JP5655872B2 - 衣類メンテナンス装置 - Google Patents

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この発明は、衣類をメンテナンスするための装置に関するものである。
特許文献1及び2に、衣類をメンテナンスするための装置が記載されている。
特許文献1に記載された装置では、加熱及び加湿された空気を衣類に当て、衣類のしわを伸ばしたり臭気物質を除去したりしている。この装置では、加熱及び加湿された空気を衣類に当てる時間を、タイマーによって調節している。
特開平8−126798号公報
特許文献1に記載された装置では、一定の時間が経過すると温風が自動的に止まってしまう。例えば、衣類に多くの臭気物質が付着している場合に、臭気物質を適切に除去することができないといった問題があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたものである。この発明の目的は、衣類に付着している臭気物質を適切に除去することができる衣類メンテナンス装置を提供することである。
この発明に係る衣類メンテナンス装置は、衣類に風を当てるための気流を発生させる送風手段と、衣類に温風を当てるための熱を発生する加熱手段と、臭気物質の濃度を検出する臭気検出手段と、送風手段が気流を発生させる前に臭気検出手段によって検出された濃度と送風手段が気流を発生させている時に臭気検出手段によって検出された濃度とに基づいて加熱手段を制御する制御手段と、を備え、制御手段は、送風手段が気流を発生させる前に臭気検出手段によって検出された濃度に基づいて、衣類に温風を当てる加熱運転を終了させるための臭気物質の濃度を設定するものである。
また、この発明に係る衣類メンテナンス装置は、衣類に風を当てるための気流を発生させる送風手段と、衣類に温風を当てるための熱を発生する加熱手段と、臭気物質の濃度を検出する臭気検出手段と、送風手段が気流を発生させる前に臭気検出手段によって検出された濃度と送風手段が気流を発生させている時に臭気検出手段によって検出された濃度とに基づいて加熱手段を制御する制御手段と、衣類を掛けるための衣類掛けと、を備え、臭気検出手段は、衣類掛けに設けられたものである。

この発明に係る衣類メンテナンス装置であれば、衣類に付着している臭気物質を適切に除去することができるようになる。
この発明の実施の形態1における衣類メンテナンス装置を示す正面図である。 この発明の実施の形態1における衣類メンテナンス装置の構成を示す図である。 この発明の実施の形態1における衣類メンテナンス装置の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2における衣類メンテナンス装置の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態3における衣類メンテナンス装置を示す正面図である。 この発明の実施の形態4における衣類メンテナンス装置を示す正面図である。
添付の図面を参照して、本発明を詳細に説明する。各図では、同一又は相当する部分に、同一の符号を付している。重複する説明は、適宜簡略化或いは省略する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1における衣類メンテナンス装置を示す正面図である。図2は、この発明の実施の形態1における衣類メンテナンス装置の構成を示す図である。
衣類メンテナンス装置は、図1に示すように、枠体1と本体2とを備える。図1では、本体2を断面で示している。
枠体1は、衣類3を掛けるためのものである。即ち、枠体1は、衣類掛けとして機能する。図1では、枠体1が上部材4と支持部材5とによって構成される場合を一例として示している。上部材4は、本体2の上方で水平に配置される。支持部材5は、上部材4を支持する。支持部材5は、本体2の両側に配置される。支持部材5の各上端部を接続するように、上部材4が設けられる。
なお、衣類掛けの構成は、枠体1の構成に限定されない。
本体2は、枠体1に掛けられた衣類3の下方に配置される。本体2を枠体1と一体的に構成しても良い。
本体2は、下部の側面に吸込み口6が形成される。吸込み口6は、空気を本体2の内部に取り込むための開口である。本体2は、上面に吹出し口7が形成される。吹出し口7は、本体2の内部の空気を本体2の外に出すための開口である。上部材4の高さを調整自在に構成すれば、吹出し口7の高さに合わせて衣類3を配置することができる。例えば、衣類3は、その下端が吹出し口7より僅かに高い位置に配置されるように枠体1に掛けられる。
吸込み口6及び吹出し口7は、本体2の外面の他の位置に形成しても良い。
本体2の内部に、主風路8と副風路9及び10とが形成される。主風路8は、吸込み口6から本体2の内部に取り込まれた空気が吹出し口7から本体2の外に出るまでに通る経路である。副風路9及び10は、本体2の内部で主風路8に接続された経路である。
衣類メンテナンス装置は、枠体1及び本体2の他に、送風装置11、加熱装置12、ミスト生成装置13、臭気検出装置14、脱臭装置15、制御装置16、操作装置17を備える。
送風装置11は、衣類3に風を当てるための気流を発生させる。送風装置11は、本体2の内部に設けられる。送風装置11は、本体2の内部において主風路8に配置される。送風装置11は、制御装置16に電気的に接続される。送風装置11は、制御装置16によって制御される。
送風装置11が動作すると、本体2の内部に気流が発生する。即ち、送風装置11が動作することにより、本体2の外の空気が吸込み口6から本体2の内部に取り込まれる。吸込み口6から本体2の内部に取り込まれた空気は、主風路8を通過し、吹出し口7に達する。吹出し口7に達した空気は、吹出し口7から本体2の外に放出される。枠体1に衣類3が掛けられていれば、吹出し口7から放出された空気が衣類3に当たる。
