JP2014053489A - 半導体装置及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置及び半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ゲートリセスを形成することなくノーマリーオフとなるオン抵抗の低い半導体装置を提供する。
【解決手段】基板の上に形成された第1の半導体層と、前記第1の半導体層の上に形成された、前記第1の半導体層とは異なる格子定数を有する第2の半導体層と、前記第2の半導体層の上に形成されたゲート電極と、前記第2の半導体層の上に形成されたソース電極及びドレイン電極と、を有し、前記第1の半導体層には、前記ゲート電極の直下の第1の領域において、前記ゲート電極の直下を除く第2の領域よりも高い凸部が形成されており、前記第2の半導体層は、前記第2の領域よりも、前記第1の領域が薄く形成されていることを特徴とする半導体装置により上記課題を解決する。
【選択図】 図12

Description

本発明は、半導体装置及び半導体装置の製造方法に関する。
窒化物半導体であるGaN、AlN、InNまたは、これらの混晶からなる材料等は、広いバンドギャップを有しており、高出力電子デバイスまたは短波長発光デバイス等として用いられている。例えば、窒化物半導体であるGaNは、バンドギャップが3.4eVであり、Siのバンドギャップ1.1eV、GaAsのバンドギャップ1.4eVよりも大きい。
このような高出力電子デバイスとしては、電界効果型トランジスタ(FET:Field effect transistor)、特に、高電子移動度トランジスタ(HEMT:High Electron Mobility Transistor)がある。このような窒化物半導体を用いたHEMTは、高出力・高効率増幅器、大電力スイッチングデバイス等に用いられる。例えば、AlGaNを電子供給層、GaNを走行層に用いたHEMTでは、AlGaNとGaNとの格子定数差による歪みによりAlGaNにピエゾ分極及び自発分極が生じ、高濃度の2DEG(Two-Dimensional Electron Gas:2次元電子ガス)が発生する。このため、高電圧における動作が可能であり、高効率スイッチング素子、電気自動車用等における高耐圧電力デバイスに用いることができる。
特開2002−359256号公報 特開2008−270521号公報 特開2011−238700号公報
ところで、高耐圧電力デバイスに窒化物半導体を用いたHEMTを用いる場合、安全性の観点等から、ノーマリーオフであることが求められている。しかしながら、窒化物半導体を用いたHEMTにおいては、2DEGにおいて多数の電子が存在しているため、ゲート電極に電圧を印加しない場合にも電流が流れるノーマリーオンとなりやすい。よって、このような窒化物半導体を用いたHEMTをノーマリーオフにするために、ゲート電極が形成される領域における電子供給層の一部をエッチングにより除去し、ゲートリセスを形成する方法がある。
図1に基づき、このようなゲートリセスの形成されているHEMTについて、より詳細に説明する。このHEMTは、シリコン等の基板910の上に、AlNからなるバッファ層921、GaNからなる電子走行層922、AlGaNからなる電子供給層923、GaNからなるキャップ層924等の窒化物半導体層が積層されている。また、ゲート電極931が形成される領域では、キャップ層924及び電子供給層923の一部を除去することによりゲートリセス940が形成されている。ゲートリセス940が形成されている領域上には、Al等によりゲート絶縁膜950が形成されており、ゲート絶縁膜950の上には、ゲート電極931が形成されている。また、ソース電極932及びドレイン電極933は、キャップ層924等の窒化物半導体層の上に形成されており、更には、キャップ層924の全体を覆うように、SiN等により保護膜961及びSiO等により層間絶縁膜962が形成されている。尚、窒化物半導体層には素子分離のための素子分離領域963が形成されている。このような構造のHEMTでは、電子走行層922において、電子走行層922と電子供給層923との界面近傍に2DEG922aが発生するが、ゲートリセス940の直下の領域においては、2DEG922aにおける電子の密度が薄くなる。このため、閾値電圧を正方向にシフトさせることができ、ノーマリーオフにすることが可能となる。
次に、図1に示されるHEMTの製造方法について説明する。最初に、図2に示すように、シリコン等の基板910の上に、バッファ層921、電子走行層922、電子供給層923、キャップ層924等をエピタキシャル成長により形成する。具体的には、MOVPE(Metal-Organic Vapor Phase Epitaxy)により、窒化物半導体層をエピタキシャル成長させることにより、バッファ層921、電子走行層922、電子供給層923、キャップ層924等を形成する。尚、基板910は、SiC等の基板であってもよい。また、バッファ層921は、厚さが0.5〜5.0μmのAlGa(1−x)Nであって、xの範囲が0<x≦1であるもの、例えば、厚さが約2μmのAlNにより形成されている。また、バッファ層921は、AlNとGaNとの多重積層膜であってもよく、また、基板910の上において、組成がAlNからAlGaNとなるような組成傾斜を有するものであってもよい。また、電子走行層922は、厚さが0.1〜3.0μmのGaNにより形成されている。また、電子供給層923は、Alの組成比が10%〜30%のAlGaN、即ち、AlGa(1−x)Nとした場合に、Xの値が0.1〜0.3となるAlGaNにより、厚さが1〜40nm、例えば、約30nmとなるように形成されている。また、キャップ層924は、厚さが1〜5nm、例えば、約2nmのGaNにより形成されている。
次に、図3に示されるように、キャップ層924及び電子供給層923の一部を除去することによりゲートリセス940を形成する。具体的には、キャップ層924の表面にフォトレジストを塗布し、露光装置による露光、現像を行なうことにより、レジストパターン971を形成する。この後、レジストパターン971が形成されていない領域におけるキャップ層924及び電子供給層923の一部をドライエッチングにより除去することにより、ゲートリセス940を形成する。ゲートリセス940は、レジストパターン971が形成されていない領域における電子供給層923が約5nmの厚さ残るようにドライエッチングを行なうことにより形成する。この際、行なわれるドライエッチングとしては、RIE(Reactive Ion Etching)、ECR(Electron Cyclotron Resonance)エッチング、ICP(Inductive Coupled Plasma)エッチング等が挙げられる。
