JP2009039963A - 装飾部品及び機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】透明樹脂を射出成形して形成され、機器に装着される装飾部品において、樹脂の合流部分に形成されるウエルドラインなどを目立たなくし、装飾性の高い装飾部品を提供する。
【解決手段】
装飾部品に形成されたウエルドライン(2)及び金型の分割ライン(3)の少なくとも一部を含む部分の機器に装着される側の面において、前記ウエルドライン(2)及び金型の分割ライン(3)の少なくとも一部と平行に複数の等間隔もしくは不規則に配置された線状の微細な凸部(4)又は凹部を設けた。
【選択図】図4
【解決手段】
装飾部品に形成されたウエルドライン(2)及び金型の分割ライン(3)の少なくとも一部を含む部分の機器に装着される側の面において、前記ウエルドライン(2)及び金型の分割ライン(3)の少なくとも一部と平行に複数の等間隔もしくは不規則に配置された線状の微細な凸部(4)又は凹部を設けた。
【選択図】図4
Description
本発明は、射出成形で形成された装飾部品と、このような装飾部品を備える機器とに関する。
テレビジョン受像機などの機器には、しばしば、保護や装飾を目的として、透明樹脂を射出成形して形成されたパネルなどの装飾部品が装着される。
射出成形品は、成形時にゲートから金型内に射出される樹脂の流れが分流すると、合流箇所に必ずウエルドラインが発生する。ゲート形状や配置、ゲートの数、成形条件(射出圧、注入速度、温度等)を最適化してウエルドを浅く、幅を狭くして目立ちにくくすることができるが、完全に消すことはできない。そのウエルドラインが、特に外観装飾部品においては、品位低下の原因となり、ユーザには商品の筐体のクラックとして映り、不安を与える場合がある。透明樹脂の射出成形品の場合、特にこのウエルドラインは目立ってしまう。
特許文献1には、透明樹脂部品の裏面に接着剤を塗布し、この接着剤の上に色つき又は光沢性の微細片を分散散布し、その上に各種色調の塗装を施すことで、光沢仕上げの外観を持った装飾性外装パネル及びその製造方法が記載されている。
しかしながら、特許文献1の装飾性外装パネルのように、樹脂に塗装を施す技術では、表面は単純な光沢仕上げになってしまい、立体的な表面の質感を持たせることが難しいという問題があった。さらに、塗装は熟練作業であり、塗装費用が高くなり、塗装に必要な時間もかかるといった問題もあった。
また、射出成形品においては、ウエルドライン以外にも、複数の部分から成る金型の各部分間の隙間に形成される金型の分割ラインなどが目立つという問題もあった。
本発明は、このような事情を鑑みて成されたものであり、射出成形品であるのにも係わらずウエルドラインなどが目立たず、装飾性の高い装飾部品を提供することを特徴とする。
本発明の装飾部品は、透明樹脂を射出成形して形成され、機器に装着される装飾部品であって、該装飾部品に形成されたウエルドライン及び金型の分割ラインの少なくとも一部を含む部分の前記機器に装着される側の面において、前記ウエルドライン及び金型の分割ラインの少なくとも一部と平行に複数の等間隔もしくは不規則に配置された線状の微細な凸部又は凹部が設けられていることを特徴とする。装飾部品を表面から見た場合、裏面にある線状の凸部又は凹部により、ウエルドラインなどが目立たなくなる。また、装飾性も高くなる。
前記機器に装着される側の面に塗装が施されていてもよい。ウエルドラインなどを目立たなくさせる効果を高めることができ、装飾性もより高くなる。
前記塗装には、メタリックもしくは高光沢の塗料がより好適である。
前記凸部又は凹部の長手方向に対して垂直に切った断面形状が矩形形状であってもよい。このような形状は、ウエルドラインなどを目立たなくさせ、また、射出成形によって形成しやすい。
前記凸部又は凹部の長手方向に対して垂直に切った断面形状が矩形形状であってもよい。このような形状は、ウエルドラインなどを目立たなくさせ、また、射出成形によって形成しやすい。
前記凸部又は凹部の長手方向に対して垂直に切った断面形状が三角形形状であってもよい。このような形状は、ウエルドラインなどをより目立たなくさせることができる。
本発明によれば、透明樹脂を射出成形して形成された装飾部品において、ウエルドラインなどが目立たなくなり、装飾性を高くすることができる。
図1は、射出成形品においてウエルドラインができる原理を説明するための模式図である。金型に設けられたゲートから注入された樹脂は、金型内を流れていき、ついには金型中に行渡る。図1に示すような環状の金型において、ゲートから注入された樹脂は2方向に分流し、ある地点において合流する。この合流地点においてウエルドラインが形成される。また、複数のゲートから注入された樹脂が合流する地点においてもウエルドラインが形成される。
図2は、図1のウエルドラインが形成される部分を拡大した図である。220℃程度の高温でゲートから注入される樹脂は、金型を流れるうちに温度が低下し、合流地点付近では60℃〜70℃程度にまでなる場合もある。温度の低下に伴って樹脂の粘度は高くなり、金型に接する部分の流れが遅くなり、図中の点線で示すように、樹脂が流れ方向に向かって凸曲面を示すようになる。このような樹脂の流れが合流すると、樹脂は完全には融合せず、金型に接する部分に微細な隙間ができる。これがウエルドラインとなる。
射出成形品に穴などを設ける場合には、金型内にピンを設けるが、このようなピンによってもウエルドラインが形成される。図3は、ピンによるウエルドラインの形成を説明する模式図である。金型内を一方の方向から流れてきた樹脂は、ピンによって2つの流れに分流し、ピンを通り過ぎるとまた1つの流れに合流する。この合流地点においてウエルドラインが形成される。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図4は、本発明の装飾部品の一例を示す図である。図4は、装飾部品の裏面図と断面図、及びその拡大図を示す。装飾部品1は、透明な樹脂から成る射出成形品である。本発明の装飾部品1は、テレビジョン受像機などの機器に装着することを想定しており、不透明な部材に重ねて取り付けられる。例として、薄型液晶テレビの前面の画面を取り囲むパネルなどがある。装飾部品1は、例えば、無色透明であるが、透明であれば無色でなくてもよく、アンバーやグレーなどの色がついていてもよい。
