JP5654221B2 - 自動車用意匠部品 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車用意匠部品に係り、特に、開口部を有する樹脂製の自動車用意匠部品の意匠性の改良技術に関する。
一般に、自動車には、その内装部品や外装部品として、数多くの種類の樹脂製の意匠部品が使用されている。そして、それらの意匠部品の多くは、射出成形によって成形されている。そのため、従来の自動車用意匠部品においては、意匠面にウェルド部が発生し、それによって、外観が損なわれるといった問題が惹起される場合があった。特に、開口部を有する意匠部品では、開口部の周囲の意匠面部分に、凹溝状のウェルド部が発生することが避け難く、また、メタリック粉体等が混合された樹脂材料、所謂メタリック調材料等を用いた場合には、ウェルド部が、他の部位とは異なる色調の線状形態をもって発生して、より目立ち易くなるといった問題があった。
かかる状況下、特許文献1には、特定のポリプロピレン系樹脂組成物を射出成形してなる自動車用意匠部品(自動車用内装部材)が提案されている。そして、そこには、かかる意匠部品が、ウェルド部の目立たない良好な外観性能を有し、それ故に、ウェルド部等を目立たなくするための塗装等の表面処理が不要となるものであることが、明らかにされている。
ところが、そのような従来の自動車用意匠部品にあっても、開口部を有する場合、開口部の周囲の意匠面部分にウェルド部が発生し易く、そして、そのようなウェルド部を十分に満足し得る程に目立たなくすることが、困難であった。しかも、かかる自動車用意匠部品では、材料がポリプロピレン系樹脂組成物に限定されるため、ポリプロピレン系樹脂以外の樹脂材料からなる各種の意匠部品に適用することが出来ず、適用範囲が狭いといった大きな問題が、内在していたのである。
特開平9−71691号公報
ここにおいて、本発明は、上述せる如き事情を背景にして為されたものであって、その解決課題とするところは、開口部を有する自動車用意匠部品において、開口部の周囲の意匠面部分に発生するウェルド部が、塗装等の表面処理を伴わない簡略で且つ低コストな構成で、しかも形成材料たる樹脂材料の種類を問わずに、より目立ち難くし得るように改良された構造を提供することにある。
本発明は、上記した課題、又は本明細書全体の記載や図面から把握される課題を解決するために、以下に列挙する各種の態様において、好適に実施され得るものである。また、以下に記載の各態様は、任意の組み合わせにおいても、採用可能である。そして、本発明の態様乃至は技術的特徴は、以下に記載のものに何等限定されることなく、明細書全体の記載並びに図面に開示の発明思想に基づいて、認識され得るものであることが、理解されるべきである。
(1) 開口部を有する樹脂製の自動車用意匠部品であって、前記開口部の周囲の意匠面部分に発生するウェルド部に沿って、該ウェルド部の全長に亘って延びる凹溝を、その底面に該ウェルド部が位置するように、且つ該ウェルド部の幅と同じか又はそれよりも大きな幅を有するように、0.5〜3mmの幅と0.5〜3mmの深さをもって、該意匠面部分に形成したことを特徴とする自動車用意匠部品。
(2) 前記自動車意匠部品が、メタリック調材料を用いて射出成形して得られたものである上記態様(1)に記載の自動車用意匠部品。
(3) 前記自動車用意匠部品の自動車への組付状態下で、前記凹溝が、前記意匠面部分に対して、自動車の前後方向又は上下方向に延びるように形成されている上記態様(1)又は(2)に記載の自動車用意匠部品。
すなわち、本発明に従う自動車用意匠部品にあっては、ウェルド部が凹溝や凸条形態をもって発生している場合、そのようなウェルド部が、意匠面部分に形成された凹凸立体模様の一部として、外部から視認される。また、メタリック調材料からなる意匠部品において、ウェルド部が他とは異なる色調の線状形態をもって発生している場合には、平面的なウェルド部よりも、立体構造を有する凹凸立体模様の方が、より目立つようになる。これによって、本発明に係る自動車用意匠部品では、ウェルド部が、その形態とは関係なく、目立たないようにされ得る。