次に、図4に示されるように、レジストパターン971を有機溶剤等により除去した後、窒化物半導体層に素子分離領域963を形成する。具体的には、レジストパターン971を有機溶剤等により除去した後、再びキャップ層924の上にフォトレジストを塗布し、露光装置による露光、現像を行なうことにより、素子分離領域963が形成される領域に開口を有する不図示のレジストパターンを形成する。この後、バッファ層921、電子走行層922、電子供給層923、キャップ層924に、ArまたはB等のイオンをイオン注入することにより素子分離領域963を形成する。この際、注入されるイオンがArである場合、例えば、加速電圧が170KeV、ドーズ量が5.0×1013cm−2等の条件によりイオン注入することにより素子分離領域963を形成する。この後、不図示のレジストパターンは、有機溶剤等により除去する。
次に、図5に示されるように、ゲートリセス940が形成されている領域に開口部961aを有する保護膜961を形成する。具体的には、SiN等により形成される保護膜961をプラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)、熱CVD、ALD(Atomic Layer Deposition)等のいずれかの方法により成膜する。例えば、プラズマCVDによりSiN膜を膜厚が300nmとなるように、基板温度が400℃の条件で成膜する。この後、成膜された保護膜961の上にフォトレジストを塗布し露光装置による露光、現像を行なうことにより、開口部961aが形成される領域に開口を有する不図示のレジストパターンを形成する。更に、この後、フッ酸(HF)含む溶液を用いてウェットエッチングを行なうことにより、レジストパターンの形成されていない領域の保護膜961を除去し、開口部961aを形成する。これにより、開口部961aを有する保護膜961を形成する。尚、この後、不図示のレジストパターンは有機溶剤等により除去する。
次に、図6に示されるように、ゲート絶縁膜950を形成するための絶縁膜950aを形成する。この絶縁膜950aは、AlN、SiN、AlON、HfO、Al等を膜厚が5〜100nmとなるように成膜することにより形成されており、絶縁膜950aを成膜した後、400℃〜1000℃の温度でアニール等を行ってもよい。例えば、絶縁膜950aは、ALDにより、膜厚が約20nmのAlNと膜厚が約20nmのSiNと積層して成膜することにより形成したものであって、成膜した後に、620℃の温度で60秒間アニールを行なったものであってもよい。
次に、図7に示されるように、絶縁膜950aの上に、スパッタリング等により金属膜931aを成膜し、金属膜931aの上にレジストパターン972を形成する。具体的には、スパッタリング等によりゲート電極931を形成するための金属膜931aを成膜した後、金属膜931aの上に、フォトレジストを塗布し、露光装置による露光、現像を行なうことにより、レジストパターン972を形成する。このレジストパターン972は、金属膜931aにおいてゲート電極931が形成される領域の上に形成される。
次に、図8に示されるように、レジストパターン972が形成されていない領域における金属膜931a及び絶縁膜950aをRIE等のドライエッチングにより除去する。これにより、ドライエッチングにおいて残った金属膜931aによりゲート電極931が形成され、残った絶縁膜950aによりゲート絶縁膜950が形成される。尚、このドライエッチングにおいては、SiNにより形成されている保護膜961においてエッチングがストップする。この後、レジストパターン972は、有機溶剤等により除去する。
次に、図9に示されるように、保護膜961及びゲート電極931の上に層間絶縁膜962を形成し、更に、層間絶縁膜962及び保護膜961に、ソース電極932及びドレイン電極933を形成するための開口部932a及び933aを形成する。この際、ゲート電極931が形成されている領域を平坦化するため、例えば、スピンコート法によりSiO等の絶縁膜を塗布し、層間絶縁膜962を形成する。また、平坦化を行う手法としては、ゲート電極931の上にSiO等の絶縁膜を形成した後にCMP処理を実施してもよい。この後、層間絶縁膜962の上にフォトレジストを塗布し、露光装置による露光、現像を行なうことにより、ソース電極932及びドレイン電極933が形成される領域に開口を有する不図示のレジストパターンを形成する。この後、不図示のレジストパターンの形成されていない領域における層間絶縁膜962及び保護膜961をキャップ層924の表面が露出するまでエッチングを行なうことにより除去する。これにより、層間絶縁膜962及び保護膜961において、ソース電極932が形成される領域に開口部932aを形成し、ドレイン電極933が形成される領域に開口部933aを形成する。この後、不図示のレジストパターンは有機溶剤等により除去する。
次に、図10に示されるように、開口部932a及び933aを埋め込むように金属膜を成膜することにより、ソース電極932及びドレイン電極933を形成する。このように形成されるソース電極932及びドレイン電極933は、例えば、膜厚が10nmのTaを成膜し、更に、膜厚が300nmのAlを成膜することにより形成する。
以上の製造方法により、図1に示されるHEMTを作製することができる。しかしながら、この製造方法では、図3に示される工程で、窒化物半導体層においてドライエッチングを行なうことによりゲートリセス940を形成しているため、ゲート部の窒化物半導体層がダメージを受け、作製されるHEMTの特性にバラツキ等が生じてしまう。また、電子供給層923膜厚をノーマリーオフできる程度まで薄くしてしまうとオン抵抗値が悪化してしまう。
よって、窒化物半導体を用いた半導体装置において、ゲート部の窒化物半導体層にダメージを与えることなく、かつ、オン抵抗値を悪化させることなく、ノーマリーオフにすることが可能な半導体装置及び半導体装置の製造方法が求められている。
本実施の形態の一観点によれば、基板の上に形成された第1の半導体層と、前記第1の半導体層の上に形成された、前記第1の半導体層とは異なる格子定数を有する第2の半導体層と、前記第2の半導体層の上に形成されたゲート電極と、前記第2の半導体層の上に形成されたソース電極及びドレイン電極と、を有し、前記第1の半導体層には、前記ゲート電極の直下の第1の領域において、前記ゲート電極の直下を除く第2の領域よりも高い凸部が形成されており、前記第2の半導体層は、前記第2の領域よりも、前記第1の領域が薄く形成されていることを特徴とする。
また、本実施の形態の他の一観点によれば、基板の上にエピタキシャル成長により第1の半導体層を形成する工程と、前記第1の半導体層における第1の領域に、前記第1の領域を除く第2の領域よりも高い凸部を形成する工程と、前記凸部の形成されている第1の半導体層の上に、エピタキシャル成長により第2の半導体層を形成する工程と、前記第1の半導体層において前記第1の領域の直上における前記第2の半導体層の上にゲート電極を形成する工程と、前記第2の半導体層の上にソース電極及びドレイン電極を形成する工程と、を有することを特徴とする。
開示の半導体装置及び半導体装置の製造方法によれば、窒化物半導体層にダメージを与えることがないため、高い均一性でノーマリーオフにすることができる。