送風装置11は、上記気流を発生させる送風手段の一例である。送風装置11として、例えば、多翼ファン(シロッコファン)又はターボファンが採用される。多翼ファン及びターボファンは、軸に対して直交する方向(遠心方向)に風を送る。送風装置11としてプロペラファンを採用しても良い。プロペラファンは、電動機の軸に沿って羽根を旋回させ、軸に沿う直線的な風を発生させる。プロペラファンは、羽の回転方向に応じて二方向の風を発生させることができる。送風装置11として横流ファン又はラインフローファンを採用しても良い。横流ファン及びラインフローファンは、薄い板状の風を発生させる。
加熱装置12は、衣類3に温風を当てるための熱を発生する。温風とは、周囲の空気より温度が高い空気からなる風のことである。加熱装置12は、本体2の内部に設けられる。加熱装置12は、本体2の内部において副風路9に配置される。加熱装置12は、制御装置16に電気的に接続される。加熱装置12は、制御装置16によって制御される。
加熱装置12は、通電されることによって熱を発生する。加熱装置12が熱を発生することにより、周囲の空気が加熱される。この加熱された空気は、副風路9を通過して主風路8に至り、主風路8の空気と混合する。これにより、主風路8の空気の温度が上昇する。即ち、加熱装置12が発生した熱は、副風路9の空気を介して主風路8の空気に伝わる。送風装置11が動作していれば、主風路8の温められた空気が吹出し口7から放出される。これにより、枠体1に掛けられた衣類3に温風が当たり、衣類3が加熱される。
副風路9は、吹出し口7の直ぐ下で主風路8に接続される。副風路9の空気は、吹出し口7の直下において、送風装置11を通過した後の空気と混合する。
加熱装置12は、熱を発生する加熱手段の一例である。加熱装置12は、吹出し口7から放出される空気の温度をある一定の温度まで上昇させる能力を備える。加熱装置12として通常のヒータを用いる場合、制御装置16は、例えば、ヒータへの通電と通電の遮断とを繰り返すことによって、吹出し口7から放出される空気の温度の高低を調節する。また、加熱装置12としてPTCヒータを用いる場合、制御装置16は、吹出し口7から放出される空気の温度をある一定の温度まで上昇させた後、送風装置11への入力を調整して上記空気の温度の高低を調節する。
ミスト生成装置13は、衣類3に付着させるためのミストを生成する。ミストとは、液体(例えば、水)からなる微小な粒のことである。ミスト生成装置13は、本体2の内部に設けられる。ミスト生成装置13は、本体2の内部において副風路10に配置される。ミスト生成装置13は、制御装置16に電気的に接続される。ミスト生成装置13は、制御装置16によって制御される。
ミスト生成装置13が動作すると、ミストが生成される。ミスト生成装置13が生成したミストは、副風路10を通過して主風路8に至る。送風装置11が動作していれば、ミスト生成装置13によって生成されたミストが、主風路8を通過してきた空気とともに吹出し口7から放出される。これにより、枠体1に掛けられた衣類3にミストが付着する。
副風路10は、吹出し口7の直ぐ下で主風路8に接続される。ミスト生成装置13が生成したミストは、吹出し口7の直下において、送風装置11を通過した後の空気に供給される。
ミスト生成装置13は、ミストを生成するミスト生成手段の一例である。ミスト生成装置13は、例えば、超音波方式或いはスチーム方式によってミストを生成する。超音波方式によってミストを生成する場合、ミスト生成装置13は、常温の水を超音波素子によって微細化し、空気中に放出する。スチーム方式によってミストを生成する場合、ミスト生成装置13は、加熱した水からミストを生成して空気中に放出する。スチーム方式によってミストを生成する場合は、水を加熱するための装置が必要になる。
臭気検出装置14は、臭気物質の濃度を検出する。臭気検出装置14は、吹出し口7から放出された空気が通る位置に配置される。図1では、臭気検出装置14が枠体1の上部材4の中央部に取り付けられている場合を一例として示している。臭気検出装置14は、制御装置16に電気的に接続される。臭気検出装置14によって検出された臭気物質の濃度の情報は、制御装置16に送信される。制御装置16は、臭気検出装置14から受信した濃度の情報を内部のメモリに蓄積する。
臭気検出装置14は、臭気物質の濃度を検出する臭気検出手段の一例である。臭気検出装置14として、例えば、総揮発性有機化合物量(TVOC)を検出するセンサが採用される。臭気検出装置14として、特定の臭気物質の濃度を検出するセンサを採用しても良い。例えば、本衣類メンテナンス装置をタバコ臭の除去に特化させる場合、臭気検出装置14として、アンモニア或いはアセトアルデヒド、酢酸を検出するセンサを採用することが好適である。
脱臭装置15は、空気中の臭気物質を除去する。脱臭装置15は、本体2の内部に設けられる。脱臭装置15は、本体2の内部において主風路8に配置される。脱臭装置15は、例えば、送風装置11より吸込み口6に近い位置に配置される。
脱臭装置15は、例えば、ハニカム形状の多数の開口を有する。主風路8の空気は、この開口から脱臭装置15に進入し、脱臭装置15を通過する。脱臭装置15は、通過する空気が触れ得る表面に、ゼオライト或いは触媒といった吸着剤を備える。
送風装置11が動作すると、吸込み口6から本体2の内部に空気が取り込まれる。吸込み口6から本体2の内部に取り込まれた空気は、送風装置11に至る前に、脱臭装置15を通過する。脱臭装置15は、表面の吸着剤によって臭気物質を吸着し、通過する空気から臭気物質を除去する。脱臭装置15における臭気物質の除去とは、脱臭装置15を通過した後の空気中の臭気物質の濃度が、脱臭装置15を通過する前の空気中の臭気物質の濃度より低くなることを意味する。
脱臭装置15には、吸着した臭気物質が蓄積されていく。脱臭装置15は、吸着した臭気物質が増加するに従い、その脱臭能力が低下する。このため、脱臭装置15に、臭気物質の吸着性能を再生するための手段(再生手段)を備えることが好ましい。
