JP5655333B2 - 半導体構造及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、窒化物系半導体を用いた半導体構造及びその製造方法に関する。
GaN、AlGaN、InGaN、InAlN、InAlGaN等の窒化物系半導体は、高い絶縁破壊強度、高い熱伝導率、及び高い電子飽和速度を有する。そのため、このような窒化物系半導体は、高周波デバイスあるいはスイッチング素子等の電力制御用パワーデバイスの作製に適用する半導体材料として有望な材料とされている。
以上のような理由により、近年、窒化物系半導体材料を用いた電界効果トランジスタの実用化開発が盛んに行われている。
非特許文献1記載の、窒化物系半導体材料を用いた電界効果トランジスタの構造を図10に示す。非特許文献1記載の電界効果トランジスタは、基板1と、バッファ層2と、GaN3と、凹領域(リセス)を有するAlGaN層4と、ソース電極5と、ゲート電極6と、ドレイン電極7と、を備える。また、非特許文献1記載の電界効果トランジスタは、ノーマリオフ特性を有する。
図11は、非特許文献1記載の電界効果トランジスタのゲート電極6直下の、AlGaN層4の残存部の厚さに対する、閾値電圧の相関を示している。閾値電圧とは、ソース電極5と、ドレイン電極6とが電気的に接続するために、ゲート電極7に印加する最小の電圧を示す。すなわち、ゲート電極7に、閾値電圧以上の電圧を印加すると、ソース電極5とドレイン電極6との間に電流が流れ、オン状態となる。
図11により、ゲート電極7直下のAlGaN層4の層厚が小さくなるにつれ閾値電圧が増加する傾向があることが分かる。また、ゲート電極7直下のAlGaN層4の層厚が5nmとなった場合、閾値電圧が0Vとなることが示されている。
池田成明、外3名、「薄層AlGaN構造を用いた電源用GaNパワーデバイスの開発」、古河電工時報 第117号、古河電気工業株式会社、平成18年1月、p.1−5
非特許文献1記載の電界効果トランジスタのようなゲートリセス構造においては、通常、凹領域をエッチングによって形成する。しかしエッチングを行う場合、エッチング深さが多少不均一となってしまうことが製造上避けられない。一方、非特許文献1記載の電界効果トランジスタの場合、ゲート電極7直下のAlGaN層4の層厚が1nm変化すると、閾値電圧が0.14Vも変化してしまうことが、図11に示されている。
すなわち、非特許文献1においては、凹領域のエッチング深さの不均一性により生じる、ゲート電極7直下のAlGaN層4の層厚のバラツキによって、閾値電圧のバラツキが生じるという問題が生じる。
なお、この問題が生じるのは、非特許文献1記載のような、ノーマリオフ型の電界効果トランジスタに限らない。すなわち、ゲートリセス構造を有するノーマリオン型の電界効果トランジスタにおいても、同様の問題が生じる。
本発明はこのような問題に鑑み、閾値電圧のバラツキが生じにくいゲートリセス構造の半導体装置を提供することが可能な、半導体構造を提供することを目的とする。
本発明の半導体構造は、チャネル層と、チャネル層上に形成されたAlGa1−XN層と、AlGa1−XN層上に形成されたAlGa1−YN層(0<Y≦X≦1)と、を有し、AlGa1−XN層はp型AlGa1−XN層を含み、AlGa1−YN層は凹領域を有し、チャネル層とAlGa1−XN層との界面の分極電荷面密度の絶対値σと、p型AlGa1−XN層のイオン化アクセプタ電荷面密度の絶対値σと、AlGa1−XN層とAlGa1−YN層との界面の分極電荷面密度の絶対値σとが、0.97(σ−σ)≦σ≦1.03(σ−σ)を満たす。
本発明の半導体構造の製造方法はチャネル層と、AlGa1−XN層と、を形成する工程と、AlGa1−XN層の一部にp型AlGa1−XN層形成する工程と、AlGa1−XN層上にAlGa1−YN層(0<Y≦X≦1)を形成する工程と、AlGa1−YN層の一部に凹領域を形成する工程と、を有し、チャネル層と前記AlGa1−XN層との界面の分極電荷面密度の絶対値σと、前記p型AlGa1−XN層のイオン化アクセプタ電荷面密度の絶対値σと、前記AlGa1−XN層と前記AlGa1−YN層との界面の分極電荷面密度の絶対値σとが、0.97(σ)≦σ≦1.03(σ)を満たす。
本発明によって、閾値電圧のバラツキが生じにくい窒化物系半導体材料を用いたリセスゲート構造の半導体装置を提供することが可能な、半導体構造を提供することが可能となる。