従来の半導体装置の構造図 従来の半導体装置の製造方法の工程図(1) 従来の半導体装置の製造方法の工程図(2) 従来の半導体装置の製造方法の工程図(3) 従来の半導体装置の製造方法の工程図(4) 従来の半導体装置の製造方法の工程図(5) 従来の半導体装置の製造方法の工程図(6) 従来の半導体装置の製造方法の工程図(7) 従来の半導体装置の製造方法の工程図(8) 従来の半導体装置の製造方法の工程図(9) 閾値電圧とオン抵抗の相関図 第1の実施の形態における半導体装置の構造図 第1の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程図(1) 第1の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程図(2) 第1の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程図(3) 第1の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程図(4) 第1の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程図(5) 第1の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程図(6) 第1の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程図(7) 第1の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程図(8) 第1の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程図(9) 第1の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程図(10) 第1の実施の形態における半導体装置の変形例1の構造図 第1の実施の形態における半導体装置の変形例2の構造図 第1の実施の形態における半導体装置の変形例3の構造図 第2の実施の形態における半導体装置の構造図 第2の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程図(1) 第2の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程図(2) 第2の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程図(3) 第2の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程図(4) 第2の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程図(5) 第2の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程図(6) 第2の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程図(7) 第2の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程図(8) 第2の実施の形態における半導体装置の変形例1の構造図 第2の実施の形態における半導体装置の変形例2の構造図
発明を実施するための形態について、以下に説明する。尚、同じ部材等については、同一の符号を付して説明を省略する。
〔第1の実施の形態〕
最初に、図1に示されるHEMTにおいてゲートリセス940を形成する際のドライエッチングの影響について、図11に基づき説明する。図11は、ゲートリセス940を形成する際のエッチング条件が異なる場合において、製造されるHEMTにおける閾値電圧Vthとオン抵抗Ronとの関係を示すものである。このHEMTは、電子供給層923が約30nmの厚さのAlGaNにより形成されており、キャップ層924が約2nmの厚さのGaNによりにより形成されている。ゲートリセス940は、このように形成されたキャップ層924及び電子供給層923を約29nmエッチングにより除去し、即ち、電子供給層923の厚さが約3nmとなるまでエッチングにより除去することにより形成した。尚、図11は、エッチングの際に印加されるパワーが20Wと60Wの場合について示すものであり、形成されるHEMTのゲート幅は300μm、ゲート長は2μm、ソース−ドレイン間は15μmである。
図11に示されるように、オン抵抗Ronが同じである場合には、エッチングの際に印加されるパワーが20Wの場合の方が、60Wの場合よりも閾値電圧Vthが高い。これはエッチングの際に印加されるパワーが高い方が窒化物半導体層に与えるダメージが大きいため、閾値電圧Vthが正方向にシフトし難くなるためと推察される。また、閾値電圧Vthが同じである場合には、エッチングの際に印加されるパワーが60Wの場合の方が、20Wの場合よりもオン抵抗Ronが高い。これはエッチングの際に印加されるパワーが高い方が窒化物半導体層に与えるダメージが大きく、ゲートリセス940が形成されている領域の窒化物半導体層のダメージが大きいため、オン抵抗Ronが高くなるものと推察される。
このように、ゲートリセス940を形成する際には、エッチングの際に印加されるパワーを低くすることにより、印加されるパワーが高い場合と比べて、窒化物半導体層に与えるダメージを低くすることは可能ではある。しかしながら、この方法では、ゲートリセス940は窒化物半導体層の一部をエッチングにより除去することにより形成されているため、窒化物半導体層がエッチングにより受けるダメージを完全に排除することはできない。
(半導体装置)
次に、第1の実施の形態における半導体装置について説明する。本実施の形態における半導体装置は、ゲートリセス等を形成することなく、ゲート電極直下における電子供給層の厚さを薄くした構造のものである。
図12に基づき本実施の形態における半導体装置について説明する。本実施の形態における半導体装置は窒化物半導体を用いたHEMTであり、基板10の上に、バッファ層21、電子走行層22、電子供給層23、キャップ層24等の窒化物半導体層がエピタキシャル成長により積層形成されている。具体的には、基板10はシリコン等により形成されており、バッファ層21はAlN等により形成されており、電子走行層22はGaN等により形成されており、電子供給層23はAlGaN等により形成されており、キャップ層24はGaN等により形成されている。これにより、電子走行層22における電子走行層22と電子供給層23との界面近傍には、2DEG22aが形成される。
また、ゲート電極31が形成される領域においては、キャップ層24の上にAl等によりゲート絶縁膜50が形成されており、ゲート絶縁膜50の上に、ゲート電極31が形成されている。更に、ソース電極32及びドレイン電極33は、キャップ層24等の窒化物半導体層の上に形成されており、キャップ層24の全体を覆うように、SiN等により保護膜61及びSiO等により層間絶縁膜62が形成されている。尚、窒化物半導体層には素子分離のための素子分離領域63が形成されている。