図2は、脱臭装置15が、再生手段として加熱部18を備える場合を一例として示している。かかる場合、脱臭装置15の表面に熱触媒が備えられる。加熱部18の発熱制御は、制御装置16によって行われる。脱臭装置15は、加熱部18からの熱によって触媒を加熱再生させる。また、脱臭装置15は、再生手段として光源(図示せず)を備えても良い。かかる場合、脱臭装置15の表面に光触媒が備えられる。光源の発光制御は、制御装置16によって行われる。脱臭装置15は、光源からの光によって触媒を光活性させる。
脱臭装置15を本体2から取り外し可能に構成することにより、上記再生手段を実現しても良い。かかる場合、操作装置17等に、使用者に脱臭装置15の交換を促すための報知装置を設けることが好ましい。報知装置は、例えば、ランプ等によって簡単に実現できる。制御装置16は、衣類メンテナンス装置の運転時間或いは臭気検出装置14の検出結果等に基づいて上記報知装置を制御し、脱臭装置15の交換を促すための報知を行う。例えば、制御装置16は、衣類メンテナンス装置の運転中(特に、後述の加熱運転中)に臭気検出装置14によって検出された濃度の変化が基準値より小さくなると、脱臭装置15の交換を促すためにランプを点灯させる。
操作装置17は、衣類メンテナンス装置を使用する使用者が操作するためのものである。操作装置17は、使用者が情報を入力するための釦等を備える。操作装置17は、制御装置16に電気的に接続される。操作装置17から入力された情報は、制御装置16に送信される。
使用者が情報を入力するための手段は、釦に限定されない。
符号11乃至17に示す各装置は、一例を示したものであり、上記形態に限定されない。例えば、送風装置11と脱臭装置15とを一体的に構成しても良い。脱臭装置15を送風装置11の上方に配置しても良い。制御装置16を機能毎にユニット化し、本体2の内部の複数の箇所に配置しても良い。
次に、図3も参照し、上記構成を有する衣類メンテナンス装置の動作について説明する。図3は、この発明の実施の形態1における衣類メンテナンス装置の動作を示すフローチャートである。
使用者は、メンテナンスが必要な衣類3を枠体1に掛ける。衣類3のメンテナンスとは、少なくとも衣類3に付着している臭気物質を除去すること又は衣類3のしわを伸ばすことを意味する。使用者は、衣類3を枠体1に掛けると、運転を開始させるための操作(運転開始操作)を操作装置17に対して行う。使用者が操作装置17に対して運転開始操作を行うことにより、操作装置17から制御装置16に運転開始情報が送信される。制御装置16は、操作装置17から運転開始情報を受信すると、衣類3のメンテナンスを行うための運転を開始する。具体的には、運転を行うためのプログラムが実行される。
先ず、臭気検出装置14が臭気物質の濃度を検出する(S101)。この時、制御装置16は、送風装置11を動作させない。送風装置11が気流を発生させる前に臭気検出装置14によって検出された濃度の情報は、初期濃度情報として制御装置16に送信される。制御装置16は、臭気検出装置14から受信した初期濃度情報をメモリに記憶する。
制御装置16は、初期濃度情報をメモリに記憶すると、送風を開始するために送風装置11を動作させる(S102)。送風装置11が動作することによって吸込み口6から本体2の内部に空気が取り込まれる。本実施の形態では、吸込み口6が本体2の下部に形成されている。このため、吸込み口6から主風路8に流入した空気は、本体2の内部において上方に向かって流れる。
主風路8を上方に移動する空気は、脱臭装置15及び送風装置11を順次通過する。主風路8の空気は、脱臭装置15を通過する際に臭気物質が除去される。主風路8を通過した空気は、吹出し口7から上方に、即ち衣類3に向けて放出される。吹出し口7から放出された空気は、衣類3の内側を通って衣類3の開口から室内に放出される。衣類3の開口とは、例えば、襟ぐり及び袖口のことである。
上部材4に取り付けられた臭気検出装置14は、枠体1に衣類3が掛けられると、衣類3の襟ぐりの近くに配置される。臭気検出装置14は、送風装置11が動作している間、衣類3の内側を通過してきた空気に含まれる臭気物質の濃度を検出する。
制御装置16は、S102で送風装置11を動作させると、次に、加湿運転を開始するためにミスト生成装置13を動作させる(S103)。これにより、ミスト生成装置13がミストの生成を開始する。加湿運転は、枠体1に掛けられた衣類3にミストを付着させるための運転である。制御装置16は、少なくとも送風装置11及びミスト生成装置13の双方を制御し、加湿運転を行う。ミスト生成装置13が生成したミストは、主風路8を通過してきた空気とともに吹出し口7から衣類3に向けて放出される。これにより、衣類3の内側にミストが付着する。
制御装置16は、S103でミスト生成装置13を動作させてから一定時間が経過すると、ミスト生成装置13を停止させる。
具体的に、制御装置16は、S103でミスト生成装置13を動作させると、一定時間が経過したか否かを判定する(S105)。一定時間が経過していなければ(S105のNo)、制御装置16は、ミスト生成装置13によるミストの生成を継続させる(S104)。S105において一定時間が経過したことが検出されると、制御装置16は、ミスト生成装置13を停止させる(S106)。これにより、ミスト生成装置13によるミストの生成が行われなくなり、加湿運転が終了する。
加湿運転を行う上記一定時間は、衣類3にミストが行き渡り、衣類3が湿り気を帯びる状態になるのに必要な時間である。衣類3が上記状態になるために必要な時間(加湿時間)は、衣類3の種類及び衣類3を構成する布の種類等によって異なる。このため、制御装置16は、加湿運転を行う度に、枠体1に掛けられた衣類3に合わせて加湿時間の設定を行うことが好ましい。
例えば、操作装置17に、使用者が衣類3の種類を選択するための釦が備えられる。使用者は、操作装置17に対して運転開始操作を行う際にこの釦を操作し、操作装置17から衣類3の種類を入力する。制御装置16は、操作装置17から受信した衣類3の種類の情報に基づいて、加湿時間を設定する。