本発明の第1の実施形態における半導体構造の一例を示す。 本発明の第2の実施形態における電界効果トランジスタの構造の一例を示す。 本発明の第2の実施形態における電界効果トランジスタの製造方法の一例を示す。 図2に示すA−A′に沿った断面におけるバンド構造を示す。 本発明の第3の実施形態における電界効果トランジスタの構造の一例を示す。 本発明の第4の実施形態における電界効果トランジスタの構造の一例を示す。 本発明の第4の実施形態における電界効果トランジスタの構造に発生する抵抗の模式図である。 本発明の第5の実施形態における電界効果トランジスタの構造の一例を示す。 図8に記載の電界効果トランジスタと、図10に記載の電界効果トランジスタにおける、ソース電極―ゲート電極の間の領域の積層方向に沿ったバンド構造と電子濃度の分布を示す。 本発明に関連する電界効果トランジスタの構造を示す。 本発明に関連する電界効果トランジスタにおける、ゲート電極直下のAlGaN層の層厚と、閾値電圧との関係を示す。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。しかしながら、係る形態は本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態における半導体構造の構成を図1に示す。本実施形態における半導体構造10は、チャネル層11と、AlGa1−XN層12と、p型AlGa1−XN層13と、AlGa1−YN層14と、を有する。
AlGa1−XN層12は、チャネル層11上に形成される。p型AlGa1−XN層13は、AlGa1−XN層12の一部に形成される。本実施形態においては、p型AlGa1−XN層13は、AlGa1−XN層12のうち、AlGa1−XN層12とAlGa1−YN層14との界面に形成される。p型AlGa1−XN層13には、例えばMg、ZnあるいはHがドーピングされている。AlGa1−YN層14は、AlGa1−XN層12上に形成され、凹領域を有する。なお、各層の組成におけるX及びYには、0<Y≦X≦1の関係が成立する。
そして、チャネル層11とAlGa1−XN層12との界面の分極電荷面密度の絶対値σと、p型AlGa1−XN層13のイオン化アクセプタ電荷面密度の絶対値σと、AlGa1−XN層12(p型AlGa1−XN層13)とAlGa1−YN層14との界面の分極電荷面密度の絶対値σは、以下の式1を満たす。
0.97(σ)≦σ≦1.03(σ) ・・・(式1)
次に、式1の導出方法、及び式1を満たすことによる作用及び効果について、説明する。
本実施形態における半導体構造のAlGa1−YN層14の凹領域に、ゲート電極を形成し、AlGa1−YN層14上のその他の領域にソース電極及びドレイン電極を形成することとする。この場合、閾値電圧と、ゲート電極の直下におけるAlGa1−YN層14の層厚dとの関係は、ポアソン方程式を解くことにより、以下のようになる。なお閾値電圧とは、ソース電極とドレイン電極との間に電流を流すためにゲート電極にかける最小の電圧である。すなわち、ゲート電極に閾値電圧以上の電圧をかけると、ソース電極とドレイン電極との間に電流が流れる。

Figure 0005655333
ここで、Vthは閾値電圧で、φはゲート電極に対するAlGa1−XN層12のショットキー障壁高さを示す。また、ε、ε、ε、qはそれぞれ、真空中の誘電率、AlGa1−XN層12の比誘電率、AlGa1−YN層14の比誘電率、素電荷を示す。また、ΔE、ΔEはそれぞれ、チャネル層11とAlGa1−XN層12との接合界面における伝導帯の電子エネルギー不連続値、AlGa1−XN層12とAlGa1−YN層14との接合界面における伝導帯の電子エネルギー不連続値を示す。また、tは、AlGa1−XN層12の層厚を示す。
式2より、ゲート電極の直下におけるAlGa1−YN層14の層厚dのバラツキが大きいと、閾値電圧のバラツキも大きくなることが分かる。そのため、閾値電圧のバラツキを抑制するためには、凹領域を形成する際に、凹領域の深さを均一にする必要がある。しかしながら、製造上、凹領域の深さを完全に均一にすることは困難である。凹領域はエッチングにより形成される場合が多いが、この場合、凹領域の深さが少なくとも2nm程度の不均一性が出てしまうことが、製造上避けられないためである。そのため、凹領域の深さが不均一、すなわち、ゲート電極の直下におけるAlGa1−YN層14の層厚dが変動する場合でも、閾値電圧にバラツキが生じないようにする必要がある。そして、そのためには、式2におけるdの係数である(σ−σ−σ)/(ε・ε)を、極力0に近づける必要がある。この係数(σ−σ−σ)/(ε・ε)は、AlGa1−YN層14の内部電界を示す。
すなわち、AlGa1−YN層14の内部電界を0とすることができれば、dのバラツキに起因する閾値電圧のバラツキは発生しない。ここで、AlGa1−YN層14の内部電界を0とするためには、σ−σ−σ=0とすればよい。そのため、σ=σ−σとなるようにσを調整することにより、dのバラツキに起因する閾値電圧のバラツキは発生しないことが分かる。
