JP5652560B1 - Cu核ボール、はんだペースト、フォームはんだ及びはんだ継手 - Google Patents

Cu核ボール、はんだペースト、フォームはんだ及びはんだ継手 Download PDF

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Abstract

【課題】α線量が少なく真球度が高いCuボールをはんだ層で被覆し、酸化が抑制されたCu核ボールを提供する。【解決手段】Cu核ボール1は、Cuボール2と、Cuボール2を被覆するはんだ層3とを備え、Cuボールは、放射されるα線量が0.0200cph/cm2以下であり、Cuの純度が99.9%以上99.995%以下であり、Uの含有量が5ppb以下であり、Thの含有量が5ppb以下であり、PbまたはBiのいずれかの含有量、あるいは、PbおよびBiの合計の含有量が1ppm以上であり、真球度が0.95以上であり、はんだ層3は、Snを40%以上含有し、Geを20ppm以上220ppm以下で含有する。【選択図】図1

Description

本発明は、Cuボールをはんだ合金で被覆したCu核ボール、Cu核ボールを使用したはんだペースト、Cu核ボールを使用したフォームはんだ、及び、Cu核ボールを使用したはんだ継手に関する。
近年、小型情報機器の発達により、搭載される電子部品では急速な小型化が進行している。電子部品は、小型化の要求により接続端子の狭小化や実装面積の縮小化に対応するため、裏面に電極が設置されたボールグリッドアレイ(以下、「BGA」と称する)が適用されている。
BGAを適用した電子部品には、例えば半導体パッケージがある。半導体パッケージでは、電極を有する半導体チップが樹脂で封止されている。半導体チップの電極には、はんだバンプが形成されている。このはんだバンプは、はんだボールを半導体チップの電極に接合することによって形成されている。BGAを適用した半導体パッケージは、各はんだバンプがプリント基板の導電性ランドに接触するように、プリント基板上に置かれ、加熱により溶融したはんだバンプとランドとが接合することにより、プリント基板に搭載される。また、更なる高密度実装の要求に対応するため、半導体パッケージが高さ方向に積み重ねられた3次元高密度実装が検討されている。
しかし、3次元高密度実装がなされた半導体パッケージにBGAが適用されると、半導体パッケージの自重によりはんだボールが潰れてしまい、電極間で接続短絡が発生する。これは、高密度実装を行う上での支障となる。
そこで、Cu等、はんだよりも融点の高い金属で形成された微小径のボールを利用したはんだバンプが検討されている。Cuボールなどを有するはんだバンプは、電子部品がプリント基板に実装される際、半導体パッケージの重量がはんだバンプに加わっても、はんだの融点では溶融しないCuボールにより半導体パッケージを支えることができる。したがって、半導体パッケージの自重によりはんだバンプが潰れることがない。関連技術として例えば特許文献1が挙げられる。
特開2010−99736号公報
電子部品の小型化は高密度実装を可能にするが、高密度実装はソフトエラーという問題を引き起こすことになった。ソフトエラーは半導体集積回路(以下、「IC」と称する)のメモリセル中にα線が進入することにより記憶内容が書き換えられる可能性があるというものである。
α線は、はんだ合金中に不純物として含まれるU、Th、Poなどの放射性元素がα崩壊することにより放射されると考えられている。そこで、低α線を実現できる組成のはんだ合金の開発が行われている。また、Cuボールがはんだ層で被覆されたCu核ボールでも、Cuボールで低α線を実現できる組成が求められる。
更に、Cuボールは、真球にどの程度近いかを示す真球度が低いと、はんだバンプが形成される際、スタンドオフ高さを制御するというCuボール本来の機能が発揮されない。Cu核ボールでは、Cuボールがはんだ付けの温度で溶融しないため、はんだバンプの高さのバラツキを抑制できるようにするためには、Cuボールの真球度のバラツキが少ない方が好ましく、Cu核ボールであっても、真球度の高いCuボールが求められる。
本発明の課題は、α線量が少なく真球度が高いCuボールをはんだ層で被覆したCu核ボール、Cu核ボールを使用したはんだペースト、Cu核ボールを使用したフォームはんだ、及び、Cu核ボールを使用したはんだ継手を提供することである。
本発明者らは、Cuボールの真球度が高まるためには、Cuボールの純度が99.995%以下、つまり、Cuボールに含有するCu以外の元素(以下、適宜、「不純物元素」という)を合計で50ppm以上含有する必要がある一方、不純物元素の組成によって、Cuボールにおけるα線量が抑えられることを知見した。また、はんだ層を構成する合金にGeを添加することで、耐熱酸化性が向上することを知見した。
そこで、本発明は次の通りである。
(1)Cuボールで構成される核層と、核層を被覆するはんだ層とを備えたCu核ボールであって、核層は、放射されるα線量が0.0200cph/cm2以下であり、Cuの純度が99.9%以上99.995%以下であり、Uの含有量が5ppb以下であり、Thの含有量が5ppb以下であり、PbまたはBiのいずれかの含有量、あるいは、PbおよびBiの合計の含有量が1ppm以上であり、真球度が0.95以上であり、はんだ層は、Snを40%以上含有し、Geを20ppm以上220ppm以下で含有し、Cu核ボールから放射される放射されるα線量が0.0200cph/cm 2 以下であるCu核ボール。