そして、凹凸立体模様は、例えば、意匠面を形成するキャビティ面に、かかる凹凸立体模様に対応した凸部や凹部等が形成された金型を用いた金型成形を行うことによって、容易に形成され得る。このため、意匠部品の成形後に、ウェルド部を目立たせないようにするための塗装等の表面処理が有利に省略され得る。それ故、本発明に従う自動車用意匠部品は、成形後の塗装等の表面処理が必須となっていた従来の自動車用意匠部品に比して、低コストに且つより容易に製造され得る。
しかも、本発明に係る自動車用意匠部品は、ウェルド部が目立たないようにするために、形成材料が何等限定されるものではなく、各種の樹脂材料が、形成材料として、適宜に選択可能である。
従って、かくの如き本発明に従う自動車用意匠部品にあっては、ウェルド部、特に、開口部の周囲の意匠面部分に発生するウェルド部が目立たない良好な外観が、簡略且つ低コストな構造において、しかも形成材料たる樹脂材料の種類を問わずに、極めて有利に実現され得るのである。
本発明に従う自動車用意匠部品の一実施形態を示す平面説明図である。 図1に示された自動車用意匠部品のII矢視説明図である。 図1に示された自動車用意匠部品の斜視説明図である。 図1に示された自動車用意匠部品を自動車に組み付けた状態を示す説明図である。
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明することとする。
先ず、図1乃至図3には、本発明に従う構造を有する自動車用意匠部品の一実施形態として、自動車のシフトレバーの周りを取り囲む状態でコンソールボックスに組み付けられる自動車用内装部品が、その正面形態と側面形態と斜視形態とにおいて、それぞれ示されている。それらの図から明らかなように本実施形態の自動車用内装部品(以下、内装部品と略称する)10は、全体として、軸直角断面形状が長円状乃至は楕円状で且つ高さの低い略円錐台形状を呈している。そして、この内装部品10は、ABS樹脂を用いた射出成形品にて構成されている。なお、内装部品10を形成する材料は、例示の材料に限定されるものではなく、各種の樹脂材料が用いられ得る。
また、内装部品10は、長円状乃至は楕円状の上側開口部12及び下側開口部14を備え、且つ軸直角断面が上方に向かって次第に小さくなる、テーパ筒状の周壁部16を有している。この周壁部16の上端部には、軸直角方向内方に所定高さで突出し且つ周方向に連続して延びる内フランジ部18が一体形成されている。そして、それら周壁部16と内フランジ部18の外面が、意匠面20とされている。
このような本実施形態の内装部品10は、上側及び下側開口部12,14を有する射出成形品からなるため、周壁部16と内フランジ部18の周上の一箇所に位置する第一の意匠面部分20aが、射出成形金型内での溶融樹脂材料の流動過程で分流された溶融樹脂材料が合流する箇所となっている。そして、図1の部分拡大図に示される如く、そのような第一の意匠面部分20aには、狭幅の溝状のウェルド部22が、それら周壁部16の高さ方向と内フランジ部18の周壁部16上端からの突出方向(内フランジ部18の幅方向)とに真っ直ぐに延びるように発生している。
換言すれば、ここでは、上側開口部12(下側開口部14)の長軸方向両側に位置する二つの周壁部分16a,16bのうちの一方の周壁部分16aと、この周壁部分16aの上端に一体形成された内フランジ部分18aのそれぞれの外面部分が、第一の意匠面部分20aとされている。そして、この第一の意匠面部分20aに対して、ウェルド部22が、周壁部分16aと内フランジ部分18aとに跨って、それらの高さ方向や突出方向の全長に亘って連続的に延びるように形成されているのである。
また、かかる内装部品10においては、特に、上記の如きウェルド部22を底面に有して、ウェルド部22に沿って延びる狭幅の第一凹溝24aが、第一の意匠面部分20aに形成されている。この第一凹溝24aは、周壁部分16aと内フランジ部分18aとに跨って、それらの高さ方向や突出方向の全長に亘って連続的に延び出している。また、かかる第一凹溝24aは、ウェルド部22の幅と略同じか又はそれよりも所定寸法だけ大きな幅を有している。なお、第一凹溝24aの幅や深さは、ウェルド部22の幅や深さ等に応じて、適宜に決定されるところではあるが、一般には、その幅が0.5〜3mm程度とされ、その深さも0.5〜3mm程度とされる。