また、AlGa1−YN層14の内部電界が完全に0とならない場合においても、0に近い値とすることが出来れば、閾値電圧のバラツキを十分に抑制することができる。本実施形態の半導体構造は、例えば通信用半導体回路に搭載される電界効果トランジスタに適用することが出来るが、電界効果トランジスタの閾値電圧のバラツキは、該通信用半導体回路の歩留まりに悪影響を及ぼす。すなわち、通信用半導体回路に搭載された電界効果トランジスタの閾値電圧にバラツキがあると、通信用半導体回路の歩留まりの悪化が激しくなってしまう。ここで、通信用半導体回路において許容できる、すなわち歩留まりの悪化を招かないと考えられる閾値電圧のバラツキの許容範囲は、0.06Vとされている。そのため、電界効果トランジスタの閾値電圧のバラツキを0.06V以内の範囲に収めることができれば、該電界効果トランジスタを備える通信用半導体回路等において、歩留まりの悪化を防ぐことが可能となる。
ここで、上述したように、エッチングによる凹領域の形成によって生じる、dのバラツキは2nm程度である。そのため、閾値電圧のバラツキを0.06V以下の範囲の収めるためには、|−(σ−σ−σ)/εε|<0.06V/2nmを満たす、即ち、(σ−σ)−3εε×10<σ<(σ−σ)+3εε×10(単位:cm−2)を満たすσとすればよいことになる。
なお、本実施形態のようなAlGaN系の半導体構造においては、下記参考文献1を参照することにより、ε<9.2となること、すなわち、εε×10<1.58×1012cm−2となることが分かる。また、同じく参考文献1から、(σ−σ)<6.41×1013cm−2となることが分かる。
参考文献1:O.Ambacher et al., J. Appl. Phys., vol. 85, No. 6, 15 March 1999, p. 3222−3233
これらの数式から、σの範囲を算出すると、0.97(σ−σ)<σ<1.03(σ−σ)となる。以上のようにして、式1を導出した。
すなわち、通信用半導体回路等に用いるゲートリセス構造の半導体装置に、式1を満たす半導体構造を適用することにより、該半導体装置の閾値電圧のバラツキを、該通信用半導体回路において歩留まりが悪化しない程度にまで抑制することが可能となる。
以上のように、本実施形態の半導体構造は、σを、上記式1を満たすように調整することによって、AlGa1−YN層14における内部電界を抑制することが可能となる。
そのため、本実施形態における半導体構造を用いることによって、閾値電圧のバラツキが生じにくいゲートリセス構造の半導体装置を提供することが可能となる。例えば、本実施形態の半導体構造を電界効果トランジスタに適用することにより、閾値電圧のバラツキが抑制された電界効果トランジスタを提供することが可能となる。
なお、本実施形態においては、p型AlGa1−XN層13は、AlGa1−XN層12のうち、AlGa1−XN層12とAlGa1−YN層14との界面に形成されることとしたが、これに限らない。すなわち、p型AlGa1−XN層13は、AlGa1−XN層12の中で、AlGa1−YN層14に接しない領域に形成されることとしても良い。
[第2の実施形態]
次に、第1の実施形態における半導体構造を適用した半導体装置の実施形態として、電界効果トランジスタの実施形態について述べる。
本実施形態における電界効果トランジスタの構造を、図2に示す。本実施形態における電界効果トランジスタは、基板101、バッファ層102、チャネル層103、第1の電子供給層104、p型半導体層105、キャップ層106、ソース電極107、ドレイン電極108、保護膜109、ゲート絶縁膜110、ゲート電極111を有する。
チャネル層103は、バッファ層102上に形成されたノンドープGaN層であり、層厚は2〜3μmである。第1の電子供給層104は、チャネル層103上に形成されたノンドープAl0.3Ga0.7N層であり、層厚は5nmである。p型半導体層105は、第1の電子供給層104上に形成されたp型Al0.3Ga0.7N層であり、層厚は1nm以下である。また、p型半導体層105には、Mgがドーピングされており、そのイオン化アクセプタ電荷の面密度σAは 5.4 × 1012 cm−2である。キャップ層106は、p型半導体層105上に形成されたノンドープAl0.1Ga0.9N層で、層厚は40nmである。また、キャップ層106は、凹領域を有しており、これによりリセス構造を形成している。また、凹領域に形成されたゲート電極111直下のキャップ層106の層厚dは30nmである。ソース電極107及びドレイン電極108は、キャップ層106表面のうち、凹領域以外の所定の領域に形成される。保護膜109は、キャップ層106表面のうち、凹領域以外の領域であり、且つ、ソース電極107及びドレイン電極108が形成された領域以外の領域に形成される。ゲート絶縁膜110は、少なくとも、キャップ層106の凹領域の底面及び側面を覆う。ゲート電極111は、ゲート絶縁膜110を介して、キャップ層106の凹領域に形成される。
