14aの半径方向内側に立設する内壁14eと、半径方向外側に立設する外壁14fとの間に、凹形状の混合ガス溜室20が形成されている。更に、内壁14eの半径方向内側には、バーナーボディー12の縦壁面12eから所定の隙間を隔てた位置に、絞り壁14gが垂下されている。以下では、図3(c)中の矢印Aおよび矢印Bの方向から見た図を用いて、混合ガス溜室20の詳細な形状について説明する。
図4は、混合ガス溜室20の詳細な形状を示した説明図である。図4(a)には、図3(c)中の矢印Aの方向から見た時の、筒状壁14aの外周面の形状が示されている。図示されるように、混合ガス溜室20が形成されている箇所の筒状壁14aの外周面(外壁14fに対応)には、第1五徳炎口22aおよび第2五徳炎口22bが開口しており、その間には、第1五徳炎口22aや第2五徳炎口22bよりも上下方向に縦長の中間五徳炎口22cが開口している。尚、以下では、第1五徳炎口22a、第2五徳炎口22b、および中間五徳炎口22cをまとめて「五徳炎口22」と呼ぶことがある。また、五徳炎口22の左右の外側には主炎口15aが開口しており、その外側には保炎口15bが開口している。
図4(b)には、バーナーボディー12の外周壁12aを透視した状態で、混合ガス溜室20の詳細な形状が示されている。第1五徳炎口22a、第2五徳炎口22b、中間五徳炎口22cは、混合ガス溜室20の外側(筒状壁14aの半径方向外側。図面上では手前側)の外壁14fに第1切欠23a、第2切欠23b、中間切欠23cが設けられることによって形成されている。外壁14fの両側には側壁14hが形成されており、図面上で外壁14fの奥側(筒状壁14aの半径方向内側)には内壁14eが形成されている。これら外壁14f、内壁14e、および両側の側壁14hで囲まれた部分が混合ガス溜室20となる。更に、図面上で内壁14eの奥側には絞り壁14gが設けられている。
図4(c)には、混合ガス溜室20を下方(図3(c)中の矢印Bの方向)から見ることによって、内壁14eと、絞り壁14gと、バーナーボディー12の縦壁面12eとの位置関係が示されている。尚、図4(c)に付した斜線は、その部分がバーナーボディー12の載置面12dに当接していることを表している。図示されるように、絞り壁14gは、縦壁面12eに対して隙間を空けた位置に設けられている。また、内壁14eの下端の面は、少なくとも混合ガス溜室20側は載置面12dに当接している。更に、内壁14eの両側には、側壁14hとの間に第1連通口24aおよび第2連通口24bが形成されている。図4(b)には、第1連通口24aおよび第2連通口24bが細かい斜線を付して表示されている。バーナーボディー12の混合室12cで形成された混合ガスは、この第1連通口24aおよび第2連通口24bから混合ガス溜室20に流入する。そして、混合ガス溜室20を通過した後、五徳炎口22から流出して燃焼する。
図5は、小火の時および大火の時のそれぞれについて、第1連通口24aおよび第2連通口24bから混合ガス溜室20に流入して五徳炎口22から流出する混合ガスの流れを概念的に示した説明図である。図5(a)には、小火の時の混合ガスの流れが示されている。小火の時は混合ガスの流量が少ないので、第1連通口24aおよび第2連通口24bから混合ガス溜室20内にゆっくりと混合ガスが流入する。この時、混合ガスは絞り壁14gと縦壁面12eとの間の狭い隙間を通過するが(図4(c)参照)、小火の時は混合ガスの流量が少ないので、この隙間で混合ガスの流れが加速されることはない。そして、混合ガス溜室20に流入した混合ガスは五徳炎口22に向かってゆっくりと流れていくが、その間に混合ガス溜室20内で混合ガスの流れが広がる結果、第1五徳炎口22a、第2五徳炎口22b、中間五徳炎口22cの何れの五徳炎口22からもほぼ同じような流量で混合ガスが流出する。図5(a)中に斜線を付した矢印は、小火の時の混合ガスの流れを概念的に表している。
一方、大火になると混合ガスの流れは次のように変化する。図5(b)には、大火の時の混合ガスの流れが、斜線を付した矢印によって概念的に示されている。大火の時は混合ガスの流量が大幅に増加するが、絞り壁14gと縦壁面12eとの間で絞られているので、混合ガス溜室20に流入する混合ガスの流量は制限される。また、混合ガスは、絞り壁14gと縦壁面12eとの間の狭い隙間を通る際に加速される。更に、図3(c)に示されるように、混合ガス溜室20は外側に向かって上向きに傾斜している。このため、絞り壁14gと縦壁面12eとの隙間で加速されて上向きに流れる混合ガスは、勢いを弱められることなく、第1連通口24aおよび第2連通口24bから勢い良く混合ガス溜室20内に流入する。