(2)Cuボールで構成される核層と、核層を被覆するはんだ層とを備えたCu核ボールであって、核層は、Cuの純度が99.9%以上99.995%以下であり、PbまたはBiのいずれかの含有量、あるいは、PbおよびBiの合計の含有量が1ppm以上であり、真球度が0.95以上であり、はんだ層は、Uの含有量が5ppb以下であり、Thの含有量が5ppb以下であり、放射されるα線量が0.0200cph/cm2以下であり、Snを40%以上含有し、Geを20ppm以上220ppm以下で含有し、Cu核ボールから放射されるα線量が0.0200cph/cm 2 以下であるCu核ボール。
(3)はんだ層は、Geを50ppm以上200ppm以下で含有する、上記(1)または上記(2)に記載のCu核ボール。
(4)核層のα線量が0.0020cph/cm2以下である、上記(1)または上記(3)に記載のCu核ボール。
(5)核層のα線量が0.0010cph/cm2以下である、上記(1)または上記(3)に記載のCu核ボール。
(6)はんだ層のα線量が0.0020cph/cm2以下である、上記(1)〜上記(3)のいずれか1つに記載のCu核ボール。
(7)はんだ層のα線量が0.0010cph/cm2以下である、上記(1)〜上記(3)のいずれか1つに記載のCu核ボール。
(8)核層の直径が1〜1000μmである、上記(1)〜上記(7)のいずれか1つに記載のCu核ボール。
(9)Ni及びCoから選択される1元素以上からなる層で被覆された核層が、はんだ層で被覆される、上記(1)〜上記(8)のいずれか1つに記載のCu核ボール。
10)α線量が0.0020cph/cm2以下である、上記(1)〜上記(9)のいずれか1つに記載のCu核ボール。
11)α線量が0.0010cph/cm2以下である、上記(1)〜上記(9)のいずれか1つに記載のCu核ボール。
12)はんだ層を被覆するフラックス層を備えた、上記(1)〜上記(11)のいずれか1つに記載のCu核ボール。
13)上記(1)〜上記(12)のいずれか1つに記載のCu核ボールを使用したはんだペースト。
14)上記(1)〜上記(12)のいずれか1つに記載のCu核ボールを使用したフォームはんだ。
15)上記(1)〜上記(12)のいずれか1つに記載のCu核ボールを使用したはんだ継手。
本発明では、Cuボールをはんだ層で被覆したCu核ボールにおいて、放射されるα線量を抑え、かつ、Cuボールの真球度を向上させることができる。また、Cu核ボールのはんだ接合性を保持したまま、酸化を抑えることができる。
本実施の形態のCu核ボールの模式的な構造を示す断面図である。
本発明を以下により詳しく説明する。本明細書において、Cu核ボールの組成に関する単位(ppm、ppb、及び%)は、特に指定しない限り質量に対する割合(質量ppm、質量ppb、及び質量%)を表す。
<Cu核ボールの概要>
図1は、本実施の形態のCu核ボールの模式的な構造を示す断面図である。本実施の形態のCu核ボール1は、Cuボール2と、Cuボール2を被覆するはんだ層3で構成される。
Cu核ボール1を利用したはんだバンプでは、半導体パッケージの重量がはんだバンプに加わっても、はんだ層3を構成するはんだ合金の融点では溶融しないCuボール2により半導体パッケージを支えることができる。したがって、半導体パッケージの自重によりはんだバンプが潰れることがない。
はんだ層3は、Geの添加量を20ppm以上220ppm以下とし、残部がSnを主成分とした鉛フリーはんだ合金で構成され、Cuボール2の表面にはんだめっきを行うことではんだ層3が形成される。はんだ層3を構成するはんだ合金は、Snの含有量が40質量%以上であり、添加する合金元素としては、Geの他、例えばAg、Cu、In、Ni、Co、Sb、Feなどがある。これらの中でも、はんだ層3の合金組成は、好ましくはSn−3Ag−0.5Cu合金にGeを添加したものである。
Cu核ボール1では、はんだ層3の厚さは特に制限されないが、好ましくは100μm(片側)以下であれば十分である。一般には1〜50μmであればよい。
Cu核ボール1は、Cuボール2とはんだ層3との間に、拡散防止層4が形成される。拡散防止層4は、Ni、あるいはCo等から選択される1元素以上で構成され、Cuボール2を構成するCuがはんだ層3に拡散することを防止する。
はんだ層3は、Cuボール2やめっき液を流動させて形成される。めっき液の流動によりめっき液中でPb、Bi、Poの元素が塩を形成して沈殿する。一旦塩である析出物が形成されるとめっき液中で安定に存在する。したがって、本発明に係るCu核ボール1は析出物がはんだ層3に取り込まれることがなく、はんだ層3に含まれる放射性元素の含有量を低減でき、Cu核ボール1自体のα線量を低減することが可能となる。
<はんだ層の詳細>
次に、本発明に係るCu核ボール1を構成するはんだ層3の組成、α線量について詳述する。
・Ge:20ppm以上220ppm以下