ここで、本実施形態における第1の電子供給層104のAl組成は0.3であり、キャップ層106のAl組成は0.1である。この場合、チャネル層103と第1の電子供給層104の接合界面に生じる分極電荷面密度の絶対値σは、1.67×1013cm−2となる。また、p型半導体層105とキャップ層106の接合界面に生じる分極電荷面密度の絶対値σは、1.14×1013cm−2となる。よって、σ−σ=5.3×1012cm−2となる。一方、本実施形態における、p型半導体層105のイオン化アクセプタ電荷の面密度σAは、5.4×1012cm−2である。そのため、本実施形態におけるσAは、式1を満たす。
次に、本実施形態の電界効果トランジスタの製造方法を、図3を用いて説明する。
初めに、基板101上にバッファ層102、チャネル層103、第1の電子供給層104、Mgをドープしたp型半導体層105、キャップ層106をこの順にエピタキシャル成長させることにより、図3(a)に示す窒化物半導体の積層構造を形成する(ステップ1)。これらの層のエピタキシャル成長には、例えば、有機金属気相成長法(MOVPE: Metal Organic Vapor Phase Epitaxy)を用いる。なお、p型半導体層105にはMgをドープすることとしたが、ドープする際に、Inを数%混入させても良い。
次に、ソース電極107及びドレイン電極108を形成する領域に開口パターンを形成したフォトレジスト・マスクを、キャップ層106上に形成する。そして、蒸着・リフトオフ法を用いて、キャップ層106表面の所定位置に、Ti/Al(30/180nm)電極を形成する。その後、形成されたTi/Al(30/180nm)電極に対して、600℃で60秒間、RTA(Rapid Thermal Anneal)を行う。これにより、図3(b)に示すように、ソース電極107及びドレイン電極108が形成される(ステップ2)。
次に、図3(c)に示すように、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法により、SiNからなる保護膜109を、膜厚100nmとなるように成膜する(ステップ3)。
そして、ソース電極107とドレイン電極108の間の所定の領域に開口パターンを形成したフォトレジスト・マスクを、キャップ層106の表面に形成する。その後、RIE(Reactive Ion Etching)法を用いて、保護膜109をエッチング除去した後、フォトレジスト・マスクを除去する。フォトレジスト・マスクを除去した後の構造を、図3(d)に示す。
次に、保護膜109をエッチングマスクとして、ICP(Inductively Coupled Plasma)ドライエッチング法を用い、ソース電極107とドレイン電極108の間の所定の領域において、キャップ層106の一部をエッチング除去する(ステップ4)。これにより、キャップ層106に凹領域が形成される。ここで、凹領域の底面における、エッチングされていないキャップ層106の層厚が、所定の厚さとなるように、エッチングを行う。すなわち、凹領域の底面においては、p型半導体層105は露出しない。キャップ層106の一部をエッチング除去した後の構造を、図3(e)に示す。
次に、図3(e)に示す積層構造の上表面に、Al23からなるゲート絶縁膜110を、層厚50nmとなるように成膜する。その後、ゲート電極111が形成される領域に開口パターンを形成したフォトレジスト・マスクを、積層構造の上表面に形成する。そして、蒸着・リフトオフ法を用いて、開口パターンが形成された領域にNi/Au(30/300nm)を形成する。これにより、ゲート電極111が形成される。そして、形成されたゲート電極111をマスクとして、ゲート絶縁膜110の一部をエッチング除去する(ステップ5)。ゲート絶縁膜110の一部をエッチング除去した後の構造を、図3(f)に示す。
次に、ソース電極107及びドレイン電極108が形成されている領域に開口パターンを形成したフォトレジスト・マスクを、図3(f)に示す積層構造の上表面に形成する。そして、RIE(Reactive Ion Etching)法を用いて、保護膜109の一部をエッチング除去する(ステップ6)。これにより、図3(g)に示す、本実施形態における電界効果トランジスタが完成する。
次に、本実施形態における電界効果トランジスタの閾値電圧と、凹領域に形成されたゲート電極111の直下におけるキャップ層106の層厚dとの関係について、図4を用いて説明する。
図4は、図2に示すA−A′に沿った断面におけるバンド構造を示す。すなわち、図4は、図2に示すゲート電極111が形成されている領域の中央付近における、積層構造の積層方向に沿った断面のバンド構造を示す。なお、図4のp型半導体層105における「−」とは、p型半導体層105にアクセプターイオンが存在することを示す。
図4に示す実線は、式1を満たし、かつゲート電極111にバイアス電圧を印加しない(V=0V)ときの分布を示す。一方、図4に示す破線は、式1を満たさず、かつ、ゲート電極111にバイアス電圧を印加しない(V=0V)ときの分布を示す。