本実施の形態における半導体装置では、ゲート電極31の直下における電子走行層22は、ゲート電極31の直下除く領域よりも厚く形成されており、ゲート電極31の直下を除く領域よりも高い凸部22bが形成されている。これにより、電子走行層22が厚く形成されている分、ゲート電極31の直下における電子供給層23は薄く形成される。このように、ゲート電極31の直下における電子供給層23の厚さを薄くすることにより、2DEG22aにおける電子の密度は、ゲート電極31の直下を除く領域よりもゲート電極31の直下の領域の方が低くなり、更には、2DEG22aを消失させることができる。尚、本実施の形態においては、この領域における2DEG22aは消失するものとして説明する。また、本実施の形態では、ゲートリセス等を形成しないため、電子走行層22や電子供給層23等における窒化物半導体層において、ドライエッチング等によるダメージはない。よって、オン抵抗が高くなることなく、閾値電圧を正の方向にシフトさせることができる。即ち、低いオン抵抗で、閾値電圧を正の方向にシフトさせることができ、ノーマリーオフにすることが可能となる。
(半導体装置の製造方法)
次に、図13〜図22に基づき本実施の形態における半導体装置の製造方法について説明する。
最初に、図13に示されるように、シリコン等の基板10の上に、AlN等からなるバッファ層21、GaN等からなる電子走行層22等をMOVPE等によるエピタキシャル成長により形成する。尚、基板10は、SiC等の基板であってもよい。バッファ層21は、厚さが0.5〜5.0μmのAlGa(1−x)Nであって、xの範囲が0<x≦1であるもの、例えば、厚さが約2μmのAlNにより形成されている。バッファ層21は、AlNとGaNとの多重積層膜であってもよく、また、基板10の上において、組成がAlNからAlGaNとなるような組成傾斜を有するものであってもよい。電子走行層22は、厚さが0.1〜3.0μmのGaNにより形成されている。
次に、図14に示されるように、電子走行層22において、ゲート電極31の直下となる領域に凸部22bを形成する。具体的には、電子走行層22の表面にフォトレジストを塗布し、露光装置による露光、現像を行なうことにより、ゲート電極31の直下となる領域にレジストパターン71を形成する。この後、塩素系ガス、またはフッ素系ガスを用いて、ドライエッチングを行なうことにより、レジストパターン71が形成されていない領域における電子走行層22を約15nm除去する。これにより、電子走行層22の表面において、ゲート電極31の直下の領域に凸部22bが形成される。このように形成されるゲート電極31の直下における凸部22bは、ゲート電極31の直下を除く領域よりも、高さHが約15nm高くなるように形成される。
次に、図15に示されるように、レジストパターン71を有機溶剤等により除去した後、凸部22bの形成されている電子走行層22の上に、電子供給層23、キャップ層24等をMOVPEによるエピタキシャル成長により形成する。尚、電子供給層23は、AlGaNにより形成されており、例えば、Alの組成比が約20%のAlGaNを約15nm成膜することにより形成されている。また、キャップ層24は、厚さが1〜5nm、例えば、約2nmのGaNにより形成されている。
エピタキシャル成長により電子供給層23を形成する際には、成長条件等によりepitaxial lateral overgrowthするため、電子供給層23は膜厚方向における成長よりも面内方向における成長が早くなる。従って、ゲート電極31の直下となる電子走行層22の凸部22bの上に形成される電子供給層23の厚さD1は、ゲート電極31の直下を除く領域における電子走行層22の上に形成される電子供給層23の厚さD2よりも薄く形成することができる。よって、この場合、電子供給層23の表面が平坦である場合には、電子供給層23における厚さD2と厚さD1との差は、凸部22bの高さHと略等しくなる。
具体的に、膜厚方向における成長よりも面内方向における成長を早くする方法としては、例えば、AlGaNを通常のGaN等の成膜温度である1000〜1050℃よりも高温となる1100℃の温度でエピタキシャル成長させる方法がある。このような方法により、ゲート電極31の直下である電子走行層22の凸部22bの上に形成される電子供給層23の厚さを、ゲート電極31の直下を除く領域の電子走行層22の上に形成される電子供給層23の厚さよりも薄くすることができる。
このようにして形成された電子走行層22においては、電子走行層22と電子供給層23との界面近傍には、2DEG22aが発生するが、電子供給層23の厚い領域よりも電子供給層23の薄い領域の方が電子の密度が低くなる。よって、ゲート電極31の直下を除く領域よりもゲート電極31の直下における2DEG22aにおける電子の密度を低くすることができ、更には、2DEG22aを消失させることができるため、閾値電圧を正の方向にシフトさせることができる。
次に、図16に示されるように、窒化物半導体層に素子分離領域63を形成する。具体的には、キャップ層24の上にフォトレジストを塗布し、露光装置による露光、現像を行なうことにより、素子分離領域63が形成される領域に開口を有する不図示のレジストパターンを形成する。この後、バッファ層21、電子走行層22、電子供給層23、キャップ層24に、ArまたはB等のイオンをイオン注入することにより、素子分離領域63を形成する。この際、注入されるイオンがArである場合、例えば、加速電圧が170KeV、ドーズ量が5.0×1013cm−2等の条件によりイオン注入することにより素子分離領域63を形成する。この後、不図示のレジストパターンは、有機溶剤等により除去する。
次に、図17に示されるように、ゲート電極31が形成される領域、即ち、電子供給層23が薄く形成されている領域の直上に、開口部61aを有する保護膜61を形成する。具体的には、SiN等により形成される保護膜61をプラズマCVD、熱CVD、ALD等のいずれかの方法により成膜する。例えば、プラズマCVDによりSiN膜を膜厚が300nmとなるように、基板温度が400℃の条件により成膜する。この後、成膜された保護膜61の上にフォトレジストを塗布し、露光装置による露光、現像を行なうことにより、開口部61aが形成される領域に開口を有する不図示のレジストパターンを形成する。更に、この後、フッ酸(HF)含む溶液を用いてウェットエッチングにより、レジストパターンの形成されていない領域の保護膜61を除去することにより開口部61aを形成する。これにより、開口部61aを有する保護膜61を形成することができる。尚、この後、不図示のレジストパターンは有機溶剤等により除去する。
次に、図18に示されるように、ゲート絶縁膜50を形成するための絶縁膜50aを形成する。この絶縁膜50aは、AlN、SiN、AlON、HfO、Al等を膜厚が5〜100nmとなるように成膜することにより形成されており、絶縁膜50aを成膜した後、400℃〜1000℃の温度でアニール等を行ってもよい。例えば、絶縁膜50aは、ALDにより、膜厚が約20nmのAlNと膜厚が約20nmのSiNと積層して成膜することにより形成したものであって、成膜した後に、620℃の温度で60秒間アニールを行なったものであってもよい。