そして、図4に示したように、第1連通口24aは第1切欠23a(すなわち第1五徳炎口22a)に向かって開口しており、第2連通口24bは第2切欠23b(すなわち第2五徳炎口22b)に向かって開口している。このため、第1連通口24aから流入した混合ガスは、そのまま混合ガス溜室20を通過して第1五徳炎口22aから流出する。同様に、第2連通口24bから流入した混合ガスも、そのまま混合ガス溜室20を通過して第2五徳炎口22bから流出する。その結果、大火になって混合ガス溜室20に流入する混合ガスの流量が増加しているにも拘わらず、中間五徳炎口22cから流出する混合ガスの流量は、小火の時から大きく増加することがない。また、第1五徳炎口22aおよび第2五徳炎口22bから流出する混合ガスについても、絞り壁14gと縦壁面12eとの隙間で流量が絞られているので、大火にしたからといって大幅に流量が増加することはない。
以上に説明したように、本実施例のコンロバーナー10では、大火の時には絞り壁14gと縦壁面12eとの隙間で混合ガスの流量を絞ることによって、五徳炎口22から流出する混合ガスの流量を抑制することができ、特に中間五徳炎口22cについては、他の五徳炎口22(第1五徳炎口22aおよび第2五徳炎口22b)よりも更に流量を抑制することができる。このため、五徳3の五徳爪3bと向き合う位置に中間五徳炎口22cを設けることで、大火の時に「爪炙り」が発生することを確実に防止することができる。また、小火の時には、絞り壁14gと縦壁面12eとの隙間で混合ガスの流量が絞られることがなく、しかも、第1五徳炎口22a、第2五徳炎口22b、中間五徳炎口22cの何れからもほぼ同じ流量で混合ガスが流出する。このため、小火にしても十分な火移り性能を確保することができる。
加えて、五徳炎口22が開口する外壁14fと、第1連通口24aおよび第2連通口24bが開口する内壁14eとを載置面12dに当接させて、混合ガス溜室20を形成することができればよいので、載置面12dの半径方向の幅もそれほど必要としない。このため、小径化されたコンロバーナー10に対しても、本実施例の構造を適用することができる。
また、本実施例のコンロバーナー10では、第1五徳炎口22aと第2五徳炎口22bとの間に設けられた中間五徳炎口22cは、第1五徳炎口22aおよび第2五徳炎口22bよりも縦長に形成されている(図4(a)参照)。こうすれば、以下の理由から小火の時の火移り性能をより一層改善することができる。先ず、第1五徳炎口22aおよび第2五徳炎口22bは隣に主炎口15aが設けられている。このため、何らかの理由で第1五徳炎口22aあるいは第2五徳炎口22bの炎が消えたとしても、主炎口15aに形成された大きな炎から火移りさせることができる。また、中間五徳炎口22cについては、第1五徳炎口22aや第2五徳炎口22bよりも縦長に形成されているので、中間五徳炎口22cからの混合ガスは、第1五徳炎口22aや第2五徳炎口22bに比べて上方の位置にも流出する。そして、一般に炎は上方に向かうので、第1五徳炎口22aや第2五徳炎口22bの炎が、中間五徳炎口22cから上方に流出した混合ガスに接触することとなって、中間五徳炎口22cに火移りさせることができる。このため、小火の時の火移り性能をより一層改善することが可能となる。
尚、上述した実施例では、大火の時の混合ガスは、縦壁面12eと絞り壁14gとの間の隙間で絞られた後、第1連通口24aおよび第2連通口24bから混合ガス溜室20に流入するものとして説明した。しかし、大火の時に第1連通口24aおよび第2連通口24bから流入する混合ガスを絞ることができるのであれば、上述した構造には限られない。例えば、第1連通口24aおよび第2連通口24bの開口面積を小さくすることによって、混合ガスの流れを絞る構造としても良い。以下では、このような変形例について説明する。尚、変形例では、上述した実施例と異なる点に焦点を当てて説明し、上述の実施例と同じ構成については同じ符番を付すことによって説明を省略する。
図6は、変形例の混合ガス溜室20の詳細な形状を示した説明図である。図6(a)には、図4(b)と同様にバーナーボディー12の外周壁12aを透視した状態で、変形例の混合ガス溜室20の詳細な形状が示されている。また、図6(b)には、変形例の混合ガス溜室20を下面視した状態が示されている。変形例においても、図面上で手前側の外壁14fと、奥側の内壁14eと、両側の側壁14hとによって混合ガス溜室20が形成されている。更に外壁14fには、第1切欠23a、第2切欠23b、中間切欠23cが設けられることによって、第1五徳炎口22a、第2五徳炎口22b、中間五徳炎口22cが形成されている。