図4における電子エネルギーはポアソン方程式から計算でき、閾値電圧は、以下の式3のように表される。

Figure 0005655333
・・・(式3)
式3において、l、εはそれぞれ、ゲート絶縁膜110の層厚及びゲート絶縁膜110の比誘電率を示す。また、ΔEは、キャップ層106とゲート絶縁膜110の接合界面における伝導帯の電子エネルギー不連続値を示す。また、φは、ゲート電極111に対するゲート絶縁膜110のショットキー障壁高さを示す。その他の記号が示す内容は、式2と同様である。
式3から、閾値電圧は、式2と同様に、キャップ層106内部に生じる内部電界(−(σ−σ−σ)/εε)を比例定数として、凹領域に形成されたゲート電極111直下のキャップ層106の層厚dに比例することが分かる。
ここで、本実施形態の電界効果トランジスタにおいては、上述したように、式1を満たすようにσが調整されている。そのため、図4の実線が示すように、キャップ層106に生じる内部電界を抑制することができる。これにより、本実施形態における電界効果トランジスタは、ゲート電極111の直下におけるキャップ層の層厚dのバラツキに起因する、閾値電圧のバラツキを抑制することが可能となる。
なお、本実施形態における電界効果トランジスタが有する各半導体層のAl組成や層厚は、本実施形態で述べた組成及び層厚に限らない。すなわち、第1の電子供給層104、p型半導体層105、キャップ層106の組成をそれぞれ、AlGa1−XN、p型AlGa1−XN、AlGa1−YNとした場合に、0<Y≦X≦1を満たし、且つ、式1を満たす範囲であれば、本実施形態の効果を得ることが可能である。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態における電界効果トランジスタについて説明する。
本実施形態における電界効果トランジスタの構成を図5に示す。本実施形態における電界効果トランジスタは、基板201、バッファ層202、チャネル層203、第1の電子供給層204、p型半導体層205、キャップ層206、ソース電極207、ドレイン電極208、保護膜209、ゲート絶縁膜210、ゲート電極211を有する。
チャネル層203は、バッファ層202上に形成されたノンドープGaN層であり、層厚は2〜3μmである。第1の電子供給層204は、チャネル層203上に形成されたノンドープAl0.25Ga0.75N層であり、層厚は2nmである。p型半導体層205は、第1の電子供給層204中に形成されたp型Al0.25Ga0.75N層であり、層厚は1nm以下である。ここで、p型半導体層205は、チャネル層203と第1の電子供給層204との界面から1nm離れた領域に形成されている。また、p型半導体層205には、Mgがドーピングされており、そのイオン化アクセプタ電荷面密度の絶対値σAは8.94×1012cm−2である。キャップ層206は、第1の電子供給層204上に形成されたノンドープAl0.16Ga0.84N層で、層厚は40nmである。また、キャップ層206は、凹領域を有しており、リセス構造を形成している。また、凹領域に形成されたゲート電極211直下のキャップ層206の層厚dは30nmである。ソース電極207及びドレイン電極208は、キャップ層206表面のうち、凹領域以外の所定の領域に形成される。保護膜209は、キャップ層206表面のうち、凹領域以外の領域であり、且つ、ソース電極207及びドレイン電極208が形成された領域以外の領域に形成される。ゲート絶縁膜210は、少なくとも、キャップ層206の凹領域の底面及び側面を覆う。ゲート電極211は、ゲート絶縁膜210を介して、キャップ層206の凹領域に形成される。
ここで、本実施形態における第1の電子供給層204のAl組成は0.25であり、キャップ層206のAl組成は0.16である。この場合、チャネル層203と第1の電子供給層204の接合界面に生じる分極電荷面密度の絶対値σは1.382×1013cm−2となる。また、第1の電子供給層204とキャップ層206の接合界面に生じる分極電荷面密度の絶対値σは、5.12×1012cm−2となる。よって、σ−σ=8.70×1012cm−2となる。一方、本実施形態における、キャップ層206のイオン化アクセプタ電荷面密度の絶対値σAは、8.94×1012cm−2である。そのため、本実施形態におけるσAは、式1を満たす。
また、本実施形態における電界効果トランジスタは、以下の式4を満たすように構成されている。

Figure 0005655333
・・・(式4)
式4において、Δtは、チャネル層203と第1の電子供給層204との接合界面と、p型半導体層205の距離を示す。また、σは、第1の電子供給層204とキャップ層206の接合界面に生じる分極電荷面密度の絶対値を示す。その他の記号が示す内容は、式3と同様である。