次に、図19に示されるように、絶縁膜50aの上に、スパッタリング等により金属膜31aを成膜し、金属膜31aの上にレジストパターン72を形成する。具体的には、スパッタリング等によりゲート電極31を形成するための金属膜31aを成膜した後、金属膜31aの上に、フォトレジストを塗布し、露光装置による露光、現像を行なうことにより、レジストパターン72を形成する。このレジストパターン72は、金属膜31aにおいてゲート電極31が形成される領域の上に形成される。
次に、図20に示されるように、レジストパターン72の形成されていない領域における金属膜31a及び絶縁膜50aをRIE等のドライエッチングにより除去する。これにより、ドライエッチングにおいて残った金属膜31aによりゲート電極31が形成され、残った絶縁膜50aによりゲート絶縁膜50が形成される。尚、このドライエッチングにおいては、SiNにより形成されている保護膜61においてエッチングがストップする。この後、レジストパターン72は、有機溶剤等により除去する。
次に、図21に示されるように、保護膜61及びゲート電極31の上に層間絶縁膜62を形成し、更に、層間絶縁膜62及び保護膜61に、ソース電極32及びドレイン電極33を形成するための開口部32a及び33aを形成する。この際、ゲート電極31が形成されている領域を平坦化するため、例えば、スピンコート法によりSiO等の絶縁膜を塗布し、層間絶縁膜62を形成する。また、平坦化を行う手法としては、ゲート電極31の上にSiO等の絶縁膜を形成した後にCMP処理を実施してもよい。この後、層間絶縁膜62の上にフォトレジストを塗布し、露光装置による露光、現像を行なうことにより、ソース電極32及びドレイン電極33が形成される領域に開口を有する不図示のレジストパターンを形成する。この後、不図示のレジストパターンの形成されていない領域における層間絶縁膜62及び保護膜61をキャップ層24の表面が露出するまでエッチングを行なうことにより除去する。これにより、層間絶縁膜62及び保護膜61において、ソース電極32が形成される領域に開口部32aを形成し、ドレイン電極33が形成される領域に開口部33aを形成する。この後、不図示のレジストパターンは有機溶剤等により除去する。
次に、図22に示されるように、開口部32a及び33aを埋め込むように金属膜を成膜することにより、ソース電極32及びドレイン電極33を形成する。このように形成されるソース電極32及びドレイン電極33は、例えば、膜厚が10nmのTaを成膜し、更に、膜厚が300nmのAlを成膜することにより形成する。
以上の製造方法により、図12に示される本実施の形態における半導体装置を作製することができる。
(変形例1)
次に、本実施の形態における半導体装置の変形例1について説明する。本実施の形態における変形例1は、図23に示されるように、ゲート電極31の直下の領域のみならず、ソース電極32及びドレイン電極33の直下の領域においても、電子供給層23が薄く形成されている構造の半導体装置である。具体的には、ゲート電極31とソース電極32との間及びゲート電極31とドレイン電極33との間の直下の領域よりも、ゲート電極31、ソース電極32及びドレイン電極33の直下の領域における電子供給層23が薄く形成されているものである。このような構造の半導体装置は、凸部22bが形成されている電子走行層22の上に、電子供給層23をエピタキシャル成長により形成する際に、十分に面内方向に成長しない条件で成長させること等により作製することができる。図23に示される半導体装置では、ゲート電極31とソース電極32との間及びゲート電極31とドレイン電極33との間の直下の領域の2DEG22aの電子の密度を減らすことなく、ゲート電極31の直下の2DEG22aの電子の密度を減らすことができる。従って、本実施の形態における変形例1となる半導体装置においても、オン抵抗が高くなることなく、閾値電圧を正の方向にシフトさせることができる。
(変形例2)
次に、本実施の形態における半導体装置の変形例2について説明する。本実施の形態における変形例2は、図24に示されるように、変形例1と同様に、ゲート電極31の直下の領域のみならず、ソース電極32及びドレイン電極33の直下の領域においても、電子供給層23が薄く形成されている構造の半導体装置である。具体的には、ゲート電極31とソース電極32との間及びゲート電極31とドレイン電極33との間の直下の領域よりも、ゲート電極31、ソース電極32及びドレイン電極33の直下の領域における電子供給層23が薄く形成されているものである。このような構造の半導体装置は、電子走行層22における凸部22bをゲート電極31の直下の他、ソース電極32及びドレイン電極33の直下においても凸部22c及び22dを形成することにより作製することができる。図24に示される半導体装置では、ゲート電極31とソース電極32との間及びゲート電極31とドレイン電極33との間の直下の領域の2DEG22aの電子の密度を減らすことなく、ゲート電極31の直下の2DEG22aの電子の密度を減らすことができる。従って、本実施の形態における変形例2となる半導体装置においても、オン抵抗が高くなることなく、閾値電圧を正の方向にシフトさせることができる。
(変形例3)
次に、本実施の形態における半導体装置の変形例3について説明する。本実施の形態における変形例3は、図25に示されるように、ゲート電極31の直下の領域において、電子供給層23の一部が薄く形成されている構造の半導体装置である。具体的には、ゲート電極31とソース電極32との間及びゲート電極31とドレイン電極33との間の直下の領域よりも、ゲート電極31の直下の領域における電子供給層23の一部が薄く形成されているものである。このような構造の半導体装置は、ゲート電極31の直下において、凹凸部22eを形成することにより作製することができる。図25に示される半導体装置では、ゲート電極31とソース電極32との間及びゲート電極31とドレイン電極33との間の直下の領域の2DEG22aの電子の密度を減らすことなく、ゲート電極31の直下の2DEG22aの電子の密度を減らすことができる。従って、本実施の形態における変形例3となる半導体装置においても、オン抵抗が高くなることなく、閾値電圧を正の方向にシフトさせることができる。
〔第2の実施の形態〕
(半導体装置)
次に、第2の実施の形態における半導体装置について説明する。本実施の形態における半導体装置は、ゲートリセス等を形成することなく、ゲート電極直下における電子供給層の厚さを薄くした構造のものである。