しかし変形例では、上述した実施例の絞り壁14gは設けられておらず、その代わりに、内壁14eに設けられた第1連通口24aおよび第2連通口24bの開口面積が、上述した実施例よりも小さく形成されている。このため、大火の時は、第1連通口24aおよび第2連通口24bで混合ガスの流れが絞られて流量が制限されると共に、勢い良く混合ガス溜室20に流入する。そして、そのまま混合ガス溜室20を通過して、第1五徳炎口22a(第1切欠23a)および第2五徳炎口22b(第2切欠23b)から流出する。一方、小火の時は、混合ガスの流量が少ないので、第1連通口24aおよび第2連通口24bからゆっくりと混合ガスが流入し、混合ガス溜室20内で広がって、第1五徳炎口22a(第1切欠23a)、第2五徳炎口22b(第2切欠23b)、および中間五徳炎口22c(中間切欠23c)から同じように流出する。このため、上述した実施例の場合と同様に、小火の時の火移り性能を確保しながら、大火の時の爪炙りの発生を防止することが可能となる。
以上、本実施例および変形例のコンロバーナー10を搭載したガスコンロ1について説明したが、本発明は上記の実施例および変形例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。
1…ガスコンロ、 2…天板、 2a…バーナー用開口、
3…五徳、 3a…五徳枠、 3b…五徳爪、
4…バーナーリング、 10…コンロバーナー、 12…バーナーボディー、
12a…外周壁、 12b…内周壁、 12c…混合室、
12d…載置面、 12e…縦壁面、 14…バーナーヘッド、
14a…筒状壁、 14b…支持筒、 14c…主炎口用炎口溝、
14d…保炎口用炎口溝、 14e…内壁、 14f…外壁、
14g…絞り壁、 14h…側壁、 15…炎口、
15a…主炎口、 15b…保炎口、 16…バーナーカバー、
18…温度センサー、 19…支持ポール、 20…混合ガス溜室、
22…五徳炎口、 22a…第1五徳炎口、 22b…第2五徳炎口、
22c…中間五徳炎口、 23a…第1切欠、 23b…第2切欠、
23c…中間切欠、 24a…第1連通口、 24b…第2連通口

Claims (3)

  1. 混合室で燃料ガスと一次空気との混合ガスを形成するバーナーボディーと、
    該バーナーボディー上に載置されることによって複数の炎口を形成し、該炎口から前記混合ガスを流出させて燃焼させるバーナーヘッドと、
    該バーナーヘッドの上方に設けられて、該バーナーヘッドの周囲から該バーナーヘッドに向けて延設された複数の五徳爪を有する五徳と、
    を備え、前記五徳爪上に置かれた調理容器を加熱するガスコンロにおいて、
    前記バーナーボディーには、
    上端側が内側に折り曲げられて、前記バーナーヘッドが載置される円環形状の載置面が形成された外周壁と、
    該外周壁との間で前記混合室を形成する内周壁と、
    が設けられており、
    前記バーナーヘッドには、
    該バーナーヘッドの外縁部分から下方に向けて円環状に突設され、下端面が前記バーナーボディーの前記載置面に当接する筒状壁と、
    該筒状壁の下端面を半径方向に横断する溝状に形成されて、該筒状壁が前記載置面に当接することによって該筒状壁の外周面に前記炎口を形成する複数の炎口溝と、
    が設けられており、
    前記五徳爪に向き合う位置の前記筒状壁の下端面には、該筒状壁の半径方向外端に周方向に延設された外壁と、半径方向内端に周方向に延設された内壁と、該外壁および内壁の両側に前記筒状壁の半径方向に延設された側壁とによって囲まれた凹形状の混合ガス溜室が設けられており、
    前記外壁には、前記混合ガス溜室から前記混合ガスが流出する第1切欠、中間切欠、および第2切欠が、前記筒状壁の周方向にこの順序で、且つ、該中間切欠が前記五徳爪に向き合う位置となるように設けられており、
    前記内壁には、前記混合室と前記混合ガス溜室とを連通させて前記第1切欠に向かって開口する第1連通口と、前記混合室と前記混合ガス溜室とを連通させて前記第2切欠に向かって開口する第2連通口とが設けられている
    ことを特徴とするガスコンロ。
  2. 請求項1に記載のガスコンロにおいて、
    前記バーナーボディーの前記載置面は、半径方向内側に向かって下方に傾斜しており、且つ該載置面の半径方向内側では端部が下方に折り曲げられて縦壁面が形成されており、
    前記五徳爪に向き合う位置の前記筒状壁には、前記内壁よりも半径方向内側で且つ前記縦壁面に対して所定の隙間を隔てた位置に絞り壁が垂下されている
    ことを特徴とするガスコンロ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のガスコンロにおいて、
    前記中間切欠は、前記第1切欠および前記第2切欠に比べて上下方向に縦長に形成されている
    ことを特徴とするガスコンロ。
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