図4は、本発明の装飾部品の一例を示す図である。図4は、装飾部品の裏面図と断面図、及びその拡大図を示す。装飾部品1は、透明な樹脂から成る射出成形品である。本発明の装飾部品1は、テレビジョン受像機などの機器に装着することを想定しており、不透明な部材に重ねて取り付けられる。例として、薄型液晶テレビの前面の画面を取り囲むパネルなどがある。装飾部品1は、例えば、無色透明であるが、透明であれば無色でなくてもよく、アンバーやグレーなどの色がついていてもよい。
装飾部品1には、ウエルドライン2や金型の分割ライン3が形成されている。装飾部品1の機器に取り付けられる側の面(裏面)には、ウエルドライン2や金型の分割ライン3の少なくとも一部と平行に、微細な線状の凸部4(又は凹部)が複数等間隔もしくは不規則に形成されている。このような凸部又は凹部により、凸部又は凹部と平行のウエルドライン2や金型の分割ライン3は目立たなくなる。
これらの凸部又は凹部は、装飾部品1の裏面に設けられるので、表面から見た場合は線状表面のような装飾的な外観が得られ、且つ、光沢表面の装飾部品が実現する。装飾部品1の表面は光沢面であるため、埃がつきにくく、汚れを落としやすい。線状の凸部4(又は凹部)は、装飾部品1の裏面全体に設けられていてもよく、ウエルドラインや金型の分割ラインを含む一部のみに設けられていてもよい。
装飾部品1の裏面には、さらに塗装を施してもよい。このようにすれば、装飾部品1を表面から見た場合、凸部4(又は凹部)をより目立たせることができるので、ウエルドライン2や金型の分割ライン3を目立たなくさせる効果を向上させることができ、さらに装飾効果も増すことができる。ウエルドラインなどを目立たなくさせる効果や装飾性などを考慮すると、塗装に使用する塗料は、反射率が高いものが好ましく、銀色などのメタリックのものや高光沢の塗料が好適である。
装飾部品の裏面に設ける線状の凸部又は凹部の長手方向に対して垂直に切った断面の形状は、図4に示すよう凸部4のような矩形形状が好適である。このような形状は、射出成形で形成しやすく、ウエルドラインなどを目立たなくさせる効果も高い。しかしながら、線状の凸部又は凹部の長手方向に対して垂直に切った断面の形状は、他の断面形状であってもよい。特に、光の反射を考慮すると、図5に示すような三角形の断面形状のものが好適である。
以上説明したように、本発明の装飾部品は、透明樹脂の射出成形品であって、裏面に複数の平行な線状の凸部又は凹部を設けたことにより、表面から見た場合にウエルドラインなどが目立たなく、高い装飾性を有する。
本発明は、射出成形樹脂からなる装飾部品に利用可能である。
1 装飾部品
2 ウエルドライン
3 金型の分割ライン
4 凸部
2 ウエルドライン
3 金型の分割ライン
4 凸部
Claims (6)
- 透明樹脂を射出成形して形成され、機器に装着される装飾部品であって、
該装飾部品に形成されたウエルドライン及び金型の分割ラインの少なくとも一部を含む部分の前記機器に装着される側の面において、前記ウエルドライン及び金型の分割ラインの少なくとも一部と平行に複数の等間隔もしくは不規則に配置された線状の微細な凸部又は凹部が設けられていることを特徴とする装飾部品。 - 前記機器に装着される側の面に塗装が施されていることを特徴とする請求項1記載の装飾部品。
- 前記塗装にはメタリックもしくは高光沢の塗料が用いられていることを特徴とする請求項2記載の装飾部品。
- 前記凸部又は凹部の長手方向に対して垂直に切った断面形状が矩形形状であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の装飾部品。
- 前記凸部又は凹部の長手方向に対して垂直に切った断面形状が三角形形状であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の装飾部品。
- 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の装飾部品が装着されていることを特徴とする機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007207946A JP2009039963A (ja) | 2007-08-09 | 2007-08-09 | 装飾部品及び機器 |
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Family
ID=40441250
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Country Status (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011037047A (ja) * | 2009-08-07 | 2011-02-24 | Kojima Press Industry Co Ltd | 自動車用意匠部品 |
JP2015039799A (ja) * | 2013-08-20 | 2015-03-02 | 三菱鉛筆株式会社 | 筆記具 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000153566A (ja) * | 1998-11-20 | 2000-06-06 | Hitachi Ltd | 光輝性成形物 |
JP2001300966A (ja) * | 2000-04-19 | 2001-10-30 | Kenwood Corp | 射出成形樹脂製品 |
JP2002175018A (ja) * | 2000-09-28 | 2002-06-21 | Kyowa Electric & Chem Co Ltd | 装飾フレームを有する表示画面の装飾性外装パネル |
JP2008062422A (ja) * | 2006-09-05 | 2008-03-21 | Yazaki Corp | 表示用の透明基板 |
-
2007
- 2007-08-09 JP JP2007207946A patent/JP2009039963A/ja active Pending
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