制御装置16は、S105において一定時間(加湿時間)が経過したか否かの判定を行う代わりに、衣類3の内側を通過した空気の湿度が基準値より高いか否かを判定しても良い。かかる場合、例えば、臭気検出装置14の設置位置に湿度検出装置が備えられる。湿度検出装置は、衣類3の内側を通過した空気の湿度を検出する。制御装置16は、湿度検出装置によって検出された湿度が基準値以下の場合は、ミスト生成装置13によるミストの生成を継続させる(S104)。一方、湿度検出装置によって検出された湿度が上記基準値を超えると、制御装置16は、ミスト生成装置13を停止させる(S106)。
衣類メンテナンス装置の構成を簡素化するため、加湿時間として、常に同じ時間を採用しても良い。かかる場合、制御装置16に、加湿運転を行うための時間が予め記憶される。
加湿運転が行われている間、加熱装置12は加熱のための熱を発生しない。加湿運転の時に衣類3に当たる風の温度は、周囲(例えば、室内)の温度とほぼ同じである。或いは、衣類3に当たる風にミストが含まれるため、その風の温度は周囲の温度より僅かに低くなる。
制御装置16は、S106でミスト生成装置13を停止させると、次に、加熱運転を行うために加熱装置12への通電を開始する(S107)。これにより、加熱装置12が熱を発生し、主風路8の空気が温められる。加熱運転は、枠体1に掛けられた衣類3に温風を当てるための運転である。制御装置16は、少なくとも送風装置11及び加熱装置12の双方を制御し、加熱運転を行う。加熱装置12が発生した熱によって温められた空気は、吹出し口7から衣類3に向けて放出される。
制御装置16は、吹出し口7から放出される空気の温度が設定温度に達するまで、加熱装置12への通電を行う(S108)。この時、制御装置16は必要に応じて加熱装置12への通電と通電の遮断とを行い、吹出し口7から放出される空気の温度を制御する。吹出し口7から放出される空気の温度が設定温度まで上がると、制御装置16は、加熱装置12への通電と通電の遮断とを繰り返し、吹出し口7から放出される空気の温度が設定温度で一定になるように、加熱装置12を制御する(S109)。
上記設定温度は、制御装置16に予め記憶される。かかる場合、加熱運転を開始する際に、その記憶値が読み出される。
制御装置16は、加熱運転を行う度に、枠体1に掛けられた衣類3に合わせて設定温度を設定しても良い。かかる場合、例えば、操作装置17に、使用者が衣類3の種類を選択するための釦が備えられる。使用者は、操作装置17に対して運転開始操作を行う際にこの釦を操作し、操作装置17から衣類3の種類を入力する。制御装置16は、操作装置17から受信した衣類3の種類の情報に基づいて、設定温度を決定する。
加熱運転が開始されると、加熱装置12が発生した熱によって温められた空気が、吹出し口7から衣類3に向けて放出される。これにより、衣類3及び衣類3に付着したミストが加熱される。吹出し口7から衣類3の内側に進入した空気は、大部分が衣類3の内側を通過して衣類3の開口から放出される。また、衣類3の布の種類によって割合は異なるが、吹出し口7から衣類3の内側に進入した空気の一部は、衣類3の布繊維の間を通過する。吹出し口7からの温風により、衣類3に付着していた臭気物質がミストとともに衣類3から除去される。
衣類3から除去された臭気物質は、その一部が衣類3の襟ぐりを通過する。制御装置16は、吹出し口7から放出される空気の温度が設定温度に達すると、臭気検出装置14によって検出された臭気物質の濃度が基準値α以下であるか否かを判定する(S110)。
基準値αは、加熱運転を終了させるための臭気物質の濃度である。制御装置16は、臭気検出装置14によって検出された臭気物質の濃度が基準値αまで下がれば、加熱運転を終了させる。制御装置16は、S101で記憶した初期濃度情報に基づいて基準値αを設定する。例えば、制御装置16は、S101で臭気検出装置14によって検出された初期の濃度より高い濃度に基準値αを設定する。
制御装置16は、加熱運転を開始した直後に臭気検出装置14によって検出された濃度(加熱開始濃度)も利用して、基準値αを設定しても良い。かかる場合、制御装置16は、S101において臭気検出装置14によって検出された初期の濃度と加熱開始濃度とに基づいて、衣類3に付着している臭気物質の90%以上を除去できるように基準値αを設定する。
臭気検出装置14によって検出された臭気物質の濃度が基準値αより高い場合(S110のNo)、制御装置16は、加熱運転を開始してから一定時間が経過したか否かを判定する(S111)。加熱運転の開始は、S107で加熱装置12への通電を開始した時及びS108で空気の温度が設定温度に達した時の何れであっても構わない。一定時間が経過していなければ(S111のNo)、制御装置16は、吹出し口7から放出される空気の温度を設定温度に保持するための制御を継続する。その後、制御装置16は、再びS110の判定を行う。
上記一定時間は、加熱運転を中断し、加湿運転を再度行うための時間である。制御装置16は、加熱運転を行う度に、枠体1に掛けられた衣類3に合わせて上記一定時間の設定を行うことが好ましい。衣類メンテナンス装置の構成を簡素化するため、上記一定時間として、常に同じ時間を採用しても良い。
加熱運転が行われている間、ミスト生成装置13はミストを生成しない。加熱運転の時に衣類3に当たる風の温度は、加湿運転の時に衣類3に当たる風の温度より高くなる。
臭気検出装置14によって検出された臭気物質の濃度が基準値α以下になる前に上記一定時間が経過すると(S111のYes)、制御装置16は、加熱装置12を停止させる(S112)。これにより、加熱装置12は熱を発生しなくなり、加熱運転が中断される。S112において加熱運転を中断すると、制御装置16はS103の処理に戻り、加湿運転を再び開始する。
上記一定時間が経過する前に臭気検出装置14によって検出された臭気物質の濃度が基準値α以下になると(S110のYes)、制御装置16は、加熱装置12を停止させる(S113)。制御装置16は、加熱装置12を停止させた後、送風装置11を停止させる(S114)。これにより、衣類3に温風が当らなくなり、加熱運転が終了する。