はんだ層3の合金組成に20ppm以上のGeが添加されると、耐酸化性が向上する。Geが添加の添加量が220ppmを超えても耐酸化性は確保できるが、濡れ性が悪化する傾向にある。そこで、Geの添加量は20ppm以上220ppm以下、好ましくは、50ppm以上200ppm以下である。
・U:5ppb以下、Th:5ppb以下
U及びThは放射性元素であり、ソフトエラーを抑制するにはこれらの含有量を抑える必要がある。U及びThの含有量は、はんだ層3のα線量を0.0200cph/cm2以下とするため、各々5ppb以下にする必要がある。また、現在または将来の高密度実装でのソフトエラーを抑制する観点から、U及びThの含有量は、好ましくは、各々2ppb以下である。
・α線量:0.0200cph/cm2以下
本発明に係るCu核ボール1のα線量は0.0200cph/cm2以下である。これは、電子部品の高密度実装においてソフトエラーが問題にならない程度のα線量である。本発明に係るCu核ボール1のα線量は、Cu核ボール1を構成するはんだ層3のα線量が0.0200cph/cm2以下であることにより達成される。また、Cu核ボール1のα線量は、後述するように、Cuボール2のα線量が0.0200cph/cm2以下であることによっても達成される。
本発明に係るCu核ボール1は高くても100℃で形成されるため、U、Th、Po、などの放射性元素や210Pb、210Biなどの放射性同位体の気化により放射性元素の含有量が低減するとは考え難い。しかし、めっき液やCuボール2を流動しながらめっきを行うと、U、Th、Po、及び210Pb、210Biはめっき液中で塩を形成して沈殿する。沈殿した塩は電気的に中性であり、めっき液が流動していてもはんだめっき被膜中に混入することがない。
よって、はんだめっき被膜中のこれらの含有量は著しく低減する。したがって、本発明に係るCu核ボール1は、このようなはんだ層3で被覆されているために低いα線量を示す。α線量は、更なる高密度実装でのソフトエラーを抑制する観点から、好ましくは0.0020cph/cm2以下であり、より好ましくは0.0010cph/cm2以下である。
はんだ層3に含まれる不純物中には、特にBiとPbの含有量が少ない方が好ましい。BiとPbには放射性同位体であるそれぞれ210Biと210Pbが微量に含まれている。したがって、BiとPbの含有量を低減することにより、はんだ層3のα線量を著しく低減することができると考えられる。はんだ層3におけるBiとPbの含有量は、好ましくはそれぞれ15ppm以下であり、より好ましくはそれぞれ10ppm以下であり、特に好ましくはそれぞれ0ppmである。
<Cuボールの詳細>
次に、本発明に係るCu核ボール1を構成するCuボール2の組成、α線量、真球度について詳述する。
本発明に係るCu核ボール1を構成するCuボール2は、Cu核ボール1がはんだバンプに用いられる際、はんだ付けの温度で溶融しないため、はんだ継手の高さばらつきを抑制することができる。したがって、Cuボール2は真球度が高く直径のバラツキが少ない方が好ましい。また、前述のように、Cuボール2のα線量もはんだ層3と同様に低いことが好ましい。以下にCuボール2の好ましい態様を記載する.
・U:5ppb以下、Th:5ppb以下
前述のようにU及びThは放射性元素であり、ソフトエラーを抑制するにはこれらの含有量を抑える必要がある。U及びThの含有量は、Cuボール2のα線量を0.0200cph/cm2以下とするため、各々5ppb以下にする必要がある。また、現在または将来の高密度実装でのソフトエラーを抑制する観点から、U及びThの含有量は、好ましくは、各々2ppb以下である。
・Cuボールの純度:99.9%以上99.995%以下
Cuボール2は純度が3N以上4N5以下である。つまり、Cuボール2は不純物元素の含有量が50ppm以上である。ここで、Cu等の金属材料の純度は、99%を2N、99.9%を3N、99.99%を4N、99.999%を5Nとする。4N5とは、金属材料の純度が99.995%であることを示す。
Cuボール2を構成するCuの純度がこの範囲であると、Cuボール2の真球度が高まるための十分な量の結晶核を溶融Cu中に確保することができる。真球度が高まる理由は以下のように詳述される。
Cuボールを製造する際、所定形状の小片に形成されたCu材は、加熱により溶融し、溶融Cuが表面張力によって球形となり、これが凝固してCuボール2となる。溶融Cuが液体状態から凝固する過程において、結晶粒が球形の溶融Cu中で成長する。この際、不純物元素が多いと、この不純物元素が結晶核となって結晶粒の成長が抑制される。したがって、球形の溶融Cuは、成長が抑制された微細結晶粒によって真球度が高いCuボール2となる。
一方不純物元素が少ないと、相対的に結晶核となるものが少なく、粒成長が抑制されずにある方向性をもって成長する。この結果、球形の溶融Cuは表面の一部分が突出して凝固してしまう。このようなCuボールは、真球度が低い。不純物元素としては、Sn、Sb、Bi、Ni、Zn、Fe、Al、As、Ag、In、Cd、Pb、Au、P、S、U、Thなどが考えられる。
純度の下限値は特に限定されないが、α線量を抑制し、純度の低下によるCuボール2の電気伝導や熱伝導率の劣化を抑制する観点から、好ましくは3N以上である。つまり、好ましくはCuを除くCuボール2の不純物元素の含有量は1000ppm未満である。