ここで、本実施形態における電界効果トランジスタは、l=50nm 、d=30nm、t=2nm、Δt=1nm、φB = 2.7eV、ΔE3 = 3.845×10−19V、ΔE2 = 3.156×10−20V、ΔE1 =8.298×10−20V、ε=9、ε=9.42、ε=9.38、ε0=8.85×10−14F/cm、q=1.602×10−19Cである。これらの数値を、式4に代入すると、σA > 8.93×1012cm−2と求められる。一方、本実施形態のσA は8.94×1012cm−2である。そのため、本実施形態における電界効果トランジスタは、式4を満たしていることが分かる。
次に、式4を満たすことによる作用について、説明する。
本実施形態の閾値電圧は、第2の実施形態と同様、式3で表すことができる。これをノーマリオフ型となるための条件であるVth>0の下で、σAについて解くと、式4が導出される。
すなわち、本実施形態の電界効果トランジスタにおいては、式1及び式4を満たすように構成されているため、dのバラツキに起因する閾値電圧のバラツキを抑制することが可能な、ノーマリオフ型の電界効果トランジスタを実現することが可能となる。
次に、本実施形態の電界効果トランジスタの製造方法について説明する。なお、第2の実施形態における電界効果トランジスタの製造方法のステップを参照して説明することとする。
本実施形態の電界効果トランジスタの製造方法は、ステップ1において、p型半導体層205を、第1の電子供給層204の内部に形成する。具体的には、第1の電子供給層204の中で、チャネル層203と第1の電子供給層204との界面から1nm程度離れた領域に、Mgをドーピングすることにより、p型半導体層205を形成する。
その他の製造工程については、各層の材料組成が異なる点を除き、第2の実施形態の電子効果トランジスタにおける製造工程と同様である。
以上のように、本実施形態の電界効果トランジスタは、式1及び式4を満たすように、σが調整されている。そのため、本実施形態においては、ゲート電極111の直下におけるキャップ層106の層厚dのバラつきに起因する、閾値電圧のバラつきを抑制することが可能な、ノーマリオフ型の電界効果トランジスタを実現することが可能となる。
なお、本実施形態における電界効果トランジスタが有する半導体層のAl組成や層厚は、本実施形態で述べた組成及び層厚に限らない。すなわち、第1の電子供給層204、p型半導体層205、キャップ層206の組成をそれぞれ、AlGa1−XN、p型AlGa1−XN、AlGa1−YNとした場合に、0<Y≦X≦1を満たし、且つ、式1及び式4を満たす範囲であれば、本実施形態の効果を得ることが可能である。
[第4の実施形態]
次に、本発明の第4の実施形態における電界効果トランジスタについて説明する。
本実施形態における電界効果トランジスタの構成を図6に示す。本実施形態における電界効果トランジスタは、第2の実施形態における電界効果トランジスタの構成に、第2の電子供給層112を追加した構成を備える。第2の電子供給層112は、キャップ層106上に形成されたAl0.35Ga0.65N層であり、層厚は5nmである。
本実施形態における電界効果トランジスタの製造方法について説明する。なお、第2の実施形態の電界効果トランジスタにおける製造方法のステップを参照して説明することとする。
本実施形態の電界効果トランジスタは、ステップ1において、キャップ層106をエピタキシャル成長させた後、更に第2の電子供給層112を成長させる。
そして、ステップ2、3においては、第2の電子供給層112上に、保護膜109、ソース電極107、ドレイン電極108を形成する。
また、ステップ4においては、第2の電子供給層112と、キャップ層106の一部をドライエッチングする。
その他の製造工程については、第2の実施形態の電子効果トランジスタにおける製造工程と同様である。
ここで、本実施形態における電界効果トランジスタに発生するオン抵抗の模式図を図7に示す。本実施形態における電界効果トランジスタに発生するオン抵抗は、図7に示す、ソース電極−ゲート電極間のチャネル抵抗113、ゲート電極直下のチャネル抵抗114、ゲート電極−ドレイン電極間のチャネル抵抗115、そしてコンタクト抵抗116の和となる。
また、ソース電極−ゲート電極間チャネル抵抗113及びゲート電極−ドレイン電極間チャネル抵抗115の、積層構造の積層方向の電荷中性条件は、式5の様に表すことができる。
=σ−σ+σ+σ ・・・(式5)
ここで、σは、キャップ層106と第2の電子供給層112の接合界面に生じる分極電荷面密度の絶対値を示す。また、nは、チャネル層103に生じる2次元電子ガス(以下、2DEG)117のキャリア面密度を示す。その他の記号が示す内容についは、式1と同様である。
本実施形態では、第2の電子供給層112のAl組成が、キャップ層106のAl組成よりも大きい。そのため、σ3は正の値となる。