図26に基づき本実施の形態における半導体装置について説明する。本実施の形態における半導体装置は窒化物半導体を用いたHEMTであり、基板110の上に、バッファ層121、電子走行層122、電子供給層123等の窒化物半導体層がエピタキシャル成長により積層形成されている。具体的には、基板110はシリコン等により形成されており、バッファ層121はAlN等により形成されており、電子走行層122はGaN等により形成されており、電子供給層123はAlGaN等により形成されている。これにより、電子走行層122において、電子走行層122と電子供給層123との界面近傍には、2DEG122aが形成される。また、電子供給層123の上には、ゲート電極131が形成される領域にp−GaN等によりp型層125が形成されており、p型層125の上にはゲート電極131が形成されている。更に、ソース電極132及びドレイン電極133は、電子供給層123等の窒化物半導体層の上に形成されており、電子供給層123の全体を覆うように、SiN等により保護膜161及びSiO等により層間絶縁膜162が形成されている。尚、窒化物半導体層には素子分離のための素子分離領域163が形成されている。
本実施の形態においては、ゲート電極131の直下における電子走行層122は、ゲート電極131の直下除く領域よりも厚く形成されており、ゲート電極131の直下を除く領域よりも高い凸部122bが形成されている。これにより、電子走行層122が厚く形成されている分、ゲート電極131の直下における電子供給層123は薄く形成される。また、ゲート電極131と電子供給層123との間には、p型層125が形成されている。このため、ゲート電極131の直下における2DEG22aを消失させることができる。また、本実施の形態では、ゲートリセス等を形成しないため、電子走行層122や電子供給層123等における窒化物半導体層において、ドライエッチング等によるダメージを受けることはない。よって、オン抵抗が高くなることなく、閾値電圧を正の方向にシフトさせることができる。即ち、低いオン抵抗で、閾値電圧を正の方向にシフトさせることができ、ノーマリーオフにすることが可能となる。
(半導体装置の製造方法)
次に、図27〜図34に基づき本実施の形態における半導体装置の製造方法について説明する。
最初に、図27に示されるように、シリコン等の基板110の上に、AlN等からなるバッファ層121、GaN等からなる電子走行層122等をMOVPE等によるエピタキシャル成長により形成する。尚、基板110は、SiC等の基板であってもよい。バッファ層121は、厚さが0.5〜5.0μmのAlGa(1−x)Nであって、xの範囲が0<x≦1であるもの、例えば、厚さが約2μmのAlNにより形成されている。バッファ層121は、AlNとGaNとの多重積層膜であってもよく、また、基板110の上において、組成がAlNからAlGaNとなるような組成傾斜を有するものであってもよい。電子走行層122は、厚さが0.1〜3.0μmのGaNにより形成されている。
次に、図28に示されるように、電子走行層122において、ゲート電極131の直下となる領域に凸部122bを形成する。具体的には、電子走行層122の表面にフォトレジストを塗布し、露光装置による露光、現像を行なうことにより、ゲート電極131の直下となる領域にレジストパターン171を形成する。この後、塩素系ガス、またはフッ素系ガスを用いて、ドライエッチングを行なうことにより、レジストパターン171が形成されていない領域における電子走行層122を1〜40nm、例えば、15nm除去する。これにより、電子走行層122の表面において、ゲート電極131の直下の領域に凸部122bが形成される。このように形成されるゲート電極131の直下における凸部122bは、ゲート電極131の直下を除く領域よりも、高さHが、1〜40nm、例えば、15nm高くなるように形成される。
次に、図29に示されるように、レジストパターン171を有機溶剤等により除去した後、凸部122bが形成された電子走行層122の上に、電子供給層123、p型層125を形成するためのp型膜125aをMOVPEによるエピタキシャル成長により形成する。更に、p型膜125aの上に、ゲート電極131を形成するための導電膜131aを形成する。尚、電子供給層123は、AlGaNにより形成されており、例えば、Alの組成比が約20%のAlGaNを約15nm成膜することにより形成されている。また、p型膜125aは、厚さが約65nmのp−GaNにより形成されており、p型となる不純物元素として、Mgが不純物濃度が2×1019cm−3となるようにドープされている。また、導電膜131aは、例えば、TiN等の導電性を有する膜をスパッタリング等の成膜方法により、膜厚が約200nmとなるように成膜することにより形成されている。
エピタキシャル成長により電子供給層123を形成する際には、成長条件等によりepitaxial lateral overgrowthするため、電子供給層123は膜厚方向における成長よりも面内方向における成長の方が早くなる。従って、ゲート電極131の直下となる電子走行層122の凸部122bの上に形成される電子供給層123の厚さD1は、ゲート電極131の直下を除く領域における電子走行層122の上に形成される電子供給層123の厚さD2よりも薄く形成することができる。よって、この場合、電子供給層123の表面が平坦である場合には、電子供給層123における厚さD2と厚さD1との差は、凸部122bの高さHと略等しくなる。
具体的に、膜厚方向における成長よりも面内方向における成長を早くする方法としては、例えば、AlGaNを通常のGaN等の成膜温度である1000〜1050℃よりも高温となる1100℃の温度でエピタキシャル成長させる方法がある。このような方法により、ゲート電極131の直下となる電子走行層122の凸部122bの上に形成される電子供給層123の厚さを、ゲート電極131の直下を除く領域の電子走行層122の上に形成される電子供給層123の厚さよりも薄くすることができる。
次に、図30に示されるように、導電膜131a及びp型膜125aを加工することにより、ゲート電極131及びp型層125を形成する。具体的には、導電膜131aの上に、フォトレジストを塗布し、露光装置による露光、現像を行なうことにより、導電膜131aにおいてゲート電極131が形成される領域上に不図示のレジストパターンを形成する。この後、塩素等を含むガスをエッチングガスとして用いたRIE等のドライエッチングにより、レジストパターンが形成されていない領域における導電膜131a及びp型膜125aを除去する。これにより、導電膜131aによりゲート電極131を形成し、p型膜125aによりp型層125を形成する。
このようにして形成されたものの電子走行層122には、電子走行層122と電子供給層123との界面近傍には、2DEG122aが発生する。本実施の形態における半導体装置においては、ゲート電極131の直下においてはp型層125が形成されており、また、電子供給層123の厚さは、ゲート電極131の直下の領域においては、ゲート電極131の直下を除く領域よりも薄く形成されている。よって、ゲート電極31の直下を除く領域よりもゲート電極31の直下における2DEG122aを消失させることができるため、閾値電圧を正の方向にシフトさせることができる。