・α線量:0.0200cph/cm2以下
Cuボール2のα線量は0.0200cph/cm2以下である。これは、電子部品の高密度実装においてソフトエラーが問題にならない程度のα線量である。本発明では、Cuボール2を製造するために通常行っている工程に加え再度加熱処理を施している。このため、Cu材にわずかに残存する210Poが揮発し、Cu材と比較してCuボール2の方がより一層低いα線量を示す。α線量は、更なる高密度実装でのソフトエラーを抑制する観点から、好ましくは0.0020cph/cm2以下であり、より好ましくは0.0010cph/cm2以下である。
・PbまたはBiのいずれかの含有量、あるいは、Pb及びBiの合計の含有量が1ppm以上
Cuボール2に含まれる不純物元素としては、Sn、Sb、Bi、Ni、Zn、Fe、Al、As、Ag、In、Cd、Pb、Au、P、S、U、Thなどが考えられるが、本発明に係るCu核ボール1を構成するCuボール2は、不純物元素の中でも特にPbまたはBiのいずれかの含有量、あるいは、Pb及びBiの合計の含有量が1ppm以上不純物元素として含有することが好ましい。本発明では、α線量を低減する上でPbまたはBiのいずれかの含有量、あるいは、Pb及びBiの含有量を極限まで低減する必要がない。
これは以下の理由による。
210Pbはβ崩壊により210Biに変化し、210Biはβ崩壊により210Poに変化し、210Poはα崩壊により206Pbに変化する。このため、α線量を低減するためには、不純物元素であるPbまたはBiのいずれかの含有量、あるいは、Pb及びBiの含有量も極力低い方が好ましいとも思われる。
しかし、Pbに含まれている210Pb及びBiに含まれている210Biの含有比は低い。よって、PbやBiの含有量がある程度低減されれば、210Pbや210Biが、α線量を前述の範囲に低減できる程度にまで十分に除去されると考えられる。一方、Cuボール2の真球度を高めるためには、前述のように、不純物元素の含有量が高い方がよい。PbとBiの何れも、Cu材に不純物元素として含有されることで、Cuボール2の製造工程における溶融時に結晶核となり、Cuボール2の真球度を高めることができる。このため、α線量を前述の範囲に低減できる程度にまで210Pb及び210Biが除去できる量で、PbまたはBiの何れか、あるいは、Pb及びBiが含有されることが好ましい。このような観点から、Cuボール2は、PbまたはBiのいずれかの含有量、あるいは、Pb及びBiの合計の含有量が1ppm以上であることが好ましい。
PbまたはBiのいずれかの含有量、あるいは、Pb及びBiの合計の含有量は、より好ましくは10ppm以上である。上限値はα線量を低減し得る範囲で限定されないが、Cuボール2の電気伝導度の劣化を抑制する観点から、より好ましくはPbまたはBiのいずれかの含有量、あるいは、Pb及びBiの合計の含有量が1000ppm未満である。Pbの含有量は、より好ましくは10ppm〜50ppmであり、Biの含有量は、より好ましくは10ppm〜50ppmである。
・Cuボールの真球度:0.95以上
Cuボール2の形状は、スタンドオフ高さを制御する観点から真球度は0.95以上であることが好ましい。Cuボール2の真球度が0.95未満であると、Cuボールが不定形状になるため、バンプ形成時に高さが不均一なバンプが形成され、接合不良が発生する可能性が高まる。真球度は、より好ましくは0.990以上である。本発明において、真球度とは真球からのずれを表す。真球度は、例えば、最小二乗中心法(LSC法)、最小領域中心法(MZC法)、最大内接中心法(MIC法)、最小外接中心法(MCC法)など種々の方法で求められる。
・Cuボールの直径:1〜1000μm
Cuボール2の直径は1〜1000μmであることが好ましい。この範囲にあると、球状のCuボール2を安定して製造でき、また、端子間が狭ピッチである場合の接続短絡を抑制することができる。
本発明に係るCu核ボール1の適用例について説明すると、Cu核ボール1は、はんだ粉末と、Cu核ボール1と、フラックスが混練されたはんだペーストに用いられる。ここで、本発明に係るCu核ボール1がはんだペーストに用いられるような場合、「Cu核ボール」は「Cu核パウダ」と称されてもよい。
「Cu核パウダ」は、上述の特性を個々のCu核ボール1が備えた、多数のCu核ボール1の集合体である。例えば、はんだペースト中の粉末として配合されるなど、単一のCu核ボールとは使用形態において区別される。同様に、はんだバンプの形成に用いられる場合にも、集合体として通常扱われるため、そのよう形態で使用される「Cu核パウダ」は単一のCu核ボールとは区別される。「Cu核ボール」が「Cu核パウダ」と称される形態で使用されるような場合、一般的に、Cu核ボールの直径は1〜300μmである。
また、本発明に係るCu核ボール1は、Cu核ボール1がはんだ中に分散しているフォームはんだに用いられる。はんだペースト及びフォームはんだでは、例えば、組成がSn−3Ag−0.5Cu(各数値は質量%)であるはんだ合金が使用される。尚、本発明はこのはんだ合金に限定するものではない。さらに、本発明に係るCu核ボール1は、電子部品のはんだ継手に用いられる。また、本発明は、Cuを核としたカラム、ピラーやペレットの形態に応用されてもよい。