また、そのような第一凹溝24aが形成された第一の意匠面部分20aには、第一凹溝24aを間に挟んだ周方向両側における第一凹溝24aと一定の距離を隔てた2箇所に、第二凹溝24bと第三凹溝24cとが、周壁部分16aと内フランジ部分18aとに跨って、第一凹溝24aと平行に延びるように形成されている。ここでは、これら第二及び第三凹溝24b,24cが、第一凹溝24aと同一の幅及び深さを有している。なお、第一、第二、及び第三凹溝24a,24b,24cのそれぞれの幅や深さが、互いに異なるか、或いはそれらのうちの一つだけが異なるようにされていても、何等差し支えない。
さらに、第一の意匠面部分20aには、第一乃至第三凹溝24a,24b,24cが形成されていることによって、第一凹溝24aと第二凹溝24bとの間に、第一凸条26aが、また、第一凹溝24aと第三凹溝24cとの間に、第二凸条26bが、それぞれ一体形成されている。それら第一凸条26aと第二凸条26bは、互いに同一の幅と高さとを有し、周壁部分16aと内フランジ部分18aとに跨って、各凹溝24a,24b,24cと平行に延び出している。なお、第一凸条26aと第二凸条26bのそれぞれの幅は、第一乃至第三凹溝24a,24b,24cの幅とのバランス等を考慮して、適宜に決定されるところであるが、一般には、0.5〜3mm程度とされる。勿論、第一凸条26aの幅と第二凸条26bの幅とが互い異なる大きさとされていても良い。また、第一及び第二凸条26a,26bの高さも、適宜に変更され得るところであって、例えば、第一の意匠面部分20aのうちの各凹溝24a,24b,24cが形成されていない一般面部分よりも高い高さや、かかる一般面部分よりも低く且つ各凹溝24a,24b,24cの底面よりも高い高さとしても良い。
また、内装部品10においては、意匠面20のうちで、上側開口部12(下側開口部14)の中心に関して、第一の意匠面部分20aと対称となる箇所に位置する第二の意匠面部分20bにも、第一、第二、及び第三凹溝24a,24b,24cと第一及び第二凸条26a,26bとが、形成されている。そのような第二の意匠面部分20bに設けられた各凹溝24a,24b,24c及び各凸条26a,26bは、第一凹溝24aの底面にウェルド部22が形成されていないことを除いて、第一の意匠面部分20aに設けられた各凹溝24a,24b,24c及び各凸条26a,26bと同一の形態とされている。
かくして、内装部品10にあっては、ウェルド部22が発生する第一の意匠面部分20aに対して、三つの凹溝24a,24b,24cと二つの凸条26a,26bとが周方向に交互に設けられている。そして、それにより、各凹溝24a,24b,24cにて構成された、周壁部16の高さ方向に真っ直ぐに延びる3本のラインを有する凹凸立体模様(凹凸差によって形成された立体模様)が、第一の意匠面部分20aに形成されているのである。また、ここでは、上側開口部12(下側開口部14)の中心を間に挟んで第一の意匠面部分20aとは反対側に位置する第二の意匠面部分20bにも、第一の意匠面部分20aに設けられた凹凸立体模様と同じ凹凸模様が形成されている。つまり、意匠面20のうち、上側開口部12(下側開口部14)の中心に関して対称となる2箇所に、同一の凹凸立体模様が設けられているのである。
そして、図4に示されているように、内装部品10は、自動車の前後方向に延びるように設置されるコンソールボックス28に対して、シフトレバー(図示せず)の周りを取り囲んで位置するように組み付けられる。また、そのような組付状態下で、内装部品10が、上側開口部12(下側開口部14)の長軸方向がコンソールボックス28の長さ方向(自動車の前後方向)と一致するように配置される。これによって、内装部品10の第一の意匠面部分20aと第二の意匠面部分20bとが、自動車の前方側と後方側とにそれぞれ配置されると共に、第一の意匠面部分20aと第二の意匠面部分20bとに形成された凹凸立体模様をそれぞれ構成する第一乃至第三凹溝24a,24b,24cと第一及び第二凸条26a,26bとが、自動車の前後方向と上下方向に延びる形態とされている。