式5より、キャップ層106のAl組成よりも大きいAl組成を有する第2の電子供給層112を導入することで、2DEG117のキャリア面密度を大きくすることができる。そのため、ソース電極−ゲート電極間のチャネル抵抗113、ゲート電極−ドレイン電極間のチャネル抵抗115を低減することが可能となる。これにより、電界効果トランジスタのオン抵抗を低減することができる。そして、式5から分かるように、第2の電子供給層のAl組成が大きい程、オン抵抗をより低減することが可能となる。
[第5の実施形態]
次に、本発明の第5の実施形態における電界効果トランジスタについて説明する。
本実施形態における電界効果トランジスタの構成を、図8に示す。本実施形態における電界効果トランジスタは、第4の実施形態における電界効果トランジスタの構成に、第3の電子供給層118を追加した構成を備える。
第3の電子供給層118は、キャップ層106と、第2の電子供給層112との界面に形成されるn型Al0.35Ga0.65N層であり、層厚は1nm以下である。また、第3の電子供給層118には、Siがドープされており、そのイオン化ドナー電荷面密度の絶対値σは1.0×1013cm−2である。
本実施形態における電界効果トランジスタの製造方法について説明する。なお、第2の実施形態の電界効果トランジスタにおける製造方法のステップを参照して説明することとする。
本実施形態における電界効果トランジスタは、ステップ1において、キャップ層106をエピタキシャル成長させた後、更に、第3の電子供給層118及び第2の電子供給層112をこの順で成長させる。
そして、ステップ2、3においては、第2の電子供給層112上に、保護膜109、ソース電極107、ドレイン電極108等を形成する。
また、ステップ4においては、第2の電子供給層112と、第3の電子供給層118と、キャップ層106の一部をドライエッチングする。
その他の製造工程については、第2の実施形態の電子効果トランジスタにおける製造工程と同様である。
次に、本実施形態において、第3の電子供給層118を追加したことによる作用及び効果について、図7を用いて説明する。
本実施形態における、ソース電極−ゲート電極間のチャネル抵抗113及びゲート電極−ドレイン電極間のチャネル抵抗115の、積層構造の積層方向の電荷中性条件は、式6の様に表すことができる。
=σ−σ+σ−σ+σ ・・・(式6)
式6において、σは、第3の電子供給層のイオン化ドナー電荷面密度の絶対値を示す。その他の記号が示す内容についは、式5と同様である。
ここで、σは正の値である。そのため、本実施形態においては、第4の実施形態と比較して、2DEG117のキャリア面密度を、第4の実施形態と比較して、更に大きくすることができる。
なお、図9(a)には、本実施形態のソース電極―ゲート電極の間の領域(B−B′)におけるバンド構造と電子濃度の分布を示す。図9(b)には、図10に示した非特許文献1のソース電極―ゲート電極の間の領域(C−C′)におけるバンド構造と電子濃度の分布を示す。なお、図9(a)の第3の電子供給層118における「+」とは、第3の電子供給層118にドナーイオンが存在することを示す。
図9(a)(b)より、本実施形態のチャネル層103と第一の電子供給層104の界面近傍における、チャネル層103の伝導帯の電子エネルギーは、非特許文献1におけるGaN層3とAlGaN層4との界面近傍における、GaN層3の伝導帯の電子エネルギーよりも低い値を取り得ることが分かる。すなわち、本実施形態における電界効果トランジスタは、イオン化ドナー電荷を有する第3の電子供給層118を備えることによって、2DEG117のキャリア面密度を増加させることが可能となることが分かる。
そのため、図7のソース電極−ゲート電極間のチャネル抵抗113、ゲート電極−ドレイン電極間のチャネル抵抗115を更に低減することが可能となる。これにより、オン抵抗を更に低減することができる。
なお、本実施形態においては、第3の電子供給層118を、キャップ層106と第2の電子供給層112との界面に形成することとしたが、これに限らない。すなわち、第3の電子供給層118を、第2の電子供給層の内部に形成することとしても良い。
以上、本発明の実施形態に係る電界効果トランジスタを説明するために、具体的に5つの実施形態を挙げて説明してきたが、上述した実施形態に示した材料や製造工程は、一例を示したものであって、これに限定されるものではない。
例えば、基板101、202には、Siだけでなく、サファイア、GaN、SiC、SOI等、窒化物半導体をエピタキシャル成長できる基板であればいずれも適用することが可能である。また、ゲート絶縁膜111、211には、Alだけでなく、SiO、SiN、SiON、AlN、MgO、Sc、ZrO、HfO、TiO、あるいはこれらの積層構造を用いることが可能である。更に、ゲート絶縁膜111、211を形成することなく、凹領域に直接ゲート電極112やゲート電極212を形成し、ショットキー接合ゲートとすることも可能である。