<Cu核ボールの製造方法>
(1)Cuボールの製造方法
次に、本発明に係るCu核ボールの製造方法の一例を説明する。Cu核ボール1を構成するCuボール2について、材料となるCu材はセラミックのような耐熱性の板である耐熱板に置かれ、耐熱板とともに炉中で加熱される。耐熱板には底部が半球状となった多数の円形の溝が設けられている。溝の直径や深さは、Cuボール2の粒径に応じて適宜設定されており、例えば、直径が0.8mmであり、深さが0.88mmである。また、Cu細線が切断されて得られたチップ形状のCu材(以下、「チップ材」という。)は、耐熱板の溝内に一個ずつ投入される。
溝内にチップ材が投入された耐熱板は、アンモニア分解ガスが充填された炉内で1100〜1300℃に昇温され、30〜60分間加熱処理が行われる。このとき炉内温度がCuの融点以上になると、チップ材は溶融して球状となる。その後、炉内が冷却され、耐熱板の溝内でCuボール2が成形される。冷却後、成形されたCuボール2は、Cuの融点未満の温度である800〜1000℃で再度加熱処理が行われる。
また、別の方法としては、るつぼの底部に設けられたオリフィスから溶融Cuが滴下され、この液滴が冷却されてCuボール2が造球されるアトマイズ法や、熱プラズマがCuカットメタルを1000℃以上に加熱して造球する方法がある。このように造球されたCuボール2は、それぞれ800〜1000℃の温度で30〜60分間再加熱処理が施されても良い。また、Cuボール2を造球する前に、Cuボール2の原料であるCu材を800〜1000℃で加熱処理してもよい。
Cuボール2の原料であるCu材としては、例えばペレット、ワイヤ、ピラーなどを用いることができる。Cu材の純度は、Cuボールの純度を下げすぎないようにする観点から99.9〜99.99%でよい。
さらに高純度のCu材を用いる場合には、上述した加熱処理を行わず、溶融Cuの保持温度を従来と同様に1000℃程度に下げてもよい。このように、前述の加熱処理はCu材の純度やα線量に応じて適宜省略や変更されてもよい。また、α線量の高いCuボールや異形のCuボールが製造された場合には、これらのCuボールが原料として再利用されることも可能であり、さらにα線量を低下させることができる。
(2)はんだ層の製造方法
上述のようにして作製されたCuボール2やめっき液を流動させてCuボール2にはんだ層3を形成する方法としては、公知のバレルめっき等の電解めっき法、めっき槽に接続されたポンプがめっき槽中にめっき液に高速乱流を発生させ、めっき液の乱流によりCuボール2にめっき被膜を形成する方法、めっき槽に振動板を設けて所定の周波数で振動させることによりめっき液が高速乱流攪拌され、めっき液の乱流によりCuボール2にめっき被膜を形成する方法等がある。
直径100μmのCuボールに膜厚(片側)2μmのNiめっきを被覆した後、膜厚(片側)18μmのSn−Ag−Cu−Geはんだめっき被膜を形成し、直径約140μmのCu核ボールとすることを一例として説明する。
本発明の一実施の形態に係るSn−Ag−Cu−Ge含有めっき液は、水を主体とする媒体に、スルホン酸類及び金属成分としてSn、Ag、Cu及びGeを必須成分として含有している。
金属成分はめっき液中でSnイオン(Sn2+およびまたはSn4+),Agイオン(Ag+)及びCuイオン(Cu+およびまたはCu2+)及びGeイオン(Ge2+およびまたはGe4+)として存在している。めっき液は、主として水とスルホン酸類からなるめっき母液と金属化合物を混合することにより得られ、金属イオンの安定性のために、好ましくは有機錯化剤を含有する。
めっき液中の金属化合物としては、例えば以下のものを例示することができる。Sn化合物の具体例としては、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、2−プロパノールスルホン酸、p−フェノールスルホン酸などの有機スルホン酸の錫塩、硫酸錫、酸化錫、硝酸錫、塩化錫、臭化錫、ヨウ化錫、リン酸錫、ピロリン酸錫、酢酸錫、ギ酸錫、クエン酸錫、グルコン酸錫、酒石酸錫、乳酸錫、コハク酸錫、スルファミン酸錫、ホウフッ化錫、ケイフッ化錫などの第一Sn化合物が挙げられる。これらのSn化合物は、一種単独又は二種以上混合して用いることができる。
Cu化合物としては、上述した有機スルホン酸の銅塩、硫酸銅、酸化銅、硝酸銅、塩化銅、臭化銅、ヨウ化銅、リン酸銅、ピロリン酸銅、酢酸銅、ギ酸銅、クエン酸銅、グルコン酸銅、酒石酸銅、乳酸銅、コハク酸銅、スルファミン酸銅、ホウフッ化銅、ケイフッ化銅などが挙げられる。これらのCu化合物は、一種単独又は二種以上混合して用いることができる。
Ag化合物としては、上記有機スルホン酸の銀塩、硫酸銀、酸化銀、塩化銀、硝酸銀、臭化銀、ヨウ化銀、リン酸銀、ピロリン酸銀、酢酸銀、ギ酸銀、クエン酸銀、グルコン酸銀、酒石酸銀、乳酸銀、コハク酸銀、スルファミン酸銀、ホウフッ化銀、ケイフッ化銀などが挙げられる。これらのAg化合物は、一種単独又は二種以上混合して用いることができる。