このように、本実施形態の内装部品10においては、狭幅の溝状のウェルド部22が、第一の意匠面部分20aの凹凸立体模様を構成する第一凹溝24aの底面に対して、その長さ方向に真っ直ぐに延びるように形成されている(発生している)。そして、第一凹溝24aは、凹凸立体模様を与える3本のラインの中央のラインを構成しており、また、周方向両側に位置する第一凸条26aと第二凸条26bとの間に挟まれた状態で配置されている。
このため、かかる内装部品10の外観上において、例えば、ウェルド部22が、凹凸立体模様の一部として、つまりデザインの一種として認識されるか、或いは第一凸条26aと第二凸条26bとの影となって、見難い状態なる。そして、それにより、ウェルド部22が、然程目立たないようになっているのである。
それ故、かくの如き本実施形の内装部品10にあっては、その製造に際して、ウェルド部22を目立たないようにするために、意匠面20に対して一般に行われる、例えば、塗装等の表面処理が有利に省略される。また、ウェルド部22を目立たなくする凹凸立体模様は、内装部品10を成形する金型のキャビティ面に凹凸立体模様に対応した凸部や凹部を設けておくことによって、内装部品10の成形と同時に形成される。そのため、内装部品10の製造時に、ウェルド部22を目立たないようにするために、塗装等の表面処理以外の後工程を実施する必要も、有利に解消され得る。しかも、形成材料たる樹脂材料として、何等、特別なものを用いることもない。
従って、本実施形態の内装部品10においては、成形しただけの状態で、ウェルド部22が目立たない良好な外観が、簡略且つ低コストな構造において、しかも形成材料たる樹脂材料の種類を問わずに、極めて有利に実現され得るのである。
また、かかる内装部品10は、自動車の前後方向に延びるコンソールボックス28に組み付けられた状態で、凹凸立体模様を構成する第一乃至第三凹溝24a,24b,24cと第一及び第二凸条26a,26bが、自動車の前後方向と上下方向とに延びるようになっている。これによって、自動車の前後方向に延びるコンソールボックス28とのデザインの調和が有利に図られ得て、より優れた意匠性が発揮され得るのである。
さらに、本実施形態の内装部品10では、それが自動車に組み付けられた状態下で、自動車の前後方向において対称的に配置される二つの意匠面部分20a,20bとに対して、同じ凹凸立体模様が形成されて、調和のとれたデザインが形成されている。そして、それら二箇所に形成される同じ凹凸立体模様のうちの一方に、ウェルド部22が形成されている。それ故、ウェルド部22よりも、調和のとれた凹凸立体模様によるデザインが優先的に認識されるようになり、以て、ウェルド部22が、より目立たないようになっているのである。
以上、本発明の具体的な構成について詳述してきたが、これはあくまでも例示に過ぎないのであって、本発明は、上記の記載によって、何等の制約をも受けるものではない。
例えば、凹凸立体模様を構成する凹溝24a,24b,24cや凸条26a,26bの数や配置間隔等は、適宜に変更可能である。
また、前記実施形態では、ウェルド部22が発生する第一の意匠面部分20aに加えて、第一の意匠面部分20aと対称的に位置する第二の意匠面部分20bに対しても、凹凸立体模様が形成されていたが、ウェルド部22が発生していない第二の意匠面部分20bの凹凸立体模様は、省略可能である。
さらに、前記実施形態においては、自動車用意匠部品である内装部品10を成形する際に、凹凸立体模様に対応した凸部や凹部がキャビティ面に設けられた金型が用いられることにより、内装部品10の成形と同時に、意匠面部分20aに凹凸立体模様が形成されるようになっていた。しかしながら、内装部品10の成形後に、かかる内装部品10の意匠面部分20aに対して、切削等の後加工を施すことにより、凹凸立体模様を形成することも、勿論可能である。