上記構成を有する衣類メンテナンス装置であれば、衣類3に付着している臭気物質を適切に除去することができる。
例えば、制御装置16は、加熱運転を行う際に、臭気検出装置14によって検出された初期の濃度と加熱運転中の臭気物質の濃度とに基づいて送風装置11と加熱装置12とを制御する。衣類3に付着した臭気物質が除去できたか否かの判定を、衣類メンテナンス装置を使用する環境の影響を受けずに行うことができる。このため、衣類3に多くの臭気物質が残ったまま、運転が終了してしまうことを防止できる。また、室内の臭気物質の濃度が高い場合に、室内に漂う臭気物質の影響を受けて運転が継続してしまうことも防止できる。開放された空間で本メンテナンス装置を使用する場合に、特に有効な手段となる。
制御装置16は、加湿運転の時に衣類3に当たる風の温度が加熱運転の時に衣類3に当たる風の温度より低くなるように加熱装置12を制御する。加熱装置12が発生した熱の損失を低減し、衣類3のメンテナンスを効率よく行うことが可能となる。
特に、本実施の形態では、加熱装置12を停止させて加湿運転を行い、ミスト生成装置13を停止させて加熱運転を行う。ミストは、低温であるほど衣類3に付着し易い。衣類3に付着している親水性の臭気物質が、ミストに吸着され易くなる。また、加熱運転において衣類3の表面の温度を素早く高温にすることができる。衣類3の表面の温度を高温の状態に保つことも容易になる。臭気物質が衣類3から離脱し易い環境を容易に作り出すことができ、衣類3のメンテナンスを短時間で効率よく行うことが可能となる。
本実施の形態における動作は、一例を示したものである。加湿運転の時に加熱装置12が熱を発生すること、及び、加熱運転の時にミスト生成装置13がミストを生成することを完全に禁止する必要はない。しかし、本実施の形態における動作であれば、衣類3のメンテナンスを最も効率よく行うことができる。
加熱装置12は、副風路9の空気を介して主風路8の空気に熱を伝える。また、ミスト生成装置13は、副風路10を介して主風路8にミストを供給する。副風路9及び10から主風路8に流入する空気の速度は、送風装置11が動作することによって主風路8を流れる空気の速度より速い。このため、副風路9から主風路8に流入した空気が更に副風路10に流入することはない。加熱装置12が発生した熱によって温められた空気がミスト生成装置13に流入し、意図しない加湿が行われることを防止できる。同様に、副風路10から主風路8に流入した空気が更に副風路9に流入することはない。ミスト生成装置13が生成したミストが加熱装置12に流入し、加熱装置12にミストが付着することを防止できる。
例えば、超音波方式によってミストを生成するミスト生成装置13は、加熱装置12を停止させて加湿運転を行う本実施の形態の動作において、熱損失を低減させるといった観点から特に有効な手段となる。なお、超音波方式によってミストを生成する場合は、生成されたミストに、水中に含まれるスケール成分が含有される。本体2に副風路9及び10が形成されていない場合、ミスト生成装置13が生成したミストが、加熱装置12に付着し易い。この状態で加熱装置12が熱を発生すると、加熱装置12に付着した水が蒸発してスケール成分が残り、加熱装置12の表面にスケール層が形成されてしまう。スケール層は、絶縁性の層であり、固化してしまうと除去が困難になる。加熱装置12のエネルギー消費量を増大させる原因となり、加熱装置12の寿命が低下してしまう。加熱装置12を副風路9に配置することにより、加熱装置12の表面にスケール層が形成されることを防止することができる。加熱装置12の劣化を抑制し、その寿命を長くすることができる。
なお、主風路8を流れる空気は、副風路9及び10との接続部分において、その流れが乱れる。このため、吹出し口7或いは吹出し口7の近傍に、整流板(図示せず)を備えることが好ましい。整流板を備えることにより、衣類3に当たる風の速度を均一にすることができる。衣類3に偏りなく風を当てることができ、衣類3のメンテナンスを短時間で終了させることが可能になる。
枠体1、枠体1に掛けられた衣類3、本体2の全てを覆うことができるケースを備えても良い。このようなケースを備えることにより、衣類3から除去された臭気物質が周囲(例えば、室内)に放出されることを防止できる。また、加湿空気及び加熱空気が狭い空間の中を循環するため、加湿運転及び加熱運転に要する時間を短くすることができる。
加熱運転においては、以下の制御を行うことも効果的である。
制御装置16は、S107で加熱装置12への通電を開始すると、送風装置11を低速で動作させ、吹出し口7から放出される空気の量を少なくする。これにより、衣類3に当たる風が弱くなる。これは、衣類3の開口から臭気物質が放出されることを抑制し、衣類3から除去された臭気物質を衣類3の内側に滞留させておくための制御である。
制御装置16は、加熱装置12への通電と送風装置11の上記動作とを一定時間行うと、加熱装置12を停止させ、送風装置11を逆向きに動作させる。これにより、衣類3の内側の空気が吹出し口7から本体2の内部に取り込まれる。本体2の内部に取り込まれた空気は、送風装置11及び脱臭装置15を順次通過する。脱臭装置15は、表面の吸着剤によって臭気物質を吸着し、通過する空気から臭気物質を除去する。
制御装置16は、送風装置11の動作を反転させる上記制御を繰り返し行い、衣類3から除去された臭気物質を脱臭装置15に吸着させる。このような制御は、送風装置11が二方向の気流を発生させることができる場合に有効である。
また、衣類3を表裏逆にして枠体1に掛けたり、衣類3がズボンのようなものである場合は枠体1を覆うケースを設けたりしても良い。送風装置11が逆向きの気流を発生させた時に臭気検出装置14が脱臭装置15の下流側に配置されるように、臭気検出装置14を設置しても良い。このような構成或いは制御を採用することにより、周囲(例えば、室内)に放出される臭気物質の量を低減させることができる。
実施の形態2.