Ge化合物としては、酸化ゲルマニウム、水酸化ゲルマニウム、リン酸ゲルマニウム、塩化ゲルマニウム、臭化ゲルマニウム、ヨウ化ゲルマニウム、などが挙げられる。これらのGe化合物は、一種単独又は二種以上混合して用いることができる。
また、直径100μmのCuボールに膜厚(片側)20μmのSn−Ag−Cu−Geはんだめっき被膜を形成する場合、約0.0108クーロンの電気量を要する。
めっき液中の各金属の配合量は、Sn2+として0.21〜2mol/L、好ましくは0.25〜1mol/L、Ag+として0.01〜0.1mol/L、好ましくは0.02〜0.05mol/L、Cu2+として0.002〜0.02mol/L、好ましくは0.003〜0.01mol/L、Ge4+として0.0003〜0.003mol/L、好ましくは
0.0007〜0.0028mol/Lである。ここで、めっきに関与するのはSn2+であるので、本発明ではSn2+の量を調整すればよい。
また、Cuイオン濃度に対するAgイオン濃度(Ag/Cuモル比)は、4.5〜5.58の範囲となるものが好ましく、Geイオンに関してはめっき被膜の体積と狙いのGeの組成から必要濃度を求め、めっき液に配合させる。この範囲であれば、Sn−3Ag−0.5Cu合金のような融点の低いSn−Ag−Cuめっき被膜を形成することができる。なお、ファラディの電気分解の法則により下記式(1)により所望のはんだめっきの析出量を見積もり、電気量を算出して、算出した電気量となるように電流をめっき液に通電し、Cuボールおよびめっき液を流動させながらめっき処理を行う。めっき槽の容量はCuボールおよびめっき液の総投入量に応じて決定することができる。
w(g)=(I×t×M)/(Z×F)・・・式(1)
式(1)中、wは電解析出量(g)、Iは電流(A)、tは通電時間(秒)、Mは析出する元素の原子量(Snの場合、118.71)、Zは原子価(Snの場合は2価)、Fはファラディ定数(96500クーロン)であり、電気量Q(A・秒)は(I×t)で表される。
本発明では、Cuボールおよびめっき液を流動させながらめっきを行うが、流動させる方法については特に限定されない。例えば、バレル電解めっき法のようにバレルの回転よりCuボールおよびめっき液を流動させることができる。
めっき処理後、大気中やN2雰囲気中で乾燥して、本発明に係るCu核ボール1を得ることができる。
以下に本発明のCu核ボール1の実施例を説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
<Cuボールの純度と真球度の関係>
まず、純度の異なるCuボールを作製して真球度とα線量を測定し、Cuボールの純度と真球度の関係及びα線量を検証した。
(1)Cuボールの作製
実施例1AのCuボールは、純度が99.9%のCuペレットを使用して作製した。実施例2AのCuボールは、純度が99.995%以下のCuワイヤを使用して作製した。
比較例1AのCuボールは、純度が99.995%を超えるCu板を使用して作製した。
上述した原料をるつぼの中に投入した後、るつぼの温度を1200℃に昇温し、45分間加熱処理を行い、るつぼ底部に設けたオリフィスから溶融Cuの液滴を滴下し、液滴を冷却してCuボールを造球した。これにより平均粒径が250μmのCuボールを作製した。
(2)真球度の測定方法
真球度の測定方法は以下の通りである。真球度はCNC画像測定システムで測定する。本実施例では、ミツトヨ社製のウルトラクイックビジョン、ULTRA QV350−PRO測定装置によって、Cuボールの長径の長さと直径の長さを測定し、500個の各Cuボールの直径を長径で割った値の算術平均値を算出して真球度を求めた。値が上限である1.00に近いほど真球に近いことを表す。
(3)α線量の測定方法
α線量の測定方法は以下の通りである。α線量の測定にはガスフロー比例計数器のα線測定装置を用いた。測定サンプルは300mm×300mmの平面浅底容器にCuボールを容器の底が見えなくなるまで敷き詰めたものである。この測定サンプルをα線測定装置内に入れ、PR−10ガスフローにて24時間放置した後、α線量を測定した。
尚、測定に使用したPR−10ガス(アルゴン90%−メタン10%)は、PR−10ガスをガスボンベに充填してから3週間以上経過したものである。3週間以上経過したボンベを使用したのは、ガスボンベに侵入する大気中のラドンによりα線が発生しないように、JEDEC(Joint Electron Device Engineering Council)で定められたJEDEC STANDARD−Alpha Radiation Measurement in Electronic Materials JESD221従ったためである。
作製したCuボールの元素分析結果、真球度及びα線量を表1に示す。元素分析は、UおよびThについては誘導結合プラズマ質量分析(ICP−MS分析)、その他の元素については誘導結合プラズマ発光分光分析(ICP−AES分析)により行われた。表1において、単位は、UおよびThについては質量ppb、その他の元素は質量ppmである。
Figure 0005652560