次に、図31に示されるように、窒化物半導体層に素子分離領域163を形成する。具体的には、電子供給層123の上にフォトレジストを塗布し、露光装置による露光、現像を行なうことにより、素子分離領域163が形成される領域に開口を有する不図示のレジストパターンを形成する。この後、バッファ層121、電子走行層122、電子供給層123に、ArまたはB等のイオンをイオン注入することにより、素子分離領域163を形成する。この際、注入されるイオンがArである場合、例えば、加速電圧が170KeV、ドーズ量が5.0×1013cm−2等の条件によりイオン注入することにより素子分離領域163を形成する。この後、不図示のレジストパターンは、有機溶剤等により除去する。
次に、図32に示されるように、ゲート電極131及び電子供給層123の上に、保護膜161を形成する。具体的には、SiN等により形成される保護膜161をプラズマCVD、熱CVD、ALD等のいずれかの方法により成膜する。例えば、プラズマCVDによりSiN膜を膜厚が300nmとなるように、基板温度が400℃の条件により成膜する。
次に、図33に示されるように、保護膜161の上に層間絶縁膜162を形成し、更に、層間絶縁膜162及び保護膜161に、ソース電極132及びドレイン電極133を形成するための開口部132a及び133aを形成する。この際、ゲート電極131が形成されている領域を平坦化するため、例えば、スピンコート法によりSiO等の絶縁膜を塗布し、層間絶縁膜162を形成する。また、平坦化を行う手法としては、ゲート電極131の上にSiO等の絶縁膜を形成した後にCMP処理を実施してもよい。この後、層間絶縁膜162の上にフォトレジストを塗布し、露光装置による露光、現像を行なうことにより、ソース電極132及びドレイン電極133が形成される領域に開口を有する不図示のレジストパターンを形成する。この後、不図示のレジストパターンの形成されていない領域における層間絶縁膜162及び保護膜161を電子供給層123の表面が露出するまでエッチングを行なうことにより除去する。これにより、層間絶縁膜162及び保護膜161において、ソース電極132が形成される領域に開口部132aを形成し、ドレイン電極133が形成される領域に開口部133aを形成する。この後、不図示のレジストパターンは有機溶剤等により除去する。
次に、図34に示されるように、開口部132a及び133aを埋め込むように金属膜を成膜することにより、ソース電極132及びドレイン電極133を形成する。このように形成されるソース電極132及びドレイン電極133は、例えば、膜厚が10nmのTaを成膜し、更に、膜厚が300nmのAlを成膜することにより形成する。
以上の製造方法により、図26に示される本実施の形態における半導体装置を作製することができる。
(変形例1)
次に、本実施の形態における半導体装置の変形例1について説明する。本実施の形態における変形例1は、図35に示されるように、ゲート電極131の直下の領域のみならず、ソース電極132及びドレイン電極133の直下の領域においても、電子供給層123が薄く形成されている構造の半導体装置である。具体的には、ゲート電極131とソース電極132との間及びゲート電極131とドレイン電極133との間の直下の領域よりも、ゲート電極131、ソース電極132及びドレイン電極133の直下の領域における電子供給層123が薄く形成されているものである。このような構造の半導体装置は、電子走行層122における凸部122bをゲート電極131の直下の他、ソース電極132及びドレイン電極133の直下においても凸部122c及び122dを形成することにより作製することができる。図35に示される半導体装置では、ゲート電極131とソース電極132との間及びゲート電極131とドレイン電極133との間の直下の領域の2DEG122aの電子の密度を減らすことなく、ゲート電極131の直下の2DEGを消失させることができる。従って、本実施の形態における変形例1となる半導体装置においても、オン抵抗が高くなることなく、閾値電圧を正の方向にシフトさせることができる。
(変形例2)
次に、本実施の形態における半導体装置の変形例2について説明する。本実施の形態における変形例2は、図36に示されるように、ゲート電極131の直下の領域において、電子供給層123の一部が薄く形成されている構造の半導体装置である。具体的には、ゲート電極131とソース電極132との間及びゲート電極131とドレイン電極133との間の直下の領域よりも、ゲート電極131の直下の領域における電子供給層123の一部が薄く形成されているものである。このような構造の半導体装置は、ゲート電極131の直下において、凹凸部122eを形成することにより作製することができる。図36に示される半導体装置では、ゲート電極131とソース電極132との間及びゲート電極131とドレイン電極133との間の直下の領域における2DEG122aの電子の密度を減らすことなく、ゲート電極131の直下の2DEGを消失させることができる。従って、本実施の形態における変形例2となる半導体装置においても、オン抵抗が高くなることなく、閾値電圧を正の方向にシフトさせることができる。
尚、上記以外の内容については、第1の実施の形態と同様である。
以上、実施の形態について詳述したが、特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。
上記の説明に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
基板の上に形成された第1の半導体層と、
前記第1の半導体層の上に形成された、前記第1の半導体層とは異なる格子定数を有する第2の半導体層と、
前記第2の半導体層の上に形成されたゲート電極と、
前記第2の半導体層の上に形成されたソース電極及びドレイン電極と、
を有し、前記第1の半導体層には、前記ゲート電極の直下の第1の領域において、前記ゲート電極の直下を除く第2の領域よりも高い凸部が形成されており、
前記第2の半導体層は、前記第2の領域よりも、前記第1の領域が薄く形成されていることを特徴とする半導体装置。
(付記2)
前記ゲート電極と前記第2の半導体層の間には、ゲート絶縁膜が設けられていることを特徴とする付記1に記載の半導体装置。
(付記3)
前記第2の半導体層は、前記ゲート電極、前記ソース電極及び前記ドレイン電極の直下を除く第3の領域よりも、前記前記ソース電極及び前記ドレイン電極の直下の第4の領域が薄く形成されていることを特徴とする付記1または2に記載の半導体装置。
(付記4)
前記第1の半導体層には、前記第1の領域の一部に、前記第2の領域よりも高い部分が形成されており、
前記第2の半導体層は、前記第2の領域よりも、前記第1の領域における一部が薄く形成されていることを特徴とする付記1または2に半導体装置。
(付記5)
前記ゲート電極と前記第2の半導体層の間には、第1の導電型を有する第3の半導体層が設けられていることを特徴とする付記1に記載の半導体装置。
(付記6)
前記第2の半導体層は、前記第3の領域よりも、前記第4の領域が薄く形成されていることを特徴とする付記5に記載の半導体装置。