図4は、この発明の実施の形態2における衣類メンテナンス装置の動作を示すフローチャートである。本実施の形態における衣類メンテナンス装置の構成は、実施の形態1で開示した構成と同じである。
本実施の形態における衣類メンテナンス装置の動作は、加湿運転が行われている間、加熱装置12が加熱のための熱を発生させる点において、実施の形態1で開示した動作と相違する。以下に、図4を参照し、本実施の形態における衣類メンテナンス装置の動作について説明する。実施の形態1における衣類メンテナンス装置の動作と同じ動作については、その説明を適宜省略する。
臭気検出装置14は、臭気物質の濃度を検出する(S201)。制御装置16は、送風装置11が気流を発生させる前に臭気検出装置14によって検出された濃度の情報を、メモリに記憶する。制御装置16は、初期濃度情報をメモリに記憶すると、送風装置11を動作させる(S202)。また、制御装置16は、送風装置11を動作させると、加熱装置12への通電を開始する(S203)。制御装置16は、S203で加熱装置12への通電を開始すると、加湿運転を開始するためにミスト生成装置13を動作させる(S204)。
制御装置16は、ミスト生成装置13によるミストの生成を継続させながら(S205)、吹出し口7から放出される空気の温度が設定温度T1に達するまで、加熱装置12への通電を行う(S206)。吹出し口7から放出される空気の温度が設定温度T1まで上がると、制御装置16は、吹出し口7から放出される空気の温度が設定温度T1で一定になるように、加熱装置12を制御する(S207)。
制御装置16は、S207で空気の温度が設定温度T1に達してから(或いは、S204でミスト生成装置13を動作させてから)一定時間が経過すると、ミスト生成装置13を停止させる。具体的に、制御装置16は、S206で空気の温度が設定温度T1に達すると、一定時間が経過したか否かを判定する(S208)。一定時間が経過していなければ(S208のNo)、制御装置16は、ミスト生成装置13によるミストの生成を継続させる(S205)。S208において一定時間が経過したことが検出されると、制御装置16は、ミスト生成装置13を停止させる(S209)。これにより、ミスト生成装置13によるミストの生成が行われなくなり、加湿運転が終了する。
制御装置16は、S209でミスト生成装置13を停止させると、加熱運転を行うために加熱装置12への通電量を増やす(S210)。これにより、加熱装置12の発熱量が増え、吹出し口7から放出される温風の温度が上がる。制御装置16は、吹出し口7から放出される空気の温度が設定温度T2まで上がると(S211)、上記空気の温度が設定温度T2で一定になるように、加熱装置12を制御する(S212)。
上記設定温度T1及びT2は、制御装置16に予め記憶される。設定温度T2は、設定温度T1より高い温度に設定される。制御装置16は、加湿運転及び加熱運転を行う度に、枠体1に掛けられた衣類3に合わせて設定温度T1及びT2を設定しても良い。
制御装置16は、吹出し口7から放出される空気の温度が設定温度T2に達すると、臭気検出装置14によって検出された臭気物質の濃度が基準値α以下であるか否かを判定する(S213)。臭気検出装置14によって検出された臭気物質の濃度が基準値αより高い場合(S213のNo)、制御装置16は、加熱運転を開始してから一定時間が経過したか否かを判定する(S214)。加熱運転の開始は、S210で昇温を開始した時及びS211で空気の温度が設定温度T2に達した時の何れであっても構わない。一定時間が経過していなければ(S214のNo)、制御装置16は、吹出し口7から放出される空気の温度を設定温度T2に保持するための制御を継続する。その後、制御装置16は、再びS213の判定を行う。
加熱運転が行われている間、ミスト生成装置13はミストを生成しない。加熱運転の時に衣類3に当たる風の温度は、加湿運転の時に衣類3に当たる風の温度より高くなる。
臭気検出装置14によって検出された臭気物質の濃度が基準値α以下になる前に上記一定時間が経過すると(S214のYes)、制御装置16は、加熱装置12への通電量を低減させる(S215)。これにより、加熱装置12の発熱量が減り、吹出し口7から放出される温風の温度が下がる。制御装置16は、吹出し口7から放出される空気の温度を設定温度T1まで下げ(S215)、加湿運転を再度開始する。
上記一定時間が経過する前に臭気検出装置14によって検出された臭気物質の濃度が基準値α以下になると(S213のYes)、制御装置16は、加熱装置12を停止させる(S216)。制御装置16は、加熱装置12を停止させた後、送風装置11を停止させる(S217)。これにより、衣類3に温風が当らなくなり、加熱運転が終了する。
上記構成を有する衣類メンテナンス装置においても、実施の形態1で開示した効果と同様の効果を奏することができる。また、上記構成の衣類メンテナンス装置であれば、周囲の温度が極めて低い場合であっても、衣類3の内側全体にミストを満遍なく行き渡らせることができる。例えば、寒冷地等において、有効な手段となる。
制御装置16は、本衣類メンテナンス装置が使用される環境に合わせて、図3に示す動作及び図4に示す動作を実施しても良い。かかる場合、例えば、本体2の外部或いは内部に、本装置を使用する場所の温度を検出するための温度検出装置が備えられる。温度検出装置は、温度を検出する温度検出手段の一例である。温度検出装置は、どのような方式によって温度を検出しても構わない。制御装置16は、加湿運転を行う前に、温度検出装置によって検出された温度が基準温度以下であるか否かを判定する。制御装置16は、周囲の温度が基準温度以下である場合は、図4に示す動作を実施する。制御装置16は、周囲の温度が基準温度より高い場合は、図3に示す動作を実施する。
実施の形態3.