表1に示すように、純度が99.9%のCuペレットを用いた実施例1AのCuボール、及び、純度が99.995%以下のCuワイヤを用いた実施例2AのCuボールは、いずれも真球度が0.990以上を示した。一方、純度が99.995%を超えるCu板を用いた比較例1AのCuボールは、真球度が0.95を下回った。α線量は、実施例1A、2AのCuボール、比較例1AのCuボール共、0.0010cph/cm2以下であり、要求される0.0200cph/cm2を下回った。
<Cu核ボールの酸化膜厚>
所望の真球度及びα線量が得られた実施例1AのCuボールを用いてCu核ボールを作製し、Cu核ボールを用いて酸化膜厚を測定した。
(1)はんだめっき組成
実施例1BのCu核ボールでは、はんだ層の組成は、Sn−3Ag−0.5Cu合金にGeを28ppm含む。実施例2BのCu核ボールでは、はんだ層の組成は、Sn−3Ag−0.5Cu合金にGeを50ppm含む。実施例3BのCu核ボールでは、はんだ層の組成は、Sn−3Ag−0.5Cu合金にGeを102ppm含む。実施例4BのCu核ボールでは、はんだ層の組成は、Sn−3Ag−0.5Cu合金にGeを148ppm含む。実施例5BのCu核ボールでは、はんだ層の組成は、Sn−3Ag−0.5Cu合金にGeを211ppm含む。比較例1BのCu核ボールでは、はんだ層の組成は、Sn−3Ag−0.5Cu合金にGeを2ppm含む。比較例2BのCu核ボールでは、はんだ層の組成は、Geを含まないSn−3Ag−0.5Cu合金である。
(2)酸化膜厚の測定
各実施例のCu核ボールと、各比較例のCu核ボールを、それぞれ150℃の恒温槽で時間を変えて加熱処理を行った後、FE−AESにて酸化膜厚を測定した。酸化膜厚はSiO2換算値である。酸化膜厚を表2に示す。表2において、酸化膜厚の単位は(nm)である。
Figure 0005652560
表2に示すように、Sn−3Ag−0.5Cu合金でGeの添加量を20ppm以上とした各実施例のCu核ボールでは、加熱時間が増加しても酸化膜厚の大きな増加は見られなかった。一方、Sn−3Ag−0.5Cu合金でGeの添加量を2ppmとした比較例1BのCu核ボール、Geを含まない比較例2BのCu核ボールでは、加熱時間が増加に伴い酸化膜厚が大きく増加した。
よって、はんだ合金への所定のGeの添加は、耐酸化性を向上させることが判る。耐酸化性を向上させる効果は、Geの含有量が50ppm以上でより大きな効果が得らえる。このため、Geの含有量は、50ppm以上であることが好ましい。また、Geの含有量が増加すると、はんだの濡れ性が悪化する傾向にある。このため、Geの含有量は、220ppm以下、好ましくは200ppm以下である。
また各実施例のCu核ボールのα線量を測定した結果、全てα線量は、0.0010cph/cm2以下であり、要求される0.0200cph/cm2を下回った。
<フラックス層>
なお、本発明のCu核ボールは、はんだ層を被覆するフラックス層を備えても良い。このフラックス層は、金属表面の酸化防止及び金属酸化膜の除去を行う活性剤として作用する化合物を含む1種類あるいは複数種類の成分で構成される。フラックス層を構成する成分は、固体の状態ではんだ層の表面に付着する。このため、フラックス層は、はんだ層の表面に固体となって付着し、はんだ層の表面の酸化を防止すると共に、はんだ付け時に接合対象物の金属酸化膜を除去する活性剤として作用する成分で構成されていれば良い。例えば、フラックス層は、活性剤として作用すると共にはんだ層に固着する化合物からなる単一の成分で構成されていても良い。
フラックス層を構成する活性剤としては、アミン、有機酸、ハロゲンのいずれか、複数のアミンの組み合わせ、複数の有機酸の組み合わせ、複数のハロゲンの組み合わせ、単一あるいは複数のアミン、有機酸、ハロゲンの組み合わせが添加される。
また、フラックス層は、活性剤として作用する化合物と、活性補助剤として作用する化合物等からなる複数の成分で構成されていても良い。更に、フラックス層を構成する化合物、例えば、活性剤として作用する化合物は、単一では固体とならないものであっても、他の混合物との混合で固体となるものであればよい。
フラックス層を構成する活性補助剤としては、活性剤の特性に応じてエステル、アミド、アミノ酸のいずれか、複数のエステルの組み合わせ、複数のアミドの組み合わせ、複数のアミノ酸の組み合わせ、単一あるいは複数のエステル、アミド、アミノ酸の組み合わせが添加される。
また、フラックス層は、活性剤として作用する化合物等を、リフロー時の熱から保護するため、ロジンや樹脂を含むものであっても良い。更に、フラックス層は、活性剤として作用する化合物等を、はんだ層に固着させる樹脂を含むものであっても良い。
フラックス層は、単一あるいは複数の化合物からなる単一の層で構成されても良い。また、フラックス層は、複数の化合物からなる複数の層で構成されても良い。フラックス層を構成する成分は、固体の状態ではんだ層の表面に付着するが、フラックスをはんだ層に付着させる工程では、フラックスが液状またはガス状となっている必要がある。
このため、溶液でコーティングする場合は、フラックス層を構成する成分は、溶剤に可溶である必要があるが、例えば、塩を形成すると、溶剤中で不溶となる成分が存在する。液状のフラックス中で不溶となる成分が存在することで、沈殿物が形成される等の難溶解性の成分を含むフラックスでは、均一な吸着が困難になる。このため、従来、塩を形成するような化合物を混合して、液状のフラックスを構成することはできない。