以上好適な実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上述した電界効果トランジスタ及びその製造方法に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であるということは言うまでもない。
1 基板
2 バッファ層
3 GaN層
4 AlGaN層
5 ソース電極
6 ゲート電極
7 ドレイン電極
10 半導体構造
11 チャネル層
12 AlGa1−XN層
13 p型AlGa1−XN層
14 AlGa1−YN層
101、201 基板
102、202 バッファ層
103、203 チャネル層
104、204 第1の電子供給層
105、205 p型半導体層
106、206 キャップ層
107、207 ソース電極
108、208 ドレイン電極
109、209 保護膜
110、210 ゲート絶縁膜
111、211 ゲート電極
112 第2の電子供給層
113 ソース電極−ゲート電極間チャネル抵抗
114 ゲート電極直下のチャネル抵抗
115 ゲート電極−ドレイン電極間のチャネル抵抗
116 コンタクト抵抗
117 チャネル層103に生じる2次元電子ガス
118 第3の電子供給層

Claims (10)

  1. チャネル層と、
    前記チャネル層上に形成されたAlGa1−XN層と、
    前記AlGa1−XN層上に形成されたAlGa1−YN層(0<Y≦X≦1)と、を有し、
    前記AlGa1−XN層はp型AlGa1−XN層を含み、
    前記AlGa1−YN層は凹領域を有し、
    前記チャネル層と前記AlGa1−XN層との界面の分極電荷面密度の絶対値σと、前記p型AlGa1−XN層のイオン化アクセプタ電荷面密度の絶対値σと、前記AlGa1−XN層と前記AlGa1−YN層との界面の分極電荷面密度の絶対値σとが、以下の式Aを満たすことを特徴とする半導体構造。
    0.97(σ)≦σ≦1.03(σ) ・・・(式A)
  2. 前記AlGa1−YN層の上面のうち、前記凹領域を除く領域に形成されたAlGa1−ZN層(Y<Z)を更に有することを特徴とする請求項1に記載の半導体構造。
  3. 前記AlGa1−YN層と、前記AlGa1−ZN層との間に、n型AlGaN層を更に有することを特徴とする、請求項1または2に記載の半導体構造。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の半導体構造と、
    前記凹領域上に形成されたゲート絶縁膜と、
    前記絶縁膜上に形成されたゲート電極と、
    ソース電極と、
    ドレイン電極と、を更に有する、半導体装置。
  5. 前記σが、以下の式Bを更に満たすことを特徴とする、請求項4に記載の半導体装置。

    Figure 0005655333
    ・・・(式B)
  6. チャネル層と、AlGa1−XN層と、を形成する工程と、
    前記AlGa1−XN層の一部にp型AlGa1−XN層形成する工程と、
    前記AlGa1−XN層上にAlGa1−YN層(0<Y≦X≦1)を形成する工程と、
    前記AlGa1−YN層の一部に凹領域を形成する工程と、を有し、
    前記チャネル層と前記AlGa1−XN層との界面の分極電荷面密度の絶対値σと、前記p型AlGa1−XN層のイオン化アクセプタ電荷面密度の絶対値σと、前記AlGa1−XN層と前記AlGa1−YN層との界面の分極電荷面密度の絶対値σとが、以下の式Aを満たすことを特徴とする半導体構造の製造方法。
    0.97(σ)≦σ≦1.03(σ) ・・・(式A)
  7. 前記AlGa1−YN層の上面のうち、前記凹領域を除く領域に、AlGa1−ZN層(Y<Z)を形成する工程を更に有することを特徴とする、請求項6に記載の半導体構造の製造方法。
  8. 前記AlGa1−YN層と、前記AlGa1−ZN層との間に、n型AlGaN層を形成する工程を更に有することを特徴とする、請求項6または7に記載の半導体構造の製造方法。
  9. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の半導体構造の前記凹領域上に、絶縁膜を形成する工程と、
    前記絶縁膜上にゲート電極を形成する工程と、
    ソース電極及びドレイン電極を形成する工程と、
    ドレイン電極と、有する、半導体装置の製造方法。
  10. 前記σが、以下の式Bを更に満たすことを特徴とする、請求項9に記載の半導体装置の製造方法。

    Figure 0005655333
    ・・・(式B)
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