図5は、この発明の実施の形態3における衣類メンテナンス装置を示す正面図である。本実施の形態における衣類メンテナンス装置は、送風装置11、加熱装置12、ミスト生成装置13、脱臭装置15の各配置が、実施の形態1で開示した各配置と相違する。また、本体2の内部に副風路9及び10が形成されていない。その他の構成は、実施の形態1で開示した構成と同じである。
送風装置11は、本体2の内部において主風路8に配置される。送風装置11は、例えば、加熱装置12及びミスト生成装置13、脱臭装置15より下方に配置される。
ミスト生成装置13は、本体2の内部に設けられる。ミスト生成装置13は、本体2の内部において主風路8に配置される。ミスト生成装置13が生成したミストは、吹出し口7の直下において、主風路8の空気に直接供給される。図3では、主風路8の中心部を囲むようにミスト生成装置13を配置した場合を一例として示している。
ミスト生成装置13は、主風路8を流れる空気に対し、その周囲からミストを供給する。主風路8の空気を均一に加湿することができ、吹出し口7から放出される空気の湿度分布の偏りを抑制できる。このため、ミストを衣類3に均一に付着させることができ、臭気物質の除去をムラなく行うことができる。
加熱装置12は、本体2の内部に設けられる。加熱装置12は、本体2の内部において主風路8に配置される。加熱装置12は、送風装置11より吹出し口7に近い位置に配置される。図5では、加熱装置12をミスト生成装置13の下方に配置した場合を一例として示している。
図5では、主風路8のうち空気が流れる部分の上流側の断面積が、下流側の断面積より小さい場合を一例として示している。即ち、ミスト生成装置13が配置されている分だけ、空気が流れる部分の上流側の断面積が小さくなる。空気が流れる部分の上流側の断面積と下流側の断面積とを等しくするため、ミスト生成装置13を外側に突出させて配置しても良い。かかる構成であれば、主風路8の圧力損失を低減させることができる。送風装置11の負荷が低減し、エネルギー消費量を抑制することが可能となる。
本実施の形態における衣類メンテナンス装置では、枠体1に掛けられた衣類3のメンテナンスを行うため、実施の形態1又は2で開示した動作と同じ動作が行われる。また、本実施の形態における衣類メンテナンス装置では、脱臭装置15の吸着性能を再生させるための運転(再生運転)が行われる。図5は、再生運転を行うために適した脱臭装置15の配置を示している。
脱臭装置15は、本体2の内部に設けられる。脱臭装置15は、本体2の内部において主風路8に配置される。脱臭装置15は、例えば、加熱装置12の近傍に配置される。図5は、脱臭装置15が送風装置11と加熱装置12との間に配置された場合を一例として示している。脱臭装置15は、加熱装置12に隣接するように配置される。
上記構成を有する衣類メンテナンス装置では、制御装置16が加熱装置12を制御し、再生運転を行う。再生運転は、例えば、図3に示す運転及び図4に示す運転が行われておらず、且つ枠体1に衣類3が掛けられていない状態の時に行われる。また、制御装置16は、例えば、臭気検出装置14によって検出された臭気物質の濃度の積算値が一定の値に達した場合に再生運転を開始する。制御装置16は、運転時間の積算値が一定の値に達した場合に再生運転を開始しても良い。
操作装置17等に、再生運転を開始させる釦を備えても良い。かかる場合、制御装置16は、この釦が操作された場合に再生運転を開始する。また、操作装置17等に、使用者に再生運転の実施を促すための報知装置を備えても良い。制御装置16は、臭気検出装置14によって検出された臭気物質の濃度の積算値が一定の値に達した場合或いは運転時間の積算値が一定の値に達した場合に、上記報知装置から、再生運転の実施を促すための報知を行う。
再生運転では、制御装置16は、加熱装置12への通電を行い、脱臭装置15の温度を上昇させる。脱臭装置15は、加熱装置12が発生する熱によって加熱再生される。脱臭装置15に、再生手段として加熱部18を備える必要がない。かかる構成は、脱臭装置15に備えられた触媒によって臭気物質を酸化分解する場合に有効な手段となる。また、本体2に、吸込み口6を閉じるための蓋と吹出し口7を閉じるための蓋とを備えても良い。吸込み口6と吹出し口7とを蓋によって閉じた状態で再生運転を行うことにより、エネルギー消費量を抑制して運転効率を向上させることができる。
実施の形態4.