これに対し、本発明のフラックス層を備えたCu核ボールでは、1層ずつフラックス層を形成して固体の状態とし、多層のフラックス層を形成することができる。これにより、塩を形成するような化合物を使用する場合であって、液状のフラックスでは混合できない成分であっても、フラックス層を形成することができる。
酸化しやすいCu核ボールの表面が、活性剤として作用するフラックス層で被覆されることで、保管時等に、Cu核ボールのはんだ層の表面の酸化を抑制することができる。
また、フラックスと金属の色は一般的に異なり、Agボールとフラックス層の色も異なることから、色彩度、例えば、明度、黄色度、赤色度でフラックスの吸着量を確認できる。なお、着色を目的に、フラックス層を構成する化合物に色素を混合しても良い。
さらに、本発明のフラックスコートボールの全ての実施例において、α線量を計測したところ、全てのα線量は、0.0010cph/cm2以下であり、要求される0.0200cph/cm2を下回った。

Claims (15)

  1. Cuボールで構成される核層と、
    前記核層を被覆するはんだ層とを備えたCu核ボールであって
    前記核層は、
    放射されるα線量が0.0200cph/cm2以下であり、Cuの純度が99.9%以上99.995%以下であり、Uの含有量が5ppb以下であり、Thの含有量が5ppb以下であり、PbまたはBiのいずれかの含有量、あるいは、PbおよびBiの合計の含有量が1ppm以上であり、真球度が0.95以上であり、
    前記はんだ層は、Snを40%以上含有し、Geを20ppm以上220ppm以下で含有し、
    Cu核ボールから放射されるα線量が0.0200cph/cm 2 以下である
    ことを特徴とするCu核ボール。
  2. Cuボールで構成される核層と、
    前記核層を被覆するはんだ層とを備えたCu核ボールであって
    前記核層は、
    Cuの純度が99.9%以上99.995%以下であり、
    PbまたはBiのいずれかの含有量、あるいは、PbおよびBiの合計の含有量が1ppm以上であり、
    真球度が0.95以上であり、
    前記はんだ層は、
    Uの含有量が5ppb以下であり、
    Thの含有量が5ppb以下であり、
    放射されるα線量が0.0200cph/cm2以下であり、
    Snを40%以上含有し、Geを20ppm以上220ppm以下で含有し、
    Cu核ボールから放射されるα線量が0.0200cph/cm 2 以下である
    ことを特徴とするCu核ボール。
  3. 前記はんだ層は、Geを50ppm以上200ppm以下で含有する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のCu核ボール。
  4. 前記核層のα線量が0.0020cph/cm2以下である
    ことを特徴とする請求項1または3に記載のCu核ボール。
  5. 前記核層のα線量が0.0010cph/cm2以下である
    ことを特徴とする請求項1または3に記載のCu核ボール。
  6. 前記はんだ層のα線量が0.0020cph/cm2以下である
    ことを特徴とする1〜3の何れか1項に記載のCu核ボール。
  7. 前記はんだ層のα線量が0.0010cph/cm2以下である
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のCu核ボール。
  8. 前記核層の直径が1〜1000μmであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のCu核ボール。
  9. Ni及びCoから選択される1元素以上からなる層で被覆された上記核層が、上記はんだ層で被覆される
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のCu核ボール。
  10. α線量が0.0020cph/cm 2 以下である
    ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のCu核ボール。
  11. α線量が0.0010cph/cm 2 以下である
    ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のCu核ボール。
  12. 前記はんだ層を被覆するフラックス層を備えた
    ことを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載のCu核ボール。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項に記載のCu核ボールを使用した
    ことを特徴とするはんだペースト。
  14. 請求項1〜12のいずれか1項に記載のCu核ボールを使用した
    ことを特徴とするフォームはんだ。
  15. 請求項1〜12のいずれか1項に記載のCu核ボールを使用した
    ことを特徴とするはんだ継手。
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