また、凹凸立体模様としては、例示の模様に何等限定されるものではなく、凹凸差によって立体的に視認可能な形態を有する様々な模様が、採用可能である。例えば、湾曲して延びるか、或いはジグザグ状に延びる凹溝や凸条等の組み合わせからなる模様や、凹溝や、溝以外の凹所のみからなる模様、凸条や、凸条以外の凸部のみからなる模様、或いは凹凸によって形成される幾何学的な模様や、文字、記号等の形態を呈する模様等が、凹凸立体模様として、何れも採用可能である。
さらに、ウェルド部は、必ずしも、凹凸立体模様の凹部に形成されている必要はなく、凸部に設けられていても良い。これによっても、ウェルド部が、凹凸立体模様の一部として認識されること等により、目立たなくされ得る。
更にまた、凹凸立体模様を形成するのに、必ずしも、ウェルド部に凹部や凸部を形成する必要はなく、例えば、ウェルド部の近傍部位(ウェルド部を間に挟んだ両側やウェルド部の側方等に位置する部位)に対して、ウェルド部に類似した凹部や凸部を設けたり、或いはウェルド部よりも目立つ凸部や凹部、或いはウェルド部を影に隠すような凸部や凹部等を設けたりして、凹凸立体模様を形成しても良い。
また、例えば、複数の開口部を有するために、ウェルド部が意匠面の複数箇所に発生している場合には、それら複数のウェルド部の一つ一つのものに対応して、意匠面における各ウェルド部とそれらの近傍部位のうちの少なくとも何れか一方に、凹凸立体模様が形成されることとなる。
なお、ウェルド部は、溝状形態や突条形態を呈するもの以外に、例えば、樹脂材料中に含まれるメタリック粉体等の各種のフィラーの配向等により、他の部位とは異なる色調の線状形態をもって発生するものがある。このようなウェルド部が発生している場合にも、自動車用意匠部品の意匠面におけるウェルド部とその近傍部位のうちの少なくとも何れか一方に、上記に詳述した様々な形態の凹凸立体模様を形成することによって、ウェルド部を目立たなくすることが出来る。即ち、例えば、凹凸立体模様を構成する凹部の底部にウェルド部が発生している場合には、ウェルド部が、凹凸の陰影によって見難くされ、また、凸部にウェルド部が発生している場合には、ウェルド部が凹凸立体模様の一部として誤認されるか、又はウェルド部よりも凹凸立体模様が目立つようになり、その結果として、ウェルド部が目立たなくされ得るのである。
加えて、本発明は、例示された自動車用内装部品の他、自動車用内装部品や自動車用外装部品として利用可能な、開口部を有する樹脂製の自動車用意匠部品の何れに対しても、有利に適用可能である。
その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良等を加えた態様において実施され得るものであり、また、そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもないところである。
10 自動車用内装部品 12 上側開口部
14 下側開口部 16 周壁部
18 内フランジ部 20 意匠面
22 ウェルド部 24 凹溝
26 凸条 28 コンソールボックス

Claims (3)

  1. 開口部を有する樹脂製の自動車用意匠部品であって、前記開口部の周囲の意匠面部分に発生するウェルド部に沿って、該ウェルド部の全長に亘って延びる凹溝を、その底面に該ウェルド部が位置するように、且つ該ウェルド部の幅と同じか又はそれよりも大きな幅を有するように、0.5〜3mmの幅と0.5〜3mmの深さをもって、該意匠面部分に形成したことを特徴とする自動車用意匠部品。
  2. 前記自動車意匠部品が、メタリック調材料を用いて射出成形して得られたものである請求項1に記載の自動車用意匠部品。
  3. 前記自動車用意匠部品の自動車への組付状態下で、前記凹溝が、前記意匠面部分に対して、自動車の前後方向又は上下方向に延びるように形成されている請求項1又は請求項2に記載の自動車用意匠部品。
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