(付記7)
前記第1の半導体層には、前記第1の領域の一部に、前記第2の領域よりも高い部分が形成されており、
前記第2の半導体層は、前記第2の領域よりも、前記第1の領域における一部が薄く形成されていることを特徴とする付記5に記載の半導体装置。
(付記8)
前記第1の導電型はp型であって、
前記第3の半導体層は、GaNにMgがドープされているものであることを特徴とする付記5から7のいずれかに記載の半導体装置。
(付記9)
前記第1の半導体層は、GaNを含む材料により形成されているものであることを特徴とする付記1から8のいずれかに記載の半導体装置。
(付記10)
前記第2の半導体層は、AlGaNを含む材料により形成されているものであることを特徴とする付記1から9のいずれかに記載の半導体装置。
(付記11)
前記半導体装置はHEMTであることを特徴とする付記1から10のいずれかに記載の半導体装置。
(付記12)
基板の上にエピタキシャル成長により第1の半導体層を形成する工程と、
前記第1の半導体層における第1の領域に、前記第1の領域を除く第2の領域よりも高い凸部を形成する工程と、
前記凸部の形成されている第1の半導体層の上に、エピタキシャル成長により第2の半導体層を形成する工程と、
前記第1の半導体層において前記第1の領域の直上における前記第2の半導体層の上にゲート電極を形成する工程と、
前記第2の半導体層の上にソース電極及びドレイン電極を形成する工程と、
を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記13)
前記第2の半導体層を形成した後、前記第2の半導体層の上に絶縁膜を形成する工程を有し、
前記ゲート電極は、前記絶縁膜の上に形成することを特徴とする付記12に記載の半導体装置の製造方法。
(付記14)
前記第2の半導体層を形成した後、前記第1の半導体層において前記第1の領域の直上における前記第2の半導体層の上に第1の導電型の第3の半導体層を形成する工程を有し、
前記ゲート電極は、前記第3の半導体層の上に形成することを特徴とする付記12に記載の半導体装置の製造方法。
(付記15)
前記第1の導電型はp型であって、
前記第3の半導体層は、GaNにMgがドープされているものであることを特徴とする付記14に記載の半導体装置の製造方法。
(付記16)
前記第1の半導体層の前記第1の領域に前記凸部を形成する工程は、
前記第1の半導体層の上における第1の領域にレジストパターンを形成する工程と、
前記レジストパターンの形成されていない第2の領域の前記第1の半導体層の一部をエッチングにより除去する工程と、
前記レジストパターンを除去する工程と、
を含むものであることを特徴とする付記12から15のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
(付記17)
前記第1の半導体層及び前記第2の半導体層はMOVPEにより形成されるものであることを特徴とする付記12から16のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
(付記18)
前記第2の半導体層を形成する際の温度は、前記第1の半導体層を形成する際の温度よりも高温であることを特徴とする付記17に記載の半導体装置の製造方法。
(付記19)
前記第1の半導体層は、GaNを含む材料により形成されているものであることを特徴とする付記12から18のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
(付記20)
前記第2の半導体層は、AlGaNを含む材料により形成されているものであることを特徴とする付記12から19のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
10 基板
21 バッファ層
22 電子走行層(第1の半導体層)
22a 2DEG
22b 凸部
23 電子供給層(第2の半導体層)
24 キャップ層
30 成長制御層
31 ゲート電極
32 ソース電極
33 ドレイン電極
50 ゲート絶縁膜
61 保護膜
62 層間絶縁膜

Claims (7)

  1. 基板の上に形成された第1の半導体層と、
    前記第1の半導体層の上に形成された、前記第1の半導体層とは異なる格子定数を有する第2の半導体層と、
    前記第2の半導体層の上に形成されたゲート電極と、
    前記第2の半導体層の上に形成されたソース電極及びドレイン電極と、
    を有し、前記第1の半導体層には、前記ゲート電極の直下の第1の領域において、前記ゲート電極の直下を除く第2の領域よりも高い凸部が形成されており、
    前記第2の半導体層は、前記第2の領域よりも、前記第1の領域が薄く形成されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記ゲート電極と前記第2の半導体層の間には、ゲート絶縁膜が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記ゲート電極と前記第2の半導体層の間には、第1の導電型を有する第3の半導体層が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  4. 基板の上にエピタキシャル成長により第1の半導体層を形成する工程と、
    前記第1の半導体層における第1の領域に、前記第1の領域を除く第2の領域よりも高い凸部を形成する工程と、
    前記凸部の形成されている第1の半導体層の上に、エピタキシャル成長により第2の半導体層を形成する工程と、
    前記第1の半導体層において前記第1の領域の直上における前記第2の半導体層の上にゲート電極を形成する工程と、
    前記第2の半導体層の上にソース電極及びドレイン電極を形成する工程と、
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 前記第2の半導体層を形成した後、前記第2の半導体層の上に絶縁膜を形成する工程を有し、
    前記ゲート電極は、前記絶縁膜の上に形成することを特徴とする請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記第2の半導体層を形成した後、前記第1の半導体層において前記第1の領域の直上における前記第2の半導体層の上に第1の導電型の第3の半導体層を形成する工程を有し、
    前記ゲート電極は、前記第3の半導体層の上に形成することを特徴とする請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記第1の半導体層及び前記第2の半導体層はMOVPEにより形成されるものであることを特徴とする請求項4から6のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
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