図6は、この発明の実施の形態4における衣類メンテナンス装置を示す正面図である。本実施の形態における衣類メンテナンス装置は、外カバー19を備える。また、本実施の形態における衣類メンテナンス装置は、脱臭装置15の配置が実施の形態1で開示した配置と相違する。その他の構成は、実施の形態1又は3で開示した構成と同じである。
脱臭装置15は、本体2の外に配置される。
外カバー19は、枠体1、本体2、脱臭装置15の全てを覆うように設けられる。枠体1に衣類3が掛けられている場合は、この衣類3も外カバー19によって覆われる。外カバー19は、内側に形成される空間の気密性をある程度確保することができれば、如何なる構成を有していても構わない。
本実施の形態における衣類メンテナンス装置が衣類3のメンテナンスを行うための動作自体は、実施の形態1又は2で開示した動作と同じである。
例えば、加熱装置12への通電が行われて加熱運転が開始されると、吹出し口7から衣類3に向けて温風が放出される。吹出し口7から衣類3の内側に進入した空気は、大部分が衣類3の内側を通過して衣類3の開口から放出される。また、この空気の一部は、衣類3の布繊維の間を通過する。衣類3の開口等から放出された空気は、外カバー19の内側の空間を移動し、吸込み口6から本体2の内部に流入する。この時、一部の空気は、脱臭装置15を通過する。これにより、空気中の臭気物質が脱臭装置15によって除去される。本体2の内部に、清浄な空気を取り込むことができる。
脱臭装置15は、空気が通過する際にその空気に含まれる臭気物質を吸着する。このような脱臭方式を採用した脱臭装置15では、表面積を大きくするためにフィルターの目を細かくし、脱臭効率を向上させている。また、空気が流れる方向の厚みを増すことによって脱臭効率を向上させている。しかし、フィルターの目を細かくしたり厚みを増したりすることは、風路の圧力損失を大きくする要因になる。特に、脱臭装置15を主風路8に配置する場合は、主風路8の圧力損失が大きくなり、送風装置11の負荷を増大させてしまう。
上記構成の衣類メンテナンス装置であれば、脱臭装置15が本体2の外に配置されているため、送風装置11の負荷を低減させることができる。また、枠体1と本体2と脱臭装置15とが外カバー19で覆われているため、衣類3から除去した臭気物質を脱臭装置15で効率的に吸着除去することができる。
各実施の形態で説明した構成及び動作は、衣類メンテナンス装置の設計事由等によって適宜選択することが可能である。上記設計事由には、使用環境の温度並びに衣類3の種類、衣類3に付着している臭気物質の量及び種類等が含まれる。
1 枠体、 2 本体、 3 衣類、 4 上部材、 5 支持部材、 6 吸込み口、 7 吹出し口、 8 主風路、 9〜10 副風路、 11 送風装置、 12 加熱装置、 13 ミスト生成装置、 14 臭気検出装置、 15 脱臭装置、 16 制御装置、 17 操作装置、 18 加熱部、 19 外カバー

Claims (10)

  1. 衣類に風を当てるための気流を発生させる送風手段と、
    衣類に温風を当てるための熱を発生する加熱手段と、
    臭気物質の濃度を検出する臭気検出手段と、
    前記送風手段が気流を発生させる前に前記臭気検出手段によって検出された濃度と前記送風手段が気流を発生させている時に前記臭気検出手段によって検出された濃度とに基づいて前記加熱手段を制御する制御手段と、
    を備え
    前記制御手段は、前記送風手段が気流を発生させる前に前記臭気検出手段によって検出された濃度に基づいて、衣類に温風を当てる加熱運転を終了させるための臭気物質の濃度を設定する衣類メンテナンス装置。
  2. 衣類に付着させるためのミストを生成するミスト生成手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、衣類にミストを付着させる加湿運転の後に前記加熱運転を行い、前記加湿運転の時に衣類に当たる風の温度が前記加熱運転の時に衣類に当たる風の温度より低くなるように前記加熱手段を制御する請求項1に記載の衣類メンテナンス装置。
  3. 前記ミスト生成手段は、前記加熱運転の時にミストを生成しない請求項2に記載の衣類メンテナンス装置。
  4. 前記加熱手段は、前記加湿運転の時に、衣類に温風を当てるための熱を発生しない請求項2又は請求項3に記載の衣類メンテナンス装置。
  5. 装置を使用する場所の温度を検出するための温度検出手段と、
    を備え、
    前記加熱手段は、前記温度検出手段によって検出された温度が基準温度以下の場合は前記加湿運転の時に衣類に温風を当てるための熱を発生し、前記温度検出手段によって検出された温度が前記基準温度より高い場合は、前記加湿運転の時に衣類に温風を当てるための熱を発生しない請求項2又は請求項3に記載の衣類メンテナンス装置。
  6. 衣類を掛けるための衣類掛けと、
    を備え、
    前記臭気検出手段は、前記衣類掛けに設けられた請求項1から請求項5の何れか一項に記載の衣類メンテナンス装置。
  7. 外面に吹出し口が形成され、内部に主風路及び副風路が形成された本体と、
    を備え、
    前記送風手段は、前記主風路を通過した空気を前記吹出し口から前記本体の外に出し、
    前記副風路は、前記本体の内部で前記主風路に接続され、
    前記加熱手段は、発生した熱を前記副風路の空気を介して前記主風路の空気に伝える
    請求項1から請求項の何れ一項に記載の衣類メンテナンス装置。
  8. 臭気物質を除去するための脱臭手段と、
    を備え、
    前記脱臭手段は、前記加熱手段に隣接するように配置された請求項1から請求項の何れ一項に記載の衣類メンテナンス装置。
  9. 外面に吸込み口及び吹出し口が形成された本体と、
    前記本体の外に配置された脱臭手段と、
    前記本体及び前記脱臭手段を覆うカバーと、
    を備え、
    前記送風手段は、前記吸込み口から前記本体の内部に取り込んだ空気を前記吹出し口から前記本体の外に出す請求項1から請求項の何れか一項に記載の衣類メンテナンス装置。
  10. 衣類に風を当てるための気流を発生させる送風手段と、
    衣類に温風を当てるための熱を発生する加熱手段と、
    臭気物質の濃度を検出する臭気検出手段と、
    前記送風手段が気流を発生させる前に前記臭気検出手段によって検出された濃度と前記送風手段が気流を発生させている時に前記臭気検出手段によって検出された濃度とに基づいて前記加熱手段を制御する制御手段と、
    衣類を掛けるための衣類掛けと、
    を備え、
    前記臭気検出手段は、前記衣類掛けに設けられた衣類メンテナンス装置。
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